JP3322323B2 - 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置 - Google Patents
熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置Info
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- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、食品などの包装用，フ
ァィルなどの文具用，各種パッケージ用ケース，各種の
工業用途などに好適な熱可塑性樹脂シート又はフイルム
の製造装置に関する。
ァィルなどの文具用，各種パッケージ用ケース，各種の
工業用途などに好適な熱可塑性樹脂シート又はフイルム
の製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】前記熱可塑性樹脂シート又はフイルムの
製造方法としてエアーナイフ法，ポリシングローラ法が
知られている。
製造方法としてエアーナイフ法，ポリシングローラ法が
知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前者のエアーナイフ法
は膜状の溶融樹脂をノズルから吹き出すエアー圧でキャ
ストドラムに圧着させてシート又はフイルムを製造する
ため、エアーを吹き付けるシートの厚み変動ができ、表
面の平滑性の維持ができなく、またシート又はフイルム
の片面はエアーで冷却されるため急冷が出来ない。この
結果として表面平滑性，厚み精度などの優れたシート又
はフイルムができない欠点がある。このエアーによる圧
着力は約３０００ｍｍ水柱が上限であり、またエアーに
よる圧着点が一点であるため商品価値のあるシート又は
フイルムの生産速度は約２０ｍ／分が限界である。従っ
て、シート又はフイルムの外観特性をそれほど必要とし
ない厚さが０．２〜０．５ｍｍ程度の薄物シート又はフ
イルムの生産にこのエアーナイフ法は主に利用されてい
るが、厚みが約０．７ｍｍ以上の厚物シートの生産には
適さない。
は膜状の溶融樹脂をノズルから吹き出すエアー圧でキャ
ストドラムに圧着させてシート又はフイルムを製造する
ため、エアーを吹き付けるシートの厚み変動ができ、表
面の平滑性の維持ができなく、またシート又はフイルム
の片面はエアーで冷却されるため急冷が出来ない。この
結果として表面平滑性，厚み精度などの優れたシート又
はフイルムができない欠点がある。このエアーによる圧
着力は約３０００ｍｍ水柱が上限であり、またエアーに
よる圧着点が一点であるため商品価値のあるシート又は
フイルムの生産速度は約２０ｍ／分が限界である。従っ
て、シート又はフイルムの外観特性をそれほど必要とし
ない厚さが０．２〜０．５ｍｍ程度の薄物シート又はフ
イルムの生産にこのエアーナイフ法は主に利用されてい
るが、厚みが約０．７ｍｍ以上の厚物シートの生産には
適さない。
【０００４】後者のポリシングローラ法は、膜状の溶融
樹脂を一対の金属ローラで挟圧してシートを生産する方
式であるが、一対のローラの接点でシートの厚みと表面
性の賦形を同時に完了させるため引取速度が約４ｍ／分
以下と低い場合は表面平滑性の優れたシートが得られる
が、引取速度が約６ｍ／分以上になるとシートの賦形が
追随できなくなり、商品価値のあるシートが得られなく
なる。また厚みが約０．４ｍｍ以下の薄物シートを生産
するシートに波打状のウェーブが発生するため商品価値
のあるシートの生産が出来なくなる。前記従来技術が持
つ上記の問題点を解決し、シートまたはフイルムの厚み
に関係なく光沢，表面平滑性などの外観特性の優れた熱
可塑性樹脂シート又はフイルムを高速で製造する方法及
びその装置を本件出願人は開発し特願平４−３５２１７
８号として出願した。前記開発した装置は一応の成果を
発揮しているが今だ改良すべき事項がある。
樹脂を一対の金属ローラで挟圧してシートを生産する方
式であるが、一対のローラの接点でシートの厚みと表面
性の賦形を同時に完了させるため引取速度が約４ｍ／分
以下と低い場合は表面平滑性の優れたシートが得られる
が、引取速度が約６ｍ／分以上になるとシートの賦形が
追随できなくなり、商品価値のあるシートが得られなく
なる。また厚みが約０．４ｍｍ以下の薄物シートを生産
するシートに波打状のウェーブが発生するため商品価値
のあるシートの生産が出来なくなる。前記従来技術が持
つ上記の問題点を解決し、シートまたはフイルムの厚み
に関係なく光沢，表面平滑性などの外観特性の優れた熱
可塑性樹脂シート又はフイルムを高速で製造する方法及
びその装置を本件出願人は開発し特願平４−３５２１７
８号として出願した。前記開発した装置は一応の成果を
発揮しているが今だ改良すべき事項がある。
【０００５】即ち、この装置においてはＴダイから溶融
状態で押出された膜状の熱可塑性樹脂をキャストドラム
と少なくとも水平な軸線を有する３本の金属ローラに掛
合され、一定のテンションをかけフレキシブル性を付与
した耐腐蝕性の金属無端ベルトとで円弧状に挾圧しなが
ら冷却してシート状とする製造装置においてシート又は
フイルムの成形中に押出機に異常が発生したり、停電等
で溶融樹脂の供給が中断された場合には、前記キャスト
ドラム外周面と金属無端ベルトが直接接触してしまい、
キャストドラム外周面及び金属無端ベルトに擦傷が付け
られることとなり、製造再開時にシート又はフイルムの
平滑性が得られない状態となり、キャストドラム、金属
無端ベルトの交換を余儀なくされ、製造コストの向上を
招く。
状態で押出された膜状の熱可塑性樹脂をキャストドラム
と少なくとも水平な軸線を有する３本の金属ローラに掛
合され、一定のテンションをかけフレキシブル性を付与
した耐腐蝕性の金属無端ベルトとで円弧状に挾圧しなが
ら冷却してシート状とする製造装置においてシート又は
フイルムの成形中に押出機に異常が発生したり、停電等
で溶融樹脂の供給が中断された場合には、前記キャスト
