JPH0480251B2 - - Google Patents
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- JPH0480251B2 JPH0480251B2 JP59175622A JP17562284A JPH0480251B2 JP H0480251 B2 JPH0480251 B2 JP H0480251B2 JP 59175622 A JP59175622 A JP 59175622A JP 17562284 A JP17562284 A JP 17562284A JP H0480251 B2 JPH0480251 B2 JP H0480251B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- vehicle
- brake
- traveling direction
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、自動変速機を備えた車両が登り勾配
の路面において発進させられる場合の安全性を高
めるための装置に関するものである。
の路面において発進させられる場合の安全性を高
めるための装置に関するものである。
従来の技術
車両の進行方向を決定する操作部材の操作に基
づいて前進用クラツチもしくは後進用クラツチを
接状態として車両を発進させる自動変速機を備え
た車両は既に知られている。
づいて前進用クラツチもしくは後進用クラツチを
接状態として車両を発進させる自動変速機を備え
た車両は既に知られている。
発明が解決しようとする問題点
このような車両が登り勾配の路面で発進させら
れる場合には、操作部材が前進指令位置または後
進指令位置へ操作された後、前進用クラツチまた
は後進用クラツチのいずれかが実質的に接状態と
なるまでの間に車両が逆行する問題があつた。
れる場合には、操作部材が前進指令位置または後
進指令位置へ操作された後、前進用クラツチまた
は後進用クラツチのいずれかが実質的に接状態と
なるまでの間に車両が逆行する問題があつた。
問題点を解決するための手段
本発明はこの問題を解決するために、(a)車両の
実際の進行方向を検出する進行方向検出器と、(b)
電気信号に基づいて作用状態と非作用状態とに切
り換えられ、作用状態においては車両の進行を阻
止する自動ブレーキと、(c)前進用クラツチと後進
用クラツチとのうち操作部材によつて指定された
ものが登り勾配の路面において車両が逆行するこ
とをほぼ防止し得る実質的な接状態となつたこと
を検知し、クラツチ接信号を発するクラツチ状態
検出手段と、(d)操作部材が車両を前進もしくは後
進させるために操作されて後一定時間後に操作部
材によつて指定された車両進行方向と前記進行方
向検出装置によつて検出された実際の車両進行方
向とを比較して、両者が一致していれば自動ブレ
ーキを非作用状態に保ち、両者が不一致である場
合には自動ブレーキを一旦作用状態としたうえク
ラツチ接信号が発せられたときその自動ブレーキ
を非作用状態とするブレーキ制御装置とを設けて
安全装置としたものである。
実際の進行方向を検出する進行方向検出器と、(b)
電気信号に基づいて作用状態と非作用状態とに切
り換えられ、作用状態においては車両の進行を阻
止する自動ブレーキと、(c)前進用クラツチと後進
用クラツチとのうち操作部材によつて指定された
ものが登り勾配の路面において車両が逆行するこ
とをほぼ防止し得る実質的な接状態となつたこと
を検知し、クラツチ接信号を発するクラツチ状態
検出手段と、(d)操作部材が車両を前進もしくは後
進させるために操作されて後一定時間後に操作部
材によつて指定された車両進行方向と前記進行方
向検出装置によつて検出された実際の車両進行方
向とを比較して、両者が一致していれば自動ブレ
ーキを非作用状態に保ち、両者が不一致である場
合には自動ブレーキを一旦作用状態としたうえク
ラツチ接信号が発せられたときその自動ブレーキ
を非作用状態とするブレーキ制御装置とを設けて
安全装置としたものである。
作用および効果
このような安全装置を設ければ、車両が登り路
面の坂道で発進させられる場合に僅かに逆行した
とき、自動ブレーキが作用状態となつて車両がそ
れ以上逆行することを防止し、前進用クラツチま
たは後進用クラツチが実質的に接状態となつたと
き、非作用状態となつて車両が発進することを許
容する。したがつて、運転者は登り勾配の路面で
発進する場合に何ら特別な注意を払わなくても車
両は安全上問題となるほどの距離逆行することが
なく、車両の操作性および安全性が高められる。
面の坂道で発進させられる場合に僅かに逆行した
とき、自動ブレーキが作用状態となつて車両がそ
れ以上逆行することを防止し、前進用クラツチま
たは後進用クラツチが実質的に接状態となつたと
き、非作用状態となつて車両が発進することを許
容する。したがつて、運転者は登り勾配の路面で
発進する場合に何ら特別な注意を払わなくても車
両は安全上問題となるほどの距離逆行することが
なく、車両の操作性および安全性が高められる。
実施例
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
第2図に本発明の一実施例である安全装置を備
えたフオークリフトトラツクの駆動装置を示す
が、図において10はエンジンである。エンジン
10にはポンプ12と自動変速機14とが接続さ
れており、自動変速機14は、サンギヤ16,1
8,20,22、プラネタリギヤ24,26,2
8,30、リングギヤ32,34,36,38、
前進用クラツチ40、後進用クラツチ42、フア
ースト用クラツチ44、セカンド用クラツチ4
6、サード用クラツチ48等を備えている。サー
ド用クラツチ48は互に接続される2つのクラツ
チ要素がいずれも回転可能となつているが、他の
クラツチにおいては一方のクラツチ要素が回転不
能なものとされている。前進用クラツチ40また
は後進用クラツチ42の接状態においてフアース
ト用、セカンド用、サード用のいずれかのクラツ
チが接状態とされることによつて前進3段または
後進3段の変速が得られる。
えたフオークリフトトラツクの駆動装置を示す
が、図において10はエンジンである。エンジン
10にはポンプ12と自動変速機14とが接続さ
れており、自動変速機14は、サンギヤ16,1
8,20,22、プラネタリギヤ24,26,2
8,30、リングギヤ32,34,36,38、
前進用クラツチ40、後進用クラツチ42、フア
ースト用クラツチ44、セカンド用クラツチ4
6、サード用クラツチ48等を備えている。サー
ド用クラツチ48は互に接続される2つのクラツ
チ要素がいずれも回転可能となつているが、他の
