JP3254489B2 - 自動二輪車のエンジン支持装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジン支持装置

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JP3254489B2 JP30415491A JP30415491A JP3254489B2 JP 3254489 B2 JP3254489 B2 JP 3254489B2 JP 30415491 A JP30415491 A JP 30415491A JP 30415491 A JP30415491 A JP 30415491A JP 3254489 B2 JP3254489 B2 JP 3254489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、車体フレームにエン
ジンをラバーマウントして搭載した自動二輪車のエンジ
ン支持装置に関するものである。
【従来の技術】自動二輪車においては、例えば、車体フ
レームにエンジンをラバーマウントして搭載し、この車
体フレームにリヤアームを支持し、このリヤアームに後
輪を設けると共に、エンジンの動力をチエーンを介して
後輪へ伝達するものがある。このような自動二輪車で
は、急加速時の大きなチェーン張力でエンジンが揺れて
チェーンの踊りが大きくなるから、エンジンと車体フレ
ームとの間に前後方向に延びるロッド部材を設けチェー
ン張力に対抗させている。しかし、張力はスプロケット
の軸心に作用し、スプロケットはエンジンの後側で側端
に偏って位置するから、ロッド部材の位置によっては水
平面や左右方向に垂直な面上の捩れを生じ、これらはい
ずれもチェーンの踊りの原因となる。従って、前後方向
の揺れと同時に捩じれを防ぐ必要があるが、これを可能
とするのは容易ではない。また、エンジンの後側上下部
の両側端と車体フレームの間に略水平方向にリンクをか
けわたし、エンジン側に円筒状の弾性部材を軸線を左右
方向に向けて設け、リンクの前端部を弾性部材が捩られ
るように取付け、後端部を車体フレームに軸支するもの
がある(特開昭57−15015、第7・9図)。これ
は気筒が上下方向を向いているが、このようなエンジン
では往復動部の慣性力で上下方向に強制外力が大きく生
じ、この方向の振動対策が主体になるから、弾性部材の
捩れ力とリンクとで上下方向のばね常数を小さくして振
動を防ぐと共に、前後方向はばね常数を大きくして大き
な弾性力を発生し、チェーン張力に対向させている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、円筒状の弾性
部材を自動二輪車に使用する場合、外観上等から直径を
あまり大きくできないから発生する捩り力は小さく、エ
ンジン重量や強制外力を支持するため、これは全部で4
個のリンクを使用して荷重を支えている。また、リンク
はチェーンを上下に挟むよう設けるため、チェーン張力
に対してはバランスが取れエンジンの揺れと捩れを同時
に防ぐことができる。しかし、左右方向に一対のリンク
は、一体化して剛性を高めるから、ボルトが貫通する孔
が左右方向に離れた位置にあり精度を出しにくく製作が
厄介であり、ラバーマウントしない車両よりコストは増
大するので、リンク数を減らす必要がある。この発明は
かかる点に艦みてなされたもので、エンジンを上下方向
のばね常数は小さくかつ前後方向は大きくなるよう弾性
支持し、チェーン張力による揺れと捩れを同時に防いで
チェーンの踊りを防止すると共に、コストアップを増大
しないようにする自動二輪車のエンジン支持装置を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。請求項1に記載の発明は、『車体フレームにエン
ジンをラバーマウントして搭載し、この車体フレームに
リヤアームを揺動可能に支持し、このリヤアームに後輪
を設けると共に、エンジンの一方の側端にチェーンを駆
動するスプロケットを設け、エンジンの動力をチェーン
を介して後輪へ伝達する自動二輪車において、前記エン
ジンの後側上部の両側端とこの後方に位置する車体フレ
ームとの間に前後方向に延出する左右一対のエンジン側
取付ブラケットをかけわたし、このエンジン側取付ブラ
ケットの前端部を左右方向に設けられるボルトで前記エ
ンジンに軸支し、前記エンジン側取付ブラケットの少な
くとも中間部と後端部には円筒状の弾性部材を各軸線を
