JPH0474079B2 - - Google Patents

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JPH0474079B2
JPH0474079B2 JP63145486A JP14548688A JPH0474079B2 JP H0474079 B2 JPH0474079 B2 JP H0474079B2 JP 63145486 A JP63145486 A JP 63145486A JP 14548688 A JP14548688 A JP 14548688A JP H0474079 B2 JPH0474079 B2 JP H0474079B2
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blade
sludge
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shaft
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば屎尿,産業排出汚泥といつた
下水汚泥を、脱水処理後、埋立,焼却処理前にお
いて乾燥処理する場合等にあつて、好適に使用さ
れる汚泥乾燥装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種乾燥装置としては、一般に、第8
図〜第12図に示す如く、蒸気等の熱交換媒体G
が供給される一対の中空軸たる伝熱軸5,5と、
各伝熱軸5にその軸線方向に所定間隔を隔てて固
着された多数の伝熱体7……と、これら伝熱体7
……を囲繞し、伝熱軸5の軸線方向における両側
端部位に汚泥の供給口2及び排出口3を設けたケ
ーシング1とを具備してなるものが知られてい
る。
この乾燥装置したがつてケーシング1は、排出
口3側が供給口2側より所定量下位に位置される
ように傾斜状に据付けられており、排出口3近傍
のケーシング底壁部分には峰高さを調節自在な堰
4が設けられている。
また、伝熱体7……は、各々、1対の扇状の羽
根8,8からなる分割円盤形状に構成されてお
り、隣接する伝熱体7,7がハの字状をなして対
向し且つ一方の伝熱軸5の各伝熱体7が他方の伝
熱軸5の各隣接伝熱体7,7間に位置されるよう
に、各伝熱軸5に斜交状に固着されている。な
お、伝熱体7……の伝熱軸5に対する傾斜は、隣
接する伝熱体7,7の対向間隔が一対の羽根のう
ち一方の羽根8の後端部分10では最小となり他
方の羽根8の後端部分では最大となるように設定
されている。つまり、各伝熱軸5の軸線方向にお
いては、対向する後端部分10,10の間隔が最
大と最小とを交互に繰返すようになつている。ま
た、各羽根8の反回転方向側端部分たる後端部分
10には、羽根8の両面から突出する汚泥引き千
切り用の爪部12が形設されている。なお、各羽
根8は断面矩形の中空体とされていて、内部に伝
熱軸5に供給された熱交換媒体Gが導かれるよう
に工夫されている。
さらに、両伝熱軸5,5は、平行配置されると
共に歯車6,6を介して連結されており、適宜の
駆動手段により相反方向(矢印方向)に回転駆動
されるようになされている。
したがつて、かかる乾燥装置にあつては、供給
口2からケーシング1内に供給された汚泥は、伝
熱体7……により撹拌されつつケーシング1の傾
斜に沿つて排出口3方向に移動せしめられ、この
間においてケーシング1及び伝熱体7……から受
熱して水分を蒸発され、堰4を溢流して排出口3
から排出されることになる。
すなわち、ケーシング1内における供給口2寄
りの領域である初期乾燥領域Kにおいては、第1
0図に示す如く、供給口2から供給された汚泥1
3aは餅状をなしてケーシング底壁上に堆積して
いるが、この餅状汚泥13aは、伝熱軸5の回転
に伴つて、隣接する伝熱体7,7の対向間隔が最
小となつている部分における爪部12,12によ
り50cm程度の大きさに引き千切られる。このよう
にして引き千切られた汚泥塊13′aは、引続き、
当該爪部12,12が形設されている羽根後端部