クラツチにおいては一方のクラツチ要素が回転不
能なものとされている。前進用クラツチ40また
は後進用クラツチ42の接状態においてフアース
ト用、セカンド用、サード用のいずれかのクラツ
チが接状態とされることによつて前進3段または
後進3段の変速が得られる。
プラネタリギヤ30のキヤリヤの軸、すなわち
自動変速機14の出力軸の回転は、前進用クラツ
チ40等と同様な構成のブレーキ49によつて阻
止されるようになつている。また、この出力軸に
は、ピニオン50,52およびギヤ54,56か
ら成る減速機58が接続され、その減速機58に
は差動歯車装置60を介して左右の駆動輪62が
接続されている。
自動変速機14の出力軸の回転は、前進用クラツ
チ40等と同様な構成のブレーキ49によつて阻
止されるようになつている。また、この出力軸に
は、ピニオン50,52およびギヤ54,56か
ら成る減速機58が接続され、その減速機58に
は差動歯車装置60を介して左右の駆動輪62が
接続されている。
前記エンジン10に接続されたポンプ12は第
3図に示すようにタンク70から作動油を吸入
し、前記各クラツチ40,42,44,46およ
び48のアクチユエータ40a,42a,44
a,46aおよび48aへ供給する。これらに供
給される油圧はレギユレータ72によつて常に一
定値に保たれているが、前進用クラツチ40およ
び後進用クラツチ42のアクチユエータ40aお
よび42aに供給される油圧は更にモジユレータ
74によつて制御されるようになつている。
3図に示すようにタンク70から作動油を吸入
し、前記各クラツチ40,42,44,46およ
び48のアクチユエータ40a,42a,44
a,46aおよび48aへ供給する。これらに供
給される油圧はレギユレータ72によつて常に一
定値に保たれているが、前進用クラツチ40およ
び後進用クラツチ42のアクチユエータ40aお
よび42aに供給される油圧は更にモジユレータ
74によつて制御されるようになつている。
モジユレータ74は、第4図に示すように、レ
ギユレータ72とアクチユエータ40aまたは4
2aとを接続するメイン通路76から作動油をタ
ンク70へドレンさせるドレン通路78を備えて
いる。ドレン通路78のメイン通路76への接続
部にはリリーフバルブ80が設けられている。リ
リーフバルブ80は弁子82、スプリング84、
ピストン86、スプリング88等を備えており、
このリリーフバルブ80の開弁圧はピストン86
の位置の変化に従つて変わるようになつている。
そして、このピストン86の位置はスプリング8
8および84の付勢力と油圧室90の油圧に基づ
くピストン86の作動力との釣り合いによつて決
まるようになつており、油圧室90の油圧は電磁
開閉弁92によつて制御されるようになつてい
る。油圧室90には、絞り94を有する制御用通
路96を経てメイン通路76の作動油が導かれて
おり、この油圧室90の作動油の電磁開閉弁92
からの流出量が制御されることにより油圧室90
の油圧が制御されるようになつているのである。
電磁開閉弁92はモジユレーテイングソレノイド
98のオフ状態、すなわち電流が供給されていな
い状態では閉じ、オン状態においては開くもので
あり、モジユレーテイングソレノイド98のデユ
ーテイ比、すなわちソレノイド98に供給される
パルス状の電流のデユーテイ比を変えることによ
つて油圧室90からの作動油の流出量を制御する
ものである。
ギユレータ72とアクチユエータ40aまたは4
2aとを接続するメイン通路76から作動油をタ
ンク70へドレンさせるドレン通路78を備えて
いる。ドレン通路78のメイン通路76への接続
部にはリリーフバルブ80が設けられている。リ
リーフバルブ80は弁子82、スプリング84、
ピストン86、スプリング88等を備えており、
このリリーフバルブ80の開弁圧はピストン86
の位置の変化に従つて変わるようになつている。
そして、このピストン86の位置はスプリング8
8および84の付勢力と油圧室90の油圧に基づ
くピストン86の作動力との釣り合いによつて決
まるようになつており、油圧室90の油圧は電磁
開閉弁92によつて制御されるようになつてい
る。油圧室90には、絞り94を有する制御用通
路96を経てメイン通路76の作動油が導かれて
おり、この油圧室90の作動油の電磁開閉弁92
からの流出量が制御されることにより油圧室90
の油圧が制御されるようになつているのである。
電磁開閉弁92はモジユレーテイングソレノイド
98のオフ状態、すなわち電流が供給されていな
い状態では閉じ、オン状態においては開くもので
あり、モジユレーテイングソレノイド98のデユ
ーテイ比、すなわちソレノイド98に供給される
パルス状の電流のデユーテイ比を変えることによ
つて油圧室90からの作動油の流出量を制御する
ものである。
上記モジユレータ74で油圧を制御された作動
油は、手動の方向切換弁100によつて前記前進
用クラツチ40のアクチユエータ40aと後進用
クラツチ42のアクチユエータ42aとに択一的
に供給されるようになつている。すなわち、方向
切換弁100は車両の進行方向を決定するための
操作部材としてのシフトレバー101に接続さ
れ、シフトレバー101がニユートラル位置にあ
る状態ではいずれのアクチユエータ40a,42
aにも作動油を供給せず、シフトレバー101が
前進指令位置あるいは後進指令位置へ操作された
とき、それぞれに対応するアクチユエータに作動
油を供給するようにされているのである。
油は、手動の方向切換弁100によつて前記前進
用クラツチ40のアクチユエータ40aと後進用
クラツチ42のアクチユエータ42aとに択一的
に供給されるようになつている。すなわち、方向
切換弁100は車両の進行方向を決定するための
操作部材としてのシフトレバー101に接続さ
れ、シフトレバー101がニユートラル位置にあ
る状態ではいずれのアクチユエータ40a,42
aにも作動油を供給せず、シフトレバー101が
前進指令位置あるいは後進指令位置へ操作された
とき、それぞれに対応するアクチユエータに作動
油を供給するようにされているのである。
一方、レギユレータ72と前記フアースト用、
セカンド用およびサード用クラツチのアクチユエ
ータ44a,46aおよび48aとを接続する油
通路の途中には、方向切換弁102および104
が配設されている。これら方向切換弁102およ
び104はそれぞれシフトソレノイド106およ
び107が励磁されることによりドレン通路10
8および109が開かれた状態では第3図に示す
状態となり、シフトソレノイド106および10
7がそれぞれ消磁されたとき逆の状態に切り換え
られるようになつている。すなわち、ソレノイド
106,107のオン・オフ状態の如何によつて
