JPH0466612B2 - - Google Patents

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JPH0466612B2
JPH0466612B2 JP59188777A JP18877784A JPH0466612B2 JP H0466612 B2 JPH0466612 B2 JP H0466612B2 JP 59188777 A JP59188777 A JP 59188777A JP 18877784 A JP18877784 A JP 18877784A JP H0466612 B2 JPH0466612 B2 JP H0466612B2
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JP
Japan
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catalyst
palladium
oxidation
vanadium
present
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JP59188777A
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JPS6168139A (ja
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Kenichiro Sugimori
Masaru Yamamoto
Ikuo Horii
Hajime Matsushita
Shigeo Ishiguro
Hiroshi Ichise
Shigenobu Mizusaki
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一酸化炭素を含有する空気中から一酸
化炭素を酸化除去するための一酸化炭素酸化触媒
に関する。
〔産業上の利用分野〕
一般に、炭素や含炭素化合物の不完全燃焼によ
つて発生する一酸化炭素(以下単にCOともいう)
は、血液中のヘモグロビンと強固に結合してCO
ヘモグロビンを形成し、血液の酸素吸収および運
搬の役割を著しく阻害するため、頭痛、めまいな
どの急性中毒症状をひき起こし、甚だしい場合に
は死に至らしめる。又、COを高濃度に含有する
空気に長期的に暴露された場合には慢性心臓疾患
を惹起するといわれている。
CO酸化触媒は、空気中の有害なCOを無害な炭
素ガス(CO2)に酸化するの目的で、空気清浄
器、ガスマスクの吸収缶、たばこフイルターなど
に使用されているが、高濃度のCOを含有する空
気中から効率よくCOを酸化除去し、又、長時間
の使用にも耐えうるCO酸化触媒の開発が切望さ
れている。
〔従来の技術〕
従来、自然環境下、すなわち、常温、常圧、常
湿下で使用できるCO酸化触媒として数多くの提
案がなされている。それらを大別すると以下のよ
うである。
(1) 金属酸化物触媒 (2) 貴金属担持触媒 (3) レドツクス触媒 (1)についての代表的な触媒としては、二酸化マ
ンガンと酸化銅を主成分とした、いわゆるホプカ
リツト触媒が知られている。(特開昭51−72988
号、特開昭53−96399号)。しかし、このホプカリ
ツト触媒は空気中の水分によつて失活が著しく速
く、自然環境下で使用する場合は強力な乾燥剤と
の併用が必要である。
(2)については、パラジウムや白金などの貴金属
を担持した触媒が知られている。(特開昭55−
73344号、同53−149192号、同55−137039号)が、
これらに開示された触媒はいずれも2000ppm以下
の比較的低濃度のCOを含む空気に対しては有効
であるが、CO濃度が1%以上の比較的高濃度の
空気中からのCO除去効果は低く、短時間で失活
する欠点がある。
又、(3)についての典型的な触媒は、塩化パラジ
ウムと塩化第二銅からなるレドツクス対を形成し
た触媒で、いわゆるワツカー型触媒として周知で
ある。この触媒はエチレンからアセトアルデヒド
を合成する目的で開発されたものであるが、CO
の酸化に対しても高活性な触媒として機能する。
この触媒をCOの酸化に用いた場合、以下の反
応式に示される機構が提示されている(J.Air
Pollution Ccntrol Assoc.28、253(1978))。
CO+PdCl2・2H2O→ CO2+Pd゜+2HCl+H2O …(1) Pd゜+(CuCl22・2H2O→ PdCl2・2H2O+Cu2Cl2 …(2) Cu2Cl2+2HCl+H2O+1/2O2→ (CuCl22・2H2O …(3) (1)+(2)+(3)の合計 CO+1/2O2→CO2 …(4) しかし、この触媒は多孔質担体に担持し、CO
酸化触媒として長時間使用する場合、CO酸化熱
により触媒の温度が上昇して、(1)式の反応過程で
生じた塩化水素(HCl)が系外に揮散して徐々に
レドツクスサイクルのバランスがくずれ、結果的
