JP2006064917A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁誘導加熱方式の定着装置であって、比較的低廉で小型化された定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 トナー像Tを記録媒体Pに定着する定着装置20であって、通電によって磁束を発生させる磁束発生部材25と、磁束によって加熱される加熱部材22、23と、を備える。この磁束発生部材を、加熱部材22、23の表裏面にそれぞれ対向するようにその表裏面に跨って配設されたU字状部材25とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式の定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上がり時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いたものが多く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、支持ローラ(発熱ローラ)、定着補助ローラ(定着ローラ)、支持ローラと定着補助ローラとによって張架された定着ベルト、支持ローラに定着ベルトを介して対向する誘導加熱部、定着補助ローラに定着ベルトを介して当接する加圧ローラ、等で構成される。誘導加熱部は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設された励磁コイルや、励磁コイルに対向する芯材等で構成される。
そして、定着ベルトは、誘導加熱部との対向位置で加熱される。加熱された定着ベルトは、定着補助ローラ及び加圧ローラの位置に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことで、励磁コイルの周囲に磁界が形成されて、支持ローラ表面近傍に渦電流が生じる。支持ローラに渦電流が生じると、支持ローラ自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、支持ローラに巻装された定着ベルトが加熱される。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて、定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
一方、特許文献2等には、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置であって、定着ローラの内側・外側の両側に、電線を複数回巻線してなる励磁コイルを配設する技術が開示されている。
特許第3504943号明細書 特開2003−255731号公報
上述した従来の定着装置は、励磁コイルや芯材等で構成される誘導加熱部の構造が複雑で、装置が高価になるとともに大型化するという問題があった。
特に、励磁コイルは電線を複数回巻線したものであって、装置の低廉化・小型化の障害になっていた。さらに、複数回巻線した励磁コイルは、それを保持する部材の構成が複雑であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、比較的低廉で小型化された定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、通電によって磁束を発生させる磁束発生部材と、前記磁束によって加熱される加熱部材と、を備え、前記磁束発生部材を、前記加熱部材の表裏面にそれぞれ対向するように当該表裏面に跨って配設されたU字状部材としたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1に記載の発明において、前記加熱部材は、磁性金属材料からなるものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項2に記載の発明において、前記磁性金属材料を、所定のキューリー点を有する整磁合金としたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記磁束発生部材を複数備えたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項4に記載の発明において、前記複数の磁束発生部材は、それぞれ、独立して通電制御されるものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記U字状部材を、単線構造体としたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記U字状部材を、互いに絶縁された複数の単線を束ねたリッツ線構造体としたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記U字状部材は、銅からなるものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記磁束発生部材は、その周囲が電気絶縁層で被覆されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記磁束発生部材は、通電方向に直交する断面積が1〜28mm2の範囲になるように形成されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記磁束発生部材の外周の一部を幅方向にわたって覆う強磁性体を備えたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項11に記載の発明において、前記強磁性体は、前記表裏面のうち一方の面に対向する前記磁束発生部材の側にのみ配設されたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材と前記磁束発生部材との間隙を前記表裏面のいずれの側も0.5〜5mmの範囲にしたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記磁束発生部材に交番電流を印加するものである。
