JP2837876B2 - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP2837876B2
JP2837876B2 JP1165543A JP16554389A JP2837876B2 JP 2837876 B2 JP2837876 B2 JP 2837876B2 JP 1165543 A JP1165543 A JP 1165543A JP 16554389 A JP16554389 A JP 16554389A JP 2837876 B2 JP2837876 B2 JP 2837876B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はストロボ装置、詳しくはストロボの発光時間
を制御して所望のガイドナンバの発光を得るようにした
ストロボ装置に関する。
[従来の技術] 周知のように、ストロボの発光光量を制御して正しい
露光レベルを得る手段としてオートストロボ制御とフラ
ッシュマチック制御が知られている。上記オートストロ
ボ制御は、発光されたストロボ光そのものを受光センサ
で検知して積分し、判定電圧に達すると発光を停止する
ようにした制御手段である。また、フラッシュマチック
制御は、ストロボのメインコンデンサを所定電圧に充電
してストロボからの発光光量を一定とし、カメラの絞り
で調整するようにした制御手段である。
一方、ストロボを所定電圧迄充電してストロボ発光時
間を制御すれば、発光時間と発光するガイドナンバ(以
下、GNoと略記する)との関係は一義的に決定されるか
ら、ストロボ発光時間をμsecオーダで制御し所望のGNo
の発光を得ようとする制御手段(以下、発光時間制御式
GNo可変ストロボと呼称する)が知られている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、ストロボに用いられる閃光発光管(以下、
Xe管と呼称する)の放電開始電圧は、通常275〜320Vな
ので、フル充電状態の320Vを所定電圧値と設定すると、
従来の充電完了(発光可能)電圧、例えば275Vからフル
充電の320V迄の間で約0.4eVの発光バラツキを生ずるこ
とになる。
一方、発光時間制御式GNo可変ストロボにおいては、
ストロボ個々のバラツキにより、発光光量に誤差が発生
するが、この発光バラツキの原因としては、次のような
ものがある。即ち、 メインコンデンサの容量値のバラツキ(±10%〜±20
%) Xe管のインピーダンスのバラツキ(数%) Xe管と直列に挿入されるダイオードの順方向電圧降下
VFのバラツキ(数%) ストロボ反射傘の反射率等のバラツキ(数%) ストロボ反射傘とXe管の相対位置のバラツキ(数%) 等でトータルすると±0.5eV程度の発光バラツキとな
る。
更に、赤目現象を防止するための赤目防止発光による
発光光量の誤差がある。この赤目現象とは、人物や動物
を被写体としてストロボ撮影した場合、撮影レンズ光軸
とストロボの閃光発光管の中心との距離が近いと、被写
体の眼が赤色に写る現象のことで、赤目防止発光につい
ては本出願人が先に出願した特願昭63−311619号(特開
平2−157733号)に詳述されているのでここでの説明を
省略するが、ストロボのメインコンデンサの充電エネル
ギの一部がこの赤目防止発光によって失なわれ、発光光
量が低下する。このエネルギ損失は略0.5eVなので、こ
れを補正するために発光時間を長くして正しい発光時間
制御式GNo可変制御を行なう必要がある。このような赤
目防止発光に伴うエネルギ損失を補正するために、メモ
リ手段を用いてDC/DCコンバータの発光停止レベルのバ
ラツキを補正する手段が特願平1−22115号(特開平2
−201430号)に提案されている。しかしながら、この提
案はDC/DCコンバータの2次側電圧分割抵抗のバラツキ
を補正するもので、本発明のストロボ装置におけるスト
ロボ固体差のバラツキ補正については何等開示されてい
ない。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解消し、スト
ロボチャージ電圧をモニタし、上記充電完了からフル充
電迄の発光バラツキを補正するために発光時間を定めら
れた関係から微調整して、適性GNoが得られるストロボ
装置を提供するにある。
また、本発明の他の目的は、メモリ手段に、所定発光
量の発光に対する誤差と、所望のGNoを得るための補正
計数とを記憶し、ストロボ制御時間に、ストロボ固体差
を補正して適性GNoが得られるストロボ装置を提供する
にある。
[課題を解決するための手段および作用] 上記課題を解決するために本発明のストロボ装置の一
つは、昇圧動作を実行する昇圧回路と、上記昇圧回路の
出力により充電されるメインコンデンサと、上記メイン
コンデンサの充電電圧を分圧する分圧回路と、上記メイ
ンコンデンサに蓄積された電荷を放出して発光する発光
管と、所望の発光量に対応する発光時間を演算する演算
手段と、露光動作開始信号に応答して、上記分圧回路か
ら出力される電圧をディジタル値に変換するA/D変換回
路と、上記ディジタル値に応じて上記発光時間を補正す
る補正手段とを具備している。
又、本発明のストロボ装置の他の一つは、電源電圧を
昇圧した電圧により充電されるメインコンデンサと、上
記メインコンデンサに蓄積された電荷を放出して赤目防
止発光を行う赤目防止手段と、上記メインコンデンサに
