JPH10331869A - クラッチの潤滑装置 - Google Patents

クラッチの潤滑装置

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Publication number
JPH10331869A
JPH10331869A JP15760097A JP15760097A JPH10331869A JP H10331869 A JPH10331869 A JP H10331869A JP 15760097 A JP15760097 A JP 15760097A JP 15760097 A JP15760097 A JP 15760097A JP H10331869 A JPH10331869 A JP H10331869A
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JP
Japan
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clutch
speed
wet friction
gear
piston
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Pending
Application number
JP15760097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuharu Taketsuna
靖治 竹綱
Koichi Sugihara
功一 杉原
Tomoyuki Maeda
智之 前田
Rie Kojima
理恵 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式摩擦クラッチの引き摺りトルクを抑制す
ることの可能なクラッチの潤滑装置を提供する。 【解決手段】 変速機構の入力側に配置される受圧板2
1およびプッシャプレート22およびクラッチディスク
18およびダイヤフラムスプリング24およびピストン
29と、受圧板21およびプッシャプレート22および
クラッチディスク18に潤滑油を供給する油路33とを
備えたクラッチの潤滑装置において、ピストン29の動
作に連動して油路33のポート34の開度を変更する突
出部26が、ダイヤフラムスプリング24に形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変速機構の入力
側に配置される湿式摩擦クラッチを潤滑するための潤滑
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機は、歯
車変速機構によりトルクの伝達経路が構成されている。
このトルクの伝達経路を切り換えることにより変速比が
変更さされ、複数の前進段および後進段が設定される。
上記歯車変速機構としては、遊星歯車式の変速機構と、
選択歯車式の変速機構とが知られている。
【0003】遊星歯車式の変速機構は、複数組の遊星歯
車機構を主体とする構成である。また、選択歯車式の変
速機構は、互いに平行に配した軸と、互いに噛合した状
態で軸に取り付けられた複数のギヤ対と、複数のギヤ対
と軸とのトルク伝達経路を接続・遮断する複数の変速用
クラッチとを備えた構成である。
【0004】ここで、選択歯車式の変速機構を有する自
動変速機においては、変速機構の入力側に配置するクラ
ッチとして、湿式摩擦クラッチが用いられる場合があ
る。例えば、本出願人が先に提案した特願平7−551
54号がある。このような車両においては、変速用クラ
ッチを解放しておけばニュートラル状態になる。
【0005】そして、車両が発進する場合は湿式摩擦ク
ラッチを解放し、かつ、第1速を設定するための変速用
クラッチが係合される。その後に発進用クラッチが半ク
ラッチの状態を経て係合され、エンジンのトルクが歯車
変速機構に伝達される。一方、車両の走行中、変速用ク
ラッチの係合・解放に対応して湿式摩擦クラッチをスリ
ップさせる制御が行われ、変速ショックが抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、湿式
摩擦クラッチが用いられた自動変速機においては、湿式
摩擦クラッチをスリップさせる制御が多用される。この
ため、湿式摩擦クラッチに潤滑油を供給し、発熱部を冷
却する必要がある。しかしながら、従来の自動変速機に
おいては、湿式摩擦クラッチの動作状態に関わり無く所
定量の潤滑油が供給されている。
【0007】ここで、湿式摩擦クラッチの解放状態で潤
滑油が供給された場合は、潤滑油のせん断力により引き
摺りトルクが生じる。その結果、引き摺りトルクの損失
分に対応してエンジンの燃費が低下する可能性があっ
た。また、自動変速機のニュートラル状態でエンジン回
転数が上昇した場合は、エンジンのトルクが歯車変速機
構にトルクが伝達される。その結果、制動装置の制動力
を強めなければならないなどの不都合が生じていた。
