JPH0473490A

JPH0473490A - コルゲート二重管の接続止水方法

Info

Publication number: JPH0473490A
Application number: JP2184337A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyasu Horiuchi; 堀内　義康
Original assignee: Tonen Sekiyu Kagaku KK; Tonen Chemical Corp
Current assignee: Tonen Chemical Corp
Priority date: 1990-07-13
Filing date: 1990-07-13
Publication date: 1992-03-09
Anticipated expiration: 2013-10-30
Also published as: JP2819482B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はコルゲート二重管の接続止水方法に関し、特に
、土中埋設の一般排水管として使用されるポリエチレン
製コルゲート二重管を接続していく際に、水漏れを防止
できるシーリング技術に関する。

［従来の技術］一般排水や公共下水道などの配管として、ヒユーム管な
どがあるが、近年、土中埋設の一般排水管としてポリエ
チレン製コルゲート二重管に１壁管）が多用されつつあ
る。この二重壁管は、ポリエチレン製で、内壁、外壁二
重壁よりなっており、管内面が平滑で管外周がスパイラ
ル状（螺旋状）の凹凸形状よりなっている。

このようなコルゲート二重壁管が多用されつつある理由
は、従来の管に比べて、軽量で、取扱い施工性が良好で
あることに加え、可撓管としての埋設強度に対する高剛
性管としての実績が評価されつつあることなどによる。

しかし、このものは、その一方で、その素材がポリエチ
レンよりなり、元来、極性基を有しない材料よりなるた
め、接着性がなく、溶剤などが使えないこと、それに加
えて、その管外周が螺旋状の凹凸面になっているために
その接続シールが難しいこと、熱、外力などにより寸法
が変化し易（、それに対する対策が難しいなどの問題が
ある。

即ち、接着性がなく、溶剤が使えないことから、当該配
管の適切な接続シールを難しくし、また、二重壁管でス
パイラル状となっているので、水の流路が複雑多岐にわ
たりそのシールに際し、セグメント方式ならゴムバッキ
ングの如きを使用することができるが、スパイラルコル
ゲートであるためにこれが使用できず、管内体が熱、外
力などにより寸法が変化するのでパツキンを入れても、
そのパツキンは当該寸法変化に追随できず、水漏れを生
じ易くしている。

尚、当該コルゲート二重管自体がその形態の特異性から
その山形形状（凸部）、寸法において高い精度のものを
作り難いという問題もある。

従って、従来、当該配管の接続シールに、複数のコルゲ
ート管を突き合せ、当該突き合せ部に、フオームパツキ
ンシートを巻き付けた上で、割りジヨイントを用いて、
ボルト結合するという方法が一般にとられたりしている
。しかしながら、このような従来工法では、割り継手を
用いているために、その結合部において、パイプ軸方向
の水路が出来易く、完全な止水が出来難く、ジヨイント
の信頼性を欠如することが多く、また、排水系パイプの
埋め戻しに際し、結合部が突き出しているために、それ
が邪魔になり、土がためを充分に行うことができず、さ
らに、新規な形状、寸法、工法で継手を別製しなければ
ならず、手間がかがったりする。

当該排水管のシールには、シール材の使用も有効なので
、本発明者らは、先に、モルタル、粘土、エポキシ樹脂
パテ、充填剤入りポリエステルパテ、ポリウレタンフォ
ーム、フェノール樹脂フオームなどよりなる各種シール
材を用い水漏れテストを行ったが、いずれもその単体使
用では満足できる結果は得られなかった。

また、本発明者らは、先に、スパイラルコルゲート管の
外周凹部（溝）に、水反応性ウレタンシール液を塗布、
含浸させたポリウレタンフォームを巻き付けし、当該シ
ール液を水と反応させ、当該フオームを膨張、固化させ
、当該コルゲート溝を埋めるシール技術を開発した（特
願平１−１１７４６５号、同１−１１７４６６号）。こ
のものは、止水の面で優れているが、その後、様々な環
境下で、テストを繰返したところ、ポリエチレン管自体
が寸法変形を起こすために、その水密性には改善の余地
を残していることが判った。

