JPH0476477B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、像担持体と、前記像担持体に作用す
るプロセス手段と、除去可能に設けられたシール
部材と、を有するプロセスカートリツジを装置本
体に装填可能な画像形成装置に関する。この様な
画像形成装置としては、電子写真複写機、レーザ
ビームプリンタ、LEDプリンタ等がある。

〔従来の技術〕

従来、電子写真装置のプロセスカートリツジに
おいてプロセス手段として現像器を有し、使用前
は現像器内のトナー収納部とスリーブと磁石によ
り構成した現像ローラを配設した現像部とを樹脂
フイルムシールによつて隔離しておき、使用時に
このシールを引き抜くことで、トナー収納部内の
トナーを現像部に送るように構成されているもの
がある。このシールを引き抜き方向は、プロセス
カートリツジの着脱方向と同一方向となつてい
た。

〔発明が解決しようとしている問題点〕

このため、従来のこの様なプロセスカートリツ
ジの場合、シールを引き抜くときに装置本体の所
定の受容部に装着し終つたプロセスカートリツジ
をこのトナーシールを引き抜く際の力により、装
置本体から抜け出ないように片手でカートリツジ
を押えて行つていた。

そして、上記シールを引き抜くことによつてカ
ートリツジが所定の受容部から引き抜く方向に移
動してしまつたときは、その都度再び手で押し込
む操作が求められた。

本発明は上記の如きカートリツジのシールを除
去する際の煩わしさを軽減するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決する本発明は、像担持体と、
前記像担持体に作用するプロセス手段と、除去可
能に設けられたシール部材と、を有するプロセス
カートリツジを装置本体に装填可能な画像形成装
置であつて、前記プロセスカートリツジを前記像
担持体の軸線方向と略直交する方向から装置本体
の所定の装填位置に装填支持して、前記シール部
材を除去する際に前記プロセスカートリツジの移
動を規制する支持手段を有し、前記プロセスカー
トリツジの装置本体に対する装填方向と、前記シ
ール部材のプロセスカートリツジからの除去方向
とを異ならせて、前記プロセスカートリツジを装
置本体に装填した状態で前記シール部材の前記プ
ロセスカートリツジからの除去を可能とする画像
形成装置である。

上記構成によりシール部材の除去に際しても、
カートリツジが受容部内で移動することがないか
らシール部材の除去後、何ら問題を生じることな
く像形成を行うことが可能となつた。

〔実施例〕

第１図から第４図は本発明の一実施例を示す。

なお、以下説明する実施例は、複数の像形成に
様いる部材一体支持してプロセスカートリツジを
構成し、このプロセスカートリツジを本体装置に
装填した後、プロセスカートリツジのシール部材
を除去し、像形成可能にする画像形成装置におい
て、プロセスカートリツジを本体装置の所定の受
容部に案内支持し、このカートリツジのシール部
材を除去する際に生じるカートリツジの移動を規
制するカートリツジの案内支持手段を有するもの
である。またプロセスカートリツジとしては、電
子写真感光体にと前記感光体作用する現像器、帯
電器、クリーニング器等の像形成に使用されるプ
ロセス手段の複数を一体的に支持したものであ
る。

さて図において、１はプロセスカートリツジ
で、このプロセスカートリツジ１は第３図に示す
様に感光ドラム７と像形成に使用するプロセス手
段として、現像器４、クリーニング器１４、帯電
器７ａ等を一体構成ユニツト内に収納している。
また、前記現像ユニツト４はトナー収納部４ａと
現像ローラ５ａを有する現像部５とを有してい
る。そして、トナー収納部４ａに納められたトナ
ー６は、現像部５に対してトナーシール２によつ
て隔離されており、このトナーシール２を第３図
の手前方向に引き抜くこにより、下位の現像部５
にトナー６を落下供給する構造となつている。な
お、つまみ８はシール２を引き抜くためのもので
あり、カートリツジ１の筐体１ａの表面から突出
している。

