JP3320857B2 - 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法及びその装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法及びその装置

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JP3320857B2 JP25647293A JP25647293A JP3320857B2 JP 3320857 B2 JP3320857 B2 JP 3320857B2 JP 25647293 A JP25647293 A JP 25647293A JP 25647293 A JP25647293 A JP 25647293A JP 3320857 B2 JP3320857 B2 JP 3320857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品などの包装用,フ
ァィルなどの文具用,各種パッケージ用ケース,各種の
工業用途などに好適な熱可塑性樹脂シート又はフイルム
の製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記熱可塑性樹脂シート又はフイルムの
製造方法としてエアーナイフ法,ポリシングローラ法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者のエアーナイフ法
は膜状の溶融樹脂をノズルから吹き出すエアー圧でキャ
ストドラムに圧着させてシート又はフイルムを製造する
ため、エアーを吹き付けるシート面の厚み変動ができ平
滑性の維持ができず、またシート又はフイルムの片面は
エアーで冷却されるため急冷が出来ない。この結果とし
て表面平滑性,厚み精度などの優れたシート又はフイル
ムができない欠点がある。このエアーによる圧着力は約
3000mm水柱が上限であり、またエアーによる圧着
点が一点であるため商品価値のあるシート又はフイルム
の生産速度は約20m/分が限界である。従って、シー
ト又はフイルムの外観特性をそれほど必要としない厚さ
が0.2〜0.5mm程度の薄物シート又はフイルムの
生産にこのエアーナイフ法は主に利用されているが、厚
みが約0.7mm以上の厚物シートの生産には適さな
い。後者のポリシングローラ法は、膜状の溶融樹脂を一
対の金属ローラで挟圧してシートを生産する方式である
が、一対のローラの接点でシートの厚みと表面性の賦形
を同時に完了させるため引取速度が約4m/分以下と低
い場合は表面平滑性の優れたシートが得られるが、引取
速度が約6m/分以上になるとシートの賦形が追随でき
なくなり、商品価値のあるシートが得られなくなる。ま
た厚みが約0.4mm以下の薄物シートを生産するシー
トに波打状のウェーブが発生するため商品価値のあるシ
ートの生産が出来なくなる。本発明の目的は従来技術が
持つ上記の問題点を解決し、シートまたはフイルムの表
裏面をほゞ同一温度に冷却し、その厚みに関係なく光
沢,表面平滑性などの外観特性の優れた熱可塑性樹脂シ
ート又はフイルムを高速で製造可能な方法及びその装置
を市場に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はTダイから溶融状態で押出された膜状の
熱可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも水平な軸線
を有する3本の金属ローラに掛合され、一定のテンショ
ンをかけフレキシブル性を付与した耐腐蝕性の金属無端
ベルトで円弧状に挾圧しながら冷却してシート状とする
ことを特徴とするに際して、キャストドラムの上流側域
の長い区間において、このベルトを予熱することを特徴
とする熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造方法とす
る。
【0005】前記課題を解決するために、この方法発明
における前記キャストドラムの近傍位置に、その周方向
に間隔をおいて前記金属ローラを2本配置し、少なくと
もTダイ寄りの金属ローラ周面を耐熱性のゴム、又は弾
性を有するエラストマーで被覆し、この被覆された金属
ローラでキャストドラムに予熱された金属無端ベルトを
圧接し、これら2本の金属ローラ間において前記金属無
端ベルトとキャストドラムとで熱可塑性樹脂を挾圧しな
がら冷却しシート状とすることを特徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、この装置発明
はTダイの押出ノズル下流側には、このノズルから押し
出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れるキャスト
ドラムと、このキャストドラム上方に位置する第1の金
属ローラが対として配置してあり、この第1の金属ロー
ラはこのキャストドラムに対して接近離間可能に装備し
てあり、前記のキャストドラムと第1の金属ローラの接
近点からキャストドラムの回転方向において、下流側で
