JPH0472619B2 - - Google Patents

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JPH0472619B2
JPH0472619B2 JP3917284A JP3917284A JPH0472619B2 JP H0472619 B2 JPH0472619 B2 JP H0472619B2 JP 3917284 A JP3917284 A JP 3917284A JP 3917284 A JP3917284 A JP 3917284A JP H0472619 B2 JPH0472619 B2 JP H0472619B2
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JP
Japan
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offset
amount
pipe
crushing
roll
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Application number
JP3917284A
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English (en)
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JPS60184424A (ja
Inventor
Munekatsu Furukata
Koichiro Nishikawa
Takao Makino
Kazo Kusaka
Kazuhiro Nakajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3917284A priority Critical patent/JPS60184424A/ja
Publication of JPS60184424A publication Critical patent/JPS60184424A/ja
Publication of JPH0472619B2 publication Critical patent/JPH0472619B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D3/00Straightening or restoring form of metal rods, metal tubes, metal profiles, or specific articles made therefrom, whether or not in combination with sheet metal parts
    • B21D3/02Straightening or restoring form of metal rods, metal tubes, metal profiles, or specific articles made therefrom, whether or not in combination with sheet metal parts by rollers
    • B21D3/04Straightening or restoring form of metal rods, metal tubes, metal profiles, or specific articles made therefrom, whether or not in combination with sheet metal parts by rollers arranged on axes skew to the path of the work

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は鋼管等の管を矯正するロール式管矯正
機のロール位置設定方法に関する。 〔従来技術〕 各種製管法により製造される鋼管は、所定の品
質を得るために各種処理を施して精整する必要が
ある。 矯正工程はこのような精整工程の一つであり、
管の曲りを除去し、真直とすることを目的として
いる。曲り矯正方法としては、相対向する1組の
ロールを3組以上有し、少くとも1組のロール
