JPH0462059B2 - - Google Patents

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JPH0462059B2
JPH0462059B2 JP57188533A JP18853382A JPH0462059B2 JP H0462059 B2 JPH0462059 B2 JP H0462059B2 JP 57188533 A JP57188533 A JP 57188533A JP 18853382 A JP18853382 A JP 18853382A JP H0462059 B2 JPH0462059 B2 JP H0462059B2
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light emission
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circuit
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transistor
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JP57188533A
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JPS5978325A (ja
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Masabumi Yamazaki
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5978325A publication Critical patent/JPS5978325A/ja
Publication of JPH0462059B2 publication Critical patent/JPH0462059B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B15/02Illuminating scene
    • G03B15/03Combinations of cameras with lighting apparatus; Flash units
    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2215/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B2215/05Combinations of cameras with electronic flash units

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ストロボの発光制御装置、更に詳し
くは、予備発光に基づいて被写体の任意の部分領
域に適正露光を与える発光量を算出し、この発光
量で閃光放電管を主発光させるようにしたストロ
ボの発光制御装置に関する。
周知のように、逆光撮影等においてストロボを
使用する場合には、ストロボの発光量の調整に極
めて高度の熟練を要し、この調整に失敗して不適
正露出の写真を撮影してしまうことがしばしばあ
つた。このような不具合を防ぐ方法としては、フ
イルム面からの反射光をスポツト的にダイレクト
測光して露出を決定する方法が考えられるが、フ
イルム面からの反射光をスポツト的に測光するこ
とは光学的に難かしく、また測光領域が撮影画面
の中央部に限られるという欠点があつた。
そこで、高度のストロボ撮影のテクニツクを簡
易に駆使できるように、予備発光を行ない、この
予備発光に基づいて主発光量を決定してストロボ
撮影を行なえるようにしたストロボの発光制御装
置が従来から提供されている。従来のこの種スト
ロボの発光制御装置の一例としては、予備発光の
持続時間を記憶し、この持続時間に基づいて主発
光時の閃光放電管の発光時間を制御するようにし
た装置(特開昭48−92020号公報参照)が既に知
られている。しかし、この発光制御装置は、スト
ロボのメインコンデンサの充電電圧の変化に応じ
て、閃光放電管の発光量と発光時間とが必ずしも
対応しないので、精度の高い発光量の制御を行な
うことができないという欠点があつた。また、従
来のストロボの発光制御装置の他の例としては、
閃光放電管の近傍に光電変換素子を設け、この光
電変換素子により適正露光となる予備発光量を検
出して、この予備発光量に基づいて主発光量を制
御するようにした装置(特公昭55−18887号公報
参照)も既に知られている。しかし、この発光制
御装置は、撮影レンズの絞りを絞り込んだ状態で
予備発光する必要があり、操作が面倒である、予
備発光後露出補正を行なつても補正が効かない等
の欠点があつた。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、絞り開放状
態で予備発光を行なつて被写体の任意の部分領域
に適正露光を与える予備発光量を記憶し、この予
備発光量と設定絞り値等の撮影情報との間で演算
を行なつて、上記部分領域に適正露光を与える主
発光量を決定するようにしたストロボの発光制御
装置を提供するにある。
以下、本発明を図示の一実施例に基づいて説明
する。
第1図は、本発明の発光制御装置を配設するカ
メラ1およびストロボ2の光学系の要部を示して
いる。カメラ1は、いわゆる一眼レフレツクスカ
メラであつて、その光学系には平生は撮影光路に
対して45°傾いたフアインダ光路形成位置を採る
可動反射ミラー3が回動自在に配設されている。
この可動反射ミラー3は、上記フアインダ光路形
成位置において、撮影レンズ4を通じてカメラ1
内に入射した被写体光を直角上方に向けて反射
し、フアインダ光学系に入射させるようになつて
いる。フアインダ光学系は、撮影フイルム5の感
光面に対して光学的に共役となる位置に配設され
たピントグラス6と、このピントグラス6の直上
に配設されたコンデンサレンズを兼ねるペンタプ
リズム7と、このペンタプリズムの光出射端面で
ある後端面に対向するように配設されたフアイン
ダ接眼レンズ8とで構成されており、上記ピント
グラス6とペンタプリズム7との間の後端縁部が
わには、撮影画枠12(第3図参照)の下側縁部
に表示が露呈するように、後述する光透過型の液
晶表示板でなる撮影情報表示装置9が配設されて
いる。また、上記可動反射ミラー3の中央部は、
ハーフミラー加工が施されて、または、全透過の
スリツトが列設されて、半透過部3aとなつてお
り、この半透過部3aと対応する可動反射ミラー
3の背面がわには、全反射ミラー11が可動反射
ミラー3と所定の角度をなすように可動自在に取
り付けられている。この全反射ミラー11は、可
動反射ミラー3の半透過部3aを通過した被写体
光をカメラ1の底部がわに向けて反射し、この光
を同部に配設されたスポツト測光兼ダイレクト測
光用の光電変換素子PD1(第4図a参照)に入射
させる役目をする。この光電変換素子PD1は、上
記全反射ミラー11、並びに、フイルム面および
シヤツタ幕面を仰ぎ見るように、カメラ1の底部
の前寄りに傾けられて配置されており、可動反射
ミラー3がフアインダ光路形成位置にある撮影情
報表示状態(第1図参照)では、上記半透過部3
aを通過し、全反射ミラー11で反射された被写
体光をスポツト測光するようになつている。即
ち、この状態では、第3図に示すように、撮影画
枠12の中央に位置するスポツト測光領域12a
に映ずる被写体の部分領域だけを測光するように
なつている。また、光電変換素子PD1は、第2図
に示すように、可動反射ミラー3が跳ね上げられ
た撮影状態では、フイルム面およびシヤツタ幕面
で反射された被写体光を平均的にダイレクト測光
するようになつている。
一方、上記カメラ1に装着されるストロボ2が
わには、閃光放電管Fが発光窓に対応するように
配設されており、この閃光放電管Fの後位に配設
された光反射板13の一部に透孔が穿設されてい
て、同透孔を介して閃光放電管Fを臨むように発
光量検出用の光電変換素子PD2(第4図b参照)
が配置されている。この光電変換素子PD2は、予
備発光時およびストロボEEロツク撮影のストロ
ボ発光量を検出し、これを発光値FVとして本発
明の発光制御装置に入力するためのものであつ
て、カメラ1とストロボ2の接続接点を通じてカ
メラ1内に主体が配設された発光制御装置の電気
回路(第4図a,b参照)に接続されている。ま
た、ストロボ2には、測光窓に対応するように自
動調光用の光電変換素子PD3(第8図参照)が配
設されており、この光電変換素子PD3は通常のス
ポツト測光撮影モード時に被写体からの反射光を
測光し、閃光放電管Fの発光量が適正光量となる
ように自動的に制御する役目をする。
第4図a,bは、本発明の一実施例を示すスト
ロボの発光制御装置の電気回路を示している。こ
の電気回路は、上記スポツト測光兼ダイレクト測
光用の光電変換素子PD1の受光量に基づいて輝度
値信号BVまたは光量積分信号を出力する第1の
ヘツドアンプ回路HA1と、上記発光量検出用の
光電変換素子PD2の受光量に基づいて閃光放電管
Fの発光量を検出する第2のヘツドアンプ回路
HA2と、フイルム感度値入力用可変抵抗RV3
よび補正値入力用可変抵抗RV2を通じてフイルム
感度値SVおよび補正値CVを入力するフイルム感
度情報入力回路と、絞り値入力用可変抵抗RV5
通じて絞り値AVを入力する絞り情報入力回路
と、上記フイルム感度情報入力回路および絞り情
報入力回路からの出力に基づいて、上記第1のヘ
ツドアンプ回路HA1から出力される光量積分信
号の判定レベル電圧VL1を発生する第1の判定電
圧発生回路と、上記光量積分信号と判定レベル電
圧VL1とを比較して、適正露出信号を出力する第
1のコンパレータA8と、ストロボEEロツク撮影
モード時に上記第2のヘツドアンプ回路HA2
ら出力される発光値対応信号の判定レベル電圧
VL2を発生する第2の判定電圧発生回路と、上記
発光値対応信号と判定レベル電圧VL2を比較して
自動調光信号を出力する第2のコンパレータA14
と、上記各種回路を制御する中央処理装置として
のマイクロコンピユータ(以下、CPUと略記す
る。)50と、このCPU50の出力に基づいて各
種信号の切換を行なう第1ないし第3のアルチプ
レクサMPX1〜MPX3と、D−A変換回路DA1
よびコンパレータA15で形成されていて、上記
CPU50に入力するアナログ信号をデジタル信
号に変換する逐次比較型のA−D変換回路と、上
記CPU50に一端がそれぞれ接続された、スト
ロボEEロツク撮影モード選択スイツチ(以下、
単にストロボEEロツクスイツチと称す。)SW1
スポツト入力スイツチSW2、スポツト測光・ダイ
レクト測光撮影モード切換スイツチ(以下、単に
撮影モード切換スイツチと称す。)SW3、メイン
スイツチSW4、トリガスイツチSW5およびクリア
スイツチSW6の各種スイツチと、上記CPU50
に接続され、カメラ1のフアインダ光学系に配設
された上記撮影情報表示装置9とで、その主要部
が構成されている。
上記第1のヘツドアンプ回路HA1は、上記ス
ポツト測光兼ダイレクト測光用の光電変換素子
PD1と、オペアンプA1〜A3と、トランジスタQ1
〜Q10と、積分コンデンサC1と、抵抗R1〜R8と、
半固定抵抗RV1とで構成されている。上記オペア
ンプA1は、非反転入力端が、基準電圧Vref1を発
生する基準電圧回路20の第1の出力端に接続さ
れており、反転入力端がオペアンプA2の出力端
に接続されている。そして、オペアンプA1の出
力端は、NPN型のトランジスタQ1のコレクタに
接続されている。トランジスタQ1のベースは、
PNP型のトランジスタQ3のコレクタに接続され、
エミツタは抵抗R1を通じてオペアンプA2の出力
端に接続されていると共に、NPN型のトランジ
スタQ2のコレクタに接続されている。トランジ
スタQ2は、ベースが抵抗R2を通じて自らのコレ
クタに接続されていると共に、PNP型のトラン
ジスタQ4のコレクタに接続されており、エミツ
タがオペアンプA2の非反転入力端に接続されて
いる。オペアンプA2の非反転入力端、反転入力
端間には、上記光電変換素子PD1が逆方向に介挿
されており、オペアンプA2の反転入力端は自ら
の出力端に接続されている。そして、オペアンプ
A2の非反転入力端には、積分コンデンサC1の一
端が接続されており、積分コンデンサC1の他端
は、抵抗R3を通じてオペアンプA2の出力端に接
続されていると共に、NPN型のトランジスタQ7
