JPH05221045A

JPH05221045A - プリンター装置

Info

Publication number: JPH05221045A
Application number: JP2772592A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Tonomura; 哲也外村; Masami Nakagawa; 昌巳中川; Noriyuki Kawamura; 敬之河村
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-02-14
Filing date: 1992-02-14
Publication date: 1993-08-31

Abstract

(57)【要約】【目的】装置の小形化を狙ってプラテンを小さくする
と、印画特性が悪くなるという問題点を解決し、装置の
小形化を可能にし、かつ印画特性の良好なプリンター装
置を提供することを目的とする。【構成】平面を有するプラテンベース１５ａに装着さ
れた弾性体シート１５ｂにサーマルヘッド１４の曲面体
表面上に形成された発熱体が当接するので、サーマルヘ
ッド１４の取り付け位置がプラテンの平面領域内であれ
ば多少ずれても、記録紙１２とインクシート１３とサー
マルヘッド１４との安定な接触状態を得ることが出来
る。さらに、プラテン１５と記録紙１２との接触面を滑
性面としたので、記録紙１２の走行負荷が小さくなり、
小形の記録紙搬送手段を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンター装置に関
し、特に映像情報などの各種情報を記録紙に記録する熱
転写型のプリンター装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、プリンター装置は、様々な映像信
号を記録紙にフルカラーで記録するものが普及し始めて
いる。

【０００３】以下に従来のプリンター装置について図４
および図５を参照しながら説明する。

【０００４】図４において、１は記録紙、２はインクシ
ート、３はサーマルヘッドである。４は弾性体のドラム
で、サーマルヘッド３の発熱体に当接可能に設けられて
いる。５ａと５ｂはドラム４に巻き付けられた記録紙１
をガイドするガイドローラ、６ａと６ｂはインクシート
２の走行を規制するシートガイドである。７はインクシ
ート２を巻取る巻取リール、８はインクシート２を供給
する供給リールである。

【０００５】以上のように構成されたプリンター装置に
ついて、以下その動作を説明する。まず、サーマルヘッ
ド３が待避した状態で、記録紙１がガイドローラ６を介
してドラム４に巻き付けられる。次に、サーマルヘッド
３が記録紙１とインクシート２を挟持した状態でドラム
４に押圧する。その状態で駆動手段を介してドラム４が
矢印Ａの方向に回転し、記録紙１もドラム４に従動す
る。同時に巻取リール７が矢印Ｂの方向に回転し、供給
リール８より供給されたインクシート２がシートガイド
６を介して矢印Ｃの方向に搬送される。その時、サーマ
ルヘッド３に所定の印加電圧が加わり、インクシート２
上のインクが昇華し記録紙１上に所定の画像が印画され
る。

【０００６】また、図５において、９は弾性体のプラテ
ンローラで、サーマルヘッド３の発熱体に当接可能に設
けられている。１０はキャプスタンローラ、１１はキャ
プスタンローラ１０に押圧可能に設けられたピンチロー
ラである。

【０００７】以上のように構成されたプリンター装置に
ついて、以下その動作について説明する。まず、サーマ
ルヘッド３が待避した状態で、記録紙１がキャプスタン
ローラ１０とピンチローラ１１に挟持される。次に、サ
ーマルヘッド３が記録紙１とインクシート２を挟持した
状態でプラテンローラ９に押圧する。その状態で駆動手
段を介してキャプスタンローラ１０が矢印Ｄの方向に回
転し、記録紙１が矢印Ｅの方向に搬送される。同時に巻
取リール７が矢印Ｆの方向に回転し、供給リール８より
供給されたインクシート２がシートガイド６を介して矢
印Ｇの方向に搬送される。その時、サーマルヘッド３に
所定の印加電圧が加わり、インクシート２上のインクが
昇華し記録紙１上に所定の画像が印画される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ドラム方式の場合、ドラム４の径は記録
紙１の大きさに規制され大きくならざるをえない。よっ
て、装置自体が大きくなるという問題点を有していた。
また、キャプスタン−ピンチローラ方式の場合、プラテ
ンローラ９の径は記録紙１の大きさに規制を受けない
が、装置の小形化を狙ってプラテンローラ９の径を小さ
くすると、サーマルヘッド３押圧時のプラテンローラ９
のニップ値が小さくなるなど印画特性が悪くなるという
問題点を有していた。