また、請求項15記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項14のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を、その厚さが0.1〜0.5mmの範囲に形成された薄肉部材としたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項15のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材を、トナー像を溶融する定着部材としたものである。
また、請求項17記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項16に記載の発明において、前記定着部材は、少なくとも2つのローラ部材によって張架された定着ベルトであって、前記磁束発生部材は、前記定着ベルトの外周面及び内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項18記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項17に記載の発明において、前記2つのローラ部材は、支持ローラと定着補助ローラとであって、前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたものである。
また、請求項19記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項18に記載の発明において、前記磁束発生部材は、前記支持ローラを介して前記定着ベルトの内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項20記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項1〜請求項19のいずれかに記載の発明において、前記加熱部材は、トナー像を溶融する定着部材を加熱するものである。
また、請求項21記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項20に記載の発明において、前記定着部材は、定着ベルトであって、前記加熱部材を、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラとしたものである。
また、請求項22記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項21に記載の発明において、前記磁束発生部材は、前記定着ベルトを介して前記支持ローラの外周面に対向するとともに、前記支持ローラの内周面に対向するように配設されたものである。
また、請求項23記載の発明にかかる定着装置は、上記請求項21又は請求項22に記載の発明において、前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたものである。
また、この発明の請求項24記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項23のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、加熱部材の表裏面にそれぞれ対向する磁束発生部材としてのU字状部材を配設している。これによって、比較的低廉で小型化された定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は画像情報に基づいたレーザ光を発する露光部(書込み部)、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、50Y、50M、50C、50BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、51は各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKにそれぞれ収納された感光体ドラム、52は感光体ドラム51上を帯電する帯電部、53は感光体ドラム51上に形成される静電潜像を現像する現像部、54は感光体ドラム51上に形成されたトナー像を中間転写ベルト57に転写する転写バイアスローラ、55は感光体ドラム51上の未転写トナーを回収するクリーニング部、56Y、56M、56C、56BKは各現像部53に各色のトナーを補給するトナー補給部、を示す。
また、57は各色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、58は中間転写ベルト57上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、59は中間転写ベルト57上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、60は4色のトナー像が重ねて転写された記録媒体Pを搬送する転写ベルト、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、71は原稿Dを原稿読込部75に搬送する原稿搬送部、75は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部(スキャナ)、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKは、それぞれ、感光体ドラム51、帯電部52、現像部53、クリーニング部55が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKにおける感光体ドラム51上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部71の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部75のコンタクトガラス73上に載置される。そして、原稿読込部75で、コンタクトガラス73上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部75は、コンタクトガラス73上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号の強度レベルをもとにして画像処理部で色変換処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報は、露光部2に送信される。