左右方向に向けて設け、前記両弾性部材を介して前記エ
ンジン側取付ブラケットを前記車体フレームに弾性支持
すると共に、前端部軸支点と前記両弾性部材の支持点を
略水平な同一直線上に配置し、前記エンジンの後側下部
のスプロケット側端とこの後方に位置する前記車体フレ
ームとの間に前後方向に延出する棒状の受部材をかけわ
たし、この受部材の前端部を左右方向に設けられるボル
トで前記エンジンに軸支し、前記受部材の後端部は、前
記車体フレームに立設したストッパ部材の壁部と略直交
しこれを貫通すると共に、壁部の前後面に取付けた板状
の弾性部材を介して前記ストッパ部材に連結し、前記板
状の両弾性部材は上下寸法に対し厚さを薄く形成し、前
記受部材の前端部軸支点から前記ストッパ部材までの距
離を両弾性部材間の距離に比べ大きく設定し、前記受部
材とスプロケット側の前記エンジン側取付ブラケットと
を前記チェーンを上下に挟むように配設したことを特徴
とする自動二輪車のエンジン支持装置。』である。
【作用】この発明では、エンジンの後側上部に軸支され
るエンジン側取付ブラケットは、中間部と後端部の弾性
部材を介して車体フレームに弾性支持され、エンジンは
車体フレームにリンク結合された状態となり、エンジン
側取付ブラケットはエンジンの上下動により振動して両
弾性部材を径方向に圧縮する。従って、エンジン側取付
ブラケットの前端部軸支点の上下変位は拡大されて大き
くなり、この点の上下方向のばね常数は小さくなるか
ら、上下振動を充分防ぐことができる。しかし、上下方
向はエンジン側取付ブラケットは傾くように動くことは
できなく、かつこの方向のばね常数は両弾性部材のばね
乗数の和となるので大きくなる。そして、両弾性部材は
荷重を径方向の圧縮力で支えるが、許容圧縮荷重は比較
的に大きく取れ、エンジン側取付ブラケットはエンジン
上部に左右方向に一対設けるだけで充分である。一方、
エンジンの後側下部のスプロケット側端に軸支される棒
状の受部材は厚さの薄い板状の弾性部材を使用して前後
方向のばね常数を大きくすることができ、エンジン側取
付ブラケットと受部材の弾性部材は共同してチェーン張
力に対向する弾性力を生じる。そして、受部材とスプロ
ケット側のエンジン側取付プラケットは、左右方向にて
スプロケットに近接でき、かつチェーンを上下に挟むよ
うに配設するので、エンジンの前後方向の揺れと水平面
や車幅方向に垂直な面上の捩れを同時に防ぎ、チェーン
の踊りを防止する。なお、受部材の板状の弾性部材は前
端軸支部の上下変位でられるが、エンジン側取付ブラケ
ットの上下方向のばね常数に与える影響は小さい。ま
た、エンジン側取付ブラケットはエンジンの後側上部に
一対設けるだけで、かつ下部には受部材を1個設けるだ
けであり、しかもこれは長さが短く、エンジン側取付ブ
ラケットより遥かに形状が簡単であるから、装置の製造
コストの増大を抑えることができる。
【実施例】以下、この発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1はこの発明を適用した自動二
輪車の側面図、図2はエンジンのマウント状態を示す側
面図、図3はエンジン支持装置の要部を示す断面図、図
4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図3のV −V
線に沿う断面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図で
ある。図において、符号1は自動二輪車の車体フレーム
で、この車体フレーム1を構成するヘッドパイプ2には
フロントフォーク3が旋回可能に設けられている。この
フロントフォーク3の下端部には前輪4が設けられてい
る。ヘッドパイプ2の上部には左右一対のメインフレー
ム5が、下部には左右一対のダウンチューブ6がそれぞ
れ溶接されている。このメインフレーム5には左右一対
のタンクレール7が連結され、この左右一対のタンクレ
ール7の前側は前方ヘ延びてダウンチューブ6の前側に
連結され、タンクレール7の後側で屈曲して下方へ延び
てリヤアームブラケット8の上部へ連結され、またダウ
ンチューブ6の後側は後方へ延びてリヤアームブラケッ
ト8の下部へ連結されている。このリヤアームブラケッ
ト8にはリヤアームピボット9を介してリヤアーム10
の前側が軸支され、このリヤアーム10の後端部はリヤ
クッション11を介してシートレール12に支持され、
リヤアーム10はリヤアームピボット9を支点として揺