分つまり対向間隔が最小となつている後端部分1
0,10間に挾持された状態で、上方へ回動され
ていく(第10図鎖線)。このように一方の伝熱
軸5の伝熱体7,7により挾持された状態で回動
されていく汚泥塊13′aは、下降回動に移行し
た段階で他方の伝熱軸5の伝熱体7により伝熱軸
5,5間に放出され、この伝熱体7の羽根先端部
分9で剪断される。
このような汚泥の撹拌及び分割作用が初期乾燥
領域Kで繰返されることにより、供給口2と排出
口3との中間領域である中期乾燥領域Lでは、該
領域Lにもたらされる汚泥の大半が50mm程度の団
子状をなしており、伝熱体7……の作用により更
に細分化される。
すなわち、中期乾燥領域Lでは、第11図に示
す如く、団子状をなした汚泥13b……がケーシ
ング1の底壁上に滞留しているが、この団子状物
13bは爪部12……により撹拌されると共に各
羽根8の先端部分9及び外周部分11により剪断
され、更に細分化されていく。
したがつて、排出口3寄りの領域である終期乾
燥領域Zでは、第12図に示す如く、汚泥の大半
が10mm程度の豆粒状物を含む粒状物13cとなつ
てり、爪部12……による撹拌作用により最終的
な乾燥処理が行なわれる。
なお、ケーシング1内における汚泥の滞留時
間、貯溜量は堰4の峰高さにより調節することが
でき、これにより汚泥の乾燥度が調節される。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、このような従来装置によつて
は、上記した如く、汚泥に対する伝熱体作用が各
領域K,L,Zで異なるにも拘らず、各伝熱体7
の形状が同一であるため、しかもその形状が断面
矩形の中空体形状とされているため、次のような
問題があり、効果的な乾燥処理を行ない得ないで
いた。
すなわち、隣接する1組の伝熱体7,7にあつ
て、対向する一方の羽根8,8では後端部分1
0,10間及び爪部12,12間が最小間隔とな
つているが、対向する他方の羽根8,8では後端
部分10,10間及び爪部12,12間が最大間
隔となつている。したがつて、初期乾燥領域Kに
おける餅状汚泥13aの引き千切り及び持上げ作
用が後者の対向羽根8,8については全く行なわ
れず、かかる作用が行なわれない。つまり、各羽
根8の一方の面のみが伝熱面として利用されるに
すぎず、初期乾燥領域Kにおける乾燥処理が効率
良く行なわれない。
また、各羽根8は断面矩形の中空体形状とされ
ていることから、羽根8の先端部分9及び外周部
分11は比較的幅広の矩形面形状をなしている。
したがつて、特に中期乾燥領域Lにおける汚泥細
分化が良好に行なわれず、その結果、受熱による
乾燥が効果的に行なわれない。
また、爪部12は餅状汚泥13aの引き千切り
には適していても、粒状物13c……を撹拌させ
るには適しないものである。すなわち、爪部12
……によつては、第12図に示す如く、粒状物1
3c……がケーシング底壁上で撹拌されるにすぎ
ず、上方へ持上げられることがない。したがつ
て、撹拌が充分に行なわれず、伝熱体7の上半部
分は伝熱面として全く利用されないことになり、
乾燥処理が効率良く行なわれない。このような問
題は、第11図に示す如く、中期乾燥領域Lにお
いても同様に生じる。
このように、従来装置では汚泥の乾燥処理を効
率良く行ない得ないといつた問題がある。
本発明は、伝熱体の形状を各乾燥領域で異なら
しめて、乾燥の進行状態に応じた最適な伝熱体作
用を行なわしめうるように工夫することによつ
て、上記した問題を有効に解決し、汚泥の乾燥処
理を効率良く行ないうる汚泥乾燥装置を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この課題を解決した本発明の汚泥乾燥装置は、
熱交換媒体が供給され且つ相対方向に回転駆動さ
れる、平行配置された一対の中空軸たる伝熱軸
と、各伝熱軸にその軸線方向に所定間隔を隔てて
固着された多数の伝熱体と、これら伝熱体を囲繞
し、伝熱軸の軸線方向における両側端部位に汚泥
の供給口及び排出口を設けたケーシングとを具備
してなり、伝熱体群は、一方の伝熱軸の各伝熱体
