JPH0761941A - 1,5−ジメチルテトラリンの製造法 - Google Patents

1,5−ジメチルテトラリンの製造法

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JPH0761941A
JPH0761941A JP20791593A JP20791593A JPH0761941A JP H0761941 A JPH0761941 A JP H0761941A JP 20791593 A JP20791593 A JP 20791593A JP 20791593 A JP20791593 A JP 20791593A JP H0761941 A JPH0761941 A JP H0761941A
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catalyst
reaction
type mordenite
mordenite
dimethyltetralin
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JP20791593A
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Kenichi Nakamura
健一 中村
Minoru Takagawa
實 高川
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】5−(O−トリル)−2−ペンテンを環化して
1,5−ジメチルテトラリンを製造するに際して、充分
な触媒寿命を以て、高収率で長期に亘り安定的に1,5
−ジメチルテトラリンを製造し得る方法を開発する。 【構成】結晶性アルミノシリケ−トと担体及び/又は成
形助剤より構成される触媒において、各成分の種類や不
純物を厳密に管理し調製した触媒を使用することを特徴
とする1,5−ジメチルテトラリンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側鎖のα位に1個以上
の水素原子が結合している芳香族炭化水素化合物の側鎖
を炭素数4又は5の共役ジエン類を用いてアルケニル化
して得られる5ー(O−トリル)ー2ーペンテンを環化
して1、5ージメチルテトラリンを製造する方法に関す
る。 1、5ージメチルテトラリンは、脱水素工程、異
性化工程を経て2、6ージメチルナフタレンに変換さ
れ、更に酸化工程やエステル化工程を経て2、6ーナフ
タレンジカルボン酸やそのエステルに変換することがで
きるものであり、高分子モノマーや医薬品を始めとする
種々の有機化合物を製造する為の中間原料として工業的
に有用なものである。
【0002】
【従来技術】2、6ーナフタレンジカルボン酸の原料と
なる2、6ージメチルナフタレンの合成法としては、O
−キシレンと1,3−ブタジエンから側鎖アルケニル化
により5ー(O−トリル)ー2ーペンテンを合成し、続
いて環化により1、5ージメチルテトラリンを合成、脱
水素による1、5ージメチルナフタレンの合成、更に異
性化、結晶化分離して高純度の2、6ージメチルナフタ
レンを得る方法が知られている。このうち5ー(O−ト
リル)ー2ーペンテンの環化による1、5ージメチルテ
トラリンの合成については、特開昭49ー93348で
は固体燐酸を触媒として用いる方法、特公表平3ー50
052では白金及び銅で修飾した超安定化Y型ゼオライ
ト(USY)を触媒として用いる方法が開示されてい
る。しかし、これらの方法ではいずれも触媒寿命の点で
は不十分である。即ち、これらの触媒を用いた場合に
は、経時的な5ー(O−トリル)ー2ーペンテンの反応
率低下が避けるられず、その主なる原因は触媒上のタ−
ル生成によるものであった。 また触媒の性能低下によ
る反応率の低下は、ただ単に目的の1、5ージメチルテ
トラリン収率が低くなるのにとどまらず、未反応の5ー
(O−トリル)ー2ーペンテンが次の脱水素工程におい
て触媒毒となり、脱水素触媒の寿命をより縮めるなどの
悪影響を及ぼすことにもなる。一般に、固体燐酸、ゼオ
ライト、シリカアルミナ等の固体酸を触媒とした場合に
は、触媒のコーキングによる触媒性能低下の他に、原料
5ー(O−トリル)ー2ーペンテンの重合や原料5ー
(O−トリル)ー2ーペンテンの分解が併発し易く、5
ー(O−トリル)ー2ーペンテンの重合が起ると副生し
た高沸点成分による触媒活性点の被毒が起り、これもま