アクチユエータ44a,46aおよび48aのい
ずれかに作動油が供給され、それによりフアース
ト用クラツチ44、セカンド用クラツチ46もし
くはサード用クラツチ48が接続されるようにな
つているのである。
セカンド用およびサード用クラツチのアクチユエ
ータ44a,46aおよび48aとを接続する油
通路の途中には、方向切換弁102および104
が配設されている。これら方向切換弁102およ
び104はそれぞれシフトソレノイド106およ
び107が励磁されることによりドレン通路10
8および109が開かれた状態では第3図に示す
状態となり、シフトソレノイド106および10
7がそれぞれ消磁されたとき逆の状態に切り換え
られるようになつている。すなわち、ソレノイド
106,107のオン・オフ状態の如何によつて
アクチユエータ44a,46aおよび48aのい
ずれかに作動油が供給され、それによりフアース
ト用クラツチ44、セカンド用クラツチ46もし
くはサード用クラツチ48が接続されるようにな
つているのである。
上記レギユレータ72によつて一定圧に制御さ
れた油圧は、前記ブレーキ49を接状態とするア
クチユエータ49aにも供給されるようにもなつ
ている。そして、その供給路の途中に方向切換弁
110が設けられており、この方向切換弁110
はブレーキソレノイド111が励磁されることに
よりドレン通路112が開かれれば第3図に示す
状態となり、アクチユエータ49aに作動油を供
給してブレーキを作用状態とし、ブレーキソレノ
イド111が消磁されたとき逆の状態に切り換え
られてアクチユエータ49a内の作動油をタンク
70へドレンさせ、ブレーキ49を非作用状態と
するようになつている。
れた油圧は、前記ブレーキ49を接状態とするア
クチユエータ49aにも供給されるようにもなつ
ている。そして、その供給路の途中に方向切換弁
110が設けられており、この方向切換弁110
はブレーキソレノイド111が励磁されることに
よりドレン通路112が開かれれば第3図に示す
状態となり、アクチユエータ49aに作動油を供
給してブレーキを作用状態とし、ブレーキソレノ
イド111が消磁されたとき逆の状態に切り換え
られてアクチユエータ49a内の作動油をタンク
70へドレンさせ、ブレーキ49を非作用状態と
するようになつている。
上記ブレーキソレノイド111、前記シフトソ
レノイド106,107およびモジユレーテイン
グソレノイド98のオン・オフは、第1図に示す
マイクロコンピユータ114によりソレノイド駆
動回路116を介して制御される。マイクロコン
ピユータ114には不一致判定回路118が接続
され、その不一致判定回路118には進行方向判
定回路120と前進スイツチ122および後進ス
イツチ124とが接続されている。前進スイツチ
122および後進スイツチ124は前記シフトレ
バー101の操作に伴つて択一的にオン状態とさ
れるものであり、また、進行方向判別回路120
は、前記ピニオン50(第2図参照)に近接して
配設された2個のセンサ126a,126bから
それぞれ波形整形回路128a,128bを介し
て供給される矩形波に基づいて車両の実際の進行
を判別する回路である。センサ126aと126
bとは、一方がピニオン50の外周面に形成され
た多数の歯の1つの中央に対向するとき、他方は
別の歯の端に対向するように配設されており、ピ
ニオン50の回転に伴つてほぼ90度位相を異にす
る交流信号を発生するようにされている。すなわ
ち、本実施例においてはピニオン50が車速検出
のための被検回転体として機能し、その歯が被検
部として機能するようにされているのである。
レノイド106,107およびモジユレーテイン
グソレノイド98のオン・オフは、第1図に示す
マイクロコンピユータ114によりソレノイド駆
動回路116を介して制御される。マイクロコン
ピユータ114には不一致判定回路118が接続
され、その不一致判定回路118には進行方向判
定回路120と前進スイツチ122および後進ス
イツチ124とが接続されている。前進スイツチ
122および後進スイツチ124は前記シフトレ
バー101の操作に伴つて択一的にオン状態とさ
れるものであり、また、進行方向判別回路120
は、前記ピニオン50(第2図参照)に近接して
配設された2個のセンサ126a,126bから
それぞれ波形整形回路128a,128bを介し
て供給される矩形波に基づいて車両の実際の進行
を判別する回路である。センサ126aと126
bとは、一方がピニオン50の外周面に形成され
た多数の歯の1つの中央に対向するとき、他方は
別の歯の端に対向するように配設されており、ピ
ニオン50の回転に伴つてほぼ90度位相を異にす
る交流信号を発生するようにされている。すなわ
ち、本実施例においてはピニオン50が車速検出
のための被検回転体として機能し、その歯が被検
部として機能するようにされているのである。
センサ126a,126bからの交流信号はそ
れぞれ波形整形回路128a,128bにおいて
矩形波に整形され、進行方向判別回路120に供
給される。進行方向判別回路120は、波形整形
回路128bから供給される矩形波の立ち上がり
時に波形整形回路128aから供給される矩形波
がハイレベルにあるかローレベルにあるかによつ
てピニオン50の回転方向を判別し、ピニオン5
0がフオークリフトトラツクの前進方向に対応す
る方向に回転している場合にハイレベル信号を出
力し、後進方向に対応する方向に回転している場
合にローレベル信号を出力する。不一致判定回路
118は2つのアンド回路130および132を
備えており、上記進行方向判別回路120の出力
信号は反転回路134で反転させられてアンド回
路130に入力される一方、アンド回路132に
はそのまま入力される。また、アンド回路130
および132にはそれぞれ反転回路134を介し
て前記前進スイツチ122および後進スイツチ1
24が接続されている。これら前進スイツチ12
2および後進スイツチ124の一方の端子は固定
抵抗器136を介してハイレベルライン138に
接続され、他方の端子はアースされているため、
シフトレバー101がニユートラル位置にあつて
前進スイツチ122および後進スイツチ124が
オフ状態にある場合には各反転回路134にハイ
レベル信号が供給され、シフトレバー101が前
進側もしくは後進側へ操作されて前進スイツチ1
22または後進スイツチ124がオン状態とされ
たときはローレベル信号が供給される。したがつ
て、シフトレバー101によつて決定された進行
方向と進行方向判別回路120において判別され
た実際の進行方向とが不一致であつた場合には、
アンド回路130または132にハイレベル信号
である不一致信号が供給されることとなる。