は、他のロールに対して、管に曲げ加工が与えら
れるように配設し、各ロールを回転させ、各組の
相対向するロール間に、外圧を与えつつ管を移動
させて管を真直及び真円とするいわゆるロール式
矯正機が一般的に用いられている。 従来、このロール式管矯正機において、各ロー
ルの位置を設定する方法としては、管の矯正時に
おける歪、応力等が実験的、理論的に解明されて
いないこともあつて、作業者が管の曲りを目視判
断して過去のデータを基に、作業者の経験による
方法が一般的であつた。このため、作業者の経験
差によつて、矯正精度、降伏強度等の管の品質が
変化し、一度の曲げ矯正では所望の品質が得られ
ないために、再度矯正を行う必要がしばしば生
じ、また設定に長時間を要するという不都合があ
つた。 〔目的〕 本発明に斯かる事情に鑑みてなされたものであ
り、ロールのオフセツトによつて生じる変形の塑
性域を表わす指標と、オフセツト量との予め求め
られた関係に基づいてオフセツト量を定め、また
クラツシユによつて生じる変形の塑性域を表わす
指標と、クラツシユ量との予め求められた関係に
基づいてクラツシユ量を定めることにより、上記
不都合を解消し、一定の矯正効果が得られて製品
の品質向上が図れると共に、作業時間の短縮を可
能としたロール式管矯正機のロール位置設定方法
の提供を目的とする。 〔原理〕 以下に本発明の原理を説明する。 第1図はロール式管矯正機の模式図、第2図は
第1図の−線における断面模式図である。こ
のロール式管矯正機は各軸を相互に傾斜させて相
対向する上下各1個の鼓型ロールを有するスタン
ドを3組並設した、いわゆる2−2−2型と呼ば
れているものであり、第1図に白抜矢符で示すよ
うに図面の左側から右側へ管10が回転されつつ
移動させられる。左側の第1スタンド11及び右
側の第3スタンド13の各ロールに対し、中央の
第2スタンド12のロールは、管10に曲げ加工
を与えるべく、上方に平行移動させられた、いわ
ゆるオフセツト状態とされており、そのオフセツ
ト量はδ0で示される。 また、各スタンド11,12,13の各ロール
間間隙は、管10に外圧を与えるべく、管10の
真円外径(製品目標外径)よりも若干小さく設定
されて、管10はいわゆるクラツシユされてお
り、このため管10は第2図に示すように編平楕
円状となる。クラツシユ量δcは、真円外径(管1
0の周長によつて定まる真円外径)dとロール間
距離(従つて編平楕円となつた管の短径)との差
によつて表わされる。 矯正中の管10は、オフセツトに対しては繰返
し曲げによる軸方向の引張及び圧縮を、クラツシ
ユに対しては繰返し編平による周方向の引張及び
圧縮を受け、軸及び周2方向の変形の相互作用の
為に矯正現象は極めて複雑なものとなり、厳密な
理論的取扱いは困難である。このため、以下の説
明においてはオフセツトとクラツシユによる変形
を考えるに際し、各変形を分離して扱い、材料を
理想材料として取扱う。 まず、オフセツト量δ0と管10の変形について
考える。第3図は外径d、内径di、厚さtの管1
0に、曲率半径ρの曲げが生じている場合の模式
図、第4図はその−線における断面図であ
る。管10の中央部には図に示すような軸方向応
力が働き、歪εが生じる。 今、管10の応力σと歪εの関係を次の式にて
定義する。 σ=E・ε σ=Yp+H(ε−εe)(弾性域) (塑性域) …(1) ただし、 Yp:降伏強度 εe:弾性限界における歪 E:ヤング率 H:加工硬化係数 第5図は(1)式をグラフとして表わしたものであ
る。 (1)式から、管10の軸方向中央部断面におい
て、一定量(=εe)以上の歪が生じていれば、そ
の部分は塑性域であり、また一定量(=εe)以下
であれば弾性域であると考えられる。第4図は、
管断面の塑性域と弾性域を示したものであり、斜
線部分が塑性域となる。 さて、弾性域の上下方向の長さをη0とし、管1
0の曲りによる管断面の塑性域の割合を示す指標
として塑性率ξ0を下記(2)式にて定義する。 ξ0=1−(η0/d) …(2) この塑性率ξ0がオフセツトによる矯正時の変形
の程度を表わし、オフセツトによる塑性域の指標
となる。 次にクラツシユによる変形について考える。第
6図は管10に上方及び下方から荷重が加わつて
いる厚さtの管の断面を示し、第7図はその上部
の拡大図である。荷重を受けている管断面の上側