このキャストドラムの周面と対接する第2の金属ローラ
が配置してあり、これら二本の金属ローラと第3の金属
ローラ間に一定のテンションのもとに金属無端ベルトが
掛合してあり、第1、第2の金属ローラ間の区域におい
ては、前記金属無端ベルトは前記キャストドラムの周面
に沿い走行するフレキシブル性を有するとともに、前記
キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧させるための前
記第1の金属ローラの表面は、耐熱性のゴム又は弾性を
有するエラストマーで被覆してあると共に、前記第1の
金属ローラと第3の金属ローラ間の先行域の長い区間に
おいて前記金属無端ベルトを予熱する加熱装置が配置し
てあり、前記3つの金属ローラの軸線は水平としてある
ことを特徴とする熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製
造装置とする。
【0007】前記課題を解決するために、この装置発明
の前記キャストドラムは、内部から加温される構造とし
てあり、その表面粗さは0.5μm以下としてあること
が望ましい。前記課題を解決するために、この装置発明
の前記金属無端ベルトは、SUS、炭素鋼乃至チタン合
金の一種からなることが望ましい。前記課題を解決する
ために、この装置発明の前記加熱装置は、前記走行域を
全長にわたり取囲む天板、底板及び一対の側板を有する
角筒形状の断熱カバーと、この断熱カバー内でこの走行
域における前記金属無端ベルトの表裏面に沿い間隔をお
いて天板及び底板部に並設された遠赤外線ヒータとから
なることが好ましい。
【0008】本発明に使用される結晶性熱可塑性樹脂の
一種であるポリプロピレン樹脂としては、結晶性のプロ
ピレン単独重合体またはプロピレンにプロピレン以外の
コモノマー、例えばエチレンやブテンなどが1種以上共
重合した結晶性のコポリマー、及びこれらの混合物を使
用する。これらのポリプロピレン樹脂には、酸化防止
剤,滑剤,帯電防止剤,スリップ剤,アンチブロッキン
グ剤,紫外線吸収剤,造核剤,透明改良剤,有機過酸化
物,顔料,タルクや炭酸カルシュウムなどの無機系充填
材,木粉や合成繊維などの有機系充填材,ポリエチレン
やエチレンプロピレンゴムなどの他樹脂やゴムを必要に
応じ適宣添加して使用することもある。更に、他の熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、AB
S、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニー
ル等を用いることができる。前記シート又はフイルムの
製造方法とその装置は多層シートやラミネートシートの
製造にも適用される。必要に応じてこのように製造され
たシート又はフイルムを直に水槽に導いて二次冷却した
後、シート表面に付着した冷却液を除去し、次いでこの
シートを使用した熱可塑性樹脂の熱変形温度−40℃か
ら熱変形温度+15℃の温度範囲で加熱処理する場合に
は、結晶性熱可塑性樹脂の透明度が高まる。
【0009】
【実施例】次に、請求項3乃至請求項6に記載の装置発
明の代表的な実施例を次に説明する。図1において、1
はTダイであり、このTダイ1の押出ノズル下流側に
は、このノズルから押し出される熱可塑性樹脂の一種で
ある溶融ポリプロピレン樹脂2をその間隙間に受け入れ
るキャストドラム3とこのキャストドラム3上方に位置
する第1の金属ローラ5が対として配置してあり、この
第1の金属ローラ5はこのキャストドラム3に対して接
近離間可能に装備してある。前記のキヤストドラム3と
第1の金属ローラ5の接近点からキャストドラム3の回
転方向において、下流側でこのキャストドラム3の周面
と対接する第2の金属ローラ6が配置してあり、これら
二本の金属ローラ5、6と第3の金属ローラ7間に一定
のテンシヨンのもとに金属無端ベルト4が掛合されてい
る。この金属無端ベルト4は、第1、第2の金属ローラ
5、6間の区域においては、前記キャストドラム3の周
面に沿い走行するフレキシブル性を有するとともに、前
記キャストドラム3に金属無端ベルト4を挟圧させるた
めの前記第1の金属ローラ5の表面は、耐熱性のシリコ
ンゴム又は弾性を有するエラストマーで被覆してある。
この被覆厚みは5〜15mm、使用するエラストマーの
ゴム硬度は55〜85度が適当である。更に、前記第1
の金属ローラ5と第3の金属ローラ7間の走行域10に
おいて前記金属無端ベルト4を表裏面から予熱する加熱
装置Aが配置してあり、前記3つの金属ローラ5、6、
7の軸線は水平としてある。前記加熱装置Aは、前記走
行域10を全長にわたり取囲む天板と底板及び一対の側
板を有する角筒形状の断熱カバー11と、この断熱カバ
ー11内でこの走行域10における前記金属無端ベルト
4の表裏面に沿い間隔をおいて天板及び底板部に並設さ
れた遠赤外線ヒータ12とからなる。なお、遠赤外線ヒ
ータ12に代えて、熱風吹き出しノズルを使用する場合
もある。前記キャストドラム3は、加熱油などでその内
部から加温される構造としてあり、その表面粗さは0.
