JPH0337170B2 - - Google Patents

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JPH0337170B2
JPH0337170B2 JP14539482A JP14539482A JPH0337170B2 JP H0337170 B2 JPH0337170 B2 JP H0337170B2 JP 14539482 A JP14539482 A JP 14539482A JP 14539482 A JP14539482 A JP 14539482A JP H0337170 B2 JPH0337170 B2 JP H0337170B2
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JP
Japan
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spot
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input
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Application number
JP14539482A
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English (en)
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JPS5934523A (ja
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Katsuhiko Tsunefuji
Masabumi Yamazaki
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP14539482A priority Critical patent/JPS5934523A/ja
Priority to FR8308741A priority patent/FR2532072B1/fr
Priority to US06/500,447 priority patent/US4529289A/en
Priority to DE3326361A priority patent/DE3326361C2/de
Priority to DE3347825A priority patent/DE3347825C2/de
Priority to GB8322198A priority patent/GB2125979B/en
Publication of JPS5934523A publication Critical patent/JPS5934523A/ja
Publication of JPH0337170B2 publication Critical patent/JPH0337170B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/28Circuitry to measure or to take account of the object contrast

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カメラ、更に詳しくは、部分測光手
段を有していて、部分測光撮影が容易に行なえる
ようにしたカメラに関する。
周知のように、従来のカメラにおける測光方法
は、平均測光方法と部分(スポツト)測光方法と
に大別される。平均測光方法は、被写体の比較的
広い部分を平均的に測光する方法であり、通常の
被写体に対しては無難な結果が得られるため、一
般のカメラでは、ほとんどこの方法が採用されて
いる。これに対して、部分測光方法は、被写体の
狭い部分をスポツト的に測光する方法であり、明
暗比の大きい被写体のいずれか一方に露出を合わ
せない場合等に有効であるが、操作が面倒である
と共に、不適正露出の写真を撮影してしまうおそ
れが大きいという欠点がある。従つて、通常の被
写体を撮影するうえにおいては、平均測光方法は
部分測光方法に較べて優れた方法であるといえ
る。
しかし、実際の被写体は、明暗比の少ない被写
体ばりではなく、逆光の被写体、舞台撮影の場合
の被写体、窓から外を眺めた構図の被写体等のよ
うに、明暗比の大きい被写体が数多く存在する。
特に、撮影者の技術が向上すればするほど、この
ような明暗比の大きな被写体を撮影する機会が多
くなる。ところが、明暗比の大きな被写体を平均
測光方法を採用するカメラで撮影した場合には、
平均化された被写体輝度に基づいて露出が制御さ
れてしまうので、明暗比の大きい被写体のいずれ
か一方に露出を合わせたい場合等に、撮影者の作
画意図を充分反映させることができない。
従つて、従来はこのような特殊な被写体を撮影
する場合には、極めて狭角の測光角を有する、い
わゆるスポツト露出計で、撮影する被写体の複数
個所を測光し、得られた被写体輝度情報と、適正
露出を与える部分をどこにするか、暗部をどの程
度の暗部とするか等の撮影意図とに基づいて、絞
り、シヤツター秒時等の露出要素を決定して写真
撮影を行なうようにしていた。また、スタジオ撮
影等の被写体に近づくことができるときは、入射
光式露出計で撮影する被写体の所望の複数個所を
測光し、同じように露出要素を決定して写真撮影
を行なつていた。
しかし、このようなカメラとは別体の露出計を
用いて部分測光を行い露出要素を決定する方法
は、手順が面倒で時間がかかると共に、複雑な計
算を必要とするという欠点があつた。
そこで、部分測光手段を配設し、この部分測光
手段により測光された被写体のスポツト輝度値を
適時入力できるようにして、入力されたスポツト
輝度値に演算を施し、その演算結果値に基づいて
露出レベルを決定するようにしたカメラが、既に
提案されている。しかし、従来のこの種カメラ
は、部分測光撮影モードの選択を指令する操作部
材と、スポツト輝度値の入力を指令する操作部材
とを別個に設けるようにしていたので、操作が面
倒であると共に、カメラの小型化の要請に反する
という不具合があつた。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、部分測光撮
影モードを選択する操作部材と、スポツト輝度値
の入力を指令する操作部材とを兼用するようにし
たカメラを提供するにある。
部分測光撮影モードを選択する操作部材と、ス
ポツト輝度値の入力を指令する操作部材とを兼用
するようにした場合、部分測光撮影モードの選択
と同時にスポツト輝度値の入力がなされ、部分測
光による露出レベルをモニタできない状態でスポ
ツト輝度値の入力が行なわれてしまうおそれがあ
るが、本発明では、操作部材の1回目の操作では
部分測光撮影モードの選択のみを行ない、2回目
以降の操作ではじめてスポツト輝度値の入力がな
されるようにしたので、露出レベルをモニタでき
ない状態でスポツト輝度値の入力が行なわれてし
まうという不具合は巧みに除去されている。
以下、本発明を図示の一実施例に基づいて説明
する。
第1図は、本発明の一実施例を示すカメラの平
面図である。このカメラ10は、いわゆる一眼レ
フレツクスカメラであつて、カメラ本体1の前面
の中央部に撮影レンズ鏡筒2が着脱自在に装着さ
れていると共に、上面の中央部にはペンタプリズ
ム収納部3が三角屋根型に突設されている。上記
撮影レンズ鏡筒2には、周知のように、撮影レン
ズ4(第2図参照)が収納されて保持されている
と共に、同鏡筒2の外周部には、前部がわから絞
り値設定環5および撮影距離設定環6が順次回転
操作可能に配設されている。また、カメラ本体1
の上面の、上記ペンタプリズム収納部3で仕切ら
れた左半部には、フイルム巻上レバー8、フイル
ム駒数表示窓9、シヤツタレリーズ釦11、EE
ロツク操作ノブ13、スポツト入力釦14および
平均測光モード切換釦15がそれぞれ設けられて
いる。一方、カメラ本体1の上面の右半部には、
フイルム巻戻ノブ17、フイルム感度設定ダイヤ
ル18、フイルム感度表示窓19および露出補正
用操作ノブ22がそれぞれ設けられている。
なお、第1図中、符号26は撮影レンズ鏡筒2
をカメラ本体1に装着するための操作釦を、27
はカメラ本体1にストラツプ(図示せず)を取り
付けるための金具を、28はフアインダ接眼窓枠
を、それぞれ示している。
上記EEロツク操作ノブ13は、シヤツタレリ
ーズ釦11の台座の基部に回転操作可能に配設さ
れていて、平生は自己の復帰習性によつて、カメ
ラ本体1の上面に表記された「EE.LOCK」指標
と「CLEAR」指標との中間位置に、同ノブ13
に表記された指標を対応させて停止している。こ
のEEロツク操作ノブ13は、一旦撮影された露
出レベルで複数駒に亘つて撮影を行なうEEロツ
ク撮影モード(以下、単にEEロツクモードと称
す。)を選択したり、EEロツクモードやスツポト
測光撮影モード(以下、単にスポツト測光モード
