JP2517677Y2 - 多色インクリボンカセット - Google Patents

多色インクリボンカセット

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JP2517677Y2
JP2517677Y2 JP5363192U JP5363192U JP2517677Y2 JP 2517677 Y2 JP2517677 Y2 JP 2517677Y2 JP 5363192 U JP5363192 U JP 5363192U JP 5363192 U JP5363192 U JP 5363192U JP 2517677 Y2 JP2517677 Y2 JP 2517677Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プリンタに用いられる
多色インクリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多色インクリボンカセットに
は、多色インクリボンが装着されるカセットケースにそ
の長手方向に沿ってリボンガイドがスライド可能に取り
付けられ、このリボンガイドによって印字色の切換え時
に多色インクリボンの所望の色帯を印字ヘッドの先端部
に確実に案内できるようになっているものがある(実開
昭63−37248号)。
【0003】図5には、この種の多色インクリボンカセ
ットの従来構造が示されている。この構造によれば、カ
セットケース1がケース本体2とケース蓋3とで箱状に
形成され、ケース本体2の下面に長手方向に沿って溝2
aが形成されているとともにケース本体2の片側の側面
に長手方向に沿って突起2bが形成され、且つケース蓋
3の上面に長手方向に沿って溝3aが形成されている。
そして、リボンガイド4には、ケース本体2の溝2aと
スライド可能に係合する突起4aおよびケース蓋3の溝
3aとスライド可能に係合する突起4bが設けられ、こ
の突起4a、4bを介してカセットケース1にその長手
方向へスライド可能に取り付けられている。また、リボ
ンガイド4には、ケース本体2の突起2bとスライド可
能に係合する溝4cが設けられ、この溝4cを介してケ
ース本体2の突起2bに沿ってカセットケース1の長手
方向に案内されるようになっている。なお、図5中、符
号5は多色インクリボンであり、符号6は印字ヘッドで
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造にあっては、カセットケース1にリボンガイド4
を凹凸係合し、その係合部を介してリボンガイド4をカ
セットケース1の長手方向に案内する構成であるので、
カセットケース1のケース本体2やケース蓋3にリボン
ガイド4を長手方向へ案内する溝や突起を形成する必要
があり、このためカセットケース1の構造が複雑にな
り、高コストであった。
【0005】本考案は、カセットケースの構造を簡略化
してコストを低減できる多色インクリボンカセットを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る多色インク
リボンカセットでは、多色インクリボンが装着されるカ
セットケースと、このカセットケースにその長手方向へ
スライド可能に取り付けられて多色インクリボンを印字
ヘッドの先端部に案内するリボンガイドとを有し、カセ
ットケースにはその長手方向に沿って延在する平板状の
ケース蓋が設けられており、リボンガイドにはケース蓋
幅方向片側の端面に対向する第1の案内部とケース蓋
の幅方向他側の端面に対向する第2の案内部とが設けら
れ、第1の案内部と第2の案内部とを介してケース蓋の
幅方向両側の端面に案内されてカセットケースの長手方
向にスライドすることを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案によれば、リボンガイドが第1の案内部
と第2の案内部とを介してケース蓋の幅方向両側の端面
案内されてカセットケースの長手方向にスライドする
ので、従来のようにカセットケースのケース本体やケー
ス蓋にリボンガイドを長手方向へ案内する突起や溝を形
成する必要がない。
【0008】
【実施例】本考案が適用された多色インクリボンカセッ
トを図面に基づいて説明する。この多色インクリボンカ
セットでは、図1に示されるように箱状のカセットケー
ス10が設けられ、このカセットケース10には幅方向
にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の複数の色
帯が並設されたエンドレスの多色インクリボン11が装
着されている。
【0009】カセットケース10の外周部には、両端部
に同方向へ平行に突出するアーム13、14が形成され
ているとともに両端面にそれぞれ軸受部15が形成さ
れ、かつ片側の端面に駆動用の軸部16が突出形成され
ている。
【0010】アーム13、14には、両者の先端間にカ
セットケース10の内部を通して多色インクリボン11
が掛け渡され、この部分で多色インクリボン11が外部
に露出されている。そして、プリンタへの装填状態で
は、アーム13、14の間に図1に二点鎖線で示される
プリンタの印字ヘッド17が位置し、この部分で図2に
示されるように印字ヘッド17に多色インクリボン11
が対向されるようになっている。印字ヘッド17は図2
に二点鎖線で示される1対のガイド軸18を介して紙送
り方向と直角な方向に移動可能に設けられ、印字時には