蓄積された電荷を放出して露光用本発光を行う本発光手
段と、所望の露光用本発光量に対応する発光時間を演算
する発光時間演算手段と、上記露光用本発光に先立って
上記赤目防止発光が行われる場合は、赤目防止発光を行
わない場合に比して上記発光時間を長くするように補正
する補正手段とを具備している。
[実 施 例] 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。先
ず、本発明の実施例を説明するに先立ち、本発明の概念
を第1図と第2図によって説明する。
本発明のストロボ装置の一つは、第1図の概念図に示
すように、閃光発光管を含むストロボ発光手段1aと、閃
光発光管の発光時間を制御する発光時間制御手段2aと、
適正な露光量を得るために算出された発光ガイドナンバ
を設定する発光GNo設定手段3aと、メインコンデンサの
充電電圧をモニタし、後記補正量算出手段5aへ入力する
ための充電電圧モニタ手段4aと、上記充電電圧モニタ手
段4aの情報を基に、後記発光時間演算手段6aに補正量を
入力する補正量算出手段5aと、上記発光GNo設定手段3a
と補正量算出手段5aの情報に基づき所望のGNoでストロ
ボを発光させるために発光時間を演算する発光時間演算
手段6aとから構成されている。
そして、このストロボ装置は、発光開始から発光停止
までを発光時間制御手段2aにより制御されるが、メイン
コンデンサの発光可能電圧(充電完了)からフル充電電
圧までの間において、充電電圧モニタ手段4aの充電電圧
から補正量算出手段5aの補正量を算出し、発光時間演算
手段6aにフィードバックすることにより、適正な発光制
御時間を得る。
また、本発明のストロボ装置の他の一つは、第2図の
概念図に示すように、上記第1図で説明したストロボ発
光手段1a〜発光時間演算手段6aと、基準発光量を設定す
るための基準発光量設定手段1bと、この基準発光量設定
手段1bで設定された基準発光量からの誤差を検出する誤
差量検出手段2bと、この誤差量検出手段2bで得られた誤
差を、ストロボ装置個々のバラツキ量に関する補正量と
して記憶する補正量記憶手段3bとで構成されている。
そして、上記構成要件中の基準発光量設定手段1bと誤
差量検出手段2bは、ストロボ調整時にのみ必要な手段な
ので、ストロボ本体あるいはカメラ本体がその機能を有
する必要はなく、調整器等で調整するときに対応できる
ようなシステムであればよいが、補正量記憶手段3bは、
ストロボ本体あるいはカメラ本体中にその機能が格納さ
れている必要がある。このような補正量記憶手段3bとし
ては、例えば書込み可能メモリ(以下、EPROMと略記す
る)や電気的に消去可能な書込み可能メモリ(以下、EE
PROMと略記する)等が適している。第3図は、本発明の
一実施例を示すストロボ装置が内蔵された一眼レフレッ
クスカメラの要部を示す断面図である。図において、カ
メラ本体31の撮影レンズ32を通過した被写体光は、感動
反射ミラー33で反射し、更にペンタプリズム36を透過し
て接眼レンズに導かれる。一方上記被写体光の一部は、
可動反射ミラー33を透過し、可動反射補助ミラー34で反
射してAF(オートフォーカス)用のフォーカシングセン
サ60aの受光面に照射されてAFが行なわれる。そして、
撮影時には、上記可動反射ミラー33および可動反射補助
ミラー34が図示しない機構により上方にはね上げられる
ことにより、被写体光がフィルム35上に結像するように
なっている。
また、カメラ本体31の上方には、望遠用ストロボ発光
部21と広角用ストロボ発光部22とを有するストロボ発光
部23が装着されている。このストロボ発光部23は、ポッ
プアップスイッチ12を押してポップアップした状態を示
しているが、格納時は二点鎖線で示す23aの状態とな
る。そして、このストロボ発光部23の後方には外付スト
ロボを装着するときに使用される外部ストロボシュー90
が配設されている。
第4図は、本発明の一実施例を示すストロボ装置が内
蔵された一眼レフレックスカメラのブロック系統図であ
る。図において、符号10はカメラ本体の一連のシーケン
ス、例えば、AFレンズ駆動,ミラー駆動,巻上げ巻戻
し,ストロボ制御,DC/DCコンバータ制御,表示制御等を
行なう1チップ型のマイコンである。このマイコン10に
入力されるスイッチとしては、電源をオン・オフするた
めの電源スイッチ11,内蔵ストロボをポップアップ状態
にしてストロボの発光準備状態を指示するポップ・アッ
プ・スイッチ12,レリーズ釦を半押し操作に連動してフ
ォーカス制御をアクティブにするための1stレリーズス
イッチ13,レリーズ釦の全押し操作に連動して露光動作
を開始するための2ndレリーズスイッチ14がそれぞれ接
続されている。
ストロボ制御回路20は、ストロボの発光から停止迄の
制御やストロボ充電制御を行なう回路で、テレ用閃光発
光関21とワイド用閃光発光管22とが切換制御されるよう
になっている。
EEPROM30は、電気的書き換え可能なメモリで、AFセン
サのバラツキを補正する情報,カメラシーケンスの状態
信号,フィルムカウンタの情報,ストロボの固体差のバ
ラツキ量を補正する係数,カメラのモードの記憶等に用
いられる。
LCDドライバ40は、カメラの動作表示、例えば、AEの
モード,フィルムカウンタ,フィルムの感度,AFモー
ド,巻上げのモード,シャッタスピード,絞り値等のた
