JP3352509B2 - 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品などの包装用,フ
ァイルなどの文具用,各種パッケージ用ケース,各種の
工業用途などに好適な熱可塑性樹脂シート又はフイルム
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記熱可塑性樹脂シート又はフイルムの
製造方法としてエアーナイフ法,ポリシングローラ法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者のエアーナイフ法
は膜状の溶融樹脂をノズルから吹き出すエアー圧でキャ
ストドラムに圧着させてシート又はフイルムを製造する
ため、エアーを吹き付けるシート面の厚み変動ができ平
滑性の維持ができなく、またシート又はフイルムの片面
はエアーで冷却されるため急冷が出来ない。この結果と
して表面平滑性,厚み精度などの優れたシート又はフイ
ルムができない欠点がある。このエアーによる圧着力は
約3000mm水柱が上限であり、またエアーによる圧
着点が一点であるため商品価値のあるシート又はフイル
ムの生産速度は約20m/分が限界である。従って、シ
ート又はフイルムの外観特性をそれほど必要としない厚
さが0.2〜0.5mm程度の薄物シート又はフイルム
の生産にこのエアーナイフ法は主に利用されているが、
厚みが約0.7mm以上の厚物シートの生産には適さな
い。後者のポリシングローラ法は、膜状の溶融樹脂を一
対の金属ローラで挟圧してシートを生産する方式である
が、一対のローラの接点でシートの厚みと表面性の賦形
を同時に完了させるため引取速度が約4m/分以下と低
い場合は表面平滑性の優れたシートが得られるが、引取
速度が約6m/分以上になるとシートの賦形が追随でき
なくなり、商品価値のあるシートが得られなくなる。ま
た厚みが約0.4mm以下の薄物シートを生産するシー
トに波打状のウェーブが発生するため商品価値のあるシ
ートの生産が出来なくなる。本発明の目的は従来技術が
持つ上記の問題点を解決し、シートまたはフイルム表裏
面をほゞ等しく冷却し、その厚みに関係なく光沢,表面
平滑性などの外観特性の優れた熱可塑性樹脂シート又は
フイルムを高速で製造できる方法及びその装置を市場に
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はTダイの押出ノズル下流側には、このノ
ズルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入
れるキャストドラムと、このキャストドラム上方に位置
する第1の金属ローラが対として配置してあり、この第
1の金属ローラはこのキャストドラムに対して接近離間
可能に装備してあり、前記のキャストドラムと第1の金
属ローラの接近点からキャストドラムの回転方向におい
て下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第2の
金属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラと
第3の金属ローラ間に一定のテンシヨンのもとに金属無
端ベルトが掛合してあり、第1、第2の金属ローラ間の
区域においては、前記金属無端ベルトは前記キャストド
ラムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有し、かつ
この走行域には、前記キャストドラム周面に巻回する前
記金属無端ベルトの背面に流体を吹き付け冷却する流体
式強制冷却装置が配置してあり、前記キャストドラムに
金属無端ベルトを挟圧させるための前記第1の金属ロー
ラの表面は、耐熱性のゴム又は弾性を有するエラストマ
ーで被覆してあることを特徴とする熱可塑性樹脂シート
又はフイルムの製造装置としてある。
【0005】前記課題を解決するために、この装置発明
における前記強制冷却装置は、ブロワの二次側に接続さ
れた流体温度調整装置と、キャストドラム周面に巻回す
る前記金属無端ベルトの背面に向け開口する開口部を有
する流体チャンバ室を形成する冷却筐体と、この流体温
