JP2007277216A - 脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリンの製造方法 - Google Patents

脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリンの製造方法を提供する。
【解決手段】1,5−ジメチルテトラリンの製造方法は、5−オルト−トリルペンテンを原料とし、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いることによって、環化反応による1,5−ジメチルテトラリンの高い転換率と高選択度を示すとともにゼオライトベータ触媒の非活性化を抑制して触媒の寿命を向上させる効果がある。
【選択図】なし

Description

本発明は、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリンの製造方法に関する。
1,5−ジメチルテトラリン(1,5−dimethyltetralin;以下、1,5−DMTという)は、ポリエチレンナフタレート(polyethylenenaphthalate;PEN)の製造に必要な中間原料物質であって、5−オルト−トリルペンテン(5−OTP)、特に5−オルト−トリル−1−ペンテン(5−(ortho−tolyl)−1−pentene)、5−オルト−トリル−2−ペンテン(5−(ortho−tolyl)−2−pentene)、または、これらの混合物の環化(cyclization)反応を介して製造される。
前記1,5−DMTを脱水素化反応(dehydrogenation)させれば1,5−ジメチルナフタレン(1,5−dimethylnaphthalene;1,5−DMN)が生成され、1,5−ジメチルナフタレンを異性化反応(isomerization)させれば2,6−ジメチルナフタレン(2,6−dimethyl naphthalene;2,6−DMN)が生成される。異性化反応は、平衡反応であって、2,6−DMNが異性体である1,6−DMNと1,5−DMNとの平衡組成として存在するようになって、後工程である結晶化による精製工程を経て始めて高純度の2,6−DMNが生成される。前記2,6−DMNを酸化および水素化反応させればポリエチレンナフタレートの原料物質である2,6−ナフタレンジカルボン酸(2,6−naphthalene dicarboxylic acid;2,6−NDA)が生成される。
前記のような5−オルト−トリルペンテン(5−OTP)から2,6−ナフタレンジカルボン酸(2,6−NDA)を製造する一般的な方法は、下記式(1)で示す。
Figure 2007277216
ポリエチレンナフタレート(PEN)は、現在、汎用樹脂として広く用いられているポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterephthalate;PET)より熱的、機械的、化学的および電気的性質に優れ、かつ、耐水性および耐空気透過性などの物性に優れるため、長時間の記録が可能な大容量磁気テープ、耐熱コンデンサ、タイヤコード、飲み物の容器などの用途として使用可能であり、その需要も順次拡大していく傾向である。
したがって、ポリエチレンナフタレートの中間原料である1,5−DMTの製造に関して多くの研究が進められている。しかし、5−OTPから1,5−DMTを製造する従来技術は、不純物の生成が多いため、これを分離する追加工程が必要であるという短所がある。この時、生成される不純物としては、ジメチルナフタレン(DMN)の異性体、ジメチルテトラリン(DMT)の異性体、二量体(dimer)、高分子物質などがある。ここにおける二量体とは、分子量320の物質であって、反応物または反応生成物の二量体である。二量体の一例として、5−OTPと1,5−DMTの二量体、および、5−OTPの2つの分子の二量体などがある。
Figure 2007277216
したがって、5−OTPから高い転換率と高純度の1,5−DMTを製造するために、製造工程の改善、あるいは、新しい触媒の導入などの方法として様々に研究している。
特許文献1は、5−OTPの環化反応を介した1,5−DMTの製造方法において、触媒としてゼオライトY(Zeolite Y)、または、貴金属を担持したゼオライトYを用いているが、アリールペンタン(Arylpentane)、1、4−DMN、1、7−DMNなどのDMN異性体、DMT異性体、二量体、高分子物質などの不純物が10%近く生成される。特に、前記工程は、二量体と高分子物質が5%以上生成されるため、1,5−DMTに対する選択度および収率が低下して追加分離工程が必要であるという短所がある。
また、特許文献2においては、5−OTPの環化反応を介した1,5−DMTの製造方法において、触媒として超安定Y型ゼオライト(Ultrastable Zeolite−Y;以下、USYという)を用い、反応器の後端に1,5−DMTを分離する目的として蒸留塔工程を追加して1,5−DMTの純度を向上させようとした。特許文献3および特許文献4においてもUSY触媒を用いた。また、特許文献5においては、5−OTPのモルデナイト、ゼオライト−X、ゼオライト−Y、ZSM−5などのゼオライト触媒を用いた。特許文献6と特許文献7においては、ゼオライト、シリカ−アルミナ、シリカ−ジルコニア、シリカ−チタニアに硫酸や燐酸を担持した触媒を用いて1,5−DMTの製造反応を行うなど、多様かつ新しい触媒を導入して反応性の向上を図ろうとした。しかし、これら特許においても、やはりDMT異性体、DMN異性体、高分子物質などの不純物の生成が減少せず、不純物の生成を抑制するために反応温度を低くする場合には1,5−DMTの収率が大きく低下するという短所がある。また、生成された不純物は、触媒の選択度の低下を引き起こすとともに触媒の活性低下および寿命減少に致命的な悪影響を及ぼす。
