JPH06170919A - 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法及びその装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法及びその装置

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JPH06170919A
JPH06170919A JP4352178A JP35217892A JPH06170919A JP H06170919 A JPH06170919 A JP H06170919A JP 4352178 A JP4352178 A JP 4352178A JP 35217892 A JP35217892 A JP 35217892A JP H06170919 A JPH06170919 A JP H06170919A
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metal
sheet
endless belt
cast drum
film
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JP4352178A
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Keita Morita
啓太 森田
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AIPETSUKU KK
Placo Co Ltd
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AIPETSUKU KK
Placo Co Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
    • B29C48/9135Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means
    • B29C48/9145Endless cooling belts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
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    • B29C48/08Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
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    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出された膜状の熱可塑性樹脂をキャストド
ラムと金属無端ベルトで挟圧しながら冷却してシート状
とすることにより、光沢、表面平滑性などの外観特性に
優れた熱可塑性樹脂シート又はフイルムを製造可能とす
る 【構成】 Tダイ1から溶融状態で押出された膜状の熱
可塑性樹脂(例えばポリプロピレン)を第1の金属ロー
ラ5に掛合された金属無端ベルト4とキャストドラム3
で挟圧しながら冷却してシート状とする。このようにし
て製造された熱可塑性樹脂シート又はフイルム9の光
沢、表面平滑性を良好とし、外観特性を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品などの包装用,フ
ァィルなどの文具用,各種パッケージ用ケース,各種の
工業用途などに好適な熱可塑性樹脂シート又はフイルム
の製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記結晶性熱可塑性樹脂シート又はフイ
ルムの製造方法としてエアーナイフ法,ポリシングロー
ル法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者のエアーナイフ法
は膜状の溶融樹脂をノズルから吹き出すエアー圧でキャ
ストドラムに圧着させてシート又はフイルムを製造する
ため、エアーを吹き付けるシート面の厚み変動ができ平
滑性の維持ができなく、またシート又はフイルムの片面
はエアーで冷却されるため急冷が出来ない。この結果と
して表面平滑性,厚み精度などの優れたシート又はフイ
ルムができない欠点がある。このエアーによる圧着力は
約3000mm水柱が上限であり、またエアーによる圧
着点が一点であるため商品価値のあるシート又はフイル
ムの生産速度は約20m/分が限界である。従って、シ
ート又はフイルムの外観特性をそれほど必要としない厚
さが0.2〜0.5mm程度の薄物シート又はフイルム
の生産にこのエアーナイフ法は主に利用されているが、
厚みが約0.7mm以上の厚物シートの生産には適さな
い。後者のポリシングロール法は、膜状の溶融樹脂を一
対の金属ロールで挟圧してシートを生産する方式である
が、一対のロールの接点でシートの厚みと表面性の賦形
を同時に完了させるため引取速度が約4m/分以下と低
い場合は表面平滑性の優れたシートが得られるが、引取
速度が約6m/分以上になるとシートの賦形が追随でき
なくなり、商品価値のあるシートが得られなくなる。ま
た厚みが約0.4mm以下の薄物シートを生産するシー
トに波打状のウェーブが発生するため商品価値のあるシ
ートの生産が出来なくなる。本発明の目的は従来技術が
