JPH0474528A - 脱酸素剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は例えば食品等を無酸素状態で保存するために使
用される脱酸素剤に関する。

〈従来の技術〉 従来、食品の保存にはカビの発生や腐敗を防止するため
に、冷蔵法、ＣＡ貯蔵法、真空パック法、不活性ガス置
換法等の大がかりな装置や複雑な操作が必要であっｔこ
。

しかし近年、食品を梱包する雰囲気中より酸素を選択的
に除去する脱酸素剤を使用して食品等の被保存物質を無
酸素状態で保存する技術が急速に普及し、食品等を梱包
する雰囲気中より酸素を選択的に除去し食品等の長期保
存が可能となった。

この脱酸素剤の一例として例えば特公昭５６５０６１８
号公報に開示されている。乙の従来技術に係る脱酸素剤
は、例えば鉄粉等の金属粉の表面を、例えば塩化ナトリ
ウム等のハロゲン化金属の水溶液で湿潤被覆して乾燥し
、該ハロゲン化金属を金属粉の表面に均一に被覆した金
属粉（５）と、含水物質（Ｂ）とからなるものを、通気
性色剤に封入してなるものである。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、前述した特公昭５６−５０６１８号公報に開
示されている従来技術に係る脱酸素剤は、取扱い中に分
級することがないという利点を有するものの、ハロゲン
化金属水溶液の調製、湿潤被覆、乾燥の各工程に手間と
費用がかかるという問題がある。

さらに、特公昭５６−５０６８１号公報に記載されてい
るものは、脱酸素剤の成分としてはハロゲン化金属で被
覆されたものであって、金属とハロゲン化物との単なる
混合物とは全（異なるもので、上記の様な欠点を有して
いる。

本発明は以上述べた事情に鑑み、金属とハロゲン化物と
の単なる混合においても脱酸素機能の低下をせしめろこ
とがなく、且つ製造が容易にてきる脱酸素剤を提供する
ことを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するための本発明に係る脱酸素剤の構成
は、金属粉とハロゲン化金属との混合物にオイルを添加
混合してなる脱酸素剤成分Ｉと、水分を含んでなる脱酸
素剤成分ＩＩとを、一つの通気性包材に一緒に包装して
なることを特徴とする。

以下、本発明の内容を詳細に説明する。

本発明の脱酸素剤は、一つの通気性包材に脱酸素剤成分
■と脱酸素酸成分■とを一緒に封入してなるものである
。

こごて本発明で脱酸素剤成分■とは、金属粉とハロゲン
化金属との混合物に、オイルを添加混合してなるものを
いう。

上記脱酸素剤成分■の金属粉としては、例えば鉄粉、銅
粉、亜鉛粉を挙げることができ、特に好ましくは鉄粉を
用いるのがよく、これらを単独または併用して用いれば
よい。さらに、上記金属粉を製造上の分類として分ける
場合、例えば還元粉、電解粉、噴霧粉、搗砕粉などが好
ましく、具体的には還元鉄粉、電解鉄粉、噴霧鉄粉など
が好適に用いられる。

尚、金属は純品である必要はなく、本発明の目的が達せ
られる限りの純度であれば良い。

また、上記金属粉は酸素との接触を良くするｔこめ、通
常１０メツシユ以下、特に５０メツシユ以下が好ましい
。

上記脱酸素剤成分Ｉのハロゲン化金属にお＝４ ける金属としては、例えばアルカリ金属、アルカリ土類
金属、銅、亜鈴、アルミニウム。

マンガン、鉄、コバルトおよびニッケル等からなる群か
ら選ばれる少なくとも一種の金属があげられるが、水素
発生を考慮すればアルカリ金属、アルカリ土類金属が好
ましい。このアルカリ金属、アルカリ土類金属としては
、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、バリウムを用いるのがよい。また、ハロゲン
化金属におけるハロゲンとしては塩素、臭素、ヨウ素が
あげられるが好ましくは塩素を用いるのが良い。

これら金属粉とハロゲン化金属との混合物に添加・混合
するオイルとしては、特に限定されることはないが、食
品等に脱酸素剤を使用するので、揮発性、毒性、化学安
定性、耐熱性などの特性に優れているものであれば良く
、例えばオリーブ油、ナタネ油、大豆油。

綿実油、トウモロコシ油等の植物性オイルや、例えば牛
脂、豚腸、バター等の動物性オイルまたはシリコーンオ
イルなどがあげられる。

また、このオイルの性状としては、後に述べるようにハ
ロゲン化金属を均一に分散させつつ金属粉に付着させる
ために、流動性に富んだものが好ましいので、固体脂を
取ね除いたものを用いるのが好ましい。