部分には、第7図に示すような周方向応力が働
き、歪εが生じる。そして、(1)式からこの歪εの
大きさに基づいて、管断面は塑性域及び弾性域に
分けられる。第6図において斜線部分は塑性域を
表わし、管断面における荷重が加わる上、下部及
び左、右の各側部では、厚み方向の中程が弾性域
となり、その外側及び内側が塑性域となる。 いま、荷重が加わる管断面上部において、弾性
域の上下方向長さをηcとし、上下方向からの荷
重による管断面における塑性域の割合を示す指標
として塑性率ξcを下記(3)式にて定義する。 ξc=1−(ηc/t) …(3) この塑性率ξcがクラツシユによる矯正時の変
形の程度を表わし、クラツシユによる塑性域の指
標となる。 本発明方法は、このオフセツト及びクラツシユ
による塑性率ξ0、ξcが夫々オフセツト量δ0、クラ
ツシユδcに対応して定まることに着目してなされ
たものである。 次にオフセツトによる塑性率ξ0とオフセツト量
δ0との関係について説明する。第8図は、第2ス
タンド12をδ0だけオフセツトさせた矯正機によ
り、外径d、内径di、厚さtの管を矯正している
状態の模式図であり、スタンドのロールスパンを
S、管の曲げの曲率半径をρとし、さらに管10
には第2スタンド12のロールにより荷重Pが加
わつているものとする。 管10のたわみ量をvとすると、第1スタンド
11のロール中心から距離xの位置に生じるたわ
み量vは、幾何学的関係から次式にて表される。 d2v/dx2=1/ρ …(4) 第2スタンド12のロール中心におけるたわみ
量、即ち第1スタンド11のロール中心からの距
離Sにおけるたわみ量がオフセツト量δ0になる。
従つてオフセツト量δ0は曲率半径ρの関係とな
る。 一方、管10に生じる曲げモーメントMを考える
と、管10は、外径dの中実棒から外径(管10
の内径)diの中実棒を取り除いたものと考えれば
よいので、その曲げモーメントMは外径dの中実
棒における曲げモーメントM0と外径diの中実棒
における曲げモーメントMiとの差になる。 M=M0−Mi …(5) ここで ただし、 I0=(π/64)d0 4 Ii=(π/64)di4 r0=d/2 ri=(di)/2 と表わされ、曲げモーメントMは曲率半径ρの関
数となる。 曲げモーメントMの分布は下記(6)式にて表わさ
れる。 M=P/2x …(6) 従つて第2スタンド12のロール中央における
曲げモーメントMは荷重Pにより定まり、荷重P
から曲率半径ρが求まる。 第2スタンド12のロール中央における管断面
は、前述のように塑性域と弾性域に分れ、その境
界における歪量は(1)式より次のようになる。 εe=Yp/E …(7) また、この歪εeは管段面中心より距離η0/2だ
け上方又は下方に離隔した位置に生じているか
ら、 εe=η0/2ρ …(8) で表わされる。従つて(7)、(8)式より次の関係が導
き出される。 Yp/E=η0/2ρ ∴η0=2Yp/Eρ …(9) (9)式よりη0は曲率半径ρの関数として表わされ
る。 一方、オフセツト量δ0は曲率半径ρの関数とな
つているため、η0は曲率半径ρをパラメータとし
てδ0の関数として表わされる。従つてオフセツト
による塑性率ξ0はオフセツト量δ0の関数となり、
塑性率ξ0の定めておけばオフセツト量δ0が定ま
る。塑性率ξ0とオフセツト量δ0との関係は、管の
寸法、強度により定まる。 次に計算例を示す。第1表は管10の寸法、強
度等の計算条件を示し、第1表の欄は外径dが
60mm、厚さtが5mm、降伏強度Ypが30Kg/mm2
鋼管を使用し、ロールスパンSが600mmの条件の
場合、欄は降伏強度Ypを40Kg/mm2であり、他
は欄と同様の条件の場合、欄は外径dが40mm
で他は欄と同様の条件の場合である。また各条
件における後述の弾性限界オフセツト量δoeを併
記している。第9図は第1表の結果を表わすグラ
フである。 第9図より明らかなように、管の外径d、厚み
t等の寸法、降伏強度Yp、ヤング率E等の強度、
ロールスパンS等の矯正機の条件等により、オフ
セツト量δ0とその塑性率ξ0との関係は定まり、塑
性率ξ0を予め設定しておけば、オフセツト量δ0
材質、強度に応じて定まることになる。 さらに、塑性率ξ0が0の場合におけるオフセツ
ト量、即ち、オフセツト位置の管断面にオフセツ