動可能になっている。シートレール12の前側はタンク
レール7の屈曲部に接続され、このシートレール12は
リヤアームブラケット8の上部に接続されたバックステ
ー13で支持されている。タンクレール7の上部には燃
料タンク14がメインフレーム5を跨ぐようにして載置
され、この燃料タンク14の後方にはシート15がシー
トレール12の上部に載置されている。タンクレール
7、ダウンチューブ6及びリヤアームブラケット8で囲
まれる空間にはV型エンジン16がラバーマウントして
搭載され、このV型エンジン16の気筒17,18の間
には気化器19が配置され、それぞれの吸気管20,2
1から混合気が気筒17,18に供給される。気筒17
の前側から排気管22がV型エンジン16の下方を通っ
て後方へ延びており、また気筒18の後側からは排気管
23がV型エンジン16の前側に延び、この前側で屈曲
してV型エンジン16の下方を通って後方へ延びて、排
気管17と集合している。V型エンジン16の出力軸2
4のスプロケット25と、リヤアーム10に設けられた
後輪26のスプロケット27との間にはチエーン28が
かけわたされ、V型エンジン16の駆動力はチエーン2
8を介して後輪26へ伝達される。このV型エンジン1
6の前側には支持ボルト29が挿通して設けられ、この
支持ボルト29の頭部側と、図示しない先端部側には弾
性部材30を介して取付ブラケット31の筒体32がそ
れぞれ支持され、このそれぞれの取付ブラケット31は
ダウンチューブ6にボルト33で締付固定されている。
また、このV型エンジン16の後側上部には支持ボルト
34が挿通され、この支持ボルト34は頭部側と、先端
部側にカラー35をそれぞれ挿入してナット36で締付
固定され、さらにカラー35に弾性部材37を介してエ
ンジン側取付ブラケット38の筒体39がそれぞれ支持
されている。この弾性部材37とエンジン側取付ブラケ
ット38の筒体39との間には内筒39aが介在されて
いる。このそれぞれのエンジン側取付ブラケット38に
は支点支持筒40と、左右一対の連結支持筒41が溶接
されている。この支点支持筒40には支点支持ボルト4
2が貫通され、この支点支持ボルト42の中央部には中
央カラー43が挿通され、この中央カラー43の両側に
はスペーサ44を介して端部カラー45が挿通され、こ
の端部カラー45は弾性部材46を介して支点支持筒4
0に挿通されている。左右一対の連結支持筒41にはそ
れぞれ連結支持ボルト47が貫通され、この連結支持ボ
ルト47に挿通されたカラー48は弾性部材49を介し
て連結支持筒41に支持されている。この弾性部材46
と支点支持筒40との間には内筒40aが介在され、ま
た弾性部材49と連結支持筒41との間には内筒41a
が介在されている。支点支持ボルト42の両端及び連結
支持ボルト47は左右一対の車体側取付ブラケット50
に取付けられ、この左右一対の車体側取付ブラケット5
0はそれぞれクロスメンバー51に溶接され、クロスメ
ンバー51は左右一対のタンクレール7間に溶接されて
いる。この連結支持ボルト47をカラー48を介して支
持する弾性部材49は、支点支持ボルト42を支持する
弾性部材46及び支持ボルト34の弾性部材37より、
弾性力が大きいものが用いられている。このように、V
型エンジン16の後側上部はエンジン側取付ブラケット
38を介して支持ボルト34、支点支持ボルト42及び
連結ボルト47の3点で支持され、V型エンジン16は
支点支持ボルト42を支点として揺れ、この揺れは弾性
部材37,46,49で吸収される。また、各支持点は
リング結合された状態となるが、このエンジン側取付ブ
ラケット38の前端部軸支点に例えば強制外力が下方に
作用すると、中間部の弾性部材46は下方に圧縮されて
中心は下方に変位し、後端部の弾性部材49は上方に圧
縮されて中心は上方に変位し、前端部軸支点ではエンジ
ン側取付ブラケット38がこれらの2箇所の反対方向の
変位で前下がりに傾くので拡大されて大きくなり、強制
外力に対し大きく変位するので前端部軸支点における上
下方向のばね常数より極めて小さくなり、上下方向の振
動を防ぐことができる。そして、弾性部材37,46,
49は圧縮力により荷重を支持するが、一般に許容圧縮
荷重は大きくとれるので、V型エンジン16の上部左右
方向に一対のエンジン側取付ブラケット38を設けるだ
けで十分である。一方、前後方向には、エンジン側取付
ブラケット38は傾くように動かなく前端部軸支点のこ