【0008】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、湿式摩擦クラッチの解放状態において、引き
摺りトルクの発生を可及的に抑制することの可能なクラ
ッチの潤滑装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するため請求項1の発明は、変速機構の入力側
に配置される湿式摩擦クラッチと、この湿式摩擦クラッ
チを動作させるために移動する動作機構と、前記湿式摩
擦クラッチに潤滑油を供給する油路とを備えたクラッチ
の潤滑装置において、前記動作機構の移動により前記油
路を開閉する開閉機構を備えていることを特徴とする。
上記湿式摩擦クラッチの動作には、湿式摩擦クラッチの
係合と解放とスリップとが含まれる。
【0010】請求項1の発明によれば、動作機構の移動
により湿式摩擦クラッチが動作される。また、湿式摩擦
クラッチの動作に連動して油路の開度が変更(言い換え
れば制御)される。したがって、湿式摩擦クラッチが解
放された場合は、潤滑油の供給量を抑制することでせん
断力が低減され、引き摺りトルクを抑制することが可能
になる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の構成に加
え、前記開閉機構が、前記動作機構の移動量に基づいて
前記油路の開度を変更する構成を備えている。
【0012】請求項2の発明によれば、請求項1の作用
に加え、湿式摩擦クラッチの係合力に基づいて、潤滑油
の供給量を制御することが可能になる。したがって、湿
式摩擦クラッチの動作状態に対応した潤滑油の供給量が
維持され、引き摺りトルクの抑制機能が一層向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図に示す実施
例に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施例であ
るトランスアクスルの内部構成示す断面図、図2は図1
のトランスアクスルの概略構成を示すスケルトン図、図
3は、図1の要部を示す拡大断面図である。ケーシング
1の内部には、自動変速機A1および最終減速機B1が
組み込まれている。
【0014】まず、自動変速機A1の構成を具体的に説
明する。ケーシング1の内部には、入力軸2とカウンタ
軸3とが平行に配置されている。ケーシング1には、そ
の内部を2分割もしくは3分割する隔壁状のサポート
6,7が形成されている。入力軸2およびカウンタ軸3
が、サポート4,5を貫通して配置されている。サポー
ト4,5には軸受6が別個に取り付けられている。そし
て、軸受6により、入力軸2が回転自在に保持されてい
る。
【0015】入力軸2のサポート6側の端部にはクラッ
チ機構8が配置されている。以下、クラッチ機構8の構
成を具体的に説明する。まず、入力軸2の先端外周部に
クラッチケーシング9が取り付けられている。クラッチ
ケーシング9は環状に形成され、クラッチケーシング9
と入力軸2とが相対回転可能に構成されている。
【0016】クラッチケーシング9の先端部には、ねじ
10によりプレート11が固定されている。プレート1
1には、ねじ12によりドライブプレート13が連結さ
れている。また、ドライブプレート13が、ねじ14に
よりクランクシャフト15に連結されている。このクラ
ンクシャフト15はエンジン(図示せず)側に取り付け
られている。
【0017】一方、クラッチケーシング9の内部におい
て、入力軸2の先端にクラッチハブ16がスプライン嵌
合されている。このクラッチハブ16の外周には、ダン
パー機構17を介してクラッチディスク18が取り付け
られている。また、クラッチケーシング9の内部には環
状のケース19が配置され、ケース19が入力軸2に対
して相対回転可能に取り付けられている。
【0018】ケース19の外周には円筒状の接続部材2
0が固定され、接続部材20が、ねじ20Aによりプレ
ート11に固定されている。したがって、プレート11
および接続部材20およびケース19は一体回転され
る。また、接続部材20には半径方向に貫通する通路2
0Aが形成されている。通路20Aは、クラッチディス
ク18の外周側に対応する位置に、円周方向に複数形成
されている。
【0019】上記構成のプレート11および接続部材2
0およびケース19により取り囲まれた空間に、収納室
D1が形成されている。また、クラッチケーシング9と
ケース19と接続部材20との間に、潤滑油通過室E1
が形成されている。そして、収納室D1と潤滑油通過室
E1とが、通路20Aにより連通されている。また、ケ
ーシング1には、潤滑油を貯溜するオイルパン(図示せ
ず)が形成されている。そして、潤滑油通過室E1がオ
イルパンに連通されている。上記潤滑油は、自動変速機
A1の作動油としてのATF(オートマチック・トラン
スミッション・フルード)である。
【0020】プレート11のケース9側の側面には、環
状の受圧板21が固定されている。さらに、ケース19