5μm以下、好ましくは0.3μm以下とする。前記金
属無端ベルト4は、SUS、炭素鋼乃至チタン合金の一
種からなり、耐腐蝕性などの点よりSUSが好ましい。
【0010】また前記溶融樹脂に接する面の金属無端ベ
ルト4の表面粗度は表面平滑性を重視したシートの製造
を目的とした場合は、0.5μm以下、好ましくは0.
3μm以下のものが好適であり、この金属無端ベルト4
は金属伸薄板を溶接によってベルトにして使用されるた
め溶接繋ぎ部の凹凸がシートに影響しないようにする必
要がある。金属無端ベルト4の厚みが薄い場合は繋ぎ部
に凹凸が発生し易く、厚い場合は金属無端ベルト4のフ
レキシビリティがなくなり使用に支障をきたすので金属
無端ベルトの厚みは0.5〜1.2mm程度が適当であ
る。
【0011】次に前記実施例装置の作用を前記請求項1
乃至請求項2に記載された製造方法発明の代表的な実施
例と共に説明する。まず、第1の金属ローラ5をキャス
トドラム3の周面に接近させた状態はセットし、前記T
ダイ1から溶融状態で押出された膜状のポリプロピレン
樹脂2を、この第1の金属ローラ5に掛合している金属
無端ベルト4とキャストドラム3間に供給し、次いで前
記キャストドラム3と第1、第2の金属ローラ5、6及
び前記金属無端ベルト4によってキャストドラム3と金
属無端ベルト4で形成された円弧状挟圧部8に導く。こ
の際、この膜状のポリプロピレン樹脂2の成形厚みの変
動は、第1の金属ローラ5に被覆された前記シリコンゴ
ム乃至エラストマーで吸収される。更に前記キャストド
ラム3と前記第1、第2の金属ローラ5と6間に掛合し
ている金属無端ベルト4で形成される前記挟圧部8の隙
間はキャストドラム3の上下変位などによって機械的に
調節できるようになっている(図示せず)。製品シート
又はフイルム9の厚みはこの挟圧部8の隙間寸法の設定
で最終的に設定される。この際、金属無端ベルト4は第
1、第3の金属ローラ5と7間の走行域10において、
加熱装置Aにより、例えば120℃〜140℃に加熱さ
れる。
【0012】従って、溶融樹脂は、金属無端ベルト4
と、キャストドラム3との間で、両面よりほゞ等しく冷
却され、次いで前記円弧状挟圧部8より送り出された一
次冷却シート9の温度は、ポリプロピレン樹脂の熱変形
温度から軟化温度(試験法はJIS K−6758,荷
重1kgfで設定、以下同じ)の温度範囲に制御され
る。この熱変形温度未満の温度だと透明性や光沢性の優
れたシートが得られなくなり、軟化温度を越える温度だ
とシートが軟らか過ぎてキャストドラム3や金属無端ベ
ルト4からの剥離性が低下し、シート表面に微小な傷が
多発したり、水槽(図示せず)に導入する工程でシート
に皺が発生して良好なシートができなくなるおそれがあ
る。
【0013】なお、必要に応じて、第1の金属ローラ
5′を完全にキャストドラム3から離反し、前記挟圧部
8にこの膜状のポリプロピレン樹脂2を導き、この樹脂
2の厚さの変動をこの挾圧部8における金属無端ベルト
のフレキシブル性で吸収する場合もある(図2参照)。
この場合には、前記第1の金属ローラ5′は、その周面
がゴム、弾性を有するエラスマーで被覆されてないもの
でも良い。
【0014】
【発明の効果】請求項1乃至請求項2に記載された製造
方法により、高速成形時においても、前記金属無端ベル
トはキャストドラムの上流側域の比較的長い区間で充分
に予熱され、前記円弧状挾圧部分においてシート又はフ
イルムの表裏面は両側より冷却されてほゞ同一の温度に
維持され、光沢性,表面平滑性などの外観特性に優れた
熱可塑性樹脂シート又はフイルムを得ることができる。
更に、製品シート又はフイルムの厚みを薄い物から厚い
物まで高品質で製造でき、更に生産速度を従来方法の数
倍に高速化できる。したがって、本発明の製造方法によ
って得られるシート又はフィルムは、食品包装、医薬品
包装などの包装用、文具用、化粧品や家庭用品などのパ
ッケージ用ケース、工業用素材などに好適である。殊に
請求項2に記載された方法発明では、前記効果に加え、
第1の金属ローラ周面の耐熱性のゴム又は弾性を有する
エラストマーにより、前記シート又はフイルムの厚みの
変動を充分に吸収し、その厚み精度を高めることができ
る。請求項3に記載された装置発明は前記請求項1乃至
請求項2の製造方法を実施でき、同等の効果を奏するこ
とができる。請求項4に記載された装置発明では、請求