を介して接地されている。トランジスタQ7は、
積分コンデンサC1の充放電を制御するためのス
イツチングトランジスタであつて、コレクタがコ
ンデンサC1の他端に接続され、エミツタが接地
されていると共に、ベースが抵抗R6を通じて
CPU50の積分制御用出力ポートO2に接続さ
れている。上記トランジスタQ3,Q4は、PNP型
のトランジスタQ5と共に、ベースを互いに接続
され、エミツタに動作電圧Vccをそれぞれ印加さ
れることによつてカレントミラー回路を形成して
いる。トランジスタQ5は、抵抗R3を通じてベー
スに動作電圧Vccを印加されていると共に、コレ
クタ、ベースが互いに接続されて抵抗R4を通じ
てCPU50の測光制御用出力ポートO1に接続
されている。
また、オペアンプA3の非反転入力端は、基準
電圧回路20の第1の出力端に接続されていて基
準電圧Vref1の印加を受けており、同アンプA3
反転入力端は、調整用の半固定抵抗RV1を通じて
接地されていると共に、温度補償用トランジスタ
Q8のコレクタに接続されている。トランジスタ
Q8はPNP型で形成されていて、ベースがオペア
ンプA3の非反転入力端に接続されていると共に、
エミツタがオペアンプA3の出力端に接続されて
いる。オペアンプA3の出力端は、抵抗R7を通じ
てオペアンプA2の出力端に接続されていると共
に、対数圧縮トランジスタQ6のエミツタに接続
されている。トランジスタQ6は、PNP型で形成
されていて、ベースがオペアンプA2の出力端に
接続されていると共に、コレクタがオペアンプ
A2の非反転入力端に接続されている。上記オペ
アンプA3、半固定抵抗RV1および温度補償用ト
ランジスタQ8は、対数圧縮トランジスタQ6の温
度補償を行なうための回路を形成している。ま
た、オペアンプA3の制御信号入力端には、バイ
アス制御用のスイツチングトランジスタQ9のコ
レクタが接続されており、PNP型のトランジス
タQ9のエミツタは接地され、ベースは抵抗R8
通じてCPU50のバイアス制御用の出力ポート
O3に接続されている。また、トランジスタQ9
のベース・エミツタ間には、コレクタおよびベー
スをベースに、エミツタをエミツタにそれぞれ接
続されてNPN型のトランジスタQ10が介挿されて
いる。そして、第1のヘツドアンプ回路HA1
出力端となるオペアンプA2の出力端は、第1の
マルチプレクサMPX1の第1の入力端およびコン
パレータA8の非反転入力端にそれぞれ接続され
ている。
このように構成された第1のヘツドアンプ回路
HA1は、ダイレクト測光撮影モードおよびスポ
ツト測光撮影モードの撮影前の状態においては、
上記撮影情報表示装置9にシヤツター秒時値換算
の被写体輝度値BVを表示すべく、光電変換素子
PD1に発生する光電流Ip1の対数圧縮回路を形成
している。即ち、この状態では、CPU50の測
光制御用、積分制御用およびバイアス制御用の各
出力ポートO1,O2およびO3がそれぞれ
“1”,“0”および“1”となるので、光電流Ip1
は対数圧縮トランジスタQ6を通じて流れる。つ
まり、測光制御用出力ポートO1が“1”になる
と、トランジスタQ5,Q4,Q3がオフし、トラン
ジスタQ1,Q2がオフする。また、積分制御用出
力ポートO2が“0”となると、トランジスタ
Q7がオフし、積分コンデンサC1は積分不能の状
態となる。さらに、バイアス制御用出力ポートO
3が“1”となると、トランジスタQ9がオンし、
オペアンプA3が作動状態となる。よつて、光電
流Ip1は対数圧縮トランジスタQ6のエミツタ・コ
レクタ間を通じて流れるようになる。いま、温度
補償用トランジスタQ8のコレクタ電流をIc8とす
ると、このコレクタ電流Ic8は、 Ic8=Vref1/RV1 となり、オペアンプA3の出力電圧VA3は、 VA3=Vref1+kT/qlnIc8/Is となる。ただし、kはポルツマン定数、Tは絶対
温度、qは単位電荷、Isは逆方向飽和電流をそれ
ぞれ示している(以下、同様)。従つて、光電変
換素子PD1に光電流Ip1が発生すると、オペアン
プA2の出力端には、 VA2=VA3−kT/qlnIP1/Is =Vref1+kT/qlnIc8/Is−kT/qlnIp1/Is =Vref1−kT/qlnIp1/Ic8 なる電圧が生ずる。この電圧VA2は、温度に応じ
て大きく変動する逆方向飽和電流Isを含んでおら
ず、絶対温度Tと光電流Ip1にのみ依存し、被写
体輝度値BVを表わす。この電圧VA2、即ち輝度
値信号BVは、マルチプレクサMPX1の第1の入
力端に印加される。
また、第1のヘツドアンプ回路HA1は、ダイ
レクト測光撮影モードの撮影時およびストロボ
EEロツク撮影モードの予備発光時には、シヤツ
タ制御信号およびTTL自動調光信号を生じさせ
るべく、光電変換素子PD1に発生する光電流Ip1
を積分する光電流積分回路を形成する。即ち、こ
の時には、CPU50の測光制御用、積分制御用
およびバイアス制御用の各出力ポートO1,O2
およびO3がそれぞれ“1”,“1”および“0”
となり、積分コンデンサC1に充電された電荷が
光電変換素子PD1に光電流Ip1として流れる。つ
まり、測光制御用出力ポートO1が“1”になる
と、トランジスタQ5,Q4,Q3がオフし、トラン
ジスタQ1,Q2がオフする。また、積分制御用出
力ポートO2が“1”になると、トランジスタ
Q7がオンし、積分コンデンサC1の他端は接地さ
れた状態となる。さらに、バイアス制御用出力ポ
ートO3が“0”となると、トランジスタQ9
オフし、オペアンプA3が不作動となつて対数圧
縮トランジスタQ6は機能しなくなる。よつて、
光電流Ip1は積分コンデンサC1から流出し、光電
変換素子PD1の受光量がコンデンサC1の放電電荷
量として積分される。
上記フイルム感度情報入力回路は、フイルム感
度値入力用可変抵抗RV3と、補正値入力用可変抵
抗RV2と、EEレベル調整用半固定抵抗RV4と、
オペアンプA4とで構成されている。上記オペア
ンプA4は、非反転入力端が基準電圧回路20の
第1の出力端に接続されて基準電圧Vref1の印加
を受けており、反転入力端が基準電流回路30に
接続されていると共に、上記抵抗RV2,RV3
RV4の直列回路を通じて同アンプA4の出力端に
接続されている。そして、抵抗RV2とRV3との接
続点は、マルチプレクサMPX1の第3の入力端に
接続されており、同接続点に発生する補正値信号
CVが同入力端に印加されている。また、抵抗
RV3とRV4との接続点は、マルチプレクサMPX1
の第2の入力端に接続されており、同接続点に発
生するフイルム感度値+補正値信号(SV+CV)
が同入力端に印加されている。さらに、オペアン
プA4の出力端は、対数伸張トランジスタQ12のエ
ミツタに接続されている。なお、上記基準電流回
路30には、他端が接地された電流調整用の半固
定抵抗RV7の一端が接続されていて、同抵抗RV7
の抵抗値を変化させることによつて、抵抗RV2
RV3,RV4を通じて流れる基準電流を調整するこ
とができるようになつている。
また、上記絞り情報入力回路は、絞り値入力用
可変抵抗RV5と、予備発光量調整用半固定抵抗
RV6と、オペアンプA5,A6とで構成されている。
上記オペアンプA5は、非反転入力端が基準電圧
回路20の第1の出力端に接続されて基準電圧
Vref1の印加を受けており、反転入力端が基準電
流回路30に接続されていると共に、上記抵抗
RV5,RV6の直列回路を通じて同アンプA5の出
力端に接続されている。そして、抵抗RV5とRV6
との接続点は、マルチプレクサMPX1の第4の入
力端に接続されており、同接続点に発生する絞り
値信号AVが同入力端に印加されている。オペア
ンプA5の出力端は、2入力で利得1のバツフア
を形成するオペアンプA6の第2の非反転入力端
に接続されており、オペアンプA6の第1の非反
転入力端は、基準電圧回路20の第1の出力端に
接続されて基準電圧Vref1の印加を受けている。
また、オペアンプA6の反転入力端は同アンプA6
の出力端に接続され、この出力端はトランジスタ
Q11のエミツタに接続されている。さらに、オペ
アンプA6の入力切換用制御信号入力端は、CPU
50の絞り情報入力制御用出力ポートO6に接続
されており、同出力ポートO6が1のときには第
1の非反転入力端が生きて、オペアンプA6の出
力端には基準電圧Vref1が出力され、出力ポート
O6が“0”のときには第2の非反転入力端が生
きて、オペアンプA6の出力端にはオペアンプA5
の出力、即ち、絞り値信号AVが出力される。な
お、上記基準電流回路30には、他端が接地され
た電流調整用の半固定抵抗RV8の一端が接続され
ていて、同抵抗RV8の抵抗値を変化させることに
よつて、抵抗RV5,RV6を通じて流れる基準電流
を調整することができるようになつている。
上記第1の判定電圧発生回路は、オペアンプ
A7と、トランジスタQ11〜Q14と、半固定抵抗
RV9と、抵抗R9とで構成されている。上記オペ
アンプA7の反転入力端は、基準電圧回路20の
第2の出力端に接続されていて、基準電圧Vref2
の印加を受けている。ただし、基準電圧Vref2
基準電圧Vref1より低い電圧である(Vref1
Vref2)。また、オペアンプA7の非反転入力端は、
PNP型のトランジスタQ11のコレクタに接続され
ており、同アンプA7の出力端はトランジスタQ11
およびQ12のベースにそれぞれ接続されている。
トランジスタQ11のコレクタは、半固定抵抗RV9
を通じて接地されている。上記トランジスタQ12
は、PNP型で形成されていて、コレクタはNPN
型のトランジスタQ13のコレクタおよびベースに
それぞれ接続されている。トランジスタQ12のエ
ミツタは接地されており、ベースは同トランジス
タQ13とカレントミラー回路を形成するNPN型の
トランジスタQ14のベースにも接続されている。
トランジスタQ14は、エミツタが接地されてお
り、コレクタがコンパレータA8の反転入力端に
接続されていると共に、抵抗R9を通じて基準電
圧回路20の第1の出力端に接続され、基準電圧
Vref1の印加を受けている。
このように構成された第1の判定電圧発生回路
は、通常のダイレクト測光撮影時には、CPU5
0の絞り情報入力制御用出力ポートO6が“1”
となるので、トランジスタQ11のエミツタに基準
電圧Vref1が印加される。従つて、トランジスタ
Q14のコレクタがわには(SV+CV)値にのみ応
じた電圧が発生し、この電圧が第1のヘツドアン
プ回路HA1のダイレクト測光積分出力VA2の判定
レベル電圧VL1としてコンパレータA8の反転入力
端に印加される。また、第1の判定電圧発生回路
は、閃光放電管Fの予備発光時には、絞り情報入
力制御用出力ポートO6が“0”となるので、ト
ランジスタQ11のエミツタに絞り値信号AVを含
むオペアンプA5の出力電圧が印加される。従つ
て、トランジスタQ14のコレクタがわには(SV+
CV−AV)値に応じた電圧が発生し、この電圧
が第1のヘツドアンプ回路HA1のスポツト測光
積分出力VA2の判定レベル電圧VL1としてコンパ
レータA8の反転入力端に印加される。このよう
に、ダイレクト測光撮影時に判定レベル電圧に
AV値を加味せず、予備発光時に加味するように
したのは、ダイレクト測光撮影時には絞り開放の
状態で測光が行なわれるためである。
上記コンパレータA8は、ダイレクト測光撮影
時の適正露光レベルでのシヤツタ制御信号および
TTL自動調光信号を出力するためのものであつ
て、その出力はCPU50の露光終了信号入力ポ
ートI7、マルチプレクサMPX2の第2の入力端お
よびマルチプレクサMPX3の第1の入力端にそれ
ぞれ接続されている。
上記第2のヘツドアンプ回路HA2は、上記発
光量検出用の光電変換素子PD2と、オペアンプ
A9,A10と、トランジスタQ15〜Q19と、抵抗R11
〜R13と、積分コンデンサC2とで構成されてい
る。上記オペアンプA9は、非反転入力端が基準
電圧回路20の第1の出力端に接続されて基準電
圧Vref1の印加を受けており、反転入力端がオペ
アンプA10の出力端に接続されている。そして、
オペアンプA9の出力端は、NPN型のトランジス
タQ15のコレクタに接続され、同トランジスタ
Q15のベースはPNP型のトランジスタQ17のコレ
クタに接続されている。また、トランジスタQ15
のエミツタは、抵抗R12を通じてオペアンプA10
の出力端に接続されていると共に、NPN型のト
ランジスタQ16のコレクタに接続されている。ト
ランジスタQ16のベースは、抵抗R13を通じて同
トランジスタQ16のコレクタに接続されていると
共に、PNP型のトランジスタQ18のコレクタに接
