JPH0464318B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は文字や映像を記録紙に記録するプリ
ンタに関するものである。

従来の技術 近年プリンタは各種方式が実用化され、方式に
より独特の構造を持つている。特にカラープリン
タは色の３原色であるイエロー、マゼンタ、シア
ンを重ね合わせてプリントする必要があるため、
装置が複雑となり安価に理想とする色再現させる
ことが難しく現在決定版と言えるものがない。し
かしいくつかの方式が実用化されている。

一つの方式であるサーマル方式はサーマルヘツ
ドと言われる電気信号を熱的信号に変換し、感熱
紙に記録するか又はインクフイルムのインクを記
録紙に熱転写し記録するヘツドを用いる。特にカ
ラーの場合は前述の３色混合の必要性からインク
フイルムを用いる熱転写方式に限られる。

以下図面を参照しながら、従来の熱転写カラー
プリンタ方式について説明する。

第３図，第４図は従来の熱転写カラープリンタ
の基本構造の断面図を示すものである。第３図
は、その動作を説明するものである。ａの状態は
記録紙ロール１から記録紙２をまず引き出す状態
を示す。駆動源はプラテンローラー３が矢印の方
向に回転し、記録紙２を定められた寸法引き出
す。つぎにサーマルヘツド４がプラテンローラ３
に圧接され、同時にキヤツプスタンローラ５がピ
ンチローラ６′に圧接される。この状状態から第
３図ｂの状態に移り、キヤツプスタンローラ５が
駆動源となり矢印の方向に回転し、記録紙２は記
録紙ロール１に巻き取る方向に搬送される。それ
と同時にインクフイルム６はインクフイルム巻き
取りローラ１により記録紙２と重ね合わせた形で
搬送される。これらの搬送と同時にサーマルヘツ
ド４にはプリントアウトしたい電気信号が加えら
れ、サーマルヘツド４により熱エネルギーに変換
され、インクフイルム６に加えられ、インクフイ
ルム６のインクを溶かし、記録紙２に熱的に転写
される。

カラープリンタの場合はこの第一回の転写に
は、インクフイルム６はイエロー、マゼンタ、シ
アンの色の三原色のいずれか一色のみ転写するよ
う丁度インクが塗り分けられており、順番に三原
色が並らんでいる。第３図ｂの状態で記録紙２の
一枚分のプリントアウトが終了すると、すぐ第３
図ａの状態にもどり再び記録紙２のみ逆に定めら
れた距離だけ搬送され、再び第３図ｂの状態で、
前述の色の三原色のつぎの色のプリントを行な
い、第一回目のプリントの上に二色目が重ねてプ
リントされる。このようにして色の三原色を重ね
合わせてプリントすることにより３色の合混色と
合わせ７色以上のカラープリントが出来上る。そ
れから最後に第３図ａの状態にもどりプリントさ
れた記録紙２が送り出され、カツターなどで記録
紙が切り離され、プリントが完成する。

このような構造のプリンターは第４図のごとき
シヤーシ７に組込まれており、前述のキヤツプス
タンローラ５、ピンチローラ６′、プラテンロー
ラ３がシヤーシ７に、サーマルヘツド４、インク
フイルム巻取りローラ８は開閉蓋９に組込まれて
いる。

開閉蓋９は記録用紙ロール１やインクフイルム
６の交換時に、開閉する必要があり、開閉時に繰
作しやすく、又前記の消耗品の交換がしやすい構
造が必要である。

その操作性上必要なものの一つに、開閉蓋９の
ロツク（図示せず）をはずしたとき、開閉蓋９が
持ち上がり、開けるトルクを出来るだけ少なくす
るために、バネ１０が一般に設けられている。こ
のバネ１０の取りつけ場所はいくつか構造上考え
られ第４図はその一例を示す。又前述のごとくサ
ーマルプリタの記録用紙２の搬送のためピンチロ
ーラ６′とキヤツプスタンローラ５が圧接される
必要があり、ピンチローラーレバー１１にバネ１
２が設けられている。尚、１３，１４は支点であ
る。

発明が解決しようとする問題点 このように従来のサーマルプリンタは構造が複
雑であり、特に圧接させることが必要な個所がい
くつかあり、河種類かのバネを用いることが多か
つた。

本発明は、上記問題点に鑑み、構成上簡単にす
ると共に、更に操作性向上されたものを提供する
ものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、開閉蓋
と、シヤーシの間にロツクプレートを設け、この
ロツクプレートの一部にガイドピンが通るガイド
溝を設けると共に、ピンチローラーレバー間にバ
ネを設けるという構成を備えたものである。

