JPH057772A - 脱酸素剤 - Google Patents
脱酸素剤Info
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- JPH057772A JPH057772A JP3185321A JP18532191A JPH057772A JP H057772 A JPH057772 A JP H057772A JP 3185321 A JP3185321 A JP 3185321A JP 18532191 A JP18532191 A JP 18532191A JP H057772 A JPH057772 A JP H057772A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アスコルビン酸を主体とする脱酸素剤につい
て、酸素吸収速度を早くし、また簡便に製造できるよう
にし、更に取扱いを容易にし、水分活性が0.8以上を
示す食品に適するようにする。 【構成】 脱酸素剤は、アスコルビン酸、無機アルカリ
性物質、第一鉄塩及び分散剤からなり、分散剤を除いた
脱酸素剤中に該アスコルビン酸が少なくとも50重量%
含まれており、そして無機アルカリ性物質及び第一鉄塩
中の結晶水の割合が、分散剤を除いた脱酸素剤に対し1
0重量%以下にする。無機アルカリ性物質としては、ア
ルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ金属炭酸塩を使
用し、また、分散剤として、活性炭、結晶セルロース及
び二酸化ケイ素を併用する。
て、酸素吸収速度を早くし、また簡便に製造できるよう
にし、更に取扱いを容易にし、水分活性が0.8以上を
示す食品に適するようにする。 【構成】 脱酸素剤は、アスコルビン酸、無機アルカリ
性物質、第一鉄塩及び分散剤からなり、分散剤を除いた
脱酸素剤中に該アスコルビン酸が少なくとも50重量%
含まれており、そして無機アルカリ性物質及び第一鉄塩
中の結晶水の割合が、分散剤を除いた脱酸素剤に対し1
0重量%以下にする。無機アルカリ性物質としては、ア
ルカリ金属水酸化物及び/又はアルカリ金属炭酸塩を使
用し、また、分散剤として、活性炭、結晶セルロース及
び二酸化ケイ素を併用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水分活性の高い食品
に適用するための脱酸素剤に関する。更に詳しくは、こ
の発明は、水分含有量の多い食品等に対し、その品質の
劣化を防止し、また微生物やカビの繁殖を防止するため
の脱酸素剤に関する。
に適用するための脱酸素剤に関する。更に詳しくは、こ
の発明は、水分含有量の多い食品等に対し、その品質の
劣化を防止し、また微生物やカビの繁殖を防止するため
の脱酸素剤に関する。
【0002】
【従来の技術】食品類の品質の劣化の代表的なものとし
ては、食品の変色や食品中に含まれる油脂類の酸敗、あ
るいは好気性細菌やカビの繁殖などがあげられるが、こ
のような食品の品質の劣化には酸素が関与している。こ
のため、従来から食品を酸素と遮断することが行われて
いる。例えば、食品を真空包装したり、窒素ガス置換包
装したり、或いは食品を気密包装し、その際その中へ脱
酸素剤を封入することが行われている。
ては、食品の変色や食品中に含まれる油脂類の酸敗、あ
るいは好気性細菌やカビの繁殖などがあげられるが、こ
のような食品の品質の劣化には酸素が関与している。こ
のため、従来から食品を酸素と遮断することが行われて
いる。例えば、食品を真空包装したり、窒素ガス置換包
装したり、或いは食品を気密包装し、その際その中へ脱
酸素剤を封入することが行われている。
【0003】このような脱酸素剤としては、鉄粉を主体
とするものが一般的であるが、食品の場合、その包装の
中に金属の異物が混入していないかを金属探知機で調査
することがあり、そのような場合には従来の鉄粉を主体
とするものでは金属探知機で検出されてしまうので、金
属探知機に検知されないアスコルビン酸を主体とする脱
酸素剤が提案されている(特公昭58−29069号公
報)。
とするものが一般的であるが、食品の場合、その包装の
中に金属の異物が混入していないかを金属探知機で調査
することがあり、そのような場合には従来の鉄粉を主体
とするものでは金属探知機で検出されてしまうので、金
