JPH0475153B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は通帳等の冊子類のページめくり装置に
関する。

最近の金融機関で使用される端末装置、例えば
自動預金機及び自動支払機等においては、該端末
装置に通帳を挿入することにより通帳に取引デー
タを記帳する機能を有するものが普及している。
通帳への印字機能を有する自動取引装置の従来技
術として特開昭57−209566に記載された発明があ
る。これは通帳類の所定頁を開いた状態で装置内
に挿入することにより取引データを印字し、該当
頁以上の取引データがある場合には自動的に改頁
して印字を続行するものである。また取引データ
の印字途中で通帳が終つた場合でも、装置内部に
表紙を開いた状態でストツクされた新規通帳を自
動的に繰り出し、それに引き続き印字することに
より、記帳処理を中断することなく連続して記帳
できる自動通帳繰り越し発行機能をも有してい
る。しかしこの従来技術は、表紙めくり機能を持
たない為に、通帳は少なくとも表紙を開いた状態
で装置内に挿入しなければならない。また、自動
通帳繰り越し用の新通帳は開いた状態でストツク
されなければならず、ストツクの為に広い空間を
必要としかつストツクの手間もかかるという欠点
を有する。

表紙めくり機構を有し、閉じた通帳を任意の頁
まで自動的に開くことのできる従来技術として特
開昭55−103995号公報に記載された発明がある
が、本従来技術においては、各頁面の一辺を部分
的に切除して全体として段階上に露出するように
した特殊な形状の通帳を用いる必要があり、現在
一般に使用されている普通の通帳は使用できな
い。本発明は前記従来技術の欠点に鑑みて成され
たもので、閉じられた状態の通帳等の冊子類であ
つても表紙を開き改頁できるように、従来の改頁
機能に加えて表紙めくり機能を有する頁めくり装
置を提供することを目的とする。

本発明は上記目的を達成するために、冊子類を
搬送する搬送路と、この搬送路の一側に設けられ
回転することにより冊子類の表紙又は中紙（取引
データを印字する紙葉）をめくるめくりローラ
と、上記搬送路の他側に設けられ冊子類のめくり
時冊子類を前記めくりローラに押圧する圧接手段
と、この圧接手段の押圧力を制御する制御手段と
を具備し、冊子類の表紙めくり時と中紙めくり時
とで圧接手段によるめくりローラへの押圧力を変
えるようにするよう構成される。

次に本発明を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す概略構成図で
あり、第２図乃至第６図は第１図の実施例の頁め
くり動作を順次説明するための図である。

第１図中、１は通帳搬送路であり、２はめくり
ローラ、５は通帳をめくりローラ２に押圧する圧
接板、６は圧接板５を駆動するためのソレノイド
である。ソレノイド６のアーマチヤー２０は固定
軸２２に軸着されたアーム２１の一端に軸着され
ている。アーム２１の他端はアーム２３に軸着さ
れており、アーム２３の他端は一端が回転軸２５
に固着されているアーム２４の他端に軸着されて
いる。回転軸２５には一端が圧接板５に軸着され
たアーム２６が固着されている。ソレノイド６が
付勢されてアーマチヤー２０が右方向に移動する
とアーム２１は軸２２を中心に反時計方向に回転
する。それによりアーム２３が左方向に移動し、
アーム２４は回転軸２５を時計方向に回転させ
る。回転軸２５が回転することによりアーム２６
も時計方向に回転し圧接板５を上方向に押し上げ
る。圧接板５の圧接圧力は表紙めくり時と中紙め
くり時とで変化する必要があるが、それはソレノ
イド６への電流を制御することにより行なわれ
る。

