JPH0479935B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、複写機、レーザプリンタ、液晶プ
リンタ、印刷機などの画像形成装置に設けられた
シート取り込み口に装着されるシート供給装置に
関する。

［従来の技術］ 一般に、画像形成装置においては、シート取り
込み口に給紙カセツトを装着し、シートを供給し
ている。

画像形成装置にシート取り込み口を複数設け、
サイズの異なるシートを収容した給紙カセツトを
装着することが公知である。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、例えば小形の画像形成装置の場合に
は、シート取り込み口の数には限界がある。その
ため、異なるシートサイズを供給するたびに、給
紙カセツトを交換しなければならない問題があ
る。

そこで、本件特許出願人は、この問題を解消す
るため、シートが収容される複数のシート収容部
と、シート収容部のシートを送り出す複数の給送
手段と、給送手段によつて各シート収容部から送
り出されたシートを１個のシート取り込み口に向
けて案内する複数のガイドとを有するシート供給
装置を提案している。

ところが、このシート供給装置では、シート収
容部、給送手段およびガイドが複数組あるため、
全体的に大形化する傾向がある。

この発明の目的は、複数のシート収容部から１
個のシート取り込み口にシートを給送する装置に
おいて、極力小型化を図つたシート供給装置を提
供することにある。

［課題を達成するための手段］ 上記目的を達成するため、この発明では、画像
形成装置のシート取り込み口に装着可能であり、
且つ画像形成装置が載置される面と略同一高さ位
置に載置されるシート供給装置において、上下方
向に配置された複数のシート収容部と、シート取
り込み口より高い位置に設けられ、シート収容部
に収容されたシートを送り出す複数の給送手段
と、給送手段によつて各シート収容手段から送り
出されたシートをシート取り込み口に向けて下方
に案内する複数の第１のガイドと、第１のガイド
により案内されたシートを略水平方向に案内する
第２のガイドとを備えて構成されている。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を第１図および第２
図を参照して説明する。

画像形成装置例えば複写機７のシート取り込み
口３に、シート供給装置１の装着部１８が嵌合さ
れて装着される。

シート供給装置１は、第１図に示すように、複
写機７が載置される面と略同一高さにて載置され
る。

シート供給装置１は、多量のシートを収容する
大容量収容部９と、大容量収容部９の上段に設け
られ大容量収容部９とはサイズの異なるシートを
収容した小容量の給紙カセツト１１を収容するカ
セツト収容部１３と、使用していない給紙カセツ
ト１１を収容する補助収容部２と、大容量収容部
９およびカセツト収容部１３にセツトされた給紙
カセツト１１に収容されたシートを複写機７のシ
ート取り込み手段例えば取り込みローラ５３より
高い位置から送り出す給送手段例えば送り出しロ
ーラ１５，１７と、シート取り込み口３に装着さ
れる装着部１８とを備えている。

この例では、前記大容量収容部９と給紙カセツ
ト１１が、シート収容部となつている。

大容量収容部９には、最上シートを送り出す給
送手段例えば送り出しローラ１５が設けられてい
る。送り出しローラ１５は、アーム２９によつて
上下に回動自在となつている。

また、大容量収容部９には、シートを積載する
ホツパ１９、ホツパ１９を昇降させて送り出しロ
ーラ１５に係合させる係合手段として昇降装置２
１が設けられている。この例の昇降装置２１は、
駆動装置（図示略）により回転するローラ２３
と、ローラ２３とホツパ１９とを結合したベルト
２５と、ベルト２５を支持するローラ２７とを備
えている。

カセツト収容部１３には、最上シートを送り出
す給送手段例えば送り出しローラ１７が設けられ
ている。送り出しローラ１７は、アーム３１によ
つて上下に回動自在となつている。

また、給紙カセツト１１の底板４を押し上げ、
最上シートを送り出しローラ１７に係合させる係
合手段例えばバネ６および付勢板８が設けられて
いる。

送り出しローラ１５，１７は、共にシート取り
込み口３より高い位置に設けられている。

送り出しローラ１５，１７の搬送方向下流に
は、送り出しローラ１５，１７によつてシートを
下方にシート取り込み口３に向けて案内する第１
のガイド３３，３５が設けられている。