トに起因して生じる変形において、塑性域が存せ
ず、全てが弾性域となる弾性限界オフセツト量
δoeを考えると、このオフセツト量δoeは次式で
表わされる。 δoe=0.6・Yp/E・S2/d …(10) 今、第1表各欄の条件に基づいて、塑性率ξ0
を、オフセツト量δ0と弾性限界オフセツト量δoe
との比、即ち、無次元化オフセツトδ0/δoeにて
整理すると、第10図のように塑性率ξ0は一義的
に定まることがわかつた。 従つて、塑性率ξ0を予め設定しておけば、第1
0図より無次元化オフセツトδ0/δoeが、管の寸
法、材質等に拘わらず一義的に定まることにな
り、オフセツト量δ0は容易に求まる。 次にクラツシユによる塑性率ξ0とクラツシユ量
δcとの関係について説明する。第11図は、外径
d、内径di、厚さtの管10の上方及び下方より
荷重Pが加えられた場合の断面を示している。
今、管10が変形する前の平均半径をr0{=(d−
t)/2}とすると、この管10におけるクラツ
シユ量は、材料力学における初期曲率半径r0の曲
り梁の問題として扱える。管10の中心を通る水
平線より角度φの位置には荷重Pによつて曲げモ
ーメントM′が働き、平均半径がr0からrに変化
するものとすると、曲げモーメントM′は次式で
表わされる。 ただし、 I′=t3/12(管長は単位長さとする) 1/re−1/r0=2εe/t=2Yp/Et 1/r:曲率 1/r−1/r0:曲率の変化 次に曲げモーメントM′の分布を考える。この
場合、管断面は、中心を通る水平軸及び鉛直軸に
対して対称であるから、第12図に示す断面の1/
4の部分について考える。第12図の水平端面
(ψ=0)に作用する曲げモーメントをMo′とす
ると、曲げモーメントM′は下式によつて表わさ
れる。 M′=M0′−1/2P・r0・(1−cosψ) …(12) ここでM0′は変形の鉛直軸における対称性によ
り、水平端面(ψ=0)及び鉛直端面(ψ=π/
2)は、変形後も水平状態及び鉛直状態を維持す
るという条件から求まる。 一方、管10の偏平による垂直直径の変化、即
ちクラツシユ量δcは、曲り管におけるたわみ量と
考えることができ、次式で表わされる。 δc=2r0∫〓/2 0(1/r−1/r0)cosψdψ …(13) 以上(11)、(12)、(13)式から角度ψの値の変化後の管
の曲率1/rはクラツシユ量δcの関数となる。 一方、管断面の弾塑性境界における歪量εeは、
(1)式より次のように表わされる。 εe=Yp/E ……(14) またこの歪量は εe=ηc/2(1/r−1/r0)…(15) で表わされるので、両式から ηc=2Yp/E/(1/r−1/r0)…(16) となる。 またクラツシユによる塑性率ξcは(3)式よりηc
の関数であるため、クラツシユによる塑性率ξc
は管の曲率1/rをパラメータとしてクラツシユ
量δcの関数として表わされる。従つてクラツシユ
による塑性率ξcはクラツシユ量δcの関数となり、
塑性率ξcを定めておけばクラツシユ量δcが定ま
る。塑性率ξcとクラツシユ量δcとの関数は管の
寸法、強度により定まる。 次に計算例を示す。第2表は管の寸法、強度等
の計算条件を示し、各、、欄は、前述の第
1表、、欄と夫々同様の条件となつてお
り、また各条件における後述の弾性限界クラツシ
ユ量を夫々併記している。第13図は第2表の結
果を示すグラフである。 第13図より明らかなように、管の外径d、厚
みt等の寸法、ヤング率E等の強度により、クラ
ツシユ量δcとその塑性率ξcとの関係は定まり、
塑性率ξcを予め設定しておけば、クラツシユ量
δcは材質、強度に応じて定まることになる。 さらに塑性率ξcが0の場合におけるクラツシ
ユ量、即ちクラツシユ位置に管断面に、クラツシ
ユに起因して生じる変形において、塑性域が発生
せず全てが弾性域となる弾性限界オフセツト量
δceを考えると、このオフセツト量δceは次式で表
わされる。 δce=0.2・Yp/E・(d−t)2/t …(17) 今、第2表各欄の条件に基づいて、塑性率ξc
を、クラツシユ量δcと弾性限界クラツシユ量δce
との比、即ち無次元化クラツシユδc/δceにて整
理すると、第14図に示すように、塑性率ξcは
一義的に定まることがわかつた。 従つて、塑性率ξcを予め設定しておけば、第