持つ上記の問題点を解決し、シートまたはフイルムの厚
みに関係なく光沢,表面平滑性などの外観特性の優れた
結晶性熱可塑性樹脂シート又はフイルムを高速で製造で
きる方法及びその装置を市場に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はTダイから溶融状態で押出された膜状の
熱可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも3本の金属
ロールに掛合され、一定のテンションをかけフレキシブ
ル性を付与した耐蝕性の金属無端ベルトで円弧状に挾圧
しながら冷却してシート状とすることを特徴とする熱可
塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法。
【0005】前記課題を解決するために、前記キャスト
ドラムの近傍位置に、その周方向に間隔をおいて前記金
属ロールを2本配置し、少なくともTダイ寄りの金属ロ
ール周面をゴム、弾性を有するエラストマーで被覆し、
この被覆された金属ロールでキヤストドラムに金属無端
ベルトを圧接し、これら2本の金属ロール間において前
記金属無端ベルトとキャストドラムとで熱可塑性樹脂を
挾圧しながら冷却しシート状とすることを特徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、この装置発明
はTダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し
出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れる下部キャ
ストドラムと、このキャストドラム上方に位置する第1
の金属ロールが対として配置してあり、この第1の金属
ロールはこのキヤストドラムに対して接近離間可能は装
備してあり、前記下部のキヤストドラムと第1の金属ロ
ールの接近点から下流側でこのキヤストドラムの周面と
対接する第2の金属ロールが配置してあり、これら二つ
の金属ロールと第3の金属ロール間に一定のテンシヨン
のもとに金属無端ベルトが掛合してあり、第1、第2の
金属ロール間の区域においては、前記金属無端ベルトは
前記キャストドラムの周面に沿い走行するフレキシブル
性を有するとともに、前記キャストドラムに金属無端ベ
ルトを挟圧させるための前記第1の金属ロールの表面
は、耐熱性のゴム乃至弾性を有するエラストマーで被覆
してあることを特徴とする。
【0007】前記課題を解決するために、この装置発明
の前記キヤストドラムは、内部から加温される構造とし
てあり、その表面粗さは0.5μm以下としてあること
が望ましい。前記課題を解決するために、前記金属無端
ベルトは、SUS、炭素鋼乃至チタン合金の一種からな
ることが好ましい。
【0008】本発明に使用される結晶性熱可塑性樹脂の
一種であるポリプロピレン樹脂としては、結晶性のプロ
ピレン単独重合体またはプロピレンにプロピレン以外の
コモノマー、例えばエチレンやブテンなどが1種以上共
重合した結晶性のコポリマー、及びこれらの混合物を使
用する。これらのポリプロピレン樹脂には、酸化防止
剤,滑剤,帯電防止剤,スリップ剤,アンチブロッキン
グ剤,紫外線吸収剤,造核剤,透明改良剤,有機過酸化
物,顔料,タルクや炭酸カルシュウムなどの無機系充填
材,木粉や合成繊維などの有機系充填材,ポリエチレン
やエチレンプロピレンゴムなどの他樹脂やゴムを必要に
応じ適宣添加して使用することもある。更に、他の熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、AB
S、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニー
ル等を用いることができる。前記シート又はフイルムの
製造方法とその装置は多層シートやラミネートシートの
製造にも適用される。
【0009】
【実施例】次に、請求項1乃至請求項2に記載されたこ
の製造方法を実施するための請求項3乃至請求項4に記
載された装置発明の代表的な実施例を次に説明する。図
1において、1はTダイであり、このTダイ1の押出ノ
ズル下流側には、このノズルから押し出される溶融ポリ
プロピレン樹脂2をその間隙間に受け入れるキャストド
ラム3とこのキャストドラム3上方に位置する第1の金
属ロール15が対として配置してあり、前記のキヤスト
ドラム3と第1の金属ロール5の接近点から下流側でこ
のキャストドラム3の周面と対接する第2の金属ロール
6が配置してあり、これら二本の金属ロール5.6と第
3の金属ロール間7に掛合され、第1、第2の金属ロー
ル5.6間の区域においては、前記キャストドラム3の
周面に沿い走行する金属無端ベルト4が配置してある。
前記キャストドラム3に金属無端ベルト4を挟圧させる
ための前記第1の金属ロール5の表面は、耐熱性のシリ
コンゴム乃至弾性を有するエラストマーで被覆してあ
る。この被覆厚みは5〜15mm、使用するエラストマ
ーのゴム硬度は55〜85度が適当である。前記キヤス
トドラム3は、加熱油などでその内部から加温される構
造としてあり、その表面粗さは0.5μm以下、好まし
くは0.3μm以下とする。前記金属無端ベルト4は、
SUS、炭素鋼乃至チタン合金の一種からなり、耐腐蝕
性などの点よりSUSが好ましい。
【0010】また前記溶融樹脂に接する面の金属無端ベ
ルト4の表面粗度は表面平滑性を重視したシートの製造
を目的とした場合は、0.5μm以下、好ましくは0.