また、特許文献8には、ゼオライトベータ触媒を用いて5−オルト−トリルペンテンを環化反応させ、1,5−DMTを選択的に製造する方法に関して記載している。しかし、前記方法は、反応初期に1,5−DMTの高い転換率と高選択度を示しているが、触媒の非活性化が激しいため触媒の寿命を減少させるという問題点があり、ゼオライトベータ触媒を粉末状で用いることにより、工業的に用い難いという問題点がある。
一般的に炭化水素化合物の反応において、触媒の活性低下および寿命減少は、生成物や不純物による被毒によって発生するものと知られている[非特許文献1]。
このような触媒の非活性化および寿命減少を防止するために、特許文献9と特許文献10においては、5−OTPから環化反応を介して1,5−DMTを製造するにあたって、弱酸性を帯びる活性炭、シリカ、チタニア、ジルコニアなどの支持体にアルミノケイ酸塩を担持した触媒を用い、希釈剤の存在下で気相反応を介して高い転換率と選択度を有しつつ触媒寿命を向上させる方法について記載している。しかし、前記方法は、工業的に使用可できるように支持体と触媒物質とを混合して押出する工程を追加しなければならないという短所があり、希釈剤による工程上の異常現象が発生する恐れがあり、気相反応を保持するために高温で反応しなければならないため、高エネルギー費用を甘受しなければならないという短所がある。
一方、従来技術によれば、ゼオライトベータ触媒を用いた5−OTPから1,5−DMTの環化反応は、2つの活性点で各々発生すると知られている。触媒の外表面に存在する酸点では1,5−DMTではない他のDMTが生成される異性化反応と高分子反応が生じ、内表面に存在する酸点では1,5−DMTの環化反応が生じると報告されている[非特許文献2]。
したがって、ゼオライトベータ触媒の外表面に存在する活性点を除去するようになれば、触媒の寿命向上に多大な影響を及ぼすと期待している。
米国特許第4,950,825号公報 米国特許第5,034,561号公報 米国特許第5,030,781号公報 米国特許第5,401,892号公報 米国特許第5,284,987号公報 米国特許第6,504,069 B1号公報 ヨーロッパ特許第1 031 550 A1号公報 大韓民国登録特許第10−0303246号公報 米国特許第5,396,008号公報 ヨーロッパ特許第0 582 108 B1号公報 Appl.Catal.63、197(1990) J.Catal.、207、183(2002)
そこで、本発明者らは、ゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリンの製造において、高い転換率、高選択度、触媒の非活性化抑制、および、寿命向上を増大させることのできる方法について研究していたところ、5−OTPの環化反応で脱アルミニウムを介して外表面に存在する活性点を選択的に除去したゼオライトベータ触媒を用いることによって、1,5−ジメチルテトラリンの高い転換率と高選択度を示すとともにゼオライトベータ触媒の非活性化を抑制して触媒の寿命を向上させることを確認し、本発明を完成した。
本発明は、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリンの製造方法を提供する。
本発明は、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いた5−オルト−トリルペンテンの環化反応を介して1,5−ジメチルテトラリンを製造する方法を提供する。
本発明に係る1,5−ジメチルテトラリンの製造方法は、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いることによって、1,5−ジメチルテトラリンの高い転換率と高選択度を示すとともにゼオライトベータ触媒の非活性化を抑制して触媒の寿命を向上させる効果がある。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に係る1,5−ジメチルテトラリンの製造方法に用いられたゼオライトベータ触媒は、ナトリウムイオン形態のゼオライトベータ触媒をアンモニウムイオンに置換した後、焼成して水素イオン形態に転換した触媒を酸で処理して、脱アルミニウム処理したことを特徴とする。
前記脱アルミニウムとは、ゼオライト結晶を形成している主元素であるシリコンとアルミニウムのうち、結晶構造の崩壊や毀損なしにアルミニウムを結晶格子内で部分的に除去したことを意味し、前記脱アルミニウムによってゼオライト触媒の酸点の強さおよび量が変化する。
前記脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒の製造方法を詳細に説明すれば次の通りである。
ナトリウムイオン形態のゼオライトベータ触媒を1N硝酸アンモニウム(NHNO)に10〜50重量%で浸漬して、70〜95℃で10〜40時間の間、攪拌器の速度100〜500rpmで攪拌する。アンモニウム形態でイオン交換されたゼオライトベータ触媒をpH6.0〜7.0になるように蒸溜水で十分に洗浄した後、100〜150℃の温度で10〜30時間の間、乾燥器で乾燥してアンモニウム形態のゼオライトベータ触媒を製造する。