の方向の変位は拡大されなく、かつこの方向のばね常数
は両弾性部材46,49のばね常数の和となるので大き
くなり、大きな弾性力でチェーン張力に対抗する。さら
に、V型エンジン16は支点支持ボルト42を支点と
し、さらに左右の両側に位置する連結ボルト47で支持
され、V型エンジン16に横揺れが生じても、連結ボル
ト47に弾性部材49を介して連結支持筒41に広い面
積で揺れを受るようになっているから、V型エンジン1
6のねじれや横揺れが確実に防止される。また、V型エ
ンジン16の後側下部にはV型エンジン16に支持部材
であるボルト52を貫通して設け、ナット200で絞め
付け固定されている。このボルト52の頭部側にはカラ
ー53が挿入され、このカラー53に弾性部材54を介
して筒体55を設けている。この弾性部材54と筒体5
5との間には内筒55aが介在されている。この筒体5
5には受部材56が溶接されており、この受部材56は
車体前後方向へ延びている。この受部材56はそれぞれ
ストッパ部材57に上下寸法に対し厚さの薄い板状の弾
性部材58,59を介して連結されている。このストッ
パ部材57は左右一対のリヤアームブラケット8の間に
設けられたクロスメンバー60に溶接され、このストッ
パ部材57は両側のフランジ部57a,57bをクロス
メンバー60に溶接することで溶接強度を確保してい
る。また、ストッパ部材57のフランジ部57a側には
切り欠部57cが形成され、この切り欠部57cでチエ
ーン28と干渉することを防止している。受部材56は
ストッパ部材57にカラー61を介して移動可能に挿通
されており、このストッパ部材57の両側には弾性部材
58,59が位置している。この弾性部材58,59の
両側にはプレート63a,63bが設けられ、さらに受
部材56にはプレート63a,63bの外側にナット6
2,64が螺着され、このナット62,64とで両側か
ら締付固定されている。このストッパ部材57とプレー
ト63aとの間に介在した弾性部材58の弾性力は、ス
トッパ部材57とプレート63bとの間に介在した弾性
部材59の弾性力より小さく設定されている。V型エン
ジン16の上下方向及び左右方向の揺れは、エンジン側
の支持ボルト52に設けられた弾性部材54で吸収さ
れ、またV型エンジン16が前後方向に揺れると、車体
フレーム側に設けたストッパ部材57の両側に設けた弾
性部材58,59で吸収している。ところで、板状の弾
性部材58,59は上下寸法に対し厚さを薄く形成する
ので、前後方向のばね常数が大きくなり、この弾性力で
エンジン側ブラケット38の弾性部材46,49と共同
してチェーン張力に対抗することができる。なお、受部
材56の前端部軸支点が上下に変位するとこの部材はス
トッパ部材57を中心として回動し、両弾性部材58,
59は捩り力を生じるが、前端部軸支点からストッパ部
材57までの距離を両弾性部材58,59間の距離に比
べ大きく設定しているので、捩り力は前端部軸支点に柔
らかく作用し、エンジン側取付ブラケット38の弾性部
材58,59による上下方向のばね常数に大きく影響し
ない。また、受部材56やスプロケット側のエンジン側
取付ブラケット38は、スプロケット25と同じ側のエ
ンジンの側端に位置し、左右方向にスプロケット25に
近接させることができ、かつチェーン28を上下に挟む
ように配設するので、チェーン張力による前後方向の揺
れと水平面や左右方向に垂直な面上の捩れを同時に防
ぎ、チェーン28の踊りを防止することができる。ま
た、エンジン側取付ブラケット38はエンジン上部に一
対設けるだけであり、かつ下部には受部材56を1個設
けるだけで、しかもこれは形状簡単で長さが短く、エン
ジン側取付ブラケット38より遥かにコストがかからな
いから、装置の製造コストの増大を抑えることができ
る。
【発明の効果】この発明は前記のように、エンジンの後
側上部に軸支されるエンジン側取付ブラケットは、中間
部と後端部の弾性部材を介して車体フレームに弾性支持
され、エンジンは車体フレームにリンク結合された状態
となり、エンジン側取付ブラケットはエンジンの上下動
により振動して両弾性部材を径方向に圧縮し、エンジン
側取付ブラケットの前端部軸支点の上下変位は拡大され
て大きくなり、この点の上下方向のばね常数は小さくな
るから、上下振動を充分防ぐことができる。しかし、上
下方向はエンジン側取付ブラケットは傾くように動くこ
とはできなく、かつこの方向のばね常数は両弾性部材の