項3に記載された装置発明の効果に加え、熱可塑性樹脂
シート又はフイルムの転写性を高め、このシート又はフ
イルムの表面平滑性を高めることができる。請求項5に
記載された装置発明では、請求項3乃至請求項4に記載
された装置発明の効果に加えて、金属無端ベルトの耐腐
触性を高めることができる。請求項6に記載された装置
発明では、請求項3に記載された装置発明の効果に加え
て、加熱装置の構造が簡略となり、前記金属無端ベルト
の表裏面を確実に予熱することができる。
【0015】実験例を次に説明する。 実験例1 図1に示す如き装置を用いて、ポリプロピレン樹脂シー
トを製造した。この際、使用されたポリプロピリン樹脂
は、密度が0.90g/m3 ,メルトフローレートが
1.8g/10分のチッソポリプロXF1893(チッ
ソ株式会社製)を用いた。この樹脂を樹脂温度240℃
でTダイ押出装置(押出機のシリンダー直径100m
m,L/D=36,ダイ幅550mm,ダイリップ間隔
1.2mm)を用いて押出した。この押し出された溶融
樹脂を図1に示す装置に通して、厚さ0.3mmのポリ
プロピレン樹脂シートを得た。
【0016】なお、シートの製造条件は以下の通りであ
る。 金属無端ベルト SUS製で、厚みを0.8mm、幅を600mm、表面
粗度を0.3μm、加熱装置による予熱温度を120℃
に設定 キャストドラム 幅を650mm、表面粗度を0.3μm、予熱温度を1
20℃に設定 第1の金属ローラ 表面にゴム硬度65度のシリコーンゴムを厚さ10mm
被膜 円弧状挟圧部 長さを60cm、間隔を0.3mmに設定 シート引取り速度 キャストドラムと金属無端ベルトを同速の5m/分に設
定 このようにして得られたポリプロピレン樹脂シートは、
光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちなどがないた
め外観特性に優れていた。
【0017】実験例2 シート引取速度を10m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み1.0mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちな
どがないため外観特性に優れたものであった。
【0018】実験例3 シート引取速度を20m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性に、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ち
などがないため外観特性に優れたものであった。
【0019】実験例4 シート引取速度を40m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレンシー
トを製造した、このシートも光沢、表面平滑性に優れ、
筋、皺、波打などがないため、外観特性に優れたもので
あった。
【0020】実験例5 図2に示す装置を用いて、前記実験例1と同様のTダイ
押出装置を利用し、かつ同一の製造条件で厚さ1.0m
mのポリプロピレン樹脂シートを製造した。この際、第
1の金属ローラはキャストドラム周面から離反してお
り、かつこの第1の金属ローラの周面は前記シリコーン
ゴムで被覆されていない。従って、第2の金属ローラ以
外の円弧状挟圧部においてはこの溶融樹脂はキャストド
ラム周面と金属無端ベルトのみで挾持され、この金属無
端ベルトに加えられるテンション及び金属無端ベルトの
復元力によって圧接される。この場合の前記円弧状挾圧
部の長さは40cmに設定されている。このようにして
得たシートは、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打
などがなく、その外観特性は良好であった。
【0021】実験例6 実験例5同様に図2に示す装置を用い、前記実験例4と
同様の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このようにして得たシートも、光沢
性、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打などがなく、その
外観特性は良好であった。
【0022】比較例1 図1の金属無端ベルトを使用せず、第1の金属ローラ5
の位置にエアーナイフを配置し、実験例1と同様の樹脂
を使用して、シート引取速度10m/分として厚さ0.