めのLCD41を動作させるドライバである。
I/Oドライバ,AE50は、測光用のアンプと、モードセレ
クトおよびカメラ状態等の各種スイッチを読込む機能
と、各種モータのドライバと、からなるものである。上
述のの各種モータとしては、フォーカス用モータ51,ズ
ームレンズ駆動用モータ52,巻上げ・巻戻しおよびシャ
ッタミラーチャージのためのモータ53である。
AF用の回路60は、位相差検出回路を含み、この出力よ
り被写体迄の距離の情報が得られる。
DC/DCコンバータ70は、上記電源スイッチ11が投入さ
れたとき、CPU10の判断により必要に応じて起動され、
カメラ回路に対する安定化電源を作り出すものである。
なお、このDC/DCコンバータ70は、上記ストロボ制御回
路20に含まれるストロボ昇圧のためのDC/DCコンバータ
とは異なる。
バスライン80は、カメラ内部を走るデータバスで、こ
のバス上のデータ転送はビットシリアルで行なわれる。
CPU10がAF用の回路60,I/Oドライバ,AE50,LCDドライバ4
0,EEPROM30等のICチップに対してチップセレクトし、通
信先を切り換え、これによってシリアルバス80を共用し
ている。
外部ストロボシュー90は、大型ストロボを外部接続す
るためのコネクタ端子である。そして、このコネクタ端
子に接続される外部ストロボへCPU10から通信する内容
は、ISO,GNo,モード等制御に必要な情報と発光制御に必
要なタイミング情報とである。
以上が本発明の一実施例を示すストロボ装置が内蔵さ
れた一眼レフレックスカメラの各ブロックの概要であ
る。次に第5図により、本発明の特徴となっている発光
時間制御式GNo可変ストロボを実現するストロボ制御回
路20と、それをソフトウェアに従って制御を実行するCP
U10の関係について詳しく説明する。
第5図は、このカメラシステムにおけるストロボとCP
Uとの接続、およびストロボ回路の一例を示す回路図で
ある。図において、ストロボ充電ががCPU10にて判断さ
れると、CPU10の端子O1に出力される信号CHGCTLがH→
Lになる。すると、ストロボ回路のトランジスタQ103が
抵抗R103を介してオンとなり、これによってトランジス
タQ101,Q102,抵抗R101,R102,昇圧トランスT101が図示の
ように接続されて構成された周知のDC/DCコンバータ回
路により発振動作が行なわれて、メインコンデンサC101
への充電がダイオードD101,D102を介して行なわれる。
抵抗R1,R2,コンデンサC1は、メインコンデンサC101と
ほぼ同様の電圧を分圧して信号CHGA/Dとし、CPU10のA/D
端子I1に入力する。ここで、メインコンデンサC101,ト
リガ用トランスT102,コンデンサC103,抵抗R109,IGBT(I
nsulated Gate Bipolar Transistor)Q104は、ワイド側
のXe管22のトリガ回路を形成している。このIGBTQ104
は、ゲートの電圧がHかLかにより、瞬時に大電流を制
御できる素子である。また、トリガ用トランスT201,コ
ンデンサC201,C202,抵抗R201,R202,SCR201は、テレ側の
Xe管21のトリガ回路を形成している。なお、SCR201は一
般的なトリガ用サイリスタである。
次に、Xe管22の発光制御回路について説明する。抵抗
R104,R105,R109,IGBTQ104,コンデンサC102,ダイオードD
104は、倍電圧回路、即ち、発光時にXe管22のA−K間
にメインコンデンサC101の両端電圧の2倍の電圧を印加
することにより、Xe管22の発光開始電圧を低く押えるも
のである。トランジスタQ105,Q106,Q107,Q108は、CPU10
の端子O2からの発光信号GNoCTLを受けて、IGBTQ104のゲ
ートの制御を行なっている。ダイオードD103,抵抗R109,
定電圧ダイオードZD,コンデンサC104は、IGBTQ104のゲ
ート電圧を発生させるための電源回路である。
抵抗R108にCPU10の端子O2からの発光信号GNoCTLが印
加されないと、トランジスタQ108,Q107,Q106はオフとな
っていて、IGBTQ104のゲートはバイアスされていない。
一方、CPU10の端子O2より発光信号GNoCTLが印加される
と、トランジスタQ108,Q107,Q106がオンし、トランジス
タQ105がオフとなるから、抵抗R106を通じてIGBTQ104の
ゲートがHにバイアスされる。コンデンサC103は、抵抗
R104を通じて予めメインコンデンサC101の両端電圧にチ
ャージされており、またコンデンサC102も同じように抵
抗R104,R105,R109を通じてメインコンデンサC101の両端
電圧に予めチャージされている。
IGBTQ104がオンすると、コンデンサC103の電荷はIGBT
Q104を通じてトリガ用トランスT102の一次側に放電さ
れ、これによって同トランスT102の二次側に高圧を発生
させ、Xe管22をイオン化させる。同時に、コンデンサC1
02を通じてXe管22のカソードを−VC101に引き下げ、そ
の結果、Xe管22のA−K間には2VC101の電圧が印加され
ることになり、Xe管22の発光が容易になる。そして、Xe
管22が発光を開始すると、その発光電流はC101→Xe管22
→D104→C101と放電して、Xe管22の発光が行なわれる。
その後、CPU10の端子O2から出力される発光信号GNoCTL