3μm以下のものが好適であり、この金属無端ベルト4
は金属伸薄板を溶接によってベルトにして使用されるた
め溶接繋ぎ部の凹凸がシートに影響しないようにする必
要がある。金属無端ベルト4の厚みが薄い場合は繋ぎ部
に凹凸が発生し易く、厚い場合は金属無端ベルト4のフ
レキシビリティがなくなり使用に支障をきたすので金属
無端ベルトの厚みは0.5〜1.2mm程度が適当であ
る。
【0011】次に前記実施例装置の作用を前記製造方法
の代表的な実施例と共に説明する。まず、第1の金属ロ
ール5をキャストドラム3の周面に接近させた状態はセ
ットし、前記Tダイ1から溶融状態で押出された膜状の
ポリプロピレン樹脂2を、この第1の金属ロール5に掛
合している金属無端ベルト4とキヤストドラム3間に供
給し、次いで前記キャストドラム3と第1、第2の金属
ロール5、6及び前記金属無端ベルト4によってキャス
トドラム3と金属無端ベルト4で形成された円弧状挟圧
部8に導く。この際、この膜状のポリプロピレン樹脂2
の成形厚みの変動は、第1の金属ロール5に被覆された
前記シリコンゴム乃至エラストマーで吸収される。更に
前記キャストドラム3と前記第1、第2の金属ロール5
と6間に掛合している金属無端ベルト4で形成される前
記挟圧部8の隙間はキャストドラム3の上下変位などに
よって機械的に調節できるようになっている(図示せ
ず)。製品シート又はフイルム9の厚みはこの挟圧部8
の隙間寸法の設定で最終的に設定される。この際、金属
無端ベルト4は加熱油などで内部から加熱された第1、
第3の金属ロール5と7とによって、またキヤストドラ
ム3も同様に内部から加熱され、好適には50〜150
℃としてある。
【0012】次いで前記円弧状挟圧部8より送り出され
た一次冷却シート9の温度は、ポリプロピレン樹脂の熱
変形温度から軟化温度(試験法はJIS K−675
8,荷重1kgfで設定、以下同じ)の温度範囲に制御
される。この熱変形温度未満の温度だと透明性や光沢性
の優れたシートが得られなくなり、軟化温度を越える温
度だとシートが軟らか過ぎてキャストドラム3や金属無
端ベルト4からの剥離性が低下し、シート表面に微小な
傷が多発したり、水槽(図示せず)に導入する工程でシ
ートに皺が発生して良好なシートができなくなるおそれ
がある。
【0013】なお、必要に応じて、第1の金属ロール
5′を完全にキャストドラム3から離反し、前記挟圧部
8にこの膜状のポリプロピレン樹脂2を導き、この厚さ
の変動をこの挾圧部8における金属無端ベルトのフレキ
シブル性で吸収する場合もある(図2参照)。この場合
には、前記第1の金属ロール5′は、その周面がゴム、
弾性を有するエラスマーで被覆されてないものでも良
い。
【0014】
【発明の効果】請求項1乃至請求項2に記載された特定
発明の製造方法により、光沢性,表面平滑性などの外観
特性に優れた熱可塑性樹脂シート又はフイルムを得るこ
とができる。更に、製品シート又はフイルムの厚みを薄
い物から厚い物まで高品質で製造でき、更に生産速度を
従来工法の数倍に高速化できる。したがって、本発明の
製造方法によって得られるシート又はフィルムは、食品
包装、医薬品包装などの包装用、文具用、化粧品や家庭
用品などのパッケージ用ケース、工業用素材などに好適
である。請求項2に記載された方法発明では、前記効果
に加え、第1の金属ロール周面の耐熱ゴム乃至弾性を有
するエラストマーにより、前記シート又はフイルムの厚
みの変動を充分に吸収し、その厚み精度を高めることが
できる。請求項3に記載された装置発明は前記請求項1
乃至請求項2の製造方法を実施でき、同等の効果を奏す
ることができる。請求項4に記載された装置発明では、
熱可塑性樹脂シート又はフイルムの転写性を高め、この
シート又はフイルムの表面平滑性を高めることができ
る。請求項5に記載された装置発明では、金属無端ベル
トの耐腐触性を高めることができる。
【0015】実験例を次に説明する。 実験例1 図1に示す如き装置を用いて、ポリプロピレン樹脂シー
トを製造した。この際、使用されたポリプロピリン樹脂
は、密度が0.90g/m3,メルトフローレートが
1.8g/10分のチッソポリプロXF1893(チッ
ソ株式会社製)を用いた。この樹脂を樹脂温度240℃
でTダイ押出装置 (押出機のシリンダー直径100m
m,L/D=36,ダイ幅550mm,ダイリップ間隔
1.2mm)を用いて押出した。この押し出された溶融
樹脂を図1に示す装置に通して、厚さ0.3mmのポリ
プロピレン樹脂シートを得た。
【0016】なお、シートの製造条件は以下の通りであ
る。 金属無端ベルト SUS製で、厚みを0.8mm、幅を
600mm、表面粗度を0.3μm、温度を90℃に設
定 キヤストドラム 幅を650mm、表面粗度を0.3μm、温度を90℃
に設定 第1の金属ロール 表面にゴム硬度65度のシリコーンゴムを厚さ10mm
被膜 円弧状挟圧部 長さを60cm、間隔を0.3mmに設定 シート引取り速度 キヤストドラムと金属無端ベルトを同速の5m/分に設