れぞれ波形整形回路128a,128bにおいて
矩形波に整形され、進行方向判別回路120に供
給される。進行方向判別回路120は、波形整形
回路128bから供給される矩形波の立ち上がり
時に波形整形回路128aから供給される矩形波
がハイレベルにあるかローレベルにあるかによつ
てピニオン50の回転方向を判別し、ピニオン5
0がフオークリフトトラツクの前進方向に対応す
る方向に回転している場合にハイレベル信号を出
力し、後進方向に対応する方向に回転している場
合にローレベル信号を出力する。不一致判定回路
118は2つのアンド回路130および132を
備えており、上記進行方向判別回路120の出力
信号は反転回路134で反転させられてアンド回
路130に入力される一方、アンド回路132に
はそのまま入力される。また、アンド回路130
および132にはそれぞれ反転回路134を介し
て前記前進スイツチ122および後進スイツチ1
24が接続されている。これら前進スイツチ12
2および後進スイツチ124の一方の端子は固定
抵抗器136を介してハイレベルライン138に
接続され、他方の端子はアースされているため、
シフトレバー101がニユートラル位置にあつて
前進スイツチ122および後進スイツチ124が
オフ状態にある場合には各反転回路134にハイ
レベル信号が供給され、シフトレバー101が前
進側もしくは後進側へ操作されて前進スイツチ1
22または後進スイツチ124がオン状態とされ
たときはローレベル信号が供給される。したがつ
て、シフトレバー101によつて決定された進行
方向と進行方向判別回路120において判別され
た実際の進行方向とが不一致であつた場合には、
アンド回路130または132にハイレベル信号
である不一致信号が供給されることとなる。
上記ピニオン50、センサ126a,126b
および波形整形回路128a,128bは、フオ
ークリフトトラツクの進行方向を判定する装置の
構成要素であると同時に、フオークリフトトラツ
クの車速を検出する装置の構成要素でもある。図
示は省略するが、波形整形回路128aまたは1
28bの出力信号である矩形波のパルス間隔に基
づいてマイクロコンピユータ114により車速が
演算されるようになつているのである。マイクロ
コンピーユータ114は更に、波形整形回路12
8a,128bのいずれか一方から矩形波信号が
出力されているにもかかわらず他方から出力され
ない場合には、センサ126a,126b、波形
整形回路128a,128bのいずれかに故障が
発生したと判断する診断機能をも備えている。ま
た、前記前進スイツチ122および後進スイツチ
124の出力信号は、図示は省略するが、不一致
判定回路118を経ることなく直接的にもマイク
ロコンピユータ114に入力されるようになつて
おり、マイクロコンピユータ114はこの信号に
基づいて前記モジユレーテイングソレノイド98
の制御を開始するようにされている。
および波形整形回路128a,128bは、フオ
ークリフトトラツクの進行方向を判定する装置の
構成要素であると同時に、フオークリフトトラツ
クの車速を検出する装置の構成要素でもある。図
示は省略するが、波形整形回路128aまたは1
28bの出力信号である矩形波のパルス間隔に基
づいてマイクロコンピユータ114により車速が
演算されるようになつているのである。マイクロ
コンピーユータ114は更に、波形整形回路12
8a,128bのいずれか一方から矩形波信号が
出力されているにもかかわらず他方から出力され
ない場合には、センサ126a,126b、波形
整形回路128a,128bのいずれかに故障が
発生したと判断する診断機能をも備えている。ま
た、前記前進スイツチ122および後進スイツチ
124の出力信号は、図示は省略するが、不一致
判定回路118を経ることなく直接的にもマイク
ロコンピユータ114に入力されるようになつて
おり、マイクロコンピユータ114はこの信号に
基づいて前記モジユレーテイングソレノイド98
の制御を開始するようにされている。
マイクロコンピユータ114は前記不一致判定
回路118から不一致信号が供給された場合には
直ちに第3図のブレーキソレノイド111を励磁
するようになつている。方向切換弁110はブレ
ーキソレノイド111が励磁されていない通常の
状態では第3図に示すのとは逆の状態となつてい
るが、ブレーキソレノイド111が励磁されれば
第3図の状態に切り換えられてアクチユエータ4
9aへ作動油を供給し、ブレーキ49を作用状態
とする。そして、その後、前進用クラツチ40ま
たは後進用クラツチ42が実質的に接状態となつ
たときソレノイド111を消磁し、ブレーキ49
を非作用状態とするようにされているのである
が、この点については後に詳述する。
回路118から不一致信号が供給された場合には
直ちに第3図のブレーキソレノイド111を励磁
するようになつている。方向切換弁110はブレ
ーキソレノイド111が励磁されていない通常の
状態では第3図に示すのとは逆の状態となつてい
るが、ブレーキソレノイド111が励磁されれば
第3図の状態に切り換えられてアクチユエータ4
9aへ作動油を供給し、ブレーキ49を作用状態
とする。そして、その後、前進用クラツチ40ま
たは後進用クラツチ42が実質的に接状態となつ
たときソレノイド111を消磁し、ブレーキ49
を非作用状態とするようにされているのである
が、この点については後に詳述する。
マイクロコンピユータ114には、その他第2
図に示すエンジン回転数検出用のセンサ140を
始め、図示は省略するがアクセル開度、積載負
荷、インチングペダルのストローク、ブレーキペ
ダル操作の有無等を検出する各種のセンサが接続
されており、マイクロコンピユータ114はこれ
ら各センサからの信号ならびにROMに記憶して
いる制御プログラムに基づいてソレノイド駆動回
路116を制御するようにされているが、これら
の点は公知であり、また、本発明を理解する上で
不可欠なものでもないため詳細な説明は省略す
る。
図に示すエンジン回転数検出用のセンサ140を
始め、図示は省略するがアクセル開度、積載負
荷、インチングペダルのストローク、ブレーキペ
ダル操作の有無等を検出する各種のセンサが接続
されており、マイクロコンピユータ114はこれ
ら各センサからの信号ならびにROMに記憶して
いる制御プログラムに基づいてソレノイド駆動回
路116を制御するようにされているが、これら
の点は公知であり、また、本発明を理解する上で
不可欠なものでもないため詳細な説明は省略す
る。
以上のように構成された動力伝達装置を備えた
フオークリフトトラツクが水平な路面上に停車し
ている状態から前進方向へ発進させられる場合に