ドラム外周面と金属無端ベルトが直接接触してしまい、
キャストドラム外周面及び金属無端ベルトに擦傷が付け
られることとなり、製造再開時にシート又はフイルムの
平滑性が得られない状態となり、キャストドラム、金属
無端ベルトの交換を余儀なくされ、製造コストの向上を
招く。
【０００６】仮に前記の擦傷事故が生じない場合でも、
シート又はフイルムの成形再開時には、前記キヤストド
ラムを５０ｍｍ程度下げると共に３本の金属ローラの位
置を調整し、金属無端ベルトを緊張状態に維持し、キヤ
ストドラムと金属ベルト間の広げた間隙にシート又はフ
イルムを再び押出し、この間隙を通して引出した後、キ
ャストドラムを原位置にセットし直し、ローラの位置も
元に戻し、所望間隙寸法としてシート又はフイルムの成
形を再開するという手間がかかる。本件発明は、前記欠
点を改善し、前記溶融樹脂の供給中断時でも金属無端ベ
ルトとキヤストドラムが直接接触しないようにした熱可
塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置を市場に提供す
ることを目的とする。
シート又はフイルムの成形再開時には、前記キヤストド
ラムを５０ｍｍ程度下げると共に３本の金属ローラの位
置を調整し、金属無端ベルトを緊張状態に維持し、キヤ
ストドラムと金属ベルト間の広げた間隙にシート又はフ
イルムを再び押出し、この間隙を通して引出した後、キ
ャストドラムを原位置にセットし直し、ローラの位置も
元に戻し、所望間隙寸法としてシート又はフイルムの成
形を再開するという手間がかかる。本件発明は、前記欠
点を改善し、前記溶融樹脂の供給中断時でも金属無端ベ
ルトとキヤストドラムが直接接触しないようにした熱可
塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置を市場に提供す
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はＴダイから溶融状態で押出された膜状の
熱可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも水平な軸線
を有する３本の金属ローラに掛合され、一定のテンショ
ンをかけフレキシブル性を付与した耐腐蝕性の金属無端
ベルトとで円弧状に挾圧しながら冷却してシート状とす
る製造装置において、キヤストドラム両端部の外径は、
中間部の外径より若干寸法大径としてあり、前記金属無
端ベルトの幅は、前記大径部面上に達する幅としてある
ことを特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製
造装置とする。
に、特定発明はＴダイから溶融状態で押出された膜状の
熱可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも水平な軸線
を有する３本の金属ローラに掛合され、一定のテンショ
ンをかけフレキシブル性を付与した耐腐蝕性の金属無端
ベルトとで円弧状に挾圧しながら冷却してシート状とす
る製造装置において、キヤストドラム両端部の外径は、
中間部の外径より若干寸法大径としてあり、前記金属無
端ベルトの幅は、前記大径部面上に達する幅としてある
ことを特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製
造装置とする。
【０００８】前記課題を解決するために、前記製造装置
における前記キャストドラムは冷却ローラからなり、こ
の冷却ローラの両端部に円筒弾性体が取付けてあり、こ
の円筒弾性体の外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法
大径としてあることが望ましい。
における前記キャストドラムは冷却ローラからなり、こ
の冷却ローラの両端部に円筒弾性体が取付けてあり、こ
の円筒弾性体の外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法
大径としてあることが望ましい。
【０００９】前記課題を解決するために、この製造装置
における前記円筒体は硬質ゴム又はプラスチック製とし
てあり、冷却ローラの両端部に着脱自在に取付られてい
る場合もある。
における前記円筒体は硬質ゴム又はプラスチック製とし
てあり、冷却ローラの両端部に着脱自在に取付られてい
る場合もある。
【００１０】前記課題を解決するために、この製造装置
の前記円筒体の幅寸法は３０ｍｍ程度で、冷却ローラと
円筒体の外径寸法の差は０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍ程
度とすることが望ましい。前記課題を解決するために、
この製造装置におけるＴダイの押出ノズル下流側には、
このノズルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に
受け入れるキャストドラムと、このキャストドラム上方
に位置する第１の金属ローラが対として配置してあり、
この第１の金属ローラはこのキャストドラムに対して接
近離間可能に装備してあり、前記のキャストドラムと第
１の金属ローラの接近点から下流側でこのキャストドラ
ムの周面と対接する第２の金属ローラが配置してあり、
これら二本の金属ローラと第３の金属ローラ間に一定の
テンションのもとに金属無端ベルトが掛合してあり、第
１、第２の金属ローラ間の区域においては、前記金属無
端ベルトは前記キャストドラムの周面に沿い走行するフ
レキシブル性を有するとともに、前記キャストドラムに
金属無端ベルトを挟圧させるための前記第１の金属ロー
ラの表面は、耐熱性のゴム又は弾性を有するエラストマ
ーで被覆してあると共に、前記３つの金属ローラの軸線
は水平としてあることを特徴とする。前記課題を解決す
るために、この装置発明の前記金属無端ベルトは、ＳＵ
Ｓ、炭素鋼乃至チタン合金の一種からなることが好まし
い。
の前記円筒体の幅寸法は３０ｍｍ程度で、冷却ローラと
円筒体の外径寸法の差は０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍ程