定 このようにして得られたポリプロピレン樹脂シートは、
光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちなどがないた
め外観特性に優れていた。
【0017】実験例2 シート引取速度を10m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み1.0mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちな
どがないため外観特性に優れたものであった。
【0018】実験例3 シート引取速度を20m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性に、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ち
などがないため外観特性に優れたものであった。
【0019】実験例4 シート引取速度を40m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレンシー
トを製造した、このシートも光沢、表面平滑性に優れ、
筋、皺、波打などがないため、外観特性に優れたもので
あった。
【0020】実験例5 図2に示す装置を用いて、前記実験例1と同様のTダイ
押出装置を利用し、かつ同一の製造条件で厚さ1.0m
mのポリプロピレン樹脂シートを製造した。この際、第
1の金属ロールはキヤストドラム周面から離反してお
り、かつこの第1の金属ロールの周面は前記シリコーン
ゴムで被覆されていない。従って、第2の金属ロール以
外の円弧状挟圧部においてはこの溶融樹脂はキヤストド
ラム周面と金属無端ベルトのみで挾持され、この金属無
端ベルトに加えられるテンション及び金属無端ベルトの
復元力によって圧接される。この場合の前記円弧状挾圧
部の長さは40cmに設定されている。このようにして
得たシートは、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打
などがなく、その外観特性は良好であった。
【0021】実験例6 実験例5同様に図2に示す装置を用い、前記実験例4と
同様の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このようにして得たシートも、表面
平滑性に優れ、箱、皺、波打などがなく、その外観特性
は良好であった。
【0022】比較例1 図1の金属無端ベルトを使用せず、第1の金属ロール5
の位置にエアーナイフを配置し、実験例1と同様の樹脂
を使用して、シート引取速度10m/分として厚さ0.
3mmのポリプロピレン樹脂シートを製造した。このシ
ートの光沢、表面平滑性はやや不良であり、かつ縦皺が
発生していた。
【0023】比較例2 実験例1と同じ樹脂をTダイ押出し装置(押出機のシリ
ンダー直径100mm、L/D=36、Tダイ幅600
mm、ダイリップ間隔1.5mm)を用いて樹脂温度2
40℃で押出し、この押出した溶融樹脂を温度80℃の
ポリシングロール温度にかけ、シート引取速度5m/分
として厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂シートを製
造した。このシートの光沢、表面平滑性は良好であった
が、波打が発生した。なお、前記実験例、比較例に用い
られる特性値は以下の試験法によって測定された。 メルトフローレート : JIS K−6758(23
0℃、荷重2.16kgf) 密度 : JIS K−6758 表面平滑性、光沢 : 目視観察 筋、皺、波打 : 目視観察
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する装置の1態様を示す説
明図である。
【図2】その他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 Tダイ 2 膜状ポリプロピレン樹脂 3 キャストドラム 4 金属無端ベルト 5 第1の金属ロール 6、7 第2、第3の金属ロール 8 円弧状挟圧部 9 製品シート又はフイルム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月13日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの
製造方法及びその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品などの包装用,フ
ァイルなどの文具用,各種パッケージ用ケース,各種の
工業用途などに好適な熱可塑性樹脂シート又はフイルム
の製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記熱可塑性樹脂シート又はフイルムの