属探知機に検知されないアスコルビン酸を主体とする脱
酸素剤が提案されている(特公昭58−29069号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アスコ
ルビン酸を主体とする脱酸素剤は、鉄粉を主体とするも
のより酸素吸収速度が遅い。特に、従来のアスコルビン
酸を主体とする脱酸素剤は、その薬剤の混練による均一
分散性の確保及び脱酸素剤包装体の製造時の取扱い性の
向上のために結晶セルロ−スを結合剤として用い、造粒
化あるいは顆粒化したものとなっているので、酸素吸収
反応の速度が一層低下していた。そのため、餅、パン、
カステラ等の水分活性の高い食品に適用した場合には、
酸素が十分吸収されるまでに時間がかかり、その間に油
脂の酸敗やカビの繁殖等の食品の品質の劣化が生じると
いう問題があった。
ルビン酸を主体とする脱酸素剤は、鉄粉を主体とするも
のより酸素吸収速度が遅い。特に、従来のアスコルビン
酸を主体とする脱酸素剤は、その薬剤の混練による均一
分散性の確保及び脱酸素剤包装体の製造時の取扱い性の
向上のために結晶セルロ−スを結合剤として用い、造粒
化あるいは顆粒化したものとなっているので、酸素吸収
反応の速度が一層低下していた。そのため、餅、パン、
カステラ等の水分活性の高い食品に適用した場合には、
酸素が十分吸収されるまでに時間がかかり、その間に油
脂の酸敗やカビの繁殖等の食品の品質の劣化が生じると
いう問題があった。
【0005】また、従来のアスコルビン酸を主体とする
脱酸素剤は空気中に置かれると酸素吸収反応を開始して
しまうので、脱酸素剤の製造の際に窒素ガス雰囲気下で
密閉型のミキサーを使用しなければならないというよう
に、繁雑な製造工程が不可避であり、従って製造コスト
も高いものであった。また、通気性の包装体に入れられ
た脱酸素剤を、食品と共に包装袋に封入する際にも、短
時間内に作業を完了させねばならず、取扱いが面倒であ
った。
脱酸素剤は空気中に置かれると酸素吸収反応を開始して
しまうので、脱酸素剤の製造の際に窒素ガス雰囲気下で
密閉型のミキサーを使用しなければならないというよう
に、繁雑な製造工程が不可避であり、従って製造コスト
も高いものであった。また、通気性の包装体に入れられ
た脱酸素剤を、食品と共に包装袋に封入する際にも、短
時間内に作業を完了させねばならず、取扱いが面倒であ
った。
【0006】この発明は、以上のような従来技術の課題
を解決しようとするものであり、アスコルビン酸を主体
とする脱酸素剤であって、酸素吸収速度が早く、簡便に
製造でき、更に取扱いが容易で、水分活性が0.8以上
を示す食品に適した脱酸素剤を提供することを目的とす
る。
を解決しようとするものであり、アスコルビン酸を主体
とする脱酸素剤であって、酸素吸収速度が早く、簡便に
製造でき、更に取扱いが容易で、水分活性が0.8以上
を示す食品に適した脱酸素剤を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下に示す
この発明により達成された。即ち、この発明は、アスコ
ルビン酸、無機アルカリ性物質、第一鉄塩及び分散剤か
らなる脱酸素剤において、分散剤を除いた脱酸素剤中に
該アスコルビン酸が少なくとも50重量%含まれてお
り、そして無機アルカリ性物質及び第一鉄塩中の結晶水
が、分散剤を除いた脱酸素剤に対し10重量%以下の割
合で含まれていることを特徴とする脱酸素剤を提供す
る。
この発明により達成された。即ち、この発明は、アスコ
ルビン酸、無機アルカリ性物質、第一鉄塩及び分散剤か
らなる脱酸素剤において、分散剤を除いた脱酸素剤中に
該アスコルビン酸が少なくとも50重量%含まれてお
り、そして無機アルカリ性物質及び第一鉄塩中の結晶水
が、分散剤を除いた脱酸素剤に対し10重量%以下の割
合で含まれていることを特徴とする脱酸素剤を提供す
る。
【0008】この発明の脱酸素剤においては、アスコル
ビン酸の含有割合を高めることにより酸素吸収反応速度
と反応率とを高め、更に分散剤を使用することにより酸
素吸収反応を進み易くしている。また、分散剤を除いた
脱酸素剤に対し脱酸素剤の成分中の結晶水を10重量%
以下とすることにより、密閉容器中で水分活性の高い食
品と共に置いた場合には効率よく酸素を吸収するが、通