度とすることが望ましい。前記課題を解決するために、
この製造装置におけるＴダイの押出ノズル下流側には、
このノズルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に
受け入れるキャストドラムと、このキャストドラム上方
に位置する第１の金属ローラが対として配置してあり、
この第１の金属ローラはこのキャストドラムに対して接
近離間可能に装備してあり、前記のキャストドラムと第
１の金属ローラの接近点から下流側でこのキャストドラ
ムの周面と対接する第２の金属ローラが配置してあり、
これら二本の金属ローラと第３の金属ローラ間に一定の
テンションのもとに金属無端ベルトが掛合してあり、第
１、第２の金属ローラ間の区域においては、前記金属無
端ベルトは前記キャストドラムの周面に沿い走行するフ
レキシブル性を有するとともに、前記キャストドラムに
金属無端ベルトを挟圧させるための前記第１の金属ロー
ラの表面は、耐熱性のゴム又は弾性を有するエラストマ
ーで被覆してあると共に、前記３つの金属ローラの軸線
は水平としてあることを特徴とする。前記課題を解決す
るために、この装置発明の前記金属無端ベルトは、ＳＵ
Ｓ、炭素鋼乃至チタン合金の一種からなることが好まし
い。
【００１１】本発明に使用される結晶性熱可塑性樹脂の
一種であるポリプロピレン樹脂としては、結晶性のプロ
ピレン単独重合体またはプロピレンにプロピレン以外の
コモノマー、例えばエチレンやブテンなどが１種以上共
重合した結晶性のコポリマー、及びこれらの混合物を使
用する。これらのポリプロピレン樹脂には、酸化防止
剤，滑剤，帯電防止剤，スリップ剤，アンチブロッキン
グ剤，紫外線吸収剤，造核剤，透明改良剤，有機過酸化
物，顔料，タルクや炭酸カルシュウムなどの無機系充填
材，木粉や合成繊維などの有機系充填材，ポリエチレン
やエチレンプロピレンゴムなどの他樹脂やゴムを必要に
応じ適宣添加して使用することもある。更に、他の熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ＡＢ
Ｓ、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニー
ル等を用いることができる。前記シート又はフイルムの
製造装置は多層シートやラミネートシートの製造にも適
用される。必要に応じてこのように製造されたシート又
はフイルムを直に水槽に導いて二次冷却した後、シート
表面に付着した冷却液を除去し、次いでこのシートを使
用した熱可塑性樹脂の熱変形温度−４０℃から熱変形温
度＋１５℃の温度範囲で加熱処理する場合には、結晶性
熱可塑性樹脂の透明度が高まる。
一種であるポリプロピレン樹脂としては、結晶性のプロ
ピレン単独重合体またはプロピレンにプロピレン以外の
コモノマー、例えばエチレンやブテンなどが１種以上共
重合した結晶性のコポリマー、及びこれらの混合物を使
用する。これらのポリプロピレン樹脂には、酸化防止
剤，滑剤，帯電防止剤，スリップ剤，アンチブロッキン
グ剤，紫外線吸収剤，造核剤，透明改良剤，有機過酸化
物，顔料，タルクや炭酸カルシュウムなどの無機系充填
材，木粉や合成繊維などの有機系充填材，ポリエチレン
やエチレンプロピレンゴムなどの他樹脂やゴムを必要に
応じ適宣添加して使用することもある。更に、他の熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ＡＢ
Ｓ、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニー
ル等を用いることができる。前記シート又はフイルムの
製造装置は多層シートやラミネートシートの製造にも適
用される。必要に応じてこのように製造されたシート又
はフイルムを直に水槽に導いて二次冷却した後、シート
表面に付着した冷却液を除去し、次いでこのシートを使
用した熱可塑性樹脂の熱変形温度−４０℃から熱変形温
度＋１５℃の温度範囲で加熱処理する場合には、結晶性
熱可塑性樹脂の透明度が高まる。
【００１２】
【作用】請求項１に記載された発明の作用を次に説明す
る。通常のＴダイ法同様に、前記Ｔダイから押し出され
た溶融状態の膜状熱可塑性樹脂を前記キャストドラムの
中間部と金属無端ベルトで円弧状に挟圧しながら冷却し
て所望厚さのシート又はフイルムに製造する。このシー
ト又はフイルムの成形中に、押出機の異常、停電などに
よりＴダイから溶融樹脂の供給が中断した時には、キャ
ストドラム上に溶融樹脂がなくなるが、金属無端ベルト
は円弧状に湾曲しているから軸線方向には殆ど撓むこと
なく、キャストドラムの中間部においては架橋状態とな
ってキヤストドラムと接触せず、金属無端ベルトはキヤ
ストドラムの両端でのみ接触し、金属無端ベルトによ
り、キヤストドラムの外周面及び金属無端ベルト面の双
方には擦傷は発生しない。次いで、シート又はフイルム
の再成形開始時には、前記金属無端ベルトをキャストド
ラムの両端に接触させ、キヤストドラムの中間部と金属
無端ベルトとの間隙に前記Ｔダイから押し出された溶融
状態の膜状熱可塑性樹脂を供給し、前記円弧部に沿い流
動させ、この円弧部から引き出し、シート又はフイルム
とした後、キャストドラムを金属無端ベルトに対して相
対的に離反させ、所望の厚さにセットする。この後、所
望の厚さのシート又はフイルムを連続成形する。
る。通常のＴダイ法同様に、前記Ｔダイから押し出され
た溶融状態の膜状熱可塑性樹脂を前記キャストドラムの
中間部と金属無端ベルトで円弧状に挟圧しながら冷却し
て所望厚さのシート又はフイルムに製造する。このシー
ト又はフイルムの成形中に、押出機の異常、停電などに
よりＴダイから溶融樹脂の供給が中断した時には、キャ
ストドラム上に溶融樹脂がなくなるが、金属無端ベルト
は円弧状に湾曲しているから軸線方向には殆ど撓むこと
なく、キャストドラムの中間部においては架橋状態とな
ってキヤストドラムと接触せず、金属無端ベルトはキヤ
ストドラムの両端でのみ接触し、金属無端ベルトによ