の内周には、入力軸2の軸線C1方向に移動可能なプッ
シャプレート22が取り付けられている。このプッシャ
プレート22は環状に構成され、プッシャプレート22
と受圧板21とが同心状に配置されている。
【0021】そして、ケース19とプッシャプレート2
2とが、回り止め23により一体回転するように構成さ
れている。上記受圧板21とプッシャプレート22との
間にクラッチディスク18が配置されている。上記クラ
ッチハブ16とダンパー機構17とクラッチディスク1
8と受圧板21とプッシャプレート22とが、この発明
の湿式摩擦クラッチに相当する。上記クラッチハブ16
およびダンパー機構17およびクラッチディスク18お
よび受圧板21およびプッシャプレート22は、収納室
D1の内部に収納されている。
【0022】プッシャプレート22のケース19側の側
面には突起部22Aが形成されている。さらに、接続部
材20の内部において、ケース19とプッシャプレート
22との間には、環状のダイヤフラムスプリング24が
配置されている。このダイヤフラムスプリング24は、
ばね鋼などの材料に熱処理を施して弾性が付与されてい
る。
【0023】接続部材20の内周にはスナップリング2
5が取り付けられ、スナップリング25とケース19と
により、ダイヤフラムスプリング24の外周が挟持され
ている。ダイヤフラムスプリング24は、スナップリン
グ25とケース19との間に組み付ける前の無負荷状態
では、外周端と内周端とが軸線C1方向の異なる位置に
設定される形状に構成されている。
【0024】図4は、図3のIV−IV線における側面断面
図である。ダイヤフラムスプリング24の内周には、入
力軸2側に向けて突出した突出部26が形成されてい
る。突出部26は、円周方向にほぼ等間隔おきに複数形
成されている。そして、各突出部26の内接円(図示せ
ず)の直径が、ケース19の内筒部27の外径よりも大
きく設定されている。
【0025】そして、ダイヤフラムスプリング24の組
み付け状態では、その弾性により突出部26が、ケース
19のプレート11側の側面19Aに押し付けられてい
る。つまり、図3に示すように、ダイヤフラムスプリン
グ24が、軸線C1に対してほぼ直交する形状に維持さ
れる。上記構成のダイヤフラムスプリング24が、この
発明の開閉機構に相当する。
【0026】また、ケース19の内筒部27の外周に
は、環状のシリンダ28が形成されている。シリンダ2
8には、環状のピストン29が配置されている。ピスト
ン29は、シリンダ18内で軸線C1方向に移動可能に
構成されている。ピストン29の外周には鍔部29Aが
形成されている。さらに、ピストン29の外径は、突出
部26の内接円の直径よりも大きく設定されている。そ
して、鍔部29Aが、ケース19と突出部26との間に
配置されている。つまり、各突出部26の弾性力が鍔部
29Aに伝達され、鍔部29Aがケース19に押し付け
られている。上記構成のピストン29が、この発明の動
作機構に相当する。
【0027】前記ケース19とピストン29との間には
油圧室30が形成されている。さらに、入力軸2の内部
には油路31が形成され、円筒部27には油路32が形
成されている。油路32は、油路31および油圧室30
に連通されている。前記サポート6の側面には油圧ポン
プ32が取り付けられている。この油圧ポンプ32は、
オイルパンから潤滑油を汲み上げるための機構である。
そして、油路31が油圧ポンプ32に接続されている。
前記クラッチケーシング9の端部は、入力軸2の外周面
に沿って油圧ポンプ32の内部に挿入されている。油圧
ポンプ32の駆動部(図示せず)に、クラッチケーシン
グ9の端部が連結されている。したがって、クラッチケ
ーシング9の回転により油圧ポンプ32が駆動される。
【0028】前記ケース19には油路33が形成され、
油路33のポート34が、ケース19のプレート11側
の側面19Aに開口されている。図4に示すように、ポ
ート34は円周方向にほぼ等間隔おきに複数形成されて
いる。つまり、各ポート34が各突出部26に対応する
箇所に配置されている。そして、各ポート34の内接円
(図示せず)の直径が、各突出部26の内接円(図示せ
ず)の直径よりも大きく設定されている。また、入力軸
2には油路35が形成され、油路35が油路33および
油圧ポンプ32に接続されている。
【0029】なお、前記サポート5には軸受36が取り
付けられ、サポート6には軸受37が取り付けられてい
る。この軸受36,37により、カウンタ軸3が回転自
在に支持されている。
【0030】一方、入力軸2およびカウンタ軸3には、
互いに噛合した五対のギヤ対が設けられている。まず、
入力軸2の軸線C1方向の中間部には、第1速用ドライ
ブギヤ38が形成されている。また、カウンタ軸3の外
周には、第1速用ドリブンギヤ39が回転自在に取り付
けられている。そして、第1速用ドライブギヤ38と第
1速用ドリブンギヤ39とが噛合されている。
【0031】さらに、カウンタ軸3の外周には、一方向
クラッチ40が回転自在に取り付けられている。そし