と称す。)を解除したりするための操作部材であ
つて、後述するEEロツクモード選択スイツチ
SW3(第4図参照)、並びに、クリアスイツチSW4
(第4図参照)にそれぞれ連動するようになつて
いる。EEロツク操作ノブ13を回動操作して同
ノブ13の指標を「EE.LOCK」指標に合わせる
と、EEロツクモード選択スチツチSW3が閉成し
てEEロツクモードが選択され、「CLEAR」指標
に合わせると、クリアスイツチSW4が閉成されて
EEロツクモード並びにスポツト測光モードが解
除され、通常の平均測光撮影モード(以下、単に
平均測光モードと称す。)が選択されるようにな
つている。操作ノブ13から回動操作力を取り去
ると、同ノブ13は自己の習性で平生位置に自動
的に復帰するが、EEロツクモードや平均測光モ
ードはそのまま保持される。
上記スポツト入力釦14は、自己復帰型の押釦
で形成されていて、後述するスポツト入力スイツ
チSW2(第4図参照)に連動するようになつてい
る。このスポツト入力釦14は、撮影レンズ4を
通じて部分測光された複写体の輝度値をカメラ1
0の電気回路に入力させて記憶させるための操作
部材であつて、スポツト測光モードを選択するた
めの操作部材を兼用するようになつている。平均
測光モードの状態から初めにスポツト入力釦14
を押圧操作すると、スポツト入力スイツチSW2
閉成して、スポツト測光モードが選択され、2回
目以降のスポツト入力釦14の押圧操作により、
スポツト輝度値が順次入力されて記憶されるよう
になつている。従つて、スポツト入力釦14をn
(nは任意の整数)回連続的に押圧操作すると、
1回目でスポツト測光モードへの切換が行なわ
れ、2回目以降でスポツト輝度値が入力されて、
全部で(n−1)個のスポツト輝度値がカメラ1
0内に記憶保持される。なお、スポツト入力釦1
4の自己復帰によつてはスポツト測光モードは解
除されず、同モードの解除は、平均測光モード切
換釦15の押圧操作またはEEロツク操作ノブ1
3の「CLEAR」指標への対応操作によつて行な
われるようになつている。
また、上記平均測光モード切換釦15は、自己
復帰型の押釦で形成されていて、後述する平均測
光モード選択スイツチSW1(第4図参照)に連動
するようになつている。この平均測光モード切換
釦15は、スポツト測光モードから平均測光モー
ドへ撮影モードを切り換えるための操作部材であ
る。
第2図は、本発明のカメラ10内に配設された
一眼レフレツクスカメラの光学系を示している。
周知のように一眼レフレツクスカメラの光学系に
は、平生は撮影光路に対して45゜傾いた可動反射
ミラー31が回動自在に配設されていて、このフ
アインダ光路形成位置において、撮影レンズ4を
通じてカメラ10内に入射した被写体光を直角上
方に向けて反射して、フアインダ光学系に入射さ
せるようになつている。フアインダ光学系は、撮
影フイルム34の感光面に対して光学的に共役と
なる位置に配設されたピントグラス35と、この
ピントグラス35の直上に配置されたコンデンサ
レンズ36と、更にこのコンデンサレンズ36の
直上に配設されたペンタプリズム37と、このペ
ンタプリズム37の光出射端面である後端面に対
向するように配設されたフアインダ接眼レンズ3
8とで構成されており、上記ピントグラス35と
コンデンサレンズ36との間の後端縁部がわに
は、後述する光透過型の液晶表示板でなる撮影情
報表示装置39が配設されている。また、上記可
動反射ミラー31の中央部は、ハーフミラー加工
が施されて、または、全透過のスリツトが列設さ
れて、半透過部31aとなつており、この半透過
部31aと対応する可動反射ミラー31の背面が
わには、全反射ミラー32が可動反射ミラー31
と所定の角度をなすように可動自在に取り付けら
れている。この全反射ミラー32は、可動反射ミ
ラー31の半透過部31aを透過した複写体をカ
メラ10の底部がわに向けて反射し、その光を同
部に配置された測光用受光装置41に集光レンズ
群30を通じて受光させる役目をする。測光用受
光装置41は、第3図に示すように、長方形状に
形成されていて、上記全反射ミラー32を仰ぎ見
るように、カメラ本体1の底部前端寄りに傾けら
れて配設されている。この測光用受光装置41
は、N型半導体基板42の表面に、〓形状および
四角形状のP型半導体領域43a,43bを形成
した後、N型半導体基板42にカソード電極44
a,44bを、P型半導体領域43a,43bに
アノード電極45a,45bを、それぞれ付設し
て構成されており、領域43aと基板42とは、
全反射ミラー32で反射された被写体光を平均的
に測光する光電変換素子SPD1(第4図参照)を形
成し、また、領域43bと基板42とは、全反射
ミラー32で反射された被写体光をスポツト測光
する光電変換素子SPD2(第4図参照)を形成して
いる。
第4図は、本発明のカメラ10における電気回
路を示している。この電気回路において、符号6
0は基準電圧回路を示しており、基準電圧Vref
を発生するその出力端は、オペアンプA1,A4
非反転入力端およびオペアンプA5の反転入力端
にそれぞれ接続されている。また、絞り値に応じ
た電圧を選択するための可変抵抗RV4、および、
フイルム感度値並びに補正値に応じた電圧を選択
するための可変抵抗RV5の他端にそれぞれ接続さ
れている。上記オペアンプA1の反転入力端は、
輝度レベル調整用の半固定抵抗RV1を通じて接続
されており、出力端は、対数圧縮電圧発生用トラ
ンジスタQ1のエミツタ、並びに、光電流の対数
圧縮用トランジスタQ2,Q3のエミツタにそれぞ
れ接続されている。上記トランジスタQ1はPNP
型トランジスタで形成されていて、ベースがオペ
アンプA1の非反転入力端に、コレクタが同アン
プA1の反転入力端にそれぞれ接続されている。
上記半固定抵抗RV1には、オペアンプA1の反転
入力端の電位が基準電圧Vrefと等しくなるよう
な電流 I1=Vref/RV1 ……(a) が、トランジスタQ1のエミツタ・コレクタを通
じて流れるので、オペアンプA1の出力端には、 VA1=Vref+kT/qlnI1/Is ……(b) なる電圧VA1が発生する。ただし、kはポルツア
ン定数、Tは絶対温度、qは単位電荷、Isは逆方
向飽和電流をそれぞれ示している(以下、同様)。
上記光電流の対数圧縮用トランジスタQ2,Q3
は、PNP型トランジスタでそれぞれ形成されて
いて、トランジスタQ2のベース・コレクタ間に
は上記平均測光用の光電変換素子SPD1が順方向
に接続され、トランジスタQ3のベース・コレク
タ間には上記スポツト測光用の光電変換素子
SPD2が順方向に接続されている。そして、光電
変換素子SPD1のアノードはオペアンプA2の反転
入力端に、カソードはオペアンプA2の非反転入
力端にそれぞれ接続され、光電変換素子SPD2
アノードはオペアンプA3の反転入力端に、カソ
ードはオペアンプA3の非反転入力端にそれぞれ
接続されている。オペアンプA2の出力端は、同
アンプA2の反転入力端に接続されていると共に、
複数のアナログスイツチで構成されたマルチプレ
クサMPX1の第1の入力端にも接続されている。
また、オペアンプA3の出力端は、抵抗R2を通じ
て同アンプA3の反転入力端、並びに、後述する
トランジスタQ6のコレクタにそれぞれ接続され
ていると共に、上記マルチプレクサMPX1の第2
の入力端にも接続されている。
一方、反転入力端に基準電圧Vrefが印加され
た上記オペアンプA5の非反転入力端は、スポツ
ト測光の輝度レベル調整用半固定抵抗RV2を通じ
て接地されている。また、このオペアンプA5
出力端はPNP型のトランジスタQ4のベースに接
続されており、同トランジスタQ4のコレクタは
オペアンプA5の非反転入力端に、エミツタは
PNP型トランジスタQ5のコレクタおよびベース
にそれぞれ接続されている。トランジスタQ5
エミツタに動作電圧Vccを印加され、ベースを
PNP型トランジスタQ6のベースに接続されてい
る。トランジスタQ6はエミツタに動作電圧Vccを
印加されて、トランジスタQ5と共にカレントミ
ラー回路を形成しており、そのコレクタは上記抵
抗R2の一端に接続されている。上記半固定抵抗
RV2には、オペアンプA5の反転入力端電圧Vref
と非反転入力端電圧が等しくなるような電流 I2=Vref/RV2 ……(c) が、トランジスタQ4のエミツタ・コレクタを通
じて流れ、この電流I2はトランジスタQ5並びに
Q6にも流れている。
いま、光電変換素子SPD1に光電流IP1がトラン
ジスタQ2を通じて流れているとすると、オペア
ンプA2の出力端の電圧VA2は、 VA2=VA1−kT/qlnIP1/Is ……(d) となり、上記(b)式を代入すると、 VA2=Vref+kT/qlnI1/Is−kT/qlnIP1/Is=Vref +kT/qlnI1/IP1 ……(e) となる。一方、光電変換素子SPD2に光電流IP2
トランジスタQ3を通じて流れているとすると、
