JPH0482725A - 熱可塑性樹脂フィルムの製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フィルムの製造法

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JPH0482725A
JPH0482725A JP2196840A JP19684090A JPH0482725A JP H0482725 A JPH0482725 A JP H0482725A JP 2196840 A JP2196840 A JP 2196840A JP 19684090 A JP19684090 A JP 19684090A JP H0482725 A JPH0482725 A JP H0482725A
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roll
film
metal
resin
elastic layer
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JP2196840A
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Kazuhiro Ooashi
和弘 大足
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Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、熱可塑性樹脂フィルム(ないしはシート)
の製造法に関するものである。
従来の技術 従来、例えばポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂
フィルムを製造するには、熱可塑性樹脂を溶融状態でT
ダイを通して押出成形する方法が実施されているが、こ
の場合、Tダイにより押出成形された樹脂を、金属製冷
却ロールのみを用いて片面圧着することにより、フィル
ムを製造するのが一般的な方法であった。
またフィルムの表面を平滑にすなわち鏡面に仕上げる方
法として、いわゆる圧着法が知られており、この方法は
、例えば第6図に示すように、シート状に加工した後の
樹脂シート(45)を一対の金属ロール(41)(42
)間を通して、ロール(4])(42)間の圧力によっ
て樹脂を押圧し、フィルム表面を平滑に仕上げるという
ものであった。
発明が解決しようとする課題 上記従来法のうち、前者の片面圧着方法によれば、金属
製冷却ロール側は平滑面を有しているが、金属製冷却ロ
ールと反対側の面の表面にはダイライン(すなわちTダ
イによる押出成形のさいの縦方向の筋模様)が表われた
り、樹脂原料の未溶融物の粒状塊がフィルム表面に小さ
い突起として表われたりして、平滑な表面仕上げを達成
することができないという問題があった。
また後者の金属ロールによる両面圧着方法によれば、樹
脂フィルム(45)の厚みが0.5muを越えて大きい
場合には、ロール間に挾持された樹脂が、肉厚方向へ弾
性変形可能であるため、挟持圧力が緩和されることにな
り、ロールをフィルム表面に確実に圧着させることがで
きて、平滑な表面仕上げを達成することができるもので
あるか、樹脂フィルム(45)が厚み0.5mm以下の
いわゆる薄物である場合には、樹脂自体の肉厚方向への
弾性変形が期待できないため、ロルによる均一な圧着が
不可能となり、不安定な加工となってしまうという問題
があった。
また従来、図示は省略したが、厚みか0.5關以下であ
る樹脂フィルムの成形法として、一方を金属製ロールと
し、他方をゴムロールとして、両ロール間に樹脂を挾ん
で成形する方法も知られているが、この場合には、ゴム
の表面の粗さがそのま\樹脂フィルムの表面に転写され
、フィルム表面に曇りが生じて、フィルムの透明性が損
なわれるという問題があった。
この発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、厚
み0.5tD11以下の薄物の樹脂フィルムてあっても