製造方法としてエアーナイフ法,ポリシングロール法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者のエアーナイフ法
は膜状の溶融樹脂をノズルから吹き出すエアー圧でキヤ
ストドラムに圧着させてシート又はフイルムを製造する
ため、エアーを吹き付けるシート面の厚み変動ができ平
滑性の維持ができなく、またシート又はフイルムの片面
はエアーで冷却されるため急冷が出来ない。この結果と
して表面平滑性,厚み精度などの優れたシート又はフイ
ルムができない欠点がある。このエアーによる圧着力は
約3000mm水柱が上限であり、またエアーによる圧
着点が一点であるため商品価値のあるシート又はフイル
ムの生産速度は約20m/分が限界である。従って、シ
ート又はフイルムの外観特性をそれほど必要としない厚
さが0.2〜0.5mm程度の薄物シート又はフイルム
の生産にこのエアーナイフ法は主に利用されているが、
厚みが約0.7mm以上の厚物シートの生産には適さな
い。後者のポリシングロール法は、膜状の溶融樹脂を一
対の金属ロールで挟圧してシートを生産する方式である
が、一対のロールの接点でシートの厚みと表面性の賦形
を同時に完了させるため引取速度が約4m/分以下と低
い場合は表面平滑性の優れたシートが得られるが、引取
速度が約6m/分以上になるとシートの賦形が追随でき
なくなり、商品価値のあるシートが得られなくなる。ま
た厚みが約0.4mm以下の薄物シートを生産するシー
トに波打状のウェーブが発生するため商品価値のあるシ
ートの生産が出来なくなる。本発明の目的は従来技術が
持つ上記の問題点を解決し、シートまたはフイルムの厚
みに関係なく光沢,表面平滑性などの外観特性の優れた
結晶性熱可塑性樹脂シート又はフイルムを高速で製造で
きる方法及びその装置を市場に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はTダイから溶融状態で押出された膜状の
熱可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも3本の金属
ロールに掛合され、一定のテンションをかけフレキシブ
ル性を付与した耐蝕性の金属無端ベルトで円弧状に挾圧
しながら冷却してシート状とすることを特徴とする熱可
塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法。
【0005】前記課題を解決するために、この製造方法
における前記キャストドラムの近傍位置に、その周方向
に間隔をおいて前記金属ロールを2本配置し、少なくと
もTダイ寄りの金属ロール周面をゴム、弾性を有するエ
ラストマーで被覆し、この被覆された金属ロールでキヤ
ストドラムに金属無端ベルトを圧接し、これら2本の金
属ロール間において前記金属無端ベルトとキャストドラ
ムとで熱可塑性樹脂を挾圧しながら冷却しシート状とす
ることを特徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、この装置発明
はTダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し
出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れる下部キャ
ストドラムと、このキャストドラム上方に位置する第1
の金属ロールが対として配置してあり、この第1の金属
ロールはこのキャストドラムに対して接近離間可能は装
備してあり、前記下部のキャストドラムと第1の金属ロ
ールの接近点から下流側でこのキヤストドラムの周面と
対接する第2の金属ロールが配置してあり、これら二つ
の金属ロールと第3の金属ロール間に一定のテンシヨン
のもとに金属無端ベルトが掛合してあり、第1、第2の
金属ロール間の区域においては、前記金属無端ベルトは
前記キャストドラムの周面に沿い走行するフレキシブル
性を有するとともに、前記キャストドラムに金属無端ベ
ルトを挟圧させるための前記第1の金属ロールの表面
は、耐熱性のゴム乃至弾性を有するエラストマーで被覆
してあることを特徴とする。
【0007】前記課題を解決するために、この装置発明
における前記キヤストドラムは、内部から加温される構
造としてあり、その表面粗さは0.5μm以下としてあ
ることが望ましい。前記課題を解決するために、この装
置発明における前記金属無端ベルトは、SUS、炭素鋼
乃至チタン合金の一種からなることが好ましい。
【0008】本発明に使用される結晶性熱可塑性樹脂の
一種であるポリプロピレン樹脂としては、結晶性のプロ
ピレン単独重合体またはプロピレンにプロピレン以外の
コモノマー、例えばエチレンやブテンなどが1種以上共
重合した結晶性のコポリマー、及びこれらの混合物を使
用する。これらのポリプロピレン樹脂には、酸化防止
剤,滑剤,帯電防止剤,スリップ剤,アンチブロッキン
グ剤,紫外線吸収剤,造核剤,透明改良剤,有機過酸化
物,顔料,タルクや炭酸カルシュウムなどの無機系充填