前記製造されたアンモニウム形態のゼオライトベータ触媒を常温〜500℃まで1分当り10℃の温度に昇温し、500℃で2〜10時間保持した後、常温まで自然冷却して水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を製造する。
前記製造された水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を酸で処理して脱アルミニウム処理する。この時、使用可能な酸としては、硝酸、塩酸、硫酸、燐酸などがあり、最も好ましくは硝酸である。例えば、水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を0.5〜2N硝酸(HNO、60%)水溶液に10〜50重量%で浸漬し、70〜95℃で5〜20時間、好ましくは8〜12時間で攪拌器の速度100〜500rpmで攪拌してアルミニウムを除去する。脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒をpH6.0〜7.0になるように蒸溜水で十分に洗浄して、残った硝酸溶液と結晶格子から溶出したアルミニウムを除去する。その後、前記触媒を100〜150℃の温度で10〜30時間乾燥器で乾燥した後、常温〜550℃まで、好ましくは常温〜500℃まで1分当り10℃の温度に昇温し、500℃で2〜10時間、好ましくは4〜8時間保持した後、常温まで自然冷却して脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を製造する。この時、硝酸の濃度が0.5Nより低い場合には脱アルミニウム処理が正しくなされず、2N以上では過度な脱アルミニウム処理によりベータ構造の破壊が発生する可能性がある。また、脱アルミニウム処理の時に水溶液の温度を70℃以下にする場合には8〜12時間内に十分に脱アルミニウム処理が進められず、95℃以上では水溶液上の水の急速な蒸発により脱アルミニウム処理する温度としては適していない。
前記脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒のSiO/Alのモル比は10〜150、比表面積は400〜600m/grであることが好ましい。脱アルミニウム処理する前に約5程度のSiO/Alモル比を有するゼオライトベータ触媒を、10以下のSiO/Alモル比を有するように脱アルミニウム処理した場合、触媒の非活性化の改善効果が現れず、SiO/Alモル比を150以上に脱アルミニウム処理した触媒の場合は、ゼオライトベータ構造が破壊される。
一般に、5−OTPの環化反応は、激しい発熱反応によって(反応エンタルピー≒22kcal/mol)、反応中の温度制御の問題を引き起こすため、正確な実験結果を導き出すことが容易ではない。
したがって、本発明ではo−キシレン(o−xylene)を希釈剤として用いることによって反応中にも一定の温度を保持しつつ、触媒間の初期活性および非活性後の活性変化を測定する。また、触媒の実際活性を比較するために、o−キシレンなしに反応物である5−OTPのみを用いて反応実験を行う。
すなわち、o−キシレンが0.1〜90重量%混合された5−OTPを液相回分式反応器に入れて、反応条件を常圧、80〜250℃の温度条件に調節した後、脱アルミニウム処理したゼオライト触媒を5−OTPに対して約10〜60重量%で反応物に入れ、100〜500rpmで攪拌しながら反応を進ませる。この時、触媒の量が60重量%を超えると5−OTPの環化反応が反応初期にほとんど進められることにより触媒の非活性化の変化を観察することが容易ではなく、10重量%未満であれば反応物である5−OTPがすべて転換されるのに多くの時間が所要され、生成物の反応器内の滞留時間が長くなって副反応物がさらに発生する恐れがある。最初の反応物を投入して、28時間触媒活性変化を観察した後、触媒は液相回分式反応器に残して生成物のみを除去した後、新しい反応物を前記反応物と同一の比率で充填して前記反応実験の温度、圧力、および、攪拌速度と同一の条件で実験を行う。各触媒に対して同一の条件で4回繰返し実験して触媒の活性変化を観察する。
また、希釈剤なしで5−OTPのみを反応物として、前記と同一の圧力、温度条件などで1回実験を行うことによって触媒間の活性を比較する。この時、反応温度が80℃未満である場合は、反応速度の低下により反応活性が低くなる問題が発生し、250℃を超える場合は、副反応により選択度が急激に低下する。
また、希釈剤であるo−キシレンは、5−OTPの環化反応に影響を及ぼさず、希釈剤が多くなるほど反応器の温度制御には有利であるが、希釈剤が90重量%以上存在する場合は、反応収率に影響を及ぼすようになって好ましくない。
本発明の製造方法に用いられた5−オルト−トリルペンテンは、5−オルト−トリル−1−ペンテン、5−オルト−トリル−2−ペンテン、5−オルト−トリル−3−ペンテン、5−オルト−トリル−4−ペンテン、または、これらの混合物である。
本発明に係る1,5−ジメチルテトラリンの製造方法では、反応物を液相、または気相にし、反応は回分式以外に連続回分式(CSTR)、連続流式反応(管型反応、PFR)の形態など、多様な形態の進行が可能である。若し、反応が管型反応(PRF)の形態で進められる場合、まず窒素を通過させて反応器内の空気を除去した後、反応温度70〜450℃、好ましくは70〜220℃および反応圧力0.04〜30気圧、好ましくは0.1〜2気圧で、重量時間空間速度(Weight Hour Space Velocity;WHSV)、すなわち、(5−OTP[g]/触媒[g]×時間[hr])が0.01〜200/hr、好ましくは0.1〜10/hrで環化反応を行う。