た触媒寿命を短くすることにつながる。
【0003】本発明者らは、5ー(O−トリル)ー2ー
ペンテンを環化し、高反応率、高収率を以て長期に亘り
安定して1、5ージメチルテトラリンを製造する方法に
ついて検討を続けた結果、固体酸の高い環化能力を維持
しつつ、重合、分解等の副反応を抑制し得る触媒とし
て、結晶性アルミノシリケートと担体を組合わせた比較
的良好な触媒を見いだすに至った。 しかしながら、こ
の触媒はある程度安定的に反応を継続することはできた
が、長期に亘り触媒性能を保持すると云う点において必
ずしも満足されるものではなく、工業プロセスとしては
更なる検討が必要であった。 そこで触媒性能低下の原
因を究明したところ、かなり改良された触媒ではあった
が、やはり触媒上でのタールの生成が認められた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、5ー
(O−トリル)ー2ーペンテンを環化して1、5ージメ
チルテトラリンを合成するに際しては、触媒上へのター
ル生成を防ぐことが重要であり、それには特に触媒の性
能が問題となることが明確となったことから、触媒寿命
に影響するタールの生成を抑制し得る触媒を開発すべく
鋭意検討を続けた。即ち、結晶性アルミノシリケートと
担体及び/又は成形助剤からなる触媒の更なる改良を行
い、触媒上のタールの生成を抑制しつつ、高活性、高選
択性を長期に亘り維持し得る触媒の開発を目的としたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、結晶性ア
ルミノシリケートの種類やイオン交換率、触媒を構成す
る結晶性アルミノシリケートと担体、及び成形助剤の組
成比、不純物、調製法などについて検討を続け、厳密に
制御されて調製した触媒を用いた場合には、触媒上のタ
ール生成が殆ど認められず、長期に亘り触媒性能低下も
なく反応を進行させ得ることを見いだし、本発明を完成
させることができた。即ち本発明は、5ー(O−トリ
ル)ー2ーペンテンを環化して1、5ージメチルテトラ
リンを合成するに際し、結晶性アルミノシリケートと担
体及び/又は成形助剤からなる触媒を用いる方法におい
て、結晶性アルミノシリケートとしてシリカ対アルミナ
モル比が10:1〜40:1の範囲であり、ナトリウム
含量がアルミニウム原子に対する原子比で0.2以下の
H型モルデナイトを使用し、担体及び/又は成形助剤を
加えてなる触媒において、不純物として含まれる触媒中
の全アルカリ金属含量が、H型モルデナイト中のアルミ
ニウム原子に対する原子比で0.4以下の触媒を用い、
希釈媒の存在下、気相状態において5ー(O−トリル)
ー2ーペンテンを環化させると云う方法である。これに
より充分な触媒寿命を以てほぼ定量的に長期に亘り反応
を進行させることができた。
【0006】以下に本発明の方法について更に詳しく説
明する。結晶性アルミノシリケートと担体により構成さ
れる触媒において、結晶性アルミノシリケートとして
は、モルデナイト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト等
が用いられ、モルデナイト、Y型ゼオライト、超安定化
Y型ゼオライト(USY)が好ましく、特に本反応には
モルデナイトが好ましい。また、これらの結晶性アルミ
ノシリケートは、いずれもH型が好ましいが、特にH型
モルデナイトが好ましい。 H型モルデナイト以外のH
型超安定化Y型ゼオライト等を用た場合、本発明の方法
でナトリウム含量を調節すれば5ー(O−トリル)ー2
ーペンテンを環化して1、5ージメチルテトラリンを得
ることはできるが、特に反応初期において1、5ージメ
チルテトラリンの異性化反応が併発して1、7ージメチ
ルテトラリン、1、8ージメチルテトラリンが生成した
り、水素化反応によりO−トリルーペンタンが生成し易
いなどの問題がある。
【0007】H型モルデナイトのシリカ対アルミナモル
比は、10:1〜ら40:1の範囲が好ましい。さらに
好ましくは15:1〜ら20:1の範囲である。これよ
り大きくても小さくても高い反応率を得られず、触媒寿
命は短くなる。また、H型モルデナイト中のナトリウム
含量は、アルミニウム原子に対し原子比で0.2以下で
ある必要がある。これより、多いと高い反応率を得られ
ず触媒寿命は短くなる。 ナトリウム含量を減らすため
モルデナイトを酸で洗浄することが可能であるが、その
際、脱ナトリウムと同時に脱アルミニウムも起こり、シ