【０００９】また、ドラム方式、キャプスタン−ピンチ
ローラ方式のいずれの場合も、特公昭６４−７５８９号
公報に示されているように、サーマルヘッドを所定の位
置に精度良く配置しなければ良好な印画特性を確保でき
ない。

【００１０】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、装置の小形化を可能にし、かつ印画特性が良好で、
しかもサーマルヘッド取り付け位置の許容範囲の広いプ
リンター装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のプリンター装置は、発熱体を曲面体表面上に
形成したサーマルヘッドと、記録紙とインクシートとを
サーマルヘッド押圧するプラテンと、記録紙を搬送する
記録紙搬送手段と、インクシートを搬送するシート搬送
手段とを備え、プラテンをプラテンベースの表面に配設
した弾性体層と弾性体層の表面に配設した滑性層とで形
成するとともに、その表面を略平面状に形成したもので
ある。

【００１２】

【作用】この構成によって、サーマルヘッドの発熱体を
曲面体表面上に形成し、かつ、プラテン表面を略平面状
に形成したことによって、サーマルヘッド押圧時に有効
なプラテンのニップ値および押圧力を確保することがで
き、サーマルヘッドの取り付け位置をプラテンの平面領
域内で自由に設定できる。また、プラテンの記録紙との
接触面に滑性面を備えたことによって、記録紙の走行負
荷が小さくなる。そのため弾性体であるプラテンの記録
紙走行方向の変形は小さく、サーマルヘッド押圧時に於
ける記録紙およびインクシートとサーマルヘッド発熱体
の接触状態は安定する。しかも記録紙搬送手段に生じる
負荷も小さいため、安価でしかも小形の記録紙搬送手段
を採用することが可能である。さらに、プラテンは回転
可能なローラでないため形状および大きさの規制がな
い。よって、プラテン表面の有効な略平面領域を確保す
るだけで、可能な限りプラテンは小さくすることが出来
る。

【００１３】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の一実施例のプリンター装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。

【００１４】図１において、１２は記録紙、１３はイン
クシート、１４は部分グレーズ上に発熱体を形成したサ
ーマルヘッドである。１５はプラテンで、サーマルヘッ
ド１４の発熱体に当接可能に設けられ、多層構造になっ
ている。１５ａはプラテンベースで、サーマルヘッド１
４側に平行に当接する平面を有したものである。１５ｂ
は弾性シートで、弾性体で出来た平面シートをプラテン
ベース１５ａに沿って固定したものである。１５ｃは滑
性層で、弾性シート１５ｂの表面にテフロンコーティン
グしたものである。１６ａと１６ｂはインクシート１３
の走行を規制するシートガイドである。１７はインクシ
ート１３を巻取る巻取リール、１８はインクシート１３
を供給する供給リールである。１９はキャプスタンロー
ラ、２０はキャプスタンローラ１９に押圧可能に設けら
れたピンチローラである。

【００１５】以上のように構成されたプリンター装置に
ついて、図１および図２を用いてその動作について説明
する。まず、図２に示すようにサーマルヘッド１４が待
避した状態で、記録紙１２がキャプスタンローラ１９と
ピンチローラ２０に挟持される。次に、図１に示すよう
にサーマルヘッド１４が記録紙１２とインクシート１３
を挟持した状態でプラテン１５に押圧する。その状態で
駆動手段を介してキャプスタンローラ１９が矢印Ｈの方
向に回転し、記録紙１２が矢印Ｉの方向に搬送される。
同時に巻取リール１７が矢印Ｊの方向に回転し、供給リ
ール１８より供給されたインクシート１３がシートガイ
ド１６を介して矢印Ｋの方向に搬送される。その時、サ
ーマルヘッド１４に所定の印加電圧が加わり、インクシ
ート１３上のインクが昇華し記録紙１２上に所定の画像
が印画される。

