JPH048560A - サーマルプリンタおよびそのサーマルヘッドへの通電制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サーマルヘッドが搭載され、印字情報にした
がって発熱ドツトを通電制御することにより所望の印字
を行なうサーマルプリンタに係り、特に、発熱単位とな
る発熱ドツトの数の多いサーマルヘッドを備えたサーマ
ルプリンタおよびそのサーマルヘッドへの通電制御方法
に関する。

〔従来の技術〕

一般に、サーマルプリンタは、複数個の発熱ドツトが整
列配置されたサーマルヘッドを搭載しており、このサー
マルヘッドの各発熱ドツトを印字情報にしたがって選択
的に通電加熱させて、直接感熱紙に印字したりあるいは
インクリボンのインクを溶融して普通紙に転写して印字
するようになっている。

第３図は、サーマルプリンタに使用される一般的な句−
マルヘッド１を示すものであり、このサーマルヘッド１
は、セラミック等の絶縁性材料により形成されている基
板２を有し、この基板２の表面には発熱部３が形成され
ている。この発熱部３は、第２図に示すように前記基板
２に積層された蓄熱層であるグレーズ層４を有しており
、このグレーズ層４上には、直線状に整列配置された複
数の発熱ドツト５が形成され、それぞれの発熱ドツト５
には、その両端部に共通電極６Ａと個別電極６Ｂとがそ
れぞれ接続されている。

一方、前記サーマルヘッド１の基板２の背面には、熱伝
導率の良好なアルミニウムなどにより形成されている平
板状の放熱板７が放熱性の良好な接着剤８により接着さ
れている。

このようなサーマルヘッド１を用いることにより、印字
情報にしたがって各発熱ドツト５へ選択的に通電するこ
とにより所望の印字を行なうことができる。

そして、前述したサーマルヘッド１を搭載したサーマル
プリンタは、低騒音で高品質の印字を行なうことができ
、しかも低価格であるなどの長所があるので、パーソナ
ルワープロ、ファクシミリなどに広く利用されている。

しかしながら、このサーマルプリンタには、印字速度が
遅いという欠点があり、これを解決するため、近年、−
行の全域に発熱ドツト５が同時に対向しうるラインサー
マルヘッドや、サーマルヘッド１をプラテンに沿って移
動するために搭載しているキャリッジの１回の往動によ
り複数行の印字あるいは罫線を含めた印字が行えるよう
に多数の発熱ドツト５を備えたマルチラインヘッドが開
発されている。そして、このようなラインサーマルヘッ
ドやマルチラインヘッドには、６４個、１２８個、１６
０個あるいはそれ以上の個数の発熱ドツト５が形成され
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述したように多数の発熱ドツト５を配置したサーマル
ヘッド１を用いて印字を行なう場合、発熱ドツト５の整
列方向における中央部の発熱部３は両側の各複数の発熱
ドツト５の発熱の影響と基板２および放熱板７への放熱
の影響を受ｆＪることになり、例えば１６０個の発熱ド
ツト５を有するサーマルヘッドを用いた場合は、整列方
向における中央の第８０番目の発熱ドツトの近傍部位の
発熱部３に最も蓄熱され、発熱ドツト５の整列方向にお
ける端部になるにしたがって放熱効果が大きく発熱部３
の蓄熱は漸減することになる。したがって、印字時には
、発熱ドツト５の整列方向における中央部近傍部位の発
熱部３が高温となるため、この部位における印字濃度が
園くなり、発熱ドツト５の整列方向における端部との間
で印字に濃淡の差が現れ、印字品質を低下させることに
なっていた。すなわち、ラインサーマルヘッドを用いた
場合は、１行の中央部近傍における印字濃度が濃くなり
両端部はど印字濃度が薄くなってしまうし、また、マル
チラインヘッドを用いた場合には、第４図に示すように
、行ごとに濃淡を繰返すという結果になってしまってい
た。

このような従来のものにおける欠点を解決する手段とし
て、各発熱ドツト５の通電履歴から蓄熱状態を訓算し、
あらかじめ設定したテーブルに基づいて各発熱ドツト５
への通電時間を制御することにより蓄熱の影響をなくし
良好な印字品質を得ることが提案されている。

しかしながら、このようにサーマルヘッド１の各発熱ド
ツト５の通電履歴から各発熱ドツト５への通電時間をＩ
ＩＩ　Ｉｌｌするだけでは、放熱板７からの放熱の影響
を完全には補正できず、前述した印字の濃淡差を解消す
るとができなかった。