本発明で反応物と生成物は、ガスクロマトグラフィー(Agilent Technologies社製のモデル6890N)を用いて反応時間に応じて採取、分析を行い、5−OTPの転換率、1,5−DMTの選択度および収率は下記式で求められる。
Figure 2007277216
前記式において、Aは反応前の5−OTPの濃度であり、Bは反応後の5−OTPの濃度であり、Cは生成された1,5−DMTの濃度である。
本発明に係る1,5−ジメチルテトラリンの製造方法は、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いることによって、従来に用いられた超安定Y型ゼオライト(USY)、脱アルミニウム処理をしていないゼオライトベータ触媒、または、白金と銅が担持されたゼオライトベータ触媒に比べて、触媒の非活性化を抑制して触媒の寿命を向上させ、時間が経過しても1,5−ジメチルテトラリンの高い転換率と高選択度を示す。
以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示する。しかし、下記実施例は本発明をより容易に理解するために提供されるものであって、これによって本発明の内容が限定されることではない。
下記実施例に用いたゼオライトベータ触媒は、SiO/Alのモル比が5〜10であり、平均粒度は1.5mm、比表面積が400〜500m/grである日本国東ソー(Tosoh)社製のHSZ−930Hを用いた。5−OTPは、アルドリッチ(Aldrich)社で生産された純度98%(CAS No.6047−69−4)の製品を用いた。
実施例1〜4:本発明に係る脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリン(1,5−DMT)の製造
実施例1:
1.脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒の製造
120℃で12時間乾燥した水素イオン形態のゼオライトベータ触媒(SiO/Al=5)32grを90℃の0.8N硝酸(HNO、60%)水溶液300mlに浸漬して200rpmの攪拌速度で8時間攪拌した。上澄液は除去し、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒をpH6.5まで蒸溜水で十分に洗浄し、残った硝酸溶液と結晶格子から溶出したアルミニウムを除去した。その後、前記触媒を120℃で13時間乾燥器で乾燥した後、常温〜500℃まで1分当り10℃の温度で昇温し、500℃で6時間保持した後、常温まで自然冷却させて、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を製造した。
上記の過程を介してSiO/Alのモル比が5である水素イオン形態のゼオライトベータ触媒からSiO/Alのモル比が14である脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を製造した。
2.1,5−ジメチルテトラリンの製造
希釈剤であるo−キシレンと反応物である5−OTPが重量比で9:1で混合された溶液300mlを液相回分式反応器に注入した。その後、マントルを用いて常圧で120℃に昇温した後、前記1で製造された脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒9grを反応溶液に入れ、200rpmで攪拌しながら28時間の間に反応温度を120℃から±1℃内外に保持し、反応を行った。反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィー(Agilent Technologies社製のモデル6890N)で分析した。生成物の分析結果を表1に示した。
表1に示すように、反応開始30分後に94.0%の転換率および88.8%の選択度、1時間以後100%の転換率および86.0%の選択度を示し、28時間反応後の選択度は84.4%を示した。
実施例2:
上記の実施例1で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。生成物をガスクロマトグラフィーで分析した結果を表1に示した。
表1に示すように、反応開始30分後に93.4%の転換率および91.4%の選択度を示し、1時間後には100%の転換率および90.4%の選択度、28時間反応後には87.1%の選択度を示した。
実施例3:
上記の実施例2で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。生成物をガスクロマトグラフィーで分析した結果を表1に示した。
表1に示すように、反応開始30分後に69.7%の転換率および95.5%の選択度を示し、1時間後には93.3%の転換率および91.5%の選択度、2時間後には100%の転換率および88.6%の選択度を、28時間反応後には87.1%の選択度を示した。
実施例4:
上記の実施例3で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。生成物をガスクロマトグラフィーで分析した結果を表1に示した。
表1に示すように、反応開始30分後に54.9%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には86.4%の転換率および96.0%の選択度を示し、2時間後には97.3%の転換率および92.5%の選択度、28時間反応後には87.9%の選択度を示した。