3mmのポリプロピレン樹脂シートを製造した。このシ
ートの光沢、表面平滑性はやや不良であり、かつ縦皺が
発生していた。
【0023】比較例2 実験例1と同じ樹脂をTダイ押出し装置(押出機のシリ
ンダー直径100mm、L/D=36、Tダイ幅600
mm、ダイリップ間隔1.5mm)を用いて樹脂温度2
40℃で押出し、この押出した溶融樹脂を温度80℃の
ポリシングローラ温度にかけ、シート引取速度5m/分
として厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂シートを製
造した。このシートの光沢、表面平滑性は良好であった
が、波打が発生した。なお、前記実験例、比較例に用い
られる特性値は以下の試験法によって測定された。 メルトフローレート : JIS K−6758(23
0℃、荷重2.16kgf) 密度 : JIS K−6758 表面平滑性、光沢 : 目視観察 筋、皺、波打 : 目視観察
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する装置の1態様を示す説
明図である。
【図2】その他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 Tダイ 2 膜状ポリプロピレン樹脂 3 キャストドラム 4 金属無端ベルト 5 第1の金属ローラ 6、7 第2、第3の金属ローラ 8 円弧状挟圧部 9 製品シート又はフイルム A 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−88930(JP,A) 特開 平7−88928(JP,A) 特開 平6−170919(JP,A) 特開 平6−166089(JP,A) 特開 平6−23825(JP,A) 特開 昭49−99756(JP,A) 特開 平1−148521(JP,A) 実開 平3−6919(JP,U) 特公 昭61−24977(JP,B1) 欧州特許出願公開496260(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Tダイから溶融状態で押出された膜状の熱
    可塑性樹脂をキャストドラムと少なくとも水平な軸線を
    有する3本の金属ローラに掛合され、一定のテンション
    をかけフレキシブル性を付与した耐腐蝕性の金属無端ベ
    ルトとで円弧状に挾圧しながら冷却してシート状とする
    に際して、キャストドラムの上流側域の長い区間におい
    て、このベルトを予熱することを特徴とする熱可塑性樹
    脂シート又はフイルムの製造方法。
  2. 【請求項2】前記キャストドラムの近傍位置に、その周
    方向に間隔をおいて前記金属ローラを2本配置し、少な
    くともTダイ寄りの金属ローラ周面を耐熱性のゴム、又
    は弾性を有するエラストマーで被覆し、この被覆された
    金属ローラでキャストドラムに予熱された金属無端ベル
    トを圧接し、これら2本の金属ローラ間において前記金
    属無端ベルトとキャストドラムとで熱可塑性樹脂を挾圧
    しながら冷却しシート状とすることを特徴とする請求項
    1記載のシート又はフイルムの製造方法。
  3. 【請求項3】Tダイの押出ノズル下流側には、このノズ
    ルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れ
    るキャストドラムと、このキャストドラム上方に位置す
    る第1の金属ローラが対として配置してあり、この第1
    の金属ローラはこのキャストドラムに対して接近離間可
    能に装備してあり、前記のキャストドラムと第1の金属
    ローラの接近点からキャストドラムの回転方向におい
    て、下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第2
    の金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラ
    と第3の金属ローラ間に一定のテンションのもとに金属
    無端ベルトが掛合してあり、第1、第2の金属ローラ間
    の区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャスト
    ドラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有すると
    ともに、前記キャストドラムに金属無端ベルトを挟圧さ
    せるための前記第1の金属ローラの表面は、耐熱性のゴ
    ム又は弾性を有するエラストマーで被覆してあると共
    に、前記第1の金属ローラと第3の金属ローラ間の走行
    域のほぼ全長において前記金属無端ベルトを予熱する加
    熱装置が配置してあり、前記3つの金属ローラの軸線は
    水平としてあることを特徴とする熱可塑性樹脂シート又
    はフイルムの製造装置。
  4. 【請求項4】前記キャストドラムは、内部から加温され
    る構造としてあり、その表面粗さは0.5μm以下とし
    てある請求項3記載の結晶性熱可塑性樹脂シート又はフ
    イルムの製造装置。
  5. 【請求項5】前記金属無端ベルトは、SUS、炭素鋼乃
    至チタン合金の一種からなる請求項3又は4記載の熱可
    塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置。
  6. 【請求項6】前記加熱装置は、前記走行域を全長にわた
    り取囲む天板、底板及び一対の側板を有する角筒形状の
    断熱カバーと、この断熱カバー内でこの走行域における
    前記金属無端ベルトの表裏面に沿い間隔をおいて天板及
    び底板部に並設された遠赤外線ヒータとからなる請求項
    3記載の熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置。
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