次に第２図乃至第６図に基づき頁めくり動作を
順を追つて説明する。第２図において、ゴム製送
りローラ１１−１，２，３はステツピングモータ
（図示せず）によりベルト駆動される。搬送路１
の左方からつづり目部分を前にして送られてきた
閉じられた通帳１５は位置検知センサーＳ−１，
２によつてその位置が確認される。位置検知セン
サーＳ−１，２で検知した結果は制御部（図示せ
ず）へ送られる。制御部は位置検知センサーＳ−
２で通帳先端（つづり目部分）を検知した後どの
位してから位置検知センサーＳ−１で通帳後端を
検知するかにより通帳が閉じられた状態か開かれ
た状態かを判断して、表紙めくりか中紙めくりか
を決定し、圧接板５への圧接圧力を設定する。制
御部は位置検知センサーＳ−１で通帳後端を検知
した後、所定のカウント数だけカウントしてから
送りローラ１１−１，２，３を駆動しているステ
ツピングモータを停める。従つて通帳１５は送り
ローラ１１−１から一定距離だけ移動してから停
止する。このカウント数は頁めくりに最適な位置
に通帳１５が停止するように自由に設定可能であ
る。通帳１５が頁めくり位置に停止した状態で通
帳１５の先端つづり目部分は送りローラ１１−２
と押えローラ８−２によつて挟持され、通帳後端
は頁めくりが可能なように解放されている。ここ
で、通帳が閉じられているか開かれた状態かを判
別するために位置検知センサＳ−１及びＳ−２を
用いたが、位置検知センサＳ−１のみによる判別
も可能である。例えば、位置検知センサＳ−１が
通帳先端を検知してから通帳後端を検知するまで
の時間により通帳が開かれているかどうかを判別
するようにし、センサＳ−２は通帳のジヤム等を
検知するために使用することもできる。

次に第３図図示すように、制御部は通帳１５の
搬送時通帳１５をガイドするめくり部ガイドシヤ
ツタ７を左方向に移動させ、その後、ソレノイド
６（第１図）を付勢して圧接板５を上方向に移動
させて通帳１５をめくりローラ２に圧接する。こ
のときの圧接圧力は、通帳１５が閉じられている
かどうかを検知したときに設定された表紙めくり
に必要な圧接圧力である。めくりローラ２は、押
圧ローラ８−２の左で押圧ローラ８−２とめくり
ローラ２の中心線間の距離がほぼ通帳１５の長さ
の2/3となるような位置に設けられる。圧接板５
により表紙めくりに必要な圧接圧力でめくりロー
ラ２に押圧された通帳１５は中央部が高く持ち上
げられるので、通帳１５のめくりローラ２の下部
付近には頁めくりに必要な用紙ずれが生じる。こ
の状態でめくりローラ２が反時計方向に回転する
ことにより表紙１６がしだいにめくり上げられ
る。表紙１６が一定高さまでめくり上げられて光
源１０からの光を受光しているめくり検知センサ
９の光路を遮ぎると、圧接板５は下方の定位置に
移動し、そのときに表紙１６と一緒に一部めくり
上げられた表紙以外の用紙は下に落ち搬送路と平
行な状態に戻る。一方、表紙１６はその紙質の腰
の強さ及びめくりローラ２との摩擦によりめくり
上がつた状態が保持され、さらにめくりローラ２
が反時計方向に回転し続けることにより第４図の
状態に至る。

第４図において、めくりローラ２の上方にはめ
くりローラガイド１２が設けられており、めくり
上げられた表紙１６を支持する。この状態でめく
りローラ２の回転を止め、搬送ローラ１１−１，
２，３を反時計方向に回転させて通帳１５を左方
向に移動させると、通帳表紙１６はめくりローラ
ガイド１２及びめくりローラ２にガイドされてし
だいにめくり上げられて第５図に示す状態を経
て、表紙１６が完全に開かれた状態（第６図）に
至る。その後めくり部ガイドシヤツタ７は元の位
置（めくりローラ２の下）に戻り表紙めくりを終
了する。圧接板５の圧接タイミング及び圧接圧
力、搬送ローラ１１−１，２，３の回転、めくり
ローラ２の回転、めくり部ガイドシヤツタ７の移
動等のシーケンス制御は、位置検知センサＳ−
１，２及びめくり検知センサ９等からの信号に基
づき、制御部が行う。

次に中紙めくりについて説明する。

表紙めくりが終わり、又は開かれた状態で挿入
された通帳は、位置検知センサＳ−１，２により
中紙めくりであることが判別され、制御部により
中紙めくりの圧接圧力が設定される。開かれた通
帳１５も閉じられた通帳と同様に通帳の最後端が
位置検知センサＳ−１により検知された後所定の
距離だけ搬送されて停止する。すなわち、第２図
を用いて説明すると、開かれた通帳表紙１６が送
りローラ１１−３と押圧ローラ８−３に挟持され
ている点だけが表紙めくり時と異なり、他の部分
は表紙めくり時と同じ位置に停止することにな
る。