オペアンプA3の出力端の電圧VA3は、 VA3=VA1−kT/qlnIP2/Is+(IP2+I2)R2 ……(f) となり、上記(b)式を代入して整理すると、 VA3=Vref+kT/qlnI1/IP2+(IP2+I2)R2 ……(g) となる。
従つて、本実施例のカメラにおける測光回路に
よれば、オペアンプA2,A3の出力電圧VA2,VA3
に逆方向飽和電流Isが含まれないので、逆方向飽
和電流Isの影響がない。また、半固定抵抗RV1
調整することにより、電流I1が変化し、出力電圧
VA2,VA3、つまり、平均測光およびスポツト測
光の出力を調整することができる。さらに、半固
定抵抗RV2を調整することにより電流I2が変化
し、出力電圧VA3、つまり、スポツト測光の出力
を単独で調整することができる。
他方、非反転入力端に基準電圧Vrefが印加さ
れたオペアンプA4の反転入力端は、抵抗R1を通
じて接地されている。また、このオペアンプA4
の反転入力端および出力端間には、可変抵抗
RV4,RV5の段数に応じた電圧を発生させるため
の調整用半固定抵抗RV3が接続されている。そし
て、可変抵抗RV4,RV5は、並列にオペアンプ
A4の出力端と基準電圧回路60の出力端間に接
続されている。上記可変抵抗RV4の摺動接片端子
は、絞り(図示せず)に連動して移動するように
なつていて、上記マルチプレクサMPX1の第5の
入力端に接続されており、絞り値AVに対応する
電圧を発生する役目をする。また、上記可変抵抗
RV5の第1の摺動接片端子は、上記フイルム感度
設定ダイヤル18(第1図参照)に連動して移動
するようになつていて、マルチプレクサMPX1
第3の入力端に接続されており、フイルム感度値
SVに対応する電圧を発生する役目をする。可変
抵抗RV5の第2の摺動接片端子は、上記露出補正
用操作ノブ22(第1図参照)に連動して移動す
るようになつていて、マルチプレクサMPX1の第
4の入力端に接続されており、補正値CVに対応
する電圧を発生する役目をする。
上記マルチプレクサMPX1は、既述したよう
に、複数のアナログスイツチで構成されていて、
第1ないし第5の入力端子には、平均測光による
輝度値BV1に応じたオペアンプA2の出力電圧
VA2、スポツト測光による輝度値BV2に応じた
オペアンプA3の出力電圧VA3、フイルム感度値
SVに応じた可変抵抗RV5の第1の摺動接片端子
の電圧、補正値CVに応じた可変抵抗RV5の第2
の摺動接片端子の電圧、および絞り値AVに応じ
た可変抵抗RV4の摺動接片端子の電圧がそれぞれ
印加されている。マルチプレクサMPX1は、上記
5つの入力情報のうちの1つを選択的に出力する
ためのものであつて、1つの情報を選択するため
にその制御信号入力端は、マイクロコンピユータ
でなる中央処理装置(以下、CPUと略記する。)
50の出力ポートO2に接続されている。また、
マルチプレクサMPX1の出力端は、D−Aコンバ
ータ58と共に逐次比較型のA−D変換回路を構
成するコンパレータA6の反転入力端に接続され
ている。上記D−Aコンバータ58の入力端は、
CPU50の出力ポートO1に接続されており、
出力端はコンパレータA6の非反転入力端に接続
されている。また、コンパレータA6の出力端は、
CPU50の入力ポートI7に接続されている。
上記CPU50の出力ポートO4は、シヤツタ
の後幕係止用マグネツトMg1を駆動するための出
力ポートで、抵抗R3を通じてマグネツト制御用
のスイツチングトランジスタQ7のベースに接続
されている。トランジスタQ7はNPN型で形成
されていて、そのエミツタは接地され、コレクタ
にはマグネツトMg1のコイルを通じて動作電圧
Vccが印加されている。また、出力ポートO3は、
液晶表示板でなる撮影情報表示装置39を駆動す
るための出力ポートで、同表示装置39の入力端
に接続されている。
また、CPU50の入力ポートI1〜I6は、
すべてプルダウン抵抗(図示せず)が内蔵されて
おり、各入力ポートI1〜I6には、平均測光モ
ード選択スイツチSW1、スポツト入力スイツチ
SW2、EEロツクモード選択スイツチSW3、クリ
アスイツチSW4、レリーズスイツチSW5、および
トリガスイツチSW6の一端がそれぞれ接続されて
いる。これら各スイツチSW1〜SW6は、すべて常
用性のスイツチであつて、その他端には動作電圧
Vccがそれぞれ印加されている。上記平均測光モ
ード選択スイツチSW1は、平均測光モードを選択
するためのスイツチであつて、上記平均測光モー
ド切換釦15(第1図参照)の押圧操作に連動し
て閉成するようになつている。上記スポツト入力
スイツチSW2は、スポツト測光モードを選択する
と共に、スポツト輝度値を入力させるためのスイ
ツチであつて、上記スポツト入力釦14(第1図
参照)の押圧操作に連動して閉成するようになつ
ている。EEロツクモード選択スイツチSW3は、
EEロツクモードを選択するためのスイツチであ
つて、上記EEロツク操作ノブ13(第1図参照)
の「EE.LOCK」指標への対応操作に連動して閉
成するようになつている。上記クリアスイツチ
SW4は、スポツト測光モードにおいて入力された
スポツト輝度値およびその演算結果値のクリア
と、スポツト測光モード並びにEEロツクモード
の解除を行なうためのスイツチであつて、上記
EEロツク操作ノブ13(第1図参照)の
「CLEAR」指標への対応操作に連動して閉成す
るようになつている。上記レリーズスイツチSW5
は、シヤツターレリーズを行なわせるためのスイ
ツチであつて、上記シヤツターレリーズ釦11
(第1図参照)の押下操作に連動して閉成し、露
出動作の完了に連動して開放するようになつてい
る。上記トリガスイツチSW6は、露出開始を検出
するためのスイツチで、上記可動反射ミラー31
の上昇動作に連動して閉成し、下降動作に連動し
て開放するようになつている。
第5図は、本発明のカメラ10における制御シ
ステムの中枢となる上記CPU50の内部構成を
示すブロツク図である。図において、クロツク発
生器(CLOCK)71は、CPU50の動作の基準
となるパルスを発生する部分であり、制御回路
(CONT)72は、CPU50の全体の動作を制御
する中枢となる部分である。CPU50は、決め
られたプログラム順序に従つて、いろいろな2進
数のデータを順序よく転送処理して行く必要があ
るが、そのためには、CPU50内部のゲートを
いつ、どれだけの時間開いたらよいか、またどの
フリツプフロツプをセツトあるいはリセツトした
ら良いのか等をCPU50の状態と入力の状態と
によつて決定する部分をCPU50の内部に持つ
ている必要がある。この仕事をするのがCONT
72である。インストラクシヨンレジスタ
(INR)73は、後述するランダムアクセスメモ
リ(RAM)84の内容を一時的に保持する部分
であり、CONT72はこのINR73の内容によ
りCPU50の各部の状態を決定する。プログラ
ムカウンタ(PC)76は、プログラムを順序正
しく行なうために、これから実行しようとする番
地を記憶する部分であり、実行する順序にメモリ
番地の小さい方から大きい方へと1つずつ大きく
なつてゆく。スタツクポインタ(CP)77は、
割込み命令が発生した場合や、サブルーチンへの
飛び越し命令が発生した場合などに、PC76、
後述するアキユムレータ(ACC)79、同じく
後述するインデツクスレジスタ(IX)78等の
内容を壊さずに、それらの命令から復帰して再び
使いたいときに、内容を一時的に保持しておくた
めのレジスタである。IX78は、インデツクス
アドレス形式で命令を実行する場合の命令実行番
地を記憶するためのレジスタである。演算処理回
路(ALU)81は、命令の実行のうち演算に関
する操作を行なう部分であり、加算や減算を行な
つたり、メモリの内容(‘1'か‘0'か)を反転さ
せるインバート命令を実行したり、2つのメモリ
の論理和あるいは論理積等を求める論理演算を行
なつたりする。コンデイシヨンコードレジスタ
(CCR)82は、分岐命令等の判断を要する命令
を実行する際に、状態検出に用いるコードをフラ
ツグに蓄えておくためのレジスタである。CPU
50にとつて判断機能は重要な位置を占めてお
り、本発明のカメラ10の制御においても、後述
するように、各入力ポートの状態(‘1'か‘0'
か)を判断して、次に実行するプログラムの流れ
を変えるか、あるいは流れを変えないでそのまま
命令を実行するかの分岐命令を実行する箇所が頻
繁に出てくる。これは、CCR82にあるフラツ
グの状態を判別することにより行なつている。
CCR82は、命令の実行によつてその結果が2
の補数でマイナスになつたときに‘1'、プラスに
なつたときに‘0'になるネガテイブフラツグ、結
果が‘0'のときに‘1'、‘0'でないときに‘0'と
なるゼロフラツグ、結果が2の補数のオーバフロ
ーを起こしたときに‘1'、そうでないときに‘0'
となるオーバフローフラツグ、演算の結果、符号
なし2進数からキヤリーあるいはボローが生じた
ときに‘1'、生じなかつたときに‘0'となるキヤ
リーフラツグ等の各種フラツグで構成されてい
る。メモリバツフアレジスタ(MBR)75は、