が他方の伝熱軸の各隣接伝熱体間に位置されるよ
うに配置されており、各伝熱体は、伝熱軸に直交
状に固着され且つ内部が伝熱軸内に連通するジヤ
ケツト構造とされた複数の扇状の羽根からなる略
分割円盤形状に構成されており、伝熱体群のう
ち、ケーシング内における供給口寄りの領域たる
初期乾燥領域に位置する各第1伝熱体において
は、各羽根がその厚みを回転方向に漸次薄くした
楔形の中空体に構成されており、且つその羽根の
反回転方向側端部分たる後端部分には羽根の両側
面から突出する汚泥引き千切り用の爪部が形設さ
れており、ケーシング内における供給口と排出口
との中間領域たる中間乾燥領域に位置する各第2
伝熱体においては、各羽根が少なくとも回転方向
側端部分たる先端部分及び外周部分の厚みを薄く
した中空体に構成されており、且つ各羽根には、
先端部分を除き、伝熱軸から外周方向へと放射状
に延び且つ羽根の両面から突出する複数の汚泥掻
き上げ用の鰭部が形設されており、ケーシング内
における排出口寄りの領域たる終期乾燥領域に位
置する各第3伝熱体においては、各羽根がその厚
みを全体的に薄くした中空体に構成されており、
且つ各羽根には、先端部分を含めて、伝熱軸から
外周方向へと放射状に延び且つ羽根の両面から突
出する複数の汚泥撹拌用の鰭部が形設されている
ことを特徴とするものである。
第2伝熱体の各羽根は、その厚みが外周部分か
ら伝熱軸方向に漸次厚くなる断面三角形の中空体
に構成し、且つその先端部分は尖端形状に形成し
ておくことが好ましい。
第3伝熱体における各汚泥撹拌用の鰭部は、反
回転方向に凹状に湾曲させておくことが好まし
い。
〔作 用〕
供給口からケーシング内に供給された汚泥は、
伝熱体により撹拌されつつ排出口方向に移動せし
められ、この間においてケーシング及び伝熱体か
ら受熱して水分を蒸発され、排出口から排出され
ることになる。
すなわち、初期乾燥領域においては、供給口か
ら供給された餅状汚泥は、隣接する第1伝熱体の
対向間隔が最小となつている部分つまり後端部分
における爪部により50cm程度の大きさに引き千切
られる。このようにして引き千切られた汚泥塊
は、引続き、羽根後端部分間に挾持された状態
で、上方へ回動されていく。このように一方の伝
熱軸の伝熱体により挾持された状態で回動されて
いく汚泥塊は、下降回動に移行した段階で他方の
伝熱軸の伝熱体により伝熱軸間に放出され、この
伝熱体の羽根先端部分で剪断される。
このとき、各羽根がその厚みを回転方向に漸次
薄くした楔状とされていることから、隣接する伝
熱体の対向間隔は全ての後端部分において最小と
なつており、餅状汚泥の引き千切り及び汚泥塊の
持上げ作用が効率良く行なわれ、しかも各羽根の
両面が伝熱面として利用されることになる。
このような第1伝熱体による作用が初期乾燥領
域で繰返される結果、中期乾燥領域Lでは、該領
域にもたらされる汚泥の大半が50mm程度の団子状
をなしており、第2伝熱体の作用により更に細分
化される。
すなわち、中期乾燥領域では、団子状をなした
汚泥がケーシングの底壁上に滞留しているが、こ
の団子状物は第2伝熱体の鰭部により撹拌される
と共に各羽根の先端部分及び外周部分により剪断
され、更に細分化されていく。
このとき、各羽根には複数の鰭部が形設されて
おり、且つその鰭部が伝熱軸から羽根外周へと放
射状に延びるものであることから、団子状物は鰭
部によつて確実に掻上げられることになる。した
がつて、団子状物の撹拌が充分に行なわれ、第2
伝熱体の下半分は勿論、その上半分も伝熱面とし
て有効に利用されることになる。しかも、各羽根
の先端部分及び外周部分は薄肉とされていること
から、団子状物の剪断細分化も良好に行なわれる
ことになる。特に、各羽根を断面三角形状とし、
その先端部分を尖端形状としておくと、先端部分
及び外周部分による剪断がより効果的に行なわれ
る。
そして、このような第2伝熱体の作用により、
終期乾燥領域では、汚泥の大半が10mm程度の豆粒
状物を含む粒状物となつており、第3伝熱体の鰭
部による撹拌作用により最終的な乾燥処理が行な
