JPH0473009B2 - - Google Patents

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JPH0473009B2
JPH0473009B2 JP11976583A JP11976583A JPH0473009B2 JP H0473009 B2 JPH0473009 B2 JP H0473009B2 JP 11976583 A JP11976583 A JP 11976583A JP 11976583 A JP11976583 A JP 11976583A JP H0473009 B2 JPH0473009 B2 JP H0473009B2
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JP
Japan
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clutch
direct coupling
output shaft
input shaft
turbine
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Application number
JP11976583A
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JPS6011729A (ja
Inventor
Shiro Sakakibara
Sadahiro Koshiba
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP11976583A priority Critical patent/JPS6011729A/ja
Publication of JPS6011729A publication Critical patent/JPS6011729A/ja
Publication of JPH0473009B2 publication Critical patent/JPH0473009B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D47/00Systems of clutches, or clutches and couplings, comprising devices of types grouped under at least two of the preceding guide headings
    • F16D47/06Systems of clutches, or clutches and couplings, comprising devices of types grouped under at least two of the preceding guide headings of which at least one is a clutch with a fluid or a semifluid as power-transmitting means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体継手と直結クラツチに動力遮断
クラツチを組合せた伝動装置に関し、特に、半自
動変速機の発進装置に用いるに適した伝動装置に
関する。 〔従来の技術〕 車両用の手動変速機は、そのクラツチ操作に熟
練を要し、特にクラツチ係合をペダル操作で行う
ことが難しいため、このような操作上の煩わしさ
を避け、熟練を要することなく走行性能を十分に
発揮させるべく自動変速機が広く用いられてい
る。 一方、クラツチのみを自動化して発進と変速と
を容易化し、比較的安価に構成可能な半自動変速
機も開発されている。このような変速機のクラツ
チに代わるべき発進装置は、流体継手と動力遮断
クラツチとを組み合わせ、これらを同一ケース内
に軸方向に直列して配置するか(自動車工学全書
編集委員会編、自動車工学全書9巻 動力伝動装
置、株式会社山海堂、昭和56年12月20日、P.254
参照)、それぞれ別個のケースに収容して軸方向
に直列して配置する構成とされている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記従来の発進装置は、軸方向
寸法が長くなり、例えば従来の手動変速機のクラ