て、第1速用ドリブンギヤ39の一部が、一方向クラッ
チ40のアウターレースを形成している。なお、この一
方向クラッチ40は、第1速用ドリブンギヤ38からイ
ンナーレースに向けてトルクを伝達する方向で係合する
構成を備えている。
【0032】カウンタ軸3には、一方向クラッチ40に
隣接してクラッチハブ41がスプライン嵌合されてい
る。一方向クラッチ40のインナーレース40Aの一部
が、クラッチハブ41と外径が一致するように外周側に
延出している。クラッチハブ41およびインナーレース
40Aの外周面には、スプラインが形成されており、こ
のスプライン部分に、ハブスリーブ42が軸線C1方向
に移動可能に嵌合されている。すなわち、ハブスリーブ
42が、クラッチハブ41およびインナーレース40A
にスプライン嵌合することにより、クラッチハブ41と
インナーレース40Aとの間でトルクが伝達される。
【0033】また、入力軸2のサポート5側の端部に
は、第2速用ドライブギヤ43が回転自在に嵌合されて
いる。さらに、カウンタ軸3の外周には第2速用ドリブ
ンギヤ44がスプライン嵌合されている。そして、第2
速用ドライブギヤ43と第2速用ドリブンギヤ44とが
噛合されている。さらにまた、入力軸2の外周には、第
2速用ドライブギヤ43に隣接して第2速用クラッチ4
5が設けられている。
【0034】第2速用クラッチ45は湿式多板クラッチ
であって、クラッチディスクを外周部にスプライン嵌合
させたクラッチハブ46が第2速用ドライブギヤ43に
連結されている。また、円筒部分の内周面にクラッチプ
レートをスプライン嵌合させたクラッチドラム47が、
入力軸2の端部にスプライン嵌合されている。そして、
油圧サーボピストン48がクラッチドラム47の内部に
配置されている。そして、油圧サーボピストン48の背
面側(図1の左側)に対して油圧を供給することによ
り、油圧サーボピストン48が図1の右方向に移動し
て、第2速用クラッチ45が係合される。
【0035】前記入力軸2の外周には、第1速用ドライ
ブギヤ38に隣接して第3速用ドライブギヤ49が回転
自在に保持されている。また、カウンタ軸2の外周部に
第3速用ドリブンギヤ50がスプライン嵌合されてい
る。そして、第3速用ドライブギヤ49と第3速用ドリ
ブンギヤ50とが噛合されている。
【0036】入力軸2の外周には、第3速用ドライブギ
ヤ49と入力軸2とを選択的に連結するための第3速用
クラッチ51が取り付けられている。第3速用クラッチ
51は、第3速用ドライブギヤ49に隣接して設けられ
ている。
【0037】この第3速用クラッチ51は、前述した第
2速用クラッチ45と同様な構成である。すなわち、ク
ラッチハブ52が第3速用ドライブギヤ49と一体化さ
れており、クラッチドラム53が入力軸2にスプライン
嵌合されている。そして、第3速用クラッチ51を係合
させるための油圧サーボピストン54が設けられてい
る。油圧サーボピストン54はクラッチドラム53の内
部に収容されている。
【0038】入力軸2のうちサポート6に接近した箇所
に、第4速用ドライブギヤ55がスプライン嵌合されて
いる。また、カウンタ軸2の外周には第4速用ドリブン
ギヤ56が回転自在に保持されている。そして、第4速
用ドライブギヤ55と第4速用ドリブンギヤ56とが噛
合されている。さらに、第4速用ドリブンギヤ56とカ
ウンタ軸3とを選択的に連結するための第4速用クラッ
チ57が設けられている。第4速用クラッチ57は第4
速用ドリブンギヤ56に隣接して配置されている。
【0039】この第4速用クラッチ57も多板クラッチ
である。第4速用クラッチ57のクラッチハブ58が第
4速用ドリブンギヤ56に連結されている。また、クラ
ッチドラム59がカウンタ軸3にスプライン嵌合されて
いる。そして、第4速用クラッチ57を係合させる油圧
サーボピストン60が、クラッチドラム59の内部に収
容されている。
【0040】さらに、入力軸2のうち第3速用クラッチ
51に隣接した箇所に、第5速用ドライブギヤ61がス
プライン嵌合されている。また、カウンタ軸3には、第
5速用ドリブンギヤ62が回転自在に保持されている。
そして、第5速用ドライブギヤ61と第5速用ドリブン
ギヤ62とが噛合されている。さらにまた、サポート5
と第5速用ドリブンギヤ62との間には、第5速用クラ
ッチ63が配置されている。第5速用クラッチ63は、
第5速用ドリブンギヤ62とカウンタ軸3とを選択的に
連結するための機構である。
【0041】この第5速用クラッチ63も多板クラッチ
である。クラッチハブ64が第5速用ドリブンギヤ62
に連結され、クラッチドラム65がカウンタ軸3にスプ
ライン嵌合されている。そして、第5速用クラッチ63
を係合させる油圧サーボピストン66が、クラッチドラ
ム65の内部に収容されている。
【0042】つぎに、後進用のギヤ対について説明す
る。カウンタ軸3の外周において、クラッチハブ41と
第4速用ドリブンギヤ56との間には、後進用ドリブン