度調整装置と冷却筐体を接続し、流体温度調整装置で温
度調整された流体をこの冷却筺体内に供給する流体供給
管とからなることを特徴としてある。
【0006】前記課題を解決するために、前記熱可塑性
樹脂シート又はフイルムの製造装置における前記冷却筺
体には前記ブロワの一次側にその吸引口を介して接続さ
れ、前記流体は強制循環される構成としてあることを特
徴としてあることが望ましい。前記課題を解決するため
に、前記熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置に
おける前記流体式強制冷却装置から吹き付けられる流体
は、空気、ミスト乃至は液体としてあることを特徴とす
ることが好ましい。
【0007】本装置発明に供給される結晶性熱可塑性樹
脂の一種であるポリプロピレン樹脂としては、結晶性の
プロピレン単独重合体またはプロピレンにプロピレン以
外のコモノマー、例えばエチレンやブテンなどが1種以
上共重合した結晶性のコポリマー、及びこれらの混合物
を使用する。これらのポリプロピレン樹脂には、酸化防
止剤,滑剤,帯電防止剤,スリップ剤,アンチブロッキ
ング剤,紫外線吸収剤,造核剤,透明改良剤,有機過酸
化物,顔料,タルクや炭酸カルシュウムなどの無機系充
填材,木粉や合成繊維などの有機系充填材,ポリエチレ
ンやエチレンプロピレンゴムなどの他樹脂やゴムを必要
に応じ適宣添加して供給することもある。更に、他の熱
可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、A
BS、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニ
ール等をシートに加工するときに用いることができる。
このようにして製造されたシート又はフイルムを必要に
応じて直に水槽に導いて二次冷却した後、シート表面に
付着した冷却液を除去し、次いでこのシートを使用した
熱可塑性樹脂の熱変形温度−40℃から熱変形温度+1
5℃の温度範囲で加熱処理する場合には、殊に結晶性熱
可塑性樹脂シート又はフイルムの透明性が高まる。必要
に応じてこのように製造されたシート又はフイルムを直
に水槽に導いて二次冷却した後、シート表面に付着した
冷却液を除去し、次いでこのシートを使用した熱可塑性
樹脂の熱変形温度−40℃から熱変形温度+15℃の温
度範囲で加熱処理する場合には、結晶性熱可塑性樹脂の
透明度が高まる。
【0008】
【実施例】次に、請求項1乃至請求項4に記載された装
置発明の代表的な実施例を次に説明する。図1におい
て、1はTダイであり、このTダイ1の押出ノズル下流
側には、このノズルから押し出される溶融ポリプロピレ
ン樹脂2をその間隙間に受け入れるキャストドラム3と
このキャストドラム3上方に位置する第1の金属ローラ
15が対として配置してあり、前記のキャストドラム3
と第1の金属ローラ5の接近点からキャストドラム3の
回転方向において下流側でこのキャストドラム3の周面
と対接する第2の金属ローラ6が配置してあり、これら
二本の金属ローラ5、6と第3の金属ローラ間7に金属
無端ベルト4が掛合され、第1、第2の金属ローラ5、
6間の区域においては、この金属無端ベルト4は前記キ
ャストドラム3の周面に沿い走行するフレキシブル性を
有し、かつこの走行域には金属無端ベルト4の背面に流
体を吹き付け冷却する流体式強制冷却装置Aが配置して
ある。前記キャストドラム3に金属無端ベルト4を挟圧
させるための前記第1の金属ローラ5の表面は、耐熱性
のシリコンゴム又は弾性を有するエラストマーで被覆し
てある。この被覆厚みは5〜15mm、使用するエラス
トマーのゴム硬度は55〜85度が適当である。前記キ
ャストドラム3は、加熱油などでその内部から加温され
る構造としてあり、その表面粗さは0.5μm以下、好
ましくは0.3μm以下とする。前記金属無端ベルト4
は、SUS、炭素鋼乃至チタン合金の一種からなり、耐
腐蝕性などの点よりSUSが好ましい。
【0009】また前記溶融樹脂に接する面の金属無端ベ
ルト4の表面粗度は表面平滑性を重視したシートの製造
を目的とした場合は、0.5μm以下、好ましくは0.