ツチ収容スペースに配置可能な発進装置とはなつ
ていない。 また、流体継手を用いてトルク伝達を行う場
合、ポンプとタービンの間のスリツプが大きく、
伝達効率が低下するため、車両の燃費や動力性能
を悪化させることになり、このようなロスを防ぐ
直結クラツチの配設が必要であるが、上記従来の
発進装置に直結クラツチを設けると、軸方向寸法
が一層大きくなる。そして、これらのクラツチに
別々に係合解放を制御するサーボ機構を設けると
軸方向寸法はさらに大きくなる。 そこで、1のサーボ機構で直結クラツチと動力
遮断クラツチを制御する構成として、小型化を図
る策が考えられるが、このようにすると、両クラ
ツチに同じサーボ荷重が加わるようになり、発進
及び変速時に、次のような不具合が生じる。 すなわち、発進時では、サーボ機構(例えばダ
イヤスラムスプリング等の皿ばね)による付勢が
始まるとき、両クラツチに同様に荷重がかかり、
その結果、直結クラツチが先に係合することや両
方同時に係合することが起こり得る。特に発進装
置の場合、両クラツチが同時に係合すると、エン
ジンストツプが生じる不都合がある。また、伝動
装置の入力部材と出力部材の回転速度差(スリツ
プ)を利用して駆動されるオイルポンプで潤滑油
を循環冷却する構成を採つた場合に、直結クラツ
チが先に係合すると、動力遮断クラツチの係合時
に油の循環が行われなくなるため、油温の上昇に
よる動力遮断クラツチの焼きつき等の不具合が生
じることになる。また、変速時では、変速後のク
ラツチ係合時のシヨツクが大きくなる。 このような理由から、クラツチの係合順序は必
ず動力遮断クラツチ係合後に直結クラツチが係合
する順序でなければならない。 本発明は、流体継手におけるスリツプ時のター
ビンスラストを利用して、流体継手と直結クラツ
チに動力遮断クラツチを組合せた伝動装置におけ
る両クラツチの係合順序を制御することにより、
単一のサーボ機構で直結クラツチと動力遮断クラ
ツチを操作可能として、コンパクトで従来の手動
変速機におけるクラツチ配置スペースにそのまま
収容可能な発進装置とし得る伝動装置を提供する
ことを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、本発明の伝動装置
は、動力源に連結された入力軸と、該入力軸に同
心的に配設された出力軸と、前記入力軸と前記出
力軸との間に駆動連結され、ポンプ及び該ポンプ
と流体を介して動力伝達を行うタービンとからな
る流体継手と、係合解放により動力を伝達遮断せ
しめる動力遮断クラツチと、係合解放により動力
の伝達を制御せしめる直結クラツチと、前記動力
遮断クラツチへの付勢力の付与及び解放により該
動力遮断クラツチを係合解放制御せしめるサーボ
機構とからなり、前記動力遮断クラツチは、前記
タービンに連結された駆動部材と、前記出力軸に
連結された被動部材とを有し、前記動力遮断クラ
ツチと前記直結クラツチとの間に、前記サーボ機
構の前記遮断クラツチへの付勢力の付与に伴つて
前記直結クラツチを係合方向に付勢せしめる付勢
手段が介在され、前記駆動部材と前記入力軸との
間に、前記サーボ機構の付勢力に対抗する付勢力
を前記駆動部材に付与する対抗付勢手段が配設さ
れたことを構成とする。 〔作用及び発明の効果〕 このように構成した本発明の伝動装置にあつて
は、駆動部材と入力軸の間に配設された対抗付勢
手段がタービンスラスト力と協働してサーボ付勢
力と対抗するばね荷重を駆動部材に付与するた
め、クラツチ係合時に、常に動力遮断クラツチの
係合が直結クラツチの係合に先立つ動作タイミン
グが設定される。したがつて、本発明によれば、
直結クラツチと動力遮断クラツチを単一のサーボ
機構により操作可能で、従来の手動変速機におけ
るクラツチ収容スペースに十分搭載可能でコンパ
クトな伝動装置を提供することができ、これを発
進装置とする車両のエンジンストツプや変速シヨ
ツクの増大を防止することができる。 〔実施例〕 つぎに本発明を図に示す実施例に基づき説明す
る。 第1図は本発明の第1実施例にかかる3軸式車
両用変速機を示し、伝動装置1、前進4速後進1
速用の歯車変速機6、図示しないデイフアレンシ
ヤル機構、およびこれらを収納した変速機ケース
10からなる。 伝動装置1は、流体継手(以下カツプリングと
いう)11と、その内側に設けられた動力遮断ク
ラツチ(以下クラツチという)13と、カツプリ