続されており、エミツタはオペアンプA10の非反
転入力端に接続されている。オペアンプA10の非
反転入力端、反転入力端間には、光電変換素子
PD2が逆方向に介挿されており、オペアンプA10
の反転入力端は自らの出力端に接続されている。
そして、オペアンプA10の非反転入力端には、積
分コンデンサC2の一端が接続されており、同コ
ンデンサC2の他端は接地されている。上記トラ
ンジスタQ17、Q18は、PNP型のトランジスタQ19
と共にベースを互いに接続され、エミツタに動作
電圧Vccをそれぞれ印加されることによつてカレ
ントミラー回路を形成している。上記トランジス
タQ19は、抵抗R10を通じてベースに動作電圧Vcc
を印加されていると共に、コレクタ、ベースが互
いに接続されて抵抗R11を通じてCPU50の測光
制御用出力ポートO7に接続されている。第2の
ヘツドアンプ回路HA2の出力端となるオペアン
プA10の出力端は、抵抗R14を通じてオペアンプ
A11の反転入力端およびトランジスタQ20のコレ
クタにそれぞれ接続されていると共に、コンパレ
ータA14の非反転入力端に接続されている。
このように構成された第2のヘツドアンプ回路
HA2は、閃光放電管Fの発光量を積分するため
の回路であつて、光電変換素子PD2に生ずる光電
流Ip2は積分コンデンサC2から流出し、光電変換
素子PD2の受光量がコンデンサC2の放電電荷量と
して積分される。
上記オペアンプA10の出力端が接続された抵抗
R14、オペアンプA11および対数圧縮トランジス
タQ20は、第2のヘツドアンプ回路HA2から出力
される発光量積分出力VA10を対数圧縮してアペ
ツクス演算のための発光値信号FVに変換する対
数圧縮回路であり、同回路には更にトランジスタ
Q21、オペアンプA12および調整用の半固定抵抗
RV11でなる温度補償回路が付設されている。上
記オペアンプA11の非反転入力端は、基準電圧回
路20の第1の出力端に接続されて基準電圧
Vref1の印加を受けており、出力端はPNP型のト
ランジスタQ20のエミツタに接続されていると共
に、PNP型のトランジスタQ21のエミツタにも接
続されている。トランジスタQ20のベースは、オ
ペアンプA11の非反転入力端に接続されている。
トランジスタQ21は、コレクタがオペアンプA12
の非反転入力端に接続されると共に、半固定抵抗
RV11を通じて接地されている。オペアンプA12
反転入力端は、基準電圧回路20の第1の出力端
に接続されて基準電圧Vref1の印加を受けてお
り、同アンプA12の出力端はトランジスタQ21
ベースおよびマルチプレクサMPX1の第5の入力
端に接続されている。
いま、第2のヘツドアンプ回路HA2の積分コ
ンデンサC2の充電電圧がVc2であるとすると、オ
ペアンプA10の出力端には同電圧Vc2(=VA10)が
出力される。一方、オペアンプA11の非反転入力
端の電位は基準電圧Vref1であるので、トランジ
スタQ20のコレクタには抵抗R14を通じて Ic20=(Vref1−Vc2)/R14 なる電流が流れる。このため、トランジスタQ20
のベース・エミツタ間電圧VBE20は、 VBE20=kT/qlnIc20/IshFE となる。ただし、hFEは電流増幅率を示す(以下、
同様)。従つて、オペアンプA11の出力電圧VA11
は、 VA11=Vref1+VBE20 =Vref1+kT/qlnIc20/IshFE となる。また、トランジスタQ21に流れるコレク
タ電流Ic21は、 Ic21=Vref1/RV11 となるので、トランジスタQ21のベース・エミツ
タ間電圧VBE21は、 VBE21=kT/qlnIc21/IshFE となる。よつて、オペアンプA12の出力電圧VA12
は、 VA12=VA11−VBE21 =Vref1+kT/qlnIc20/IshFE −kT/qlnIc21/IshFE =Vref1+kT/qlnIc20/Ic21 =Vref1+kT/qln (Vref1−Vc2/Vref1・RV11/R14) なる。この電圧VA12は、温度によつて大きく変
動する逆方向飽和電流Isを含んでおらず、絶対温
度Tと積分電圧Vc2にのみ依存し、発光値FVを
表わす。この電圧VA12、即ち発光値信号FVは、
マルチプレクサMPX1の第5の入力端に印加され
る。
上記第2の判定電圧発生回路は、オペアンプ
A13と、トランジスタQ22〜Q25と、調整用半固定
抵抗RV10と、抵抗R15とで構成されている。上記
オペアンプA13の反転入力端は、基準電圧回路2
0の第2の出力端に接続されて基準電圧Vref2
印加を受けており、非反転入力端はPNP型のト
ランジスタQ22のコレクタに、出力端は同トラン
ジスタQ22のベースにそれぞれ接続されている。
トランジスタQ22のコレクタは、半固定抵抗RV10
を通じて接地されている。また、オペアンプA13
の出力端は、PNP型のトランジスタQ23のベース
にも接続されており、同トランジスタQ23のエミ
ツタはD−A変換回路DA1の出力端に接続されて
いる。トランジスタQ23のコレクタは、NPN型の
トランジスタQ24のコレクタおよびベースにそれ
ぞれ接続されており、トランジスタQ24のエミツ
タは接地されている。トランジスタQ24のベース
は、同トランジスタQ24とカレントミラー回路を
形成するNPN型トランジスタQ25のベースに接続
されており、トランジスタQ25のエミツタは接地
されている。そして、トランジスタQ25のコレク
タは、抵抗R15を通じて基準電圧回路20の第1
の出力端に接続されて基準電圧Vref1の印加を受
けていると共に、コンパレータA14の反転入力端
に接続されている。
このように構成された第2の判定電圧発生回路
は、ストロボEEロツク撮影時に、CPU50の出
力ポートO4から出力され、D−A変換回路DA1
によつてアナログ信号に変換された発光値信号
FVを含む電圧をトランジスタQ23のエミツタに
印加されて、発光値FVに相応する判定レベル電
圧VL2をコンパレータA14の反転入力端に印加す
る役目をする。
上記第1のマルチプレクサMPX1は、第1ない
し第5の入力端に印加される信号BV,SV+
CV,CV,AVおよびFVのうちの1つの信号を
選択的に出力するためのアナログマルチプレクサ
であつて、CPU50の3本のラインである出力
ポートO5から制御信号入力端に印加される制御
信号に基づいて、上記信号のいずれか1つが選択
されるようになつている。そして、このマルチプ
レクサMPX1の出力端は、コンパレータA15の反
転入力端に接続されており、同コンパレータA15
の非反転入力端にはD−A変換回路DA1の出力端
が接続されている。D−A変換回路DA1の8本の
ラインでなる入力端は、CPU50の出力ポート
O4に各々接続されている。このD−A変換回路
DA1とコンパレータA15とは、既述したように逐
次比較型のA−D変換回路を形成しており、その
出力端となるコンパレータA15の出力端は、CPU
50のデジタル信号入力ポートI8に接続されて
いる。このA−D変換回路において実行される逐
次比較法は、出力ポートO4にMSBから順次ピ
ツトを立て、D−A変換回路DA1の出力を変化さ
せながら、コンパレータA15で入力電圧と比較
し、入力ポートI8のレベルを検出することによ
つてアナログ信号をデジタル信号に変換する方法
である。なお、逐次比較型のA−D変換回路の更
に詳細な構成および動作は既に周知なので、その
詳しい説明は茲に省略する。
上記第2のマルチプレクサMPX2は、第1の入
力端がCPU50のシヤツタ制御用出力ポートO
9に、第2の入力端がコンパレータA8の出力端
にそれぞれ接続され、制御信号入力端がCPU5
0のマルチプレクサ切換用出力ポートO10に接
続された2チヤンネルのアナログマルチプレクサ
であつて、その出力端はアンドゲートG1の他方
の入力端に接続されている。このマルチプレクサ
MPX2は、出力ポートO10が“1”のときにコ
ンパレータA8の出力を選択し、“0”のときに出
力ポートO9の出力を選択するようになつてい
る。
上記CPU50には、既に述べた入力ポートI
7、I8の他にも6つの入力ポートI1〜I6が
それぞれ設けられており、これら入力ポートI1
〜I6には、ストロボEEロツクスイツチSW1
スポツト入力スイツチSW2、撮影モード切換スイ
ツチSW3、メインスイツチSW4、トリガスイツチ
SW5およびクリアスイツチSW6の一端がそれぞれ
接続されている。また、これらスイツチSW1
SW6の他端には、動作電圧Vccが印加されてい
る。上記ストロボEEロツクSW1は、スポツト測
光撮影モード状態で同スイツチSW1を閉成する
と、ストロボEEロツク撮影モードが選択される
スイツチである。上記スポツト入力スイツチSW2
は、スポツト測光撮影モード状態で同スイツチ
SW2を閉成する毎に部分測光輝度値BVまたは発
光値FVがCPU50中に取り込まれるようにする
ための常開性の自己復帰型スイツチである。上記
撮影モード切換スイツチSW3は、スポツト測光撮
影モードと平均ダイレクト測光撮影モードとを選
択的に切り換えるためのスイツチであつて、オフ
したときにスポツト測光撮影モードが選択され、
オンしたときに平均ダイレクト測光撮影モードが
選択されるようになつている。上記メインスイツ
チSW4は、可動反射ミラー3(第1図参照)に連
動して開閉するスイツチで、ミラー3の上昇開始
初期で閉じ、ミラー3の降下終了間際で開放す
る。上記トリガスイツチSW5は、フイルム面への
露光開始時機を検出するためのスイツチで、シヤ
ツタ先幕の走行開始に連動して閉成し、フイルム
5の巻上動作に連動して開放するようになつてい
る。上記クリアスイツチSW6は、通常のスポツト
測光撮影モードにおいて入力した部分測光輝度値
BVや、ストロボEEロツク撮影モードにおいて入
力した発光値FVをキヤンセルするための自己復
帰型のプツシユスイツチで、1回の閉成動作で既
入力値がすべてクリアされるようになつている。
上記メインスイツチSW4の一端は、入力ポート
I4ばかりでなく、上記アンドゲートG1の一方
の入力端にも接続されている。そして、アンドゲ
ートG1の出力端は、後幕保持用電磁石Mg1の一
端に接続されており、電磁石Mg1の他端は接地さ
れている。アンドゲートG1は、メインスイツチ
SW4が閉成されたときに電磁石Mg1によりシヤツ
タ後幕を保持させ、マルチプレクサMPX2の出力
が“L”レベルに反転したときにこの保持を解除
させるゲートの役目をする。メインスイツチSW4
の閉成信号とマルチプレクサMPX2の出力とのア
ンド信号によつて電磁石Mg1を駆動することによ
り、電磁石Mg1における不必要な電力消費を抑え
ることができる。
第5図は、本発明のストロボの発光制御装置に
おける制御システムの中枢となる上記CPU50
の内部構成を示すブロツク図である。図におい
て、クロツク発生器(CLOCK)71は、CPU5
0の動作の基準となるパルスを発生する部分であ
り、制御回路(CONT)72は、CPU50の全
体の動作を制御する中枢となる部分である。
CPU50は、決められたプログラム順序に従つ
て、いろいろな2進数のデータを順序よく転送処
理して行く必要があるが、そのためには,CPU
50内部のゲートをいつ、どれだけの時間開いた
らよいか、またどのフリツプフロツプをセツトあ
るいはリセツトしたら良いのか等をCPU50の
状態と入力の状態とによつて決定する部分を
CPU50の内部に持つている必要がある。この
仕事をするのがCONT72である。インストラ
クシヨンレジスタ(INR)73は、後述するラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)84の内容を一
時的に保持する部分であり、CONT72はこの
INR73の内容によりCPU50の各部の状態を
決定する。プログラムカウンタ(PC)76は、
プログラムを順序正しく行なうために、これから
実行しようとする番地を記憶する部分であり、実
行する順序にメモリ番地の小さい方から大きい方
へと1つずつ大きくなつてゆく。スタツクポイン
タ(SP)77は、割込み命令が発生した場合や、
サブルーチンへの飛び越し命令が発生した場合な
どに、PC76、後述するアキユムレータ
(ACC)79、同じく後述するインデツクスレジ
スタ(IX)78等の内容を壊さずに、それらの
命令から復帰して再び使いたいときに、内容を一
時的に保持しておくためのレジスタである。IX
78は、インデツクスアドレス形式で命令を実行
する場合の命令実行番地を記憶するためのレジス
タである。演算処理回路(ALU)81は、命令