は、ニユートラル位置にあつたシフトレバー10
1が前進指令位置へ操作されるとともにアクセル
ペダルが踏み込まれる。
フオークリフトトラツクが水平な路面上に停車し
ている状態から前進方向へ発進させられる場合に
は、ニユートラル位置にあつたシフトレバー10
1が前進指令位置へ操作されるとともにアクセル
ペダルが踏み込まれる。
シフトレバー101が前進指令位置へ操作され
れば前進スイツチ122がオン状態となり、これ
からの信号に基づいてマイクロコンピユータ11
4がモジユレーテイングソレノイド98のデユー
テイ比を時間の経過と共に第5図に示す基本パタ
ーンに従つて変える制御を開始する。すなわち、
フオークリフトトラツクが停車している状態では
モジユレーテイングソレノイド98のデユーテイ
比が100%に保持されているのであるが、これが
まず時間t0にD3%まで減少させられるのである。
これに伴つて前進用クラツチ40のアクチユエー
タ40aの油圧は第6図に示す基本パターンに従
つて油圧P1まで比較的速やかに上昇させられる
が、この時点においてはフオークリフトトラツク
はまだ前進を開始しない。また、マイクロコンピ
ユータ114は時間t0から短時間後に(例えば時
間t1に)不一致判定回路118から不一致信号が
出力されているか否かを判断するのであるが、こ
の判断結果はNOとなる。したがつて、マイクロ
コンピユータ114はモジユレーテイングソレノ
イド98のデユーテイ比を基本パターンに従つて
変える制御を続行する。すなわち、時間t0にD3%
まで減少させられたデユーテイ比を時間t1までそ
の値に保持した後、D1%まで増大させ、それ以
後は時間t2まで一定の比率で減少させ、時間t2に
おいてデユーテイ比D2%に達した後は一定時間
その値に保持して、時間t3において0%まで減少
させるのである。これに伴つて前進用クラツチ4
0のアクチユエータ油圧はP1からP2まで一定の
比率で上昇させられた後、一定時間その値に保た
れ、続いてレギユレータ72の設定油圧である最
高油圧P3まで速やかに上昇させられることとな
る。そして、油圧がP1からP2まで上昇させられ
る過程において前進用クラツチ40が滑らかに接
続されて実質的に滑りのない状態となり、フオー
クリフトトラツクは滑らかに発進させられる。
れば前進スイツチ122がオン状態となり、これ
からの信号に基づいてマイクロコンピユータ11
4がモジユレーテイングソレノイド98のデユー
テイ比を時間の経過と共に第5図に示す基本パタ
ーンに従つて変える制御を開始する。すなわち、
フオークリフトトラツクが停車している状態では
モジユレーテイングソレノイド98のデユーテイ
比が100%に保持されているのであるが、これが
まず時間t0にD3%まで減少させられるのである。
これに伴つて前進用クラツチ40のアクチユエー
タ40aの油圧は第6図に示す基本パターンに従
つて油圧P1まで比較的速やかに上昇させられる
が、この時点においてはフオークリフトトラツク
はまだ前進を開始しない。また、マイクロコンピ
ユータ114は時間t0から短時間後に(例えば時
間t1に)不一致判定回路118から不一致信号が
出力されているか否かを判断するのであるが、こ
の判断結果はNOとなる。したがつて、マイクロ
コンピユータ114はモジユレーテイングソレノ
イド98のデユーテイ比を基本パターンに従つて
変える制御を続行する。すなわち、時間t0にD3%
まで減少させられたデユーテイ比を時間t1までそ
の値に保持した後、D1%まで増大させ、それ以
後は時間t2まで一定の比率で減少させ、時間t2に
おいてデユーテイ比D2%に達した後は一定時間
その値に保持して、時間t3において0%まで減少
させるのである。これに伴つて前進用クラツチ4
0のアクチユエータ油圧はP1からP2まで一定の
比率で上昇させられた後、一定時間その値に保た
れ、続いてレギユレータ72の設定油圧である最
高油圧P3まで速やかに上昇させられることとな
る。そして、油圧がP1からP2まで上昇させられ
る過程において前進用クラツチ40が滑らかに接
続されて実質的に滑りのない状態となり、フオー
クリフトトラツクは滑らかに発進させられる。
また、フオークリフトトラツクが登り勾配の路
面において停車している状態から前進方向に発進
させられる場合には、運転者によつて常用ブレー
キが解除されるとともにシフトレバー101が前
進指令位置へ操作される。シフトレバー101が
前進指令位置へ操作されれば、マイクロコンピユ
ータ114は前述の場合と同様にモジユレーテイ
ングソレノイド98のデユーテイ比を基本パター
ンに従つて変える制御を開始するのであるが、ブ
レーキが解除されるとともにフオークリフトトラ
ツクは逆行(シフトレバー101で指令された方
向とは逆の方向へ進行すること)を開始するた
め、マイクロコンピユータ114が不一致判定回
路118から不一致信号が出力されているか否か
を判断する時点には、既にフオークリフトトラツ
クが僅かに逆行しており、不一致判定回路118
から不一致信号が出力されている。したがつて、
マイクロコンピユータ114はブレーキソレノイ
ド111を励磁することによりブレーキ49を作
用状態とするとともに、デユーテイ比の制御パタ
ーンを第5図の基本パターンから第7図の坂路発
進パターンに切り換える。この坂路発進パターン
は基本パターンに比較してデユーテイ比がD3%
に維持される時間が長く、時間t1におけるD1%が
小さく、かつ、時間t1からt2までのデユーテイ比
の減少率が大きくされている。そのため、アクチ
ユエータ油圧は第8図に示す坂路発進パターンに
従つて上昇させられることとなり、第6図に示す
基本パターンに比較して急激に上昇させられてア
クチユエータ40aの作動力が増大し、前進用ク
ラツチ40の伝達トルクが増大する。そして、時
間t4には前進用クラツチ40が登り勾配の路面に
おいてもフオークリフトトラツクが逆行すること
を防止し得る実質的な接状態となるのであるが、
この時間t4にマイクロコンピユータ114がブレ
ーキソレノイド111を消磁状態としてアクチユ
エータ49aの油圧を低下させ、ブレーキ49を
非作用状態とする。したがつて、フオークリフト
トラツクは前進を開始する。
面において停車している状態から前進方向に発進
させられる場合には、運転者によつて常用ブレー
キが解除されるとともにシフトレバー101が前
進指令位置へ操作される。シフトレバー101が
前進指令位置へ操作されれば、マイクロコンピユ
ータ114は前述の場合と同様にモジユレーテイ
ングソレノイド98のデユーテイ比を基本パター
ンに従つて変える制御を開始するのであるが、ブ
レーキが解除されるとともにフオークリフトトラ
ツクは逆行(シフトレバー101で指令された方