ングの外周がわで本実施例ではエンジンがわ(図
示右がわ、以下右がわという)に設けられた直結
クラツチ15と、カツプリングの入力部材と出力
部材との間に設けられたオイルポンプ17と、ク
ラツチ13を解放および係合するためのサーボ機
構19とからなる。 カツプリング11は、エンジンのクランク軸に
連結された伝動装置の入力軸101にドライブプ
レート102を介して連結されてケースの前半部
を構成するフロントカバー111、該フロントカ
バー111に外周で溶接されてケースの後半部を
構成する円環板状のリアカバー110、該リアカ
バーの内周壁面の外側部に周状に固着された断面
略L字状の円環状ポンプシエル112、該ポンプ
シエル112内壁に周設されたポンプブレート1
13、該ポンプブレートに対向して配置されたタ
ービンブレード114、および該タービンブレー
ド114を保持しているタービンシエル115と
を備える。前記フロントカバー111の中心には
エンジンがわ大径部が入力軸101の端面中心に
設けられたパイロツト穴104に嵌合するパイロ
ツトボス105とされ、歯車変速機がわ(図示左
がわ、以下左がわという)は先端がオイルポンプ
17のドライブ軸106とされ、中間は後記する
直結クラツチ15のデイスクプレートを軸方向お
よび回転方向に摺動自在に支持するデイスクプレ
ート保持軸107とされた中心軸108が貫設さ
れている。またフロントカバー111の外周部に
は軸に対して直交する円環状の直結クラツチフエ
イス面111Aおよび内周スプライン111Bが
形成された筒状部111Cが連設されている。前
記タービンシエル115は、該タービンシエル1
15と軸方向のほぼ同一区間内で半径方向の内が
わに配置されたクラツチ13を介して伝動装置の
出力軸103に連結されている。 クラツチ13は、左がわ端に半径方向に展設さ
れたサーボ荷重伝達装置を構成するフランジ部1
31を備え、前記タービンシエル115の内周に
設けられたハブ状部116を摺動自在に支持し、
右がわ端に半径方向に絞設された支壁132が後
記する直結クラツチ15のデイスクプレートに溶
接され、内周にインナスプライン133が形成さ
れた筒状のクラツチプレートケース134と、前
記伝動装置の出力軸103にスプライン嵌合され
たハブ部135、前記クラツチプレートケース1
34のインナスプライン133と対応位置に外周
スプライン136が形成されたクラツチドラム部
137、および前記ハブ部135とドラム部13
7とを連結するデイスク部138からなるクラツ
チデイスクホイール139と、外周が前記クラツ
チプレートケース134にスプライン嵌合された
複数のクラツチプレート141と、内周が前記ク
ラツチデイスクホイール139のドラム部にスプ
ライン嵌合され、前記クラツチプレート141と
交互に重ねられたクラツチデイスク143とから
なる。したがつて、クラツチ13のクラツチプレ
ートケース134とクラツチプレート141は駆
動部材を構成し、クラツチデイスクホイール13
9とクラツチデイスク143は被動部材を構成す
る。 直結クラツチ15は、外周に前記フロントカバ
ー111の筒状部内周スプラインにスプライン嵌
合された複数のクラツチプレート151と、前記
タービンシエル115の外周部に固着された円環
状の直結クラツチ押圧板152と、該押圧板15
2から円周状に軸方向に突設された多数のクラツ
チデイスク保持腕153と、該保持腕153に内
周がスプライン嵌合され前記クラツチプレート1
51と交互に重ねられた複数のクラツチデイスク
154と、ダンパー157を介して互いに連結さ
れた外周がわの駆動板と内周がわの被動板からな
り、被動板の中心のハブ部155が前記中心軸1
08のデイスクプレート保持軸107にメタルベ
アリングを介して回転可能に支持され、駆動板の
外周156は前記保持腕153に係合され、さら
にフロントカバー111内がわ中心部に挿入され
たスプリング159によりスラストベアリング1
60を介して歯車変速装置方向に押圧されている
デイスクプレート158とからなる。デイスクプ
レート158はクラツチ13と直結クラツチ15
との間のサーボ荷重伝達のための連結部材となつ
ている。 オイルポンプ17は、本実施例では内接歯車ポ
ンプが使用され、クラツチデイスクホイール13
9内で前記クラツチプレートとクラツチデイスク
