JPH0475281A - 帯状金属板の誘導加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、長手方向に搬送される帯状金属板を連続的
に誘導加熱して、熱処理や表面処理を行う帯状金属板の
誘導加熱装置に関する。

［従来の技術］ 帯状金属板を連続的に誘導加熱するには積載磁束加熱方
式（ｔｒａｎｓｖｅｖｓｅ　　ｆｌｕｘｈｅａｔｉｎｇ
）、例えば特開昭６３−９８９９３号や偏平な筒状コイ
ル加熱方式、例えば特開昭６３−２５００８４号がよく
使用される。前者は磁束が板厚方向に通り、均熱加熱に
は問題を残し、エツジヒータ等に利用される。後者は磁
束が板の長手方向に通り、長手方向に直角な断面内で誘
導電流が環状に流れるから幅方向の均熱加熱が良好であ
る。

したがって帯状金属板を幅方向に均熱加熱するには筒状
コイルを使用するが、連続的に搬送されて来る帯状金属
板から筒状コイルを保守などの都合で取外すには、搬送
を一旦停止して金属板を切断するか、筒状コイルを近接
した２本の母線に沿って切断した個所にコイルの一巻ご
との連結器を設けるかする。後者は例えば特表千１−５
０３０１９号に示される。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記の従来の技術において、筒状コイルを取外すために
、帯状の金属板の搬送を一旦停止して金属板を切断する
のでは、操業効率が悪く、材料の無駄が多い。

またコイルの一巻ごとに一対の連結器を設けるのでは、
構造が複雑で、連結器の環境的電気的信鯨性に問題が残
る。

この発明の目的は、均熱加熱が可能でしかも連続的に搬
送されて来る帯状金属板から誘導加熱コイルを簡単に着
脱できる新たな方式の帯状金属板の誘導加熱装置を提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明１の帯状金属板の誘導加熱装置は、長手方向に
搬送される帯状金属板の両面に一対の方形な平板渦巻状
の誘導コイルを配置し、この一対の誘導コイルの搬送方
向に平行な平行コイル部分を前記帯状金属板の外に突出
させ、前記一対の誘導コイルの搬送方向に直角な直角コ
イル部分の前記長手方向の一方における電流の方向が相
互に反対方向となるように接続するものである。

発明２の帯状金属板の誘導加熱装置は発明１において、 前記誘導コイルを前記帯状金属板の板厚方向に移動させ
るコイル幅調整装置を設けるものである。

発明３の帯状金属板の誘導加熱装置は、方形な平板渦巻
状の誘導コイルをＵ字状に折曲げて３個の開口部を形成
し、この開口部の向かい合う一対の開口部を通して帯状
金属板を搬′送させ、前記誘導コイルの搬送方向に平行
な平行コイル部分を前記帯状金属板の外に突出させるも
のである。

発明４の帯状金属板の誘導加熱装置は発明１又は３にお
いて、 前記誘導コイルを前記帯状金属板の幅方向に移動させる
コイル移動装置を設けるものである。

発明５の帯状金属板の誘導加熱装置は発明１又は３にお
いて、 前記平行コイル部分に磁気遮蔽装置を設けるものである
。

発明６の帯状金属板の誘導加熱装置は発明５において、 前記磁気遮蔽装置を前記帯状金属板の幅方向に移動させ
る遮蔽調整装置を設けるものである。

〔作用〕

発明１（第１図、第２図及び第３図参照）において、帯
状金属板の両面に配置される一対の誘導コイルは平板渦
巻状のものであるにもかかわらず、接続を選択すること
によって長手方向の一方（上方）においても、他方（下
方）においてもぞれぞれ、直角コイル部分の電流方向が
相互に反対方向となり、あたかも帯状金属板は上方と下
方とにおいて偏平な筒状コイルの中に配置されたように
なり、等価筒状コイルを形成する。したがって帯状金属
板に長手方向に磁束が差交して、これを直角な断面に偏
平で環状の誘導電流が生じ、通常の筒状コイルと同様に
帯状金属板の幅方向に均熱加熱が行なわれる。その際平
行コイル部分は帯状金属板から突出して等価筒状コイル
に影響しない。