リカ対アルミナモル比が40:1以上になることがあ
る。
【0008】担体は、H型モルデナイトを良く分散させ
るものである必要がある。但し、活性アルミナ等の酸性
の強いものは重合、分解等の副反応を起こし易いので、
5ー(O−トリル)ー2ーペンテンに対しては反応性が
低いものである必要がある。そのような担体として、炭
素、酸化ケイ素、酸化チタニウム、酸化ジルコニウム等
の酸性でないもの、または酸性の弱いものが好ましく、
なかでも炭素や酸化ケイ素が特に好ましい。H型モルデ
ナイトと担体との量比は、担体1重量部に対してH型モ
ルデナイト0.01〜0.5倍重量、好ましくは0.0
2〜0.3倍重量である。H型モルデナイトの量が多い
と、分解、重合等の副反応が起き易く、少ないと5ー
(O−トリル)ー2ーペンテンの反応性が低下する。
また、これら担体は実質的にナトリウム、カリウム、リ
チウム等のアルカリ金属を含まないことが好ましい。ア
ルカリ金属を含むと、H型モルデナイトの水素を置換
し、高い反応率を得られず触媒寿命は短くなる。このた
め担体がアルカリ金属を含む場合、使用前に酸で洗浄
し、アルカリ金属成分を除去しておくことが好ましい。
【0009】触媒の調製方法としては、触媒中でH型モ
ルデナイトと担体とが良く分散されるような方法であれ
ばよく、特に制限はない。その様な方法としては、例え
ば、H型モルデナイトと担体とをスラリー状態で混合し
乾燥焼成して調製する方法が挙げられる。 この触媒
は、粉末でも使用可能であるが、反応形式によっては成
型して用いる方が好適な場合がある。 成型のため上記
以外の成分を用いる場合は、その成型助剤としてはアル
ミナが好適である。一般に結晶性アルミノシリケートの
成型には、アルミナやシリカ以外に粘土類が広く用いら
れるが、本発明の触媒に対しては粘土類の使用は不適当
である。即ち、粘土類を用いて成型した場合には長時間
触媒の高活性は維持できないが、アルミナを用いて成型
した触媒の場合には長時間安定して高活性を維持でき
る。但し、アルミナの使用量が多いと副反応を起こし易
くなる。成型助剤としてのアルミナの量は、H型モルデ
ナイトおよび担体の20重量%以下が好ましい。 ま
た、成型助剤としてのアルミナは実質的にナトリウム、
カリウム、リチウム等のアルカリ金属を含まないことが
好ましい。アルカリ金属を含むと、H型モルデナイトの
水素を置換し、高い反応率は得られず触媒寿命も短くな
る。
【0010】H型モルデナイトと担体及び/又は成形助
剤との組合わせよりなる触媒において、触媒中の全アル
カリ金属含量は、H型モルデナイト中のアルミニウム原
子に対して原子比で0.4以下である必要がある。アル
カリ金属を含む担体や成形助剤を用いて、この比が0.
4以上になると高い反応率は得られず触媒寿命も短くな
ってしまう。
【0011】この触媒は、非常に高活性、高選択性であ
り、高収率で5ー(O−トリル)ー2ーペンテンから対
応する1,5−ジメチルテトラリンを得ることができる
が、環化反応を気相で実施するのが必須の条件となる。
即ち、本反応を液相状態で実施した場合には、環化反応
と共に5ー(O−トリル)ー2ーペンテンの二量化反応
がかなり起こるが、気相状態で実施した場合には、二量
化がほぼ完全に抑制され、高収率で1,5−ジメチルテ
トラリンを得ることができる。反応を液相で行う場合、
生成するコークあるいは前駆体のタールを、原料あるい
は生成物により洗い流す効果があり、一般的に触媒寿命
の点からは反応を液相で実施することが好ましいと考え
られるが、この触媒の場合には、液相法は適用されず、
気相で実施することによって5ー(O−トリル)ー2ー
ペンテンの二量化がほぼ完全に抑制され、同時に長期間
高活性を安定に維持させることができるものである。反
応を気相状態で行う方法としては、希釈剤を用いて原料
及び生成物の分圧を下げて実施する方法、あるいは減圧
下実施する方法があり、いずれの方法も採用できる。
【0012】希釈剤としては、反応条件下で不活性であ
り、反応系を気相状態に保ち得るものであれば特に制限
はなく、例えば、窒素、二酸化炭素、水素、アルゴン、
ヘリウム等のガス、またはプロパン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン等の飽和脂肪族炭化水素、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げ
られる。 これらの希釈剤中の酸素濃度は、100pp