そして、露光部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ50Y、50M、50C、50BKの感光体ドラム51上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム51は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム51の表面は、帯電部52との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム51上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム51表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
露光部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ50Yの感光体ドラム51表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム51の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部52にて帯電された後の感光体ドラム51上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ50Mの感光体ドラム51表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ50Cの感光体ドラム51表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ50BKの感光体ドラム51表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム51表面は、それぞれ、現像部53との対向位置に達する。そして、各現像部53から感光体ドラム51上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム51上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム51表面は、それぞれ、中間転写ベルト57との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト57の内周面に当接するように転写バイアスローラ54が設置されている。そして、転写バイアスローラ54の位置で、中間転写ベルト57上に、感光体ドラム51上に形成された各色の画像が、順次転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム51表面は、それぞれ、クリーニング部55との対向位置に達する。そして、クリーニング部55で、感光体ドラム51上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム51表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム51における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム51上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト57表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ58の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ58の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト57上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト57表面は、中間転写ベルトクリーニング部59の位置に達する。そして、中間転写ベルト57上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部59に回収されて、中間転写ベルト57上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ58位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト57上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ58の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト60により、定着装置20に導かれる。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入されて、定着ベルト22から受ける熱と定着補助ローラ21及び加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出された後に、出力画像として画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図4にて、画像形成装置本体1における定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置20は、主として、定着補助ローラ21、定着ベルト22、支持ローラ23、誘導加熱部24、加圧ローラ30、等で構成される。
ここで、定着補助ローラ21は、外径が40mm程度であって、ステンレス鋼等からなる芯金21aの表面に、シリコーンゴム等の弾性層21bをソリッド状又は発泡状に形成したものである。弾性層21bは、肉厚が3〜8mmで、アスカー硬度が40〜60度となるように形成されている。定着補助ローラ21は、不図示の駆動部によって図2の反時計方向に回転駆動される。
加熱部材としての支持ローラ23は、所定のキューリー点(キューリー温度)を有する整磁合金(ニッケルと鉄との合金である。)からなる加熱層(円筒部)を備えている。支持ローラ23の円筒部は、外径が20mmで、肉厚が0.3mmになるように形成されている。支持ローラ23の熱容量は、定着補助ローラ21の熱容量よりも小さくなるように設定されている。支持ローラ23の表裏面(外周面及び内周面である。)に対向するように、U字状部材25が配設されている。支持ローラ23は、図2の反時計方向に回転する。