り、キヤストドラムの外周面及び金属無端ベルト面の双
方には擦傷は発生しない。次いで、シート又はフイルム
の再成形開始時には、前記金属無端ベルトをキャストド
ラムの両端に接触させ、キヤストドラムの中間部と金属
無端ベルトとの間隙に前記Ｔダイから押し出された溶融
状態の膜状熱可塑性樹脂を供給し、前記円弧部に沿い流
動させ、この円弧部から引き出し、シート又はフイルム
とした後、キャストドラムを金属無端ベルトに対して相
対的に離反させ、所望の厚さにセットする。この後、所
望の厚さのシート又はフイルムを連続成形する。
【００１３】請求項２に記載された発明においては、前
記キャストドラムは冷却ローラからなり、この冷却ロー
ラの両端部に円筒弾性体が取付けてあり、この円筒弾性
体の外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法大径として
あることを特徴としてあるため、前記作用を加えて、冷
却ローラの周面に金属無端ベルトは直接接触せず、円筒
弾性体により金属無端ベルトの周面は支持される。請求
項３に記載された発明においては、前記円筒弾性体は硬
質ゴム又はプラスチック製としてあり、冷却ローラの両
端部に着脱自在に取付られていることを特徴としてある
ため、金属無端ベルトは硬質ゴム又はプラスチック製円
筒体により柔軟に支持され、この円筒体が摩耗した場合
には冷却ローラの各端部から円筒体を取外し、新たな円
筒体と交換する。請求項４に記載された発明において
は、前記円筒体の幅寸法は３０ｍｍ程度で、冷却ローラ
と円筒体の外径寸法の差は０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍ
程度としてあるため、前記請求項１乃至請求項２に記載
された発明と同様に作用する。
記キャストドラムは冷却ローラからなり、この冷却ロー
ラの両端部に円筒弾性体が取付けてあり、この円筒弾性
体の外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法大径として
あることを特徴としてあるため、前記作用を加えて、冷
却ローラの周面に金属無端ベルトは直接接触せず、円筒
弾性体により金属無端ベルトの周面は支持される。請求
項３に記載された発明においては、前記円筒弾性体は硬
質ゴム又はプラスチック製としてあり、冷却ローラの両
端部に着脱自在に取付られていることを特徴としてある
ため、金属無端ベルトは硬質ゴム又はプラスチック製円
筒体により柔軟に支持され、この円筒体が摩耗した場合
には冷却ローラの各端部から円筒体を取外し、新たな円
筒体と交換する。請求項４に記載された発明において
は、前記円筒体の幅寸法は３０ｍｍ程度で、冷却ローラ
と円筒体の外径寸法の差は０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍ
程度としてあるため、前記請求項１乃至請求項２に記載
された発明と同様に作用する。
【００１４】請求項５に記載された発明においては、Ｔ
ダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し出さ
れる熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れるキャストドラ
ムと、このキャストドラム上方に位置する第１の金属ロ
ーラが対として配置してあり、この第１の金属ローラは
このキャストドラムに対して接近離間可能に装備してあ
り、前記のキャストドラムと第１の金属ローラの接近点
から下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第２
の金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラ
と第３の金属ローラ間に一定のテンションのもとに金属
無端ベルトが掛合してあり、第１、第２の金属ローラ間
の区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャスト
ドラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有すると
ともに、前記キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧さ
せるための前記第１の金属ローラの表面は、耐熱性のゴ
ム又は弾性を有するエラストマーで被覆してあると共
に、前記３つの金属ローラの軸線は水平としてあること
を特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルム製造装置
としてあるため、前記請求項１乃至請求項４記載の発明
の作用に加えて、第１の金属ローラをキャストドラムの
周面に接近させた状態にセットし、前記Ｔダイから溶融
状態で押出された膜状の熱可塑性樹脂を、この第１の金
属ローラに掛合している金属無端ベルトとキャストドラ
ム間に供給し、次いで前記キャストドラムと第１、第２
の金属ローラ及び前記金属無端ベルトによってキャスト
ドラムと金属無端ベルトで形成された円弧状挟圧部に導
く、この膜状の熱可塑性樹脂の成形厚みの変動は、第１
の金属ローラに被覆された前記岱熱性のゴム又は弾性を
有するエラストマーで吸収される。
ダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し出さ
れる熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れるキャストドラ
ムと、このキャストドラム上方に位置する第１の金属ロ
ーラが対として配置してあり、この第１の金属ローラは
このキャストドラムに対して接近離間可能に装備してあ
り、前記のキャストドラムと第１の金属ローラの接近点
から下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第２
の金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラ
と第３の金属ローラ間に一定のテンションのもとに金属
無端ベルトが掛合してあり、第１、第２の金属ローラ間
の区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャスト
ドラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有すると
ともに、前記キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧さ
せるための前記第１の金属ローラの表面は、耐熱性のゴ
ム又は弾性を有するエラストマーで被覆してあると共
に、前記３つの金属ローラの軸線は水平としてあること
を特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルム製造装置
としてあるため、前記請求項１乃至請求項４記載の発明
の作用に加えて、第１の金属ローラをキャストドラムの
周面に接近させた状態にセットし、前記Ｔダイから溶融
状態で押出された膜状の熱可塑性樹脂を、この第１の金
属ローラに掛合している金属無端ベルトとキャストドラ
ム間に供給し、次いで前記キャストドラムと第１、第２
の金属ローラ及び前記金属無端ベルトによってキャスト
ドラムと金属無端ベルトで形成された円弧状挟圧部に導
く、この膜状の熱可塑性樹脂の成形厚みの変動は、第１
の金属ローラに被覆された前記岱熱性のゴム又は弾性を
有するエラストマーで吸収される。
【００１５】
【実施例】次に、請求項１乃至請求項６に記載の発明の
代表的な実施例を次に説明する。図１において、１はＴ
ダイであり、このＴダイ１の押出ノズル下流側には、こ
のノズルから押し出される溶融ポリプロピレン樹脂２を
その間隙間に受け入れるキャストドラム３とこのキャス
トドラム３上方に位置する第１の金属ローラ５が対とし
て配置してあり、この第１の金属ローラ５はこのキャス
トドラム３に対して接近離間可能に装備してある。前記
のキヤストドラム３と第１の金属ローラ５の接近点から
キャストドラムの回転方向おいて、下流側でこのキャス
トドラム３の周面と対接する第２の金属ローラ６が配置
してあり、これら二本の金属ローラ５、６と第３の金属
ローラ間７に一定のテンシヨンのもとに金属無端ベルト
４が掛合されている。この金属無端ベルト４は、第１、
第２の金属ローラ５、６間の区域８においては、前記キ
ャストドラム３の周面に沿い走行し、前記樹脂２を挾圧
しながら冷却してシート状９とするべく、フレキシブル
性を有するとともに、前記キャストドラム３に金属無端
ベルト４を挟圧させるための前記第１の金属ローラ５の
表面は、耐熱性のシリコンゴム又は弾性を有するエラス
トマーで被覆してある。この被覆厚みは５〜１５ｍｍ、
使用するエラストマーのゴム硬度は５５〜８５度が適当
である。前記キャストドラム３は冷却ローラからなり、
この冷却ローラの両端部に円筒体１０が取付けてあり、
この円筒体１０の外径は冷却ローラ３の外径よりも若干
寸法大径としてある。前記金属無端ベルト４の幅は前記
金属無端ベルト４の幅はこれら円筒体１０上に達する幅
としてある（図２参照）。前記円筒体１０は硬質ゴム又
はプラスチック製としてあり、冷却ローラ３の両端部に
着脱自在に取付られている。前記円筒体１０の幅寸法は
３０ｍｍ程度で、冷却ローラ３と円筒弾性体８の外径寸
法の差は０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍ程度としてある。
更に、前記３つの金属ローラ５、６、７の軸線は水平と
してある。前記キャストドラム３の表面粗さは０．５μ
ｍ以下、好ましくは０．３μｍ以下とする。前記金属無
端ベルト４は、ＳＵＳ、炭素鋼乃至チタン合金の一種か
らなり、耐腐蝕性などの点よりＳＵＳが好ましい。
代表的な実施例を次に説明する。図１において、１はＴ
ダイであり、このＴダイ１の押出ノズル下流側には、こ
のノズルから押し出される溶融ポリプロピレン樹脂２を
その間隙間に受け入れるキャストドラム３とこのキャス
トドラム３上方に位置する第１の金属ローラ５が対とし
て配置してあり、この第１の金属ローラ５はこのキャス
トドラム３に対して接近離間可能に装備してある。前記
のキヤストドラム３と第１の金属ローラ５の接近点から
キャストドラムの回転方向おいて、下流側でこのキャス
トドラム３の周面と対接する第２の金属ローラ６が配置
してあり、これら二本の金属ローラ５、６と第３の金属
ローラ間７に一定のテンシヨンのもとに金属無端ベルト
４が掛合されている。この金属無端ベルト４は、第１、
第２の金属ローラ５、６間の区域８においては、前記キ
ャストドラム３の周面に沿い走行し、前記樹脂２を挾圧
しながら冷却してシート状９とするべく、フレキシブル
性を有するとともに、前記キャストドラム３に金属無端
ベルト４を挟圧させるための前記第１の金属ローラ５の
表面は、耐熱性のシリコンゴム又は弾性を有するエラス
トマーで被覆してある。この被覆厚みは５〜１５ｍｍ、
使用するエラストマーのゴム硬度は５５〜８５度が適当
である。前記キャストドラム３は冷却ローラからなり、
この冷却ローラの両端部に円筒体１０が取付けてあり、
この円筒体１０の外径は冷却ローラ３の外径よりも若干
寸法大径としてある。前記金属無端ベルト４の幅は前記
金属無端ベルト４の幅はこれら円筒体１０上に達する幅
としてある（図２参照）。前記円筒体１０は硬質ゴム又
はプラスチック製としてあり、冷却ローラ３の両端部に
着脱自在に取付られている。前記円筒体１０の幅寸法は
３０ｍｍ程度で、冷却ローラ３と円筒弾性体８の外径寸
法の差は０．０５ｍｍ乃至０．１ｍｍ程度としてある。
更に、前記３つの金属ローラ５、６、７の軸線は水平と
してある。前記キャストドラム３の表面粗さは０．５μ
ｍ以下、好ましくは０．３μｍ以下とする。前記金属無
端ベルト４は、ＳＵＳ、炭素鋼乃至チタン合金の一種か
らなり、耐腐蝕性などの点よりＳＵＳが好ましい。
【００１６】また前記溶融樹脂に接する面の金属無端ベ