材,木粉や合成繊維などの有機系充填材,ポリエチレン
やエチレンプロピレンゴムなどの他樹脂やゴムを必要に
応じ適宣添加して使用することもある。更に、他の熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、AB
S、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニー
ル等を用いることができる。前記シート又はフイルムの
製造方法とその装置は多層シートやラミネートシートの
製造にも適用される。
【0009】
【実施例】次に、請求項3乃至請求項5に記載された装
置発明の代表的な実施例を説明する。図1において、1
はTダイであり、このTダイ1の押出ノズル下流側に
は、このノズルから押し出される溶融ポリプロピレン樹
脂2をその間隙間に受け入れるキャストドラム3とこの
キャストドラム3上方に位置する第1の金属ロール15
が対として配置してあり、前記のキヤストドラム3と第
1の金属ロール5の接近点から下流側でこのキャストド
ラム3の周面と対接する第2の金属ロール6が配置して
あり、これら二本の金属ロール5.6と第3の金属ロー
ル間7に掛合され、第1、第2の金属ロール5.6間の
区域においては、前記キャストドラム3の周面に沿い走
行する金属無端ベルト4が配置してある。前記キャスト
ドラム3に金属無端ベルト4を挟圧させるための前記第
1の金属ロール5の表面は、耐熱性のシリコンゴム乃至
弾性を有するエラストマーで被覆してある。この被覆厚
みは5〜15mm、使用するエラストマーのゴム硬度は
55〜85度が適当である。前記キヤストドラム3は、
加熱油などでその内部から加温される構造としてあり、
その表面粗さは0.5μm以下、好ましくは0.3μm
以下とする。前記金属無端ベルト4は、SUS、炭素鋼
乃至チタン合金の一種からなり、耐腐蝕性などの点より
SUSが好ましい。
【0010】また前記溶融樹脂に接する面の金属無端ベ
ルト4の表面粗度は表面平滑性を重視したシートの製造
を目的とした場合は、0.5μm以下、好ましくは0.
3μm以下のものが好適であり、この金属無端ベルト4
は金属伸薄板を溶接によってベルトにして使用されるた
め溶接繋ぎ部の凹凸がシートに影響しないようにする必
要がある。金属無端ベルト4の厚みが薄い場合は繋ぎ部
に凹凸が発生し易く、厚い場合は金属無端ベルト4のフ
レキシビリティがなくなり使用に支障をきたすので金属
無端ベルトの厚みは0.5〜1.2mm程度が適当であ
る。
【0011】次に前記実施例装置の作用を請求項1乃至
請求項2記載の製造方法の代表的な実施例と共に説明す
る。まず、第1の金属ロール5をキャストドラム3の周
面に接近させた状態はセットし、前記Tダイ1から溶融
状態で押出された膜状のポリプロピレン樹脂2を、この
第1の金属ロール5に掛合している金属無端ベルト4と
キヤストドラム3間に供給し、次いで前記キャストドラ
ム3と第1、第2の金属ロール5、6及び前記金属無端
ベルト4によってキャストドラム3と金属無端ベルト4
で形成された円弧状挟圧部8に導く。この際、この膜状
のポリプロピレン樹脂2の成形厚みの変動は、第1の金
属ロール5に被覆された前記シリコンゴム乃至エラスト
マーで吸収される。更に前記キャストドラム3と前記第
1、第2の金属ロール5と6間に掛合している金属無端
ベルト4で形成される前記挟圧部8の隙間はキャストド
ラム3の上下変位などによって機械的に調節できるよう
になっている(図示せず)。製品シート又はフイルム9
の厚みはこの挟圧部8の隙間寸法の設定で最終的に設定
される。この際、金属無端ベルト4は加熱油などで内部
から加熱された第1、第3の金属ロール5と7とによっ
て、またキヤストドラム3も同様に内部から加熱され、
好適には50〜150℃としてある。
【0012】次いで前記円弧状挟圧部8より送り出され
た一次冷却シート9の温度は、ポリプロピレン樹脂の熱
変形温度から軟化温度(試験法はJIS K−675
8,荷重1kgfで設定、以下同じ)の温度範囲に制御
される。この熱変形温度未満の温度だと透明性や光沢性
の優れたシートが得られなくなり、軟化温度を越える温
度だとシートが軟らか過ぎてキャストドラム3や金属無
端ベルト4からの剥離性が低下し、シート表面に微小な
傷が多発したり、水槽(図示せず)に導入する工程でシ
ートに皺が発生して良好なシートができなくなるおそれ
がある。
【0013】なお、必要に応じて、第1の金属ロール
5′を完全にキャストドラム3から離反し、前記挟圧部
8にこの膜状のポリプロピレン樹脂2を導き、この厚さ
の変動をこの挾圧部8における金属無端ベルトのフレキ
シブル性で吸収する場合もある(図2参照)。この場合
には、前記第1の金属ロール5′は、その周面がゴム、
弾性を有するエラスマーで被覆されてないものでも良
い。
【0014】
【発明の効果】請求項1乃至請求項2に記載された特定
発明の製造方法により、光沢性,表面平滑性などの外観