、フィルム表面をロールによって確実にかつ均一に圧着
することができ、従って加工が非常に安定なものとなっ
て、押出成形のさいのダイラインがフィルム表面に残っ
たり、あるいは樹脂原料の未溶融物等の粒状塊がフィル
ム表面に突起として表われたりするようなことが全くな
く、フィルム表面の平滑性を向上することができて、鏡
面仕上げが可能であり、フィルム表面に曇りがなく、か
つすぐれた透明性を有するフィルムを成形することかで
きる、熱可塑性樹脂フィルムの製造法を提供しようとす
るにある。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、フィルム成
形用熱可塑性樹脂原料を溶融状態てTダイを通して押し
出し、これを金属製冷却ロールとタッチロールとの間に
挾んで押圧しながら冷却して、フィルムを製造するにあ
たり、タッチロールとして、金属製ロール芯の周面に合
成ゴムまたは合成樹脂よりなる弾性層を介してメツキ層
を設けたロールを用いるとともに、このタッチロールに
、金属製ロール芯の周面に薄い合成ゴムまたは合成樹脂
よりなる弾性層を設けたバックアップ冷却ロールを当接
せしめることを特徴とする、熱可塑性樹脂フィルムの製
造法を要旨としている。
この発明の方法により成形される熱可塑性樹脂フィルム
としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセ
タール樹脂などのフィルムであって、成形後の厚みが通
常0.5m+s以下のものである。
上記金属製冷却ロールは、鋼製ロールの表面にクロムメ
ツキが施されたものであり、通常、オイル、水等を用い
た冷却手段が内蔵せられている。金属製冷却ロールの表
面温度は、樹脂の溶融温度より約50〜150℃低い温
度に設定するのが好ましい。例えばポリカーボネート樹
脂のフィルムを成形する場合、該樹脂の溶融温度は28
0℃であるので、金属製冷却ロールの表面温度は、これ
より約100度低い180℃に設定する。
またタッチロールは、金属製ロール芯の周面に合成ゴム
または合成樹脂よりなる弾性層を介してメツキ層が設け
られているものである。
ここでメツキ層の厚みは、0.03〜0,5龍、好まし
くは0.1〜0.2關である。
また弾性層は、メツキ層にか\る圧力を弾性変形によっ
て逃がし、かつメツキ層の形状を復元するだめのもので
あって、通常シリコンゴム等の合成ゴムを使用するが、
適度の反発弾性を有する合成樹脂も使用可能である。こ
の弾性層の厚みは、1〜31程度である。
メツキ層は、弾性層の表面に、例えば無電解メツキ法等
の通常の方法により設ければ良い。
タッチロールには、通常、水等を用いた冷却手段が内蔵
せられている。タッチロールの表面温度は、金属製冷却
ロールの表面温度より約40〜100℃低い温度に設定
するのが好ましい。上記ポリカーボネート樹脂のフィル
ムを成形する場合、金属製冷却ロールの温度を180℃
とすれば、タッチロールの温度は、これより約60℃低
い120℃に設定すると良い。
バックアップロールは、タッチロールにか\る金属製冷
却ロールの押圧力を、反対側より支持するためのもので
あって、これは金属製ロール芯の周面にシリコンゴム等
の合成ゴムよりなる弾性層が被覆されてなるものである
ここで、弾性層の厚みは、1〜3 mrs程度であるの
が好ましい。バックアップロールには、通常、水等を用
いた冷却手段が内蔵せられている。バックアップロール
の表面温度は、常温〜60℃の温度に設定するのが好ま
しい。
上記ポリカーボネート樹脂のフィルムを成形する場合、
タッチロールの温度を120℃とすれば、バックアップ
ロールの温度は、約40℃に設定する。
作     用 溶融状態のフィルム成形用熱可塑性樹脂原料をTダイを
通して押し出し、これを金属製冷却ロールとタッチロー
ルとの間に挾んで抑圧しなから冷却すると、タッチロー
ルのメツキ層はその厚みが薄いものであるので、熱可塑
性樹脂フィルムの凹凸に沿って変形可能であり、かつこ
のメツキ層の変形は、内部の弾性層により吸収されて、
直ちに復元される。従って樹脂フィルムか例え厚み0.