ルト４の表面粗度は表面平滑性を重視したシートの製造
を目的とした場合は、０．５μｍ以下、好ましくは０．
３μｍ以下のものが好適であり、この金属無端ベルト４
は金属伸薄板を溶接によってベルトにして使用されるた
め溶接繋ぎ部の凹凸がシートに影響しないようにする必
要がある。金属無端ベルト４の厚みが薄い場合は繋ぎ部
に凹凸が発生し易く、厚い場合は金属無端ベルト４のフ
レキシビリティがなくなり使用に支障をきたすので金属
無端ベルトの厚みは０．５〜１．２ｍｍ程度が適当であ
る。前記実施例の作用は、対応する請求項に記載された
発明の作用と同じであるためここでの説明を省略する。
ルト４の表面粗度は表面平滑性を重視したシートの製造
を目的とした場合は、０．５μｍ以下、好ましくは０．
３μｍ以下のものが好適であり、この金属無端ベルト４
は金属伸薄板を溶接によってベルトにして使用されるた
め溶接繋ぎ部の凹凸がシートに影響しないようにする必
要がある。金属無端ベルト４の厚みが薄い場合は繋ぎ部
に凹凸が発生し易く、厚い場合は金属無端ベルト４のフ
レキシビリティがなくなり使用に支障をきたすので金属
無端ベルトの厚みは０．５〜１．２ｍｍ程度が適当であ
る。前記実施例の作用は、対応する請求項に記載された
発明の作用と同じであるためここでの説明を省略する。
【００１７】
【発明の効果】請求項１に記載された特定発明の製造装
置においては、このシート又はフイルムの成形中に、押
出機の異常、停電などによりＴダイから溶融樹脂の供給
が中断した時には、金属無端ベルトとキャストドラムの
中間部とは接触せず、金属無端ベルトはキヤストドラム
の両端でのみ接触し、金属無端ベルトにより、キヤスト
ドラムの外周面に擦傷が発生することを解消できる。次
いで、シート又はフイルムの再成形開始時には、前記金
属無端ベルトをキャストドラムの両端に接触させ、キヤ
ストドラムの中間部と金属無端ベルトとの間隙に前記Ｔ
ダイから押し出された溶融状態の膜状熱可塑性樹脂を供
給し、前記円弧部に沿い流動させ、この円弧部から引き
出し、シート又はフイルムとした後、キャストドラムを
金属無端ベルトに対して相対的に離反させ、所望の厚さ
にセットし、この後、所望の厚さのシート又はフイルム
を連続成形することができ、段取り作業をパートなどの
婦女子においても、容易にでき、段取り時間を短縮でき
る。
置においては、このシート又はフイルムの成形中に、押
出機の異常、停電などによりＴダイから溶融樹脂の供給
が中断した時には、金属無端ベルトとキャストドラムの
中間部とは接触せず、金属無端ベルトはキヤストドラム
の両端でのみ接触し、金属無端ベルトにより、キヤスト
ドラムの外周面に擦傷が発生することを解消できる。次
いで、シート又はフイルムの再成形開始時には、前記金
属無端ベルトをキャストドラムの両端に接触させ、キヤ
ストドラムの中間部と金属無端ベルトとの間隙に前記Ｔ
ダイから押し出された溶融状態の膜状熱可塑性樹脂を供
給し、前記円弧部に沿い流動させ、この円弧部から引き
出し、シート又はフイルムとした後、キャストドラムを
金属無端ベルトに対して相対的に離反させ、所望の厚さ
にセットし、この後、所望の厚さのシート又はフイルム
を連続成形することができ、段取り作業をパートなどの
婦女子においても、容易にでき、段取り時間を短縮でき
る。
【００１８】請求項２に記載された発明においては、前
記キャストドラムは冷却ローラからなり、この冷却ロー
ラの両端部に円筒弾性体が取付けてあり、この円筒体の
外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法大径としてある
ことを特徴としてあるため、前記効果に加えて、前記溶
融樹脂の供給の中断時に冷却ローラの周面に金属無端ベ
ルトは直接接触せず、左右の円筒体により金属無端ベル
トの両端部を支持できる。請求項３に記載された発明に
おいては、前記円筒体は硬質ゴム又はプラスチック製と
してあり、冷却ローラの両端部に着脱自在に取付られて
いることを特徴としてあるため、金属無端ベルトの両端
部を硬質ゴム又はプラスチック製の弾性を有する円筒体
により柔軟に前記溶融樹脂の供給中断時に支持でき、長
く使用されて円筒体が摩耗した場合には冷却ローラの各
端部から円筒体を取外し、新たな円筒体と交換できる。
また、この装置を作業前の準備段階において、金属ロー
ラ５又は６をキャストドラムに誤って衝突させることが
あったとしても、前記弾性を有する円筒体８でこの衝撃
が吸収され、キャストドラム３表面や、金属無端ベルト
４表面を損傷しない。また、この円筒体は金属無端ベル
トより軟質であるためこれらが相接触することがあって
も、金属無端ベルトは殆ど損傷せず高価な金属無端ベル
トを殆ど損傷せず高価な金属無端ベルトを再研摩する必
要はなく、円筒体が主として摩耗し装置全体の保守管理
が容易でコスト低減が図れる。請求項４に記載された発
明においては、前記円筒弾性体の幅寸法は３０ｍｍ程度
で、冷却ローラと円筒弾性体の外径寸法の差は０．０５
ｍｍ乃至０．１ｍｍ程度としてあるため、前記請求項１
乃至請求項２に記載された発明と同様の効果を奏し、冷
却ローラを長くすることなく、その構造を簡略なものと
し、０．３ｍｍ以上の厚肉フイルムの成形に好適であ
る。
記キャストドラムは冷却ローラからなり、この冷却ロー
ラの両端部に円筒弾性体が取付けてあり、この円筒体の
外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法大径としてある
ことを特徴としてあるため、前記効果に加えて、前記溶
融樹脂の供給の中断時に冷却ローラの周面に金属無端ベ
ルトは直接接触せず、左右の円筒体により金属無端ベル
トの両端部を支持できる。請求項３に記載された発明に
おいては、前記円筒体は硬質ゴム又はプラスチック製と
してあり、冷却ローラの両端部に着脱自在に取付られて
いることを特徴としてあるため、金属無端ベルトの両端
部を硬質ゴム又はプラスチック製の弾性を有する円筒体
により柔軟に前記溶融樹脂の供給中断時に支持でき、長
く使用されて円筒体が摩耗した場合には冷却ローラの各