なお、支持ローラ23は、鉄、コバルト、ニッケル、又は、それらの金属の合金で形成することもできる。また、支持ローラ23は、加熱効率を考慮して、その肉厚が0.1〜0.5mmの範囲になる薄肉ローラ(薄肉部材)とすることが好ましい。
加熱部材としての定着ベルト22(定着部材)は、支持ローラ23と定着補助ローラ21とに張架・支持されている。定着ベルト22は、基材上に加熱層、弾性層、離型層が順次形成された、多層構造のエンドレスベルトである。定着ベルト22の基材は、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン)、PES樹脂(ポリエーテルスルフォン)、PPS樹脂(ポリフェニレンスルフィド)、PBI樹脂(ポリベンゾイミダゾール)等の耐熱性樹脂で形成されている。定着ベルト22の加熱層は、所定のキューリー点を有する整磁合金で形成されている。なお、上述の基材の替わりに、上述の加熱層を基材として用いることもできる。
定着ベルト22の弾性層は、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等からなり、層厚が100〜500μm(好ましくは、200μmである。)になるように形成されている。これにより、出力画像において、光沢ムラのない均一な画質を得ることができる。
定着ベルト22の離型層は、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂、これらの樹脂の混合物、又は、これらの樹脂を耐熱性樹脂に分散させたものである。離型層の層厚は、10〜50μmに形成されている。これにより、定着ベルト22上のトナー離型性が担保されて、ホットオフセットの発生も抑止される。
誘導加熱部24は、U字状部材25、高周波電源部40、等で構成される(図3及び図4を参照できる。)。U字状部材25は、線径が5mmの銅からなる単線構造体(銅線材)であって、その外周面は電気絶縁層で被覆されている。なお、電気絶縁層は、支持ローラ23及び定着ベルト22からU字状部材25への漏電を抑止するためのものであって、ポリイミドアミド等の耐熱性を有する材料を用いることが好ましい。電気絶縁層は、U字状部材25上に硝子クロス状に被覆させることができる。
図3及び図4を参照して、U字状部材25は、支持ローラ23及び定着ベルト22の表裏面(内周面及び外周面)に対向するように幅方向に略平行に延設された一続きの単線構造体である。U字状部材25は、支持ローラ23及び定着ベルト22の内周面側と外周面側とに跨るように配設されている。詳しくは、U字状部材25の幅方向の一端は内周面側と外周面側とを結ぶ折返し部になっていて、他端には励磁回路(インバータ回路)を有する高周波電源部40が接続されている。そして、高周波電源部40から、周波数が1k〜1MHz(好ましくは、20k〜200kHzである。)であって出力が1200Wの交番電流がU字状部材25に印加される。
このように構成されたU字状部材25は、通電によって磁束を発生させる磁束発生部材として機能して、発生した磁束によって定着ベルト22及び支持ローラ23を加熱する。すなわち、U字状部材25に交番電流が供給されることで、U字状部材25のループ内に磁力線が形成されて、電磁誘導により定着ベルト22及び支持ローラ23が加熱される。このようにして、加熱された定着ベルト22は、矢印Y方向から搬送される記録媒体P上のトナー像を加熱・溶融して記録媒体Pに定着する。
ここで、図4を参照して、支持ローラ23(又は定着ベルト22)とU字状部材25との間隙Gは、電磁誘導による加熱性を考慮して、0.5〜5mmの範囲に設定することが好ましい。本実施の形態1では、電磁誘導による加熱効率と安全性とを考慮して、支持ローラ23(又は定着ベルト22)とU字状部材25との間隙Gを1.5mmに設定している。
また、U字状部材25の断面積(通電方向に直交する断面積である。)は、電磁誘導による加熱効率を考慮して、1〜28mm2の範囲とすることが好ましい。本実施の形態1では、U字状部材25の断面が円形であって、その線径を5mmとした。これに対して、例えば、U字状部材25の断面を3mm×5mmの矩形とすることもできる。
なお、本実施の形態1では、U字状部材25を一続きの単線構造としたが、U字状部材25を互いに絶縁された複数の単線を束ねてなる一続きのリッツ線構造体とすることもできる。その場合にも、単線構造体のものと同様に、定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面を挟むようにU字状部材25を配設することで、定着ベルト22及ぶ支持ローラ23を電磁誘導によって加熱することができる。
加圧ローラ30は、アルミニウム、銅等からなる芯金30a上にシリコーンゴム、フッ素ゴム等の肉厚が1〜3mmの弾性層30bが形成されたものである。加圧ローラ30は、定着ベルト22を介して、定着補助ローラ21に圧接している。そして、定着ベルト22と加圧ローラ30との当接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
ここで、加圧ローラ30は、外径が40mm程度で、アスカー硬度が50〜70度となるように形成されている。加圧ローラ30の表面硬度は、定着補助ローラ21の表面硬度よりも大きくなるように形成されている。これによって、定着ベルト22と加圧ローラ30との間に下向きの定着ニップ部(定着補助ローラ21側が凹部となる定着ニップ部である。)が形成されて、定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出された記録媒体Pが定着補助ローラ21の回転に沿って定着ベルト22に巻き付く不具合が軽減される。
また、図示は省略するが、定着ベルト22の外周面には、その温度(定着温度)を検知するサーミスタが配設されている。そして、サーミスタの検知結果に基いて、誘導加熱部24の出力が調整される。