ギヤ67が回転自在に配置されている。後進用ドリブン
ギヤ67のうち、クラッチハブ41に接する部分は、ク
ラッチハブ41と同一外径に形成され、かつその外周面
にスプラインが形成されている。したがって、クラッチ
ハブ41および後進用ドリブンギヤ67にハブスリーブ
42をスプライン係合させると、クラッチハブ41と後
進用ドリブンギヤ67との間でトルク伝達が可能にな
る。
【0043】また、ケーシング1の内部には、入力軸2
およびカウンタ軸3と平行にリバース軸(図示せず)が
回転自在に保持されている。おり、このリバース軸に例
えば第1速用ドライブギヤ38に噛合したギヤ(図示せ
ず)、および後進用ドリブンギヤ67に噛合した後進用
ドライブギヤ(図示せず)が取り付けられている。した
がって、ハブスリーブ42によってクラッチハブ41と
後進用ドリブンギヤ67とを連結することにより、後進
段が設定される。なお、カウンタ軸3の一端部には、ド
ライブギヤ68が形成されている。
【0044】上記第1速用ドライブギヤ38と第2速用
ドライブギヤ43と第3速用ドライブギヤ49と第4速
用ドライブギヤ55と第5速用ドライブギヤ61と第1
速用ドリブンギヤ39と第2速用ドリブンギヤ44と第
3速用ドリブンギヤ50と第4速用ドリブンギヤ56と
第5速用ドリブンギヤ62と後進用ドリブンギヤ67と
後進用ドライブギヤとが、この発明の変速機構に相当す
る。
【0045】一方、前記最終減速機B1の構成を具体的
に説明する。まず、デフケース69にはドリブンギヤ7
0が取り付けられ、ドリブンギヤ70とドライブギヤ6
8とが噛合している。デフケース69にはピニオンシャ
フト71が取り付けられ、ピニオンシャフト71にはピ
ニオンギヤ72が取り付けられている。ピニオンギヤ7
2にはサイドギヤ73,74が噛合され、サイドギヤ7
3,74にはドライブシャフト75,76が別個に接続
されている。ドライブシャフト75,76の端部には車
輪(図示せず)が別個に取り付けられる。最終減速機B
1は、減速機としての機能および差動装置としての機能
を備えている。
【0046】つぎに、自動変速機A1で各変速段を設定
する場合の動作について説明する。自動変速機A1がニ
ュートラルに設定された場合は、クラッチ機構8の油圧
室30から排圧される。このため、図3に示すように、
ダイヤフラムスプリング24の各突出部26の弾性によ
り、ピストン29の鍔部29Aがケース19に押し付け
られて待機位置に停止している。つまり、プッシャプレ
ート22および受圧板21と、クラッチディスク18と
が離れた状態、言い換えれば湿式摩擦クラッチが解放状
態に維持される。
【0047】すなわち、湿式摩擦クラッチの解放状態で
は、エンジンから出力されたトルクが、クランクシャフ
ト15およびドライブプレート13およびプレート11
およびクラッチケーシング9および接続部材20に伝達
された場合でも、このトルクは入力軸3には伝達されな
い。
【0048】自動変速機A1で前進第1速を設定する場
合は、第2速用クラッチ45および第3速用クラッチ5
1および第4速用クラッチ57および第5速用クラッチ
63が解放状態に制御される。また、ハブスリーブ42
を図1に実線で示す位置に移動させてクラッチハブ41
とインナーレース40Aとが連結される。さらに、油圧
室30の油圧が上昇し、ピストン29が、ダイヤフラム
スプリング24の大勢力に抗して図1および図3の右方
向に移動する。
【0049】すると、ダイヤフラムスプリング24が、
その外周端を支点としてプッシャプレート22側に弾性
変形する。その結果、クラッチディスク18が、プッシ
ャプレート22と受圧板21との間に挟み込まれ、湿式
摩擦クラッチが係合される。湿式摩擦クラッチが係合さ
れた場合は、クラッチケーシング9のトルクが、クラッ
チディスク18およびダンパ機構17を介して入力軸2
にトルクが伝達される。
【0050】そして、第1速用ドライブギヤ38から第
1速用ドリブンギヤ39にトルクが伝達され、第1速用
ドリブンギヤ39が正回転する。ここで、一方向クラッ
チ40は、第1速用ドリブンギヤ39からカウンタ軸3
にトルクを伝達する方向で係合する構成になっているた
め、入力軸2の回転により一方向クラッチ40が係合す
る。
【0051】一方向クラッチ40は、ハブスリーブ42
およびクラッチハブ41を介してカウンタ軸3に連結さ
れている。したがって、入力軸2からカウンタ軸3に対
してトルクが伝達される。カウンタ軸3に伝達されたト
ルクは、ドライブギヤ68およびドリブンギヤ70を介
して最終減速機B1に伝達される。そして、このトルク
が各ドライブシャフト75,76により別個に車輪に伝
達されて車両が走行する。
【0052】前進第2速は、第2速用クラッチ45を係
合させることによって設定する。すなわちこの第2速用
クラッチ45を係合させれば、第2速用ドライブギヤ4
3が入力軸2に連結される。したがって、入力軸2から
カウンタ軸3には、第2速用ドライブギヤ43および第
2速用ドリブンギヤ44を介してトルクが伝達される。