そして現実の誘導コイルは帯状金属板の両面に一対配置
されるので、帯状金属板から誘導コイルを容易に自由に
取外せる。

発明２は発明１における一対の誘導コイルの幅を調整し
て板厚の異る帯状金属板に対応できる。

発明３　（第４図及び第５図参照）において、Ｕ字状の
誘導コイルの向い合う開口部に帯状金属板を搬送させれ
ば、長手方向の一方及び他方のそれぞれにおいて、直角
コイル部分が等偏部状コイルを形成して均熱加熱が行な
われ、突出する平行コイル部分はこれに影響しない。

そして残りの開口部を通して帯状金属板からＵ字状の誘
導コイルを容易に自由に取外せる。

発明４は、発明１又は３のものが帯状金属板から誘導コ
イルが取外せるものであるので、そのコイル移動装置を
具体化したものである。

発明５は、発明１又は３において、等偏部状コイルに加
わらない平行コイル部分に磁気遮蔽装置を設けてより等
偏部状コイルが明確になって均熱加熱がより正しく行な
われ、発明６は、帯状金属板の幅の異るものに対応でき
るようになる。

〔実施例〕

第１図は実施例１の斜視図、第２図は第１図の誘導コイ
ルの斜視図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図で
あり、第４図は実施例２の斜視図、第５図は第４図の誘
導コイルの斜視図であり、第６図は実施例３の誘導コイ
ルの斜視図である。各図で同一符号を付けるものはおよ
そ同一機能を持ち、以下では説明を省くこともある。

第１図、第２図及び第３図において、長手方向に搬送さ
れる帯状金属板１の両面には一対の方形な平板渦巻状の
誘導コイル２，３がコイル台４に載せられて配置される
。この一対の誘導コイル２３はいずれも、搬送方向Ａに
平行な平行コイル部分２ｘ、３ｘが前記帯状金属板１の
外に突出する。

前記誘導コイル２，３を可撓ケーブル５で図示のように
接続して端子２ａ、３ａに電源を接続することにより、
図示の矢印の方向に電流が流れる。

その結果、搬送方向の一方側（上方）においては、誘導
コイル２の搬送方向に直角な直角コイル部分２ｕと誘導
コイル３の搬送方向に直角な直角コイル部分３ｕとは、
あたかも帯状金属板１を囲む偏平な筒状コイルであるか
のように磁束ΦＵが帯状金属板の長手方向に通り、誘導
電流は長手方向に直角な断面内を偏平な環状に流れる。

搬送方向の他方側（下方）においても事情は同じであっ
て、ただ磁束Φｄと環状の電流の方向が逆になるだけで
ある。前記平行コイル部分２ｘ、３ｘは突出していて帯
状金属板１に磁束が交差しないので前記の事情を変える
ことがない。かくして一対の平板渦巻状の誘導コイル２
，３は接続によって偏平な上下に一対の等偏部状コイル
を形成し、帯状金属板の幅方向の均熱加熱が実現できる
。

しかも重要なことは、前記コイル台４にコイル移動装ｆ
６を設けて駆動すれば、一対の誘導コイル２．３の間を
帯状金属板１が通過するから、帯状金属板１から誘導コ
イル２，３を保守等の目的によって自由に取り出すこと
ができる。

また誘導コイル２又は３に帯状金属板１の板厚方向に移
動して両コイルの幅を調整できるコイル幅調整装置７を
設ければ、様ざまな板厚のものに対応できる。

更に前記平行コイル部分２ｘ、３ｘに磁気遮蔽装置８を
設ければ前記の等偏部状コイルの形成が確実になるだけ
ではなく、磁気遮蔽装置８を幅方向に移動させる遮蔽調
整装置９を設けて帯状金属板１の様ざまな幅のものに対
応できるようにできる。

第４図及び第５図に示す実施例２において、方形な平板
渦巻状の誘導コイルをＵ字状に折曲げた誘導コイル１２
は３方に開口部１３ｕ、１３ｓ。

１３ｄを持ち、コイル台４に載せられて移動装置６で移
動される。このうち向かい合う一対の開口部１３ｕ、１
３ｄを通して帯状金属板１を搬送させる。誘導コイル１
２の搬送方向に平行な平行コイル部分１２ｘは帯状金属
板１の外に突出し、遮蔽調整装置９で移動可能な磁気遮
両袋Ｍ８で覆われる。Ｕ字状の誘導コイル１２の端子１
２ａに電源を接続すれば図示の矢印の方向に電流が流れ
る。