5市以下の薄物であっても、フィルム表面をロールによ
って確実にかつ均一に圧着することができ、加工が非常
に安定なものとなる。このため、押出成形のさいのダイ
ラインがフィルム表面に残ったり、あるいは樹脂原料の
未溶融物等の粒状塊がフィルム表面に突起として表われ
たりするようなことが全くなく、フィルム表面の平滑性
を向上することができ、樹脂フィルムの鏡面仕上げが可
能となる。
一方、このタッチロールに当接せしめたバックアップ冷
却ロールは、タッチロールにか\る金属製冷却ロールの
押圧力を、反対側より支持するだけでなく、その表面の
弾性層が薄い合成ゴムまたは合成樹脂よりなるものであ
るため、バックアップ冷却ロールに装備された冷却手段
によってタッチロールを速やかにかつ充分に冷却するこ
とができ、フィルムの製造を能率良く行なうことができ
る。
つぎに、この発明の方法を図面参照して説明する。
第1図と第2図は、この発明の方法を実施するフィルム
成形装置を示すものである。
同図において、この発明による熱可塑性樹脂フィルムの
製造法は、フィルム成形用熱可塑性樹脂原料を溶融状態
でTダイ(4)を通して押し出し、これを金属製冷却ロ
ール(1)とタッチロール(2)との間に挾んで押圧し
ながら冷却して、フィルムを製造するものである。
そしてとくに、この発明方法では、タッチロール(2)
として、金属製ロール芯(20)の周面に合成ゴムまた
は合成樹脂よりなる弾性層(21)を介してメツキ層(
22)を設けたロールを用いること、およびこのタッチ
ロール(2)に、金属製ロール芯(30)の周面に薄い
合成ゴムまたは合成樹脂よりなる弾性層(31)を設け
てなるバックアップ冷却ロール(3)を当接せしめるこ
とを特徴とするものである。
ここで、金属製冷却ロール(1)の詳細は、第1図と第
3図に示されている。
すなわち、金属製冷却ロール(1)は、例えば鋼製であ
って、ロール芯(10)と、ロール芯(10)の外面に
被せ止められた外筒(11)と、外筒(11)の左右両
側面に被せ止められた一対の蓋付き軸部(1,4)(1
5)とによって構成されている。ロール芯(10)の周
面には、多数のオイル−適用凹溝(12)がロール(1
)の長さ方向に並列状に設けられ、かつロール芯(10
)の中央にオイル通路(13)が貫通状に設けられてい
る。なお、外筒(11)の表面にはクロムメツキが施さ
れている。
そして、この金属製冷却ロール(1)の左側軸部(14
)の内部に貫通孔が軸線方向に設けられ、この貫通孔内
にこれより径の小さいオイル供給用バイブ(17)が挿
通されて、このバイブ(17)と貫通孔の内周面との間
がオイル排出用通路(16)となされている。パイプ(
17)の先端部がロール芯(10)中央のオイル通路(
13)の始端部に液密に接続されている。ロール芯(1
0)の左右両側面にはヘッダ部(1g)(19)がそれ
ぞれ設けられている。
いま、オイル供給用パイプ(17)より金属製冷却ロー
ルク1)のロール芯(10)中央のオイル通路(13)
内に供給された冷却用オイルは、右側ヘッダ部(19)
を通ってロール芯(10〉周面の多数の凹溝(12)内
に分散して流れ込み、金属製冷却ロール(1)表面を冷
却したのち、左側ヘッダ部(18)に集められて、左側
軸部(14)内の排出用通路(I6)から排出されるも
のである。
また、タッチロール(2)の詳細は、第1図と第4図に
示されている。
すなわち、タッチロール(2)は、例えば鋼製のロール
芯(20)の周面にシリコンゴムよりなる厚み2III
11の弾性層(21)を介して無電解メツキ法により厚
み0.2mnのクロムメツキ層(22)か設けられてい
るものである。
タッチロール(2)のロール芯(20)の内部には、冷
却水ジャケット(23)か設けられるとともに、左右両
軸部(24) (25)の内部に冷却水供給用通路(2
6)と同排出用通路(27)とかそれぞれ設けられてお
り、左側の冷却水供給用通路(26)に供給された冷却
水が中央の冷却水ジャケット(23)を通って、右側の
冷却水排出用通路(27)から排出されることにより、
タッチロール(2)の表面か冷却されるようになってい
る。
バックアップロール(3)の詳細は、第1図と第5図に
示されている。
すなわち、バックアップロール(3)は、例えば鋼製の
ロール芯(30)の周面に厚み2 mmのシリコンゴム
よりなる弾性層(31)が被覆されてなるものである。
このバックアップロール(3)には、上記タッチロール