常の湿度の空気中に置いた場合には酸素吸収反応がほと
んど生じないようにすると共に、脱酸素剤の形態を顆粒
化せず粉末状で使用できるようにしている。
ビン酸の含有割合を高めることにより酸素吸収反応速度
と反応率とを高め、更に分散剤を使用することにより酸
素吸収反応を進み易くしている。また、分散剤を除いた
脱酸素剤に対し脱酸素剤の成分中の結晶水を10重量%
以下とすることにより、密閉容器中で水分活性の高い食
品と共に置いた場合には効率よく酸素を吸収するが、通
常の湿度の空気中に置いた場合には酸素吸収反応がほと
んど生じないようにすると共に、脱酸素剤の形態を顆粒
化せず粉末状で使用できるようにしている。
【0009】この発明において、アスコルビン酸は酸素
を吸収する成分であると共に、酸素吸収反応の進行に伴
って分解し炭酸ガスを発生する。この炭酸ガスも、高濃
度の炭酸ガス雰囲気下では生育できない細菌、カビや昆
虫などから食品を守るので食品の保存に有効に機能す
る。更に、酸素が吸収されることによる包装袋中のガス
の減少を補填し包装袋の圧縮を防止するこもできる。こ
のようなアスコルビン酸としては、例えばL−アスコル
ビン酸、D−iso−アスコルビン酸或いはこれらのナ
トリウム塩を使用することができる。また、アスコルビ
ン酸の粒度は100メッシュパスのものが好ましい。
を吸収する成分であると共に、酸素吸収反応の進行に伴
って分解し炭酸ガスを発生する。この炭酸ガスも、高濃
度の炭酸ガス雰囲気下では生育できない細菌、カビや昆
虫などから食品を守るので食品の保存に有効に機能す
る。更に、酸素が吸収されることによる包装袋中のガス
の減少を補填し包装袋の圧縮を防止するこもできる。こ
のようなアスコルビン酸としては、例えばL−アスコル
ビン酸、D−iso−アスコルビン酸或いはこれらのナ
トリウム塩を使用することができる。また、アスコルビ
ン酸の粒度は100メッシュパスのものが好ましい。
【0010】なお、アスコルビン酸の配合割合に関し、
少なすぎる場合には酸素吸収反応収率が低下し、また高
すぎる場合には製造コストの上昇が避けれず好ましくな
い。従って、アスコルビン酸の配合割合は、分散剤を除
いた脱酸素剤中に少なくとも50重量%、好ましくは5
0〜60重量%とする。
少なすぎる場合には酸素吸収反応収率が低下し、また高
すぎる場合には製造コストの上昇が避けれず好ましくな
い。従って、アスコルビン酸の配合割合は、分散剤を除
いた脱酸素剤中に少なくとも50重量%、好ましくは5
0〜60重量%とする。
【0011】この発明で使用する無機アルカリ性物質
は、アスコルビン酸の酸素吸収反応を開始、維持するた
めに、脱酸素剤のpHをアルカリ側にするものである。
このような無機アルカリ性物質としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化
物、或いは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属又はアルカリ
土類金属炭酸塩又はそれらの含水塩が例示される。特
に、密閉包装中の酸素を十分に吸収するために、水酸化
カルシウムと無水炭酸ナトリウムとを併用することが好
ましい。
は、アスコルビン酸の酸素吸収反応を開始、維持するた
めに、脱酸素剤のpHをアルカリ側にするものである。
このような無機アルカリ性物質としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグ
ネシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化
物、或いは炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ金属又はアルカリ
土類金属炭酸塩又はそれらの含水塩が例示される。特
に、密閉包装中の酸素を十分に吸収するために、水酸化
カルシウムと無水炭酸ナトリウムとを併用することが好
ましい。
【0012】なお、これらの無機アルカリ性物質の配合
割合は、使用するアルカリ性物質の種類などに依存する
が、例えば水酸化カルシウムのみを使用した場合には、
分散剤を除いた脱酸素剤中に5〜20重量%、好ましく
は7〜12重量%とする。また、水酸化カルシウムと無
水炭酸ナトリウムとを併用した場合には、前者を分散剤
を除いた脱酸素剤中に5〜20重量%、好ましくは5〜