われる。
すなわち、第3伝熱体の各羽根はその厚みを全
体的に薄くした形状に構成されているため、鰭部
の幅つまり羽根の両面からの突出量を大きく設定
できる。しかも、鰭部は、各羽根に先端部分を含
めて複数形設されており且つ伝熱軸から羽根外周
へと放射状に延びている。したがつて、粒状物は
鰭部によりケーシング底壁から掬い上げられて、
充分に撹拌され、第3伝熱体の下半部は勿論、そ
の上半部も伝熱面として有効に利用される。かか
る作用は、鰭部を上記した如き湾曲状としておく
とより確実に行なわれる。
このように、汚泥の初期,中期,終期乾燥が
各々効果的に行なわれ、全体として効率の良い乾
燥処理が行なわれることになる。
〔実施例〕
以下、本発明の構成を第1図〜第7図に示す実
施例に基づいて具体的に説明する。
この実施例の汚泥乾燥装置にあつては、第1図
に示す如く、長手方向両端部に汚泥の供給口(図
示せず)及び排出口3を設けたジヤケツト構造の
ケーシング1を、排出口3側が供給口側よりも所
定量下位に位置するように据付けられている。ケ
ーシング1には、その長手方向に平行に延びる一
対の中空軸状の伝熱軸5,5が支持されており、
両伝熱軸5,5は相反方向(矢印方向)に回転駆
動されるようになつている。そして、各伝熱軸5
には、蒸気等の熱交換媒体Gが供給されるように
なつている。
以上の構成は、冒頭で述べた従来装置と同様で
あるから、その詳細は省略する。
而して、本発明に係る汚泥乾燥装置にあつて
は、各伝熱軸5に多数の伝熱体7……が軸線方向
に所定間隔を隔てて固着されているが、これらは
以下に述べる如く、形状の異なる第1〜第3伝熱
体群71……,72……,73……からなる。伝熱
体7……は、一方の伝熱軸5の各伝熱体7が他方
の伝熱軸5の各隣接伝熱体7,7間に位置される
ように配置されており、各伝熱体7は、伝熱軸5
に直交状に固着した一対の扇状の羽根8,8から
なる分割円盤形状に構成されている。
そして、各伝熱軸5における伝熱体群7……の
うち、供給口寄りの領域たる初期乾燥領域Kに位
置する第1伝熱体71……については、第1図,
第2図及び第5図に示す如く、各羽根81がその
厚みを回転方向に漸次薄くした楔形の中空体に構
成されていて、対向する各羽根81,81間におい
て対向面がハの字状となり、全ての後端部分10
において羽根間隔が最小となるように工夫され
ている。また、各羽根81の後端部分101には、
羽根81の両側面から突出する汚泥引き千切り用
の爪部121が形設されている。なお、ジヤケツ
ト構造とされた各羽根81の内部は伝熱軸5内に
連通されていて、各羽根81内には伝熱軸5から
熱交換媒体Gが導入されるように工夫されてい
る。
而して、初期乾燥領域Kにおいては、供給口か
ら供給された餅状汚泥13aが対向する爪部12
,121により50cm程度の大きさに引き千切ら
れ、このようにして引き千切られた汚泥塊13′
aはそのまま最小間隔の羽根後端部分101,1
1間に挾持された状態で持ち上げられていく。
そして、このように一方の伝熱軸5の羽根81
1により挾持された状態で回動されていく汚泥
塊13′aは、下降回動に移行した段階で他方の
伝熱軸5の羽根81により伝熱軸5,5間に放出
され、この羽根81の先端部分91で剪断される。
このように、全ての爪部121……及び後端部分
101……及びにおいて餅状汚泥13aの引き千
切り作用及び汚泥塊13′aの持上げ作用が行な
われ、且つ各羽根81の両面が伝熱面として利用
されて、汚泥の初期乾燥が効果的に行なわれるこ
とになる(第2図参照)。
また、供給口と排出口3との中間領域たる中期
乾燥領域Lに位置する第5伝熱体72……につい
ては、第1図,第3図及び第6図に示す如く、各
羽根82が少なくとも先端部分92及び外周部分1
2の厚みを薄くした中空体に構成されている。
すなわち、この実施例では、各羽根82が、その
厚みが外周部分112から伝熱軸5方向に漸次厚
くなる断面略三角形の中空体に構成されており、
且つ先端部分92が尖端形状に形成されている。
また、各羽根82には、先端部分92を除いて、伝