ホイールのデイスク部138との間に設けられて
いる。このオイルポンプ17は、外周部において
前記デイスクプレート158に固着され内周が前
記伝動装置の出力軸103の先端小径部103B
にオイルシール175を介して遊嵌されスラスト
ベアリング176を介してクラツチデイスクホイ
ールのデイスク部138に当接されたケーシング
170と、該ケーシング170のエンジンがわに
設けられたギヤルーム内に回転自在に嵌め込まれ
た内歯歯車172と前記中心軸108の先端にス
プライン嵌合された外歯歯車171と、出力軸1
03の中心に形成された油路103Aに連結して
ケーシング170に設けられた吐出口173と、
デイスクプレート158に形成されデイスクプレ
ート158とフロントカバー111との間と連絡
した吸入口174とからなる。 クラツチ13のサーボ機構19は、運転席に設
けられたクラツチペダル、または吸気管負圧ある
いは油圧等の自動給排によつて作動するサーボ機
構に連結された連結棒191と、該連結棒により
支点193まわりに回転される押圧杆192と、
該押圧杆192の先端192Aに係合されたフラ
ンジ194Aを有するベアリングケース194
と、該ベアリングケースに内嵌されたベアリング
195と、該ベアリング195に内嵌されたスラ
イデイングスリーブ196と、内周縁が該スライ
デイングスリーブ196の右がわ端に係止された
ダイヤフラムスプリング197と、該ダイヤフラ
ムスプリング197の外周縁に係合されスラスト
ベアリング198を介して前記クラツチ13を押
圧するための押圧環199とからなり、クラツチ
13の解放および摺動(半クラツチ)が人動また
は自動でなされる。 歯車変速機6は公知の構成を有し、前記伝動装
置の出力軸をインプツトシヤフトとし、該インプ
ツトシヤフトに並列されたアウトプツトシヤフト
61、第1速と第2速との切換え用ドツグクラツ
チ62、第3速と第4速との切換え用ドツグクラ
ツチ63、および図示しない後進用ギヤを有す
る。 この伝動装置はつぎのように作動する。 クラツチ13のサーボ機構19は、人動または
自動で連結棒191が図示左方向に作動したとき
押圧杆192が支点193まわりに左回転してベ
アリング195を介してスライデイングスリーブ
196をエンジン方向に変位させる。これにより
スライデイングスリーブ196はダイヤフラムス
プリング197の中心がわをエンジンがわに膨出
させ、ダイヤフラムスプリング197の外周に連
結された押圧環199は図示左方向に変位する。
この作用で多板クラツチ13は解放される。また
このダイヤフラムスプリング197によるクラツ
チへの押圧力の解除はクラツチのクラツチデイス
クケース134、タービンシエル115、デイス
クプレート158へ付与されていたエンジンがわ
への押圧力を解除するため、ロツクアツプ状態の
直結クラツチ15も解放される。この状態でクラ
ツチ13による動力の遮断がなされるので歯車変
速機6において変速操作が可能となる。 人動または自動で連結棒191が図示右方向へ
作動すると、スライデイングスリーブ196はダ
イヤフラムスプリング197の復帰力作用で図示
左方に変位され、押圧環199はエンジンがわに
押圧されて多板クラツチ13は係合し、伝動装置
の入力軸101と出力軸103はカツプリング1
1を介して連結される。このとき直結クラツチ1
5は、以下のように作動する。クラツチ13の係
合に伴い、タービンシエル115と出力軸103
とが連結されると、カツプリング11による動力
伝達が行なわれて、ポンプとタービンの相対回転
が大きい場合は、これによつてタービンに生じる
ポンプ側へのスラスト力が大きく、また、これに
対抗付勢手段を構成するスプリング159の付勢
力、さらにオイルポンプ17の吐出油圧も生じ
て、直結クラツチ15はダイヤフラムスプリング
197の力に抗して解放状態を維持する。そし
て、ポンプとタービンとの相対回転が小さくなる
に従つて、前記スラスト力及びオイルポンプの吐
出圧が小さくなると、ダイヤフラムスプリング1
97の付勢力がスプリング159のばね荷重に打
ち勝つて直結クラツチは係合する。したがつて、
この実施例においては、動力遮断クラツチ13の
駆動部材であるクラツチプレートケース134及
びタービンシエル115がサーボ機構19の動力
遮断クラツチ13への付勢力の付与に伴つて直結
クラツチ15を係合方向に付勢せしめる付勢手段