Ｙの結果は実施例１と類似して等偏部状コイルを形成す
る。すなわち一方何（上方）と他方側（下方）とにおい
て、それぞれ直角コイル部分１２ｕ又は１２ｄとは偏平
な筒状コイルのように働き、帯状金属板の長手方向に直
角な断面内に偏平な環状の誘導電流が誘起され、幅方向
の均熱加熱が実現される。平行コイル部分１２Ｘは実施
例１と同様に均熱加熱を妨げないし、Ｕ字状に折り曲げ
た部分の平行コイル部分１２ｕ、１２ｄは実施例１に見
られないが等細筒状コイルの作用を促す。

そして開口部１３ｓによって誘導加熱コイル１２は帯状
金属板１から容易に自由に取出せる。コイル幅の調整は
ないが、磁気遮蔽装置８で帯状金属板１の幅の変化に対
応できる。

第６図に示す実施例３においては、開口部１３ｓの反対
側に誘導コイル２２の端子２２ａが位置する。

〔発明の効果〕

この発明１又は３の帯状金属板の誘導加熱装置は、 方形な平板渦巻状の誘導コイルを使用したにもかかわら
ず等細筒状コイルを形成するようにしたので、帯状金属
板に長手方向の磁束が通って幅方向に均熱加熱が行なえ
るようになり、しかも帯状金属板の搬送中においてさえ
誘導コイルを容易に自由に取外したり装着したりできる
という効果がある。

発明２、発明４、発明５及び６の帯状金属板の誘導加熱
装置は、コイル幅を変えたり、誘導コイルを具体的に着
脱できるようにしたり、磁気遮蔽装置を設けたり、これ
を具体的に移動できるようにして、発明１又は３の帯状
金属板の誘導加熱装置の適用範囲や操業性が向上すると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例１の斜視図、第２図は第１図の誘導コイ
ルの斜視図、第３図は第２図のｍ−ｍ断面図であり、第
４図は実施例２の斜視図、第５図は第４図の誘導コイル
の斜視図であり、第６図は実施例３の誘導コイルの斜視
図である。 １・・・帯状金属板、２．３．１２．２２・・・誘導コ
イル、２ｄ、２ｕ、３ｄ、３ｕ、１２ｄ、１２ｕ。 ・・・直角コイル、２ｘ、３ｘ、１２ｘ・・・平行コイ
ル、５・・・可撓ケーブル、８・・・磁気遮蔽装置、１
３ｄ。 １３ｕ・・・開口部、Ａ・・・搬送方向。 第１図 第　２　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）長手方向に搬送される帯状金属板の両面に一対の方
   形な平板渦巻状の誘導コイルを配置し、この一対の誘導
   コイルの搬送方向に平行な平行コイル部分を前記帯状金
   属板の外に突出させ、前記一対の誘導コイルの搬送方向
   に直角な直角コイル部分の前記長手方向の一方における
   電流の方向が相互に反対方向となるように接続すること
   を特徴とする帯状金属板の誘導加熱装置。 ２）請求項１記載の帯状金属板の誘導加熱装置において
   、 前記誘導コイルを前記帯状金属板の板厚方向に移動させ
   るコイル幅調整装置を設けることを特徴とする帯状金属
   板の誘導加熱装置。 ３）方形な平板渦巻状の誘導コイルをＵ字状に折曲げて
   ３個の開口部を形成し、この開口部の向かい合う一対の
   開口部を通して帯状金属板を搬送させ、前記誘導コイル
   の搬送方向に平行な平行コイル部分を前記帯状金属板の
   外に突出させることを特徴とする帯状金属板の誘導加熱
   装置。 ４）請求項１又は３記載の帯状金属板の誘導加熱装置に
   おいて、 前記誘導コイルを前記帯状金属板の幅方向に移動させる
   コイル移動装置を設けることを特徴とする帯状金属板の
   誘導加熱装置。 ５）請求項１又は３記載の帯状金属板の誘導加熱装置に
   おいて、 前記平行コイル部分に磁気遮蔽装置を設けることを特徴
   とする帯状金属板の誘導加熱装置。 ６）請求項５記載の帯状金属板の誘導加熱装置において
   、 前記磁気遮蔽装置を前記帯状金属板の幅方向に移動させ
   る遮蔽調整装置を設けることを特徴とする帯状金属板の
   誘導加熱装置。