さらに、定着ベルト22又は支持ローラ23の外周面には、その温度が過昇することを防止するための、サーモスタットが配設されている。そして、定着ベルト22又は支持ローラ23の表面温度が所定の温度を超えた場合には、サーモスタットによって誘導加熱部24への通電が切断される。
なお、本実施の形態1では、キューリー点を有する整磁合金で支持ローラ23と定着ベルト22の加熱層とを形成しているために、サーモスタット等の過昇温を抑止する温度検知手段を設置することなく、定着ベルト22及び支持ローラ23の過昇温を抑止することができる。すなわち、定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面をU字状部材25で挟むように配設する場合には、定着ベルト22及び支持ローラ23の片面側のみに励磁コイルを配設する場合とは異なり、アルミニウム等の低抵抗金属の設置をおこなうことなくキューリー点での昇温防止が可能になる。これによって、少ない部品点数で低廉に定着ベルト22及び支持ローラ23の過昇温を確実に防止することができる。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。
定着補助ローラ21の回転駆動によって、定着ベルト22は図2中の矢印方向に周回するとともに、支持ローラ23も反時計方向に回転して、加圧ローラ30も矢印方向に回転する。定着ベルト22は、U字状部材25との対向位置(支持ローラ23の位置である。)で加熱される。
詳しくは、高周波電源部40からU字状部材25に交番電流を流すことで、U字状部材25のループ内に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、支持ローラ23及び定着ベルト22の加熱層の温度がキューリー点以下である場合に、支持ローラ23表面と定着ベルト22の加熱層とに渦電流が生じて、支持ローラ23及び加熱層の電気抵抗によってジュール熱が発生して、支持ローラ23及び加熱層が加熱される。こうして、定着ベルト22は、発熱した支持ローラ23から受ける熱と、自身の加熱層の発熱と、によって加熱される。
その後、U字状部材25によって加熱された定着ベルト22表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像Tを加熱して溶融する。
詳しくは、トナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着ベルト22と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Yの搬送方向の移動である。)。そして、定着ベルト22から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ベルト22と加圧ローラ30との間から送出される。
加圧ローラ30の位置を通過した定着ベルト22表面は、その後に再びU字状部材25との対向位置に達する。このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
このような定着工程において、支持ローラ23及び定着ベルト22の加熱層の温度がキューリー点を超えた場合には、支持ローラ23及び加熱層の過熱が制限されることになる。
すなわち、誘導加熱部24によって加熱された支持ローラ23及び定着ベルト22の加熱層の温度がキューリー点を超えた場合には、加熱層が磁性を失うために、その表面近傍での渦電流の発生が制限される。これにより、支持ローラ23及び定着ベルト22の加熱層におけるジュール熱の発生量が低下して、過昇温が抑止される。
以上説明したように、本実施の形態1では、定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面にそれぞれ対向する磁束発生部材としてのU字状部材25を配設している。このU字状部材25は単線構造であるために、単線を複数回巻線したものとは異なり、構造が簡易で低廉かつ小型で、その保持部材も簡易なものとなる。これによって、比較的低廉で小型化された、加熱効率の高い定着装置20を提供することができる。
なお、本実施の形態1では、加熱層を有する定着ベルト22と、加熱層を有する支持ローラ23と、を加熱部材として用いた。これに対して、定着ベルト22及び支持ローラ23のうちいずれか一方のみを加熱部材として用いることもできる。その場合も、加熱部材の表裏面にそれぞれ対向するU字状部材25を設けることで、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図5にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図5は、実施の形態2における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。本実施の形態2の定着装置は、U字状部材25の外周の一部をフェライトコア27で覆っている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図5に示すように、U字状部材25における、定着ベルト22及び支持ローラ23の外周面(表面)に対向する側の外周には、強磁性体としてのフェライトコア27が所定のギャップをあけて覆設されている。フェライトコア27は、比透磁率が3500程度の半円筒形状の励磁コイルコアであって、U字状部材25の外周の一部(支持ローラ23及び定着ベルト22に対向しない側である。)を幅方向(図5の紙面垂直方向である。)にわたって覆っている。フェライトコア27は、少なくとも幅方向の有効加熱範囲を含む領域を覆っている。
このようにフェライトコア27を誘導加熱部24に配設することによって、U字状部材25から発生される磁束が効率よく形成される。特に、表面側のU字状部材25の外周面にフェライトコア27を配設することで、定着装置20の外部に向かう磁力線の発散が低減されて、定着ベルト22の加熱効率が向上する。
以上説明したように、本実施の形態2は、定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面にそれぞれ対向する磁束発生部材としてのU字状部材25を配設している。さらに、U字状部材25の外周の一部をフェライトコア27で覆っている。これによって、比較的低廉で小型化された、加熱効率の高い定着装置20を提供することができる。
実施の形態3.