がLレベルになると、トランジスタQ108,Q107,Q106がオ
フし、同時にトランジスタQ105がオンする。よって、IG
BTQ104のゲートはトランジスタQ105でショートされ、IG
BTQ104がオフとなる。従って、コンデンサC103にはXe管
22を通じて、一瞬のうちに電荷がチャージされ、同時に
Xe管22はその発光を停止する。そして、次の発光の準備
がこの発光と同時に終了する。即ち、本回路は、IGBTQ1
04で発光のトリガ回路と、倍電圧回路と、発光のメイン
スイッチ素子との3つの機能を兼ね備えた回路となって
いる。そして、この回路は、CPU10の端子O2から出力さ
れる発光信号GNoCTLにより、μsecのタイミングで発光
をコントロールすることができる。
なお、以上の回路の一部は本出願人による特願昭63−
311619号に詳述されている。
Xe管21の発光トリガ回路についても、CPUの出力端子Q
3から出力される信号TRIG2がHレベルになることによ
り、SCR201のゲートがトリガされてXe管21が発光する
が、この場合は上記Xe管22とは異なり、Xe管21は細かく
発光量をコントロールすることができない。
即ち、CPU10は、同一のメインコンデンサC101の電荷
を、選択的に、Xe管22あるいはXe管21を切り換えて放電
することにより、発光させることができる。そして、Xe
管22の発光は、IGBTQ104を利用したことにより、μsec
のオーダでの発光量制御が可能になり、本発明の可変GN
o制御ができる。このXe管22は、カメラとの組合わせ使
用において、例えば35mm−80mmのズーム域をカバーし、
ワイド側ストロボとして作動し、その最大GNoは約14に
設定されている。
一方、Xe管21は、フル発光専用のテレ用ストロボとし
て作動し、例えば80mm〜135mm迄のズーム域をカバー
し、その最大GNoが約20に設定されている。カメラとの
組合わせにおいては、GNo1〜GNo14をワイド側Xe管22が
担当し、それ以上のGNo14〜GNo20はテレ側Xe管21が担当
する。但し、その場合、当然Xe管21側は同一のコンデン
サC101を用いて、GNoを1段程度向上させるために、発
光管後方の反射傘の設計に際しても、光束が絞られるこ
とが必要となり、有効画角が狭くなっている。そこで、
このことを考慮すると、使用する撮影レンズの焦点距離
によって、テレ側とワイド側のXe管21,22を切り換える
必要性も当然生じてくる。また、撮影レンズがマイロ域
まで繰出されれば、当然、ストロボとしてはワイド側の
Xe管22へ切り換わる工夫が必要となる。
次に、このように構成された本発明の一実施例に係る
ストロボ装置の動作を、第6図以下のフローチャートに
基づいて説明する。第6図は、ストロボ内蔵カメラのカ
メラ制御におけるゼネラルフローを示すチャートであ
る。このカメラ制御のゼネラルフローを示す第6図を用
いてカメラの制御におけるストロボ制御との関係を説明
する。
第6図において、このゼネラルフローは、カメラの表
示がアクティブとなり、撮影者が被写体に対し構図等を
決めている状況に相当するステップS1〜S24からなる表
示ループと、撮影者が最終的に写真を撮影する動作、つ
まり2ndレリーズ入力以降のステップS31〜S42からなる
レリーズシーケンスとに大きく分けられる。そして、こ
のフロー中で二重丸で囲ったステップS16,S17,S31,S34,
S36は、本発明の要旨に関係の深いルーチンなので後記
第9〜12,14図で更に詳細に説明する。そして、このカ
メラシステムの制御は、ユーザーによる操作部材の操
作、例えば電源スイッチを投入するステップS3,1stレリ
ーズをオンするステップS2,モード選択スイッチを操作
してモード変更するステップS4等の操作を起動のトリガ
としてスタートするようになっている。
先ず、ステップS11〜S34からなる表示ループについて
説明する。この表示ループがスタートする要因は、上記
ステップS2〜S4に示した電源スイッチ11(第4図参照)
のオン,1stレリーズスイッチ13(第4図参照)のオン,
カメラ撮影モードの変更,あるいはフィルムの巻上げ後
(ステップS1)等で、これらの各操作が行なわれると、
ステップS11で表示スタートしてステップS12に進む。こ
のステップS12では、オートフォーカスのためのAFセン
サの積分が行なわれた後、ステップS13に進む。このス
テップS13ではAFセンサからの積分データに基づき、被
写体迄のディフォーカス量を像位相差の原理(図示せ
ず)を用いて算出して、ステップS14,S15に進む。ステ
ップS14ではAE測光し、この測光結果に基づきステップS
15でAE演算つまり被写体に対して適正露光となるような
アペックス演算を実行してステップS16に進む。
このステップS16では、ストロボ充電制御のためのル
ーチン“SCHRG"が実行された後ステップS17に進む。こ
のステップS17では大型ストロボを外部に取り付けるた
めのシュー接点を介した外部機器、例えば、外部ストロ
ボや調整器との通信を行なってステップS18に進む。こ
のステップS18では1stレリーズスイッチのオン・オフが
判断され、オフ状態ならステップS22へジャンプする
し、オン状態ならステップS19に進んでAF演算の結果に
従って撮影レンズのフォーカス群を駆動し、合焦状態迄
駆動して合焦表示(ステップS20)する。そして、ステ