上記構成の脱酸素成分■の配合割合としては、金属粉に
対するハロゲン化金属の混合量は金属粉１００部に対し
てハロゲン化金属０．００１〜１０部、好ましくは０．
０１〜５部がよい。さらに、この混合物に添加するオイ
ル量は、混合物１００部に対して、オイル０．０１〜１
０部、好ましくは０．１〜１部がよい。こればハロゲン
化金属の混合量が０．００１部よりも少ないと脱酸素機
能が低下し、また、１０部よりも多くなるとハロゲン化
金属が潮解性のため脱酸素剤の系内への水の移行が多く
なり包装材へのしみ出しや、水素発生量の増加が見られ
、共に好ましくないからである。

一方、本発明で脱酸素剤成分■とは、水分を含んだ物質
であって、この水分を蒸散し得るものであればいずれで
もよいが、含水率１％以上、密閉容器内の平衡湿度３０
％以上となるものが好ましい。具体的には、含水粒状物
質、結晶水を有する化合物、天然物などが上げられ、な
かでも水分蒸散性を有する含水粒状物質が特に好ましい
。

上記含水粒状物質とは、水などを粒状物質に含ませｔこ
物質をいい、該粒状物質としては例えばケイ藻土、パー
ライト、ゼオライト。

活性炭、活性アルミナ、シリガゲル、砂、活性白土、そ
の他の粒状物質が含まれる。この粒状物質は、通常、粒
度０．５〜１０　ｍ　／　ｍのものが用いられる。

上記結晶水を有する化合物とは、金属の酸化物、水酸化
物、硫化物、硫酸塩、亜硫酸塩。

チオ硫酸塩、硼酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、ピロリ
ン酸塩、ピＨリン酸水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩、ケイ
酸塩、メタケイ酸塩。

クロム酸塩、ヨウ素酸塩、臭素酸塩、三モリブデン酸塩
、タングステン酸塩、アンモニウム塩などの無機化合物
や、あるいは有機酸。

有機酸塩などの有機化合物、さらには各種錯塩、複塩な
どであって、結晶構造中に水分子が結合している化合物
をいう。

上記天然物として（よ、含水物質であればよく、例えば
米、豆などがあげられる。

本発明において脱酸素剤成分工と脱酸素剤成分■との割
合は特に制限がないが、金属粉１００部に対して水分０
．１部以上になるような割合にするのが好ましい。

このような脱酸素成分■と脱酸素成分■とを一つの通気
性包材に一緒に封入することにより、本発明の脱酸素剤
を得ることができる。

次に製造例の概略を以下に説明する。

（ｉｔ　　先ず、例えば鉄粉等の金属粉と、例えば塩化
ナトリウム等のハロゲン化金属とを混合する。・、・。

（ｉｉ）　　上記混合物に例えばシリコンオイル等のオ
イルを添加し、例えばミキサー等の混合手段を用いて均
一に混合し、脱酸素剤成分■を得る。

（面　上記得られた脱酸素成分■と例えば水を添加し含
水物質等の脱酸素成分ＩＩとを、例えば通気性包材とし
て有孔ポリエチレンをラミネートした紙袋に封入し、脱
酸素剤を得る。

顛　次いてガスバリヤ性フィルムを用いて、この得られ
た脱酸素剤を密封し、使用時まで保存する。

上記６ωにおいて、通気性包材に封入する方法としては
、脱酸素剤成分Ｉと脱酸素剤成分■とが一緒に封入され
るようにすればよく、好ましくは両者が実質的に混合さ
れた状態で封入されていればよい。具体的な混合側とし
ては、例えば■窒素等の不活性ガス雰囲気下で脱酸素剤
成分■と脱酸素剤成分■とをあらかじめ混合し、その後
通気性包材に導入する方法や、■途中に混合通路を有し
た導入管を用いて脱酸素剤成分■と脱酸素剤成分■とを
同時に通気性包材に導入する方法や、■上記■の方法に
おいて混合通路に撹拌手段を用いて両者撹拌混合しつつ
通気性包材に導入する方法等を挙げることができる。

このようにして得られる本発明の脱酸素剤は、脱酸素剤
成分■として、従来のようにハロゲン化金属水溶液を湿
潤被覆させることなく、単にオイルを添加するだけでよ
いので製造が容易であり、以下の効果を奏する。