【0053】第3速ないし第5速は、上述した第2速の
場合と同様に、それぞれの変速段に対応させて設けてあ
る第3速用クラッチ51または第4速用クラッチ57ま
たは第5速用クラッチ63を係合させることによって設
定する。すなわち各変速段のギヤ対は、常時互いに噛合
しているものの、一方のギヤはそれを保持している軸に
対して回転自在である。かつ、各クラッチ係合・解放に
よって、軸とギヤとが選択的に連結されるように構成さ
れている。したがって、そのクラッチを係合させること
により、そのクラッチに対応したギヤ対によってトルク
が伝達されてそのギヤ対による変速段が設定される。
【0054】後進段は、ハブスリーブ42を図1の右側
に移動させ、クラッチハブ41と後進用ドリブンギヤ6
7とを連結し、湿式摩擦クラッチを係合させる。したが
って、入力軸2のトルクが、図示しないリバース軸を経
て後進用ドリブンギヤ67に伝達され、カウンタ軸3が
前進段の場合とは反対方向に回転する。
【0055】つまり、この実施例では、車両の発進時に
はクラッチ機構8の湿式摩擦クラッチを係合し、車両の
停止時には湿式摩擦クラッチを解放する制御が行われ
る。また、車両を坂道でヒルホールドさせる場合は、所
定の変速用クラッチを係合させ、かつ、湿式摩擦クラッ
チを係合させる制御が行われる。
【0056】さらに、クラッチ機構8の湿式摩擦クラッ
チは、係合および解放の他、スリップ制御を行うことが
可能である。スリップ制御とは、プッシャプレート22
および受圧板21と、クラッチディスク18とをスリッ
プさせる制御を意味している。このスリップ制御を自動
変速機A1の変速時に行った場合は、変速ショックが抑
制される。
【0057】そして、上記実施例においては、ピストン
29およびダイヤフラムスプリング24の動作に対応し
て、収納室D1に供給される潤滑油の供給量が制御され
る。まず、油圧室30から排圧されてピストン29が待
機位置に停止している場合、つまり、湿式摩擦クラッチ
が解放されている場合について説明する。この場合は、
ダイヤフラムスプリング26の各突出部26が、その弾
性によりケース19の側面19Aに当接している。この
ため、各ポート34が各突出部26により閉じられてお
り、潤滑油は収納室D1の内部に供給されない。
【0058】一方、図3において、油圧室30の油圧が
上昇すると、ピストン29が右側に移動してダイヤフラ
ムスプリング24が弾性変形し、湿式摩擦クラッチが解
放される。ダイヤフラムスプリング24が弾性変形した
場合は、側面19Aと突出部26との当接面積が減少
し、各ポート34が開放される。
【0059】すると、油圧ポンプ32により輸送された
潤滑油が、油路35および油路33を介して収納室D1
に供給される。その結果、クラッチディスク18と受圧
板21およびプッシャプレート22との接触部分が冷却
または潤滑される。収納室D1に供給された潤滑油は、
通路20Aおよび潤滑油通過室E1を通過してオイルパ
ンにドレーンされる。上記のようにして、潤滑油が、オ
イルパンおよび油路35および油路33および収納室D
1および潤滑油通過室E1を循環する。
【0060】上記実施例において、各ポート34の開放
により収納室D1に供給される潤滑油量Qは次式により
求められる。
【0061】Q=k・A・(ΔP)1/2 上記式において、kは定数、Aは各ポート34の開口面
積、ΔPは潤滑油の設定圧から収納室D1の内圧を減じ
た値である。
【0062】また、湿式摩擦クラッチの解放時に、各ポ
ート34を閉じて潤滑油の供給を確実に遮断する場合
は、ダイヤフラムスプリング24の組み付け状態および
機械的性質、さらにはポート34の寸法などが、次式に
示す状態に構成されていることが好ましい。
【0063】f=kx>P1 A 上記式において、fはダイヤフラムスプリング24のセ
ット(組み付け)荷重、kはダイヤフラムスプリング2
4のばね定数、xはダイヤフラムスプリング24の組み
付け時の撓み量、P1 は潤滑油の設定圧、Aはポート3
4の開口面積である。ここで、ダイヤフラムスプリング
24のセット荷重とは、ダイヤフラムスプリング24の
外周端を、ケース19とスナップリング25とにより挟
持して、各突出部26をケース19の側面19Aおよび
ピストン29に当接させた状態において、ダイヤフラム
スプリング25に与えられている軸線C1方向の荷重を
意味している。また、ダイヤフラムスプリング24の組
み付け時の撓み量とは、ダイヤフラムスプリング24に
荷重が与えられていない状態(無負荷状態)から、ダイ
ヤフラムスプリング24の組み付けが完了した状態に至
るまでの弾性変形量を意味している。
【0064】このように、上記実施例によれば、自動変
速機A1のニュートラル状態などのように、ピストン2
9が待機位置に停止されて湿式摩擦クラッチが解放され
ている場合は、各ポート34が各突出部26により閉じ
られており、潤滑油が収納室D1には供給されない。し
たがって、クラッチディスク18と受圧板21およびプ