特性に優れた熱可塑性樹脂シート又はフイルムを得るこ
とができる。更に、製品シート又はフイルムの厚みを薄
い物から厚い物まで高品質で製造でき、更に生産速度を
従来工法の数倍に高速化できる。したがって、請求項1
乃至請求項2記載の発明である製造方法によって得られ
るシート又はフィルムは、食品包装、医薬品包装などの
包装用、文具用、化粧品や家庭用品などのパッケージ用
ケース、工業用素材などに好適である。請求項2に記載
された方法発明では、前記効果に加え、第1の金属ロー
ル周面の耐熱ゴム乃至弾性を有するエラストマーによ
り、前記シート又はフイルムの厚みの変動を充分に吸収
し、その厚み精度を高めることができる。請求項3に記
載された装置発明は前記請求項1乃至請求項2の製造方
法を実施でき、同等の効果を奏することができる。請求
項4に記載された装置発明では、請求項3記載の発明の
効果に加えて、熱可塑性樹脂シート又はフイルムの転写
性を高め、このシート又はフイルムの表面平滑性を高め
ることができる。請求項5に記載された装置発明では、
請求項3記載の効果に加えて、金属無端ベルトの耐腐触
性を高めることができる。
【0015】実験例を次に説明する。 実験例1 図1に示す如き装置を用いて、ポリプロピレン樹脂シー
トを製造した。この際、使用されたポリプロピリン樹脂
は、密度が0.90g/m3,メルトフローレートが
1.8g/10分のチッソポリプロXF1893(チッ
ソ株式会社製)を用いた。この樹脂を樹脂温度240℃
でTダイ押出装置 (押出機のシリンダー直径100m
m,L/D=36,ダイ幅550mm,ダイリップ間隔
1.2mm)を用いて押出した。この押し出された溶融
樹脂を図1に示す装置に通して、厚さ0.3mmのポリ
プロピレン樹脂シートを得た。
【0016】なお、シートの製造条件は以下の通りであ
る。 金属無端ベルト SUS製で、厚みを0.8mm、幅を
600mm、表面粗度を0.3μm、温度を90℃に設
定 キヤストドラム 幅を650mm、表面粗度を0.3μm、温度を90℃
に設定 第1の金属ロール 表面にゴム硬度65度のシリコーンゴムを厚さ10mm
被膜 円弧状挟圧部 長さを60cm、間隔を0.3mmに設定 シート引取り速度 キヤストドラムと金属無端ベルトを同速の5m/分に設
定 このようにして得られたポリプロピレン樹脂シートは、
光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちなどがないた
め外観特性に優れていた。
【0017】実験例2 シート引取速度を10m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み1.0mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちな
どがないため外観特性に優れたものであった。
【0018】実験例3 シート引取速度を20m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性に、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ち
などがないため外観特性に優れたものであった。
【0019】実験例4 シート引取速度を40m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレンシー
トを製造した、このシートも光沢、表面平滑性に優れ、
筋、皺、波打などがないため、外観特性に優れたもので
あった。
【0020】実験例5 図2に示す装置を用いて、前記実験例1と同様のTダイ
押出装置を利用し、かつ同一の製造条件で厚さ1.0m
mのポリプロピレン樹脂シートを製造した。この際、第
1の金属ロールはキヤストドラム周面から離反してお
り、かつこの第1の金属ロールの周面は前記シリコーン
ゴムで被覆されていない。従って、第2の金属ロール以
外の円弧状挟圧部においてはこの溶融樹脂はキヤストド
ラム周面と金属無端ベルトのみで挾持され、この金属無
端ベルトに加えられるテンシヨン及び金属無端ベルトの
復元力によって圧接される。この場合の前記円弧状挾圧
部の長さは40cmに設定されている。このようにして
得たシートは、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打
などがなく、その外観特性は良好であった。
【0021】実験例6 実験例5同様に図2に示す装置を用い、前記実験例4と
同様の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このようにして得たシートも、表面
平滑性に優れ、、皺、波打などがなく、その外観特性
は良好であった。
【0022】比較例1 図1の金属無端ベルトを使用せず、第1の金属ロール5
の位置にエアーナイフを配置し、実験例1と同様の樹脂
を使用して、シート引取速度10m/分として厚さ0.