12重量%、後者を10〜30重量%、好ましくは10
〜20重量%とする。
割合は、使用するアルカリ性物質の種類などに依存する
が、例えば水酸化カルシウムのみを使用した場合には、
分散剤を除いた脱酸素剤中に5〜20重量%、好ましく
は7〜12重量%とする。また、水酸化カルシウムと無
水炭酸ナトリウムとを併用した場合には、前者を分散剤
を除いた脱酸素剤中に5〜20重量%、好ましくは5〜
12重量%、後者を10〜30重量%、好ましくは10
〜20重量%とする。
【0013】更に、無機アルカリ性物質として上述の成
分に加えて、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属炭酸水素塩を加えてもよい。これは、水
酸化カルシウムがアスコルビン酸から生じた炭酸ガスを
吸収する作用も有しているので、アルカリ金属炭酸水素
塩を加えることにより炭酸ガスを更に発生させることが
でき、食品の品質の劣化の防止のみならず、酸素が吸収
されることによる包装袋内部のガス量減少に伴い包装袋
が押し潰されることによる食品の圧縮が生じないように
することができる。このような炭酸水素塩の配合割合
は、使用する炭酸塩の種類などに依存するが、好ましい
炭酸塩化合物として炭酸水素ナトリウムを使用した場合
には、分散剤を除いた脱酸素剤中に5〜20重量%、好
ましくは5〜10重量%とする。
分に加えて、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属炭酸水素塩を加えてもよい。これは、水
酸化カルシウムがアスコルビン酸から生じた炭酸ガスを
吸収する作用も有しているので、アルカリ金属炭酸水素
塩を加えることにより炭酸ガスを更に発生させることが
でき、食品の品質の劣化の防止のみならず、酸素が吸収
されることによる包装袋内部のガス量減少に伴い包装袋
が押し潰されることによる食品の圧縮が生じないように
することができる。このような炭酸水素塩の配合割合
は、使用する炭酸塩の種類などに依存するが、好ましい
炭酸塩化合物として炭酸水素ナトリウムを使用した場合
には、分散剤を除いた脱酸素剤中に5〜20重量%、好
ましくは5〜10重量%とする。
【0014】なお、無機アルカリ性物質の粒度は約60
〜100メッシュパスのものが好ましい。
〜100メッシュパスのものが好ましい。
【0015】この発明で使用する第一鉄塩は、酸素吸収
反応触媒として機能するものであり、硫酸第一鉄、塩化
第一鉄、水酸化第一鉄、もしくはこれらの含水塩を使用
できる。また、第一鉄塩の粒度は60メッシュパスが好
ましい。
反応触媒として機能するものであり、硫酸第一鉄、塩化
第一鉄、水酸化第一鉄、もしくはこれらの含水塩を使用
できる。また、第一鉄塩の粒度は60メッシュパスが好
ましい。
【0016】なお、このような第一鉄塩の配合割合は使
用する第一鉄塩の種類などに依存するが、好ましい第一
鉄塩として硫酸第一鉄・7水塩を用いた場合には、分散
剤を除いた脱酸素剤に対し5〜25重量%、好ましくは
10〜20重量%とする。
用する第一鉄塩の種類などに依存するが、好ましい第一
鉄塩として硫酸第一鉄・7水塩を用いた場合には、分散
剤を除いた脱酸素剤に対し5〜25重量%、好ましくは
10〜20重量%とする。
【0017】この発明においては、上述の無機アルカリ
性物質及び第一鉄塩の結晶水の割合を、分散剤を除いた
脱酸素剤に対し10重量%以下、好ましくは8重量%以
下とすることが必要である。この範囲よりを超えると、
通常の湿度(70%以下)の空気中に置いた場合でも酸
素吸収反応が進行してしまうので、製造する際に窒素ガ
ス雰囲気下で密閉型のミキサーを使用しなければならな
くなる。更に、食品の包装袋に脱酸素剤を投入する場合
にも、短時間で作業を完了させなければならなくなる。
性物質及び第一鉄塩の結晶水の割合を、分散剤を除いた
脱酸素剤に対し10重量%以下、好ましくは8重量%以
下とすることが必要である。この範囲よりを超えると、
通常の湿度(70%以下)の空気中に置いた場合でも酸
素吸収反応が進行してしまうので、製造する際に窒素ガ
ス雰囲気下で密閉型のミキサーを使用しなければならな
くなる。更に、食品の包装袋に脱酸素剤を投入する場合
にも、短時間で作業を完了させなければならなくなる。