従って、当該分野では、浸水、漏水が防止され信頼性の
向上したシーリング技術を行なうことは難しいが、それ
を解決することが重要課題となっている。

本発明はかかる技術的背景の下、上述の如く、信頼性の
あるシール性を有する接続施行工事が難しいとされるコ
ルゲート二重管の好適な接続施工工法を提供することを
目的としたものである。

［課題を解決するための手段］かかる目的を達成するための本発明は、内周面が平滑で
外周面が螺旋状凹凸波形の主としてポリオレフィン系合
成樹脂からなる同一径のコルゲート二重管同士を、これ
らコルゲート二重管の外径よりも大きめの内径を有する
同種の外装管継手を用いて接続し、当該接続部において
水漏れがないようにシールする方法において、前記コル
ゲート二重管の外周面溝部に、当該溝部形状に相応した
断面形状を有するフオームパツキンを巻き付けし、該フ
オームパツキン上に、接着層を有するフオームシートを
接合し、該フオームシートに水と反応し膨張固化するペ
ーストを含浸させることを特徴とするコルゲート二重管
の接続止水方法に存する。

［実施例］次に、本発明の接続止水方法の実施例について適宜図面
を参照しつつ説明する。

第２Ａ図に本発明に係るコルゲート二重壁管を接続して
い〈実施態様の一例を示す。

当該実施態様は、先の本発明者らの発明になるもので（
特願平１−１１７４６号）、図示された管ＩＡ、ＩＢ、
ＩＣは全て同種コルゲート二重壁管より成っている。

管ＩＢは、管ＩＡ、ＩＣの外径よりも僅かに好ましくは
１〜５ｍｍ程度大きな内径を有しており、同種の管より
、これに見合う内径をもったものを選択し、適当な長さ
に短かく切断すれば得ることができるので、当該管ＩＢ
を、継手Ｃ外装管）として同一径のコルゲート二重壁管
ＩＡ、ＩＣを次々と接続していくことが可能で、従って
、新規な形状、寸法、工法での継手を作る必要がなく、
また、従来の側継手では結合部に軸方向のスキマ（水路
）が生じ、水漏れを生じていたが、この懸念を除くこと
ができ、さらに、従来工法と異なり、ボルト結合のハミ
出しがないため、埋戻しの際の土がためを充分に行うこ
とができるなどの利点がある。

これら管ＬＡ、　　ＩＢ、ＩＣは、第２ｃ図ニ示すれる
ように、内周壁２と外周壁３とからなっている。

内周壁２の内面は平滑である。

外周壁３の外周面は螺旋状の凹凸波形３０゜３１に形成
されている。

当該コルゲート二重管ＬＡ、ＩＢ、ＩＣは、合成樹脂例
えばポリオレフィン系合成樹脂により構成されている。

ポリオレフィン系合成樹脂として、特に、ポリエチレン
就中高密度ポリエチレンであることが好ましい。

第１Ｂ図に本発明で使用されるフオームパツキン４の一
例を示す。

このフオームパツキン４は、ひも状の発泡体で、第２Ｂ
図に例示するように、管（本管、内管）ＩＣの外周壁３
の外周凹部（溝）３１に、好ましくは１周以上２周程度
巻付けされる。

図示例のような逆台形の上記コルゲートニ重壁ＩＣの外
周凹部３１に相応する形状を有することが好ましい。

当該フオームパツキン４は、例えば、ポリエチレンビー
ズ発泡体により構成される。発泡倍率が２０〜３０倍の
ものが好ましい。また、独立気泡のものが好ましい。

第１Ａ図に、本発明で使用されるフオームシート５の一
例を示す。このフオームシート５は、その片面に接着剤
よりなる接着層６を有する。この接着層６を保護するな
どの目的で、雛形紙７が貼り付けられている。このフオ
ームシート５は、例えば、ポリウレタンフォームシート
により構成される。連続気泡のものであることが好まし
い。

