JPH0743118U - カラーリボンカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カラーインクリボンカートリッジ１０におい
て、カラーインクリボン２７の走行路の内側にエンドレ
スフィルム１１を設け、カラーインクリボン２７とドッ
トプリントヘッドが直接当接しないようにした。 【効果】 プリントヘッドに付着したリボンの一の色が
他の色に再付着してその他の色を汚損することがなくな
り、鮮明なカラー印字が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はシリアルインパクトプリンタに好的なカラーリボンカートリッジに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、カラー印字の要求が高まり、サーマルプリンタや電子写真プリンタのみ ならず、インパクトプリンタでも実用化されつつある。

【０００３】 図２は、従来のカラーインクリボンカートリッジのカバーを取り外した平面図 である。図において、カラーインクリボンカートリッジ２０は、ケース２１と、 この中に収納され、ホルダ２２に嵌め込まれるリボンフィード軸２３と、バネ２ ４によりリボンフィード軸２３方向に押圧されるホルダ２５と、このホルダ２５ に嵌め込まれるアイドル軸２６と、カラーインクリボン２７と、図示しないカバ ーとから構成される。

【０００４】 カラーインクリボン２７は、長さ方向に、黒、黄色、マゼンダ、シアンの４色 が塗布され色分けされている。

【０００５】 次に、図３及び図４を用いて、上記カラーインクリボンカートリッジ２０を用 いた印字方法について説明する。図３は、カラーインパクトプリンタの要部構成 図であり、カラーインパクトプリンタは、プラテン３１と、カラーインクリボン カートリッジ２０を搭載するキャリッジ３２と、プリントヘッド３３を有する。

【０００６】 カラー印字は、図示しない色選択機構により支点３４を回転軸としてカラーイ ンクリボンカートリッジ２０の先端を、矢印３５方向に回転させることによりプ リントヘッド３３とカラーインクリボン２７の各色との相対位置を変化させるこ とにより行なう。

【０００７】 図４は上記図３のヘッド部分を拡大した図である。このように、プラテン３１ とプリントヘッド３３との隙間は非常に小さく保たれ、この間にカラーインクリ ボンカートリッジ２０のカラーインクリボン２７と、紙等の印字媒体４１が保持 され、この状態で印字がなされる。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図４に示すように、プリントヘッド３３の印字部分と、カラー インクリボン２７は常時接触しているために、プリントヘッド３３の先端部分４ ２にカラーインクリボンに塗布されたインクが付着してしまう。上記先端部分４ ２に黒色が付着したときはもちろん、他の色が付着したときでも先端部分４２に 付着した色がカラーインクリボン２７の他の色部分に再付着し、色の混合により インクリボンが汚れてしまう。その結果、インクリボンが黒ずんできてカラー印 字の品質が劣化するという課題があった。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

以上のような課題を解決するための手段は、カラーインクリボンと、該カラー インクリボンを収納する本体部分と、搭載すべきプリンタのプリントヘッドを抱 えるように形成される２本の腕部分とを有し、該腕部分先端間が該腕部分内部を 通過する前記リボンの外部露出部分を形成するケースとを有するインクリボンカ ートリッジにおいて、前記外部露出部分における前記カラーインクリボンと前記 プリントヘッドとの間にエンドレスフィルムを設けたことである。

【００１０】

【作用】

本考案は、カラーインクリボンとプリントヘッドとの直接の接触を阻害するよ うにエンドレスフィルムを設けたので、プリントヘッドに付着した、リボンの一 の色が他の色に再付着してその他の色を汚損することがなくなるのである。

【００１１】

【実施例】 以下本考案の一実施例を図１及び図５を参照して説明する。図１は、本発明の カラーインクリボンカートリッジのカバーを取り外した平面図で、図５は分解斜 視図である。これら図において、カラーインクリボンカートリッジ１０は、本体 部分と２本の腕部分とからなるケース２１と、この中に収納され、ホルダ２２に 嵌め込まれるリボンフィード軸２３と、バネ２４によりリボンフィード軸２３方 向に押圧されるホルダ２５と、このホルダ２５に嵌め込まれるアイドル軸２６と 、カラーインクリボン２７と、ケース２１の内側開口部にほぼ沿って設けられた エンドレスフィルム１１と、カラーインクリボンとエンドレスフィルムの走行路 を分離するフィルムガイド１２と、図５にのみ示されているカバー５１とから構 成される。