プロセスカートリツジ１は下部ユニツト１０に
対して上部ユニツト９が第１図のように開放状態
のときに、感光ドラム７の回転軸方向とほぼ垂直
な方向（矢印Ｄ）に、この上部ユニツト９に備え
られている。装着ガイド１１ａ，１１ｂに乗せた
状態から受容部Ａに案内挿入される。

第２図は上部ユニツト９の所定の受容部Ａにプ
ロセスカートリツジ１が装着されている状態を示
す。

プロセスカートリツジ１が上部ユニツト９の受
容部Ａに装着されると、上記カートツジ１のつま
み８は自動的に上部ユニツト１の受容部の一部に
設けられたシール引き抜き用小窓１２の中央部に
位置する。また、プロセスカートリツジ１は挿入
方向に対して、上下及び左右へは上部ユニツト９
に設けられた装着ガイド１１ａ，１１ｂ及び上部
ガイド１３によつて位置決めされている。

第２図矢印Ｂはシール２の引き抜き方向を示
し、カートリツジ１の装着方向に対して約90°の
向き、即ち感光ドラム７の回転軸に沿つた方向に
なつている。そして、つまみ８を矢印Ｂ方向に引
き抜くと、トナー収納部４ａに収納されていたト
ナー６は現像部５に落下して充填し、はじめて現
像可能な状態となる。また、このときプロセスカ
ートリツジ１は前述のように着脱方向以外の方向
に対してはその動きが規制されているので、矢印
Ｂ方向の力がカートリツジ１に加わつても受容部
Ａ内でカートリツジ１が不用意にずれることはな
い。

なお、上記構成において現像器内のシール構成
については特開昭57−89779号公報に開示があり、
ここでの詳細な説明は省略するが、第５図に従つ
て簡単に説明する。

図は現像器の長手方向に沿つた断面図で、シー
ル２はポリエチレンテレフタレートフイルムを用
い、装填方向下流側に折り返され、手前側につま
み８を突出させている。また折り返したシールの
上側のトナー収納部の容器壁４ｂにはがれること
が可能に接着剤により装着されている。この状態
でつまみ８を矢印Ｂ方向に引くと、それにつれて
カートリツジ１は矢印Ｂ方向に移動しようとす
る。しかし、カートリツジ１は受容部Ａの横壁１
１によりその移動が規制される。これによりカー
トリツジ１が受容部Ａ内で不用意に移動すること
なく、シールを確実に抜くことが可能となる。

上記第１図〜第５図に示した装置による像形成
は、カートリツジ１の感光ドラムにレーザ変調器
を有したレーザ光学ユニツト１６からの変調光情
報が露光される。この光情報に対応して形成され
た潜像は現像器４により現像され、カセツトに収
積された転写材１７が転写位置に搬送されること
で、上記現像（トナー）像は転写放電器１８によ
り転写材上に転写される。そして、更に転写材は
定着器１５を介して、排紙トレイ９上に排出され
る。なお、図中の１９はレーザ光を偏光するため
の反射ミラーを示す。

上記実施例においてはシール部材としてフイル
ム状シールを例示したが、可撓性もしは硬い薄板
であつても良い。更に、シール部材の使用目的
は、トナーの収納部への密閉のみならず、第６図
に示すようにカートリツジ１の容器の像露光用開
口部に設けたシール部材、又は転写用開口部に設
けたシール部材であつても良い。この場合も上記
第５図と同様のシール２形状とし、上記各開口の
一方、又は両方に設ける。これにより、カートリ
ツジ１Ａを受容部に装填した後、カートリツジを
移動させることなく感光ドラムの受容部や転写部
を覆うシール２ａ，２ｂを除去することが可能と
なつた。この様な使用前の感光ドラムの露出部を
覆う効果としては、感光ドラム面の損傷防止や有
害光による感光層の劣化防止等がある。

