JPH0459709A - 海棲生物付着防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶の船底、漁網等の海中構造物に有害な海棲
生物が付着するのを防止する海棲生物付着防止剤に関す
る。

〔従来の技術〕

船舶の船底に海棲生物が付着すると船舶の航行時におけ
る海水との抵抗を増大させ、著しい船速の低下を来たす
という弊害が生じる。また養殖綿に付着すれば、網目が
詰まり、海水の流通の低下に伴って養殖魚の発育が阻害
され、魚病を多発させる等の弊害が生ずる。

かかる海棲汚損生物の付着を防止する海中防汚剤として
銅化合物や有機錫化合物などが汎用されていたが、銅や
錫などの重金属を含む防汚剤は防汚性能に優れる反面９
人体等に対する毒性や環境汚染源懸念されている。

したがって重金属を含まない有機化合物を用いた海棲生
物付着防止剤の開発が種々試みられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし有機化合物からなる生物付着防止剤は。

一般に汚損生物種によって効果が選択的であるため、十
分な防汚性能を持たないのが現状である。

〔問題点を解決するだめの手段〕

そこで本発明者等は、海棲汚損生物に対して防汚性能が
優れ、かつ人体、魚類等に対して毒性が低い有機化合物
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果１本発明に至った。

すなわち本発明は、−殺伐 ％式％［） （式中Ｒ１及びＲ２は同−又は異なるアルキル基。

ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アラルキル基、ナフチル基、又はＲコ）′（Ｚ）ｍ
を、Ｘ及びＹはＸが酸素原子のとき基 Ｙは硫黄原子を、Ｘが硫黄原子のときＹは酸素原子を、
２は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基ハロゲン化ア
ルキル基、アルコキシ基又はニトロ基を１ｍば１又は２
の整数をそれぞれ示す）で表わされるチオカルバミン酸
化合物を有効成分として含有する海棲生物付着防止剤で
ある。

本発明の一般式ＣＩ）で表わされるチオカルバミン酸化
合物は、公知の製造方法によシ容易にかつ高収率に調整
することができる。例えば−殺伐［Ｉ］のうちＸ＝０．
　Ｙ＝５で表わされるものは、インシアネート　（Ｒ，
ＮＣ０）にチオ−／Ｌ／（Ｒ２ＳＨ）ｉ）　リエチルア
ミン、ピリジン等のアミン触媒の存在下で付加反応させ
ることにより、またｘ＝ｓ、　Ｙ＝Ｑで表わされるもの
は１インチオシアネート（Ｒ，ＮＣ５）にアルコ−／Ｌ
／　（Ｒ２０Ｈ）をアミン触媒の存在下で付加反応させ
ることにより得ることができる。

本発明の海棲生物付着防止剤は、−殺伐〔■〕で表わさ
れるチオカルバミン酸化合物を防汚有効成分として単独
で使用してもよく、また公知の防汚性能のある化合物を
併用して使用することもできる。併用できる公知の化合
物としては７例えば酸化第一銅などの銅化合物、ジチオ
カルバミン酸亜鉛などの亜鉛化合物、Ｎ−（２，６−シ
エチルフエニ／Ｌ／）２．３−ジクロルマレイミドなど
のマレイミド化合物、チウラム化合物、フタルイミド化
合物。

テトラクロルインフタロニトリル、有機錫化合物等を挙
げることができる。

一般式〔■〕で表わされるチオカルバミン酸化合物は、
塗料組成物全体の０５〜５０重量係、好ましくは２〜３
ＯＮ量チでめるのが適当である。

本発明の付着防止剤に適用できる樹脂としては通常の海
棲生物付着防止剤に使用されている樹脂であればいずれ
でもよく１例えばアクリル系樹脂。

エポキシ系樹脂、塩化ゴム系樹脂、シリコーン樹脂、ロ
ジン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体樹脂などが挙けられる。

また接着性、柔軟性などの塗膜物性を改良する必要があ
る場合には通常、可塑剤が用いられ１例えばジブチルフ
タレート、ジオクチルフタレート等ノフタル酸誘導体、
トリクレジルホスフェート。

トリフェニルホスフェート、エポキシ誘導体、　白色又
は黄色ワセリン、流動パラフィン、固形パラフィン、エ
ポキシ誘導体等を挙けることができる。

さらに本発明の付着防止剤には、必要に応じて。

ペンカラ、チタン白、カーホン、シアニンフ゛ル−等の
着色題料やタルク、バライタ、亜鉛華等の体質顔料全配
合することかできる。

〔作　　用〕

本発明のチオカルバミン酸化合物は、フジッボなどの海
棲汚損生物に対して顕著な殺傷、忌避作用を有し、その
効果は持続的である。

〔実　施　例〕

つぎに実施例を挙げて本発明を説明するか、実施例中の
チは重量％を示すものとする。

−殺伐ＣＩ）で表わされるチオカルバミン酸化合物１ｒ
ｔｊ’ｌｉ活性剤（Ｔｗｅｅｎ峰８０．　アトラヌパウ
ダー社製）１ｆと乳鉢中で良く混合し、微粉末とした。

この混合物１００〜を秤υ取り、海水５ｔに分散又は溶
解させ、汚損生物殺傷効力試験用の原液（有効成分濃度
：　１ｏ、ｏｏｏ　ｐｐｂ　）を得た。次いで。

この原液を海水で所定濃度に稀釈しく２ｎ倍稀釈ｎ　＝
　１　、２　、　ａ−・・）　、そのｌＯｌｏＣｌをビ
ーカーに測シ取り、この中にシロヌジフジツボの幼生（
ノープリウス第２令）約５０個体を含む海水０．１〜０
．２−を加え、２０±１℃に調節した恒温槽内で２４時
間静置した後、該幼生の死亡個体数を実体顕微鏡で数え
。

ＪＩＳ　Ｋ−’０１０２の対数・正規確率方眼紙法に基
づいて、半数致死＃度（以下ｒＬｃｓｏＪという）を求
めた。また比較例として亜酸化鋼を使用して同様の試験
を行った。

結果を第１表に示す。

■、船底用付着防止剤 第１表に例示したチオカルバミン酸化合物と他の成分を
配合し、サンドミルを使用して充分に粉砕し、混合して
船底用付着防止剤を調整した。

七の配合例を第２表に示す。

第　　　２　　　表 ■、漁網用付着防止剤 第１表に例示したチオカルバミン酸化合物ト他の成分を
配合し、サンドミｌしを使用して充分に粉砕、混合して
漁網用付層防止剤を調整した。

その配合例を第３表に示す。

第　　　３　　　表 〔効　　果〕 本発明のチオカルバミン酸化合物を有効成分とする海棲
汚損生物付着防止剤は１重金属を含ます人体等に対して
低毒性でめジ安全性に優れるとともに、汚損生物に対し
て優れた殺傷効果を有するので、漁網、船底等の海中構
造物を長期間有効に保護することができる。

特許出顧人日東化成株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 （式中Ｒ＿１及びＲ＿２は同一又は異なるアルキル基、
   ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
   基、アラルキル基、ナフチル基又は 基▲数式、化学式、表等があります▼を、Ｘ及びＹはＸ
   が酸素原子のときＹは硫黄原子を、Ｘが硫黄原子のとき
   Ｙは酸素原子を、Ｚは水素原子、ハロゲン原子、アルキ
   ル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基又はニトロ
   基を、ｍは１又は２の整数をそれぞれ示す）で表わされ
   るチオカルバミン酸化合物を有効成分として含有するこ
   とを特徴とする海棲生物付着防止剤。