向とは逆の方向へ進行すること)を開始するた
め、マイクロコンピユータ114が不一致判定回
路118から不一致信号が出力されているか否か
を判断する時点には、既にフオークリフトトラツ
クが僅かに逆行しており、不一致判定回路118
から不一致信号が出力されている。したがつて、
マイクロコンピユータ114はブレーキソレノイ
ド111を励磁することによりブレーキ49を作
用状態とするとともに、デユーテイ比の制御パタ
ーンを第5図の基本パターンから第7図の坂路発
進パターンに切り換える。この坂路発進パターン
は基本パターンに比較してデユーテイ比がD3%
に維持される時間が長く、時間t1におけるD1%が
小さく、かつ、時間t1からt2までのデユーテイ比
の減少率が大きくされている。そのため、アクチ
ユエータ油圧は第8図に示す坂路発進パターンに
従つて上昇させられることとなり、第6図に示す
基本パターンに比較して急激に上昇させられてア
クチユエータ40aの作動力が増大し、前進用ク
ラツチ40の伝達トルクが増大する。そして、時
間t4には前進用クラツチ40が登り勾配の路面に
おいてもフオークリフトトラツクが逆行すること
を防止し得る実質的な接状態となるのであるが、
この時間t4にマイクロコンピユータ114がブレ
ーキソレノイド111を消磁状態としてアクチユ
エータ49aの油圧を低下させ、ブレーキ49を
非作用状態とする。したがつて、フオークリフト
トラツクは前進を開始する。
以上、停車中のフオークリフトトラツクが前進
方向へ発進させられる場合について詳細に説明し
たが、後進方向へ発進させられる場合にもほぼ同
様にアクチユエータ油圧が制御される。
方向へ発進させられる場合について詳細に説明し
たが、後進方向へ発進させられる場合にもほぼ同
様にアクチユエータ油圧が制御される。
以上の説明から明らかなように、本実施例にお
いてはピニオン50、センサ126a,126
b、波形成形回路128a,128bおよび進行
方向判別回路120によつて車両の実際の進行方
向を検出する進行方向検出装置が構成されてお
り、ブレーキ49が自動ブレーキとして機能する
ようにされている。また、マイクロコンピユータ
114はモジユレーテイングソレノイド98のデ
ユーテイ比制御を開始してから一定時間経過した
ことを検知し、その一定時間の経過によつて前進
用クラツチ40または後進用クラツチ42が実質
的な接状態となつたものと判断し、ブレーキ49
を非作用状態とするようにされており、マイクロ
コンピユータ114の一部がクラツチ状態検出手
段を構成している。さらに、マイクロコンピユー
タ114は、前進スイツチ122、後進スイツチ
124および不一致判定回路118等と共同し
て、操作部材たるシフトレバー101によつて指
定された車両進行方向と方向検出装置によつて検
出された実際の車両進行方向とが一致していれば
自動ブレーキを非作用状態に保ち、不一致である
場合には自動ブレーキを一旦作用状態としたうえ
で前進用クラツチ40または後進用クラツチ42
が実質的な接状態となつたとき非作用状態とする
ブレーキ制御装置を構成している。したがつて、
本実施例におけるクラツチ接信号はマイクロコン
ピユータ114によつて発せられ、マイクロコン
ピユータ114自体によつて受けられる前記一定
時間の経過信号であることとなる。
いてはピニオン50、センサ126a,126
b、波形成形回路128a,128bおよび進行
方向判別回路120によつて車両の実際の進行方
向を検出する進行方向検出装置が構成されてお
り、ブレーキ49が自動ブレーキとして機能する
ようにされている。また、マイクロコンピユータ
114はモジユレーテイングソレノイド98のデ
ユーテイ比制御を開始してから一定時間経過した
ことを検知し、その一定時間の経過によつて前進
用クラツチ40または後進用クラツチ42が実質
的な接状態となつたものと判断し、ブレーキ49
を非作用状態とするようにされており、マイクロ
コンピユータ114の一部がクラツチ状態検出手
段を構成している。さらに、マイクロコンピユー
タ114は、前進スイツチ122、後進スイツチ
124および不一致判定回路118等と共同し
て、操作部材たるシフトレバー101によつて指
定された車両進行方向と方向検出装置によつて検
出された実際の車両進行方向とが一致していれば
自動ブレーキを非作用状態に保ち、不一致である
場合には自動ブレーキを一旦作用状態としたうえ
で前進用クラツチ40または後進用クラツチ42
が実質的な接状態となつたとき非作用状態とする
ブレーキ制御装置を構成している。したがつて、
本実施例におけるクラツチ接信号はマイクロコン
ピユータ114によつて発せられ、マイクロコン
ピユータ114自体によつて受けられる前記一定
時間の経過信号であることとなる。
ただし、モジユレーテイングソレノイド98の
デユーテイ比が一定値に達したことを検知し、あ
るいはアクチユエータ40aまたは42aの油圧
が一定値に達したことを検知する手段を設けて、
これらを前進用クラツチ40または後進用クラツ
チ42が実質的な接状態となつたことを検出する
クラツチ状態検出手段とすることも可能である。
デユーテイ比が一定値に達したことを検知し、あ
るいはアクチユエータ40aまたは42aの油圧
が一定値に達したことを検知する手段を設けて、
これらを前進用クラツチ40または後進用クラツ
チ42が実質的な接状態となつたことを検出する
クラツチ状態検出手段とすることも可能である。
また、上記実施例においては自動ブレーキとし
て専用のブレーキ49が設けられていたが、駆動
輪62の回転を抑制する常用ブレーキをマイクロ
コンピユータ114によつて制御可能なものとす
ることにより、これを自動ブレーキとして利用す
ることも可能である。
て専用のブレーキ49が設けられていたが、駆動
輪62の回転を抑制する常用ブレーキをマイクロ
コンピユータ114によつて制御可能なものとす
ることにより、これを自動ブレーキとして利用す
ることも可能である。
また、前記実施例におけるように、登り勾配の
路面で発進する場合にはデユーテイ比の制御パタ
ーンを基本パターンから坂路発進パターンに変え
れば、シフトレバー101が操作されてからフオ
ークリフトトラツクが実際に発進するまでの時間
を短縮し得る効果が得られるのであるが、これは
必ずしも不可欠なことではなく、登り勾配の路面
においても水平な路面と同じパターンでデユーテ
イ比制御を行うようにすることも可能である。
路面で発進する場合にはデユーテイ比の制御パタ
ーンを基本パターンから坂路発進パターンに変え
れば、シフトレバー101が操作されてからフオ
ークリフトトラツクが実際に発進するまでの時間
を短縮し得る効果が得られるのであるが、これは
必ずしも不可欠なことではなく、登り勾配の路面