(2)の場合と同様に、ロール芯(30)の内部に、冷
却水ジャケット(33)が設けられるとともに、左右両
輪部(34) (35)の内部に冷却水供給用通路(3
6)と同排出用通路(37)とが設けられ、左側の冷却
水供給用通路(36)に供給された冷却水が中央の冷却
水ジャケット(33)を通って、右側の冷却水排出用通
路(37)から排出されることにより、バックアップロ
ール(3)の表面が冷却されるようになっている。
上記において、この発明の方法によれば、タッチロール
(2)は、金属製ロール芯(20)の周面に弾性層(2
1)を介して設けられたメツキ層(22)の厚みが薄い
ものであるため、メツキ層(22)は熱可塑性樹脂フィ
ルム(5)の表面の凹凸に沿って変形可能であり、かつ
このメツキ層(22)の変形は内部の弾性層(21)に
より吸収されるので、メツキ層(22)は直ちに復元さ
れる。従って成形のさいフィルム(5)に圧着むらを生
じることなく、すぐれた平滑性を有する鏡面フィルムを
成形することができ、また成形後のフィルム(5)の表
面には曇りがなく、すぐれた透明性を有するものである
。なお、バックアップロール(3)の合成ゴムよりなる
弾性層(31)の厚みが薄いため、バックアップロール
ク3)によってタッチロール(2)表面のメツキ層(2
2)を速やかにかつ充分に冷却することができる。
なお、金属製冷却ロール(1)、タッチロール(2)、
およびバックアップロール(3)の冷却手段(すなわち
ロールの温度調節手段)は、上記実施例のものに限らず
、その他の冷却手段を用いても、勿論良い。
実  施  例 つぎに、この発明の実施例を比較例とともに説明する。
第1図〜第5図に示すフィルム成形装置を用いて、この
発明の方法により、ポリカーボネート樹脂フィルム(5
)を製造した。
ポリカーボネート樹脂の押出加工温度は280℃であり
、また3つのロールは、下記の条件を満たすものであっ
た。
金属製冷却ロール(1) 直径:350mm 表面加工:クロニン・ツキ 鏡面 表面温度:180℃ タッチロール(2) 直径:150關 メツキ層(22)の材質ニクロムメ・ツキメツキ層(2
2)の厚み+0.15mm弾性層(21)の材質:シリ
コンゴム (硬度50°) 表面温度=120℃ バックアップロール(3) 直径=120關 弾性層(31)の材質:シリコンゴム (硬度70°) 表面温度:40℃ 実施例1 この発明の方法により、上記第1図〜第5図に示すフィ
ルム成形装置を用いて、ラインスピード2.7m/分の
条件下で、厚み330切のポリカーボネート樹脂フィル
ム(5)を製造し、得られたフィルム(5)について、
金属製冷却ロール(1)側の表面、および金属製冷却ロ
ール(1)と反対側の表面(すなわち、タッチロール(
2)側の表面)の両面における表面粗さ(Ra) (中
心線平均粗さ)と(Rt) (最大粗さ)とを測定して
、下表に示した。
ここで、中心線平均粗さ(Ra)は、粗さ曲線を基準長
さだけ抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦
倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をy−f(x)で表
わしたとき、所定の式によって得られる表面粗さの平均
値をp単位で表わしたものと定義される(JIS BO
601参照)。
また最大粗さ(Rt)は、粗さ曲線を基準長さだけ抜き
取り、中心線に平行な2直線でこの抜き取り部分を挾ん
だとき、これらの2直線の間隔を粗さ曲線の縦倍率の方
向に測定して、この値を切単位で表わしたものと定義さ
れる。
実施例2 実施例1と同様に実施するが、ラインスピードを3.6
m/分、およびポリカーボネート樹脂フィルム(5)の
厚みを150切とし、得られたフィルム(5)について
、その両面の表面粗さ(Ra) (中心線平均粗さ)と
(Rt) (最大粗さ)とを同様に測定して、下表にあ
わせて示した。
比較例1 比較のために、Tダイにより押出成形された樹脂を、金
属製冷却ロールのみを用いて片面圧着する従来法により
厚み330M1717のポリカーボネート樹脂フィルム
を製造した。ここで、Tダイ、および金属製冷却ロール
は実施例1の場合と同じものを使用し、またラインスピ
ードは、実施例1と同様に2.7m/分とした。得られ
たフィルムについて、金属製冷却ロール側の表面、およ
び金属製冷却ロールと反対側の表面における表面粗さ(