ストレージアドレスレジスタ(SAR)74に読
み出すべきアドレスが入つた段階で、メモリに対
して読す出しを指示すると、指示した番地の内容
が読み出されるレジスタである。
リードオンリメモリ(ROM)83は、CPU5
0に内容を順次読み出させながら命令を実行させ
て行くためのものである。また、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)84は、演算処理途中の値や
その結果を、あるいは各種入力情報を一時的に記
憶するメモリである。表示用ランダムアクセスメ
モリ(DRAM)85は、撮影情報表示装置39
(第4図参照)を形成する液晶表示板の各セグメ
ントに1対1に対応するエリアを有していて、
DRAM85のある特定番地の内容が‘1'となれ
ば、それに対応した液晶表示板のセグメントが発
色するように構成されている。液晶駆動回路
(LCDD)61は、液晶表示板でなる撮影情報表
示装置39を発色駆動するための回路であつて、
複数本のセグメントラインおよびコモンラインが
それぞれ引き出されている。入力ポート
(INPP)88は、前述したように、7個の入力
ポートI1〜I7で、出力ポート(OUTPP)8
9は、同じく前述したように、4個の出力ポート
O1〜O4で、それぞれ形成されている(第4図
参照)。なお、OUTPP89の出力は、すべてラ
ツチ出力である。
次に、以上のように構成されたCPU50の制
御の流れを簡単に説明する。
CPU50は、まずPC76が指示したメモリ内
のアドレスに格納されている命令をロードするフ
エツチサイクルと、次にその命令を実行するエグ
ゼキユートサイクルとの2つのサイクルを繰り返
している。そして、初めに、PC76の値がSAR
74に転送される。それと同時に、PC76には、
今までPC76に入つていた内容‘1'を加えたも
のが格納される。SAR74に読み出すべきアド
レスが入つた段階で、メモリに対して読み出しを
指示すると、しばらくしてMBR75に指示した
番地の内容が読み出される。そのうちのインスト
ラクシヨンコード部分を、INR73に転送する。
これがフエツチサイクルである。これに続いてエ
グゼキユートサイクルに入るのであるが、この動
作はINR73の内容によつて異なる。一例とし
て、いまINR73にACC79にメモリの内容を
ロードする命令(LDA命令)が入つていたとす
る。MBR75に残つている命令のアドレス部分
をSAR74に転送し、続いてメモリに読み出し
を指令し、しばらくしてMBR75に得られたデ
ータをACC79に転送して命令を終了する。も
う1つの例として、後に述べるフローチヤートの
中でも頻繁に出てくる条件分岐命令がどのように
実行されるかを示す。いま、入力ポートのあるポ
ート(Aポートとする。)の状態を判別して条件
分岐したい場合、上例の場合と同様に、フエツチ
サイクルにおいてMBR75にAポートの内容が
読み出される。Aポートのビツトは、メモリの最
上位ビツトにあるものとする。いま、INR73
にACC79にメモリの内容を格納するLDA命令
が入つていたとすると、上例の場合と同様にし
て、Aポートの内容がACC79に転送される。
続いて、PC76により次に実行すべきアドレス
が指示され、全く同様にして命令がMBR75に
格納される。いま、INR73にACC79の最上
位ビツトをCCR82のうちのキヤリーフラツグ
にシフトする命令(ROL命令)が入つていたと
すると、次のエグゼキユートサイクルにおいて、
キヤリーフラツグにはAポートの状態(‘0'か‘
1'か)が格納されたことになる。次に同様にし
て、キヤリーフラツグの状態を判別して、もしキ
ヤリーフラツグが‘1'であれば分岐し、そうでな
ければそのまま次のプログラムを実行する命令
(BCS命令)を実行することによつて目的を果た
すことができる。後者の例では、LDA、ROLお
よびBCS命令の3命令を使つたが、このように
数十種類の命令を任意に組み合わせることによ
り、所望の制御を行なうことができる。
なお、後に述べるフローチヤート(第11図な
いし第16図参照)においては、第5図に示した
各ブロツクを具体的にどのように使つてプログラ
ムを実行して行くかを、機械語のレベルでは示し
ていないが、プログラム中にある転送命令、加減
算等は、公知の方法で簡単に実現できるものであ
る。
第6図ないし第10図は、上記撮影情報表示装
置39における表示態様をそれぞれ示している。
この表示装置39は、周知の液晶表示板で形成さ
れていて、“1”〜“2000”のシヤツター秒時電
極と、このシヤツタ秒時電極の直上に横方向に直
線状に順次列設された長方形状のバー表示用セグ
メント電極と、さらに、このバー表示用セグメン
ト電極の直上に横方向に順次列設された菱形状の
ポイント表示用セグメント電極と、“SPOT”お
よび“MEMO”電極とをそれぞれ有している。
各電極は透明電極で創られていて、表示装置39
は光透過形となつている。上記バー表示用セグメ
ント電極は、平均測光モード時の平均輝度値に対
応するシヤツタ秒時値、またはスポツト測光モー
ド時のスポツト輝度値の加算平均値に対応するシ
ヤツタ秒時値を表示するためのものであり、上記
ポイント表示用セグメント電極は、スポツト測光
モード時の各スポツト輝度値に対応するシヤツタ
秒時値を表示するためのものである。また、
“SPOT”電極は、スポツト測光モードであるこ
とを表示するためのものであり、“MEMO”電極
は、EEロツクモードであることを表示するもの
である。
上記各電極には、前述したように、それらと1
対1に対応するメモリがDRAM85(第5図参
照)中にそれぞれ割り当てられており、これらメ
モリの内容に応じて選択的に電極に電圧が印加さ
れて、シヤツタスピード指標の表示や、シヤツタ
秒時値TVのバー表示、ポイント表示等が行なわ
れるようになつている。従つて、表示装置39に
おける表示はすべてラツチ表示であり、一旦ある
セグメントの表示を行なえば、これに対応するメ
モリの内容を変更しない限り、そのセグメントの
表示はクリアされない。
なお、後述するフローチヤート(第11図ない
し第16図)においては、表示更新のために表示
以前に行なうメモリのクリアについては特に明示
しなかつたが、これらは基本表示やバー表示、ポ
イント表示のプログラムの中で行なつている。ま
た、メモリの内容の更新は、数十μsにという高速
で行なわれるので、もし表示変更の必要のないセ
グメントが一瞬クリアされても、表示のちらつき
は全く生じないようになつている。
以上のように、本発明のカメラ10は構成され
ている。
次に、このカメラ10の動作の説明に入る前
に、本発明のカメラ10における撮影モードにつ
いて概説する。まず、カメラ10の撮影モード
は、平均測光モードとスポツト測光モードとに大
別される。平均測光モードでは、被写体の比較的
広い部分を測光することによつて得られる平均輝
度値に基づいて撮影が行なわれる。また、スポツ
ト測光モードは、平均測光モードの状態において
スポツト入力釦14を押圧操作することによつて
選択される撮影モードであり、スポツト入力釦1
4の最初の押圧操作ではスポツト輝度値の入力は
行なわれず、撮影モードの切換のみが行われるよ
うになつている。そして、スポツト入力釦14の
2回目以降の操作によつて、スポツト輝度値が順
次入力され、シヤツタがレリーズされると、スポ
ツト輝度値の加算平均値に基づいて決定される露
出レベルで写真撮影が行なわれるようになつてい
る。上記平均測光モードおよびスポツト測光モー
ドの両撮影モーにおいては、更にそれぞれEEロ
ツクモードを選択することができる。このEEロ
ツクモードは、カメラ10に電源投入後少なくと
も1回撮影を行なつたあとで、EEロツク操作ノ
ブ13(第1図参照)を「EE.LOCK」指標に対
応操作しEEロツクスイツチSW3(第4図参照)を
閉じることによつて選択される撮影モードであつ
て、それ以降の撮影において、EEロツクスイツ
チSW3を閉じる直前に撮影された露出レベルと同
一の露出レベルで何回でも撮影を行なうことがで
きる撮影モードである。
次に、本発明のカメラ10の動作について、第
11〜第16図に示したフローチヤートを参照し
ながら説明する。なお、フローチヤートの解釈上
において、MX(Xは任意)はメモリ番地を、
(MX)はMX番地のメモリの内容を、「←」は転
送をそれぞれ表わしているものとする。従つて、
例えば、「MA1←0」は、MA1番地のメモリ
に‘0'をストアすることを意味し、「MA1←
(MA3)」は、MA1番地のメモリにMA3番地
のメモリの内容を転送することを意味する。
まず、カメラ10に電源を投入すると、第4図
に示す電気回路に動作電圧が供給され、回路の各
部は動作状態になる。CPU50では、第11図
に示すモード判別のフローチヤートからプログラ
ムがスタートし、まずサブルーチンSUBIにおい
て各種フラツグおよびメモリの初期設定が行なわ
れる。ここでは、第15図に示すように、まずス
ポツトモード検出フラツグMA1を初期化するた
めに、同フラツグMA1に‘0'がストアされる。