14図より無次元化クラツシユδc/δceが、管の
寸法、材質等に拘わらず一義的に定まることにな
り、クラツシユ量δcは容易に求まる。 〔構成〕 以上のように本発明は、オフセツト位置の管断
面にオフセツトに起因して生じる変形の塑性域を
表わす指標と、オフセツト量或いはオフセツト量
とその変形における弾性限界となるオフセツト量
との比との予め求められら関数に基づいてオフセ
ツト量を定め、またクラツシユ位置の管断面にク
ラツシユに起因して生じる変形の塑性域を表わす
指標と、クラツシユ量或いはクラツシユ量とその
変形における弾性限界となるクラツシユ量との比
との予め求められた関数に基づいてクラツシユ量
を定めるものである。 〔実施例〕 以下に本発明方法の実施例を示す。 第15図、第16図、第17図は、本発明方法
によりロール設定したロール式管矯正機による鋼
管の矯正試験の結果を示すグラフである。第15
図は予め設定するオフセツト塑性率ξ0を10〜90%
の適当な値を選択することにより設定オフセツト
量δ0を変更して、鋼管を矯正した場合における鋼
管の残留曲りを示しており、鋼管としては外径60
mm、厚さ5mmのSTB42鋼管を使用し、矯正前の
曲りを2mm/mとした。またクラツシユ量δcはク
ラツシユ塑性率50%の場合の値を採用した。オフ
セツト塑性率ξ0が過小及び過大の場合には残留曲
りが大きく形状不良となり、オフセツト塑性率ξ0
が40〜70%の場合に残留曲りが最小となつた。 第16図は予め設定するクラツシユ塑性率ξc
を10〜90%の適当な値を選択することにより設定
クラツシユ量δcを変更して、外径60mm、厚さ5mm
のSTB42鋼管を、矯正前の楕円率を3〜4%と
して矯正した場合の残留楕円率を示すグラフであ
る。この場合オフセツト量δ0をオフセツト塑性率
50%の場合の値とした。この場合も上述の試験と
同様、クラツシユ塑性率ξcが過小及び過大な場
合には残留楕円率が大きくなつて形状不良となつ
ている。クラツシユ塑性率ξcが50〜80%の場合
に残留楕円率が最小となつた。 第17図は予め設定するクラツシユ塑性率ξc
を10〜90%の適当な値を選択することによりクラ
ツシユ量δcを変更して、外径60mm、厚さ5mmの
STB42鋼管を、オフセツト塑性率ξ0が50%の場
合のオフセツト量δ0にて矯正した場合における降
伏強度Ypの変化を示している。クラツシユ塑性
率ξcが過大(60%以上)である場合は、強度外
れ及びそれに伴う伸びの低下を招来し、またスパ
イラルマーク疵も発生し、さらには形状が悪化す
る虞れもある。以上の結果より、オフセツト塑性
率ξ0及びクラツシユ塑性率ξcを50〜60%としてオ
フセツト量δ0及びクラツシユ量δcを夫々定めれ
ば、形状矯正効果及び品質とも良好な結果が得ら
れる。 本発明方法によりロールを設定してロール式管
矯正機により鋼管を矯正した場合における矯正後
の鋼管の不良率の発生状況を、従来方法による場
合と比較する。対象鋼管として、外径60mm、厚さ
5mmのSTB42鋼管を1600本使用し、オフセツト
塑性率ξ0、クラツシユ塑性率ξcを夫々50%として
ロール位置を設定した。不良の判定として、曲り
不良は1/100mm/m以上の場合を不良と判定し、
強度外れは降伏強度Ypの変化量が3.5Kg/mm2以上
の場合を不良と判定する。またスパイラルマーク
疵は目視にて判定する。結果を第18図に示す。
なお、従来の設定方法は各作業者の判断によるも
のであり、各作業者によつてロール位置は大きく
相違し、塑性率に換算するとオフセツト塑性率ξ0
が5〜70%、クラツシユ塑性率ξcが20〜90%で
あつた。 従来方法によれば、不良率の発生が0.5%以上
であつたのに対し、本発明方法によれば0.2%以
下となつた。またロール設定時間は従来方法の1/
3以上短縮された。 〔効果〕 以上の如く第1の本発明方法にあつてはオフセ
ツト位置の管断面にオフセツトに起因して生じる
変形の塑性域を表わす指標と、オフセツト量との
予め求められた関係に基づいてロールのオフセツ
ト量を定め、またクラツシユ位置の管断面にクラ
ツシユに起因して生じる変形の塑性域を表わす指
標と、クラツシユ量との予め求められた関係に基
づいてロールのクラツシユ量を定めることとして
いるから、従来経験的に設定されていたオフセツ
ト量、クラツシユ量を夫々に起因して生じる変形