にCO酸化率が減少するという問題点が生ずる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はかかる問題点に着目してなされたもの
で、自然環境下において長時間の使用によつても
活性が低下することのないCO酸化触媒を提供す
ることを目的とする。
本発明者らは従来の塩化パラジウムと塩化第二
銅から成るレドツクス触媒の高酸化活性を長時間
にわたり持続させる方法について鋭意研究を行な
つた結果、助触媒成分としてバナジウム化合物も
しくはバナジウム化合物とリン化合物の両者を含
有させることにより、レドツクス触媒の活性の低
下を防止しうることを見出し、本発明をなすに至
つた。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明はパラジウム塩と銅塩からな
るレドツクス型主触媒成分およびバナジウム化合
物とリン化合物の両者もしくはバナジウム化合物
のいずれかからなる助触媒成分を多孔質担体に担
持させた一酸化炭素酸化触媒である。
本発明において、レドツクス触媒に添加される
バナジウム化合物としては、メタバナジン酸アン
モニウム(NH4VO3)、バナジン酸ナトリウム
(NaVO3)、酸化バナジウム(V2O5)などが挙げ
られ、又リン化合物としてはリン酸(H3PO4)、
5酸化リン(P2O5)、リン酸アンモニウム
((NH43PO4)等が挙げられる。
次に、レドツクス触媒を構成するパラジウム塩
としては塩化パラジウム(PdCl2)が好ましい
が、硫酸パラジウム(PdSOP4)や硝酸パラジウ
ム(Pd(NO32)などの併用を制限するものでは
ない。更に、銅塩としては塩化第二銅(CuCl2
の使用が望ましいが、塩化第一銅(Cu2Cl2)、硫
酸銅(CuSO4)、硝酸銅(Cu(NO32等の銅塩を
使用することもできる。
又、本発明の触媒成分の担体としては、γ−ア
ルミナ、活性炭、シリカアルミナ、ゼオライトな
どを用いることができるが、多孔質で触媒担体と
しての機能を有する物質であればその種類に特に
制限はなく、ハニカム状に形成した担体や海綿状
セラミツク体も用いることができる。
本発明の触媒成分の担体に対する担持量は、パ
ラジウム塩については0.01〜0.2mmol/gの範囲
が良い。又、銅塩は0.1〜2.0mmol/gの範囲が
良く、好ましくは、0.4〜1.0mmol/gである。
更にバナジウム化合物は担体に対してバナジウム
換算で0.1〜3.0重量%、好ましくは0.5〜1.5重量
%である。又、リン化合物はリン換算で0.1〜1.0
重量%でよい。
担体への触媒成分の担持方法としては、パラジ
ウム塩、銅塩およびバナジウム化合物の3者もし
くは更にリン化合物を加えた水溶液中に担体を浸
漬した後、加熱して溶液を濃縮し、水分を蒸発さ
せて担体上に触媒成分を析出させる方法が適して
いる。又、バナジウム化合物もしくはバナジウム
化合物とリン化合物の両者を予め担体に担持し、
100℃以上の温度で熱処理した後、バナジウム塩
と銅塩を上記の方法で担持させても良い。
〔作用〕
本発明において添加されるバナジウム化合物の
作用機構としては以下の反応式により説明され
る。
CO+Pd(OH)2 →CO2+Pd゜+H2O …(5) Pd゜+V2O5+H2O →Pd(OH)2+V2O4 …(6) V2O4+1/2→V2O5 …(7) (5)+(6)+(7)の合計CO+1/2→CO2 …(8) すなわち、COの酸化熱により触媒の温度が上
昇し、塩化パラジウムの一部は熱分解して塩化水
素(HCl)が揮散することにより水素化パラジウ
ム(Pd(OH)2)に変化するが、この水素化パラ
ジウムが酸化バナジウム(V2O5)とレドツクス
対を形成し、反応式(5)〜(7)に従つてCOの酸化が
進行する。
換言すれば、塩化水素の揮散により低下した塩
化パラジウム一塩化銅のレドツクス対の機能が、
新たに生じた水酸化パラジウムと酸化バナジウム
のレドツクス対の機能により補填された形とな
り、CO酸化活性の持続性が維持されるものと理
解される。この酸化バナジウムに加え、リン化合
物を添加すると上記の機能が更に助長される。
〔実施例〕
次に実施例を掲げて本発明を具体的に説明す
る。
(1) 触媒試料の調製 調製例 1 パラジウム換算で7g、銅換算で44g、バナジ
ウム換算で5gを夫々含有する水溶液1300mlを塩
化パラジウム、塩化第二銅およびメタバナジン酸
アンモニウムを用いて調製し、この水溶液に8〜
14メツシユの粒度のγ−アルミナ1Kgを5時間浸
漬した。その後、120゜の通風乾燥器内で時々撹き
混ぜながら水分を蒸発させた。乾燥開始12時間後
に触媒を乾燥器から取り出し、本発明の触媒(A)を
得た。
調製例 2 バナジウムイオン(V5+)を5g含有する水溶
液1.3をメタバナジン酸アンモムニウムを用い
て調製し、これに8〜14メツシユの粒度のγ−ア
ルミナ1Kgを4時間浸漬した。次いで130℃の通