次にスポツト入力検出フラツグMA2を初期化す
るために、同フラツグMA2に‘0'がストアされ
る。続いて、スポツト入力回数メモリM6を初期
化するために、同メモリM6に‘−1'がストアさ
れる。次にEEロツク検出フラツグME1を初期
化するために、同フラツグME1に‘0'がストア
される。そして、第11図に示すモード判別のフ
ローチヤートにリターンすると、続いて、EEロ
ツクイネーブルフラツグME2を初期化するため
に、同フラツグME2に‘0'がストアされる。こ
のEEロツクイネーブルフラツグME2は、カメ
ラ10の電源が投入されてから少なくとも1回は
撮影を行なわないと、EEロツクモードが選択し
えないようにするためのフラツグである。
次に、EEロツク操作ノブ13の「CLEAR」指
標への対応操作が行なわれているか否かの検出
が、I4=1の判定により行なわれる。ノブ13
が操作されてクリアスイツチSW4がオンしていれ
ば、I4=1となるので、この判定をイエス(以
下、フローチヤート上ではイエスの分岐方向をY
で示す。)で抜け、サブルーチンSUBIに移つて
各種フラツグおよびメモリをクリアした後、EE
ロツクイネーブルフラツグME2の判別に入る。
また、ノブ13が操作されず、クリアスイツチ
SW4がオフしていれば、I4=0となるので、I
4=1の判定をノー(以下、フローチヤート上で
はノーの分岐方向をNで示す。)で抜け、直ちに
EEロツクイネーブルフラツグME2の判別に入
る。EEロツクイネーブルフラツグME2の判別
は、(ME2)=0の判定によつて行なわれ、(ME
2)=0の場合には、電源投入後いまだ撮影が行
なわれていないので、同判定をイエスで抜け、次
のEEロツクモードの検出(I3=1の判定)を
飛び越して、平均測光モードの判別(I1=1の
判定)に入る。
(1) いま、カメラ10に電源投入後、各種操作部
材をなんら操作していないとすると、カメラ1
0は平均測光モードとなる。即ち、平均測光モ
ード選択スイツチSW1がオフ、スポツト入力ス
イツチSW2がオフであるので、フローはI1=
1の判定およびI2=1の判定をそれぞれノー
で抜け、スポツト入力検出フラツグMA2に‘
0'をストアして初期化した後に、(MA1)=1
の判定をノーで抜ける。よつて、プログラムの
流れは、−を通じて第12図に示す平均測
光モードのフローチヤートに分岐することにな
る。ここでは、まず、(ME1)=1の判定によ
り、EEロツクモードであるか否かの判定が行
なわれるが、いまEEロツクモードではないの
で、この判定をノーで抜け、次に表示装置39
における基本表示が行なわれる。この基本表示
は、第6図に示すように、“1”〜“2000”の
シヤツタスピード指標の表示である。次に、輝
度値格納メモリM1に平均輝度値BV1の入力
が行なわれる。この平均輝度値BV1の入力
は、第4図の電気回路において、平均輝度値
BV1に対応する電圧マルチプレクサMPX1
出力端に導出するように制御し、D−Aコンバ
ータ58、コンバータA6でなる逐次比較型の
A−D変換回路を通じて入力ポートI7にデジ
タル量の平均輝度値BV1を取り込むことによ
つて行なわれる。
平均輝度値BV1の入力後は、第16図に示
すサブルーチンSUBに移り、ここでは、フ
イルム感度値SV、補正値CVおよび絞り値AV
が、上記平均輝度値BV1と同様にして、それ
ぞれ入力され、フイルム感度値格納メモリM
2、補正値格納メモリM3および絞り値格納メ
モリM4にそれぞれストアされる。この後、第
12図に示す平均測光モードのフローチヤート
にリターンすると、次に、シヤツタ秒時値TV
のアペツクス演算((M1)+(M2)+(M3)−
(M4))が行なわれ、演算結果値がシヤツタ秒
時値格納エリアM5にストアされる。続いて、
上記演算により求められたシヤツタ秒時値TV
(M5)が、表示装置39においてバー表示さ
れる(第6図参照)。
次に、I5=1の判定によりシヤツタレリー
ズか否かの検出が行なわれ、シヤツターレリー
ズでない場合には、この判定をノーで抜けて、
インターバルを実行した後に、−を通じ
て、第11図に示すモード判別のフローチヤー
トに戻る。従つて、シヤツタレリーズ釦11が
押下されない限り、また他の操作部材が操作さ
れない限り、フローは既述した経路を辿つてル
ープする。なお、上記インターバルは、プログ
ラムの1回の実行時間が約100msとなるよう
に時間調整するためのものであつて、マイコン
処理ではプログラム操作により簡単に実行する
ことができるものである。
もし、シヤツターレリーズ釦11が押下さ
れ、レリーズスイツチSW5が閉成された場合に
は、第12図に示す平均測光モードのフローチ
ヤートにおけるI5=1の判定をイエスで抜
け、−を通じて、第13図に示すシヤツタ
レリーズのフローチヤートに分岐する。ここで
は、まず、出力ポートO4に‘1'がストアさ
れ、第4図の電気回路において、トランジスタ
Q7がオンして、後幕係止用マグネツトMg1
励磁によりシヤツタ後幕が保持される。次に、
輝度値記憶メモリM10に輝度値格納メモリM
1の内容(M1)がストアされて、平均輝度値
BV1の保持が行なわれる。これは、次回の撮
影がEEロツクモードで行なわれる可能性があ
るので、あらかじめ今回撮影時の平均輝度値
BV1を記憶しておくために行なわれる。続い
て、既入力のスポツト輝度値の保存(MPN←
(MBN)、N=1〜n)、スポツトモード検出
フラツグMA1の保存(MA3←(MA1))、
スポツト入力回数の保存(MC1←(M6))
が順次行なわれるが、これらは今回の撮影がス
ポツト測光モードのときにのみ意味を持つもの
で、平均測光モードである今の場合には関係が
ない。次に、タイマカウント設定メモリMT
に、アペツクス演算されたシヤツタ秒時値TV
(M5)がストアされる。続いて、I6=1の
判定によりトリガスイツチSW6が閉じて露出が
開始されたか否かが判別され、露出が開始され
ると、この判定をイエスで抜けてタイマカウン
トのプログラムに入る。ここでは、上記タイマ
カウント設定メモリMTの内容(MT)が順次
カウントダウンされ、メモリMTの内容
(MT)が‘0'になると、(MT)=0の判定をイ
エスで抜けて、次に、出力ポートO4に‘0'が
ストアされる。これにより、第4図の電気回路
において、トランジスタQ7がオフし、後幕係
止用マグネツトMg1が消磁されて、シヤツタ後
幕の走行が開始される。よつて、露出が終了す
る。この後、EEロツクイネーブルフラツグ
ME2に‘1'がストアされ、電源投入後少なく
とも1回は撮影が行なわれ、EEロツクモード
の選択が可能になつたことが同フラツグME2
中に記憶される。次に、スポツト入力検出フラ
ツグMA2に‘0'がストアされ、スポツト入力
がない状態に戻されるが、これは今回の撮影が
スポツト測光モードのときのみ意味を持つもの
で、平均測光モードである今の場合には関係が
ない。続いて、(MA1)=1の判定により、今
回の撮影が平均測光モードで行なわれたか、ス
ポツト測光モードで行なわれたかの判別が行な
われ、いま平均測光モードであるので、同判定
をノーで抜け、スポツト入力回数メモリM6に
‘−1'がストアされて初期化される。なお、ス
ポツト測光モードの場合には、(MA1)=1の
判定をイエスで抜け、次にスポツト入力釦14
が押されたときに直ちにスポツト輝度値の入力
が行なわれるように、メモリM6に‘0'がスト
アされる。次に、インターバルの命令が実行さ
れる。このインターバルは、実際に露光が完了
して可動反射ミラー31が降下し、次の測光が
開始できるまでに数十msの時間が必要である
ので、この遅延を行なうためのプログラムであ
る。続いて、プログラムの流れは、−を通
じて、第11図に示すモード判別のフローチヤ
ートに戻り、再び既述した経路を通じてループ
する。
また、スポツト測光モードの状態から平均測
光モード切換釦15を押圧操作しても、カメラ
10は平均測光モードとなる。この場合には、
第11図に示すモード判別のフローチヤートに
おいて、平均側光モード選択スイツチSW1のオ
ンによりI1=1となるので、プログラムはI
1=1の判定をイエスで抜けて、スポツトモー
ド検出フラツグAM1、スポツト入力検出フラ
ツグMA2にそれぞれ‘0'をストアして初期化
した後に、−を通じて、第12図に示す平
均測光モードのフローチヤートに分岐する。従
つて、上述の場合と同様に、フローはループ
し、表示装置39は平均輝度値BV1に基づく
シヤツタ秒時値TVがバー表示される(第6図
参照)。なお、平均測光モード切換釦15の押
圧操作を解除すると、平均測光モード選択スイ
ツチSW1は自己復帰型のスイツチなのでI1≠
1となるが、スポツトモード検出フラツグMA
1の内容が一旦‘0'になつているため、以降は
上述の場合と全く同様に、(MA1)=1の判定
をノーで抜け、−を通じて第12図に示す
平均測光モードのフローチヤートに分岐するよ
うになる。
(2) 次に、平均測光モードの状態からEEロツク
操作ノブ13を操作して、その指標を「EE.