3μm以下のものが好適であり、この金属無端ベルト4
は金属伸薄板を溶接によってベルトにして使用されるた
め溶接繋ぎ部の凹凸がシートに影響しないようにする必
要がある。金属無端ベルト4の厚みが薄い場合は繋ぎ部
に凹凸が発生し易く、厚い場合は金属無端ベルト4のフ
レキシビリティがなくなり使用に支障をきたすので金属
無端ベルトの厚みは0.5〜1.2mm程度が適当であ
る。前記強制冷却装置Aは、ブロワ10の二次側に接続
された空気温度調整装置11と、キャストドラム3周面
に巻回する前記金属無端ベルト4の背面に向け開口する
開口部12を有する空気チャンバ室13を形成する冷却
筐体14と、この空気温度調整装置11と冷却筐体14
を接続し、空気温度調整装置11で温度調整された空気
をこの冷却筺体14内に供給する空気供給管15とから
なる。前記冷却筐体14の金属無端ベルト4に対する搬
入、搬出端面には、この冷却筐体14に連なる前後壁1
4a、14b(図4参照)を設けても良いが、前記前後
二本の金属ローラ5及び6の外周面によって、前記前後
壁を兼用させる場合もある。前記冷却筺体14には前記
ブロワ10の一次側にその吸引口16を介して接続さ
れ、前記空気は強制循環される構成としてある(図5参
照)。前記流体式強制冷却装置Aから吹き付けられる流
体は、前記空気の他に、ミスト乃至は液体でもよい。
【0010】次に前記実施例装置の作用を説明する。ま
ず、第1の金属ローラ5をキャストドラム3の周面に接
近させた状態はセットし、前記Tダイ1から溶融状態で
押出された熱可塑性合成樹脂の一種である膜状のポリプ
ロピレン樹脂2を、この第1の金属ローラ5に掛合して
いる金属無端ベルト4とキャストドラム3間に供給し、
次いで前記キャストドラム3と第1、第2の金属ローラ
5、6及び前記金属無端ベルト4によってキャストドラ
ム3と金属無端ベルト4で形成された円弧状挟圧部8に
導く。この際、この膜状のポリプロピレン樹脂2の成形
厚みの変動は、第1の金属ローラ5に被覆された前記シ
リコンゴム又はエラストマーで吸収される。更に前記キ
ャストドラム3と前記第1、第2の金属ローラ5と6間
に掛合している金属無端ベルト4で形成される前記挟圧
部8の隙間はキャストドラム3の上下変位などによって
機械的に調節できるようになっている(図示せず)。製
品シoート又はフイルム9の厚みはこの挟圧部8の隙間
寸法の設定で最終的に設定される。この際、金属無端ベ
ルト4は加熱油などで内部から加熱された第1、第3の
金属ローラ5と7とによって、またキャストドラム3も
同様に内部から加熱され、好適には50〜150℃とし
てある。
【0011】次いで前記円弧状挟圧部8より送り出され
た一次冷却シート9の温度は、熱変形温度から軟化温度
(試験法はJIS K−6758,荷重1kgfで設
定、以下同じ)の温度範囲に制御される。この熱変形温
度未満の温度だと透明性や光沢性の優れたシートが得ら
れなくなり、軟化温度を越える温度だとシートが軟らか
過ぎてキャストドラム3や金属無端ベルト4からの剥離
性が低下し、シート表面に微小な傷が多発したり、水槽
(図示せず)に導入する工程でシートに皺が発生して良
好なシートができなくなるおそれがある。この際、この
円弧状挾圧部8における前記金属無端ベルト4の背面
は、前記流体式流体式強制冷却装置Aにより、前記ポリ
プロピレン樹脂の熱変形温度から軟化温度の温度範囲に
強制冷却される。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載された装置発明により、
キャストドラム上において押し出された溶融樹脂は表裏
両面からほぼ等しく冷却され、表裏面の光沢性,表面平
滑性などの外観特性に優れた熱可塑性樹脂シート又はフ