各ガイド軸18に案内されてアーム13、14の間でカ
セットケース10の長手方向に沿って移動されるように
なっている。
【0011】各軸受部15はプリンタへの装填状態で図
3、図4に二点鎖線で示されるプリンタの固定軸19と
着脱可能に係合し、カセットケース10の揺動支持用と
して作用されるようになっている。そして、印字時に
は、カセットケース10が固定軸19回りに矢印B方向
に揺動されることにより、印字ヘッド17が多色インク
リボン11の各色帯に選択的に対向し、これによって印
字色を切り換えることができるようになっている。
【0012】軸部16はプリンタへの装填状態で図3に
二点鎖線で示されるプリンタの駆動レバー20と対応さ
れるようになっている。駆動レバー20は印字色の切り
換え時に矢印C方向に揺動され、この揺動動作でカセッ
トケース10が固定軸20回りに揺動されて印字ヘッド
17に多色インクリボン11の所望の色帯が対応される
ようになっている。
【0013】一方、カセットケース10の内部には、一
端部に仕切り板21が設けられているとともに他端部に
押さえローラ22およびリボンローラ23が設けられ、
仕切り板21と押さえローラ22およびリボンローラ2
3との間に多色インクリボン11が蛇行状態で収納され
ている。
【0014】仕切り板21には、細幅のスリット24が
形成され、このスリット24を通して多色インクリボン
11が仕切り板21と押さえローラ22およびリボンロ
ーラ23との間から一方のアーム13の内部に引き出さ
れ、アーム13の内部を通してアーム13、14の先端
間に至っている。
【0015】押さえローラ22は多色インクリボン11
を介してリボンローラ23に図示しない付勢手段により
弾接されている。すなわち、多色インクリボン11が仕
切り板21とリボンローラ23および押さえローラ22
との間から押さえローラ22とリボンローラ23との間
を通って他方のアーム14の内部に引き出され、アーム
14の内部を通してアーム13、14の先端間に至って
いる。
【0016】リボンローラ23はプリンタへの装填状態
でプリンタの図示しない駆動軸と係合し、この駆動軸を
介して印字時に回転され、押さえローラ22とで多色イ
ンクリボン11を矢印D方向に挟持搬送するようになっ
ている。この搬送力を受けて多色インクリボン11の使
用済み部分がアーム13、14の先端間から一方のアー
ム14の内部を経てリボンローラ23と押さえローラ2
2との間を通して仕切り板21とリボンローラ23およ
び押さえローラ22との間に引き込まれると同時に多色
インクリボン11の未使用部分が仕切り板21とリボン
ローラ23および押さえローラ22との間からスリット
24を通して他方のアーム13の内部を経てアーム1
3、14の先端間に送り出されるようになっている。な
お、アーム13と仕切り板21との間には、多色インク
リボン11をカセットケース10の内壁に押圧する板ば
ね25が設けられ、この押圧力を受けて多色インクリボ
ン11の走行持に多色インクリボン11に張力が付与さ
れるようになっている。
【0017】このように構成されるカセットケース10
は、ケース本体26と、ケース本体26の上面に取り付
けられてその長手方向に沿って延在する平板状のケース
蓋27とで構成され、その外周部にはアーム13、14
の間に長手方向へスライド可能にリボンガイド28が取
り付けられ、このリボンガイド28によって印字色の切
換え時に多色インクリボン11の所望の色帯を印字ヘッ
ド17の先端部に確実に案内できるようになっている。
ケース本体26には、図2にも示されるように上部に長
手方向に沿ってフランジ部26aが形成され、このフラ
ンジ部26aにケース蓋27が接合固着されている。
【0018】リボンガイド28には、1対のアーム2
9、30が形成され、これらのアーム29、30間にプ
リンタへの装填状態で印字ヘッド17が位置し、印字時
に印字ヘッド17に追従して移動されるようになってい
る。アーム29、30の先端部には、それぞれガイドロ
ーラ29a、30aが回転可能に軸支され、ガイドロー
ラ29a、30aを介して多色インクリボン11が掛け
渡されている。ガイドローラ29a、30aは印字色の
切換え時に多色インクリボン11の所望の色帯を印字ヘ
ッド17の先端部に案内するようになっている。
【0019】このリボンガイド28には、図2に詳細に
示されるようにケース蓋27の上面に摺動可能に対接す
る基板部31が設けられているとともに基板部31から
同方向に突出されてカセットケース10の両側端面にそ
れぞれ対向する脚部32、33が設けられている。
【0020】基板部31には、ケース蓋27と対向する
部分に複数個の半球状の凸部31aが形成され、これら
の凸部31aを介してケース蓋27の上面に摺動可能に
対接されている。なお、基板部31の上面には、補強用
のリブ31bが形成されている。
【0021】脚部32、33には、それぞれケース本体
26のフランジ部26aの裏面に対向する係止突起3
4、35と、ケース蓋27の幅方向片側の端面に対向す
る第1の案内部としての案内部36と、ケース蓋27の
幅方向他側の端面に対向する第2の案内部としての案内
部37とが形成されている。そして、係止突起34、3
5を介してリボンガイド28がカセットケース10に離
脱不可能かつ長手方向へスライド可能に保持されている
とともに案内部36、37を介してリボンガイド28が
ケース蓋27の幅方向両側の端面に沿ってカセットケー