端部から円筒体を取外し、新たな円筒体と交換できる。
また、この装置を作業前の準備段階において、金属ロー
ラ５又は６をキャストドラムに誤って衝突させることが
あったとしても、前記弾性を有する円筒体８でこの衝撃
が吸収され、キャストドラム３表面や、金属無端ベルト
４表面を損傷しない。また、この円筒体は金属無端ベル
トより軟質であるためこれらが相接触することがあって
も、金属無端ベルトは殆ど損傷せず高価な金属無端ベル
トを殆ど損傷せず高価な金属無端ベルトを再研摩する必
要はなく、円筒体が主として摩耗し装置全体の保守管理
が容易でコスト低減が図れる。請求項４に記載された発
明においては、前記円筒弾性体の幅寸法は３０ｍｍ程度
で、冷却ローラと円筒弾性体の外径寸法の差は０．０５
ｍｍ乃至０．１ｍｍ程度としてあるため、前記請求項１
乃至請求項２に記載された発明と同様の効果を奏し、冷
却ローラを長くすることなく、その構造を簡略なものと
し、０．３ｍｍ以上の厚肉フイルムの成形に好適であ
る。
【００１９】請求項５に記載された発明においては、Ｔ
ダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し出さ
れる熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れるキャストドラ
ムと、このキャストドラム上方に位置する第１の金属ロ
ーラが対として配置してあり、この第１の金属ローラは
このキャストドラムに対して接近離間可能に装備してあ
り、前記のキャストドラムと第１の金属ローラの接近点
から下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第２
の金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラ
と第３の金属ローラ間に一定のテンションのもとに金属
無端ベルトが掛合してあり、第１、第２の金属ローラ間
の区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャスト
ドラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有すると
ともに、前記キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧さ
せるための前記第１の金属ローラの表面は、耐熱性のゴ
ム又は弾性を有するエラストマーで被覆してあると共
に、前記３つの金属ローラの軸線は水平としてあること
を特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルム製造装置
としてあるため、前記請求項１乃至請求項４記載の発明
の効果に加えて、第１の金属ローラをキャストドラムの
周面に接近させた状態にセットし、前記Ｔダイから溶融
状態で押出された膜状の熱可塑性樹脂を、この第１の金
属ローラに掛合している金属無端ベルトとキャストドラ
ム間に供給し、次いで前記キャストドラムと第１、第２
の金属ローラ及び前記金属無端ベルトによってキャスト
ドラムと金属無端ベルトで形成された円弧状挟圧部に導
くことができ、この膜状の熱可塑性樹脂の成形厚みの変
動を、第１の金属ローラに被覆された前記耐熱性のゴム
又は弾性を有するエラストマーで吸収できる。
ダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し出さ
れる熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れるキャストドラ
ムと、このキャストドラム上方に位置する第１の金属ロ
ーラが対として配置してあり、この第１の金属ローラは
このキャストドラムに対して接近離間可能に装備してあ
り、前記のキャストドラムと第１の金属ローラの接近点
から下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第２
の金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラ
と第３の金属ローラ間に一定のテンションのもとに金属
無端ベルトが掛合してあり、第１、第２の金属ローラ間
の区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャスト
ドラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有すると
ともに、前記キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧さ
せるための前記第１の金属ローラの表面は、耐熱性のゴ
ム又は弾性を有するエラストマーで被覆してあると共
に、前記３つの金属ローラの軸線は水平としてあること
を特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルム製造装置
としてあるため、前記請求項１乃至請求項４記載の発明
の効果に加えて、第１の金属ローラをキャストドラムの
周面に接近させた状態にセットし、前記Ｔダイから溶融
状態で押出された膜状の熱可塑性樹脂を、この第１の金
属ローラに掛合している金属無端ベルトとキャストドラ
ム間に供給し、次いで前記キャストドラムと第１、第２
の金属ローラ及び前記金属無端ベルトによってキャスト
ドラムと金属無端ベルトで形成された円弧状挟圧部に導
くことができ、この膜状の熱可塑性樹脂の成形厚みの変
動を、第１の金属ローラに被覆された前記耐熱性のゴム
又は弾性を有するエラストマーで吸収できる。
【図１】実施例の概略図である。
【図２】キャストドラムと金属ベルトの関係を示す一部
破断拡大図である。
破断拡大図である。