の実行のうち演算に関する操作を行なう部分であ
り、加算や減算を行なつたり、メモリの内容
(“1”か“0”か)を反転させるインバート命令
を実行したり、2つのメモリの論理和あるいは論
理積等を求める論理演算を行なつたりする。コン
デイシヨンコードレジスタ(CCR)82は、分
岐命令等の判断を要する命令を実行する際に、状
態検出に用いるコードをフラツグに蓄えておくた
めのレジスタである。CPU50にとつて判断機
能は重要な位置を占めており、本発明の発光制御
装置の制御においても、後述するように、各入力
ポートの状態(“1”か“0”か)を判断して、
次に実行するプログラムの流れを変えるか、ある
いは流れを変えないでそのまま命令を実行するか
の分岐命令を実行する個所が頻繁に出てくる。こ
れは、CCR82にあるフラツグの状態を判別す
ることにより行なつている。CCR82は、命令
の実行によつてその結果が2の補数でマイナスに
なつたときに“1”、プラスになつたときに“0”
になるネガテイブフラツグ、結果が“0”のとき
に“1”,“0”でないときに“0”となるゼロフ
ラツグ、結果が2の補数のオーバフローを起こし
たときに“1”、そうでないときに“0”となる
オーバフローフラツグ、演算の結果、符号なし2
進数からキヤリーあるいはボローが生じたときに
“1”、生じなかつたときに“0”となるキヤリー
フラツグ等の各種フラツグで構成されている。メ
モリバツフアレジスタ(MBR)75は、ストレ
ージアドレスレジスタ(SAR)74に読み出す
べきアドレスが入つた段階で、メモリに対して読
み出しを指示すると、指示した番地の内容が読み
出されるレジスタである。
リードオンリメモリ(ROM)83は、CPU5
0に内容を順次読み出させながら命令を実行させ
て行くためのものである。また、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)84は、演算処理途中の値や
その結果を、あるいは各種入力情報を一時的に記
憶するメモリである。表示用ランダムアクセスメ
モリ(DRAM)85は、撮影情報表示装置9
(第9〜12図参照)を形成する液晶表示板の各
セグメントに1対1に対応するエリアを有してい
て、DRAM85のある特定番地の内容が“1”
となれば、それに対応した液晶表示板のセグメン
トが発色するように構成されている。液晶駆動回
路(LCDD)61は、液晶表示板でなる撮影情報
表示装置9を発色駆動するための回路であつて、
複数本のセグメントラインおよびコモンラインが
それぞれ引き出されている。入力ポート
(INPP)88は、前述したように、8個の入力
ポートI1〜I8で、出力ポート(OUTPP)8
9は、12個の出力ポートO1〜O12で、それぞ
れ形成されている(第4図a参照)。なお、
OUTPP89の出力は、すべてラツチ出力であ
る。
次に、以上のように構成されたCPU50の制
御の流れを簡単に説明する。
CPU50は、まずPC76が指示したメモリ内
のアドレスに格納されている命令をロードするフ
エツチサイクルと、次にその命令を実行するエグ
ゼキユートサイクルとの2つのサイクルを繰り返
している。そして、初めに、PC76の値がSAR
74に転送される。それと同時に、PC76には、
今までPC76に入つていた内容に“1”を加え
たものが格納される。SAR74に読み出すべき
アドレスが入つた段階で、メモリに対して読み出
しを指示すると、しばらくしてMBR75に指示
した番地の内容が読み出される。そのうちのイン
ストラクシヨンコード部分を、INR73に転送
する。これがフエツチサイクルである。これに続
いてエグゼキユートサイクルに入るのであるが、
この動作はINR73の内容によつて異なる。一
例として、いまINR73にACC79にメモリの
内容をロードする命令(LDA命令)が入つてい
たとする。MBR75に残つている命令のアドレ
ス部分をSAR74に転送し、続いてメモリに読
み出しを指令し、しばらくしてMBR75に得ら
れたデータをACC79に転送して命令を終了す
る。もう1つの例として、後に述べるフローチヤ
ートの中でも頻繁に出てくる条件分岐命令がどの
ように実行されるかを示す。いま、入力ポートの
あるポート(Aポートとする)の状態を判別して
条件分岐したい場合、上例の場合と同様に、フエ
ツチサイクルにおいてMBR75にAポートの内
容が読み出される。Aポートのピツトは、メモリ
の最上位ピツトにあるものとする。いま、INR
73にACC79にメモリの内容を格納するLDA
命令が入つていたとすると、上例の場合と同様に
して、Aポートの内容がACC79に転送される。
続いて、PC76により次に実行すべきアドレス
が指示され、全く同様にして命令がMBR75に
格納される。いま、INR73にACC79の最上
位ピツトをCCR82のうちのキヤリーフラツグ
にシフトする命令(ROL命令)が入つていたと
すると、次のエグゼキユートサイクルにおいて、
キヤリーフラツグにはAポートの状態(“0”か
“1”か)が格納されたことになる。次に同様に
して、キヤリーフラツグの状態を判別して、もし
キヤリーフラツグが“1”であれば分岐し、そう
でなければそのまま次のプログラムを実行する命
令(BCS命令)を実行することによつて目的を
果すことができる。後者の例では、LDA,ROL
およびBCS命令の3命令を使つたが、このよう
に数十種類の命令を任意に組み合わせることによ
り、所望の制御を行なうことができる。
なお、後に述べるフローチヤート(第13図な
いし第16図参照)においては、第5図に示した
各ブロツクを具体的にどのように使つてプログラ
ムを実行して行くかを、機械語のレベルでは示し
ていないが、プログラム中にある転送命令、加減
算等は、公知の方法で簡単に実現できるものであ
る。
第6図は、上記第4図a,bに示した本発明の
発光制御装置が接続されたシンクロ接点回路を示
している。このシンクロ接点回路は、抵抗R16
R18と、トランジスタQ27と、コンデンサC3,C4
と、サイリスタSR1とで構成されている。上記発
光制御装置は、電源電池E1の両端に接続されて
動作電圧Vccの供給を受けており、その発光開始
信号の出力端となるCPU50の出力ポートO1
1は、抵抗R16を通じてPNP型のスイツチングト
ランジスタQ27のベースに接続されている。トラ
ンジスタQ27は、エミツタを電源電池E1の正極
に、コレクタをコンデンサC3と抵抗R17との接続
点に接続されている。抵抗R17は、他端を電源電
池E1の負極に、コンデンサC3は、他端をサイリ
スタSR1のゲートにそれぞれ接続されている。サ
イリスタSR1のゲートは、ノイズ防止用のコンデ
ンサC4、抵抗R18をそれぞれ介して電源電池E1
正極にも接続されており、サイリスタSR1のアノ
ードは後述するストロボ2の発光回路(第8図参
照)のシンクロ接点端子STXに接続されている。
また、サイリスタSR1のカソードは、電源電池E1
の正極に接続されており、この電源電池E1の正
極は、上記発光回路の動作電圧供給端子Vccに接
続されている。
このように構成されたシンクロ接点回路は、平
生はCPU50の出力ポートO11が“1”なの
で、トランジスタQ27がオフしている。従つて、
コンデンサC3には、抵抗R17,R18を通じて充電
が行なわれている。この状態から出力ポートO1
1が“0”になると、トランジスタQ27のオンに
より、コンデンサC3の電荷はサイリスタSR1のゲ
ートを通じて放電し、サイリスタSR1が点弧され
る。よつて、後述するストロボ2の発光回路(第
8図参照)において、閃光放電管Fの閃光発光が
行なわれる。
第7図は、上記第4図b中に示した第3のマル
チプレクサMPX3を更に詳細に示している。この
マルチプレクサMPX3は、ナンドゲートG3〜G5
と、アンドゲートG6,G7と、ノツトゲートG8
G10と、抵抗R19〜R21と、トランジスタQ28,Q29
とで構成されている。マルチプレクサMPX3の第
1の入力端となるナンドゲートG4の一方の入力
端は、上記コンパレータA8(第4図a参照)の出
力端に接続されており、ナンドゲートG4の他方
の入力端は、ノツトゲートG8を介してCPU50
の出力ポートO8の第1ラインb1に接続されてい
る。また、マルチプレクサMPX3の第2の入力端
となるナンドゲートG3の一方の入力端は、上記
コンパレータA14(第4図b参照)の出力端に接
続されており、ナンドゲートG3の他方の入力端
は上記第1ラインb1に接続されている。上記ナン
ドゲートG3およびG4の出力端は、アンドゲート
G6の一方および他方の入力端に接続されており、
アンドゲートG6の出力端はアンドゲートG7の他
方の入力端、および、ノツトゲートG10を介して
ナンドゲートG5の他方の入力端にそれぞれ接続
されている、ナンドゲートG5の一方の入力端お
よびアンドゲートG7の一方の入力端は、ノツト
ゲートG9を介して出力ポートO8の第2ライン
b2に接続されている。ナンドゲートG5の出力端
は、抵抗R19を通じてPNP型のトランジスタQ28
のベースに接続されており、アンドゲートG7
出力端は、抵抗R20を通じてNPN型のトランジス
タQ29のベースに接続されている。トランジスタ
Q28は、エミツタに動作電圧Vccを印加されてお
り、コレクタを抵抗R21を通じてトランジスタ
Q29のコレクタに接続されていると共に、後述す
るストロボ2の発光回路(第8図参照)の外部調
光端子TTLに接続されている。トランジスタQ29
のエミツタは接地されている。
このように構成されたマルチプレクサMPX3
は、出力ポートO8の出力が“0”である場合に
は、第1ラインb1が“0”となるので、ナンドゲ
ートG3の他方の入力端が“0”、ナンドゲートG4
の他方の入力端が“1”となり、ナンドゲート
G3の出力端が“1”となる。よつて、アンドゲ
ートG6の出力端には、コンパレータA8の出力と
同極性の信号が出力される。一方、第2ラインb2
が“0”となるので、ナンドゲートG5の一方の
入力端およびアンドゲートG7の一方の入力端が
それぞれ“1”となる。よつて、ナンドゲート
G5およびアンドゲートG7の出力端には、コンパ
レータA8の出力と同極性の信号がそれぞれ出力
される。このため、コンパレータA8の出力が
“1”である平生状態では、トランジスタQ28
オフ、トランジスタQ29がオンして、外部調光端
子TTLには“L”レベルの信号が出力され、コ
ンパレータA8の出力が“0”となる調光時には、
トランジスタQ28がオン、トランジスタQ29がオ
フして、外部調光端子TTLには“H”レベルの
信号が出力される。
また、出力ポートO8の出力が“1”である場
合には、第1ラインb1が“1”となるので、ナン
ドゲートG3の他方の入力端が“1”、ナンドゲー
トG4の他方の入力端が“0”となり、ナンドゲ
ートG4の出力端が“1”となる。よつて、アン
ドゲートG6の出力端には、コンパレータA14の出
力と同極性の信号が出力される。一方、第2ライ
ンb2は“0”であるので、ナンドゲートG5およ
びアンドゲートG7の出力端には、コンパレータ
A14と同極性の信号がそれぞれ出力される。この
ため、コンパレータA14の出力が“1”である平
生状態では、トランジスタQ28がオフ、トランジ
スタQ29がオンして、外部調光端子TTLには
“L”レベルの信号が出力され、コンパレータ
A14の出力が“0”となる調光時には、トランジ
スタQ28がオン、トランジスタQ29がオフして、
外部調光端子TTLには“H”レベルの信号が出
力される。
さらに、出力ポートO8の出力が“2”または
“3”である場合には、第2ラインb2が“1”と
なるので、ナンドゲートG5の一方の入力端およ
びアンドゲートG7の一方の入力端がそれぞれ
“0”となる。よつて、ナンドゲートG5の出力が
“1”となつてトランジスタQ28がオフすると共
に、アンドゲートG7の出力が“0”となつてト
ランジスタQ29がオフする。このため、外部調光
端子TTLはハイインピーダンスとなり、ストロ
ボ2の発光回路に何らの影響も及ぼさないスリー
ステート状態となる。
第8図は、上記第6図に示したシンクロ接点回
路および第7図に示したマルチプレクサMPX3
接続されるストロボ2の発光回路を示している。
この発光回路には、周知のブロツキング発振器で
なるDC−DCコンバータを含んで構成された電源
回路VS1が配設されており、同回路VS1の正極出
力端から逆流防止用ダイオードD1を介して、正
がわの動作電圧供給ラインl2が引き出されてい
る。また、電源回路VS1の負極出力端からは、負
がわの動作電圧供給ラインl1が引き出されてい