を構成し、スプリング159が対抗付勢手段を構
成する。
【表】 表1と第5図とに示す如く、クラツチ13およ
び直結クラツチ15のトルク容量比(トルク容
量/必要トルク容量)T13およびT15は、クラツ
チ13と直結クラツチ15とに同じサーボ荷重が
付与される場合aの如く変化するが、本実施例の
如く直結クラツチのトルク容量の減少を行つた場
合bにおける如く減少する。 第2図は第2実施例を示す。本実施例では本発
明の伝動装置とVベルト式無段変速機とを組み合
せて車両用無段変速機を構成している。第1図と
同一符号は同一機能物を示す。 本実施例では伝動装置1は第1実施例と同一機
能要素で構成されている。フロントカバー111
の外周内壁にポンプブレード113が設けられ、
リアカバー110とタービングシエル115との
間に直結クラツチ15が設けられている。本実施
例においてもリアカバー110とデイスクプレー
ト158との間に供給されるオイルポンプ17の
吐出油圧、タービンによるタービンスラスト、お
よびリアカバー110とデイスクプレート158
との間の中心部に挿入されたリターンスプリング
159により直結クラツチ15のトルク容量の軽
減が図られている。2はVベルト式無段変速機、
3はクラツチサーボ機構、4は前進後進切換機
構、5はデイフアレンシヤル機構である。 Vベルト式無段変速機2は、前記エンジン出力
軸と同軸心上で直列して配されている中空の入力
軸21、入力軸と平行して並列されたVベルト式
無段変速機の中空の出力軸22、入力軸21上に
設けられた入力プーリ23、中空の出力軸22上
に設けられた出力プーリ24、入力プーリ23お
よび出力プーリ24の間を伝動するVベルト2
5、入力プーリ23の実効径を変化させるサーボ
機構26、出力プーリ24の実効径を変化させる
サーボ機構27、入力プーリに設けられたカム機
構28からなる。 入力軸21は、軸心は中空とされベアリング2
11および212によりVベルト式無段変速機ケ
ース10に回転自在に支持されるとともに、エン
ジンがわに段213、他方がわに外周スプライン
214および先端ねじ215が形成されている。 出力軸22は、軸心は中空とされ、本実施例で
は後記する固定フランジのスリーブと一体に形成
されベアリング221および222によりVベル
ト式無段変速機ケース10に回転自在に支持され
ている。 入力プーリ23は、一端(図示右端)はスラス
トベアリング216を介して前記入力軸の段21
3に当接され、他端外周には外周スプライン23
1とキー溝232が設けられたスリーブ状部23
3と、スリーブ状部233と一体に形成され外周
に入力軸の回転速度検出のためのスリツト234
が周設されたフランジ部235とからなる固定フ
ランジ23A、該固定フランジ23Aのスリーブ
部233に軸方向に変位自在に外嵌され、内周壁
に前記固定フランジのキー溝232と対応するキ
ー溝236が形成されるとともに外周壁に第1の
ねじである被動ねじ237が設けられたスリーブ
状ハブ部278と、該ハブ部278と一体に形成
されたフランジ部239とからなる可動フランジ
23B、およびキー溝232および236内に入
れられた固定フランジ23Aと可動フランジ23
Bとの軸方向の変位を許容するとともに軸まわり
の回転を一体的に行なうためのボールキー230
からなる。 出力プーリ24は、外周にキー溝241、スプ
ライン242、ねじ243、およびスプライン2
49が形成され、出力軸22と一体に形成された
スリーブ状部244と、該スリーブ状部244と
一体に形成されたフランジ部245とからなる固
定フランジ24Aと、該固定フランジ24Aのス
リーブ部244に軸方向への変位自在に外嵌さ
れ、内周に前記キー溝241と対応するキー溝2
54が設けられ、外周に第1のねじである被動ね
じ246が形成されたスリーブ状ハブ部247と
該ハブ部247と一体に形成されたフランジ部2
48とからなる可動フランジ24B、およびキー
溝241および254内に入れられ固定フランジ
24Aと可動フランジ24Bとの軸方向の変位を
許容すると共に軸まわりの回転を一体的に行なう
ためのボールキー240からなる。 Vベルト25は、それぞれ前記入力プーリ23
および出力プーリ24の固定フランジ23Aおよ
び固定フランジ24Aと可動フランジ23Bおよ
び可動フランジ24BのなすV字形の作用面に当
