JPH0460588B2 - - Google Patents

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JPH0460588B2
JPH0460588B2 JP62330266A JP33026687A JPH0460588B2 JP H0460588 B2 JPH0460588 B2 JP H0460588B2 JP 62330266 A JP62330266 A JP 62330266A JP 33026687 A JP33026687 A JP 33026687A JP H0460588 B2 JPH0460588 B2 JP H0460588B2
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JP
Japan
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reaction
catalyst
methylnaphthalene
solid
temperature
Prior art date
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JP62330266A
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JPH01175946A (ja
Inventor
Hitoshi Saima
Tokio Iizuka
Yoshinori Takagi
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、触媒として固体超強酸を使用し、50
〜400℃にて1−メチルナフタレン(以下、1−
MNと略す)を異性化して2−メチルナフタレン
(以下2−MNと略す)を製造する方法に関する
ものである。
この2−MNは染料、医薬品等の中間体として
従来より用いられている。更に最近は、耐熱性樹
脂原料である2,6−ナフタレンジカルボン酸製
造の際の中間体としても注目されている。
(従来の技術) 2−MNは現在、石炭の乾留により生成するタ
ール分を蒸留し、得られるメチルナフタレン留分
よりインドール分を除去した後、晶析することに
より回収されている。しかし、インドールを取り
除いた後の晶析原料には2−MNと共に、その異
性体である1−MNが多量に含まれている。従つ
て、当然晶析後の残液には1−MNが多量に存在
することになるが、この1−MNの用途は染料等
に限られており、需要も少ない。このため、晶析
後の残液または晶析原料中に含まれる1−MNを
2−MNに異性化することによつて、2−MNの
収率を高める技術が望まれ、これまでに種々の触
媒を用いた方法が提案されている。
1−MNを2−MNに異性化するのに使用する
触媒として従来より既知のものとしては、例えば
シリカゲル、シリカ・アルミナ、ボーキサイト、
マグネシウム変性ゼオライト等の触媒があり、ま
たHF−BF3またはAlCl3等の触媒も文献に記載さ
れている。また、特開昭57−53417号公報には
BF3−H3PO4を触媒として用いる方法が提案され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、上述の従来より既知の不均一系触媒で
は、2−メチルフタレンの他に、不均化によるナ
フタレンおよびジメチルナフレタンといつた不所
望な副生物の生成が顕著となるという問題があ
る。
また、HF−BF3またはAlCl3等を用いる方法で
は、ナフタレンやジメチルナフタレンといつた不
均化反応生成物以外にタール状生成物が多く副生
するため、反応操作が困難となるという問題があ
る。このため、多量の溶媒(例えばHF−BF3
場合はHF)を用いる必要があつた。更には、毒
性、腐食の問題もある。
更に、前記特開昭57−53417号公報記載の方法
では、H3PO4は損失なく再利用し得るとしてい
るが、高価BF3の回収については記載がなく、こ
れについては生成物を水洗する際に分解され、再
利用不能となるという問題がある。
すなわち、従来より既知の均一系触媒は高い異
性化選択性を有するが、触媒の回収あるいは安全
性といつた点で問題があり、一方不均一系触媒は
不均化反応が顕著で、2−メチルナフタレンの収
率が低いという問題があつた。
そこで本発明の目的は、取扱い、回収が容易な
不均一系触媒を用い、1−MNの異性化反応にお
いて高い異性化選択率で2−MNを製造する方法
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点を解消し得る触媒を見
出すべく、まず、ゼオライト系の強い酸強度を有
する触媒を用いて、1−MNより2−MNへの異
性化反応を行つた。この時、併発する不均化反応
を抑制するために、反応を低温で行つた。しかし
ながら、通常のゼオライト触媒では異性化選択率
が低下するだけで、不均化反応を殆ど抑えること
はできなかつた。次に、酸性の比較的弱いシリカ
アルミナを触媒として1−MNの異性化反応を高
温で行つた。しかし、この場合には異性化選択率
が低いばかりでなく、不均化反応も顕著となつて
きた。
そこで本発明者らは、上記知見に基づき、高異
性化選択率を持つ不均一系触媒の開発を行うべく
更に鋭意検討した結果、硫酸根を担持したジルコ
ニウムの酸化物、いわゆる固体超強酸を触媒とし
て用いると、高異性化選択率で反応が速く進行す
るばかりでなく、驚くべきことに、高温において
さえも不均化反応が著しく抑制されることを見い
出し、本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明は、触媒として固体超強酸を
使用し、50〜400℃の温度にて1−メチルナフタ
レンを異性化して2−メチルナフタレンを製造す
るにあたり、前記固体超強酸としてジルコニウム
の酸化物に硫酸根を担持させたものを使用するこ
とを特徴とする2−メチルナフタレンの製造方法