ップS21で撮影レンズが停止した時点での絶対距離算出
の演算を行なう。この距離データは、ストロボのガイド
ナンバを決定する際利用される。
次に、ステップS22で2ndレリーズスイッチの状態を調
べ、もし、2ndレリーズスイッチがオンしていれば、ス
テップS31〜S42のレリーズシーケンスを実行することに
なる。また、2ndレリーズスイッチが押し込まれていな
ければ、ステップS23に進んで表示タイマ(約60秒)以
内か否かを判定し、タイムアップしていれば、ステップ
S24に進んで表示をオフするし、表示タイマ時間以内で
ならステップS11に進んでこの表示ループを再度実行す
ることになる。
次に、ステップS31〜S42からなるレリーズシーケンス
について説明する。まず、ステップS31で赤目防止発光
が必要か否かを判定し、必要なら赤目発光を実行してス
テップS32に進む。このステップS32では、指定された絞
り値迄、絞りを絞り込み、絞り制御を行なってステップ
S33に進む。このステップS33でミラーアップを開始した
後、ステップS34に進んでストロボ設定ルーチンを実行
し、内蔵テレ,内蔵ワイド,外部ストロボのうちから何
れのストロボをどのような発光形態にするかを決定して
ステップS35に進む。
ステップS35では、シャッタ先幕の走行を開始し、シ
ャッタ幕が全開状態となったらステップS36に進んでス
トロボ発光ルーチンに従ってストロボの本発光を実行
し、ステップS37に進む。このステップS37ではバルブ状
態のためのバルブ終了状態への移行を検知し、ステップ
S38に進む。このステップS38では、後幕シンクロのため
のトリガ信号を外部ストロボへ送り出した後、ステップ
S39に進んで後幕走行をスタートさせる。
ステップS40では、フィルム1駒分の巻上げを実行し
た後、ステップS41に進んで、表示タイマを再更新しス
テップS42に進む。このステップS42では連写モードがセ
レクトされているか否かが判断され、連写モードならス
テップS31に戻って再度、レリーズシーケンスを実行す
ることになる。また連写モードでない、つまり1枚撮り
モードなら前記表示ループのステップS1に戻って表示ル
ープから再度表示することになる。
以上がストロボ内蔵カメラにおけるカメラ制御の概要
である。
次に、上記第6図に示されたゼネラルフローを構成す
る各ルーチンの中で本発明の要旨に関係の深いルーチン
を更に詳細に説明するが、先ずこれら個別ルーチンのフ
ローに用いられるストロボ関連の制御フラグを纏めてそ
の名称および役割につき下記第1表に表記する。
表において、EXCNT信号とは、外部ストロボ制御信号
であり、外部ストロボシュー90の接点上に表われる信号
で、外部ストロボに対するX信号に相当するものであ
る。
第7図は、“SCHRGR"のルーチンのフローチャートで
ある。このルーチン“SCHRGR"の役目は、内蔵ストロボ
の充電状況をモニタするフラグ、つまり“内蔵ストロボ
フル充電完了フラグ”および“内蔵ストロボ発光可能フ
ラグ”をクリアすることである。そして、この実行タイ
ミングは前記第6図のゼネラルフロー中の電源スイッチ
11のオン時(前記ステップS3),フィルムのオートロー
ド終了時(前記ステップS1),表示ループオフ(前記ス
テップS24)からのスタンバイ解除時等にコールされ
る。なお、このループはストロボポップアップ状態の有
無に拘らず実行される。
第8図は、“SCHRG OFF"のルーチンのフローチャー
トである。このルーチン“SCHRG OFF"の役目は、内蔵
ストロボの充電を禁止することにあり、ストロボ充電に
より電源電圧が変動し、アナログ処理系が不安定になる
ことを防止するための手段である。そして、電動ズーム
スタート時、1stレリーズスタート時(前記ステップS
2),フォーカスレンズスタート時(前記ステップS1
9),測光スタート時(前記ステップS14)にそれぞれ実
行されるようになっている。
第9図は、前記第6図のステップS16における“SCHR
G"のルーチンのフローチャートである。この“SCHRG"の
ルーチンは、内蔵ストロボの充電制御を行なうものであ
る。また、“SCHRGM"は、フィルムの巻上げ中にストロ
ボ充電を許可するために設けられたルーチンである。図
において、“1stレリーズオン”か否かが判定され、1st
レリーズオンなら充電しないでメインフローにリータン
する。次に、ストロボポップアップスイッチ12(第4図
参照)の状態を操作シーケンスで立てたポップアップス
イッチ状態フラグで検知し、もし、ポップアップスイッ
チがオフなら、充電を中止する。オンなら、以下のルー
チンに従い、フル充電(=320V)迄達しているのか、発
光可能レベル(=275V)なのか判定して、内蔵ストロボ
フル充電完了フラグと内蔵ストロボ発光可能フラグをセ
ット,リセットする。
第10図は、前記第6図のステップS17における“SCHOE
COM"のルーチンのフローチャートである。このルーチン
の役目は、CPU10(第4図参照)が外部機器、例えば外
部ストロボまたは調整器と通信するためのものである。
外部からカメラ側へ通信が行なわれると、以下のルー
チンが起動される。即ち、もし、シューからの受信が無
いと、すぐにリターンする。受信データがあったら、そ
のデータが外部ストロボからなのか、その他のものから
なのか判別される。外部ストロボ以外からの通信は、調
整器からの通信と判別され、その後、各種フラグがクリ