０　ハロゲン化金属粉を均一に混合させ、分級や偏析を
なくし、流動性２分散性にとむ。

Ｏ金属粉に対するハロゲン化金属の量を少なくでき、乾
燥工程もいらず、オイルの添加量によって脱酸素速度を
調整することが出来る。

θ　オイルによって金属粉が被覆されているため通常の
大気下で安定であり、ハロゲン化金属粉の発塵の発生も
ない。

■　脱酸素成分「と−緒に充填することにより優れた性
能の脱酸素性を発揮するに至った。

■　手間と費用がかからない。

く実　施　例〉 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。

実施例１ 金属粉としてのＦｅ粉１００ｇにハロゲン化金属として
のＮａＣ１粉３ｇを添加混合した物に、オイルとしての
サラダオイル０．３ｇを添加し、ミキサーで良く混合し
、脱酸素剤成分Ｉとして粉体（Ｉｌを得た。また、粒径
１〜３　ｍ　／　ｍの天然ゼオライト１００ｇに水２０
ｍ１を添加混合し、脱酸素剤成分■としての含水物質（
社）を得た。

その後、得られた粉体［Ｉ）　２　ｇと含水物質（９）
２ｇとを混合し、有孔ポリエチレンをラミネートシた紙
袋に封入し脱酸素剤（２）を５個得た。

この脱酸素剤（２）を空気１リツターの密閉容器内に放
置し、２４ｈｒ後に容器内の酸素濃度を測定したところ
５個共に０．０％であった。

夫施■ｌ 金属粉としてのＦｅ１００ｇにハロゲン化金属としてＮ
ａＣｌ粉５ｇを添加化合した物に、オイルとしてのシリ
コンオイル０．３ｇを添加して、ミキサーで良く混合し
、脱酸素剤成分■としての粉体（Ｉｌを得た。また、粒
径０．５〜３ｍ／ｍの活性炭１００ｇに水２５ｍ１を添
加混合し、脱酸素剤成分■としての含水物質（社）を得
た。

その後、得られた粉体（Ｉｌ　３　ｇと含水物質（２）
３ｇとを混合し、有孔ポリエチレンをラミネートシた紙
袋に封入し脱酸素剤（２）を５個得た。

この脱酸素剤（２）を空気量１リツターの密閉容器内に
放置し、２４ｈｒ後に容器内の酸素濃度を測定したとこ
ろ０．０１％となっていた。

実施例３ 金属粉としてのＦｅ粉１００ｇにハロゲン化金属として
のＮａＣ１粉５ｇを添加混合した物に、オイルとしての
シリコンオイル０．１ｇを添加しミキサーで良く混合し
、脱酸素剤成分■として粉体（Ｉ）を得た。また粒径１
〜３ｍ　／　ｍのゼオライト１００ｇに水２０ｍ１を添
加混合し脱酸素剤成分■としての含水物質（社）を得た
。以下実施例１と同じ操作を行なっ結果、全て酸素濃度
０．０１％となっていた。

匿投舅（オイルを添加しない事以外は実施例１と同じ）
Ｆｅ粉１００ｇにＮａＣｌ粉３ｇを添加混合し粉体（１
）゛を得た。また、粒径１〜３　ｍ　／　ｍの天然ゼオ
ライト１００ｇに水２０　ｍ　ｌを添加混合し含水物質
（９）を得た。

その後、粉体ｍ’　２　ｇと含水物質（５）２ｇを混合
し、有孔ポリエチレンをラミネートした紙袋に封入し脱
酸素剤（２）°を５個得た。

この脱酸素剤（ＩＮ）“を空気１リツターの密閉容器内
に放置し、２４ｈｒ後に容器内の酸素濃度を測定したと
ころ５個のうち４個の酸素濃度が０．０１％であったが
、残り１個の酸素濃度が２．３％となっていた。これは
、粉体（Ｉ）を混合する際にオイルの添加がないため、
Ｆｅ粉とＮａＣ１粉とが均一に混合されず偏析が起きて
いたためであると推察される。

〈発明の効果〉 本発明の脱酸素剤は、前記の解決手段を採っているので
以下のような特有の効果を奏する。

まず、本発明の脱酸素剤は、オイルを添加混合すること
で、ハロゲン化金属を均一に混合させ、偏析をなく□し
、流動性にとみ、金属粉に対するハロゲン化金属の社を
少なくし、大気下で安定である脱酸素成分を調整するこ
とが出来る。また、オイルの添加量によって脱酸素速度
を調整した脱酸素剤の製造に好適に適用出来る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　金属粉とハロゲン化金属との混合物にオイルを添加混
   合してなる脱酸素剤成分 I と、水分を含んでなる脱酸
   素剤成分IIとを、一つの通気性包材に一緒に包装してな
   ることを特徴とする脱酸素剤。