る。上記両動作電圧供給ラインl2,l1間には、電
源回路VS1から、数百ボルト程度の動作電圧が供
給されるようになつている。そして、両動作電圧
供給ラインl2,l1間には、メインコンデンサC5
接続され、また、同コンデンサC5と並列に分圧
抵抗R22,R23の直列回路が接続されている。こ
の分圧抵抗R22とR23との接続点は、トリガコン
デンサC6を介してトリガ用サイリスタSR2のカソ
ードに接続されていると共に、シンクロ接点端子
STXを通じて、上記サイリスタSR1(第6図参
照)のアノードに接続されている。また、上記メ
インコンデンサC5の正極端は、直列に接続され
た抵抗R24とR25を介してトリガ用サイリスタSR2
のアノードに接続されていると共に、ピーク電流
制限用コイルL1を介して閃光放電管Fの一端に
接続されている。上記抵抗R24とR25との接続点
と、ラインl1との間には、充電完了表示用のネオ
ン管Ne1が接続されている。上記サイリスタSR2
のゲートは、抵抗R26を介してカソードに接続さ
れていると共に、抵抗R27を介して上記ラインl1
に接続されている。上記コイルL1には、並列に、
メインサイリスタSR3のオフ時に同コイルL1に発
生する逆起電圧によつて電気回路の各素子が破壊
されるのを防止する逆起電圧阻止用ダイオード
D2が接続されている。また、サイリスタSR2のア
ノードは、トリガコンデンサC8を介してトリガ
トランスL2の1次コイルの一端に接続されてい
ると共に、トリガコンデンサC7を介して上記ラ
インl1に接続されている。
上記トリガトランスL2の2次コイルの一端は
閃光放電管Fのトリガ電極に接続され、同トラン
スL2の1次コイルおよび2次コイルの他端は、
共通にサイリスタSR2のカソードに接続されてい
ると共に、抵抗R28を介してメインサイリスタ
SR3のゲートに接続されている。メインサイリス
タSR3のカソードは、上記ラインl1に接続されて
いると共に、同カソードとゲート間には抵抗R29
とコンデンサC10が並列に接続されている。この
抵抗R29とコンデンサC10との並列回路は、メイン
サイリスタSR3のノイズによる誤動作を防止する
と共に、同サイリスタSR3の消弧時にゲート・カ
ソード間に逆バイアスを印加するためのものであ
る。メインサイリスタSR3のアノードは、上記閃
光放電管Fの他端に接続されていると共に、ゲー
トとの間に抵抗R30が接続されている。また、サ
イリスタSR3のアノードは、抵抗R31を介して上
記ラインl1に接続されていると共に、転流用コン
デンサC9の一端に接続されている。転流用コン
デンサC9の他端は、メインコンデンサC5の正極
端にアノードを接続したダイオードD3のカソー
ドに、抵抗R32を介して接続されていると共に、
アレスタ管AR1を介して上記ラインl1に接続され
ている。
上記アレスタ管AR1のトリガ電極は、トリガト
ランスL3の2次コイルの一端に接続されている。
上記サイリスタSR2のアノードと、トリガトラン
スL3の1次コイルの一端との間には、ダイオー
ドD4とコンデンサC11が直列に接続され、トリガ
トランスL3の1次コイルと2次コイルの他端は、
共通にダイオードD5を介して上記ラインl1に接続
されている。上記ダイオードD4とコンデンサC11
の接続点には、トリガ用サイリスタSR4のアノー
ドが接続され、同サイリスタSR4のカソードは、
トリガトランスL3とダイオードD5との接続点、
即ちダイオードD5のアノードに接続されている。
サイリスタSR4のゲートとカソード間には、抵抗
R33とコンデンサC12が並列に接続され、同サイリ
スタSR4のゲートと上記ラインl1との間には抵抗
R34が接続されている。上記抵抗R33とコンデン
サC12の並列回路は、サイリスタSR4のノイズに
よる誤動作を防止する役目をする。
また、上記サイリスタSR2のアノードには、コ
ンデンサC13の一端が接続され、同コンデンサC13
の他端は、抵抗R36を介してPNP型トランジスタ
Q31のコレクタに接続されている。トランジスタ
Q31のエミツタは、抵抗R35を介して上記サイリ
スタSR4のカソードに接続され、同エミツタとベ
ース間には抵抗R37が接続されている。トランジ
スタQ31のベースは、抵抗R38を介して電流制限
用の接合型Nチヤンネル電界効果トランジスタ
(以下FETと略記する。)Q32のドレインに接続さ
れている。FETQ32のソースおよびゲートは、外
部調光端子TTLを通じて上記トランジスタQ28
(第7図参照)のコレクタに接続されていると共
に、ダイオードD6のアノードに接続されている。
ダイオードD6のカソードは、抵抗R41を介して
NPN型の発光制御レベル判定用トランジスタQ33
のコレクタに接続されている。上記トランジスタ
Q31のコレクタに一端を接続した積分用コンデン
サC14と放電用抵抗R39との並列回路の他端は、抵
抗R40を介して上記トランジスタQ33のベースに
接続されていると共に、フオトトランジスタでな
る上記光電変換素子PD3(第1図参照)のエミツ
タに接続されている。光電変換素子PD3のコレク
タは、上記ラインl1に接続されている。
上記トランジスタQ33のコレクタは、抵抗R42
を介して上記ラインl1に接続されている。トラン
ジスタQ33のエミツタは、絞り値切換用スイツチ
SW7の可動接片端子に接続されている。同スイツ
チSW7の固定端子は、上記トランジスタQ31のコ
レクタと上記ラインl1との間に直列に接続された
抵抗R43,R44,R45の各接続点に接続されてお
り、上記スイツチSW7の切換えによりトランジス
タQ33のエミツタに印加される電位が切換えられ
るようになつている。また、上記トランジスタ
Q31のコレクタには、定電圧発生用のツエナーダ
イオードZD1のアノードが接続され、同ダイオー
ドZD1のカソードは上記ラインl1に接続されてい
る。また、ツエナーダイオードZD1と並列にコン
デンサC15が接続されている。上記ツエナーダイ
オードZD1とコンデンサC15とは、光電変換素子
PD3を測光素子とするストロボ2がわの自動発光
制御回路の電源部を形成している。
なお、上記動作電圧供給ラインl1は、カメラ1
の動作電圧供給端子Vccに接続されている。
このように構成された発光回路は、上記第6図
に示したシンクロ接点回路においてサイリスタ
SR1が点弧すると、トリガコンデンサC6の両端が
シンクロ接点端子STX−サイリスタSR1−動作
電圧供給端子Vcc−抵抗R27−サイリスタSR2
ゲート・カソードを通じて短絡され、トリガ用サ
イリスタSR2はコンデンサC6の充電電荷が放電さ
れることにより点弧する。トリガ用サイリスタ
SR2が点弧すると、コンデンサC7の充電電荷は、
サイリスタSR2−抵抗R28−サイリスタSR3のゲ
ート・カソードを通じて放電し、メインサイリス
タSR3が導通する。また、これと同時に、コンデ
ンサC8充電電荷も、サイリスタSR2−トリガトラ
ンスL2の1次コイルを通じて放電するので、閃
光放電管FはトランスL2の2次コイルに発生す
る高電圧をトリガ電極に印加されて、励起状態と
なる。よつて、メインコンデンサC5に蓄積され
ていた電荷が、コイルL1−閃光放電管F−サイ
リスタSR3を通じて急激に放電し、閃光放電管F
は閃光発光を開始する。また、コンデンサC13
充電電荷が、サイリスタSR2−抵抗R28,R29等を
通じて放電され、ツエナーダイオードZD1が逆バ
イアスされるので同ダイオードZD1の両端に定電
圧が発生する。この定電圧により、トランジスタ
Q31,Q33、受光素子PD3等がバイアスされて、ス
トロボ2がわの自動発光制御回路は動作状態にな
る。ところで、いま、外部調光端子TTLを通じ
てダイオードD6のアノードがわが“H”レベル
となつているとすると、たとえ光電変換素子PD3
に流れる光電流によつて積分用コンデンサC14
規定電圧まで充電されて、トランジスタQ33がオ
ンしたとしても、FETQ32を通じてトランジスタ
Q31がオンされることはない。つまり、ストロボ
2は、自らの自動発光制御回路によつて自動調光
されることはない。従つて、この場合には、外部
調光端子TTLが“L”レベルに反転することに
よつて、FETQ32を通じてトランジスタQ31がオ
ンし、調光動作が行なわれる。また、外部調光端
子TTLがハイインピーダンスになつている場合
には、光電変換素子PD3に流れる光電流によつて
積分用コンデンサC14が規定電圧まで充電される
と、トランジスタQ33がオンし、FETQ32を通じ
てトランジスタQ31がオンして調光動作が行なわ
れる。即ち、上記トランジスタQ31がオンする
と、抵抗R34−サイリスタSR4のゲート・カソー
ド−抵抗R35を通じて電流が流れるので、トリガ
サイリスタSR4が点弧する。すると、コンデンサ
C11の充電電荷がサイリスタSR4およびトリガト
ランスL3の1次コイルを通じて放電されるので、
トランスL3の2次コイルにトリガパルスが発生
し、アレスタ管AR1が励起される。このため、メ
インコンデンサC5の放電がアレスタ管AR1をバ
イパスするようになると共に、転流用コンデンサ
C9の電荷がアレスタ管AR1を通じて放電される
ので、メインサイリスタSR3のアノード・カソー
ド間およびカソード・ゲート間に逆バイアスが印
加され、サイリスタSR3は急激に不導通になり、
閃光放電管Fの発光が停止される。つまり、スト
ロボ2が自動調光される。
第9図ないし第12図は、上記撮影情報表示装
置9における表示態様をそれぞれ示している。こ
の表示装置9は、上記CPU50の出力ポートO
12(第4図a参照)に接続されていて、この出
力ポートO12の出力に基づいて駆動されるよう
になつている。この表示装置9は、周知の液晶表
示板で形成されていて、“1”〜“2000”のシヤ
ツタ秒時電極と、このシヤツタ秒時電極と同じ部
位に列設された“GN0,“3”〜“100”のガイ
ドナンバ電極(第12図参照)と、これら電極の
上位に横方向に直線状に順次列設された長方形状
のバー表示用セグメント電極と、さらに、このバ
ー表示用セグメント電極の直上に横方向に順次列
設された菱形状のポイント表示用セグメント電極
と、“SPOT”および“FLASH MEMO”電極と
をそれぞれ有している。各電極は透明電極で創ら
れていて、表示装置9は光透過形となつている。
上記バー表示用セグメント電極は、ダイレクト測
光撮影モード時のシヤツタ秒時値換算の部分測光
輝度値、スポツト測光撮影モード時のシヤツタ秒
時値換算の平均部分測光輝度値、および、ストロ
ボEEロツク撮影モード時の平均発光値を表示す
るためのものであり、上記ポイント表示用セグメ
ント電極は、スポツト測光撮影モード時のシヤツ
タ秒時値換算の各部分測光輝度値、および、スト
ロボEEロツク撮影モード時の各スポツト発光値
を表示するためのものである。
上記各電極には、前述したように、それらと1
対1に対応するメモリがDRAM85(第5図参
照)中にそれぞれ割り当てられており、これらメ
モリの内容に応じて選択的に電極に電圧が印加さ
れて、シヤツタスピード指標、ガイドナンバ指標
の表示や、シヤツタ秒時値または発光値のバー表
示、ポイント表示等が行なわれるようになつてい
る。従つて、表示装置9における表示はすべてラ
ツチ表示であり、一旦あるセグメントの表示を行
なえば、これに対応するメモリの内容を変更しな
い限り、そのセグメントの表示はクリアされな
い。
なお、後述するフローチヤート(第13図ない
し第16図)においては、表示更新のために表示
以前に行なうメモリのクリアについては、特に明
示しなかつたが、これらは基本表示やバー表示、
ポイント表示のプログラムの中で行なつている。
また、メモリの内容の更新は、数+μsという高速
で行なわれるので、もし表示変更の必要のないセ
グメントが一瞬クリアされても、表示のちらつき
は全く生じないようになつている。
以上のように、本発明のストロボの発光制御装
置は構成されている。
次に、この発光制御装置の動作の説明に入るに
先立ち、本発光制御装置において撮影可能なスト
ロボEEロツク撮影について、その基本的な考え
方を数値的に説明する。
まず、ストロボEEロツク撮影モードを選択す
る場合には、撮影モード切換スイツチSW3を開放
した状態でストロボEEロツクスイツチSW1を閉
成する。すると、CPU50の出力ポートO6が
“0”となり、コンパレータA8の反転入力端に印
加される判定レベル電圧VL1は、 VL1=Vref1−k12-(SV+CV-AV) …(a) となる。ただし、k1は定数である。この状態で、
絞り開放でミラーアツプすることなく閃光放電管
Fを予備発光させると、ストロボ光は被写体で反
