JP2501679Y2 - 薄板誘導加熱装置 - Google Patents

薄板誘導加熱装置

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JP2501679Y2
JP2501679Y2 JP9201389U JP9201389U JP2501679Y2 JP 2501679 Y2 JP2501679 Y2 JP 2501679Y2 JP 9201389 U JP9201389 U JP 9201389U JP 9201389 U JP9201389 U JP 9201389U JP 2501679 Y2 JP2501679 Y2 JP 2501679Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、搬送される帯状の薄板の誘導加熱装置に関
し、特に、板幅方向に延在する主導体と搬送方向に延在
する補助導体とを備えた加熱コイルにより薄板を加熱す
る誘導加熱装置の改良に関する。
B.考案の概要 本考案は、搬送される帯状の平板の両面側に、平板の
幅方向に延在した主導体と、平板の両側端部に平板の搬
送方向に延在した補助導体とを備えた直交磁束型の誘導
加熱装置において、一方の補助導体を主導体と一体に平
板の幅方向に移動できるようにし、他方の補助導体を単
独で幅方向に移動できるように構成して、平板の板幅に
対する補助導体の移動調整に必要なスペースを半減し、
板幅調整を自動化する場合に調整機構の寸法を半減し、
加熱装置全体の大型化及び複雑化を防止する技術を提供
するものである。
C.従来の技術 薄板誘導加熱装置は、平板状の被加熱材を移動させな
がら途中で誘導加熱コイルにより加熱するものである。
第4図は、そのような薄板誘導加熱装置の一例を示す
平面図である。同図において、矢印方向に搬送される平
板41の両面に対向して直交(横断)磁束型の加熱コイル
42が配設されている。加熱コイル42は主導体43と補助導
体44とで成り、一対の主導体43は、平板41の板幅方向に
板幅Wを越えて延在すると共に、主導体43の背後には、
板幅Wを越える範囲の長さUまでの部分に鉄芯45を備
え、平板41の搬送方向に沿って配設されている。また一
対の補助導体44は、平板41の板幅方向の両側端部よりも
内方の位置で平板41の搬送方向に延在すると共にその背
後に鉄芯46を備え、前記一対の主導体43の間に配設され
ている。言替えると、一対の主導体43は平板41の搬送方
向における補助導体44の上流側及び下流側にそれぞれ配
設されていることになる。これらの主導体43及び補助導
体44は、接続導体47により接続され、交番電力を発生す
る電源48に接続されている。
上記の装置において、電源48から加熱コイル42に商用
電源の周波数より高い周波数の電力を供給すると、前記
各主、および補助導体に交番電力であるコイル電流icが
流れる。接続導体47に沿って図示した小矢印は、ある瞬
間における電流icの流れ方向を示したもので、電流icは
コイル内を環流し、移動中の平板41を誘導加熱する。
このとき平板41の板幅方向の温度分布を均一にするこ
とが好ましく、各種の方法が工夫されている。
D.考案が解決しようとする課題 ところで、平板を加熱する場合、最初に平板41の幅に
合わせて主導体43および補助導体44の位置が調整される
が、これら導体の位置を調整する場合、まず、搬送され
る平板の幅Wの中心Y−Yに加熱コイル42の中心を合致
させるべく加熱コイル42全体を矢印Tに示すように板幅
方向に移動調整する。
次に搬送される平板の板幅Wに合わせて補助導体44,4
4を夫々S1,S2に示す方向に移動して所定の位置に移動
調整する。
このとき、補助導体44は、平板41の両面側に対向して
設けられているので、4個の補助導体を移動調整する必
要があり、両側にその補助導体を調整する調整装置を有
し、大きい設置面積を要している。
この補助導体の位置調整を自動化しようとする場合、
装置の複雑化や大型化を避けるため、調整手段に要する
スペースは小さいほど良いが、しかしながら、上記従来
の調整手段では、加熱コイルの中心と平板の幅中心とが
一致した状態を考えているため、前述のように両面の補
助導体を調整する必要があり、例えば4個の補助導体全
部を動かさなければならず、調整手段のスペースが大き
くなり、装置全体も複雑化かつ大型化する課題があっ
た。
本考案は、このような課題に鑑みて創案されたもの
で、平板の板幅に対する補助導体の移動調整に必要なス
ペースを半減し、板幅調整を自動化する場合に調整機構
の寸法を半減し、加熱装置全体の大型化及び複雑化を防
止することが可能な薄板誘導加熱装置を提供することを
目的としている。
E.課題を解決するための手段 本考案における上記課題を解決するための手段は、第
1図に本考案の基本的構成を示す如く、図中上方へ搬送
される平板1の両面に対向する加熱コイル2を備え、そ
の加熱コイル2は前記平板1の板幅方向に延在する主導
体3と該平板1の搬送方向に延在する補助導体4とを主
体に構成され、その加熱コイル2によって前記平板1を
加熱する直交磁束型の薄板誘導加熱装置において、一対
の補助導体の一方4aは主導体3に固定され、他方4bは該
主導体3に対して板幅方向に移動自在に配設されてい
て、その移動自在な補助導体4bの駆動機構と加熱コイル
全体の駆動機構とを備えた薄板誘導加熱装置とするもの
である。
F.作用 本考案は以上のように構成しているので、平板の板幅
方向における加熱コイルの一方の端部(エッジ)を平板
のエッジと一致させるように配置し、その反対側の補助
導体を調整するようにしたもので、補助導体の調整手段