においても水平な路面と同じパターンでデユーテ
イ比制御を行うようにすることも可能である。
また逆に、更に積極的に、フオークリフトトラ
ツクがシフトレバー101によつて決定された方
向とは逆の方向に進行することを検出すると同時
にその逆行速度をも検出し、逆行速度が大きい場
合には基本パターンのデユーテイ比に加える変更
も大きくするようにすることも可能である。同様
の効果は、坂路発進パターンを数種類記憶させて
おき、逆方向の進行速度の大小に対応して適宜の
坂路発進パターンを選択するようにしても得られ
る。そして、これらの場合、アクチユエータ油圧
の制御が開始されてから前進用クラツチ40また
は後進用クラツチ42が実質的な接状態になるま
での時間が一定になるようにしておけば、マイク
ロコンピユータ114が常にその時間経過後にブ
レーキ49を作用状態から非作用状態にするよう
にしておけばよいのであるが、上記の時間が坂路
発進パターン毎に異なる場合にはブレーキ49を
作用状態から非作用状態にする時間も変わるよう
にすることが望ましい。また、このようにフオー
クリフトトラツクの逆行速度を検出してその検出
結果に基づいてブレーキ49を作用状態から非作
用状態にする時間を変えることは、前述のように
登り勾配の路面においてもデユーテイ比を水平な
路面におけると同様なパターンで制御する場合に
も可能であり、この場合に特に有効である。
ツクがシフトレバー101によつて決定された方
向とは逆の方向に進行することを検出すると同時
にその逆行速度をも検出し、逆行速度が大きい場
合には基本パターンのデユーテイ比に加える変更
も大きくするようにすることも可能である。同様
の効果は、坂路発進パターンを数種類記憶させて
おき、逆方向の進行速度の大小に対応して適宜の
坂路発進パターンを選択するようにしても得られ
る。そして、これらの場合、アクチユエータ油圧
の制御が開始されてから前進用クラツチ40また
は後進用クラツチ42が実質的な接状態になるま
での時間が一定になるようにしておけば、マイク
ロコンピユータ114が常にその時間経過後にブ
レーキ49を作用状態から非作用状態にするよう
にしておけばよいのであるが、上記の時間が坂路
発進パターン毎に異なる場合にはブレーキ49を
作用状態から非作用状態にする時間も変わるよう
にすることが望ましい。また、このようにフオー
クリフトトラツクの逆行速度を検出してその検出
結果に基づいてブレーキ49を作用状態から非作
用状態にする時間を変えることは、前述のように
登り勾配の路面においてもデユーテイ比を水平な
路面におけると同様なパターンで制御する場合に
も可能であり、この場合に特に有効である。
また、前記実施例においては不一致信号がマイ
クロコンピユータ114に入力されるようになつ
ていたが、波形整形回路128a,128b、前
進スイツチ122および後進スイツチ124の信
号が直接マイクロコンピユータ114に入力さ
れ、マイクロコンピユータ114においてそれら
の信号がソフト処理されて、操作部材によつて決
定された進行方向と実際の進行方向とが不一致で
あるか否かの判断が行われるようにすることも可
能である。
クロコンピユータ114に入力されるようになつ
ていたが、波形整形回路128a,128b、前
進スイツチ122および後進スイツチ124の信
号が直接マイクロコンピユータ114に入力さ
れ、マイクロコンピユータ114においてそれら
の信号がソフト処理されて、操作部材によつて決
定された進行方向と実際の進行方向とが不一致で
あるか否かの判断が行われるようにすることも可
能である。
さらに、エンジンの動力を駆動輪に伝達する動
力伝達装置は前記実施例におけるようなトルクコ
ンバータを備えないダイレクトパワートレーンに
限らずトルクコンバータを備えたものであつても
本発明を適用することが可能であり、また、トラ
ンスミツシヨンとして選択摺動式自動トランスミ
ツシヨンを採用し、その選択摺動式自動トランス
ミツシヨンとエンジンとの間に設けた1個の自動
クラツチに前進用クラツチと後進用クラツチとの
両方の機能を果たさせることも可能である。すな
わち、トランスミツシヨンが前進に切り換えられ
た状態で自動クラツチが接状態とされれば、その
クラツチは前進用クラツチとして機能することと
なり、逆にトランスミツシヨンが後進に切り換え
られた状態で自動クラツチが接状態とされれば後
進用クラツチとして機能することとなるのであ
る。
力伝達装置は前記実施例におけるようなトルクコ
ンバータを備えないダイレクトパワートレーンに
限らずトルクコンバータを備えたものであつても
本発明を適用することが可能であり、また、トラ
ンスミツシヨンとして選択摺動式自動トランスミ
ツシヨンを採用し、その選択摺動式自動トランス
ミツシヨンとエンジンとの間に設けた1個の自動
クラツチに前進用クラツチと後進用クラツチとの
両方の機能を果たさせることも可能である。すな
わち、トランスミツシヨンが前進に切り換えられ
た状態で自動クラツチが接状態とされれば、その
クラツチは前進用クラツチとして機能することと
なり、逆にトランスミツシヨンが後進に切り換え
られた状態で自動クラツチが接状態とされれば後
進用クラツチとして機能することとなるのであ
る。
また、車両の種類もフオークリフトトラツク等
の産業車両に限らず、乗用車等に本発明を適用す
ることも可能である。また、前記実施例において
は、車両がシフトレバー等の操作部材により決定
された進行方向とは逆の方向に進行した事実を検
知するために、元来他の目的で設けられている前
進スイツチおよび後進スイツチと車速検出用セン
サとが利用されているため、安価に目的を達成し
得る効果が得られるのであるが、専用の検出装置
を設けることも可能である。
の産業車両に限らず、乗用車等に本発明を適用す
ることも可能である。また、前記実施例において
は、車両がシフトレバー等の操作部材により決定
された進行方向とは逆の方向に進行した事実を検
知するために、元来他の目的で設けられている前
進スイツチおよび後進スイツチと車速検出用セン
サとが利用されているため、安価に目的を達成し
得る効果が得られるのであるが、専用の検出装置
を設けることも可能である。
その他、いちいち例示することはしないが、本
発明は当業者の知識に基づいて種々の変形、改良
を施した態様で実施し得るものである。
発明は当業者の知識に基づいて種々の変形、改良
を施した態様で実施し得るものである。
第1図は本発明の一実施例である安全装置を備
えたフオークリフトトラツクの電気的な制御部分
を示すブロツク図である。第2図は同じフオーク
リフトトラツクの動力伝達装置を示す概念図であ
る。第3図は上記動力伝達装置の各アクチユエー