ッシャプレート22との間に存在する潤滑油のせん断力
が低減し、引き摺りトルクが抑制される。このため、エ
ンジンの燃費が向上し、かつ、制動装置の制動力を強め
る必要性も生じない。
【0065】また、この実施例では、ピストン29が待
機位置から図1および図3の右側に移動を開始してから
各ポート34が開放される構成になっている。このた
め、車両の発進時などのように、エンジン回転数が低
く、かつ、油圧ポンプ32の吐出量が少ない走行状態に
おいては、収納室D1に供給する潤滑油量が抑制される
一方、油圧室30に供給する油量が可及的に多く確保さ
れる。したがって、湿式摩擦クラッチの作動応答性を高
めることができる。
【0066】さらに、この実施例では、湿式摩擦クラッ
チを動作させるために予め設けられているダイヤフラム
スプリング24およびピストン29の動作により各ポー
ト34が開閉される構成になっている。このため、収納
室D1に供給する油圧量を制御するために格別のアクチ
ュータ(例えば流量制御弁など)を配置する必要がな
い。したがって、部品点数の増加が抑制され、コスト低
減および軽量化に寄与することが可能になる。
【0067】図5は、この発明の他の実施例を示す部分
的な側面断面図、図6は、図5のVI−VI線における断面
図、図7は、図5のVII −VII 線における断面図であ
る。ケース19には、油路33と油路33Aとが交互に
形成されている。そして、油路33のポート34が、ケ
ース19の側面19Aに開口され、油路33Aのポート
34Aが側面19Aに開口されている。ここで、各ポー
ト34の中心を接続する円(図示せず)の半径の方が、
各ポート34Aの中心同士を接続する円(図示せず)の
半径よりも大きく設定されている。そのほかの構成は、
図1ないし図4の実施例と同様である。
【0068】図5ないし図7の実施例においては、油圧
室30から排圧されてピストン29が待機位置に停止さ
れている場合は、湿式摩擦クラッチが開放されている。
この状態では、各突出部26によりポート34,34A
が閉じられている。このため、潤滑油が収納室D1には
供給されない。
【0069】そして、油圧室30の油圧が上昇して、図
6および図7でピストン29が右側に移動すると、突出
部26が弾性変形する。すると、ポート34,34Aの
うち、内側に配置されているポート34Aが開放され、
潤滑油が収納室D1に供給されて湿式摩擦クラッチが冷
却される。さらに、油圧室30の油圧が上昇して、ピス
トン29がさらに右側に移動すると、ポート34が開放
され、潤滑油の供給量が増大される。なお、ピストン2
9が待機位置に図7で左側に移動して湿式摩擦クラッチ
が開放される場合は、前述とは逆の動作により、潤滑油
の供給量が減少する。
【0070】このように、図5ないし図7の実施例にお
いても、ピストン29の移動によりポート34,34A
が開閉されて潤滑油の供給が制御されるため、図1ない
し図4の実施例と同様の効果を得られる。また、図5な
いし図7の実施例では、ピストン29の移動方向の先端
から油圧室30の奥端までの寸法Lの変化、言い換えれ
ばピストン29の移動量に基づいて、ポート34,34
Aが開閉され、潤滑油の供給量が3段階に制御される。
具体的には、湿式摩擦クラッチの係合圧の上昇にともな
って潤滑油の供給量が増大されるように構成されてい
る。
【0071】つまり、自動変速機A1が前進段の第1速
に設定され、アクセルペダルを踏み込まず、湿式摩擦ク
ラッチのクリープトルクにより車両を低速で移動させる
ことを運転者が意図する場合がある。この場合、油圧室
30に作用する油圧P2 が低く、湿式摩擦クラッチの仕
事量(発熱量)も小さい。そこで、ピストン29の移動
量を制御して、ポート34Aのみを開放し、比較的少な
い潤滑油を収納室D1に供給することが可能である。
【0072】また、車両を坂道でヒルホールドさせる場
合には、油圧室30の油圧P2 が上昇し、湿式摩擦クラ
ッチの仕事量が増大する。そこで、ピストン29の移動
量を増大させる制御を行えば、ポート34,34Aが両
方とも開放されて潤滑油の供給量が増大し、冷却機能が
向上する。
【0073】図8は、この発明に用いられる湿式摩擦ク
ラッチの他の実施例を示す側面断面図、図9は、図8の
IX−IX線における断面図である。図8および図9の実施
例では、ケース19に複数の油路77が形成されてい
る。この油路77は、油圧ポンプに接続されている。そ
して、各油路77には、油路78が別個に連通され、各
油路78のポート79が、ケース19の側面19Aに開
口されている。また、ケース19には複数の油路33が
形成されている。この各油路33は、図1および図3に
示された油路33と同様に構成されている。
【0074】そして、各油路33と各油路78とが円周
方向に交互に配置されている。また、各ポート79は、
各突出部26同士の間に対応する位置に配置されてい
る。さらに、各ポート79の開口径が、各ポート34の
開口径よりも小さく設定されている。なお、その他の構
成は、図1ないし図4の実施例と同様である。