は従来の半分で済み、大幅に機構を削減することにな
る。
第1図は基本的構成図に示す薄板誘導加熱装置では、
加熱コイル2全体は図中太い矢印Tで示す板幅方向に駆
動され、主導体3とその主導体3に固定された第1の補
助導体4aとは平板1の図中右方のエッジを基準にして位
置決めされ、その後第2の補助導体4bのみを図中細い矢
印Sで示す如く移動調整するものとする。従って、補助
導体の調整手段は従来の半分で済む。
主導体3の長手方向寸法は処理対象となる平板1の最
大板幅Wに対応させるものとし、平板1の板幅が狭くな
った場合、該主導体3の幅中心と平板1の中心とは一致
しなくなるが、平板1の全体が主導体3の誘導範囲内に
あるので温度分布への影響は大きくなく、第2の補助導
体4bの移動で十分調整できる。尚、そのためにも主導体
3の図中右方の端縁は平板1のエッジを越えない方が好
ましく、また補助導体4a及び4bの両方が主導体3の長手
方向寸法の範囲内に配設される。
G.実施例 以下、図面を参照して、本考案の実施例を詳細に説明
する。
第2図は、本考案の一実施例を示す平面図、第3図は
第2図のX−X断面図である。これらの図において、21
は被加熱材である平板、22は加熱コイルで、該加熱コイ
ル22は主導体23と両側一対の補助導体24a及び24bとを備
えている。主導体23は、第3図示のように平板21の両面
に一対として対向し、平板21の板幅方向に延在する。図
中25は主導体23の鉄芯、26aは補助導体24aの鉄芯、26b
は補助導体24bの鉄芯、27は加熱コイル22全体の駆動手
段、28は補助導体24bの駆動手段、29は電源、30は架台
である。前記補助導体24a及び24bはいずれも平板21の搬
送方向に延在するが、一方の補助導体24aは主導体23に
固定され、該主導体23と共に前記駆動手段27により矢印
T方向に駆動されて、その鉄芯26aは所定位置(A)に
調整される。他方の補助導体24bは、平板21の板幅方向
に移動自在に配設されていて前記駆動手段27による調整
後、駆動手段28により更に矢印S方向に駆動され、その
鉄芯26bは一旦配置された位置(B)から破線で示す所
要の位置(B′)に移動調整される。通常の搬送ライン
では、平板21はラインの中央を走行する。平板21の板幅
変更に伴い、架台30に加熱コイル駆動手段27として用意
されたトラバース機構が主導体23を移動させ、その主導
体23に固定された補助導体24a及び鉄芯26aは平板21の片
方のエッジイの内方の所定位置(A1)及び(A2)に位置
決めされる。この状態では、他方の補助導体24bとその
鉄芯26bは、位置(B1)及び(B2)に配置されているい
ので、次に、それらを平板21の別なエッジロの内方の所
定位置(B1′)及び(B2′)に単独移動させて、板幅に
対するコイル位置の再調整を行う。
このように一方の補助導体を主導体に固定しておく
と、搬送される平板の板幅中心とコイル全体の中心は一
致しなくなるが、実験の結果、主導体の位置が板幅に対
して対称でなくなっても、一対の補助導体が平板の板幅
方向に適切な位置に調整されることにより、平板を板幅
方向に充分に均一な温度分布で誘導加熱することが確認
された。
主導体の板幅方向の長さ寸法が、例えば第1図に示す
ようにやや短い場合、主導体の一方の端部は平板のエッ
ジより外方へ出ていても他方の端部が平板のエッジより
も内方に位置することがあるが、そのような場合でも一
対の補助導体を適切に配置することにより平板を板幅方
向に均一に加熱することができる。
また上記の実施例では、配置される補助導体は板幅方
向に一対であったが、補助導体の数と位置はそれに限定
されるものでなく、搬送方向に複数対の補助導体を備え
た加熱コイルであっても何ら差支えない。
本考案の実施例は下記の効果が明らかである。
(1)平板の板幅に対する補助導体の移動調整に必要な
スペースが半減する。
(2)板幅調整を自動化する場合、調整機構の寸法が半
減する。
従って、加熱装置全体の大型化,複雑化を防止するこ
とができる。
H.考案の効果 以上、説明したとおり、本考案によれば、平板の板幅
に対する補助導体の移動調整に必要なスペースを半減
し、板幅調整を自動化する場合に調整機構の寸法を半減
し、加熱装置全体の大型化及び複雑化を防止することが
可能な薄板誘導加熱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本的構成の平面図、第2図は本考案
の一実施例の平面図、第3図は第2図のX−X線の断面
矢視図、第4図は従来例の誘導加熱装置の平面図であ
る。 1,21,41……平板、2,22,42……加熱コイル、3,23,43…
…主導体、4,24,44……補助導体、5,48……電源、25,2
6,45,46……鉄芯、47……接続導体、27……加熱コイル
駆動手段、28……補助導体駆動手段。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される平板の両面に対向してその板幅
    方向に延在する主導体と搬送方向に延在する補助導体と
    を備えた加熱コイルにより前記平板を加熱する直交磁束
    型の薄板誘導加熱装置において、 一方が主導体に固定され、他方が該主導体に対して板幅
    方向に移動自在に記載された一対の補助導体と、その移
    動自在な補助導体の駆動機構と、加熱コイル全体を板幅
    方向に移動させる駆動機構とを備えたことを特徴とする
    薄板誘導加熱装置。
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