ス10の長手方向に案内されるようになっている。すな
わち、係止突起34、35と基板部31との間にケース
本体26のフランジ部26aおよびケース蓋27の両側
部が位置してリボンガイド28がカセットケース10に
離脱不可能かつ長手方向へスライド可能に保持されてい
る。また、リボンガイド28が案内部36、37を介し
てケース蓋27の幅方向両側の端面に案内されてカセッ
トケース10の長手方向へスライドするようになってい
る。なお、脚部32、33は係止突起34、35の間の
間隔を広げる方向に弾性変形可能に設けられ、この弾性
変形によりカセットケース10にリボンガイド22が容
易に取り付けられるようになっている。すなわち、リボ
ンガイド22をカセットケース10の上方から押し込む
と、ケース蓋27の上端面縁部に係止突起34、35が
当接して脚部32、33が係止突起34、35の間の間
隔を広げる方向に弾性変形し、この弾性変形により脚部
32、33の間にケース蓋27およびケース本体26の
フランジ部26aが位置してケース蓋27の上面に基板
部31が対接し、この位置までリボンガイド28が押し
込まれると、ケース蓋27の両側端面に案内部36、3
7が対向すると同時に脚部32、33が形状復元して係
止突起34、35がケース本体26のフランジ部26a
の裏面に対向するようになっている。
【0022】上記の構成によれば、カセットケース10
にその長手方向に沿って延在する平板状のケース蓋27
が設けられるとともに、リボンガイド28にケース蓋2
7の幅方向両側の端面にそれぞれ対向する案内部36、
37が形成され、この案内部36、37を介してリボン
ガイド28がケース蓋27の幅方向両側の端面に案内さ
れてカセットケース10の長手方向にスライドする
で、カセットケース10のケース本体26やケース蓋2
7に従来のような突起や溝を形成する必要がなく、カセ
ットケース10の構造が簡略されてコストを低減でき
る。
【0023】なお、上記実施例では、ケース本体26に
フランジ部26aを形成し、このフランジ部26aにケ
ース蓋27を接合固着してケース本体26のフランジ部
26aの裏面に係止突起34、35を対向させるように
したが、これに限らず、例えば、ケース蓋27をケース
本体26よりも幅広に形成してケース蓋27の両側部を
ケース本体26の側方に突出させ、ケース蓋27の両側
部裏面に係止突起34、35を対向させる等してもよ
い。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る多色
インクリボンカセットによれば、カセットケースにその
長手方向に沿って延在する平板状のケース蓋を設けると
ともに、リボンガイドにケース蓋の幅方向片側の端面に
対向する第1の案内部とケース蓋の幅方向他側の端面に
対向する第2の案内部とを設け、第1の案内部と第2の
案内部とを介してリボンガイドをケース蓋の幅方向両側
の端面によって案内してカセットケースの長手方向にス
ライドするようにしたので、カセットケースのケース本
体やケース蓋に従来のような突起や溝を形成する必要が
なく、カセットケースの構造を簡略化してコストを低減
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る多色インクリボンカセットの平面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1の右側面図である。
【図5】従来構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 カセットケース 11 多色インクリボン 17 印字ヘッド 27 ケース蓋 28 リボンガイド36 案内部(第1の案内部) 37 案内部(第2の案内部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多色インクリボンが装着されるカセット
    ケースと、このカセットケースにその長手方向へスライ
    ド可能に取り付けられて多色インクリボンを印字ヘッド
    の先端部に案内するリボンガイドとを有し、 上記カセットケースには、その長手方向に沿って延在す
    る平板状のケース蓋が設けられており、 上記リボンガイドには、上記ケース蓋の幅方向片側の端
    面に対向する第1の案内部と、上記ケース蓋の幅方向他
    側の端面に対向する第2の案内部とが設けられ、上記第
    1の案内部と上記第2の案内部とを介して上記ケース蓋
    幅方向両側の端面に案内されて上記カセットケースの
    長手方向にスライドすることを特徴とする多色インクリ
    ボンカセット。
JP5363192U 1992-07-30 1992-07-30 多色インクリボンカセット Expired - Fee Related JP2517677Y2 (ja)

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US08/099,033 US5382103A (en) 1992-07-30 1993-07-28 Multiple color ink ribbon cassette
EP93112062A EP0581266B1 (en) 1992-07-30 1993-07-28 Multiple color ink ribbon cassette
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