LOCK」指標に対応させると、平均測光モード
でEEロツクの状態となる。この状態では、電
源投入後少なくとも1回の撮影が行なわれてい
ることが前提であり、EEロツクイネーブルフ
ラツグME2の内容(ME2)は‘1'となつて
いる。よつて、第11図に示すモード判別のフ
ローチヤートにおいて、(ME2)=0の判定を
ノーで抜け、次にI3=1の判定に入る。な
お、電源投入後未だ撮影が行なわれていなかつ
た場合には、EEロツク操作ノブ13を操作し
て、その指標を「EE.LOCK」指標に対応させ
ても、EEロツクイネーブルフラツグME2が
‘0'のままであるので、次のI3=1の判定を
飛び越し、EEロツクモードは選択されない。
I3=1の判定は、EEロツク操作ノブ13が
操作されてEEロツクモード選択スイツチSW3
が閉成されたか否かを検出するためのものであ
つて、いまEEロツクモード選択スイツチSW3
がオンの状態にあるので、この判定をイエスで
抜け、次に、EEロツク検出フラツグME1に
‘1'がストアされ、同フラツグME1にEEロツ
クモードであることが記憶される。従つて、こ
の後、EEロツク操作ノブ13から操作力を取
り去つてEEロツクモード選択スイツチSW3
自己の習性によりオフしても、EEロツクモー
ドの状態は保持される。続いて、スポツト入力
回数メモリM6にEEロツクのためのスポツト
入力回数記憶メモリMC1の内容(MC1)が
転送され、また、スポツトモード検出フラツグ
MA1にEEロツクのためのモード記憶フラツ
グMA3の内容(MA3)が転送されるが、こ
れらは、前回の撮影がスポツト測光モードのと
きにのみ意味を持つので、前回の撮影が平均測
光モードである今の場合には特に関係はない。
ただし、平均測光モードにおいてEEロツクを
選択した状態であつても、前回の撮影がスポツ
ト測光モードで行なわれていた場合には、次の
撮影はスポツト測光モードのEEロツクにより
行なわれるが、この場合には後述するスポツト
測光モードでEEロツクの状態にした場合と同
様なので、その詳しい説明は茲に省略する。
次に、I1=1およびI2=1の判定に入る
が、通常はEEロツク操作ノブ13とスポツト
入力釦14および平均測光モード切換釦15と
が同時に操作されることはなく、スイツチSW1
およびSW2はオフと考えられるので、これら判
定をそれぞれノーで抜け、スポツト入力検出フ
ラツグMA2に‘0'をストアした後、(MA1)
=1の判定をノーで抜けて、−を通じて、
第12図に示す平均測光モードのフローチヤー
トに分岐する。ここでは、(ME1)=1の判定
により、EEロツクモードであるか否かの検出
が行なわれるが、いまEEロツクモードである
ので、この判定をイエスで抜け、次に表示装置
39における基本表示が行なわれる。この基本
表示は、第7図に示すように“1”〜“2000”
のシヤツタスピード指標の表示と、“MEMO”
指標の表示とである。次に輝度値記憶メモリM
10の内容(M10)即ち、前回撮影時の平均
輝度値BV1が輝度値格納メモリM1に復元さ
れる。これは、前回撮影時と同一の露出レベル
で撮影が行なわれるようにするために行なわれ
る。そして、以降は、上記(1)に述べた通常の平
均測光モードの場合と同様に、サブルーチン
SUBでフイルム感度値SV、補正値CVおよ
び絞り値AVの入力が行なわれ、シヤツタ秒時
値TV(M5)のアペツクス演算が行なわれた
後、これがバー表示される(第7図参照)。即
ち、EEロツクモードの場合には、平均輝度値
BV1の更新を行なわず、EEロツクされる直前
に撮影された平均輝度値BV1の値がそのまま
用いられ、フイルム感度値SV、補正値CVおよ
び絞り値AVのみが更新される。つまり、常に
一定の露出レベルで撮影が行なわれることにな
る。シヤツタレリーズ釦11が押下された場合
には、上記(1)に述べた通常の平均測光モードの
場合と同様にしてシヤツタレリーズが行なわれ
る。
(3) 次に、スポツト測光モードの場合の動作につ
いて説明する。スポツト測光モードは、スポツ
ト入力釦14を押圧操作することにより選択す
ることができる。スポツト入力釦14を押圧す
ると、スポツト入力スイツチSW2がオンし、第
11図のモード判別のフローチヤートにおい
て、I2=1の判定をイエスで抜けることにな
る。すると、次に(ME1)=1の判定により、
EEロツクモードであるか否かの検出が行なわ
れるが、いまEEロツクモードでないものとす
ると、この判定をノーで抜け、(MA2)=1の
判定により、スポツト輝度値の入力であるか否
かの判別が行なわれる。もし、スポツト入力ス
イツチSW2のオンだけでスポツト入力の検出を
行なうと、フローが循環するたびにスポツト入
力がなされたと判断してしまうことになるの
で、これを避けるために、1回スポツト入力操
作がなされたら、次にスポツト入力スイツチ
SW2が一旦オフになつたことを確認した上で、
再度スポツト入力検出を行なう必要がある。ス
ポツト入力検出フラツグMA2は、このための
フラツグであつて、スポツト測光モード切換以
前は‘0'に初期化されているので、プログラム
はまず(MA2)=1の判定をノーで抜けるこ
とになる。続いて、スポツトモード検出フラツ
グMA1およびスポツト入力検出フラツグMA
2にそれぞれ‘1'がストアされ、スポツト測光
モードが選択されたことが記憶されると共に、
スポツト入力釦14の押圧が一旦解除されない
限り、スポツト入力を行なつてはならないこと
が記憶される。そして、プログラムは、−
を通じて、第14図に示すスポツト測光モード
のフローチヤートに分岐する。
スポツト測光モードのフローチヤートでは、
まず、表示装置39において基本表示が行なわ
れる。この基本表示は第8図に示すように
“1”〜“2000”のシヤツタスピード指標の表
示と“SPOT”指標の表示である。次に、スポ
ツト入力回数メモリM6のカウントアツプ(M
6←(M6)+1)が行なわれる。メモリM6
は、スポツト測光モードが選択されたときには
‘−1'に初期化されているので‘0'となり、次
の(M6)=0の判定をイエスで抜けることに
なる。これは、スポツト入力釦14の1回目の
操作では撮影モードをスポツト測光モードに切
り換えるだけで、スポツト輝度値の入力は行な
わないようにするためである。続いて、スポツ
ト輝度値格納メモリM7にスポツト輝度値BV
2が入力され、サブルーチンSUBによつて、
フイルム感度値SV、補正値CVおよび絞り値
AVがそれぞれ入力される。そして、シヤツタ
秒時値TV(M8)がアペツクス演算され、こ
れが、第8図に示すように、現在測光中の被写
体部分のシヤツタ秒時値として、表示装置39
にポイント表示される。従つて、カメラ10
は、撮影者が測光部分の露出レベルをモニタし
ながら、スポツト輝度値を入力することができ
る状態となる。
次に、I5=1の判定によりシヤツタレリー
ズか否かの検出が行われ、シヤツタレリーズで
ない場合には、この判定をノーで抜け、インタ
ーバルの実行の後、−を通じて、第11図
に示すモード判別のフローチヤートに戻る。通
常、スポツト入力スイツチSW2は、フローの1
サイクルに要する時間(約0.1sec)以上の間オ
ン状態に保たれているので、2回目のプログラ
ムの流れにおいては、再びI2=1の判定をイ
エスで抜け、こんどは(MA2)=1の判定を
イエスで抜けて、−を通じて、第14図に
示すスポツト測光モードのフローチヤートに分
岐することになる。よつて、再びスポツト輝度
値格納メモリM7にスポツト輝度値BV2がス
トアされ、以下同様にして、現在測光中の被写
体部分のシヤツタ秒時値がポイント表示される
ことになる。
この後、スポツト入力釦14の押圧を解除す
ると、スポツト入力スイツチSW2が自己の習性
でオフするので、I2≠1となり、第11図の
モード判別のフローチヤートにおいて、I2=
1の判定をノーで抜けるようになる。しかし、
初回のプログラムの流れでスポツトモード検出
フラツグMA1に‘1'を立てておいたので、ス
ポツト入力検出フラツグMA2に‘0'をストア
して初期化した後、(MA1)=1の判定をイエ
スで抜け、(ME1)=1の判定をノーで抜け
て、やはり−を通じて、第14図に示すス
ポツト測光モードのフローチヤートに分岐する
ことになる。従つて、以降のプログラムの流れ
は、スポツト入力釦14が押圧操作されていた