次に、本発明の施工方法の一例を説明する。

外装管継手ＩＥの接続位置を決めるために、マーカで本
管ＩＣの管端から、外装管継手ＩＢの長さの半分の位置
に印を付ける。

外装管継手ＩＢの接続前に、本管ＩＣのスパイラル満３
１に、ペーストを小量塗布する。次いで第２Ｂ図に示す
ように、フオームパツキン４を、本管ＩＣの管端の一巻
目当りから当該スパイラル溝３１に巻き付ける。フオー
ムパツキン４の巻き付けは、スパイラル２巻とする。

第３図に示すように、フオームシート５の離形紙７を剥
がしながら、フオームパツキン４を押えるようにして、
スパイラルの山面（凸部３０）に貼り付ける。フオーム
シート５は、フオームパツキン４が覆えるまで貼り付け
るようにする。フオームシート５に、余りが出るようで
あれば、カッターナイフで切り取ればよい。

次いで、フオームシート５の上から、ペースト６を駒等
に塗布する。均等に塗布されたフオームシート５の上に
、噴霧器で水を散布する。

次いで、第４図に示すように、外装管継手ＩＢに、本管
ｌＣを差し込みする。

上記ペースト６には、水分と反応結合することにより膨
張固化するものが使用される。

このペーストは、水分反応性シーリング液を含有してな
る。当該シーリング液の例としては、水反応性液状ポリ
ウレタン樹脂液が挙げられる。

このペーストは、フオームシート５、フオームパツキン
４とともに、弾性体を形成し、耐水性、耐薬品性、耐久
性、粘着性に優れたものとなる。

［作用］本発明によれば、フオームパツキン４を、本管ＩＣの外
周溝３１に、１周辺上２同程度き付け、その上に、フオ
ームシート５を貼り付け、このフオームシート５にペー
スト８を塗布し、水を散布した後に、この本管ＩＣを外
装管継手ＩＢに差し込みすれば、コルゲート二重管ＩＡ
、ＩＣを、管ＩＢを外装管継手として、容易に接続する
ことができ、かつ、確実な止水シールが出来る。

すなわち、従来工法のようにコルゲート管の突き合せ部
に、フオームパツキンシートを巻き付けた上で割りジヨ
イントを用いて、ボルト結合する場合には、ボルト結合
などに多大の時間を要したり、その結合部から水が漏れ
たりしていたが、本発明によれば、簡単な操作でコルゲ
ート二重管の接続ができ、しかも、簡単な操作にもかが
わらず、水漏れのない確実な止水が出来る。

この際に、管ＩＢは、管ＩＡ、ＩＣの外径よりも僅かに
大きな内径を有する同種の管を選択し、適当な長さに短
かく切断すれば得ることができるので、断続な形状、寸
法、工法での継手を作る必要がなく、また、従来の側継
手では結合部に軸方向のスキマ（水路）が生じ、水漏れ
を生じていたが、この懸念を除くことができ、さらに、
従来工法と異なり、ボルト結合のハミ出しがないため、
埋戻しの際の土がためを充分に行うことができるなどの
利点がある。

また、本発明では、フオームパツキン４として、本管ｌ
Ｃの外周溝３１に相応する形状のものを巻き付けするよ
うにしているので、ラセン溝３１を伝わってくる水を、
止めることができ、特に、当該フオームパツキン４とし
て、ビーズ状の細かい独立気泡の発泡体を使用すると、
このものは、気泡が独立しているので、止水を確実なも
のにすることができる。

さらに本発明では、当該フオームパツキンの上にフオー
ムシート５を貼り付け、このフオームシート５にペース
ト６を塗布し、フオームシート５には、連続気泡のもの
を使用するようにすることにより、ペースト６がその内
部に含浸されていくことができ、このペースト６は、水
分と反応結合することにより膨張固化するので、フオー
ムシート５、フォルムパツキン４とともに、弾性体を形
成し、耐水性、耐薬品性、耐久性、粘着性に優れたもの
となるとともに、フオームシート５の体積を増大させる
ことができるので、フオームパツキン４を押圧して、当
該フオームパツキン４をスパイラル溝３１の壁面に密着
させ、そのシールを向上させることができる。また、フ
オームシート５の体積膨張により、外装管継手ＩＢとコ
ルゲート二重管ＩＣとの空間をうめ、当該外装管継手Ｉ
Ｂとコルゲート二重管ＩＣ１ＩＡとの軸方向の水漏れを
確実に防止できる。この際、ペースト８は、水分と反応
結合することにより膨張固化するので、当該配管の地下
埋設時の湿気や、排水の際の配管中を流れる水と反応し
て、当該水分のある限り常にフオームシート５の膨張圧
を保持し、フオームパツキン４を外周凹部３１の壁面に
押付けする作用を果たす。しかも、フオームシート５や
フオームパツキン４は、発泡体よりなるので、ポリエチ
レン製コルゲートニ重壁管の寸法変化などの変動に際し
ては、その弾性回復作用により、その変動に追随させる
ことができる。