【００１６】以上のように本実施例によれば、プラテン
１５の平面領域内でサーマルヘッド１４の取り付け位置
にかかわらずサーマルヘッド１４の発熱体がプラテン１
５に当接する。図３（ａ）に示すように、本実施例での
サーマルヘッド１４の押圧状態と、図３（ｂ）に示すよ
うに、従来のプリンタ装置でドラム４もしくはプラテン
ローラ９を用いた場合のサーマルヘッド３の押圧状態を
比較すると次のことがわかる。図３（ｂ）において、従
来のプリンタ装置では、サーマルヘッド３の取り付け位
置が矢印ｂ₂の範囲より外にずれると、発熱体のインク
シート１と記録紙２との接触状態が変化する。つまり、
サーマルヘッド３の取り付け位置を最適な領域（矢印ｂ
₂の範囲）に設定する必要がある。一方、図３（ａ）に
おいて、本実施例のプリンタ装置では、サーマルヘッド
１４の取り付け位置がプラテン１５の平面領域内（矢印
ｂ₁の範囲）であれば、多少ずれても、発熱体のインク
シート１３と記録紙１２との接触状態は、プラテン１５
の平面領域内（矢印ｂ₁の範囲）で変わらない。さらに
プラテン１５の記録紙１２との接触面に滑性層１５ｃを
設けたことにより、記録紙搬送手段であるにかかる負荷
が小さくなり、安価な構成にすることが出来る。

【００１７】なお、本実施例において滑性層１５ｃを設
けているが、弾性シート１５ｂ自体が滑性面を有してい
れば、滑性層１５ｃを設けなくてもよいことは言うまで
もない。さらにプラテン１５表面は平面としているが、
平面に近似な曲率を有する曲面としてもよい。

【００１８】また、本実施例においてサーマルヘッド１
４は部分グレーズヘッドを用いているが、端面ヘッドな
どでもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に本発明のプリンター装置によれば、サーマルヘッドの
発熱体を曲面体表面上に形成し、かつ、プラテン表面を
略平面状に形成したことによって、サーマルヘッドの取
り付け位置をプラテンの略平面領域内で自由に設定で
き、サーマルヘッドの取り付け位置がプラテンの平面領
域内であれば安定した印画特性を確保できる。また、プ
ラテンの記録紙との接触面に滑性面を備えたことによっ
て、記録紙の走行負荷が小さいため弾性体であるプラテ
ンの記録紙走行方向の変形は小さく、サーマルヘッド押
圧時に於ける記録紙およびインクシートとサーマルヘッ
ド発熱体の接触状態は安定し、印画特性が良好となる。
しかも記録紙搬送手段に生じる負荷も小さいため、安価
でしかも小形の記録紙搬送手段を採用することが可能で
ある。さらに、プラテンは回転可能なローラでないため
形状および大きさの規制がなく、プラテン表面の有効な
略平面領域を確保するだけで、可能な限りプラテンは小
さくすることが出来る。よって、小形で印画特性の優れ
たプリンタ装置を安価でしかも容易に実現できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるプリンタ装置の要部
の構成を示す断面図

【図２】同、サーマルヘッドが待避した状態の要部の構
成を示す断面図

【図３】（ａ）同、サーマルヘッドの押圧状態の要部を
示す断面図（ｂ）従来のプリンタ装置におけるサーマルヘッドの押
圧状態の側面図

【図４】従来のドラム方式のプリンタ装置の構成の概念
を示す正面図

【図５】従来のキャプスタン−ピンチローラ方式のプリ
ンタ装置の構成の概念を示す正面図

【符号の説明】

１２記録紙１３インクシート１４サーマルヘッド１５プラテン１５ａプラテンベース１５ｂ弾性体シート１５ｃ滑性層１７巻取リールシート搬送手段１８供給リールシート搬送手段１９キャプスタンローラ記録紙搬送手段２０ピンチローラ記録紙搬送手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】発熱体を曲面体表面上に形成したサーマル
ヘッドと、記録紙とインクシートとを前記サーマルヘッ
ドで押圧するプラテンと、前記記録紙を搬送する記録紙
搬送手段と、前記インクシートを搬送するシート搬送手
段とを備え、前記プラテンをプラテンベースの表面に配
設した弾性体層と前記弾性体層の表面に配設した滑性層
とで形成するとともに、その表面を略平面状に形成して
なるプリンター装置。