3mmのポリプロピレン樹脂シートを製造した。このシ
ートの光沢、表面平滑性はやや不良であり、かつ縦皺が
発生していた。
【0023】比較例2 実験例1と同じ樹脂をTダイ押出し装置(押出機のシリ
ンダー直径100mm、L/D=36、Tダイ幅600
mm、ダイリップ間隔1.5mm)を用いて樹脂温度2
40℃で押出し、この押出した溶融樹脂を温度80℃の
ポリシングロール温度にかけ、シート引取速度5m/分
として厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂シートを製
造した。このシートの光沢、表面平滑性は良好であった
が、波打が発生した。なお、前記実験例、比較例に用い
られる特性値は以下の試験法によって測定された。 メルトフローレート : JIS K−6758(23
0℃、荷重2.16kgf) 密度 : JIS K−6758 表面平滑性、光沢 : 目視観察 筋、皺、波打 : 目視観察
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施する装置の1態様を示
す説明図である。
【図2】その他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】 1 Tダイ 2 膜状ポリプロピレン樹脂 3 キャストドラム 4 金属無端ベルト 5 第1の金属ロール 6、7 第2、第3の金属ロール 8 円弧状挟圧部 9 製品シート又はフイルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Tダイから溶融状態で押出された膜状の熱
    可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも3本の金属ロ
    ールに掛合され、一定のテンションをかけフレキシブル
    性を付与した耐蝕性の金属無端ベルトで円弧状に挾圧し
    ながら冷却してシート状とすることを特徴とする熱可塑
    性樹脂シート又はフイルムの製造方法。
  2. 【請求項2】キャストドラムの近傍位置に、その周方向
    に間隔をおいて前記金属ロールを2本配置し、少なくと
    もTダイ寄りの金属ロール周面をゴム、弾性を有するエ
    ラストマーで被覆し、この被覆された金属ロールでキヤ
    ストドラムに金属無端ベルトを圧接し、これら2本の金
    属ロール間において前記金属無端ベルトとキャストドラ
    ムとで熱可塑性樹脂を挾圧しながら冷却しシート状とす
    ることを特徴とするシート又はフイルムの製造方法。
  3. 【請求項3】Tダイの押出ノズル下流側には、このノズ
    ルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れ
    るキャストドラムと、このキャストドラム上方に位置す
    る第1の金属ロールが対として配置してあり、この第1
    の金属ロールはこのキヤストドラムに対して接近離間可
    能に装備してあり、前記のキヤストドラムと第1の金属
    ロールの接近点から下流側でこのキヤストドラムの周面
    と対接する第2の金属ロールが配置してあり、これら二
    本の金属ロールと第3の金属ロール間に一定のテンシヨ
    ンのもとに金属無端ベルトが掛合してあり、第1、第2
    の金属ロール間の区域においては、前記金属無端ベルト
    は前記キャストドラムの周面に沿い走行するフレキシブ
    ル性を有するとともに、前記キャストドラムに金属無端
    ベルトを挟圧させるための前記第1の金属ロールの表面
    は、耐熱性のゴム乃至弾性を有するエラストマーで被覆
    してあることを特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイ
    ルムの製造装置。
  4. 【請求項4】前記キヤストドラムは、内部から加温され
    る構造としてあり、その表面粗さは0.5μm以下とし
    てある請求項3記載の結晶性熱可塑性樹脂シート又はフ
    イルムの製造装置。
  5. 【請求項5】前記金属無端ベルトは、SUS、炭素鋼乃
    至チタン合金の一種からなる請求項3乃至請求項4記載
    の結晶性熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置。
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