m以下、好ましくは10ppm以下にする必要がある。
これらの希釈剤の量は、反応系を気相に保つに必要な量
であればよく、特に制限は無いが、反応圧力、反応温
度、希釈剤の種類により適宜決められる。例えば、窒素
を希釈剤として、常圧下、170゜Cで反応を行う場合
には、原料の10倍モル以上の窒素を用いる必要があ
る。なお、本反応は、約22Kcal/molの発熱反
応であり、除熱の面からも希釈剤の使用は好ましい。こ
のように希釈剤量は多くとも、系を気相に保つことや除
熱の面からは問題はないが、必要以上に多くすることは
希釈剤の循環量が増えることとなり、プロセスの経済面
から好ましくはなく、実際の使用量はこれらの点を考慮
して決められるべきものである。
【0013】この触媒を用いて5ー(O−トリル)ー2
ーペンテンの環化反応を行う場合、その反応方式には特
に制限はなく、バッチ法、連続法いずれも採用できる。
また、反応装置にも特に制限はなく、固定床、移動床、
流動床等いずれも採用できるが、操作性の面から固定床
流通式による方法が好ましい。反応温度は、100〜4
00゜C好ましくは150〜300゜Cの範囲が好まし
い。 反応温度がこの範囲より高くなると5ー(O−ト
リル)ー2ーペンテンの重合が併発し易くなり、また生
成した1,5−ジメチルテトラリンの異性化が起こり易
くなり、1,5−ジメチルテトラリンを高収率で得るこ
とができなくなる。 反応温度がこの範囲より低いと5
ー(O−トリル)ー2ーペンテンの反応率が低下し、
1,5−ジメチルテトラリンを高収率で得ることができ
なくなる。単位触媒当りの原料供給量は、反応形式によ
り適宜きめられるべきものであるが、例えば、固定床流
通系で実施する場合には、WHSVで0.1〜5hr-1
好ましくは0.3〜2.5hr-1である。
【0014】
【発明の効果】本発明の方法によれば、5ー(O−トリ
ル)ー2ーペンテンを原料として1,5−ジメチルテト
ラリンを製造するに当り、触媒の長寿命化が実現され、
高収率を以て長期に亘り安定的に目的とする1,5−ジ
メチルテトラリンを得ることができ、その工業的意義は
極めて大きい。
【0015】
【実施例】以下に、実施例、及び比較例にて本発明の方
法を更に詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施例の
範囲に限定されるものではない。実施例1 高純度5ー(O−トリル)ー2ーペンテンを原料として
環化反応を行った。市販H型モルデナイト(SiO2
Al2 3 =16.0モル比,Na/Al=0.016
原子比)15gと1N塩酸水溶液で洗浄、水洗、乾燥さ
せ脱Naしたシリカ(Na:10ppm)270g、及
びバインダーとしてナトリウムをほとんど含まないアル
ミナ含有率7.5重量%のアルミナゾル(Na:10p
pm)200gをステンレス製容器に採り、純水100
gを加えて室温下よく混合撹拌し、その後、押出し成形
機を用いて成形後、110゜Cで乾燥し、480゜Cで
3時間焼成して触媒を調製した。調製した触媒中の全ナ
トリウム含量は、H型モルデナイトのアルミニウム原子
に対しNa/Al=0.023原子比であった。反応
は、触媒20gを、内径20mmの石英製反応管に充填
し、常圧下、反応温度170゜C、原料5ー(O−トリ
ル)ー2ーペンテン供給速度毎時80g、及び希釈剤の
窒素供給速度毎分2000mlなる条件で行った。但
し、本反応方法は触媒寿命を予測するための加速寿命試
験であり、原料の供給速度は通常の速度よりも大きくし
た。 希釈剤の原料に対するモル比は11であり、使用
した窒素は高純度品(酸素濃度10ppm以下)であ
る。触媒性能試験結果を表1に示す。反応開始から56
21時間経過した時点で、反応率90.2%、収率8
9.5%となった。
【0016】実施例2 市販H型モルデナイト(SiO2 /Al2 3 =16.
0モル比,Na/Al=0.016原子比)15gに1
N塩酸水溶液で洗浄、水洗、乾燥させ脱Naしたシリカ
(Na:10ppm)225g、及びバインダーとして
ナトリウムをほとんど含まないアルミナ含有率7.5重
量%のアルミナゾル(Na:10ppm)800gをス
テンレス製容器に採り、純水20gを加えて室温下よく
混合撹拌し、その後、押出し成形機を用いて成形後、1
10゜Cで乾燥し、480゜Cで3時間焼成して触媒を
調製した。調製した触媒中の全ナトリウム含量はH型モ
ルデナイトのアルミニウム原子に対しNa/Al=0.