イルムを得ることができる。更に、製品シート又はフイ
ルムの厚みを薄い物から厚い物まで高品質で製造でき、
更に生産速度を従来工法の数倍に高速化できる。したが
って、本発明の製造方法によって得られるシート又はフ
ィルムは、食品包装、医薬品包装などの包装用、文具
用、化粧品や家庭用品などのパッケージ用ケース、工業
用素材などに好適である。更に第1の金属ローラ周面の
耐熱性のゴム又は弾性を有するエラストマーにより、前
記シート又はフイルムの厚みの変動を充分に吸収し、そ
の厚み精度を高めることができる。請求項2に記載され
た装置発明では、請求項1に記載された発明の効果に加
えて、温度調整された冷却空気によりこの金属無端ベル
トを簡易、適切に強制冷却できる。請求項3に記載され
た装置発明では、請求項2に記載された発明の効果に加
えて、流体を強制循環し、製造装置の外部環境、特に温
度、気流を乱すことなく、金属無端ベルトを強制冷却で
きる。請求項4に記載された装置発明では、前記請求項
1記載の装置発明と同等の効果を奏することができる。
【0013】実験例を次に説明する。実験例1図1に示
す如き装置を用いて、ポリプロピレン樹脂シートを製造
した。この際、使用されたポリプロピリン樹脂は、密度
が0.90g/m,メルトフローレートが1.8g/
10分のチッソポリプロXF1893(チッソ株式会社
製)を用いた。この樹脂を樹脂温度240℃でTダイ押
出装置 (押出機のシリンダー直径100mm,L/D
=36,ダイ幅550mm,ダイリップ間隔1.2m
m)を用いて押出した。この押し出された溶融樹脂を図
1に示す装置に通して、厚さ0.3mmのポリプロピレ
ン樹脂シートを得た。
【0014】なお、シートの製造条件は以下の通りであ
る。 金属無端ベルト SUS製で、厚みを0.8mm、幅を600mm、表面
粗度を0.3μm、前記円弧状挾圧部での流体式強制冷
却装置による冷却温度を90℃に設定 キャストドラム 幅を650mm、表面粗度を0.3μm、温度を90℃
に設定 第1の金属ローラ 表面にゴム硬度65度のシリコーンゴムを厚さ10mm
被膜 円弧状挟圧部 長さを60cm、間隔を0.3mmに設定 シート引取り速度 キャストドラムと金属無端ベルトを同速の5m/分に設
定 このようにして得られたポリプロピレン樹脂シートは、
光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちなどがないた
め外観特性に優れていた。
【0015】実験例2 シート引取速度を10m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み1.0mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ちな
どがないため外観特性に優れたものであった。
【0016】実験例3 シート引取速度を20m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚み0.3mmのポリプロピレン樹脂
シートを製造した。このシートも実験例1と同様の諸特
性に、即ち、光沢、表面平滑性に優れ、筋、皺、波打ち
などがないため外観特性に優れたものであった。
【0017】実験例4 シート引取速度を40m/分とし、その他は実験例1と
同一の製造条件で厚さ0.3mmのポリプロピレンシー
トを製造した、このシートも光沢、表面平滑性に優れ、
筋、皺、波打などがないため、外観特性に優れたもので
あった。
【0018】比較例1 図1の金属無端ベルトを使用せず、第1の金属ローラ5
の位置にエアーナイフを配置し、実験例1と同様の樹脂
を使用して、シート引取速度10m/分として厚さ0.