射され、撮影レンズ4および可動反射ミラー3の
半透過部3aを通過し、全反射ミラー11によつ
て反射されて光電変換素子PD1に入射れる。よつ
て、被写体の意図する部分領域がストロボ光によ
り照明されてスポツト測光されることとなり、光
電変換素子PD1に積分コンデンサC1を通じて光電
流Ip1が流れるので、オペアンプA2の出力端の電
位VA2、即ち、コンパレータA8の非反転入力端の
電位は、基準電圧Vref1を基準として、 VA2=Vref1−1/C1OTk22BVdt =Vref1−k3/C12-TV2BT …(b) となる。ただし、k2,k3は定数である。また、
BVは、時間的に変化するBV値の時間平均値で
ある。従つて、上記(a),(b)式により −k12-(SV+CV-AV)= −k3/C12-TV2BT …(c) を満たした時点でコンパレータA8の出力が反転
し、閃光放電管Fが調光されるが、この際、 TV=BV+SV+CV−AV …(d) が同時に満足されると、上記部分領域が適正露光
になる。よつて、上記定数k1,k3は、 k1=k3/C1 …(e) を満足するように設定されている。
一方、発光量検出用光電変換素子PD2は、上記
閃光放電管Fの予備発光のストロボ光を受光す
る。よつて、同光電変換素子PD2に積分コンデン
サC2を通じて光電流PD2が流れ、発光量が、積分
コンデンサC2の、基準電圧Vref1からの低下電圧
VF1として積分される。そして、上記コンパレー
タA8の反転動作に基づいて閃光放電管Fの予備
発光が停止されると、この時点で抵抗R14に流れ
る電流、即ち、トランジスタQ20のコレクタ電流
Ic20は、 Ic20=VF1/R14 …(f) となる。この電流Ic20は、トランジスタQ20によ
り対数圧縮され、さらに、トランジスタQ21によ
り温度補償されて、トランジスタQ21のベース電
圧、即ち、発光値FV1は、 FV1=kT/qln G VF1 …(g) となる。なお、発光値FVに付せられた添字は予
備発光の順番を示す。また、Gは定数を示す。
上記発光値FV1は、CPU50に入力され、絞
り値AV、フイルム感度値+補正値SV+CVとと
もに、 FV1−(SV+CV−AV) の演算が行なわれる。次に、この演算値に更に新
しい(SV+CV−AV)値が加算される。即ち、 FV1+Δ1(SV+CV−AV) が求められる。ここで、Δ〓(SV+CV−AV)は、
予備発光時からの情報値の変化量で、FV1+Δ〓
(SV+CV−AV)は、意図する部分領域に予備
発光時と同じ光量を得るのに必要な発光量であ
る。
ところで、本発明の発光制御装置では、複数の
部分領域に対する予備発光を行ない、必要とされ
る発光量の平均値で閃光放電管Fの発光を制御す
ることができる。即ち、平均値 FV=1/noa-1 {FV〓 +Δ〓(SV+CV−AV)} …(h) を求め、これにより発光量を制御することができ
る。各予備発光毎の発光量は、上記(g)式より、 FV〓+Δ〓(SV+CV−AV) =kT/qln G H〓 VF〓 …(i) と表わすことができる。ただし、H〓は定数で、 Δ〓(SV+CV−AV)=kT/qln H〓 …(j) なる関係を満足する。よつて、平均値は、 =1/n kT/qlnoa=1 GH〓VF〓 …(k) となる。いま説明を簡単にするため、n=1とす
ると、(k)式は FV=kT/qln GH1VF1 …(l) となる。続いて、シヤツタがレリーズされると、
(l)式に相当するデジタル値がCPU50の出力ポ
ートO4から出力され、D−A変換回路DA1を通
じて、トランジスタQ23のエミツタには、基準電
圧Vref1を基準に(l)式に相当する電圧が印加され
る。よつて、トランジスタQ22のエミツタ電流を
Ie22とすれば、抵抗R15に流れる電流IR15は、 IR15=Ie22GH1VF1 …(m) となる。一方、トランジスタQ21のコレクタ電流
をIc21にすれば、 G=1/Ic21R14 …(n) となるようにこれを設定する。さらに、上記(j)式
より、 H1=2{〓1 (SV+CV-AV)×q/kTln2} …(o) となる。よつて、上記(m)式は、 IR15=Ie222{〓1 (SV+CV-AV)×q/kTln2}・VF1
/Ic21R14…(p) となり、コンパレータA14の判定レベル電圧VL2
は、 VL2=Vref1−Ie22R152{〓1 (SV+CV-AV)×q/kT
ln2
}・VF1/Ic21R14…(q) となる。ここで、抵抗R14,R15は、 Ie22R15=Ic21R14 …(r) なる関係を満足するように設定されており、この
結果、上記(q)式は、 VL2=Vref1−2{〓1 (SV+CV-AV)×q/kTln2}・V
F1…(s) となる。従つて、この判定レベル電圧VL2を用い
ることにより、(SV+CV−AV)値の変化に拘
らず、意図する部分領域に予備発光時と同等のス
トロボ光による露光レベルが得られる。
次に、本発明のストロボの発光制御装置の動作
について、第13図ないし第16図に示すフロー
チヤートを参照しながら説明する。なお、フロー
チヤートの解釈上において、メモリに付せられた
括弧はそのメモリの内容を意味するものとする。
まず、カメラ1に電源を投入すると、第13図
に示すように、CPU50の内部において初期設
定が行なわれる。これは、スポツト入力回数メモ
リMA1,MA2に“0”を、スポツト入力検出
フラツグMB1,MB2に“1”をそれぞれ転送
し、ストロボ発光制御用出力ポートO11を
“1”にすることによつて行なわれる。続いて、
I3=1の判定により、ダイレクト測光撮影モー
ドであるか、スポツト測光撮影モードであるかの
判別が行なわれる。
(1) 撮影モード切換スイツチSW3が閉じられたダ
イレクト測光撮影モードのときには、I3=1
の判定をイエス(以下、フローチヤート上では
イエスの分岐方向をYで示す。)で抜け、まず、
スポツト入力回数メモリMA1,MA2に
“0”を、スポツト入力検出フラツグMB1,
MB2に“1”そそれぞれストアする。これ
は、スポツト測光撮影モードからダイレクト測
光撮影モードにモード変更があつた場合に、ス
ポツト測光撮影モードにおいて入力された情報
を無効にするために行なわれる。次に、出力ポ
ートO12を通じて撮影情報表示装置9に基本
表示を行なわせる。こん基本表示は、第9図に
おけるシヤツタスピード指標の表示である。続
いて、出力ポートO1に“1”を出力する。こ
れにより、トランジスタQ1,Q2がオフし、オ
ペアンプA1,A2による閉ループ回路が解かれ、
オペアンプA2の非反転入力端の電位は、トラ
ンジスタQ6のコレクタ電位に依存するように
なる。次に、出力ポートO2に“0”を出力
し、トランジスタQ7をオフする。これにより、
積分コンデンサC1は抵抗R5を通じてオペアン
プA2の出力端に接続され、コンデンサC1の両
端の電位は常に零バイアスされるので、コンデ
ンサC1は積分コンデンサとして機能しないよ
うになる。続いて、出力ポートO3に“1”を
出力する。これにより、オペアンプA3にはバ
イアス電圧が供給され、同オペアンプA3は作
動を開始する。従つて、トランジスタQ8のコ
レクタ電流をIc8、光電変換素子PD1の光電流
をIp1とすると、オペアンプA2の出力電圧VA2
は、既に詳述したように、 VA2=Vref1−kT/qlnIp1/Ic8 となる。よつて、オペアンプA2の出力端には、
光電流Ip1の対数圧縮値、つまり、輝度値BVが
得られる。続いて、出力ポートO11に“1”
を出力して、ストロボ2を非発光の状態とす
る。
次に、第16図に示すサブルーチンSUBIに
移り、各メモリM1〜M4に、輝度値BV、フ
イルム感度値+補正値SV+CV、補正値CVお
よび絞り値AVがそれぞれ入力される。この各
種値の入力は、第4図a,bの回路において、
出力ポートO5を通じてコンパレータA15の反
転入力端に印加される信号を順次切り換え、コ
ンパレータA15、D−A変換回路DA1でなる逐
次比較型のA−D変換回路を介して入力ポート
I8にデジタル信号を取り込むことによつて行
なわれる。続いて、入力された補正値CVが表
示装置9において表示された後、フローは第1
3図に示すダイレクト測光撮影モードのプログ
ラムにリターンする。
次に、 M5←(M1)+(M2)−(M4) の演算により、TV=BV+CV+SV−AVの算
出を行ない、シヤツタ秒時値TVをメモリ5に
ストアする。続いて、求められたシヤツタ秒時
値TVを表示装置9にバー表示する(第9図参
照)。次に、I4=1の判定により、レリーズ操
作によつて可動反射ミラー3が上昇し、メイン
スイツチSW4が閉成したか否かが判別される。
I4=0のときには、レリーズ操作がいまだなさ
れていないので、I4=1の判定をノー(以下、
フローチヤート上ではノーの分岐方向をNで示
す。)で抜け、フローは−を通じて、I3
=1の判定の前に戻る。以上が、ダイレクト測
光撮影モードで撮影情報表示時のプログラムの
流れである。
次に、ダイレクト測光撮影モードにおいてシ
ヤツタのレリーズ操作を行なうと、ミラー3の
上昇に伴つてメインスイツチSW4が閉成する。
よつて、上記I4=1の判定をイエスで抜け、
続いて、出力ポートO1に“0”が出力され
る。これにより、トランジスタQ1,Q2がオン
し、オペアンプA1,A2は閉ループ回路を形成
して、オペアンプA2の非反転入力端の電位は、
基準電圧Vref1に等しくなる。次に、出力ポー
トO2に“1”を出力する。これにより、トラ
ンジスタQ7がオンしてコンデンサC1に充電が
行なわれ、同コンデンサC1は積分コンデンサ
として機能するようになる。さらに、出力ポー
トO3に“0”を出力する。これにより、オペ
アンプA3は作動しなくなり、トランジスタQ6
のベース、コレクタ、エミツタの各電位は、基
準電圧Vref1と等しくなる。次に、出力ポート
O6に“1”を出力する。これにより、オペア
ンプA6の出力電圧は基準電圧Vref1に等しくな
り、コンパレータA8の反転入力端の電位は、
フイルム感度値+補正値SV+CVにのみ依存す
る判定レベル電圧VL1となる。続いて、出力ポ
ートO8に“0”を出力する。これにより、外
部調光端子TTLにはコンパレータA8の出力と
同極性の調光信号が出力されるようになる。次
に、出力ポートO10に“1”を出力する。こ
れにより、マルチプレクサMPX2の出力端に
は、コンパレータA8の出力が発生するように
なる。この状態では、コンパレータA8の出力
はいまだ“1”であつて、マルチプレクサ
MPX2の出力は“1”となり、これと同時に、
I4=1であるので、後幕保持用電磁石Mg1
オンする。
次に、I5=1の判定により、トリガスイツ
チSW5が閉成して露光が開始されたか否かが判
別される。シヤツタ先幕が走行を開始する以前
は、判定をノーで抜け、同判定でループする。
シヤツタ先幕が走行すると、I5=1となるの
で判定をイエスで抜け、続いて、出力ポートO
1に“1”が出力される。これにより、トラン
ジスタQ1,Q2はオフし、コンデンサC1の充電
電荷が光電変換素子PD1に発生する光電流Ip1
に応じて放電を開始する。ここで、トランジス
タQ1,Q2のベース、コレクタ、エミツタは等
電位であるので、トランジスタQ2,Q6の漏れ
電流はなく、高精度の露出制御が可能となる。
次に、露光開始、即ち、I5=1になつてから
の時間T1が15〓を経過したか否かの判別(T1
=15〓)が行なわれる。15〓経過以前は、T1
=15〓の判定をノーで抜け、次のI7=−の判
定をノーで抜けてループする。そして、T1
15〓となると、同判定をイエスで抜け、出力ポ
ートO11に“0”が出力される。これによ
り、第6図に示したシンクロ接点回路において
サイリスタSR1が点弧され、第8図に示した発
光回路において閃光放電管Fが閃光発光され
る。次に、積分回路として機能する第1のヘツ
ドアンプ回路HA1の出力電圧VA2がコンパレー
タA8の判定レベル電圧VL1に達すると、フイル
ム面に適正光量が露光されたことになり、コン
パレータA8の出力が反転して入力ポートI7
が“0”となる。よつて、フローは、露光終了
後の判定(I7=0)をイエスで抜けて、続い
て、I4=0の判定により、ミラー3が降下さ
れたか否かの判例が行なわれる。ミラー3が降
下せず、メインスイツチSW4がいまだ閉成して
いるときには、I4=0の判定をノーで抜け、
同判定でループする。そして、ミラー3が降下
してメインスイツチSW4が開放すると、I4=
0の判定をイエスで抜け、フローは−を通
じて、I3=1の判定の前に戻る。
(2) 次に、撮影モード切換スイツチSW4が開放さ