アされ、調整器通信が実行される。この通信の内容は、
EEPROM30へのデータ書込み等に用いられる。勿論、スト
ロボ個々のバラツキ補正データも、このルーチンの実行
のときに書込まれる。
もし、外部ストロボが接続されていれば、外部ストロ
ボ側から送信されたデータを基に、外部ストロボ発光フ
ラグおよび内部・外部ストロボ同時発光禁止フラグをセ
ット,リセットする。その後、外部ストロボの制御に必
要なデータ、例えば、カメラのモード,AF補助光のオン
・オフ,カメラのレンズの焦点距離情報,ISO,AV,TV,GV
値等を通信し、リターンする。
第11図は、前記第6図のステップS31における“赤目
発光”のルーチンのフローチャートである。既に、前記
第6図のステップS15の“AE演算”によってストロボ発
光要求フラグがセットあるいはリセットされているの
で、この“赤目発光”のルーチンでは先ずストロボ発光
要求フラグを判定する。そして、上記フラグが立ってい
れば、次のステップに進んでカメラ側のモード設定によ
り“赤目発光モード”か否かを判定し、“赤目発光”が
必要なら赤目発光のサブルーチンを実行する。この赤目
発光については、本出願人が先に出願した特願昭63−31
1619(特開平2−157733号)に詳述されているが、具体
的には、50msecごとに約16.5μsec幅のワイド側ストロ
ボの発光を10回行なうようになっている。
ところで、この赤目発光を実行すると、約0.5eV相当
のメインコンデンサのエネルギが消費される。そこで、
本実施例においては、赤目発光はワイド側ストロボでの
み実施し、その後の本発光は、レンズの焦点距離,マク
ロ状態の有無,被写体距離等を勘案してテレ側ストロボ
あるいはワイド側ストロボの発光を選択的に使用するよ
うにしている。
第12図は、前記第6図のステップS34における“スト
ロボ設定”のルーチンのフローチャートである。このル
ーチンは、カメラのミラーアップ中に実行され、内蔵ス
トロボと外部ストロボの発光形態を決定するものであ
る。
まず、前記第6図のステップS15“AE演算”中の測光
アペックス演算の結果による、ストロボ発光要求フラグ
を判定する。この要求フラグが0ならストロボ発光を必
要としないので、外部ストロボ,内蔵テレおよびワイド
ストロボの発光フラグを発光禁止、即ち、=0としてリ
ターンする。
次に、外部ストロボ発光可能フラグを判定する。この
フラグは、前記第6図のステップS17“シュー接点通
信”における“SHOECOM"実行時に既に設定されている
(第10図参照)。もし、外部ストロボ発光可能フラグが
0なら外部ストロボは発光不可と判定され、内部ストロ
ボのみが発光することになる。次に、カメラの露出モー
ドを読出し、マニュアルモードだと、ワイド側ストロボ
をフル発光、つまり発光タイマを2msecに設定してリタ
ーンする。このカメラの実施例においては、AV,TVをユ
ーザーが任意に設定するときは、GNo14で内蔵ワイド側
ストロボがフル発光することになる。
もし、露出がマニュアルモード以外の自動露出モー
ド、例えば、プログラム式,絞り優先式あるいはシャッ
タスピード優先式なら、サブルーチン“GV補正”がコー
ルされる。この“GV補正”のルーチンについては、後で
詳しく説明するが、本発明の特徴的な部分である。
“GV補正”のルーチンでは、各種誤差を的確に考慮
し、発光時間制御式GNo可変制御の際の発光時間を正し
く求めるための補正が行なわれる。
次に、GV値につき説明する。GV値とは、ストロボ発光
量をアペックス演算上に組み入れたときのストロボ発光
量に相当する量であり、GNoと相関のある値である。こ
のGV値は、後記第2表で説明するように90H(=GNo16)
と比較され、90H以上ならGNo16以上の発光が要求されて
いるときなので、テレ側フル発光(GNo20)するのか、
ワイド側(GNo16)でフル発光するのかが判定される。
判定の条件は、撮影レンズのズーム群がテレ側(80mm以
上)で且つ撮影レンズのフォーカス群がマクロ領域でな
いことを確認して決定される。もし、80mm以下またはマ
クロ領域のときは、ワイド側がフル発光する。本実施例
においては、テレ側は発光時間制御式GNo可変制御を実
施していない。その理由は次の通りである。
即ち、テレ側のGNo20とワイド側のGNo16との差は、約
0.64eVである。GNo1.4〜GNo16は、通常はワイド側スト
ロボが発光時間制御式GNo可変制御を行なう領域であ
り、それ以上はテレ側ストロボがフル発光(GNo20相
当)することにより、GNo1.4〜GNo20迄のリニアな制御
を実現している。そこで、GNo16〜GNo20の領域(約0.64
eV)に対して、ワイド側ストロボと同様の制御を行なう
と、コスト的負担が大きく、実施のメリットが少ないた
め、本実施例ではワイド側のみに実施するという特徴を
有している。
第13図は、上記第12図における“GV補正”のルーチン
のフローチャートである。まず赤目モードか否かを判定
し、赤目モード、つまり赤目防止のためのプリ発光が実
際済であれば、赤目発光分相当のメインコンデンサのエ
ネルギ消費分、約0.5eV相当の補正を行なうため、GV値
に+4加算を行なう。
次に、内蔵ストロボフル充電完了フラグを判定し、も
しフル充電状況、つまりメインコンデンサが約275V〜32
0V未満のときは、未充電分のエネルギ補正量として約0.