１ Ｔダイ ２ 膜状ポリプロピレン樹脂 ３ キャストドラム ４ 金属無端ベルト ５ 第１の金属ローラ ６、７ 第２、第３の金属ローラ ８ 円筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−166089（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−88931（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−88930（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−170919（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−99756（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−148521（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−6919（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭61−24977（ＪＰ，Ｂ１) 欧州特許出願公開496260（ＥＰ，Ａ １) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 47/00 - 47/96
Claims (6)
- 【請求項１】Ｔダイから溶融状態で押出された膜状の熱
可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも水平な軸線を
有する３本の金属ローラに掛合され、一定のテンション
をかけフレキシブル性を付与した耐腐蝕性の金属無端ベ
ルトとで円弧状に挾圧しながら冷却してシート状とする
製造装置において、キヤストドラムの両端部の外径は、
中間部の外径より若干寸法大径としてあり、前記金属無
端ベルトの幅は、前記大径部面上に達する幅としてある
ことを特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製
造装置。 - 【請求項２】前記キャストドラムは冷却ローラからな
り、この冷却ローラの両端部に円筒体が取付けてあり、
この円筒体の外径は冷却ローラの外径よりも若干寸法大
径としてあることを特徴とする請求項１記載の熱可塑性
樹脂シート又はフイルムの製造装置。 - 【請求項３】前記円筒体は硬質ゴム又はプラスチック製
としてあり、冷却ローラの両端部に着脱自在に取付られ
ていることを特徴とする請求項２記載の熱可塑性樹脂シ
ート又はフイルムの製造装置。 - 【請求項４】前記円筒体の幅寸法は３０ｍｍ程度で、冷
却ローラと円筒体の外径寸法の差は０．０５ｍｍ乃至
０．１ｍｍ程度としてある特徴とする請求項２記載の熱
可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置。 - 【請求項５】Ｔダイの押出ノズル下流側には、このノズ
ルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れ
るキャストドラムと、このキャストドラム上方に位置す
る第１の金属ローラが対として配置してあり、この第１
の金属ローラはこのキャストドラムに対して接近離間可
能に装備してあり、前記のキャストドラムと第１の金属
ローラの接近点からキャストドラムの回転方向におい
て、下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第２
の金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラ
と第３の金属ローラ間に一定のテンションのもとに金属
無端ベルトが掛合してあり、第１、第２の金属ローラ間
の区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャスト
ドラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有すると
ともに、前記キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧さ
せるための前記第１の金属ローラの表面は、耐熱性のゴ
ム又は弾性を有するエラストマーで被覆してあると共
に、前記３つの金属ローラの軸線は水平としてあること
を特徴とする請求項１、２、３又は４記載の熱可塑性樹
脂シート又はフイルム製造装置。 - 【請求項６】前記金属無端ベルトは、ＳＵＳ、炭素鋼乃
至チタン合金の一種からなる請求項１、２、３、４又は
５記載の熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25647393A JP3322323B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25647393A JP3322323B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0788928A JPH0788928A (ja) | 1995-04-04 |
| JP3322323B2 true JP3322323B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=17293129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25647393A Expired - Lifetime JP3322323B2 (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3322323B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP25647393A patent/JP3322323B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0788928A (ja) | 1995-04-04 |
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