ときと変わらない。
次に、再びスポツト入力釦14を押圧してス
ポツト入力スイツチSW2を閉成すると、第11
図のモード判別のフローチヤートにおいて、I
2=1の判定をイエスで抜け、(MA2)=1の
判定をまずノーで抜けて、スポツトモード検出
フラツグMA1およびスポツト入力検出フラツ
グMA2にそれぞれ‘1'をストアした後、−
を通じて、第14図に示すスポツト測光モー
ドのフローチヤートに分岐する。ここでは、基
本表示が行なわれた後、スポツト入力回数メモ
リM6のカウントアツプ(M6←(M6)+1)
が行なわれ、こんどはメモリM6の内容(M
6)は‘1'となる。よつて、プログラムは、次
の(M6)=0の判定をノーで抜けるようにな
り、輝度値格納エリアMBnにスポツト輝度値
BV2がストアされる。ここで、エリアMBnの
nは、メモリM6の内容(M6)を意味し、い
ま(M6)=1であるので、MB1番地のメモ
リにスポツト輝度値BV2が格納される。次
に、サブルーチンSUBにより、フイルム感
度値SV、補正値CVおよび絞り値AVの入力が
行なわれ、続いて、上記スポツト輝度値BV2
に対応するシヤツタ秒時値TVのアペツクス演
算が行なわれ、これがシヤツタ秒時値格納エリ
アMSNの対応メモリにストアされる。そして、
このシヤツタ秒時値TVのポイント表示が、表
示装置39において行なわれる。次にシヤツタ
秒時値TVの加算平均の演算(oN=1 (MSN)/
n)が行なわれ、これがシヤツタ秒時値格納メ
モリM5にストアされるが、いま、スポツト入
力値は1つなので、上記スポツト輝度値BV2
が平均値そのものとなる。続いて、この平均値
が表示装置39においてバー表示される。この
後、スポツト輝度値格納メモリM7にスポツト
輝度値BV2がストアされ、以降は同様にし
て、現在測光中の被写体部分のシヤツタ秒時値
がポイント表示されることになる。
続いて、I5=1の判定によりシヤツタレリ
ーズか否かの検出が行なわれ、シヤツタレリー
ズでない場合には、この判定をノーで抜けて、
インターバルの実行後、−を通じて、第1
1図に示すモード判別のフローチヤートに復帰
する。2回目以降のプログラムの流れでは、I
2=1の判定をイエスで抜け、(MA2)=1の
判定をイエスで抜けて、−を通じて、第1
4図に示すスポツト測光モードのフローチヤー
トに分岐するようになることは、スポツト入力
釦14の1回目の押圧操作の場合と同様であ
る。そして、スポツト入力釦14の押圧を解除
すると、I2=1の判定をノーで抜け、(MA
1)=1の判定をイエスで抜けて、前述と同様
に、−を通じて、第14図に示すスポツト
測光モードのフローチヤートに分岐するように
なる。
このようにして、スポツト入力釦14を複数
回押圧操作すると、I2=1となつた最初のプ
ログラムの流れで、(MA2)=1の判定をかな
らずノーで抜けて、−を通じて、第14図
のスポツト測光モードのフローチヤートに分岐
し、スポツト入力回数メモリM6のカウントア
ツプ(M6←(M6)+1)が行なわれる。こ
れにより、メモリM6の内容(M6)、即ち、
nが順次増えてゆき、これに伴つて、スポツト
輝度値BV2が輝度値格納エリアMBNのMB1
番地からMBn番地のメモリに順次記憶される
ことになる。そして、新たなスポツト輝度値が
入力されるたびに、角スポツト輝度値に対応す
るシヤツタ秒時値のアペツクス演算((MBN)
+(M2)+(M3))−(M4)、N=1〜n)が
やり直され、各々のシヤツタ秒時値がシヤツタ
秒時値格納エリアMSNの対応メモリ(MSN、
N=1〜n)にそれぞれストアされる。そし
て、各シヤツタ秒時値TVは、表示装置39に
おいてポイント表示される(第9図には、スポ
ツト輝度値が3個入力された場合が例示されて
いる)。次に、各シヤツタ秒時値TVの加算平
均の演算(oN=1 (MSN)/n)が行なわれ、結
果がシヤツタ秒時格納メモリM5にストアされ
る。続いて、この平均値(M5)が表示装置3
9においてバー表示される(第9図参照)。こ
れ以降は、現在測光中のスポツト輝度値BV2
が入力され、これに対応するシヤツタ秒時値
TVがポイント表示される。このポイント表示
は、カメラ10を移動させたり、被写体の明る
さが変化したりすると移動するので、既入力の
スポツト輝度値に対応するシヤツタ秒時値のポ
イント表示と識別することができる。
もし、シヤツタレリーズ釦11が押下され、
レリーズスイツチSW3が閉成したとすると、プ
ログラムの流れは、第14図のスポツト測光モ
ードのフローチヤートにおいて、I5=1の判
定をイエスで抜け、次に、(M6)=0の判定に
入る。この判定は、スポツト測光モードではあ
るがスポツト輝度値が1つも入力されていない
状態でシヤツタレリーズ釦11が押下された場
合には、スポツト測光モードではなく平均測光
モードで写真撮影が行なわれるようにするため
のものである。即ち、スポツト輝度値が1つも
入力されていない場合には、スポツト入力回数
メモリM6のカウントは‘0'であるので(M
6)=0の判定をイエスで抜け、プログラムの
流れは、−を通じて、第11図に示すモー
ド判別のフローチヤートに一旦戻ることにな
る。そして、ここで、スポツトモード検出フラ
ツグMA1、スポツト入力検出フラツグMA2
をそれぞれ‘0'に初期化した後、−を通じ
て、第12図に示す平均測光モードのフローチ
ヤートに入り、平均測光モードの場合と全く同
様にしてシヤツタレリーズが行なわれる。この
場合、シヤツタレリーズ釦11が押圧操作され
てから、平均測光によるシヤツタ秒時値TV値
を求め、しかる後にあらためて第13図のシヤ
ツタレリーズのフローチヤートに入つて露出動
作が行なわれるわけであるが、このプログラム
処理は数ms以内に行なわれるので、実際の撮
影動作には全く影響はない。
スポツト測光モードで、かつ、スポツト輝度
値が入力された状態でシヤツタレリーズ釦11
が押下された場合には、第14図のスポツト測
光モードのフローチヤートにおいて、I5=1
の判定をイエス、(M6)=0の判定をノーで抜
け、プログラムの流れは、直接第13図に示す
シヤツタレリーズのフローチヤートに入る。こ
こでは、上記(1)で述べた平均測光モードにおけ
るシヤツタレリーズ動作と全く同様の動作でシ
ヤツタレリーズが行なわれるが、今回の撮影の
場合には、シヤツタ秒時値格納エリアM5にス
トアされた、各スポツト輝度値に対応するシヤ
ツタ秒時値の平均値によつて露出が制御され
る。また、今回の撮影の場合には、撮影モード
がスポツト測光モードであるので、スポツト輝
度値の保存(MPN←(MBN)、N=1〜n)、
スポツトモード検出フラツグMA1の保存
(MA3←(MA1))、スポツト入力回数の保
存(MC1←(M6))のプログラムが意味を持
つようになる。つまり、次回の撮影がスポツト
測光モードのEEロツクで行なわれる可能性が
あるので、今回撮影時のこれらの値が記憶され
る。また、露出動作の完了後、スポツト入力検
出フラツグMA2に‘0'がストアされ、たとえ
スポツト入力釦14を押圧した状態でシヤツタ
レリーズがなされたとしても、スポツト入力釦
14を一旦放したと同じ状態に初期化される。
さらに、(MA1)=1の判定によつて、今回の
撮影がスポツト測光モードで行なわれたことが
判別され、スポツト入力回数メモリM6に‘0'
がストアされて、既入力のスポツト輝度値がキ
ヤンセルされる。メモリM6に‘0'をストアす
るのは、今回の撮影モードがスポツト測光モー
ドであるので、次にスポツト入力釦14が押さ
れたときには、撮影モード切換ではなく、直ち
にスポツト輝度値の入力を行なうようにするた
めである。なお、スポツト入力回数メモリM6
の内容を‘0'にリセツトしさえすれば、既入力
のスポツト輝度値は、メモリM6の内容(M
6)、即ち、nによつて管理されているので、
輝度値格納エリアMBNの内容をクリアするこ
となく、既入力のスポツト輝度値はキヤンセル
される。
(4) 次に、このスポツト測光モードの状態から
EEロツク操作ノブ13を操作して、その指標
を「EE.LOCK」指標に対応させると、スポツ
ト測光モードでEEロツクの状態が得られる。
この状態では、既に少なくとも1回の撮影が行
なわれていることが前提であり、EEロツクネ
イーブルフラツグME2の内容(ME2)は‘