Figure 2007277216
比較例1〜4:脱アルミニウム処理をしていないゼオライトベータ触媒を用いた1,5−ジメチルテトラリン(1,5−DMT)の製造
比較例1:
500℃で4時間焼成し、120℃で12時間乾燥した水素イオン形態のゼオライトベータ触媒(SiO/Al=7)を用いたことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表2に示した。
表2に示すように、反応開始30分後に50.6%の転換率および93.3%の選択度、1時間以後72.4%の転換率および89.7%の選択度を示し、4時間反応後100%の転換率および86.1%の選択度を示し、28時間反応後の選択度は81.4%を示す。
比較例2:
上記の比較例1で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表2に示した。
表2に示すように、反応開始30分後に32.1%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には43.2%の転換率および93.5%の選択度、10時間後始めて100%の転換率および89.2%の選択度を示し、28時間反応後には82.5%の選択度を示した。
比較例3:
上記の比較例2で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表2に示した。
表2に示すように、反応開始30分後に20.8%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には31.4%の転換率および100%の選択度を示し、18時間反応後始めて100%の転換率および90.7%の選択度を示し、28時間反応後には89.1%の選択度を示した。
比較例4:
上記の比較例3で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表2に示した。
表2に示すように、反応開始30分後に13.2%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には18.4%の転換率および100%の選択度を示し、28時間反応後にも100%転換されず、96.5%の転換率および93.5%の選択度を示した。
Figure 2007277216
比較例5〜8:白金と銅とがイオン交換されたゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリン(1,5−DMT)の製造
比較例5:
1.白金と銅とがイオン交換されたゼオライトベータ触媒の製造
塩化白金水素酸(HPtCl6HO)0.65grとCu(NO3HOが1.3gr溶解している90℃の水溶液300mlに、120℃で12時間乾燥した水素イオン形態のゼオライトベータ触媒16grを浸漬し、300rpmの攪拌速度で4時間攪拌した。上澄液は除去し、白金(Pt)と銅(Cu)とがイオン交換されたゼオライトベータ触媒をpH6.5まで蒸溜水で十分に洗浄した。その後、前記触媒を120℃で、13時間乾燥器で乾燥した後、常温〜500℃まで1分当り10℃の温度で昇温し、500℃で6時間保持した後、常温まで自然冷却させ、白金(Pt)と銅(Cu)とがイオン交換されたゼオライトベータ触媒を製造した。
2.1,5−ジメチルテトラリンの製造
上記の1で製造された白金(Pt)と銅(Cu)とがイオン交換されたゼオライトベータ触媒を用いて、実施例1の2と同一の条件で5−OTPの環化反応を行った。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表3に示した。
表3に示すように、反応開始30分後に40.1%の転換率および100%の選択度、1時間以後56.4%の転換率および84.3%の選択度を示し、8時間反応後で始めて100%の転換率および81.8%の選択度を示し、28時間反応後の選択度は81.3%を示した。
比較例6:
上記の比較例5で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表3に示した。
表3に示すように、反応開始30分後に11.0%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には22.3%の転換率および100%の選択度、28時間反応後にも100%転換されず、96.9%の転換率と93.6%の選択度を示した。
比較例7:
上記の比較例6で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表3に示した。
表3に示すように、反応開始30分後に4.7%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には9.1%の転換率および100%の選択度、28時間反応後にも100%転換されず、76.8%の転換率と100%の選択度を示した。
比較例8:
上記の比較例7で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表3に示した。
表3に示すように、反応開始30分後に1.9%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には7.0%の転換率および100%の選択度を示し、28時間反応後にも100%転換されず、59.0%の転換率と100%の選択度を示した。
Figure 2007277216