【0018】なお、従来、結晶水の含量が多い場合に
は、脱酸素剤のべたつきが大きく、通気性が低下して酸
素吸収反応の場が確保されなくなるので、脱酸素剤を顆
粒状化し、通気性を確保していたが、この発明では結晶
水を10重量%以下とすることで脱酸素剤全体をべたつ
きのない流動性のある乾燥状態とすることができるの
で、顆粒状化する必要がなくなり、原料粉末を単に混合
した粉末状の脱酸素剤とすることができる。
は、脱酸素剤のべたつきが大きく、通気性が低下して酸
素吸収反応の場が確保されなくなるので、脱酸素剤を顆
粒状化し、通気性を確保していたが、この発明では結晶
水を10重量%以下とすることで脱酸素剤全体をべたつ
きのない流動性のある乾燥状態とすることができるの
で、顆粒状化する必要がなくなり、原料粉末を単に混合
した粉末状の脱酸素剤とすることができる。
【0019】また、この発明の脱酸素剤中の結晶水の量
を10重量%以下とすることにより、この発明の脱酸素
剤は外部から酸素吸収反応に必要な水分を得て酸素吸収
反応を開始する。従って、この発明の脱酸素剤は、水分
の多い製品、例えば餅、パン、カステラ等の水分活性が
0.8以上の食品用の脱酸素剤として特に適したものと
なる。
を10重量%以下とすることにより、この発明の脱酸素
剤は外部から酸素吸収反応に必要な水分を得て酸素吸収
反応を開始する。従って、この発明の脱酸素剤は、水分
の多い製品、例えば餅、パン、カステラ等の水分活性が
0.8以上の食品用の脱酸素剤として特に適したものと
なる。
【0020】この発明で使用する分散剤は、前述の各成
分を均一に分散させ、通気性を確保し、反応の場を提供
し、更に充填作業特性を改善するものである。このよう
な分散剤としては、活性炭、結晶セルロース及び二酸化
ケイ素を併用することが好ましい。
分を均一に分散させ、通気性を確保し、反応の場を提供
し、更に充填作業特性を改善するものである。このよう
な分散剤としては、活性炭、結晶セルロース及び二酸化
ケイ素を併用することが好ましい。
【0021】活性炭としては、含水分が10〜50%,
好ましくは30%程度の100メッシュパスの粒度の粉
末状のものを使用する。このような活性炭を使用する
と、それ自身が黒色のため、全体の混合状態が観察しや
すくなる。
好ましくは30%程度の100メッシュパスの粒度の粉
末状のものを使用する。このような活性炭を使用する
と、それ自身が黒色のため、全体の混合状態が観察しや
すくなる。
【0022】結晶セルロースとしては、好ましくは粒径
が40〜200μm、見掛け比重が0.4〜0.6程度
の比較的重いものを使用する。このような結晶セルロー
スを使用すると、脱酸素剤全体に適度な間隙ができ、流
動性が向上し、酸素吸収反応が促進される。
が40〜200μm、見掛け比重が0.4〜0.6程度
の比較的重いものを使用する。このような結晶セルロー
スを使用すると、脱酸素剤全体に適度な間隙ができ、流
動性が向上し、酸素吸収反応が促進される。
【0023】二酸化ケイ素としては、好ましくは粒径が
10〜20μm、見掛け比重が0.1〜0.2程度の比
較的軽いものであり、吸水性が極めて低いものを使用す
る。このような二酸化ケイ素を使用することにより、脱
酸素剤が高い水分活性を有する食品と共に封入された場
合でも、脱酸素剤自身の流動性を確保し、酸素吸収反応
を円滑に進行させる。
10〜20μm、見掛け比重が0.1〜0.2程度の比
較的軽いものであり、吸水性が極めて低いものを使用す
る。このような二酸化ケイ素を使用することにより、脱
酸素剤が高い水分活性を有する食品と共に封入された場
合でも、脱酸素剤自身の流動性を確保し、酸素吸収反応
を円滑に進行させる。
【0024】これらの粒径や比重の異なる複数の分散剤
を併用することで上述した均一分散性や通気性が良好に
確保できるようになる。
を併用することで上述した均一分散性や通気性が良好に
確保できるようになる。
【0025】この発明の脱酸素剤は、既に述べたよう
に、結晶水の含量が少ないので、全体に乾燥状態となっ
ており、従ってアスコルビン酸、無機アルカリ性物質、
第一鉄塩及び分散剤を、空気中で常法に従って混合し製
造することができる。例えば、アスコルビン酸と無機ア
ルカリ性物質と第一鉄塩とも均一に混合した後に、分散
剤を投入して更に均一に混合することにより製造でき
る。