装着部１８には、第１のガイド３３，３５によ
り下方に案内されたシートを取り込み口３内を略
水平方向に取り込みローラ５３に向けて案内する
湾曲した第２のガイド３７が設けられている。な
お、第２のガイド３７の一方上端には、送り出し
ローラ１５により送り出されたシートを１枚に分
離する分離爪３８が設けられている。

複写機７の構成は周知であるので、次に簡単に
説明する。

シート取り込み口３には、シート供給装置１の
装着部１８が挿入され、内部に設けられた取り込
みローラ５３によりシートを取り込むようになつ
ている。そして、取り込まれたシートは、レジス
トローラ５５および搬送ベルト５７によつて画像
形成部５に送られる。

画像形成部５には、感光ドラム５９が設けられ
ている。感光ドラム５９の回りには、帯電装置６
１、不要チヤージイレーサ６３、現像装置６５、
転写装置６７、分離用チヤージ装置６９、分離爪
７１、ドラムクリーナ７３が配置されている。

一方、原稿のセツト部には、原稿カバー７５が
背面をヒンジ（図示略）により開閉可能に取り付
けられている。この原稿カバー７５の下には、コ
ンタクトガラスからなるプラテン７７が設けられ
ている。プラテン７７の下方には、スリツト照明
装置７９がプラテン７７に沿つて図面上左右方向
に移動可能に設けられている。

また、２個の可動反射鏡８１，８３とレンズ８
５および２個の固定反射鏡８７，８９とを備えた
露光光学装置が設けられている。露光光学装置
は、スリツト照明装置７９によつて照明された原
稿の画像に対応する光像を感光ドラム５９に伝達
し、露光を行う。

感光ドラム５９の外周面に原稿の画像に対応す
る静電潜像を形成し、この潜像を現像装置６５に
よつてトナーで可視像化する。

シートＰは、感光ドラム５９と転写装置６７と
の間に送られ、感光ドラム５９に形成された可視
像を転写される。

可視像を転写されたシートは、分離用チヤージ
装置６９によるデイスチヤージ作用および分離爪
７１によつて感光ドラム５９から分離され、搬送
ローラ９１によつて定着装置９３に送られる。

転写シートは、排出ローラ９５によつて排出口
９７から排出され、排トレイ９９に収容される。

以上のような構成において、給紙動作は次のよ
うに行われる。

給紙カセツト１１からシートを供給する場合に
は、給紙カセツト１１をカセツト収容部１３に装
着して、送り出しローラ１７によつて送り出す。
シートは、第１のガイド３５によつて下方に案内
される。そして、第２のガイド３７に案内されて
取り込みローラ５３と第２のガイド３７の先端と
の間にセツトされる。そして、給紙指令が出る
と、取り込みローラ５３によつてシートが取り込
まれる。

また、大容量収容部９を使用する場合には、ホ
ツパ１９上にシートをセツトし、ローラ２３を回
転させてホツパ１９を上昇させる。そして、シー
トが送り出しローラ１５を僅かに押し上げた状態
で停止する。給紙指令によつて送り出しローラ１
５が回転すると、シートが送り出され、分離爪３
８で１枚に分離される。分離されたシートは、第
１のガイド３７によつて下方に案内され、続いて
ガイド３７によつて取り込みローラ５３に案内さ
れて、取り込みローラ５３によつて取り込まれ
る。

シートが所定量取り込まれるとホツパ１９が一
定量上昇し、常にシートガ送り出しローラ１５に
接するものとなつている。

取り込まれたシートには画像形成部で５で画像
が複写され、排紙トレイ９９に収容される。

上記の実施例によれば、次の効果が得られる。

(1) シート取り込み口３に連なる複数のシート搬
送経路を形成するガイド３３，３５と、複数の
シート搬送路に対応して設けられたシートが載
置される複数のシート収容部９，１３と、シー
ト収容部９，１３に収容されたシートをシート
取り込み口３に向けて送り出す給送手段１５，
１７とを設けた。したがつて、複写機７の１個
のシート取り込み口３に装着するだけで、シー
ト収容部の交換なしに異サイズのシートを供給
できる。

(2) 複写機７が載置される面と同一高さ位置にシ
ート供給装置１を載置する。

したがつて、複写機７を載置するため特別な
載置台を必要としない。また、シート供給装置
１を複写機７が載置された面と同一面上を移動
させてシート取り込み口３に装着できる。