接し摩擦面を形成する作用面251および252
が両側に設けられている。 入力プーリのサーボ機構26は、前記入力プー
リの可動フランジ23Bの被動ねじ237に螺合
する第2のねじである駆動ねじ261が内周に形
成され、一端はスラストベアリング265を介し
て後記するカム機構の他方のカムレース287に
当接された可動フランジの駆動子であるスリーブ
262、該スリーブ262とケース10との間に
設けられスリーブ262を制動する湿式多板電磁
式のダウンシフトブレーキ263、スリーブ26
2の外周に配された筒状のスプリングガイド26
4、該スプリングガイド264とスリーブ262
との間に配され可動フランジ23Bにエンジンが
わ端が連結され、他方がわ端は筒状のスプリング
ガイド264の他方がわ端に連結された第1のア
ツプシフト用トーシヨンコイルスプリング26
6、スプリングガイドの外周に配され、エンジン
がわ端はスプリングガイド264のエンジンがわ
端に連結され、他方がわ端はスリーブ262の他
方がわ端に連結された第2のアツプシフト用トー
シヨンコイルスプリング267からなる。 出力プーリのサーボ機構27は、前記可動フラ
ンジ24Bの被動ねじ246に螺合する第2のね
じである駆動ねじ271が内周に形成された駆動
子であるスリーブ272と、該スリーブ272と
ケース10とを固定する湿式多板電磁式のアツプ
シフト用ブレーキ273と、スリーブ272と可
動フランジ24Bとの間に両端が連結されて取付
けられたダウンシフト用トーシヨンコイルスプリ
ング274と、出力軸のスプライン242と嵌合
するスプラインが形成され、可動フランジ24B
側である一方の面はベアリング275を介してス
リーブ272の端面に当接され他方の面はベアリ
ング221のインナレースを介してナツト276
で係止され、前記スリーブ272を軸方向に支持
する支持リング277とからなる。 カム機構28は、第3図にも示す如く入力軸2
1に外嵌されたスナツプリング218と入力軸端
に形成された前記ねじ215に螺合されたナツト
217により軸方向に固定されるとともに入力軸
21のスプライン214とスプライン嵌合した内
周スプライン281が形成された一方のカムレー
ス282と、前記他方のカムレース287と、こ
れらカムレース間に介在されたテーパードローラ
ー288と、該ローラー288のカバーリング2
89とからなり、ローラー288はレース282
と287の作用面292と286との間にはさま
り、入力軸21と固定フランジ23Aとの回転方
向の変位に対応して可動フランジ23Bを図示右
方向に押圧する押圧力を変化させる。 つぎにこのVベルト式無段変速機の作用を説明
する。 (イ) 定速走行時はブレーキ263および273が
共に解放される。 トルクの伝動は、入力軸21→カム機構の一方
のレース282→テーパードローラー288→他
方のレース287→入力プーリ23→Vベルト2
5→出力プーリ24→出力軸22の順でなされ
る。Vベルト25による伝達トルクの大きさはV
ベルト25に加わる挾圧力に比例し、該挾圧は可
動プーリ23Bおよび該可動プーリと螺合したス
リーブ262を介して他方のカムレース287に
当接され、カム機構の原理により入力プーリは回
転方向に微動し、テーパードローラー288によ
り軸方向に作用する挾圧力Fcは、伝達トルクに
対し、第4図に示す如く比例して変化し、Vベル
ト25を挾む可動フランジ23Bに加わる挾圧力
を伝達トルクに対応して変化させ、これによりV
ベルト25の作用面と可動フランジ23Bおよび
固定フランジ23Aの作用面との面圧が変化して
当面接の挾圧力を変化させる。第5図においては
F1は最高減速比のときにVベルトがスリツプし
ない必要挾圧力、F2は最低減速比のときにVベ
ルトがスリツプしない必要挾圧力、F0は従来の
油圧サーボを用いたときの挾圧力、Fsはスプリ
ングによる挾圧力を示す。第4図のグラフからカ
ム機構28を用いたVベルト式無段変速機では伝
達トルクが5Kgm以下でも挾圧力と伝達トルクが
正比例し、Vベルトとプーリとの不必要な挾圧力
の発生が低減できることが判る。 (ロ) アツプシフトはブレーキ273を係合させて
なされる。 スリーブ262および272は可動フランジの
スリーブ部278および247と相対回転し、可
動フランジ23Bは入力プーリ23の有効径を増
大させる方向(図示右方)に変位し、可動フラン