本発明は、このような従来のものにおける問題点を克服
し、多数の発熱ドツトを備えたサーマルヘッドを用いて
も印字に濃淡の差が生じないようにしたサーマルプリン
タおよびそのサーマルヘッドへの通電制御方法を提供す
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前述した目的を達成するため本発明のサーマルプリンタ
は、複数個の発熱ドツトが整列配置されたサーマルヘッ
ドを備え、このサーマルヘッドの各発熱ドツトに印字情
報にしたがって選択的に通電エネルギを印加することに
より所望の印字を行なうサーマルプリンタにおいて、印
字時に前記サーマルヘッドの発熱ドツトの整列方向にお
番する中央部近傍の少なくともひとつの発熱ドツトに小
さな通電エネルギを印加するとともに、同じく整列方向
における発熱ドツトの両端部に向かって漸増させた通電
エネルギを印加する通電制御手段を備えたことを特徴と
している。

また、本発明のサーマルヘッドにおけるサーマルヘッド
への通電制御方法は、複数個の発熱ドツトが整列配置さ
れたサーマルヘッドを備え、このサーマルヘッドの各発
熱ドツトに印字情報にしたがって選択的に通電エネルギ
を印加することにより所望の印字を行なうサーマルプリ
ンタにおいて、印字時に前記サーマルヘッドの発熱ドツ
トの整列方向における中央部近傍の少なくともひとつの
発熱ドツトに小さな通電エネルギを印加し、同じく整列
方向における発熱ドツトの両端部に向かって漸増させた
通電エネルギを印加するか、ある０は、印字時の初期に
おける通電エネルギは各発熱ドツトで同一とし、その後
は、通［１歴に応じて、前記発熱トラ１−の整列方向に
おける中央部近傍の少なくともひとつの発熱ドツトに小
さな通電エネルギを印加し、同じく整列方向における発
熱ドツトの両端部に向かって漸増させた通電エネルギを
印加することを特徴としている。

〔作　用〕

前述した構成からなる本発明のサーマルプリンタおよび
そのサーマヘッドへの通電ＩＩ　Ｉ１１方法によれば、
発熱ドツトの整列方向において蓄熱し高温になりやすい
中央部近傍の発熱ドツトに小さな通電エネルギを印加し
、両端部に向かって漸増させた通電エネルギを印加する
ことにより、発熱ドツトの整列方向における中央部近傍
の発熱ドツトの発熱温度が低く、両端部近傍の発熱ドツ
トの発熱温度が高くなるため、全体として発熱部の温度
分布をほぼ均一にして、印字における濃淡の差を解消で
きる。また、発熱部の温度分布が均一な印字の初期には
通電エネルギを各発熱ドツトで同一とすれば、印字の初
期から安定的に発熱部の温度分布を均一にすることがで
きる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。

第１図は、本発明に係るサーマルプリンタのサーマルヘ
ッドへの通電制御回路を示すものである。

第１図において、中央処理装置たるＣＰＵ１０が配設さ
れており、このＣＰＵ　１０はヘッド通電制御部１１に
対してサーマルヘッドのそれぞれの発熱ドツトへの通電
を指示する命令を与えるようになっている。また、前記
ヘッド通電制御部１１は、ＣＰＵ　１０からの命令の信
号を受けて信号を出力し、ドライバ１２を介してサーマ
ルヘッド１のそれぞれの発熱ドツトへの通電時間を制御
するようになっている。

ところで、本実施例の通電制御回路においては、特に、
ＣＰＵ　１０からの命令を受けたヘッド通電制御部１１
は、それが初期の通電あるいは各発熱ドツトが同じよう
に冷部している状態であれば、各発熱ドツトに対して同
じ時間の通電を行ない、また、印字時において各発熱ド
ツトの通電履歴が同じである場合は、前記発熱ドツトの
整列方向における中央部近傍のひとつあるいは複数（少
なくともひとつ）の発熱ドツトに小さな通電エネルギを
印加し、同じく発熱ドツトの整列方向における両端部に
向かって漸増させた通電エネルギを印加するようにドラ
イバ１２を制御するようになっている。