3mmのポリプロピレン樹脂シートを製造した。このシ
ートの光沢、表面平滑性はやや不良であり、かつ縦皺が
発生していた。
【0019】比較例2 実験例1と同じ樹脂をTダイ押出し装置(押出機のシリ
ンダー直径100mm、L/D=36、Tダイの幅60
0mm、ダイリップ間隔1.5mm)を用いて樹脂温度
240℃で押出し、この押出した溶融樹脂を温度80℃
のポリシングローラ温度にかけ、シート引取速度5m/
分として厚さ0.3mmのポリプロピレン樹脂シートを
製造した。このシートの光沢、表面平滑性は良好であっ
たが、波打が発生した。なお、前記実験例、比較例に用
いられる特性値は以下の試験法によって測定された。 メルトフローレート : JIS K−6758 (230℃、荷重2.16kgf) 密度 : JIS K−6758 表面平滑性、光沢 : 目視観察 筋、皺、波打 : 目視観察
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な態様を示す説明図である。
【図2】図1における円弧状挾圧部における溶融樹脂の
温度勾配を示す断面図である。
【図3】冷却筐体の金属無端ベルト4に対する搬入、搬
出端面に、この冷却筐体14に連なる前後壁を設けた態
様を示す概略縦断面図である。
【図4】図1における冷却筺体の吸引口部分を示す概略
縦断面図である。
【符号の説明】 1 Tダイ 2 膜状ポリプロピレン樹脂 3 キャストドラム 4 金属無端ベルト 5 第1の金属ローラ 6、7 第2、第3の金属ローラ 8 円弧状挟圧部 9 製品シート又はフイルム A 流体式強制冷却装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−99756(JP,A) 特開 昭63−60726(JP,A) 特開 平1−148521(JP,A) 特開 平6−170919(JP,A) 特開 平6−166089(JP,A) 特開 平7−88931(JP,A) 実開 平3−6919(JP,U) 特公 昭61−24977(JP,B1) 欧州特許出願公開496260(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96 B29C 71/00 - 71/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Tダイの押出ノズル下流側には、このノズ
    ルから押し出される熱可塑性樹脂をその間隙に受け入れ
    るキャストドラムと、このキャストドラム上方に位置す
    る第1の金属ローラが対として配置してあり、この第1
    の金属ローラはこのキャストドラムに対して接近離間可
    能に装備してあり、前記のキャストドラムと第1の金属
    ローラの接近点からキャストドラムの回転方向において
    下流側でこのキャストドラムの周面と対接する第2の金
    属ローラが配置してあり、これら二本の金属ローラと第
    3の金属ローラ間に一定のテンシヨンのもとに金属無端
    ベルトが掛合してあり、第1、第2の金属ローラ間の区
    域においては、前記金属無端ベルトは前記キャストドラ
    ムの周面に沿い走行するフレキシブル性を有し、かつこ
    の走行域には、前記キャストドラム周面に巻回する前記
    金属無端ベルトの背面に流体を吹き付け冷却する流体式
    強制冷却装置が配置してあり、前記キャストドラムに金
    属無端ベルトを挟圧させるための前記第1の金属ローラ
    の表面は、耐熱性のゴム又は弾性を有するエラストマー
    で被覆してあることを特徴とする熱可塑性樹脂シート又
    はフイルムの製造装置。
  2. 【請求項2】前記強制冷却装置は、ブロワの二次側に接
    続された流体温度調整装置と、キャストドラム周面に巻
    回する前記金属無端ベルトの背面に向け開口する開口部
    を有する流体チャンバ室を形成する冷却筐体と、この流
    体温度調整装置と冷却筐体を接続し、流体温度調整装置
    で温度調整された流体をこの冷却筺体内に供給する流体
    供給管とからなることを特徴とする請求項1記載の熱可
    塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置。
  3. 【請求項3】前記冷却筺体には前記ブロワの一次側にそ
    の吸引口を介して接続され、前記流体は強制循環される
    構成としてあることを特徴とする請求項2記載の熱可塑
    性樹脂シート又はフイルムの製造装置。
  4. 【請求項4】前記流体式強制冷却装置から吹き付けられ
    る流体は、空気、ミスト乃至は液体としてあることを特
    徴とする請求項1、2または3記載の熱可塑性樹脂シー
    ト又はフイルムの製造装置。
JP25647193A 1993-09-20 1993-09-20 熱可塑性樹脂シート又はフイルムの製造装置 Expired - Lifetime JP3352509B2 (ja)

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