に、結晶水の含量が少ないので、全体に乾燥状態となっ
ており、従ってアスコルビン酸、無機アルカリ性物質、
第一鉄塩及び分散剤を、空気中で常法に従って混合し製
造することができる。例えば、アスコルビン酸と無機ア
ルカリ性物質と第一鉄塩とも均一に混合した後に、分散
剤を投入して更に均一に混合することにより製造でき
る。
【0026】この発明の脱酸素剤は密封することにより
性能を保持することができる。したがって、この発明の
製品形態としては、この本発明の脱酸素剤を通気性を有
する袋状等の包装材料に充填後さらに酸素と湿度を遮断
する気密性包装材料にて密封し、使用時に開封するよう
にすればよい。
性能を保持することができる。したがって、この発明の
製品形態としては、この本発明の脱酸素剤を通気性を有
する袋状等の包装材料に充填後さらに酸素と湿度を遮断
する気密性包装材料にて密封し、使用時に開封するよう
にすればよい。
【0027】この発明の脱酸素剤を充填する包装材料と
しては、例えば、内面がヒートシール性、通気性、耐水
性を有するフィルムで、外面が通気性のシート材料から
なる積層材料を使用することができる。
しては、例えば、内面がヒートシール性、通気性、耐水
性を有するフィルムで、外面が通気性のシート材料から
なる積層材料を使用することができる。
【0028】このような外面の材料としては紙、不織布
等を用いることができ、これらは外表面にシリコーン
系、フッ素系等の揆水剤もしくは揆油剤を塗布したもの
としてもよい。
等を用いることができ、これらは外表面にシリコーン
系、フッ素系等の揆水剤もしくは揆油剤を塗布したもの
としてもよい。
【0029】また、内面の材料としては、穴あきポリエ
チレンフィルム等の穴あきフィルムあるいは微多孔性フ
ィルム等を好適に用いることができる。このような微多
孔性フィルムとしては、ガーレー式透気度が、0.01
〜1000秒/mlで、常圧で水を通さず、水蒸気を透
過させるものを使用することができる。また、ポリエチ
レン等の熱可塑性樹脂の繊維を混合した混抄紙(ヒート
シール性を有し、通気性、耐水性、機械的強度等に優れ
ている)や、ヒートシール性を有する不織布、ヒートシ
ールニスを塗布した不織布、ヒートシールニスを塗布し
た耐水加工紙等も使用することができる。
チレンフィルム等の穴あきフィルムあるいは微多孔性フ
ィルム等を好適に用いることができる。このような微多
孔性フィルムとしては、ガーレー式透気度が、0.01
〜1000秒/mlで、常圧で水を通さず、水蒸気を透
過させるものを使用することができる。また、ポリエチ
レン等の熱可塑性樹脂の繊維を混合した混抄紙(ヒート
シール性を有し、通気性、耐水性、機械的強度等に優れ
ている)や、ヒートシール性を有する不織布、ヒートシ
ールニスを塗布した不織布、ヒートシールニスを塗布し
た耐水加工紙等も使用することができる。
【0030】気密性を有する包装材料としては、アルミ
ニウム箔等の金属箔や、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のガスバリヤー性に優
れた樹脂層を含む積層体等の一般的な気密性材料を使用
できる。
ニウム箔等の金属箔や、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のガスバリヤー性に優
れた樹脂層を含む積層体等の一般的な気密性材料を使用
できる。
【0031】
【作用】この発明の脱酸素剤においては、アスコルビン
酸の含有割合を高めることにより酸素吸収反応速度と反
応率が高まり、更に分散剤を使用することにより、酸素
吸収反応が進み易くなる。そして脱酸素剤の成分中の結
晶水を、分散剤を除いた脱酸素剤に対し10重量%以下
とすることにより、通常の湿度の空気中に置いた場合に
は酸素吸収反応がほとんど生じないようになる。
酸の含有割合を高めることにより酸素吸収反応速度と反
応率が高まり、更に分散剤を使用することにより、酸素
吸収反応が進み易くなる。そして脱酸素剤の成分中の結
晶水を、分散剤を除いた脱酸素剤に対し10重量%以下
とすることにより、通常の湿度の空気中に置いた場合に
は酸素吸収反応がほとんど生じないようになる。
【0032】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。実施例1及び比較例1表1に示したA成分とB成