れたスポツト測光撮影モードのときに、第13
図のモード判別の判定(I3=1)をノーで抜
け、フローは−を通じて第4図に示すフロ
ーチヤートに分岐する。ここでは、まず、I6
=1の判定により、クリアスイツチSW6が閉成
されているか否かの判別が行なわれ、閉成され
ているときには、I6=1の判定をイエスで抜
け、前回のスポツト測光撮影モードにおいて入
力された情報をキヤンセルするために、スポツ
ト入力回数メモリMA1,MA2に“0”が、
スポツト入力検出フラツグMB1,MB2に
“1”がそれぞれストアされる。クリアスイツ
チSW6が閉成されていない場合には、これらの
ステツプは行なわれない。次に、出力ポートO
1に“1”,O2に“0”,O3に“1”がそれ
ぞれ出力される。これにより、上記(1)で述べた
ダイレクト測光撮影モードのおける表示状態の
ときと同様に、第1のヘツドアンプ回路HA1
は、対数圧縮回路として機能する状態となる。
続いて、出力ポートO10に“0”を出力す
る。これにより、マルチプレクサMPX2は、出
力ポートO9の出力をその出力端に導出する状
態に切り換わる。従つて、以降は、後幕保持用
電磁石Mg1は、メインスイツチSW4の閉成に基
づいてCPU50により制御されるようになる。
続いて、出力ポートO9に“1”を出力する。
これにより、マルチプレクサMPX2の出力は
“1”となり、後幕保持用電磁石Mg1は、メイ
ンスイツチSW4の閉成を持つて励磁される状態
となる。また、出力ポートO11に“1”を出
力する。これにより、ストロボ2が非発光の状
態にされる。次に、I1=1の判定により、ス
トロボEEロツクスイツチSW1が閉成され、ス
トロボEEロツク撮影モードが選択されたか否
かが判別される。
(2a) ストロボEEロツクスイツチSW1が閉成
されない通常のスポツト測光撮影モード時は、
I1=1の判定をノーで抜け、続いて基本表示
が行なわれる。この基本表示は、第10,11
図に示すシヤツタスピード指標と“SPOT”指
標の表示である。次に、、第16図に示すサブ
ルーチンSUBIに移り、前述したようにして、
各メモリM1〜M4に輝度値BV、フイルム感
度値+補正値SV+CV、補正値CVおよび絞り
値AVがそれぞれ入力される。サブルーチン
SUBIから第14図に示す通常のスポツト測光
撮影モードのプログラムにリターンすると、続
いて、 M5←(M1)+(M2)−(M3)−(M4) の演算により、TV=BV+SV−AVの算出を
行ない、シヤツタ秒時値TVをメモリM5にス
トアする。このシヤツタ秒時値TVには、補正
値CVは加味されない。次に、求めたシヤツタ
秒時値TVを表示装置9にポイント表示する
(第10図参照)。このポイント表示は、いま測
光している被写体の部分領域に適正露光を与え
るために必要なシヤツタスピードの表示であ
る。続いて、(MA1)=0の判定により、既に
スポツト入力があつたか否かの判別が行なわ
れ、スポツト測光撮影モード選択後の初めての
プログラムの流れでは既スポツト入力はないの
で、まずスポツト入力操作が行なわれたか否か
の判定(I2=1)にとぶ。I2=1のとき、
スポツト入力スイツチSW2が閉成されてスポツ
ト入力が指令されたことを示すので、次に、
(MB1)=1の判定により、今回のスイツチ
SW2の閉成に基づいてスポツト測光値が既に入
力済か否かの判別が行なわれる。このように、
スポツト入力検出フラツグMB1の内容を判別
して、スポツト測光値が既入力が否かを判定す
るようにしたのは、スポツト入力スイツチSW2
が自己復帰型のスイツチであるので、I2=1
の判定を行ない、スポツト測光値を入力した後
でフローが再びI2=1の判定に戻つてきたと
きに、いまだスイツチSW2が押されていると、
2回目のスポツト入力が行なわれたものとして
誤動作してしまうので、これを防止するためで
ある。つまり、スイツチSW2が1回閉成された
ならば、これが一旦開放したことを確認した後
に、次回の入力を行なわなければならないの
で、このためのフラツグとしてフラツグMB1
を設けたものである。(MB1)=1のとき、い
まだ測光値の入力は行なわれていないので、次
に、スポツト入力回数メモリMA1の内容
(MA1)をインクリメントする。続いて、入
力情報格納エリアMSnにスポツト輝度値BVを
ストアする。ここで、エリアMSnの添字nは、
メモリMA1の内容(MA1)に対応した値で
ある。即ち、スポツト入力回数に応じて、輝度
値BVをストアする番地はインクリメントされ
ていく。次に、スポツト入力検出フラツグMB
1に“0”がストアされ、今回のスイツチSW3
の閉成操作に基づくスポツト輝度値BVの入力
は完了したことが記憶される。続いて、I4=
1の判定により、レリーズ操作が行なわれたか
否かの判別が行なわれ、この操作が行なわれて
いない場合には、I4=0なので判定をノーで
抜け、−を通じて、第13図のフローチヤ
ートにおける撮影モードの判定(I3=1)の
前に戻る。
次に、同じスポツト測光撮影モードでスポツ
ト入力が既に行なわれたプログラムの流れで
は、第14図における(MA1)=0の判定が
ノーとなり、続いて、 MTk←(MSk)+(M2)−(M3)−(M4) (k=1〜n) の演算により、各スポツト輝度値BV毎に対応
するシヤツタ秒時値TV=BV+SV−AVの算
出を行ない、これらが演算値格納エリアMTk
(k=1〜n)にそれぞれストアされる。各シ
ヤツタ秒時値TVには補正値CVは加味されな
い。続いて、各シヤツタ秒時値TVが表示装置
9においてそれぞれポイント表示される(第1
1図参照)。次に、 MP←ok-1 (MTk)/n+CV の演算により、上述のようにして求めた各シヤツ
タ秒時値TVの平均値を求め、これに補正値CV
を加算して平均値格納メモリMPにストアする。
続いて、求めた平均値、即ち、メモリMPの内容
(MP)を表示装置9にバー表示する(第11図
参照)。従つて、各スポツト輝度値BVに対応す
るシヤツタ秒時値TVは、フイルム感度値SV、
絞り値AVを変化させても常に露出レベルが一定
となるような値で表示されるが、実露出を示す各
シヤツタ秒時値TVの平均値は、補正値CVを含
んで表示される。よつて、バー表示は、補正値
CVの変化により変動する。
次に、I2=1の判定により、スポツト入力ス
イツチSW2が閉成されているか否かの判別が行な
われる。いま、前回のスポツト入力操作に基づい
てスイツチSW2が閉成されたままだつたとする
と、I2=1であるので判定をイエスで抜け、続
いて(MB1)=1の判定に入るが、前回の入力
時にフラツグMB1に“0”がストアされている
ので、入力を行なわず判定をイエスで抜ける。よ
つて、フローは、レリーズか否かの判定(I4=
1)に入り、レリーズ操作前は同判定をノーで抜
け、−を通じて第13図の撮影モードの判定
(I3=1)の前に戻る。
いま、スポツト入力スイツチSW2が一旦開放し
た後、再び第14図におけるI2=1の判定にき
たとする。このときには、I2=0であるので、
判定をノーで抜け、フラツグMB1に“1”がス
トアされて、同フラツグMB1が初期設定され
る。従つて、再度スイツチSW2が閉成された場合
にスポツト輝度値BVが入力される状態に復帰し
たことになる。
次に、レリーズ操作が行なわれ、メインスイツ
チSW4が閉じたとする。すると、I4=1となる
ので、第14図のレリーズか否かの判定(I4=
1)をイエスで抜け、続いて、出力ポートO8に
“2”が出力される。これにより、マルチプレク
サMPX2の出力がスリーステート状態となり、外
部調光端子TTLがハイインピーダンスとなるの
で、ストロボ2の発光回路(第8図参照)は、普
通オートで自動調光される状態となる。次に、メ
モリMPの内容(MP)、即ち、平均シヤツタ秒時
値をタイマカウンタに設定する。続いて、I5=
1の判定により、露光が開始されたか否かが判別
され、トリガスイツチSW5の閉成によりI5=1
となると同判定をイエスで抜けて、次にタイマカ
ウンタを作動させる。続いて、I5=1となつて
から、即ち、シヤツタ先幕が走行を開始してから
時間が15〓経過したならば、T1=15〓の判定を
イエスで抜けて、出力ポートO11に“0”を出
力することにより第8図に示した発光回路におい
て閃光放電管Fが閃光発光される。他の場合に
は、タイマカウンタの終了以前は、タイマカウン
タの作動のステツプにループする。タイマカウン
タが設定された平均シヤツタ秒時に達して露光が
終了すると、次に出力ポートO9に“0”を出力
し、後幕保持用電磁石Mg1への通電をオフして、
シヤツタ後幕を走行させる。この後、I4=0の
判定でミラー3が降下したか否かが判別され、ミ
ラー3が降下してI4=0となつたときには、同
判定をイエスで抜けて、フローは−を通じて
第13図における撮影モードの判定(I3=1)
の前に復帰する。
(2b) 次に、ストロボEEロツクスイツチSW1
が閉成されたストロボEEロツク撮影モードの
場合には、第14図におけるI1=1の判定を
イエスで抜け、フローは−を通じて第15
図に示すストロボEEロツク撮影モードのプロ
グラムに分岐する。ここでは、まず基本表示が
行なわれる。この基本表示は、第12図に示す
ガイドナンバ指標と“FLASH MEMO”指標
の表示である。次に、出力ポートO1に“0”
を出力する。これにより、トランジスタQ1
Q2がオンし、オペアンプA1,A2の閉ループ回
路が形成される。続いて、出力ポートO6に
“0”を出力する。これにより、オペアンプA6
の出力端にはオペアンプA5の出力が選択して
出力されるようになり、積分回路として機能す
る第1のヘツドアンプ回路HA1の出力の判定
レベル電圧VL1が(SV+CV−AV)値に相応
した値となる。次に、出力ポートO7に“0”
を出力する。これにより、第2のヘツドアンプ
回路HA2のトランジスタQ15,Q16がオンし、
オペアンプA9,A10は閉ループ回路を形成し
て、コンデンサC2は基準電圧Vref1まで充電さ
れる。続いて、出力ポートO8に“0”を出力
する。これにより、マルチプレクサMPX3の出
力端にはオペアンプA8の出力が選択されて出
力される。次に、出力ポートO10に“0”を
出力する。これにより、マルチプレクサMPX2
の出力端には、CPU50の出力ポートO9の
出力が選択されて出力される。続いて、I2=
1の判定によりスポツト入力操作が行なわれて
いるか否かが判別される。スポツト入力操作が
行なわれていると、スポツト入力スイツチSW2
の閉成によりI2=1となるので、判定をイエ
スで抜けて、次に(MB2)=1の判定により
今回のスポツト入力操作に基づいて既にスポツ
ト入力が行なわれているか否かの判別が行なわ
れる。スポツト入力検出フラツグMB2の働き
は、上記フラツグMB1の働きと同様である。
フラツグMB2は初期設定において“1”とな
つているので、次にスポツト入力回数メモリ
MA2がインクリメントされる。続いて、出力
ポートO2に“1”,O1に“1”,O3に
“0”をそれぞれ出力する。これにより、第1
のヘツドアンプ回路HA1は積分回路として作
動を開始し、第1図に示す測光系で被写体の部
分領域をスポツト測光して、その光量を積分す
る。出力ポートO1に“1”を出力してから、
即ち、積分開始から時間15〓が経過すると、
T1=15〓の判定でなるループをイエスで抜け、
次に出力ポートO7に“1”を出力する。これ
により、第2のヘツドアンプ回路HA2が積分
回路として作動状態となる。続いて出力ポート
O11に“0”を出力し、第8図に示す発光回
路において閃光放電管Fを予備発光させる。こ
れにより、上記ヘツドアンプ回路HA2は閃光
放電管Fの発光量の積分を開始する。なお、第
1のヘツドアンプ回路HA1が積分を開始して
から閃光放電管Fを発光させるまでの時間を15
〓としたが、これは実際の撮影においてシヤツ
タ先幕が走行を開始してから閃光放電管Fが発
光するまでに要する時間である。時間をこのよ
うに設定することにより、予備発光においても
実際のストロボ撮影の場合と等価な積分が行な
えることになる。
上記第1のヘツドアンプ回路HA1の積分出
力VA2がコンパレータA8の判定レベル電圧VL1
に達するまでは、フローはI7=0の判定をノ
ーで抜けて同判定でループする。そして、上記
積分出力VA2が電圧VL1に達すると、コンパレ
ータA8がその出力を“0”に反転させる。こ
れにより、外部調光端子TTLを通じて、閃光
放電管Fの発光が停止され。また、コンパレー
タA8の出力が“0”になると、フローはI7
=0の判定をイエスで抜け、続いて、コンデン
サC2の積分値を対数圧縮し、A−D変換した