ジ24Bは出力プーリ24の有効径を減少させる
方向(図示右方)に変位し、変速比の低減が行わ
れる。変速比が制御設定値になつた時点でブレー
キ263および273は解放される。 このアツプシフト時出力プーリのサーボ機構の
トーシヨンスプリング274は捩られてエネルギ
ーの蓄積がなされる。 (ハ) ダウンシフトはブレーキ263を係合させて
なされる。 ブレーキ263が係合するとスリーブ262を
固定し可動フランジ23Bを入力プーリ23の有
効径の減少方向(図示左方)に変位させ、トーシ
ヨンスプリング274はスリーブ272を回転駆
動して戻り、可動フランジ24Bを出力プーリの
有効径の増大方向(図示左方)に変位させる。こ
の入力プーリ23の可動フランジ23Bの変位は
カム機構による可動フランジ23Bの押圧力に逆
らつてなされる。変速比が制御設定値になつたと
きブレーキ263を解放する。このダウンシフト
時、入力プーリサーボ機構26の第1および第2
のアツプシフトスプリング266および267は
捩れてエネルギーの蓄積がなされる。 このVベルト式無段変速機においてはブレーキ
263,273の電磁ブレーキが故障してブレー
キが係合不能になつた場合においては故障前の変
速比のまま走行できる。よつて油圧サーボにより
変速比を変更するVベルト式無段変速機の場合の
油圧洩れの如く不用意に変速比が変更することが
防止でき安全性に優れる。 クラツチサーボ機構3は、クラツチを操作する
操作部33、入力軸21の中空に挿通されたプツ
シユロツド35、クラツチペダル36およびクラ
ツチペダルのリンク機構37からなる。操作部3
3は、変速機ケース10に枢着されたプツシユレ
バー331、変速機ケースに設けられた摺動キヤ
ツプ333、エンジンがわはプツシユロツド35
の他方がわ端352に当接され、他方がわ端はレ
リースベアリング335を介して前記摺動キヤツ
プ333の内壁に回転自在に支持されたベアリン
グレース337からなり、プツシユレバー331
が足または手による人動操作により支点まわりに
図示反時計方向に回転駆動されたとき摺動キヤツ
プはエンジンがわに摺動されてプツシユレバー3
5をエンジンがわに押圧し、ダイヤスラムスプリ
ング312の中心をエンジン方向に変位させてプ
レツシヤプレートをエンジン方向に動かし、クラ
ツチを解除する。クラツチペダルリンク機構37
は、前記プツシユレバー331と同体に固着され
て変速機ケース10の外に配されたリンクレバー
361、該リンクレバー361の自由端とクラツ
チペダル36とを連結するケーブル362とから
なる。 この実施例においてはクラツチサーボ機構3は
運転者がクラツチペダル36を踏み込むことによ
りケーブル362、リンクレバー361を介して
プツシユレバー331が支点まわりに回転駆動さ
れ、前述の如くクラツチの解放および摺動(半ク
ラツチ)が人動でなされる。なお、第1実施例と
同様に自動によつてクラツチを制御してもよい。 前進後進切換機構4は、ドツグクラツチ41、
第1のシンプルプラネタリギアセツト43、第2
のシンプルプラネタリギアセツト45からなる。 ドツグクラツチ41は操作レバーにリンクされ
たフオーク411、該フオークに係合され軸方向
にスライドされるブレーキ用スリーブ413、第
1のギア415(スプラインピース)、第2のギ
ア417(スプラインピース)、スリーブ413
と第2ギア417との間に設けられたシンクロギ
ア419(シンクロナイザーリング)からなる。 第1のプラネタリギアセツト43はVベルト式
無段変速機の出力軸22に設けられた前記スプラ
イン249にスプライン嵌合したサンギア軸43
0上に形成されたサンギア431、ドツグクラツ
チ41の第2ギア417に連結されるとともに第
2プラネタリギアセツト45のサンギア451に
連結されたリングギア433、ドツグクラツチ4
1の第1ギア415に連結されるとともに第2リ
ングギア453に連結されたキヤリア435、お
よびプラネタリギア437からなり、第2プラネ
タリギアセツト45は前記サンギア451、リン
グギア453とデフアレンシヤル機構のギアボツ
クスに連結された出力スリーブ450に設けたス
プライン459にスプライン嵌合されキヤリア4
55およびプラネタリギア457からなる。この
前進後進切換機構41は、手動または自動により
ドツグクラツチ41のスリーブ413が第2ギア