これ以後は、圧接板５の圧接圧力が中紙めくり
の圧接圧力に変わるだけで、他は表紙めくりと全
く同じようにして中紙めくりが行なわれる。

最後に中紙の逆めぐりについて説明する。

中紙の逆めくりは、中紙をめくり過ぎたとき等
に必要となる。逆めくりか順めくりかは、操作者
のスイツチによる選択、通帳の挿入方向の検知及
び通帳の種類等のデータを制御部で総合的に判断
して決定される。

中紙の逆めくりが決定されると、制御部はソレ
ノイド等（図示せず）を駆動してめくりローラ２
を第１図２′の位置（以下めくりローラ２′と称
す）へ移動する。めくりローラ２′と押えローラ
８−１の距離は、順めくりにおけるめくりローラ
２と押えローラ８−２の距離と同じであり、押え
ローラ８−１及び送りローラ１１−１が順めくり
時の押えローラ８−２及び送りローラ１１−２に
相当することになる。

以下、中紙の逆めくりを順を追つて説明する。

搬送路１の左方向から送られてきた通帳１５は
順めくりと同じように、位置検知センサＳ−１で
通帳後端（左端）を検知した後停止する。その段
階で圧接圧力を中紙めくりに設定する。その後通
帳１５は先程とは逆の搬送路１の左方向へ送り返
えされ、位置検知センサＳ−２が通帳後端（右
端）を検知してから所定距離だけ左方に移動した
後停止する。その時通帳１５のつづり目部分は押
圧ローラ８−１と送りローラ１１−１により挟持
されている。その後、順めくりと同様に、ガイド
シヤツタ７が移動し、圧接板５が押し上げられて
中紙めくりを行なう。順めくりの場合と異なる点
は、めくりローラ２の回転方向が時計方向である
点及び、めくり上つた中紙をさらに開くために通
帳を移動させる方向が反対であるという点のみで
ある。

以上詳細に説明したように、本発明では通帳１
５をめくりローラ２に押圧させる圧接板５の圧接
圧力を制御することにより従来の中紙めくりに加
えて表紙めくりが可能となつた。また、めくりロ
ーラ２を移動するだけで中紙の逆めくりもできる
ため、異なる頁に交互に印字する必要がある場合
も自動的に順めくり、逆めくりができるようにな
つた。本発明により表紙めくり及び中紙の逆めく
りが可能となつた為、例えばATMにおいて通帳
を挿入する際通帳を閉じたままで挿入してもよ
く、さらに、繰り越し用通帳を閉じたまま収納で
きるため、一つの印字装置で表紙及び中紙に印字
が可能となり（従来は表紙には印字されなかつ
た）収納空間も少なくて済み、収納の際も一つづ
つ開く手間が省けるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略構成図で
あり、第２図乃至第６図は第１図の実施例の頁め
くり動作を順次説明するための図である。 １……搬送路、２……めくりローラ、５……圧
接板、６……ソレノイド、７……めくり部ガイド
シヤツタ、８−１，２，３，４……押圧ローラ、
９……めくり検知センサ、１０……光源、１１−
１，２，３，４……送りローラ、１２……めくり
ローラガイド、１５……通帳、１６……通帳表
紙、Ｓ−１，２……位置検知センサ。

【特許請求の範囲】

１ ほぼ等しい大きさの絵の束を収容し、のぞき
窓を有する天井壁と、上記天井壁の反対側の底壁
と、側壁と、前側の開口部とを有するわく部１０
０，２０２，３０１，４０１，５００，６００
と、 上記のぞき窓と平行に、上記開口部の前面をす
べりながら通る滑動部１０２，２０１，３０３，
４０２，５０２，６０４と、 上記わく部または上記滑動部のいずれか一方に
備えられ、上記絵の束の少なくとも１枚を上記の
ぞき窓に押し付ける押し付け手段と、 上記わく部と上記滑動部のいずれか一方に備え
られ、上記開口部と平行に伸び、上記わく部から
上記滑動部を抜き出すときに上記絵の束から１枚
の絵の端を分離する分離棒と、 上記わく部または上記滑動部の他方に備えられ
分離された１枚の絵の移動を摩擦によつて抑止す
る保持部と を備え、 上記分離棒と上記保持部とで、上記滑動部を上
記わく部から抜き出すときに上記１枚の絵の端を
上記絵の束から分離し、上記滑動部を上記わく部
に戻し入れるときに分離された１枚の絵を上記滑
動部の残りの絵の束に加える絵の交換手段を構成