後、発光値FVとして入力情報格納エリアMSn
にストアする。ここで、エリアMSnの添字n
は、スポツト入力回数、即ち、メモリMA2の
内容(MA2)に相応した値である。従つて、
スポツト入力毎に発光値FVのメモリ番地はイ
ンクリメントされていく。次に、スポツト入力
検出フラツグMB2に“0”をストアする。こ
れは、フラツグMB1の場合と同様に、今回の
予備発光に基づいて既に入力がなされたことを
記憶させるためである。続いて、出力ポートO
7に“0”を出力する。これにより、第2のヘ
ツドアンプ回路HA2は閉ループ回路を形成し、
積分値がキヤンセルされる。次に、メモリM2
およびM4に、フイルム感度値+補正値SV+
CVおよび絞り値AVをそれぞれ入力し、続い
て、 MSn←(MSn)−(M2)+(M4) の演算を行ない、結果を再びエリアMSnにス
トアする。これは、発光値FVは、もともとフ
イルム感度値SV、補正値CV、絞り値AVおよ
び反射光の強さBVF、並びに発光時間の関数
として求めるものであるので、発光値FVから
フイルム感度値+補正値SV+CV、絞り値AV
の項を事前に取り除いておくためである。次
に、再び各メモリM2,M3およびM4に、フ
イルム感度値+補正値SV+CV、補正値CVお
よび絞り値AVをそれぞれ入力する。そして、
補正値CVを表示装置9において表示する。
次に、 MTk←(MSk)+(M2)−(M3)−(M4) (k=1〜n) の演算により、FV+SV−AVを算出し、これ
を演算値格納エリアMTk(k=1〜n)にそれ
ぞれストアする。ここで、演算結果には補正値
CVは加味されない。従つて、エリアMTkに
は、スポツト入力した時点と同等の光量を各部
分領域に得るために必要な発光量がそれぞれス
トアされたことになる。これにより、フイルム
感度値SV、絞り値AVの変化によらず、スト
ロボ光によるフイルム面への露光量が制御され
るようになる。次に、エリアMTkの内容
(MTk)(k=1〜n)は閃光放電管Fの発光
量を示すので、これが表示装置9にガイドナン
バとしてポイント表示される(第12図参照)。
続いて、 MP←ok-1 (MTk)/n+CV の演算により、閃光放電管Fの平均発光量が算出
され、これが平均値格納メモリMPにストアされ
る。次に、このようにして求められた平均発光値
を表示装置9にガイドナンバとしてバー表示する
(第12図参照)。上記メモリMPの内容(MP)
である平均発光値が、実際のストロボEEロツク
撮影における閃光放電管Fの発光量となる。
次に、I4=1の判定により、レリーズ操作が
なされたか否かの判別が行なわれ、レリーズ操作
前は同判定をノーで抜け、フローは−を通じ
て第13図における撮影モードの判定(I3=
1)の前に戻る。スポツト入力操作が行なわれて
いなかつたり、スポツト入力操作が行なわれてい
て2回目のプログラムの流れであつたりした場合
には、第15図におけるI2=1の判定または
(MB2)=1の判定をそれぞれノーで抜けて、上
記部分発光値FVの入力が行なわれないことは云
うまでもない。なお、I2=0のときには、スポ
ツト入力検出フラツグMB2が“1”にリセツト
されることは勿論である。
レリーズ操作が行なわれ、メインスイツチSW4
が閉じた場合には、I4=1の判定をイエスで抜
け、次にタイマカウンタに露出時間が18〓となる
ような値がロードされる。続いて、出力ポートO
4にメモリMPの内容(MP)が出力され、これ
により、D−A変換回路DA1の出力端には平均発
光値に相当したアナログ電圧が発生し、これがト
ランジスタQ23のエミツタに印加される。このた
め、オペアンプA14の反転入力端には、平均発光
値に相応した第2のヘツドアンプ回路HA2の出
力の判定レベル電圧VL2が得られる。次に、出力
ポートO8に“1”が出力される。これにより、
マルチプレクサMPX3の出力端には、コンパレー
タA14の出力が選択されて出力されるようにな
る。続いて、I5=1の判定により露光が開始さ
れたか否かの判別が行なわれ、トリガスイツチ
SW5が閉じて露光が開始すると、この判定をイエ
スで抜けて、次にタイマカウンタの作動が開始さ
れる。タイマカウンタが作動されてから15〓が経
過すると、次に出力ポートO7に“1”を出力し
て、第2のヘツドアンプ回路HA2の積分動作を
開始させる。続いて、出力ポートO11に“0”
を出力して、第8図に示す発光回路において閃光
放電管Fを閃光発光させる。そして、閃光放電管
Fの発光量、即ち、ヘツドアンプ回路HA2の積
分出力VA10が、上記平均発光値(MP)に相応し
た値、即ち、判定レベル電圧VL2に達すると、コ
ンパレータA14はその出力を“0”に転じ、閃光
放電管Fの閃光発光を停止させる。続いて、タイ
マカウンタが作動されてから18〓が経過すると、
出力ポートO9に“0”が出力され、後幕保持用
電磁石Mg1への通電が断たれてシヤツタ後幕が走
行される。よつて、露光動作が終了する。この
後、I4=0の判定でミラー3が降下されたか否
かが判別され、ミラー3が降下してI4=0とな
つたときには同判定をイエスで抜けて、フローは
−を通じて第13図における撮影モードの判
定(I3=1)の前に戻る。
なお、上記実施例の発光制御装置においては、
閃光放電管Fの予備発光の際に、スポツト光量積
分値の判定レベル電圧VL1に絞り値AV値を加味
したが、本実施例の装置のように、CPU50に
より積分値に所望の演算を施す機能を有する装置
においては、必ずしも予備発光時に判定レベル電
圧VL1に絞り値AVを加味する必要はない。むし
ろ、演算後に絞り値AVを導入した方が判定レベ
ル電圧のダイナミツクレンジを大きくとることが
できるので好都合であるといえる。しかし、本実
施例においては、予備発光による積分値に対し所
望の演算を施す機能を有しない発光制御装置との
対比の上において説明を解りやすくするために、
判定レベル電圧VL1に絞り値AVを加味するよう
にした。
以上述べたように、本発明によれば、画面の所
望の領域に適正光量を得るのに必要なストロボ発
光量を予備発光に基づいて算出し、実際の撮影に
おいては予備発光量に相応するように発光量を制
御することにより、意図する被写体の部分領域に
適正露光が行なわれるようにストロボの発光を制
御することができる。よつて、日中シンクロ撮影
等、従来難しい技術を必要としていた撮影が、素
人でも簡単に行なえるようになる。
また、予備発光後、絞り値を変化させても、そ
の変化量に応じてストロボ発光量が自動的に変化
して、意図する被写体の部分領域が所定の露出レ
ベルとなるように制御される。一方、露出補正は
有効になるので、主発光において補正を行なうこ
とにより、微妙な撮影テクニツクを駆使すること
ができる。
さらに、予備発光においては、カメラがわの測
光回路によつて、シヤツタが全開になるまでに必
要な時間は自然光による積分を行ない、しかる後
に閃光放電管を予備発光させるので、正確なスト
ロボ発光量を算出することができる。
さらにまた、予備発光においては、可動反射ミ
ラーが降下し、かつ、絞りが開放した状態で測光
が行なわれるので、従来のストロボの予備発光で
必要とされていた面倒な操作が不要となり、誰で
も簡単にかつ確実に予備発光を行なわせることが
できる。
また、予備発光時のストロボ光の制御は、撮影
情報の表示およびダイレクト測光に用いる測光回
路を供用するので、回路構成が簡単化される。
さらに、ストロボ発光量がガイドナンバとして
フアインダ内に表示されるので、ストロボの発光
量限界値をモニタしながら確実に撮影することが
できる。
よつて、明細書冒頭に述べた従来の欠点を解消
する、使用上甚だ便利なストロボの発光制御装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すストロボの
発光制御装置における測光光学系の概要を示す要
部側面図、第2図は、上記第1図に示した測光光
学系の作動態様図、第3図は、カメラのフアイン
ダ内に設けられたスポツト測光領域および撮影情
報表示装置を示す撮影画枠の正面図、第4図a,
bは、本発明の一実施例を示すストロボの発光制
御装置の電気回路図、第5図は、上記第4図a中
に示された中央処理装置としてのマイクロコンピ
ユータの内部構成を示すブロツク図、第6図は、
上記第4図a,bに示した発光制御装置が接続さ
れたシンクロ接点回路を示す電気回路図、第7図
は、上記第4図b中に示された第3のマルチプレ
クサを更に詳細に示す電気回路図、第8図は、上
記第4図a,bに示した発光制御装置が接続され
たストロボの発光回路を示す電気回路図、第9図
ないし第12図は、上記第3図中に示した撮影情
報表示装置における表示態様をそれぞれ示す拡大
正面図、第13図ないし第16図は、上記第4図
a中に示したマイクロコンピユータにおけるプロ
グラムをそれぞれ示すフローチヤートである。 1……カメラ、2……ストロボ、3……可動反
射ミラー、4……撮影レンズ、9……撮影情報表
示装置、11……全反射ミラー、12a……スポ
ツト測光領域、50……マイクロコンピユータ
(CPU)、A8,A14……コンパレータ、C1,C2
…積分コンデンサ、F……閃光放電管、HA1
…第1のヘツドアンプ回路(第1の測光回路)、
HA2……第2のヘツドアンプ回路(第2の測光
回路)、MP……平均値格納メモリ、MSn……入
力情報格納エリア、PD1……スポツト測光兼ダイ
レクト測光用光電変換素子、PD2……発光量検出
用光電変換素子、PD3……自動調光用光電変換素
子、SW1……ストロボEEロツク撮影モード選択
スイツチ、SW2……スポツト入力スイツチ、SW3
……撮影モード切換スイツチ、SW4……メインス
イツチ、SW5……トリガスイツチ、SW6……クリ
アスイツチ、TTL……外部調光端子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 撮影前に閃光発光を行う予備発光機能と、撮
    影時に閃光発光を行う本発光機能と、閃光放電管
    の近傍に設けられ上記閃光発光の光量を測光する
    発光量検出回路とを備えたストロボと、 カメラの撮影レンズを通過してきた被写体光を
    測光するTTL測光回路と、このTTL測光回路の
    出力により制御されるシヤツタと、撮影前には絞
    りを開放状態とし撮影時には絞りを設定値まで絞
    り込む絞り制御手段とを備えたカメラとより成る
    撮影装置において、 上記ストロボの予備発光と同時に上記発光量検
    出回路および上記TTL測光回路の測光動作を開
    始させ、TTL測光回路による測光値が適正露光
    レベルに達したとき、発光量検出回路の測光値を
    記憶保持すると共に、上記絞りの設定値に応じた
    絞り値情報と上記記憶保持された測光値情報とに
    基づき撮影時に必要な発光値を演算し、この演算
    値に基づき、本発光の発光量を制御するようにし
    たことを特徴とするストロボの発光制御装置。 2 上記TTL測光回路が、カメラの可動反射ミ
    ラーを透過し、同ミラーの裏面に取り付けられた
    全反射ミラーによつて反射された被写体光の一部
    を受光するようになつていることを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項記載のストロボの発光制御
    装置。 3 上記TTL測光回路の光電変換素子が、撮影
    情報表示時の被写体輝度測光用の光電変換素子
    と、撮影時のダイレクト測光用の光電変換素子と
    を兼ねるようになつていることを特徴とする、特
    許請求の範囲第1項記載のストロボの発光制御装
    置。 4 上記主発光における発光量を、カメラのフア
    インダ内にガイドナンバとして表示するようにし
    たことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載
    のストロボの発光制御装置。 5 上記予備発光においては、所定時間自然光に
    よる積分値を演算し、続いて予備発光に基づく積
    分値を上記自然光による積分値に加算するように
    したことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記
    載のストロボの発光制御装置。
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JPS5978325A (ja) 1984-05-07

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