417と噛合されリングギア433およびサンギ
ア451がケース101に固定されたとき設定変
速比前進運動がなされ、スリーブ413が第1ギ
ア415に噛合されキヤリア435とリングギア
453がケース10に固定されたとき設定変速比
の後進運動となる。 デフアレンシヤル機構5は、前記前進後進切換
機構4の出力軸である出力スリーブ450を入力
軸として、該入力軸450に一体的に連結されて
ギアボツクス52、差動小ギア53,54該差動
小ギアに歯合した差動大ギア55,56、該差動
大ギアにスプライン嵌合された一方の出力軸57
および前記Vベルト式無段変速機の出力軸第1お
よび第2のサンギア431,451、および出力
スリーブ450を挿貫して配された他方の出力軸
58からなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかる伝動装置
と歯車変速機とを組合せたFF式自動車用変速機
の断面図、第2図は本発明の第2実施例にかかる
伝動装置とVベルト式無段変速機とを組合せた
FF式自動車用変速機の断面図、第3図はカム機
構の拡大図、第4図はその作用説明のためのグラ
フ、第5図は動力遮断用クラツチと直結クラツチ
とのトルク容量比とサーボ荷重比との関係を示す
グラフである。 1……伝動装置、3……サーボ機構、7……油
圧サーボ(サーボ機構)、11……流体継手、1
3……動力遮断クラツチ、15……直結クラツ
チ、19……サーボ機構、101……入力軸、1
03……出力軸、113……ポンプ、114……
タービン、134……クラツチプレートケース
(駆動部材)、138……クラツチデイスクホイー
ル(被動部材)、159……スプリング(対抗付
勢手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 動力源に連結された入力軸と、 該入力軸に同心的に配設された出力軸と、 前記入力軸と前記出力軸との間に駆動連結さ
    れ、ポンプ及び該ポンプと流体を介して動力伝達
    を行うタービンとからなる流体継手と、係合解放
    により動力を伝達遮断せしめる動力遮断クラツチ
    と、係合解放により動力の伝達を制御せしめる直
    結クラツチと、 前記動力遮断クラツチへの付勢力の付与及び解
    放により該動力遮断クラツチを係合解放制御せし
    めるサーボ機構とからなり、 前記動力遮断クラツチは、前記タービンに連結
    された駆動部材と、前記出力軸に連結された被動
    部材とを有し、 前記動力遮断クラツチと前記直結クラツチとの
    間に、前記サーボ機構の前記遮断クラツチへの付
    勢力の付与に伴つて前記直結クラツチを係合方向
    に付勢せしめる付勢手段が介在され、 前記駆動部材と前記入力軸との間に、前記サー
    ボ機構の付勢力に対抗する付勢力を前記駆動部材
    に付与する対抗付勢手段が配設されたことを特徴
    とする伝動装置。 2 前記ポンプは前記入力軸に連結され、 前記動力遮断クラツチは前記タービンと前記出
    力軸との間に配設され、 前記直結クラツチは前記駆動部材と前記入力軸
    との間に配設され、 前記付勢手段は、前記サーボ機構の付勢力の付
    与に伴う前記駆動部材の移動に従つて前記直結ク
    ラツチを付勢せしめるべく、前記駆動部材と前記
    直結クラツチとの間に配設され 前記駆動部材は回転自在に前記出力軸に同心的
    に支持され、 前記被動部材は前記出力軸に支持されたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の伝動装
    置。 3 前記付勢手段は、前記駆動部材と前記タービ
    ンからなり、前記動力遮断クラツチを係合せしめ
    る前記サーボ機構の付勢力に応じて前記駆動部材
    がタービンを介して直結クラツチを付勢せしめる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の伝動装置。 4 前記対抗付勢手段はばね荷重を生じるばね手
    段であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    乃至第3項の何れか1項記載の伝動装置。
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