また、前記実施例においては、プロセスカート
リツジの着脱方向は感光ドラムの回転軸方向に対
して約垂直方向で、シールの引き抜き方向は感光
ドラムの回転軸方向であるが、もちろん逆の場合
も考えられる。即ち、第２図の矢印Ｂ方向とは反
対方向に移動させてカートリツジを装填して、シ
ールは第１図の矢印Ｄとは逆方向に引張つて抜
く。このときカートリツジの移動は同様に受容部
を構成するガイド板（図示せず）により規制され
る。またカートリツジの装填方向とシール部材の
除去方向は必ずしも直交する必要はなく、シール
部材を引き抜く際に生じるカートリツジの移動を
阻止するような異なる方向であれば良い。

更にプロセスカートリツジ内の感光対としては
ドラムに限らずベルト状のものであつても良い。

そして、カートリツジの装填については上下に
分割可能なユニツト構成に限らずカートリツジの
支持案内部のみで上部ユニツトを構成したり、カ
ートリツジを本体上部より落し込む様な構成のも
のであつても良い。

〔発明の効果〕

以上説明したようにプロセスカートリツジの装
置本体への着脱方向と、プロセスカートリツジの
シール部材の引き抜き方向を変えることによつ
て、前記シール部材を引き抜く際にプロセスカー
トリツジ本体を手等で押えることなく引き抜くこ
とが可能となつた。

また、シール部材を引き抜くときに、プロセス
カートリツジを不用意に移動させないので、装置
本体に対するカートリツジの位置精度が狂うこと
もなくなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図でプロセス
カートリツジの着脱方向を示す。第２図はプロセ
スカートリツジを上部ユニツトに装着した時の斜
視図。第３図は第２図の状態のときの主断面図。
第４図はカートリツジが装填してあり、動作状態
にある装置の主断面図である。第５図は受容部巾
にあるカートリツジの現像器の長手断面図。第６
図はシール部材の他の実施例の断面図を示す。 １……プロセスカートリツジ、２……シール、
４……トナー収納部、５……現像部、６……トナ
ー、７……感光ドラム、８……つまみ、１１ａ，
ｂ……装着ガイド、１２……トナーシール引き抜
き用小窓、１３……上部ガイド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 像担持体と、前記像担持体に作用するプロセ
   ス手段と、除去可能に設けられたシール部材と、
   を有するプロセスカートリツジを装置本体に装填
   可能な画像形成装置であつて、 前記プロセスカートリツジを前記像担持体の軸
   線方向と略直交する方向から装置本体の所定の装
   填位置に装填支持して、前記シール部材を除去す
   る際に前記プロセスカートリツジの移動を規制す
   る支持手段を有し、 前記プロセスカートリツジの装置本体に対する
   装填方向と、前記シール部材のプロセスカートリ
   ツジからの除去方向とを異ならせて、前記プロセ
   スカートリツジを装置本体に装填した状態で前記
   シール部材の前記プロセスカートリツジからの除
   去を可能とする画像形成装置。 ２ 前記プロセスカートリツジの装填方向と前記
   シール部材の除去方法はほぼ直交している特許請
   求の範囲第１項に記載の画像形成装置。 ３ 前記シール部材はフイルム状である特許請求
   の範囲第１項に記載の画像形成装置。 ４ 前記シール部材は板状である特許請求の範囲
   第１項に記載の画像形成装置。 ５ 前記シール部材には前記シール部材を引き抜
   くためのつまみが設けられており、前記つまみは
   前記プロセスカートリツジの筐体から突出してい
   る特許請求の範囲第１項に記載の画像形成装置。 ６ 前記プロセス手段は現像器であつて、前記シ
   ール部材は前記現像器のトナー収納部と現像部と
   を仕切つている特許請求の範囲第１項に記載の画
   像形成装置。 ７ 前記像担持体は電子写真感光体であつて、前
   記シール部材は前記電子写真感光体のプロセスカ
   ートリツジ筐体からの露出部を覆つている特許請
   求の範囲第１項に記載の画像形成装置。