熱軸5から外周部分112へと放射状に延び且つ
羽根82の両面から突出する複数の汚泥掻き上げ
用の鰭部122……が形設されている。この実施
例では、2つの汚泥掻き上げ用の鰭部122,1
2が両端部分102,92間及び後端部分102
形設されている。なお、ジヤケツト構造とされた
各羽根82の内部は伝熱軸5内に連通されていて、
各羽根82内には伝熱軸5から熱交換媒体Gが導
入されるように工夫されている。
而して、中期乾燥領域Lにおいては、該領域L
にもたらされる汚泥の大半が上記した第1伝熱体
1……の作用により50mm程度の団子状をなして
おり、この団子状物13b……は、第2伝熱体7
……の作用により次のように処理される。
すなわち、中期乾燥領域Lでは、団子状物13
b……がケーシング1の底壁上に滞留している
が、この団子状物13b……は各第2伝熱体72
の鰭部122……により撹拌されると共に各羽根
2の先端部分92及び外周部分112により剪断
され、更に細分化されていく。このとき、各羽根
2には複数の鰭部122……が形設されており、
且つ各鰭部122が伝熱軸5から羽根外周へと放
射状に延びるものであることから、団子状物13
b……は鰭部122……によつて確実に掻上げら
れることになる。したがつて、団子状物13b…
…の撹拌が充分に行なわれ、各伝熱体72の下半
部は勿論、その上半部も伝熱面として有効に利用
されることになる。しかも、各羽根82の先端部
分92及び外周部分112は尖端形状とされている
ことから、団子状物13b……の剪断細分化も良
好に行なわれることになる(第3図参照)。その
結果、汚泥の中期乾燥が効果的に行なわれること
になる。
さらに、排出口3寄りの領域たる終期乾燥領域
Zに位置する第3伝熱体73……については、第
1図,第4図及び第7図に示す如く、各羽根83
がその厚みを全体的に薄くした中空体に構成され
ており、各羽根83には、伝熱軸5から外周部分
113へと放射状に延び且つ羽根83の両面から突
出する複数の汚泥撹拌用の鰭部123……が形設
されている。この実施例では、4つの汚泥撹拌用
の鰭部123……が各端部分93,103及び両部
分93,103間に等間隔を隔てて形設されてい
る。また、各鰭部123は、第7図に示す如く、
反回転方向に凹状に湾曲されている。なお、ジヤ
ケツト構造とされた各羽根83の内部は伝熱軸5
内に連通されていて、各羽根83内には伝熱軸5
から熱交換媒体Gが導入されるように工夫されて
いる。
而して、終期乾燥領域Zにおいては、該領域Z
にもたらされる汚泥の大半が、上記した第1及び
第2伝熱体71……,72……の作用により、最早
細分化を必要としない10mm程度の豆粒状物を含む
粒状物13c……となつており、各第3伝熱体7
の鰭部123……による撹拌作用により最終的な
乾燥処理が行なわれる。
すなわち、各第3伝熱体73の羽根83には先端
部分93も含めて多数の鰭部123……が形設され
てり、しかも各鰭部123が伝熱軸5から羽根外
周へと放射状に延びた湾曲形状とされているか
ら、粒状物13c……はケーシング底壁から上方
へと確実に掻上げられて、充分に撹拌され、各第
3伝熱体73の全面が伝熱面として有効に利用さ
れる(第4図参照)。その結果、汚泥の最終乾燥
が効果的に行なわれることになる。
なお、本発明の構成は上記実施例に限定される
ものではなく、種々の設計変更が可能である。例
えば、第2伝熱体72の羽根82は、上記実施例の
如く先端部分92及び外周部分112の厚みのみを
薄くした断面三角形状のものとせず、第3伝熱体
3の羽根83と同様に全体的に厚みを薄くした中
空体に構成しておいてもよい。また、各羽根81
2,83及び鰭部122,123の数も、乾燥条件
等に応じて適宜に設定することができる。
〔発明の効果〕 本発明の汚泥乾燥装置は、各乾燥領域における
伝熱体を形状を異ならしめて、乾燥の進行状態に
応じた最適の伝熱体作用を発揮させるように工夫
したものであるから、従来装置における如く乾燥
作用に利用されない伝熱部分の発生を排除して、
汚泥の乾燥処理を良好且つ効率良く行ないうるも