【0075】図8および図9の実施例では、ピストン2
9が待機位置に停止された状態でも、各ポート79が開
放されている。このため、潤滑油がポート79から収納
室D1に供給される。このため、湿式摩擦クラッチの解
放時に、振動などによりクラッチディスク18と受圧面
21およびプッシャプレート22とが接触した場合で
も、発熱や焼けなどによる損傷が抑制される。この場
合、湿式摩擦クラッチの引き摺りトルクが生じない量の
潤滑油が供給されるように、各ポート79の開口面積が
設定されることは勿論である。
【0076】一方、油圧室30の油圧が上昇すると、図
9においてピストン29が右側に移動し、湿式摩擦クラ
ッチが係合される。このピストン29の移動に連動して
各突出部26とケース19との接触面積が減少して各ポ
ート34が開放される。したがって、各ポート34およ
び各ポート79の両方から潤滑油が供給され、湿式摩擦
クラッチが冷却および潤滑される。このように、図8お
よび図9の実施例においても、ピストン29およびダイ
ヤフラムスプリング24の動作に連動して潤滑油の供給
量が制御されるため、図1ないし図4の実施例と同様の
効果を得られる。
【0077】なお、特に図示しないが、ケース19にお
けるピストン29との当接面に、潤滑油のポートを形成
しておき、ピストン29自体でポートを開閉する構成を
採用することも可能である。この構成を採用した場合
は、ピストン29が、この発明の動作機構としての機能
と、開閉機構としての機能とを兼備することになる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、動作機構の移動により湿式摩擦クラッチが動作さ
れる。また、湿式摩擦クラッチの動作に連動して油路の
開度が変更される。したがって、湿式摩擦クラッチが解
放された場合は、潤滑油の供給量を抑制することでせん
断力が低減され、引き摺りトルクを抑制することが可能
になる。
【0079】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加え、湿式摩擦クラッチの係合力に基づいて、潤滑油
の供給量を制御することが可能になる。したがって、湿
式摩擦クラッチの動作状態に対応した潤滑油の供給量が
維持され、引き摺りトルクの抑制機能が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であり、自動変速機および
最終減速機が組み込まれたトランスアクスルの構成を示
す断面図である。
【図2】図1のトランスアクスルの概略構成を示すスケ
ルトン図である。
【図3】図1の実施例に用いられたクラッチ機構の拡大
断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における側面断面図である。
【図5】この発明のクラッチ機構の他の実施例を示す側
面断面図である。
【図6】図5のVI−VI線における部分的な断面図であ
る。
【図7】図5のVII −VII 線における部分的な断面図で
ある。
【図8】この発明のクラッチ機構のほかの実施例を示す
側面断面図である。
【図9】図8のIX−IX線における断面図である。
【符号の説明】
16 クラッチハブ 17 ダンパー機構 18 クラッチディスク 21 受圧板 22 プッシャプレート 24 ダイヤフラムスプリング 26 突出部 29 ピストン 33,33A,77,78 油路 34,34A,79 ポート 38 第1速用ドライブギヤ 43 第2速用ドライブギヤ 49 第3速用ドライブギヤ 55 第4速用ドライブギヤ 61 第5速用ドライブギヤ 39 第1速用ドリブンギヤ 44 第2速用ドリブンギヤ 50 第3速用ドリブンギヤ 56 第4速用ドリブンギヤ 62 第5速用ドリブンギヤ 67 後進用ドリブンギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 理恵 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構の入力側に配置される湿式摩擦
    クラッチと、この湿式摩擦クラッチを動作するために移
    動する動作機構と、前記湿式摩擦クラッチに潤滑油を供
    給する油路とを備えたクラッチの潤滑装置において、 前記動作機構の移動により前記油路の開度を変更する開
    閉機構を備えていることを特徴とするクラッチの潤滑装
    置。
  2. 【請求項2】 前記開閉機構が、前記動作機構の移動量
    に基づいて前記油路の開度を変更する構成を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラッチの潤滑装
    置。
JP15760097A 1997-05-30 1997-05-30 クラッチの潤滑装置 Pending JPH10331869A (ja)

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