分とをタンブラ−を用いて混合し、粉末状のこの発明の
脱酸素剤を得た。また、比較例1として従来の顆粒状の
脱酸素剤を得た。
する。実施例1及び比較例1表1に示したA成分とB成
分とをタンブラ−を用いて混合し、粉末状のこの発明の
脱酸素剤を得た。また、比較例1として従来の顆粒状の
脱酸素剤を得た。
【0033】
【表1】
実施例1 比較例1
成分A(重量部)
L−アスコルビン酸ナトリウム 30 25
Na2CO3 (無水)10 (10水塩)25
CaCl2・2H2O − 8.3
Ca(OH)2 5 2
FeSO4・7H2O 10 4.1
成分B(重量部)
活性炭(カルボラフィン、武田製薬製) 20 16.7
結晶セルロース(アビセル、旭化成製) 15 4
二酸化ケイ素(マイコンF、富田製薬製) 10 −
表1に示した組成において、実施例1の結晶セルロ−ス
及び二酸化ケイ素は分散剤として配合したものである
が、比較例1の結晶セルロ−スは結合剤として配合した
ものである。また、実施例1の脱酸素剤のA成分中のL
−アスコルビン酸の比率は約55重量%であり、A成分
中の結晶水の比率は約8.3重量%であった。一方、比
較例1の脱酸素剤のA成分中のL−アスコルビン酸の比
率は約38.8重量%であり、A成分中の結晶水の比率
は約22.0重量%であった。 評価 実施例1の脱酸素剤、比較例1の脱酸素剤及び市販の鉄
系脱酸素剤(鮮度保持剤FT、500ml用)の各10
gを、ポリエチレン混抄紙(50g/m2)からなる包
装材料(110mm×130mm)に夫々別々に充填し
た。そして密封容器(容積2500ml)の中に空気を
パンと共に密閉し、容器内の酸素濃度をジルコニア式酸
素濃度計で経時的に測定した。その結果、この酸素濃度
計で酸素濃度が検出限界値以下になるのに要した時間の
比率は次の通りであった。
及び二酸化ケイ素は分散剤として配合したものである
が、比較例1の結晶セルロ−スは結合剤として配合した
ものである。また、実施例1の脱酸素剤のA成分中のL
−アスコルビン酸の比率は約55重量%であり、A成分
中の結晶水の比率は約8.3重量%であった。一方、比
較例1の脱酸素剤のA成分中のL−アスコルビン酸の比
率は約38.8重量%であり、A成分中の結晶水の比率
は約22.0重量%であった。 評価 実施例1の脱酸素剤、比較例1の脱酸素剤及び市販の鉄
系脱酸素剤(鮮度保持剤FT、500ml用)の各10
gを、ポリエチレン混抄紙(50g/m2)からなる包
装材料(110mm×130mm)に夫々別々に充填し
た。そして密封容器(容積2500ml)の中に空気を
パンと共に密閉し、容器内の酸素濃度をジルコニア式酸
素濃度計で経時的に測定した。その結果、この酸素濃度
計で酸素濃度が検出限界値以下になるのに要した時間の
比率は次の通りであった。
【0034】実施例1 1.4
比較例1 4.2
比較例2 1
この場合、実施例1及び比較例1では酸素が吸収される
と共に二酸化炭素が発生し、酸素濃度が検出限界値以下
になった時の二酸化炭素濃度は両者とも約20%であっ
た。
と共に二酸化炭素が発生し、酸素濃度が検出限界値以下
になった時の二酸化炭素濃度は両者とも約20%であっ
た。
【0035】
【発明の効果】この発明のアスコルビン酸を主体とする
脱酸素剤によれば、酸素吸収速度が早くなり、また簡便
に製造でき、更に取扱いが容易となる。特に、水分活性
が0.8以上を示す食品に特に適したものとなる。
脱酸素剤によれば、酸素吸収速度が早くなり、また簡便
に製造でき、更に取扱いが容易となる。特に、水分活性
が0.8以上を示す食品に特に適したものとなる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アスコルビン酸、無機アルカリ性物質、
第一鉄塩及び分散剤からなる脱酸素剤において、分散剤
を除いた脱酸素剤中に該アスコルビン酸が少なくとも5
0重量%含まれており、そして無機アルカリ性物質及び
第一鉄塩中の結晶水の割合を、分散剤を除いた脱酸素剤
に対し10重量%以下にすることを特徴とする脱酸素
剤。 - 【請求項2】 該無機アルカリ性物質が、アルカリ金属
水酸化物及び/又はアルカリ金属炭酸塩である請求項1
記載の脱酸素剤。 - 【請求項3】 該分散剤が、活性炭、結晶セルロース及
び二酸化ケイ素である請求項1または2記載の脱酸素