風乾燥器内に入れ、12時間時々撹き混ぜながら水
分を蒸発させた。その後500℃で更に2時間熱処
理を行ない、V2O5担持γ−アルミナを得た。こ
の担体に塩化パラジウムと塩化第二銅を調製例1
と同じ方法で同量担持させ、本発明の触媒(B)を得
た。
調製例 3 表面にγ−アルミナの層が形成されたコーデイ
エライト質のハニカム体(径50mmφ、高さ81.5
mm、セル数112セル/inch2)を0.1mol/濃度の
NH4VO3水溶液500mlに3時間浸漬した後、120
℃で乾燥した。この浸漬、乾燥操作を3回繰返し
た後、更に500℃で2時間熱処理を行ないV2O3
持ハニカム体を得た。このハニカム体を更に塩化
パラジウム0.1molと塩化第二銅1.0molを含む水
溶液500mlに浸漬した。3時間後にこれを引き上
げ、150℃で乾燥し、本発明の触媒(C)を得た。
調製例 4 バナジウムイオン(V5+)を5g、リンイオン
(P5+)を3g含有する水溶液1.3をメタバナジ
ン酸アンモニウムとリン酸を用いて調製し、これ
に8〜14メツシユの粒度のγ−アルミナ1Kgを4
時間浸漬した。次いで調製例2と同様の方法で熱
処理を行ない、V2O5とP2O5担持γ−アルミナを
得た。この担体に塩化パラジウムと塩化第二銅を
調製例1と同じ方法で同量担持させ、本発明の触
媒(D)を得た。
調製例 5 メタバナジン酸アンモニウム(NH4VO3)を
用いないこと以外は調製例1と同様の方法で触媒
(E)を得、これを対照とした。
(2) CO酸化活性測定試験 (1)で調製した本発明の触媒(A)、(B)、(C)、(D)お
よび対照としての触媒(E)を用いてそのCO酸化
活性を測定した。測定方法は各触媒160ml宛を
内径50mmφのガラス管に充填し、この触媒層に
1.0容量%のCOを含んだ相対湿度95%、温度25
℃の空気を32/分の流量で流し、出口におけ
るCO濃度を非分散型赤外光光度計を用いて測
定した。測定結果を第1図に示した。
第1図に見られるように、バナジウムを含ま
ない触媒(E)に比し、本発明の触媒(A)、(B)、(C)お
よび(D)はいずれも長時間の使用によつてもCO
酸化活性の低下は認められなかつた。
〔発明の効果〕
以上詳細に述べたように、パラジウム塩と銅塩
とからなるレドツクス触媒にバナジウム化合物も
しくはバナジウム化合物とリン化合物の両者を助
触媒として含有させた本発明のCO酸化触媒は、
COに対する酸化活性が高いのみならず、そのCO
の酸化活性の持続性が著しく優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図はCO酸化触媒のCO酸化活性の経時変化
を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラジウム塩と銅塩からなるレドツクス型主
    触媒成分およびバナジウム化合物とリン化合物の
    両者もしくはバナジウム化合物のいずれかからな
    る助触媒成分を多孔質担体に担持させたことを特
    徴とする一酸化炭素酸化触媒。
JP59188777A 1984-09-11 1984-09-11 一酸化炭素酸化触媒 Granted JPS6168139A (ja)

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EP86104256A EP0238700B1 (en) 1986-03-27 1986-03-27 Carbon monoxide oxidizing catalyst

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JPS6168139A JPS6168139A (ja) 1986-04-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4827516B2 (ja) * 2005-12-15 2011-11-30 株式会社キャタラー 一酸化炭素酸化触媒
JP5667253B2 (ja) * 2013-08-01 2015-02-12 三井化学株式会社 塩化カルボニルの製造装置およびポリイソシアネートの製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5573344A (en) * 1978-11-28 1980-06-03 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd Catalyst for oxidation of carbon monoxide
US4450245A (en) * 1981-03-26 1984-05-22 Gallaher Limited Supported catalysts and method for their production

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