タに作動油を供給する油圧回路を示す回路図であ
る。第4図は第3図におけるモジユレータを模型
的に示す説明図である。第5図は第1図ないし第
4図に示した装置におけるデユーテイ比制御の基
本パターンであり、第6図はそれに対応する基本
昇圧パターンである。第7図は同じくデユーテイ
比制御の坂路発進用パターンであり、第8図はそ
れに対応した坂路発進用の昇圧パターンである。 10:デイーゼルエンジン、12:ポンプ、1
4:自動変速機、40:前進用クラツチ、40
a,42a,44a,46a,48a,49a:
アクチユエータ、42:後進用クラツチ、44:
フアースト用クラツチ、46:セカンド用クラツ
チ、48:サード用クラツチ、49:ブレーキ、
50:ピニオン、62:駆動輪、72:レギユレ
ータ、74:モジユレータ、98:モジユレーテ
イングソレノイド、100,102,104,1
10:方向切換弁、101:シフトレバー、12
2:前進スイツチ、124:後進スイツチ、12
6a,126b:センサ。
えたフオークリフトトラツクの電気的な制御部分
を示すブロツク図である。第2図は同じフオーク
リフトトラツクの動力伝達装置を示す概念図であ
る。第3図は上記動力伝達装置の各アクチユエー
タに作動油を供給する油圧回路を示す回路図であ
る。第4図は第3図におけるモジユレータを模型
的に示す説明図である。第5図は第1図ないし第
4図に示した装置におけるデユーテイ比制御の基
本パターンであり、第6図はそれに対応する基本
昇圧パターンである。第7図は同じくデユーテイ
比制御の坂路発進用パターンであり、第8図はそ
れに対応した坂路発進用の昇圧パターンである。 10:デイーゼルエンジン、12:ポンプ、1
4:自動変速機、40:前進用クラツチ、40
a,42a,44a,46a,48a,49a:
アクチユエータ、42:後進用クラツチ、44:
フアースト用クラツチ、46:セカンド用クラツ
チ、48:サード用クラツチ、49:ブレーキ、
50:ピニオン、62:駆動輪、72:レギユレ
ータ、74:モジユレータ、98:モジユレーテ
イングソレノイド、100,102,104,1
10:方向切換弁、101:シフトレバー、12
2:前進スイツチ、124:後進スイツチ、12
6a,126b:センサ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 車両の進行方向を決定する操作部材の操作に
基づいて前進用クラツチと後進用クラツチとのい
ずれかを接状態として車両を発進させる自動変速
機を備えた車両において、 その車両の実際の進行方向を検出する進行方向
検出装置と、 電気信号に基づいて作用状態と非作用状態とに
切り換えられ、作用状態においては車両の進行を
阻止する自動ブレーキと、 前記前進用クラツチと後進用クラツチとのうち
前記操作部材によつて指定されたものが登り勾配
の路面において車両が逆行することをほぼ防止し
得る実質的な接状態となつたことを検知し、クラ
ツチ接信号を発するクラツチ状態検出手段と、 前記操作部材が車両を前進もしくは後進させる
ために操作されて後一定時間後に前記操作部材に
よつて指定された車両進行方向と前記進行方向検
出装置によつて検出された実際の車両進行方向と
を比較して、両者が一致していれば前記自動ブレ
ーキを非作用状態に保ち、両者が不一致である場
合には前記自動ブレーキを一旦作用状態としたう
え前記クラツチ接信号が発せられたときその自動
ブレーキを非作用状態とするブレーキ制御装置と
を設けたことを特徴とする変速機付車両の安全装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59175622A JPS6155413A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | 自動変速機を備えた車両の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59175622A JPS6155413A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | 自動変速機を備えた車両の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6155413A JPS6155413A (ja) | 1986-03-19 |
JPH0480251B2 true JPH0480251B2 (ja) | 1992-12-18 |
Family
ID=15999304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59175622A Granted JPS6155413A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | 自動変速機を備えた車両の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6155413A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6311453A (ja) * | 1986-07-01 | 1988-01-18 | Komatsu Ltd | 建設車両の走行制御方法 |
JPH02106458A (ja) * | 1988-10-13 | 1990-04-18 | Iseki & Co Ltd | 走行車輌の変速装置 |
JP4846359B2 (ja) | 2005-12-22 | 2011-12-28 | 株式会社小松製作所 | 作業車両の制御装置 |
DE102018217269A1 (de) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | Zf Friedrichshafen Ag | Verfahren zum Betreiben eines automatisierten Antriebsstrangs eines Kraftfahrzeugs und automatisierter Antriebsstrang |
JP7527861B2 (ja) * | 2020-06-29 | 2024-08-05 | 株式会社クボタ | 作業車両 |
-
1984
- 1984-08-23 JP JP59175622A patent/JPS6155413A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6155413A (ja) | 1986-03-19 |
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