従って、本発鳴によれば、外周凹部３１におけるすき間
や継手ＩＢと二重管ＩＡ、ＩＡとのすき間がなくなり、
常に充分なシーリング効果を発揮させることができる。

本発明では、フオームパツキン４の外周凹部３１に接す
る面倒に、粘着剤などの接合材を塗布しておいてもよい
し、フオームパツキン４に、水分と反応して発泡性を示
す前記シーリング液を、その施工直前に塗布あるいは含
浸させておいてもよい。

また、施工に際して、フオームパツキン４を水に浸漬さ
せ、水を浸透させておいてもよい。その水がフオームシ
ート５に浸出してきて、フオームシート５に含浸された
シーリング液と反応し、その反応により、速効性のある
シールを実現させることができる。

以上本発明の方法を図示例に基づき説明したが、当該図
示例に限定されないことはもちろんで、例えば、第５図
に示すような、コルゲート二重壁による配管接続にも本
発明を適用することができる。

当該配管も、先の本発明者の発明になるもので（特願平
１−１１７４６６号）、第５図にその一例を示すように
、同一長さ（Ｌ）のコルゲート二重壁管を用い、内側の
コルゲート二重壁管ＩＤの一部（その長さＡ）を、外側
のコルゲートニ重管ＩＥＯ管端より突出させ、当該突出
の長さＡに対応する長さの空間を他方の管端部に設ける
ようにしたもので、当該空間を利用しであるいはその突
出部を利用して、コルゲート二重壁管を継手不要で次々
と接続していける。尚、第５図中、ＤおよびＤ′は、そ
れぞれ、管径を示す。

Ｕ発明の効果］以上本発明によれば、簡単な操作で、水漏れのない確実
な止水が出来るコルゲート二重壁管の接続シール方法を
実現することができた。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１Ａ図は本発明に使用
されるフオームシートの一例要部斜視図、第１Ｂ図は本
発明に使用されるフオームパツキンの一例要部斜視図、
第１ｃ図ば本発明の実施例を示す説明断面図、第２Ａ図
は本発明の実施例を示す説明図、第２Ｂ図は本発明の実
施例を示すフオームパツキンの巻き付は説明図、第２ｃ
図はコルゲート二重壁管断面図、第３図はフオームパツ
キン巻き付は説明図、第４図は本発明実施例工程説明図
、第５図は本発明の他の実施例を示す説明断面図である
。１　Ａ〜Ｉ　Ｃ・２　・３　・３１　・４　・・コルゲート二重壁管・内周壁・外周壁・外周凹部・フオームパツキン特許出願人　東燃石油化学株式会社代理人弁理士　　佐　藤　良　博第１Ａ図第２Ｂ図第旧図第２Ｃ図第１Ｃ図ＡｕＣ第３図

Claims

【特許請求の範囲】

１、内周面が平滑で外周面が螺旋状凹凸波形の主として
ポリオレフィン系合成樹脂からなる同一径のコルゲート
二重管同士を、これらコルゲート二重管の外径よりも大
きめの内径を有する同種の外装管継手を用いて接続し、
当該接続部において水漏れがないようにシールする方法
において、前記コルゲート二重管の外周面溝部に、当該
溝部形状に相応した断面形状を有するフォームパッキン
を巻き付けし、該フォームパッキン上に、接着層を有す
るフォームシートを接合し、該フォームシートに、水と
反応し膨張固化するペーストを含浸させることを特徴と
するコルゲート二重管の接続止水方法。