375eV分相当の補正を行なう。そこで、GV値に+3加算
を行なう。
次に、個々のストロボ特有のバラツキをEEPROM30(第
4図参照)より読出し、補正量を加減算する。
その結果、時前の測光演算のアペックス演算から求ま
るGV値に対し、各種補正の実施されたGV値が求まること
になる。
第14図は、前記第6図のステップS36における“スト
ロボ発光”のサブルーチンのフローチャートである。こ
のルーチン“ストロボ発光”は、シャッタ先幕走行完了
後に起動するもので、外部ストロボ,内蔵テレ,内蔵ワ
イドストロボに対し、先幕シンクロのための制御を行な
う。
予め定められた発光タイマの間ストロボは発光し、そ
の後リターンする。
なお、図中のP−EXCNTは、CPU10(第4図参照)の外
部ストロボ制御端子で、P−INXWはCPU10(第5図参
照)の内蔵ワイド側ストロボの制御端子O2であり、更に
P−INXTはCPU10(第5図参照)の内蔵テレ側ストロボ
の制御端子O3である。
第15図は、“EXCNT OFF"のルーチンであり、外部ス
トロボが後幕シンクロできるように、後幕シンクロの2m
sec前に、このサブルーチンが起動され、外部ストロボ
制御のためのCPU10(第4図参照)のP−EXCNTの出力端
子がLレベルとなり、このHレベルからLレベルへの切
換りを、外部ストロボが検知し、必要に応じて、つまり
モード設定に応じて後幕シンクロの発光を実現する。
以上が前記第6図のゼネラルフローにおける本発明に
関係の深いルーチンの詳細な説明である。次に、GNo制
御と発光時間の関係について説明する。
第16図は、ワイド側ストロボにおける、発光パルス幅
と、発光GNoの関係を示す特性線図で、図中の曲線l1
実測データである。この線図から解かるように、例え
ば、GNo2の光量を発光制御するためには20μsecの発光
パルス幅があれば良いが、GNo8の光量を発光制御するた
めには190μsecの発光パルス幅が必要となる。従って、
GNo1〜16の発光を制御するには、数μsecから約2msecの
パルス幅の発光パルスを与えれば良いことがわかる。
但し、この第16図は、メインコンデンサの充電電圧が
フル充電の320V一定の条件のため、発光可能電圧275V付
近では補正をしないと、発光量がアンダーとなってしま
うことになる。
次にストロボ固体差のバラツキ補正について説明す
る。第17図(A)は、ストロボ固体差の実際の例を示し
た線図である。この第17図(A)は、充電電圧をフル充
電の320V一定とし、発光時間tを196.5μsecとして求め
たもので、ストロボは個々のバラツキにより約±0.4eV
程度の範囲で、基準光量に対しその上下にバラついてい
る。そこで、第17図(B)に示すように、基準光量GNo
8.0に対する誤差を各々測定して表記した。そして、第1
7図(C)に示すように、EEPROM30(第4図参照)のア
ドレス20Hの下位4ビットに±0.875eVの範囲で、0.125e
ステップの補正量を書込む。即ち、第17図(D)に示す
ように、ビット3を符号桁に、ビット2,ビット1,ビット
0をそれぞれ0.125eVステップのGVHにしている。これは
工場出荷前に測定され、補正量を決定し、外部ストロボ
シュー90(第4図参照)を介して書込まれることとな
る。補正そのものは後記第18図に示すサブルーチン“GN
o補正”の実行によりEEPROM30よりデータが読出され
る。
次に、GNo制御の基本を説明する。
まず、測光データ有より、必要な発光量GV値を下式
(1)により求める。
GV={(AV+CV)+DV}−SV ……(1) そこで、2つの例を以下に説明する。
例1. 絞りf=8 ∴AV=6 距離d=0.7m ∴DV=−1 ±補正 −2段 ∴CV=−2 感度 ISO100 ∴SV=0 そこで、上記各データを上記(1)式に代入すればGV
=3となるので、第2表よりGNo=2.8と求まる。
例2. 絞りF=8 ∴AV=6 距離d=2.8m ∴DV=3 ±補正 0段 ∴CV=0 感度 ISO400 ∴SV=2 そこで、上記各データを上記(1)式に代入すればGV
=7となるので、第2表よりGNo=11と求まる。ここで
求まるGV値に相当するストロボ発光制御時間を第3表の
ようなテーブルにて持ち、このテーブルを読出してCPU
のタイマにセットし、これによって発光パルスを作り、
IGBTQ104(第5図参照)を制御することにより所望のGN
oの発光を得ることができる。
その際、第3表に示す発光時間テーブルのアドレスを
GVADRとして16進法によるHEX演算で求めるため、次のよ
うに変形する。
即ち、このGVADRは、第18図に示すように、8ビット
で構成されていて、下3桁が少数点以下で、上5桁が整
数桁で、1/8 eV(=0.125eV)分解能のGV制御のための
ものなので、先ずLSBより3ビット左シフト(×8)し
て小数点位置を合わせ、更に50Hオフセットして求める
ようにしている。つまり、GV=0がGVADR=50Hとなる。
そこで、上記(1)式は、 GVADR= [{(AV+CV)+DV}−SV]×8+50H ……(2) となる。この(2)式に上記例1.例2.を適用すると、 例1. GV=3 なので GVADR⇒68H GV=7 なので GVADR⇒88H となる。そこで、第3表よりタイマ設定値は、それぞれ
34.5μsec(GV3),526.5μsec(GV7)となる。また、パ
ルス幅は、設計上の時間で、タイマ値は、マイコンの制
御上から決まる最も近いタイマ値となっている。
更に、本発明のGNo制御に各種の補正を考慮すると、
第19図のような“GNo補正”のフローとなる。
第19図において、GV値をアペックス演算で求める際の
GVADRは、 GV=2log2(GNo) の関係から、 GVADR=[2log(GNo)]×8+50H とも表現できる。そこで、上述のように、GNoが2.8のと
きにはGVADRが68Hとなるし、GNoが11のときは、GVADR
88Hとなる。また、赤目発光を行なった場合の充電電荷
の損失は、前述のように約0.5eVなので、 0.5eV÷0.125eV=4 だけ赤目発光によるロスの補正を行なう。更にまた、フ
ル充電の320Vに対する発光可能電圧275Vのエネルギ差
は、前述のように略0.375eVなので 0.375eV÷0.125eV=3 だけ充電電圧のバラツキに対する補正を行なう。一方、
ストロボの固体差GVHは、前述のようにEEPROM30(第4
図参照)に記憶されているので、これを読出して補正す
るようにしている。
以上が本発明の一実施例に係るストロボ装置を内蔵し