032原子比であった。この触媒を用い以下実施例1と
同様に性能試験を行った。結果を表2に示す。 反
応開始から4807時間経過した時点で、反応率90.
1%,収率89.3%となった。
【0017】実施例3 市販H型モルデナイト(SiO2 /Al2 3 =15.
2モル比,Na/Al=0.072原子比)15gと1
N塩酸水溶液で洗浄、水洗、乾燥させ脱Naしたシリカ
(Na:10ppm)255g、及びバインダーとして
ナトリウムをほとんど含まないアルミナ含有率7.5重
量%のアルミナゾル(Na:10ppm)400gをス
テンレス製容器に採り、純水50gを加えて室温下よく
混合撹拌し、その後、押出し成形機を用いて成形後、1
10゜Cで乾燥し、480゜Cで3時間焼成して触媒を
調製した。調製した触媒中の全ナトリウム含量はH型モ
ルデナイトのアルミニウム原子に対しNa/Al=0.
082原子比であった。この触媒を用い以下実施例1と
同様に性能試験を行った。結果を表3に示す。
反応開始から5551時間経過した時点で反応率89.
7%、収率88.9%となった。
【0018】実施例4 市販H型モルデナイト(SiO2 /Al2 3 =19.
5モル比,Na/Al=0.010原子比)15gと1
N塩酸水溶液で洗浄、水洗、乾燥させ脱Naしたシリカ
(Na:10ppm)255g、及びバインダーとして
ナトリウムをほとんど含まないアルミナ含有率7.5重
量%のアルミナゾル(Na:10ppm)400gをス
テンレス製容器に採り、純水50gを加えて室温下よく
混合撹拌し、その後、押出し成形機を用いて成形後、1
10゜Cで乾燥し、480゜Cで3時間焼成して触媒を
調製した。調製した触媒中の全ナトリウム含量はH型モ
ルデナイトのアルミニウム原子に対しNa/Al=0.
022原子比であった。この触媒を用い以下実施例1と
同様に性能試験を行った。結果を表4に示す。
反応開始から5621時間経過した時点で反応率90.
0%、収率89.1%となった。
【0019】比較例1 市販H型モルデナイト(SiO2 /Al2 3 =203
モル比,Na/Al=0.014原子比)15gと1N
塩酸水溶液で洗浄、水洗、乾燥させ脱Naしたシリカ
(Na:10ppm)255g、及びバインダーとして
ナトリウムをほとんど含まないアルミナ含有率7.5重
量%のアルミナゾル(Na:10ppm)400gをス
テンレス製容器に採り、純水50gを加えて室温下よく
混合撹拌し、その後、押出し成形機を用いて成形後、1
10゜Cで乾燥し、480゜Cで3時間焼成して触媒を
調製した。調製した触媒中の全ナトリウム含量はH型モ
ルデナイトのアルミニウム原子に対しNa/Al=0.
12原子比であった。この触媒を用い以下実施例1と同
様に性能試験を行った。結果を表5に示す。
反応開始から720時間経過した時点で反応率71.4
%、収率60.2%となった。
【0020】比較例2 市販H型モルデナイト(SiO2 /Al2 3 =16.