(3) 送り出しローラ１５，１７をシート取り込み
口５３より高い位置に設け、送り出しローラ１
５，１７によつて送り出されたシートを第１の
ガイド３３，３５によつて下方に案内し、続い
て第２のガイド３７によつてシートを略水平方
向に取り込みローラ５３に向けて案内してい
る。

したがつて、シート収容部が複数あるのに拘
らず、装置全体を小型化できる。

２個のシート収容部のシートがいずれもシー
ト取り込み口３の上方から搬送されるので、シ
ートのカール方向が同一となる。

また、シートが取り込みローラ５３に突き当
てられた状態でシートが湾曲するので、シート
が真つすぐに戻ろうとする。このため、シート
先端のレジスト（スキユー修正）を行うことが
できる。

さらに、取り込みローラ５３が回転すると、
たわんでいたシートのたわみがなくなり十分に
シートをくわえてから、シートの後端が引つ張
りこまれる。そのため、送り出しローラ１５，
１７が負荷として作用してもシートがスキユー
しにくい。

(4) 大容量収容部９の上にカセツト収容部１３を
設け、２個の送り出しローラ１５，１７によつ
てシートを送り出している。したがつて、小形
でありながら１個のシート取り込み口３から異
なるサイズのシートを供給できる。

［変形例］ 以上、この発明の一実施例について説明した
が、この発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば次の変形が可能である。

(1) シート供給装置１に高さ調節手段を設けても
よい。

(2) 上記実施例では大容量収容部９の上にカセツ
ト収容部１３を設けたが、大容量収容部９の上
にさらに大容量収容部を設けてもよい。この場
合、上段の大容量収容部はシートを最下紙から
送り出すようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上説明したようにこの発明では、画像形成装
置が載置される面と略同一高さ位置にシート供給
装置を載置するもので、上下方向に配置された複
数のシート収容部と、画像形成装置のシート取り
込み口より高い位置に設けられたシート収容部の
シートを送り出す複数の給送手段と、給送手段に
よつて送り出されたシートをシート取り込み口に
向けて下方に案内する複数の第１のガイドと、第
１のガイドにより案内されたシートを略水平方向
に案内する第２のガイドとを備えて構成されてい
る。

したがつて、次の効果を奏する。

画像形成装置が載置される面と同一高さ位置に
シート供給装置が載置されているにも拘わらず、
給送手段をシート取り込み口より高い位置に設け
ているので、比較的大きなシート収納スペースを
載置面との間に確保することが出来る。

また、給送手段をシート取り込み口より高い位
置に設け、この給送手段によつて送り出されたシ
ートを第１のガイドによつて下方に案内し、続い
て第２のガイドによつてシートを略水平方向に案
内しているので、シート収容部が上下方向に複数
配置されているのに拘らず、装置全体を小型化で
き、さらに、給送手段で送り出したシートは同一
方向のループを描き、送り出されるシート収容部
に関係無く略同一のシート搬送条件で画像形成装
置にシートを供給することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はシート供給装置および複写機の構造を
示す断面図である。第２図はシート供給装置の構
造を示す断面図である。 １：シート供給装置、３：シート取り込み口、
７：複写機、９：大容量収容部（シート収容部）、
１１：給紙カセツト、１３：カセツト収容部（シ
ート収容部）、１５，１７：送り出しローラ（給
送手段）、１８：装着部、１９：ホツパ、２１：
昇降装置、３３，３５：第１のガイド、３７：第
２のガイド、５３：取り込みローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 画像形成装置のシート取り込み口に装着可能
   であり、且つ画像形成装置が載置される面と略同
   一高さ位置に載置されるシート供給装置におい
   て、 上下方向に配置された複数のシート収容部と、 前記シート取り込み口より高い位置に設けら
   れ、前記シート収容部に収容されたシートを送り
   出す複数の給送手段と、 この給送手段によつて各シート収容手段から送
   り出されたシートを前記シート取り込み口に向け
   て下方に案内する複数の第１のガイドと、 この第１のガイドにより案内されたシートを略
   水平方向に案内する第２のガイドと、 を備えてなることを特徴とするシート供給装置。 ２ 前記シート収容部が、着脱自在で小容量の給
   紙カセツトと、シートを積載したホツパが昇降自
   在に設けられた大容量収容部とから構成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   シート供給装置。