の塑性域を表わす指標を考慮することで、これら
の量を製品品質との関係で適正に、しかも容易に
設定することが出来、作業者の経験差によつてば
らつくこともなく、矯正精度、降伏強度等の管品
質が安定した作業時間の短縮が図れる等本発明は
優れた効果を奏する。 また第2の本発明方法にあつては、オフセツト
に起因して生じる変形の塑性域を表わす指標と、
オフセツト量及びその変形における弾性限界とな
るオフセツト量の比との関係に基づいてロールの
オフセツト量を、またクラツシユに起因して生じ
る変形の塑性域を表わす指標と、クラツシユ量及
びその変形における弾性限界となるクラツシユ量
の比との関係に基づいてロールのクラツシユ量を
定めることとしているから、前記第1の発生の効
果に加えて、このような無次元化によつて管の寸
法、材質等の如何にかかわらずオフセツト量、ク
ラツシユ量を一義的に求めることが出来て、これ
らを求める作業が一層容易となる効果が得られ
る。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図はロール式矯正機の管矯正状態を示す模
式図、第2図は第1図の−線における拡大断
面図、第3図は曲り管に働く力の模式図、第4図
は第3図の−線における断面模式図、第5図
は応力と歪との関係を示すグラフ、第6図は管断
面の模式図、第7図は管断面の一部に働く応力の
模式図、第8図はロール式管矯正機の管矯正状態
を示す模式図、第9図はオフセツト量とオフセツ
ト塑性率の関係を示すグラフ、第10図は無次元
化オフセツトとオフセツト塑性率との関係を示す
グラフ、第11図は管断面の模式図、第12図は
その要部の模式図、第13図はクラツシユ量とク
ラツシユ塑性率との関係を示すグラフ、第14は
無次元化クラツシユと塑性率との関係を示すグラ
フ、第15〜18図は本発明方法の実施例を示す
ものであり、第15図はオフセツト塑性率と残留
曲りとの関係を示すグラフ、第16図はクラツシ
ユ塑性率と残留楕円率との関係を示すグラフ、第
17図はクラツシユ塑性率と降伏強度の変化量と
の関係を示すグラフ、第18図は本発明方法と従
来方法との不良率を比較したグラフである。 10……管、11,12,13……スタンド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相対向する1組のロールを3組以上有し、少
    くとも1組のロールは他のロールに対してオフセ
    ツトされており、相対向するロールにて管をクラ
    ツシユさせつつ移動させることにより管を真直と
    するロール式管矯正機において、オフセツト位置
    の管断面にオフセツトに起因して生じる変形の塑
    性域を表わす指標と、オフセツト量との予め求め
    られた関係に基づいてロールのオフセツト量を定
    め、またクラツシユ位置の管断面にクラツシユに
    起因して生じる変形の塑性域を表わす指標と、ク
    ラツシユ量との予め求められた関係に基づいてロ
    ールのクラツシユ量を定めることを特徴とするロ
    ール位置設定方法。 2 相対向する1組のロールを3組以上有し、少
    くとも1組のロールは他のロールに対してオフセ
    ツトされており、相対向するロールにて管をクラ
    ツシユさせつつ移動させることにより管を真直と
    するロール式管矯正機において、オフセツト位置
    の管断面にオフセツトに起因して生じる変形の塑
    性域を表わす指標と、オフセツト量及びその変形
    における弾性限界となるオフセツト量の比との予
    め求められた関係に基づいてロールのオフセツト
    量を定め、またクラツシユ位置の管断面にクラツ
    シユに起因して生じる変形の塑性域を表わす指標
    と、クラツシユ量及びその変形における弾性限界
    となるクラツシユ量の比との予め求められた関係
    に基づいてロールのクラツシユ量を定めることを
    特徴とするロール位置設定方法。
JP3917284A 1984-02-29 1984-02-29 ロ−ル式管矯正機のロ−ル位置設定方法 Granted JPS60184424A (ja)

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