たカメラにおけるカメラ動作の説明である。この実施例
においては、補正に係わる処理を簡単にするため、赤目
発光時の補正およびメインコンデンサ電圧がフル充電に
達しないときの補正を一定の補正量としている。そこ
で、更に精度を上げるための手段として別の実施例を以
下に説明する。
第20図は、更に補正の精度を上げるための別の実施例
に用いられる“GV補正2"のサブルーチンのフローチャー
トである。この“GV補正2"のルーチンでは、メインコン
デンサの充電電圧をCPU10(第5図参照)のCHGA/D端子I
1より読込む。次に、この電圧をA/D変換する。その結
果、第4表に示すような補正量をテーブル値より求める
(ΔGV算出)。
この値ΔGVを、GV値に加算する。この動作により赤目
発光および、充電電圧のバラツキ等、メインコンデンサ
の充電電圧に起因するバラツキが正しく補正されること
になる。そして、この実施例では補正量を1/8 eVステッ
プとしているが、より高分解能の補正量を設定すれば、
よりリニアな精度のよい補正を実現することができる。
次に、EEPROMより個々のストロボの特有のバラツキを読
込み加減算する。
ところで、この“GV補正2"は前記第19図までで説明し
た実施例の場合と同様に、第6図のゼネラルフロー上で
はステップS34の“ストロボ設定”のサブルーチンの中
で実行されることになる。
次に、各実施例に共通する問題として、ストロボ充電
電圧とGNoおよび露出に対する関係を説明する。今、基
準ガイドナンバをGNo、このGNoを実現するときの電圧を
V0、メインコンデンサの容量値をCとすれば、メインコ
ンデンサの充電電圧がVのときのガイドナンバGNo′は となる。ここで、同一のストロボにおいては、 で求まる。また より、露出に対する影響が基まることになる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、発光時間制御スト
ロボにおいて、充電電圧のバラツキやストロボ固体差に
よる発光光量のバラツキ、並びに赤目防止発光による発
光量の低下が補正でき、正確な発光量が得られるという
顕著な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、本発明のストロボ装置の概念図、 第3図と第4図は、本発明のストロボ装置が内蔵された
一眼レフレックスカメラの要部断面図とブロック系統
図、 第5図は、上記第4図におけるストロボとCPUとの接続
およびストロボ回路の一例を示す回路図、 第6図は、上記第4図に示すストロボ内蔵カメラのカメ
ラ制御におけるゼネラルフローチャート、 第7図は、上記第6図のフローを有するストロボ内蔵カ
メラにおける内蔵ストロボの充電状況をモニタするフラ
グをクリアするルーチン“SCHRGR"のフローチャート、 第8図は、上記第6図のフローを有するストロボ内蔵カ
メラにおける内蔵ストロボの充電を禁止するルーチン
“SCHRGOFF"のフローチャート、 第9図は、上記第6図のステップS16におけるルーチン
“SCHRG"のフローチャート、 第10図は、上記第6図のステップS17におけるルーチン
“SHOECOM"のフローチャート、 第11図は、上記第6図のステップS31におけるルーチン
“赤目発光”のフローチャート、 第12図は、上記第6図のステップS34におけるルーチン
“ストロボ設定”のフローチャート、 第13図は、上記第12図のフロー中のサブルーチン“GV補
正”のフローチャート、 第14図は、上記第6図のステップS36におけるルーチン
“ストロボ発光”のフローチャート、 第15図は、外部ストロボを後幕シンクロするルーチン
“EXCNT OFF"のフローチャート、 第16図は、ワイド側ストロボの発光パルス幅と発光GNo
との関係を示す特性線図、 第17図(A),(B),(C),(D)は、ストロボ固
体差のバラツキ補正を説明する図で、第17図(A)はス
トロボ個々の基準GNoからのバラツキを示す特性線図、
第17図(B)は上記第17図(A)に示す個々のストロボ
の誤差を示す表、第17図(C)と(D)はストロボ固体
差をEEPROMに格納する際のメモリマップとその要部拡大
図、 第18図は、測光データより得られた必要発光量GVに相当
するストロボ発光制御時間の表におけるテーブルアドレ
スGVADRのビット構成を説明するメモリマップ、 第19図は、本発明のストロボ装置におけるGNo制御で各
種の補正を行なうルーチン“GNo補正”のフローチャー
ト、 第20図は、本発明のストロボ装置において補正の精度を
上げるための別の実施例におけるルーチン“GV補正2"の
フローチャートである。 C101……メインコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 15/05

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇圧動作を実行する昇圧回路と、 上記昇圧回路の出力により充電されるメインコンデンサ
    と、 上記メインコンデンサの充電電圧を分圧する分圧回路
    と、 上記メインコンデンサに蓄積された電荷を放出して発光
    する発光管と、 所望の発光量に対応する発光時間を演算する演算手段
    と、 露光動作開始信号に応答して、上記分圧回路から出力さ
    れる電圧をディジタル値に変換するA/D変換回路と、 上記ディジタル値に応じて上記発光時間を補正する補正
    手段と、 を具備したことを特徴とするストロボ装置。
  2. 【請求項2】電源電圧を昇圧した電圧により充電される
    メインコンデンサと、 上記メインコンデンサに蓄積された電荷を放出して赤目
    防止発光を行う赤目防止手段と、 上記メインコンデンサに蓄積された電荷を放出して露光
    用本発光を行う本発光手段と、 所望の露光用本発光量に対応する発光時間を演算する発
    光時間演算手段と、 上記露光用本発光に先立って上記赤目防止発光が行われ
    る場合は、赤目防止発光を行わない場合に比して上記発
    光時間を長くするように補正する補正手段と、 を具備したことを特徴とするストロボ装置。
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JPS59114524A (ja) * 1982-12-22 1984-07-02 Olympus Optical Co Ltd ストロボの発光量制御装置
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