このような構成によれば、印字時において、発熱ドツト
の整列方向における中央部近傍の発熱ドツトの発熱温度
は、同じく発熱ドツトの整列方向における両端部の各発
熱ドツトの発熱温度よりも低くなり、蓄熱状態を考慮に
いれると、発熱ドツトの整列方向たる発熱部の長手方向
における温度分布はほぼ均一となる。この結果、各発熱
ドツトは通電により、蓄熱の差にもかかわらずほぼ等し
い温度にまで上昇されるため、印字に濃淡の差が生じる
おそれはなくなり、良質な印字を行なうことができる。

なお、本発明は、前述した実施例に限定されるものでは
なく、必要に応じて種々の変更が可能である。

例えば、通電の初期や各発熱ドツトが同じように冷却し
ている状態から、発熱ドツトの整列方向における中央部
近傍の発熱ドラｌ〜の小さな通電エネルギを印加し、同
じく発熱ドラ１〜の整列方向における両端部に向って漸
増させた通電エネルギを印加するように制御してもよい
。

また、本発明は、前述した一般的なサーマルヘッドを用
いるサーマルプリンタに用いて効果があることはもちろ
んであるが、本出願人が既に出願した実願平２−２６６
５９号および実願平２２６６６０号に記載されているよ
うな放熱板の肉厚を発熱ドツトの整列方向において中央
部が厚く周辺部に向って漸減するようにして発熱ドツト
の整列方向の端部はと放熱板からの放熱面積を小さくし
たものや、発熱ドツトの整列方向における中央部の各発
熱ドツトの幅を他の発熱ドツトの幅より広くして発熱ド
ツトの整列方向の中央部の電気抵抗値を小さくすること
により発熱温度を低くしたものに適用すれば、より効果
が増すことになる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係るサーマルプリンタおよ
びそのサーマルヘッドへの通電１１１［１方法によれば
、多数の発熱ドツトを備えたサーマルヘッドを用いて印
字を行うサーマルプリンタであっても印字において濃淡
の差がない良好な印字を得ることができるという優れた
効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るサーマルプリンタの通電制御方法
の実施例を示す回路図、第２図は一般的なサーマルヘッ
ドを示す概略側面図、第３図は第２図のサーマルヘッド
を放熱板に取付けた概略底面図、第４図は従来のサーマ
ルプリンタによる印字結果を示すグラフである。 １・・・サーマルヘッド、２・・・基板、３・・・発熱
部、５・・・発熱ドツト、７・・・放熱板、１０・・・
ｃｐｕ。 １１・・・ヘッド通電制御部、１２・・・ドライバ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）複数個の発熱ドットが整列配置されたサーマルヘッ
   ドを備え、このサーマルヘッドの各発熱ドットに印字情
   報にしたがって選択的に通電エネルギを印加することに
   より所望の印字を行なうサーマルプリンタにおいて、印
   字時に前記サーマルヘッドの発熱ドットの整列方向にお
   ける中央部近傍の少なくともひとつの発熱ドットに小さ
   な通電エネルギを印加するとともに、同じく整列方向に
   おける発熱ドットの両端部に向かって漸増させた通電エ
   ネルギを印加する通電制御手段を備えたことを特徴とす
   るサーマルプリンタ。 ２）複数個の発熱ドットが整列配置されたサーマルヘッ
   ドを備え、このサーマルヘッドの各発熱ドットに印字情
   報にしたがって選択的に通電エネルギを印加することに
   より所望の印字を行なうサーマルプリンタにおいて、印
   字時に前記サーマルヘッドの発熱ドットの整列方向にお
   ける中央部近傍の少なくともひとつの発熱ドットに小さ
   な通電エネルギを印加し、同じく整列方向における発熱
   ドットの両端部に向かって漸増させた通電エネルギを印
   加することを特徴とするサーマルプリンタにおけるサー
   マルヘッドへの通電制御方法。 ３）複数個の発熱ドットが整列配置されたサーマルヘッ
   ドを備え、このサーマルヘッドの各発熱ドットに印字情
   報にしたがって選択的に通電エネルギを印加することに
   より所望の印字を行なうサーマルプリンタにおいて、印
   字時の初期における通電エネルギは各発熱ドットで同一
   とし、その後は、通電履歴に応じて、前記発熱ドットの
   整列方向における中央部近傍の少なくともひとつの発熱
   ドットに小さな通電エネルギを印加し、同じく整列方向
   における発熱ドットの両端部に向かつて漸増させた通電
   エネルギを印加することを特徴とするサーマルプリンタ
   におけるサーマルヘッドへの通電制御方法。