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18532191A JP2658640B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 脱酸素剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18532191A JP2658640B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 脱酸素剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057772A true JPH057772A (ja) | 1993-01-19 |
JP2658640B2 JP2658640B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=16168791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18532191A Expired - Fee Related JP2658640B2 (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 脱酸素剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658640B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09252766A (ja) * | 1996-03-26 | 1997-09-30 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ガス濃度調節剤及び低酸素濃度環境の調節方法 |
JP2008229407A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Ueno Fine Chem Ind Ltd | 酸素吸収剤 |
JP2009254968A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Tanaka Seishi Kogyo Kk | 食品用の脱酸素シート |
JP6884445B1 (ja) * | 2020-10-27 | 2021-06-09 | パウダーテック株式会社 | 雰囲気調整剤及び雰囲気調整剤の製造方法 |
JP2022070375A (ja) * | 2020-10-27 | 2022-05-13 | パウダーテック株式会社 | 雰囲気調整剤及び雰囲気調整剤の製造方法 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP18532191A patent/JP2658640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
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---|---|---|---|---|
JPH09252766A (ja) * | 1996-03-26 | 1997-09-30 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ガス濃度調節剤及び低酸素濃度環境の調節方法 |
JP2008229407A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Ueno Fine Chem Ind Ltd | 酸素吸収剤 |
JP2009254968A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Tanaka Seishi Kogyo Kk | 食品用の脱酸素シート |
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---|---|
JP2658640B2 (ja) | 1997-09-30 |
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