図6にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図6は、実施の形態3における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態2の図5に相当する図である。本実施の形態3の定着装置は、U字状部材25A、25Bが複数設けられている点が、前記実施の形態2のものとは相違する。
図6に示すように、本実施の形態3では、定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面に対向するU字状部材25A、25Bを備えた2つの誘導加熱部24A、24Bが設けられている。2つのU字状部材25A、25Bは、それぞれ、外周の一部がフェライトコア27で覆われている。これらのU字状部材25は、それぞれ、独立した高周波電源部40に接続されていて、独立して通電制御される。
このように複数の誘導加熱部24A、24Bを配設してそれらを独立して通電制御することによって、定着ベルト22及び支持ローラ23の周方向の2箇所で、それぞれ、前記実施の形態2と同等の加熱効率にて加熱することになる。したがって、定着ベルト22及び支持ローラ23の加熱効率がさらに向上して、定着装置20の立ち上げ時間がさらに短縮される。
ここで、2つの誘導加熱部24A、24B(U字状部材25A、25B)は、それぞれ、AC電流又はDC電流によって独立して通電制御される。具体的な通電制御の態様としては、次の3つとなる。1つ目の態様は、2つの誘導加熱部24A、24BがいずれもAC電流によって独立して通電制御されるものである。2つ目の態様は、2つの誘導加熱部24A、24BがいずれもDC電流によって独立して通電制御されるものである。3つ目の態様は、2つの誘導加熱部24A、24Bのうち一方がAC電流によって通電制御され、他方がDC電流にて通電制御されるものである。いずれの態様においても、AC電源又はDC電源から励磁回路(インバータ回路)を介して、誘導加熱部24A、24Bに電流が供給される。なお、DC電源は、キャパシタとすることもできる。
以上説明したように、本実施の形態3は、定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面にそれぞれ対向する磁束発生部材としてのU字状部材25A、25Bを複数配設している。これによって、比較的低廉で小型化された、加熱効率の高い定着装置20を提供することができる。
実施の形態4.
図7にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図7は、実施の形態4における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。本実施の形態4の定着装置は、U字状部材25が支持ローラ23の表裏面にのみ対向するように配設されている点が、U字状部材25が定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面に対向するように配設されている前記実施の形態1のものとは相違する。
図7に示すように、U字状部材25は、定着ベルト22が巻装されていない位置であって、支持ローラ23の表裏面(内周面及び外周面)に対向するように幅方向に略平行に延設されている。本実施の形態4の定着装置20は、U字状部材25が設置される位置が異なる以外は、前記実施の形態1のものとほぼ同様の構成になっている。ただし、本実施の形態4の定着ベルト22には、加熱層が設けられていない。
このように構成されたU字状部材25は、通電によって磁束を発生させる磁束発生部材として機能して、発生した磁束によって支持ローラ23を加熱する。すなわち、U字状部材25に交番電流が供給されることで、U字状部材25のループ内に磁力線が形成されて、電磁誘導により支持ローラ23が加熱される。そして、加熱された支持ローラ23によって、巻装された定着ベルト22も加熱される。このようにして、加熱された定着ベルト22は、矢印Y方向から搬送される記録媒体P上のトナー像を加熱・溶融して記録媒体Pに定着する。
以上説明したように、本実施の形態4は、支持ローラ23の表裏面にそれぞれ対向する磁束発生部材としてのU字状部材25を配設している。これによって、比較的低廉で小型化された、加熱効率の高い定着装置20を提供することができる。
実施の形態5.
図8にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図8は、実施の形態5における定着装置を示す断面図であって、前記実施の形態1の図2に相当する図である。本実施の形態5の定着装置は、U字状部材25が定着ベルト22の表裏面にのみ対向するように配設されている点が、U字状部材25が定着ベルト22及び支持ローラ23の表裏面に対向するように配設されている前記実施の形態1のものとは相違する。
図8に示すように、U字状部材25は、支持ローラ23及び定着補助ローラ21に巻装されていない位置であって、定着ベルト22の表裏面(内周面及び外周面)に対向するように幅方向に略平行に延設されている。本実施の形態5の定着装置20は、U字状部材25が設置される位置が異なる以外は、前記実施の形態1のものとほぼ同様の構成になっている。ただし、本実施の形態5の支持ローラ23には、加熱層が設けられていない。
このように構成されたU字状部材25は、通電によって磁束を発生させる磁束発生部材として機能して、発生した磁束によって定着ベルト22を加熱する。すなわち、U字状部材25に交番電流が供給されることで、U字状部材25のループ内に磁力線が形成されて、電磁誘導により定着ベルト22の加熱層が加熱される。そして、加熱された定着ベルト22は、矢印Y方向から搬送される記録媒体P上のトナー像を加熱・溶融して記録媒体Pに定着する。
以上説明したように、本実施の形態5は、定着ベルト22の表裏面にそれぞれ対向する磁束発生部材としてのU字状部材25を配設している。これによって、比較的低廉で小型化された、加熱効率の高い定着装置20を提供することができる。