に関するものである。
尚、原料である1−MNは純粋なものである必
要はなく、例えば平衡濃度以下の2−MNを含ん
でいてもよい。また、この他、ナフタレン等の不
純物が混在していてもよい。
前記固体超強酸は、100%硫酸よりも強い酸性
を呈する固体酸で、既知のものである。例えば、
ジルコニウム、チタン、ケイ素、アルミニウム、
スズ、鉄などの酸化物あるいは複合酸化物に硫酸
根を担持させた固体超強酸が知られている。ま
た、硫酸鉄あるいは鉄ミヨウバンなどの硫酸基お
よび鉄を含む化合物を焼成することにより得られ
る硫酸根担持酸化鉄触媒も固体超強酸として知ら
れている。これらの固体超強酸のうち、硫酸根と
ジルコニウムの酸化物を含む固体超強酸触媒は1
−MNの異性化による2−MNの製造に適してお
り、本発明の目的を達成することができる。
ところで、このように硫酸根を担持させた固体
超強酸が、何故1−MN異性化反応に対して高い
活性と選択性を有するのかは明らかでない。しか
し、ゼオライトおよびシリカ・アルミナの結果と
の比較より、高活性の原因は固体超強酸の強い酸
性に由来すると考えられ、一方、高選択性の原因
は強い酸性よりも、むしろ固体超強酸の酸構造に
由来するものであると想像される。
なお、硫酸根を担持させた触媒以外に、固体超
強酸として五フツ化アンチモン等の液体の超強酸
をグラフアイト等の担体の上に担持させたものも
知られているが、液体の超強酸を担持させた固体
超強酸は、反応の経過とともに担持した液体の超
強酸が飛散するため、活性が低下するばかりでな
く、これらの飛散した液体の超強酸は水と反応、
フツ化水素などの有害なガスを発生するため安全
上も好ましくない。
上述の如く、硫酸根とジルコニウムの酸化物と
を含む固体超強酸であれば本発明の目的を達成す
ることができるため、固体超強酸の調製方法は公
知の方法を用いることができる。例えば、ジルコ
ニウムの塩化物あるいはオキシ塩化物を水に溶解
し、これにアンモニア水を滴下することにより得
たジルコニウムの酸化物あるいは水酸化物を乾燥
させ、これに硫酸あるいは硫酸アンモニウムを担
持する方法を採用することができる。
かかる固体超強酸の調製方法において、触媒の
焼成温度は400℃から900℃の範囲内が好ましい。
この理由は、焼成温度が400℃よりも低いと、酸
性が充分発現せず、反応活性の低下を招き、また
900℃よりも高いと、表面積が低下し、反応活性
の低下、更には不活性な触媒となつてしまうから
である。
また、硫酸根の担持率は0.1%以上が好ましい。
この理由は、これ未満では反応の進行度が著しく
抑えられてしまい不利となるからである。尚、担
持率は多い程よいが、酸化物上に担持される硫酸
根の量には限界があり、その限界以上に担持して
も乾燥や焼成時に分解し有毒ガスを発生するの
で、意味がないばかりか危険もある。
次に、本発明においては反応温度を50℃〜400
℃の範囲内とすることを要するが、この理由は50
℃未満では反応速度が遅いために不利であり、ま
た400℃を超えるとナフタレン環同士の重合反応
が顕著となるために触媒が被毒され、異性化活性
が低下するばかりでなく、不均化反応も無視し得
なくなるからである。
(実施例) 次に本発明を実施例および比較例により説明す
る。
実施例 1 オキシ塩化ジルコニウム50gを水500gに溶解
し、これにアンモニア水を加えて、pHを10に調
製した。これをろ過洗浄後に乾燥し、IN硫酸10g
を担持させた後に乾燥した。次いで、この触媒3
c.c.を管型反応器に充填し、550℃にて3時間焼成
した後、以下の反応に用いた。
反応は200℃にて、1−MNを1c.c./hrの割合
で窒素を希釈剤として供給した。生成物をトルエ
ン中に回収し、ガスクロマトグラフにより分析し
たところ、2−MNの収率は29.9%で、不均化生
成物は殆ど観測されなかつた。
実施例 2 反応温度を300℃とした以外は、実施例1と同
じ方法で反応した。2−MNの収率は37.1%で、
ナフタレンおよびジメチルナフタレンの収率はそ
れぞれわずか0.5%および0.6%であつた。
比較例 1 触媒として市販のUSYゼオライトを用いた他
は実施例1と同じ方法で反応を行つた。200℃に
おいて2−MNの収率は39.7%で、不均化生成物
としてしナフタレン24.6%、ジメチルナフタレン
11.2%が観測された。また、活性の低下が認めら
れ、2時間後に300℃に昇温して反応を続けたが、
2−MNの収率は、18.6%と低下した。この反応
が低下した時でもナフタレンおよびジメイチルナ
フタレンは、各々3.2%および3.8%であつた。
比較例 2 触媒として市販のシリカ・アルミナ(日揮化学
製N631HN)を用いた他は実施例1と同じ方法
で反応を行つた。200℃において2−MNの収率
は22.4%で、不均化生成物としてナフタレン0.4
%、ジメチルナフタレン0.8%が観測された。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明の2−MNの製
造方法においては、取扱い、回収が容易な不均一
系触媒を用いて、1−MNの異性化反応において
従来の不均一系触媒に比し極めて高い異性化選択
率で2−MNが得られるという効果が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 触媒として固体超強酸を使用し、50〜400℃
    の温度にて1−メチルナフタレンを異性化して2
    −メチルナフタレンを製造するにあたり、 前記固体超強酸として、ジルコニウムの酸化物
    に硫酸根を担持させたものを使用することを特徴
    とする2−メチルナフタレンの製造方法。
JP62330266A 1987-12-28 1987-12-28 2−メチルナフタレンの製造方法 Granted JPH01175946A (ja)

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