実施例5〜8:本発明に係る脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いる1,5−ジメチルテトラリン(1,5−DMT)の製造
実施例5:
1.脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒の製造
上記の実施例1の1で120℃で12時間乾燥した水素イオン形態のゼオライトベータ触媒(SiO/Al=5)30grを90℃の0.5N硝酸(HNO、60%)水溶液300mlに浸漬することを除いては、実施例1の1と同一の方法として、SiO/Alのモル比が5である水素イオン形態のゼオライトベータ触媒からSiO/Alのモル比が10である脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を製造した。
2.1,5−ジメチルテトラリンの製造
上記の1で製造された脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いて、実施例1の2と同一の条件で5−OTPの環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表4に示した。
表4に示すように、反応開始30分後に75.7%の転換率および90.2%の選択度、1時間以後89.8%の転換率および88.1%の選択度を示し、3時間反応後で100%の転換率および86.4%の選択度を示し、28時間反応後で82.3%の選択度を示した。
実施例6:
上記の実施例5で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表4に示した。
表4に示すように、反応開始30分後に33.0%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には70.0%の転換率および91.3%の選択度、4時間反応後には100%の転換率および88.2%の選択度、28時間反応後には86.3%の選択度を示した。
実施例7:
上記の実施例6で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表4に示した。
表4に示すように、反応開始30分後に21.1%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には51.6%の転換率および100%の選択度、9時間反応後には100%の転換率および90.8%の選択度、28時間反応後には89.1%の選択度を示した。
実施例8:
上記の実施例7で反応して残った触媒は液相回分式反応器に残して生成物だけを除去した後、新しい反応物を充填して反応を行ったことを除いては、実施例1の2と同一の条件で環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表4に示した。
表4に示すように、反応開始30分後に15.5%の転換率および100%の選択度を示し、1時間後には28.9%の転換率および100%の選択度、23時間反応後には100%の転換率および93.1%の選択度、28時間反応後には92.5%の選択度を示した。
Figure 2007277216
実施例9:
上記の実施例1で希釈剤を用いることなく、反応物である5−OTPを100ml、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒30grを用いたことを除いては、実施例1の2と同一の条件で5−OTPの環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表5に示した。
表5に示すように、反応開始30分後に92.2%の転換率および91.6%の選択度、1時間以後100%の転換率および90.8%の選択度を示し、28時間反応後で85.1%の選択度を示した。
実施例10:
1.脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒の製造
上記の実施例1の1で水素イオン形態のゼオライトベータ触媒(SiO/Al=5)32grを12grに、0.8N硝酸(HNO、60%)水溶液を1N硝酸(HNO、60%)水溶液に、pH6.5をpH7.0に代替したことを除いては、実施例1の1と同一の方法として、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を製造した。
前記過程を介してSiO/Alのモル比が5である水素イオン形態のゼオライトベータ触媒からSiO/Alのモル比が53である脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を製造した。
2.1,5−ジメチルテトラリンの製造
上記の1において製造された脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いて、実施例9と同一の方法で5−OTPの環化反応を行った。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表5に示した。
表5に示すように、反応開始30分後に91.3%の転換率および89.1%の選択度、1時間以後100%の転換率および87.4%の選択度を示し、28時間反応後で84.6%の選択度を示した。
比較例9:
500℃で4時間焼成し、120℃で12時間乾燥した水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を用いたことを除いては、実施例9と同一の条件で5−OTPの環化反応を行って1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表5に示した。
表5に示すように、反応開始30分後に73.6%の転換率および92.8%の選択度、1時間以後82.8%の転換率および90.9%の選択度を示し、3時間反応後98.2%の転換率と89.1%の選択度を示し、28時間反応後で85.4%の選択度を示した。
Figure 2007277216
実施例11:
上記の実施例9で反応温度を150℃としたことのを除いては、実施例9と同一の方法で、1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表6に示した。
表6に示すように、反応開始30分後に100%の転換率および88.7%の選択度、1時間以後100%の転換率および86.5%の選択度を示し、28時間反応後で82.3%の選択度を示した。
比較例10:
上記の比較例9で反応温度を150℃としたことを除いては、比較例9と同一の条件で、1,5−DMTを製造した。
反応時間に応じた生成物の濃度をガスクロマトグラフィーで分析し、結果を表6に示した。
表6に示すように、反応開始30分後に95.3%の転換率および89.1%の選択度、1時間以後100%の転換率および88.2%の選択度を示し、28時間反応後で83.1%の選択度を示した。
Figure 2007277216
前記表1〜表6に示す結果によれば、5−OTPの環化反応で本発明に係る脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いた場合(実施例1〜11)は、脱アルミニウム処理していないゼオライトベータ触媒を用いた場合(比較例1〜4)、白金と銅とがイオン交換されたゼオライトベータ触媒を用いた場合(比較例5〜8)および水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を用いた場合(比較例9〜10)より1,5−DMTの高い転換率と高選択度を有するだけでなく、触媒の非活性化が改善されることを確認できる。

Claims (10)

  1. 5−オルト−トリルペンテンの環化反応を介して、1,5−ジメチルテトラリンを製造する方法であって、脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒を用いることを特徴とする1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  2. 前記脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒のSiO/Alのモル比は、10〜150であることを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  3. 前記脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒は、水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を酸処理して製造することを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  4. 前記脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒は、水素イオン形態のゼオライトベータ触媒を0.5〜2N硝酸(HNO)水溶液に浸漬して、70〜95℃で5〜20時間反応させて製造することを特徴とする請求項3に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  5. 前記5−オルト−トリルペンテンを希釈剤であるo−キシレンと混合して用い、この時、o−キシレンは5−オルト−トリルペンテンに対して0.1〜90重量%で混合することを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  6. 前記5−オルト−トリルペンテンは、5−オルト−トリル−1−ペンテン、5−オルト−トリル−2−ペンテン、5−オルト−トリル−3−ペンテン、5−オルト−トリル−4−ペンテン、または、これらの混合物であることを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  7. 前記脱アルミニウム処理したゼオライトベータ触媒は、5−オルト−トリルペンテンに対して10〜60重量%含むことを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  8. 前記環化反応の反応条件は、常圧、80〜250℃であることを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  9. 前記反応物を液相、または、気相にし、反応は回分式、連続回分式(CSTR)、または、連続流式反応(管型反応、PFR)形態で反応することを特徴とする請求項1に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
  10. 前記反応は、液相回分式形態で反応することを特徴とする請求項9に記載の1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。
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