Ra) (中心線平均粗さ)と(R1)(最大粗さ)と
を同様に測定し、下表にあわせて示した。
比較例2 比較例1と同様に実施するが、ラインスピード3.6m
/分、およびポリカーボネート樹脂フィルムの厚みを1
50切とし、得られたフィルムについて、その両面の表
面粗さ(Ra) (中心線平均粗さ)と(Rt) (最
大粗さ)とを同様に測定して、下表にあわせて示した。
(以下余白) この表から明らかなように、この発明の方法によれば、
金属製冷却ロール(1)側の表面は勿論のこと、金属製
冷却ロール(1)と反対側のタッチロール(2)側の表
面も平滑なポリカーボネート樹脂フィルム(5)を成形
することができるものであり、得られたフィルム(5)
は、押出成形のさいのTダイ(4)によるダイラインが
表面に残っておらず、かつ樹脂原料の未溶融物等の粒状
塊による突起が表面に表われておらず、鏡面を有してい
た。
これに対し、Tダイにより押出成形された樹脂を、金属
製冷却ロールのみを用いて片面圧着する比較例のフィル
ム成形装置によれば、得られたポリカーボネート樹脂フ
ィルムは、金属製冷却ロール側は平滑面を有していたか
、金属製冷却ロールと反対側の面の表面は平滑でなく、
Tダイによるダイラインが表面に現われており、かつ表
面に樹脂原料の未溶融物等の粒状塊による若干の突起が
見受けられた。
なお、得られたポリカーボネート樹脂フィルムは、実施
例および比較例のいずれの場合も、フィルムの両表面に
曇りはなく、透明性は良好であった。
発明の効果 この発明は、上述のように、フィルム成形用熱可塑性樹
脂原料を溶融状態てTダイを通して押し出し、これを金
属製冷却ロールとタッチロールとの間に挾んで押圧しな
がら冷却して、フィルムを製造するにあたり、タッチロ
ールとして、金属製ロール芯の周面に合成ゴムまたは合
成樹脂よりなる弾性層を介してメツキ層を設けたロール
を用いるとともに、このタッチロールに、金属製ロール
芯の周面に薄い合成ゴムまたは合成樹脂よりなる弾性層
を設けたバックアップ冷却ロールを当接せしめるもので
、例えば厚み0.5mm以下の薄物の樹脂フィルムであ
っても、フィルム表面をロールによって確実にかつ均一
に圧着することができ、従って加工が非常に安定なもの
となって、押出成形のさいのダイラインがフィルム表面
に残ったり、あるいは樹脂原料の未溶融物等の粒状塊が
フィルム表面に突起として表われたりするようなことが
全くなく、フィルム表面の平滑性を向上することができ
て、鏡面仕上げが可能である。またフィルム表面に曇り
がなく、すぐれた透明性を有するフィルムを成形するこ
とができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法を実施する装置を例示する要部
拡大垂直横断面図、第2図は同斜視図、第3図は第1図
の金属製冷却ロールの部分省略拡大縦断面図、第4図は
同タッチロールの部分省略拡大縦断面図、第5図は同バ
ックアップロールの部分省略拡大縦断面図である。第6
図は、従来法に用いられる装置の概略を示す垂直横断面
図である。 (1)・・・金属製冷却ロール、(2)・・・タッチロ
ール、(3)・・・バックアップ冷却ロール、(4)・
・・Tダイ、(5)・・・熱可塑性樹脂フィルム、(2
0)・・・金属製ロール芯、(21)・・・弾性層、(
22)・メツキ層、(30)・・金属製ロール芯、(3
1)・・・弾性層。 以  上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. フィルム成形用熱可塑性樹脂原料を溶融状態でTダイ(
    4)を通して押し出し、これを金属製冷却ロール(1)
    とタッチロール(2)との間に挾んで押圧しながら冷却
    して、フィルム(5)を製造するにあたり、タッチロー
    ル(2)として、金属製ロール芯(20)の周面に合成
    ゴムまたは合成樹脂よりなる弾性層(21)を介してメ
    ッキ層(22)を設けたロールを用いるとともに、この
    タッチロール(2)に、金属製ロール芯(30)の周面
    に薄い合成ゴムまたは合成樹脂よりなる弾性層(31)
    を設けたバックアップ冷却ロール(3)を当接せしめる
    ことを特徴とする、熱可塑性樹脂フィルムの製造法。
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