ばね乗数の和となるので大きくなる。両弾性部材は荷重
を径方向の圧縮力で支えるが、許容圧縮荷重は比較的に
大きく取れ、エンジン側取付ブラケットはエンジン上部
に左右方向に一対設けるだけで充分である。一方、エン
ジンの後側下部のスプロケット側端に軸支される棒状の
受部材は厚さの薄い板状の弾性部材を使用して前後方向
のばね常数を大きくすることができ、エンジン側取付ブ
ラケットと受部材の弾性部材は共同してチェーン張力に
対向する弾性力を生じ、受部材とスプロケット側のエン
ジン側取付プラケットは、左右方向にてスプロケットに
近接でき、かつチェーンを上下に挟むように配設するの
で、エンジンの前後方向の揺れと水平面や車幅方向に垂
直な面上の捩れを同時に防ぎ、チェーンの踊りを防止す
る。受部材の板状の弾性部材は前端軸支部の上下変位で
られるが、エンジン側取付ブラケットの上下方向のばね
常数に与える影響は小さい。また、エンジン側取付ブラ
ケットはエンジンの後側上部に一対設けるだけで、かつ
下部には受部材を1個設けるだけであり、しかもこれは
長さが短く、エンジン側取付ブラケットより遥かに形状
が簡単であるから、装置の製造コストの増大を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】エンジンのマウント状態を示す側面図である。
【図3】エンジン支持装置の要部を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV −V 線に沿う断面図である。
【図6】図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 10 リヤアーム 16 V型エンンジン 26 後輪 28 チエーン 52 ボルト 56 受部材 57 ストッパ部材 58,59 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−182580(JP,A) 特開 昭57−15015(JP,A) 特開 昭58−174073(JP,A) 特開 昭62−46796(JP,A) 特開 昭57−110574(JP,A) 実開 昭57−114793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 7/02 B62K 11/00 B62M 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームにエンジンをラバーマウント
    して搭載し、この車体フレームにリヤアームを揺動可能
    に支持し、このリヤアームに後輪を設けると共に、エン
    ジンの一方の側端にチェーンを駆動するスプロケットを
    設け、エンジンの動力をチェーンを介して後輪へ伝達す
    る自動二輪車において、 前記エンジンの後側上部の両側端とこの後方に位置する
    車体フレームとの間に前後方向に延出する左右一対のエ
    ンジン側取付ブラケットをかけわたし、このエンジン側
    取付ブラケットの前端部を左右方向に設けられるボルト
    で前記エンジンに軸支し、 前記エンジン側取付ブラケットの少なくとも中間部と後
    端部には円筒状の弾性部材を各軸線を左右方向に向けて
    設け、前記両弾性部材を介して前記エンジン側取付ブラ
    ケットを前記車体フレームに弾性支持すると共に、前端
    部軸支点と前記両弾性部材の支持点を略水平な同一直線
    上に配置し、 前記エンジンの後側下部のスプロケット側端とこの後方
    に位置する前記車体フレームとの間に前後方向に延出す
    る棒状の受部材をかけわたし、この受部材の前端部を左
    右方向に設けられるボルトで前記エンジンに軸支し、 前記受部材の後端部は、前記車体フレームに立設したス
    トッパ部材の壁部と略直交しこれを貫通すると共に、壁
    部の前後面に取付けた板状の弾性部材を介して前記スト
    ッパ部材に連結し、 前記板状の両弾性部材は上下寸法に対し厚さを薄く形成
    し、前記受部材の前端部軸支点から前記ストッパ部材ま
    での距離を両弾性部材間の距離に比べ大きく設定し、前
    記受部材とスプロケット側の前記エンジン側取付ブラケ
    ットとを前記チェーンを上下に挟むように配設したこと
    を特徴とする自動二輪車のエンジン支持装置。
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