0モル比,Na/Al=0.023原子比)15gとナ
トリウムを含むシリカ(Na:500ppm)270
g、及びバインダーとしてナトリウムを含むアルミナ含
有率67重量%のアルミナゾル(Na:4000pp
m)22.4gをステンレス製容器に採り、純水400
gを加えて室温下よく混合撹拌し、その後、押出し成形
機を用いて成形後、110゜Cで乾燥し、480゜Cで
3時間焼成して触媒を調製した。調製した触媒中の全ナ
トリウム含量はH型モルデナイトのアルミニウム原子に
対しNa/Al=0.44原子比であった。この触媒を
用い以下実施例1と同様に性能試験を行った。結果を表
6に示す。 反応開始から240時間経過した
時点で反応率48.7%、収率40.3%となった。
【0021】比較例3 市販Na型モルデナイトを一部H型にイオン交換したモ
ルデナイト(SiO2/Al2 3 =10.7モル比,
Na/Al=0.41原子比)15gとナトリウムをほ
とんど含まないシリカ(Na:10ppm)270g、
及びバインダーとしてナトリウムをほとんど含まないア
ルミナ含有率7.5重量%のアルミナゾル(Na:10
ppm)200gをステンレス製容器に採り、純水50
gを加えて室温下よく混合撹拌し、その後、押出し成形
機を用いて成形後、110゜Cで乾燥し、480゜Cで
3時間焼成して触媒を調製した。調製した触媒中の全ナ
トリウム含量はモルデナイトのアルミニウム原子に対し
Na/Al=0.42原子比であった。 この触媒を用
い以下実施例1と同様に性能試験を行った。結果を表7
に示す。 反応開始から70時間経過した時
点で反応率50.8%、収率38.7%となった。
【0022】
【表1】 表ー1(実施例1) ──────────────────────────────────── 反応開始より の経過時間 hr 203 1604 2352 5621 ──────────────────────────────────── OTP反応率 100.0 98.7 95.6 90.2 mol% DMTとDMN 99.6 97.9 94.1 89.5 の収率の和 mol% ────────────────────────────────────
【0023】
【表2】 表ー2(実施例2) ──────────────────────────────────── 反応開始より の経過時間hr 210 1584 2152 4807 ──────────────────────────────────── OTP反応率 100.0 98.7 95.6 90.1 mol% DMTとDMN 99.7 97.8 93.9 89.3 の収率の和 mol% ────────────────────────────────────
【0024】
【表3】 表ー3(実施例3) ──────────────────────────────────── 反応開始より の経過時間hr 193 1497 2247 5551 ──────────────────────────────────── OTP反応率 100.0 98.7 95.4 89.7 mol% DMTとDMN 99.5 97.8 94.0 88.9 の収率の和 mol% ────────────────────────────────────
【0025】
【表4】 表ー4(実施例4) ──────────────────────────────────── 反応開始より の経過時間hr 187 1491 2231 4904 ──────────────────────────────────── OTP反応率 100.0 98.8 95.3 90.0 mol% DMTとDMN 99.7 97.9 94.0 89.1 の収率の和 mol% ────────────────────────────────────
【0026】
【表5】 表ー5(比較例1) ─────────────────────────────── 反応開始より の経過時間hr 230 480 720 ─────────────────────────────── OTP反応率 95.6 90.2 71.4 mol% DMTとDMN 90.1 80.0 60.2 の収率の和 mol% ────────────────────────────────
【0027】
【表6】 表ー6(比較例2) ────────────────────────── 反応開始より の経過時間hr 30 240 ────────────────────────── OTP反応率 70.1 48.7 mol% DMTとDMN 61.2 40.3 の収率の和 mol% ──────────────────────────
【0028】
【表7】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5ー(O−トリル)ー2ーペンテンを環化
    して1、5ージメチルテトラリンを合成するに際して、
    結晶性アルミノシリケートと担体及び/又は成形助剤か
    らなる触媒を用い、希釈媒の存在下、気相状態にて5ー
    (O−トリル)ー2ーペンテンを環化させることを特徴
    とする1,5−ジメチルテトラリンの製造法。
  2. 【請求項2】結晶性アルミノシリケートがモルデナイト
    である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】モルデナイトがH型モルデナイトである請
    求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】H型モルデナイトのシリカ対アルミナのモ
    ル比が10:1〜40:1の範囲である請求項3の方
    法。
  5. 【請求項5】H型モルデナイト中のナトリウム含量がア
    ルミニウム原子に対して、原子比が0.2以下である請
    求項3の方法。
  6. 【請求項6】担体が、炭素、酸化ケイ素、酸化チタン、
    酸化ジルコニウムから選ばれる一種類以上である請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】結晶性アルミノシリケートがH型モルデナ
    イトであり、H型モルデナイトが担体の0.01〜0.
    5倍重量である請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】成形助剤としてアルミナを用いる請求項1
    記載の方法。
  9. 【請求項9】H型モルデナイトと担体及び/又は成形助
    剤との組合わせからなる触媒において、触媒中の全アル
    カリ金属含量がH型モルデナイト中のアルミニウム原子
    に対し、原子比が0.4以下である請求項1記載の方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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