1'となつている。よつて、第11図に示すモー
ド判別のフローチヤートにおいて、(ME2)=
0の判定をノーで抜け、次にI3=1の判定に
入る。そして、この判定をイエスで抜け、上記
(2)で述べた平均測光モードでEEロツクの場合
と同様に、EEロツク検出フラツグME1に‘1'
がストアされると共に、スポツト入力回数メモ
リM6にEEロツクのためのスポツト入力回数
記憶メモリMC1の内容(MC1)が、また、
スポツトモード検出フラツグMA1にEEロツ
クのためのモード記憶フラツグMA3の内容
(MA3)がそれぞれ転送されて、前回撮影時
のスポツト入力回数およびスポツト測光モード
の復元が行なわれる。
続いて、I1=1の判定をノーで抜けて、I
2=1の判定に入るが、この判定をイエスで抜
けてもノーで抜けても、結局は(ME1)=1
の判定をそれぞれイエスで抜けて、−を通
じて、第14図に示すスポツト測光モードのフ
ローチヤートに分岐する。ここでは、まず、表
示装置39において基本表示が行なわれる。こ
の基本表示は、第10図に示すように、“1”
〜“2000”のシヤツタスピード指標の表示と
“SPOT”指標の表示と、“MEMO”指標の表
示とである。次に、サブルーチンSUBによ
つて、フイルム感度値SV、補正値CVおよび絞
り値AVが入力され、続いて、記憶されていた
既入力の各スポツト輝度値に対応するシヤツタ
秒時値の演算((MPN)+(M2)+(M3)−
(M4)、N=1〜n)が行なわれ、結果がシヤ
ツタ秒時値格納エリアMSNの対応エモリ
(MSN、N=1〜n)にそれぞれストアされ
る。そして、各シヤツタ秒時値TVは、表示装
置39においてそれぞれポイント表示される
(第10図には、スポツト輝度値が2個入力さ
れて記憶されていた場合が例示されている)。
以下、上記(3)で述べた通常のスポツト測光モー
ドの場合と同様に、シヤツタ秒時値のTVの平
均値が求められて、これがバー表示され、ま
た、現在測光中のポイント輝度値が入力され
て、対応するシヤツタ秒時値がポイント表示さ
れる(第10図参照)。シヤツタレリーズ釦1
1が押下された場合には、上記(3)で述べた通常
のスポツト測光モードの場合と同様に、I5=
1の判定をイエスで抜けて、−を通じて、
第13図に示すシヤツタレリーズのフローチヤ
ートに分岐し、露出制御動作が行なわれる。こ
の際、再び既入力のスポツト輝度値等の保存が
行なわれるので、何回でも同一の露光条件の下
で写真撮影を行なうことができることは云うま
でもない。
なお、EEロツク操作ノブ13を操作して、
その指標を「CLEAR」指標に対応させると、
クリアスイツチSW4がオンし、第11図のモー
ド判別のフローチヤートにおいて、I4=1の
判定をイエスで抜けるようになるので、サブル
ーチンSUBによつて各種フラツグおよびメ
モリの初期化が行なわれることになる。このた
め、スポツト測光モード、並びに、EEロツク
モードは解除され、カメラ10は通常の平均測
光モードに自動的に復帰する。
以上述べたように、本発明によれば、部分測
光手段により測光された被写体のスポツト輝度
値を適時入力し、これらスポツト輝度値に演算
を施してその演算結果値に基づいて露出レベル
を決定する部分測光撮影モードを選択できるよ
うにしたカメラにおいて、スポツト輝度値の入
力を指令する操作部材と、上記部分測光撮影モ
ードの選択を指令する操作部材とを兼用するよ
うにしたので、撮影者のカメラ操作が容易にな
ると共に、カメラの小型化の要請にも合致する
ことになる。
よつて、明細書冒頭に述べた従来の欠点を解消
する、使用上甚だ便利なカメラを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すカメラの平
面図、第2図は、上記第1図に示したカメラ内に
配設された光学系を示す要部側面図、第3図は、
上記第2図に示した光学系中に配設された測光用
受光装置の正面図、第4図は、上記第1図に示し
たカメラの電気回路図、第5図は、上記第4図中
に示された中央処理装置としてのマイクロコンピ
ユータの内部構成を示すブロツク図、第6図ない
し第10図は、上記第2図および第4図中に示し
た撮影情報表示装置における表示態様をそれぞれ
示す拡大正面図、第11図ないし第16図は、上
記第5図に示したマイクロコンピユータにおける
プログラムをそれぞれ示すフローチヤートであ
る。 10……カメラ、14……スポツト入力釦(操
作部材)、41……測光用受光装置、50……中
央処理装置(CPU)、BV1……平均輝度値、BV
2……スポツト輝度値、M5……シヤツタ秒時値
格納メモリ、M6……スポツト入力回数メモリ、
MA1……スポツトモード検出フラツグ、MA2
……スポツト入力検出フラツグ、SPD1……平均
測光用光電変換素子、SPD2……スポツト測光用
光電変換素子、SW1……平均測光モード選択スイ
ツチ、SW2……スポツト入力スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 撮影画面のほぼ全域を測光し、この領域の輝
    度値を出力する平均測光手段と、 撮影画面のほぼ中央の部分を側光し、この部分
    の輝度値を出力する部分測光手段と、 手動で操作される操作部材と、 上記平均測光手段の出力を用いる平均測光モー
    ド状態から上記操作部材の最初の操作に応じて、
    測光モードを上記部分測光手段の出力を用いる部
    分測光モードに切り替えて記憶する測光モード記
    憶手段と、 上記測光モードが部分測光モードに切り替わる
    と、上記部分測光手段によつて出力される現測光
    輝度値とフイルム感度値等の露出情報に基づいて
    現測光値を演算する現測光値演算手段と、 上記現測光値を表示する第1の表示手段と、 上記操作部材の操作回数を上記測光モードの部
    分測光モードへの切り替え時より計数する計数手
    段と、 この計数手段の出力に基づいて上記操作部材が
    2回目以降の操作であるか否かの判定を行う判定
    手段と、 上記判定手段の判定の結果、上記操作部材が2
    回目以降の操作であつた場合には、上記操作部材
    が操作される毎に上記部分測光手段によつて測光
    された上記輝度値の記憶を行う複数の輝度値記憶
    手段と、 上記記憶された複数の輝度値とカメラに設定さ
    れた露出要素に基づいて実露出制御値を演算する
    実露出制御値演算手段と、 上記第1の表示手段と並置され、上記実露出制
    御値を表示する第2の表示手段と、 上記実露出制御値に基づいて露出を制御する露
    出制御手段と、 を有したことを特徴とするカメラ。
JP14539482A 1982-08-21 1982-08-21 カメラ Granted JPS5934523A (ja)

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JP14539482A JPS5934523A (ja) 1982-08-21 1982-08-21 カメラ
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US06/500,447 US4529289A (en) 1982-08-21 1983-06-02 Camera
DE3326361A DE3326361C2 (de) 1982-08-21 1983-07-21 Kamera mit Punktbelichtungsmessung
DE3347825A DE3347825C2 (de) 1982-08-21 1983-07-21 Kamera mit automatischer Belichtungssteuerung
GB8322198A GB2125979B (en) 1982-08-21 1983-08-18 Camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57107655U (ja) * 1980-12-25 1982-07-02
JPH0740107B2 (ja) * 1985-11-30 1995-05-01 株式会社ニコン カメラの撮影情報設定装置

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