【００１２】 カラーインクリボン２７は、従来技術で説明したと同様であって長さ方向に、 例えば黒、シアン、マゼンダ、黄色の４色が順に塗布され色分けされている。

【００１３】 エンドレスフィルム１１は、カラーインクリボン２７とほぼ同じ幅に形成され たナイロン、ポリエステル、ウレタンフィルムなどから構成される。エンドレス フィルム１１は、ケース２１の開口部壁部を囲むように装填されると共に、この 外側をカラーインクリボン２７が囲むように装填される。エンドレスフィルム１ １は、リボンフィード軸２３とアイドル軸２６の間をカラーインクリボン２７と 共に通り、フィルムガイド１２によりカラーインクリボン２７と走行路が分けら れる。そして、フィルムガイド１２とケース２１の開口部壁との間を通過し、腕 部分先端間の印字部でいったんケース２１外へ露出した後またケース２１内へ戻 る。エンドレスフィルム１１はカラーインクリボン２７と同時にドライブされる ため上記印字部でのリボン２７のねじれ等がなくなる。尚、カラー印字はこの露 出部分で、プリントヘッドのインパクトにより行なわれる。

【００１４】 フィルムガイド１２は、エンドレスフィルム１１の走行を滑らかにすると共に 、カラーインクリボン２７との走行路を分離し、これらが互いに干渉して絡み合 わないようガイドする。そのため、インクリボン２７の正確な折り畳みが可能に なり、インクリボン２７のジャムも防止できる。

【００１５】 このようなインクリボンカートリッジを用いて印字を行なうと、プリントヘッ ドは、インクを含浸していないエンドレスフィルムを介してカラーインクリボン ２７をインパクトすることになるので、プリントヘッドを経由したインクの混じ りがなくなりカラーインクリボン２７を汚損することがなくなる。又、比較的滑 らかな面を持つエンドレスフィルム１１がプリントヘッド面を移動することにな るので比較的高速に動作させてもリボンとプリントヘッドの引っ掛かりなどがな くなり、スムーズなリボンの移動が可能となる。

【００１６】 本考案のリボンカートリッジは、上記のような各色一体型のみならず、各色独 立したインクリボンを収納したカラーインクリボンカートリッジでも同様な効果 がある。

【００１７】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案によれば、プリントヘッドの先端とカラー インクリボンとの間にエンドレスフィルムを設けたので、プリントヘッドに付着 したリボンの一の色が他の色に再付着してその他の色を汚損することがなくなり 、鮮明なカラー印字が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかるカラーインクリボン
カートリッジの平面図。

【図２】従来のカラーインクリボンカートリッジの平面
図。

【図３】カラーインパクトプリンタの要部構成斜視図。

【図４】カラーインパクトプリンタのヘッド部分の構成
図。

【図５】本考案の一実施例にかかるカラーインクリボン
カートリッジの分解斜視図。

【符号の説明】

１１ エンドレスフィルム １２ フィルムガイド ２１ ケース ２２，２５ ホルダ ２３ リボンフィード軸 ２６ アイドル軸 ２７ カラーインクリボン ５１ カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラーインクリボンと、 該カラーインクリボンを収納する本体部分と、搭載すべ
   きプリンタのプリントヘッドを抱えるように形成される
   ２本の腕部分とを有し、該腕部分先端間が該腕部分内部
   を通過する前記リボンの外部露出部分を形成するケース
   とを有するインクリボンカートリッジにおいて、 前記外部露出部分における前記カラーインクリボンと前
   記プリントヘッドとの間にエンドレスフィルムを設けた
   ことを特徴とするカラーリボンカートリッジ。