のであり、その実用的価値極めて大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明に係る汚泥乾燥装置の
一実施例を示したもので、第1図は横断平面図、
第2図は第1図の−線に沿う断面図、第3図
は第1図の−線に沿う断面図、第4図は第1
図の−線に沿う断面図、第5図〜第7図は
夫々羽根を示す斜視図であり、第8図は従来の乾
燥装置を示す横断平面図、第10図は同装置の縦
断側面図、第9図は第8図のX−X線に沿う断面
図、第11図は第8図のXI−XI線に沿う断面図、
第12図は第8図のXII−XII線に沿う断面図であ
る。 1…ケーシング、2…汚泥の供給口、3…汚泥
の排出口、5…伝熱軸、7…伝熱体、71…第1
伝熱体、72…第2伝熱体、73…第3伝熱体、
8,81,82,83…羽根、91,92,93…先端
部分、101,102,103…後端部分、112
外周部分、121…汚泥引き千切り用の爪部、1
2…汚泥掻き上げ用の鰭部、123…汚泥撹拌用
の鰭部、13a,13′a,13b,13c…汚
泥、K…初期乾燥領域、L…中期乾燥領域、Z…
終期乾燥領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱交換媒体が供給され且つ相対方向に回転駆
    動される、平行配置された一対の中空軸たる伝熱
    軸5と、各伝熱軸5にその軸線方向に所定間隔を
    隔てて固着された多数の伝熱体7と、これら伝熱
    体7を囲繞し、伝熱軸5の軸線方向における両側
    端部位に汚泥の供給口2及び排出口3を設けたケ
    ーシング1とを具備してなり、伝熱体7群は、一
    方の伝熱軸5の各伝熱体7が他方の伝熱軸5の各
    隣接伝熱体7間に位置されるように配置されてお
    り、各伝熱体7は、伝熱軸5に直交状に固着され
    且つ内部が伝熱軸5内に連通するジヤケツト構造
    とされた複数の扇状の羽根8からなる略分割円盤
    形状に構成されており、伝熱体7群のうち、ケー
    シング1内における供給口2寄りの領域たる初期
    乾燥領域Kに位置する各第1伝熱体71において
    は、各羽根81がその厚みを回転方向に漸次薄く
    した楔形の中空体に構成されており、且つその羽
    根81の反回転方向側端部分たる後端部分101
    は羽根81の両側面から突出する汚泥引き千切り
    用の爪部121が形設されており、ケーシング1
    内における供給口2と排出口3との中間領域たる
    中期乾燥領域Lに位置する各第2伝熱体72にお
    いては、各羽根82が少なくとも回転方向側端部
    分たる先端部分92及び外周部分112の厚みを薄
    くした中空体に構成されており、且つ各羽根82
    には、先端部分92を除き、伝熱軸5から外周方
    向へと放射状に延び且つ羽根82の両面から突出
    する複数の汚泥掻き上げ用の鰭部122が形設さ
    れており、ケーシング1内における排出口3寄り
    の領域たる終期乾燥領域Zに位置する各第3伝熱
    体73においては、各羽根83がその厚みを全体的
    に薄くした中空体に構成されており、且つ各羽根
    3には、先端部分93を含めて、伝熱軸5から外
    周方向へと放射状に延び且つ羽根83の両面から
    突出する複数の汚泥撹拌用の鰭部123が形設さ
    れていることを特徴とする汚泥乾燥装置。 2 第2伝熱体72の各羽根82を、その厚みが外
    周部分112から伝熱軸5方向に漸次厚くなる断
    面三角形の中空体に構成し、且つ各羽根82の先
    端部分92を尖端形状に形成したことを特徴とす
    る、請求項1に記載する汚泥乾燥装置。 3 第3伝熱体73における各汚泥撹拌用の鰭部
    123を、反回転方向に凹状に湾曲させたことを
    特徴とする、請求項1又は請求項2に記載する汚
    泥乾燥装置。
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