作 用 本発明は上記構成により、従来のバネの数を減
らし、構成を簡単にすると共に、前記ガイド溝の
形状により開閉蓋の閉時、開時の安定点と、その
中間にも安定点を設け、閉時は安定にサーマルヘ
ツドによる記録が行われ、開時には記録用紙ロー
ルとインクフイルムの交換がしやすいように、又
開閉時に開閉蓋が操作の誤りにより急激に落下し
閉の状態にならないよう途中に安定点を設け止ま
るようにし、安全性も向上させている。

実施例 以下本発明の一実施例について図面を参照しな
がら説明する。

第１図は本発明の実施例のサーマルプリンタの
断面的な透視図を示しており、主要部品の配置状
態を示している。

第１図において、開閉蓋９はシヤーシ７とは、
ジヨイント１４で継がれ、このジヨイント１４を
支点に開閉蓋９は開閉されるこの開閉蓋９にはサ
ーマルヘツド４とインクフイルム巻取りローラ８
を含むインクフイルム搬送系が取りつけられてい
る。又開閉蓋９の支点より内側にジヨイント１５
が設けられ、ロツクプレート１６が継がれてい
る。ロツクプレート１６はジヨイント１５とガイ
ドピン１７の２つにより保持され、ガイドピン１
７はロツクプレート１６にあるガイド溝１８内を
可動な構造となつている。すなわち開閉蓋９を開
閉することによりロツクプレート１６はジヨイン
ト１５を支点に動き、ガイドピン１７はガイド溝
８の端から端に移動することになる。その動作を
第２図により説明する。

第２図ａは開閉蓋９が開の状態であり、ガイド
ピン１７はガイド溝１８の一番下の端に来てお
り、一つの安定点であり、又第２図ｂはガイド溝
１８の一番上の端に来ておりもう一つの安定点に
あり、開閉蓋９は閉の状態である。

その各々の場合につき他の部品の状態を合わせ
て説明すると、ロツクプレート１６の一端にバネ
１９が取りつけられ、その他の端はピンチローラ
ーレバー２０に取りつけられている。ピンチロー
ラーレバー２０は支点２１を中心に動き、バネ１
９が取りつけられた側の端はロツクプレート１６
に設けられたピン２２にとどく先端があり、又、
その反対側にはピンチローラ６′が取りつけられ
ている。第２図ａの状態ではバネ１９は最も縮つ
た状態であり、バネ力として最も小さく、又ピン
チローラーレバー２０の先端はピン２２に当た
り、ピンチローラーレバー２０は支点２１を中心
に動き、ピンチローラ６′はキヤツプスタンロー
ラ５より離される方向に動く。反対に第２図ｂの
状態はバネ１９が最も伸びた状態であり、バネ力
が最も大きく、ピンチローラーレバー２０が引張
られ支点２１を中心に動き、ピンチローラ６′が
キヤツプスタンローラ５に強く圧接される。

又、バネ１９により開閉蓋９は常に開の方向に
力を受け、開閉蓋の自重力とのバランスで、開閉
蓋が急激に落下することなく、手で押えながらゆ
つくり開閉することが出来る状態に調整される。
更に実施例ではガイド溝１８の中間点に一つの屈
曲点を設けることにより開閉蓋９の安定点を第２
図ａ，ｂ以外の途中に設けることが出来るので更
に開閉蓋９の開閉時の急激な蓋の落下などによる
安全性を向上させている。

発明の効果 以上のように、本発明は開閉蓋とシヤーシとの
間にロツクプレートを設け、このロツクプレート
の一部にガイドピンが通るガイド溝を設けると共
に、ピンチローラーレバー間にバネを設けること
によりバネのみで、開閉蓋の開閉、ピンチローラ
とキヤツプスタンローラの押圧を兼ねた簡単な構
成となると共に、ガイド溝の両端及び中間点に開
閉蓋の安定領域を設けることができ、操作性、安
全性が向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す配置図、第２
図は第１図の動作を説明するための図、第３図は
従来例の動作説明のための図、第４図は従来のサ
ーマルプリンタを示す配置図である。 ７…シヤーシ、９…開閉蓋、１６…ロツクプレ
ート、１７…ガイドピン、１８…ガイド溝、２０
…ピンチローラーレバー、２２…ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 記録用紙取りかえ用開閉蓋、記録用紙を搬送
   するためのキヤツプスタンローラとピンチロー
   ラ、前記ピンチローラが取りつけられたピンチロ
   ーラレバー、前記開閉蓋の支点より内側に、回転
   自在ピンで固定され又シヤーシに取りつけられた
   ガイドピンで固定されたロツクプレートから成
   り、前記ロツクプレートには前記ガイドピンが通
   るガイド溝を有し、前記ロツクプレートと前記ピ
   ンチローラレバー間に前記開閉蓋が閉じた時、引
   張り状態で、前記開閉蓋が開いた時、圧縮状態に
   なる引張りバネを設けたことを特徴とするプリン
   タ。