なお、上記各実施の形態では、定着ベルト22を備えた定着装置20に対して、本発明を適用した。これに対して、定着ベルト22を備えないで、加熱部材及び定着部材としての定着ローラを備えた定着装置に対しても、本発明を適用することができる。このような定着装置は、中空円筒体の定着ローラと、定着ローラに当接する加圧ローラと、定着ローラの外周面及び内周面にぞれぞれ対向するように外周面及び内周面に跨るように配設されたU字状部材と、で構成される。このような定着ローラを備えた定着装置であっても、U字状部材を設置することで、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、上記各実施の形態の中で示唆した以外にも、上記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における定着装置を示す断面図である。 図2の定着装置における支持ローラの近傍を示す斜視図である。 図3の支持ローラ近傍の幅方向を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態3における定着装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態4における定着装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態5における定着装置を示す断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着補助ローラ、
22 定着ベルト(加熱部材、定着部材)、
23 支持ローラ(加熱部材)、
24、24A、24B 誘導加熱部、
25、25A、25B U字状部材(磁束発生部材)、
27 フェライトコア(強磁性体)、
30 加圧ローラ、
40 高周波電源部。

Claims (24)

  1. トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
    通電によって磁束を発生させる磁束発生部材と、
    前記磁束によって加熱される加熱部材と、を備え、
    前記磁束発生部材は、前記加熱部材の表裏面にそれぞれ対向するように当該表裏面に跨って配設されたU字状部材であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱部材は、磁性金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記磁性金属材料は、所定のキューリー点を有する整磁合金であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記磁束発生部材を複数備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記複数の磁束発生部材は、それぞれ、独立して通電制御されることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記U字状部材は、単線構造体であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記U字状部材は、互いに絶縁された複数の単線を束ねたリッツ線構造体であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記U字状部材は、銅からなることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記磁束発生部材は、その周囲が電気絶縁層で被覆されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記磁束発生部材は、通電方向に直交する断面積が1〜28mm2の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記磁束発生部材の外周の一部を幅方向にわたって覆う強磁性体を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記強磁性体は、前記表裏面のうち一方の面に対向する前記磁束発生部材の側にのみ配設されたことを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記加熱部材と前記磁束発生部材との間隙を前記表裏面のいずれの側も0.5〜5mmの範囲にしたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の定着装置。
  14. 前記磁束発生部材に交番電流を印加することを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の定着装置。
  15. 前記加熱部材は、その厚さが0.1〜0.5mmの範囲に形成された薄肉部材であることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置。
  16. 前記加熱部材は、トナー像を溶融する定着部材であることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の定着装置。
  17. 前記定着部材は、少なくとも2つのローラ部材によって張架された定着ベルトであって、
    前記磁束発生部材は、前記定着ベルトの外周面及び内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  18. 前記2つのローラ部材は、支持ローラと定着補助ローラとであって、
    前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項17に記載の定着装置。
  19. 前記磁束発生部材は、前記支持ローラを介して前記定着ベルトの内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項18に記載の定着装置。
  20. 前記加熱部材は、トナー像を溶融する定着部材を加熱することを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれかに記載の定着装置。
  21. 前記定着部材は、定着ベルトであって、
    前記加熱部材は、定着補助ローラとともに前記定着ベルトを張架する支持ローラであることを特徴とする請求項20に記載の定着装置。
  22. 前記磁束発生部材は、前記定着ベルトを介して前記支持ローラの外周面に対向するとともに、前記支持ローラの内周面に対向するように配設されたことを特徴とする請求項21に記載の定着装置。
  23. 前記定着補助ローラは、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに対して前記定着ベルトを介して当接するように配設されたことを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の定着装置。
  24. 請求項1〜請求項23のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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