JPH04506656A - 美容用組成物 - Google Patents

美容用組成物

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JPH04506656A JP2506312A JP50631290A JPH04506656A JP H04506656 A JPH04506656 A JP H04506656A JP 2506312 A JP2506312 A JP 2506312A JP 50631290 A JP50631290 A JP 50631290A JP H04506656 A JPH04506656 A JP H04506656A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 美容用組成物 脱毛症(禿頭もしくは毛髪成長不全)は、小さな美容上の欠点から重篤な心理的 な問題にわたって、脱毛症にかかっている個体に多かれ少なかれ障害と不快感を もたらす症状である。
脱毛症には多数の病因がある。
最も普通の形態の脱毛症はアンドロゲン性脱毛症であるが、より正確には普通禿 頭症といわれている。アンドロゲン性脱毛症は、ヒトだけではなくチンパンジー 、オランウータンなどの霊長類に発生する。
その名称が意味しているように、アンドロゲン性脱毛症は、遺伝因子と年齢の相 互に依存する作用によって起り易い、アンドロゲンによる毛包の刺激によって誘 発される。その名称にもかかわらず、この脱毛症は男性と女性の両方に起こる。
脱毛症にかかった毛包の初期の段階は、おそらく、かような毛包の代謝を阻害す る組織活性アンドロゲンである5α−ジヒドロテストステロンの蓄積であろう。
アンドロゲン性脱毛症の発生率は人種によって著しく変化する。この疾患は白色 人種に最も多くしかも重篤である。
最も初期の組織学的変化は、脈管周囲の好塩基性変化による、毛包の結合組織鞘 の下部における変性の病巣の出現である。その毛包は徐々に収縮してその下に硬 化した透明な結合組織のストランドを残す。しかし、はとんどすべての毛包が短 かくかつ小さくなって、せいぜいごく小さな軟毛しか生成しない頭皮の領域でも 、少数の活動していない末端毛包が残っているが、これらは刺激を与えて成長さ せることができて治癒するという誤った治癒の希望を与える。
アンドロゲン性脱毛症は、少なくとも余り重篤でない形態のものは非常に広くは びこっている疾患である。したがって1、青年期中に、前頭生えぎわの一様な後 退が男性の96%と女性の約80%に起こっている。
上記のように、脱毛症にはその外に多数の病因があり、例えば医薬のような化学 薬剤の投与がある。これらの例としては次のものがある。すなわちヘパリン、ヘ パソノイド類およびクマリン類のような抗凝固剤の大量投与、細胞増殖抑制剤類 、トリパラノールとフルオロブチロフェン、ビタミンAの過剰消費。
ホウ酸ナトリウム、チオシアン酸カリウムおよび多量のビスマスの職業上の被暴 である。また経口避妊薬も疾病を起こすという疑いをもたれており、同じことが プロプラノロール、メトロプロロール、レボドーパおよびイブプロフェンにもあ てはまる。
また脱毛症は栄養もしくは代謝が原因の場合があり、または、中枢神経系の障害 によって起ることもある。さらにいくつかの集団では、萎縮性状態が円形脱毛症 と有意な関連があると、比較的最近強調されている。また自己免疫と円形脱毛症 の関連か認められてから久しい。また円形脱毛症を含む脱毛症は、頭皮湿疹、乾 麻などの皮膚病のような皮膚の疾患との関連およびエリテマトーデス(LE)の ような全身疾患との関連が認められることが多い。
現在、脱毛症の完全に満足すべき治療法もしくは予防法はない。ミノキシジルを 局所投与すると再生を誘発するが、決定的な治療法とは考えられない。
ヘパリン、ヘバリノイド類および類縁グリコサミノグリカン類は毛髪の成長を刺 激するのに有効であると示唆されている(例えば西独特許願公開第354322 1 A 1号、イギリス特許第936、916号、同第1.098.935号、 ヨーロッパ特許第35.919号、同第182.756号、同第277、428 号、同第279.244号、同第295、092号、同第297.455号)。
ヨーロッパ特許第295.092号には、グルクロン酸ユニットおよび/または N−アセチルグルコサミンユニット、またはこれらの末端ユニットの1つもしく は両方の不飽和誘導体で終わっている7〜500単糖ユニツトで構成されている ヒアルロン酸の断片が、頭皮に局所塗布した場合、毛髪刺激剤として有用である と記載されている。かような化合物は“天然”に産生ずるムコ多糖の部分である ことが特徴である。
驚くべきことであるが、通常の普通男性形禿頭症の40歳の男性の禿げている前 頭側部に、10%W/Wのスクラルファート(sucralfate)を含有す る軟膏を1日に2回3〜4週間塗布したところ毛髪が出現するのが観察された。
初めに“羽毛″が上記の領域に現われ、数日後“羽毛”が本当の毛髪に変わり始 め8日後には、頭皮の他の毛髪と区別がつかない本当の毛髪かたくさん生えてき た。生えてきた毛髪は短かいことは別として、既存の毛髪(白髪まじりであるカ リと異なり、すべて毛髪のもとの色ををしていた。
この観察結果は、スクラルファート、または硫酸化単糖類、硫酸化二種類もしく は硫酸化オリゴ糖が脱毛症を治療もしくは予防の手段として、明確には示唆され たことがないということからみて、最も注目すべきことである。また、硫酸化単 糖類、硫酸化二種類もしくは硫酸化オリゴ糖は、ミノキシジル、ビタミンA1ス テロイド類、特にトリアムシノロン、カルバミン酸ピリミジン、スケアリン酸( squarjc acid) 、 PUVA中のアレルゲン類とソラレン類およ び天然に生成するムコ多糖類のような脱毛症の治療に従来使用されているかもし くは示唆されている化学物質群もしくは治療用化合物群に属していない。
スクラルファートなどの三糖ポリ硫酸化アルミニウム化合物は、ヒトの皮膚に局 所塗布すると肛門直腸の疾患を緩和するのに有効であり、および傷の治癒促進に 有効であることが提示されており(Wo 89100047)、また硫酸化オリ ゴ糖、特に硫酸化単糖および硫酸化三糖(例えばスフロスへ硫酸は創傷治療剤と して記載されている(ヨーロッパ特許第230.023号)。
WO89105645とWo 89105646には、スクラルファートおよび スクロース八硫酸の広範囲の医薬としての効果、例えば局所もしくは全身投与し た場合の、抗炎症効果、抗感染効果、抗悪性疾患効果、皮膚保護効果および抗し わ効果などが記載されている。
Wo 89107932には、スクラルファートとスクロース八硫酸を、歯肉炎 と歯周炎の治療に用いることが開示されている。
この発明でなされたMlf結果と硫酸化糖類に関する発明者の知識に基づいて、 毛髪成長促進効果はスクラルファートと、スクロース八硫酸のナトリウム塩のみ ならず他の類縁の硫酸化単糖、硫酸化三糖および硫酸化オリゴ糖にも拡大され、 これらの糖類は、グリコサミノグリカンの構造で天然では生成しない種類のもの である。
発明の要約 1つの態様において、この発明は、硫酸化単糖、硫酸化三糖もしくは硫酸化オリ ゴ糖もしくは誘導体、またはその塩もしくは錯体の治療上もしくは予防上の有効 量を、必要な患者に投与することからなる脱毛症の治療および/または予防する 方法を提供するものである。
他の態様において、この発明は、脱毛症の治療および/または予防に用いる組成 物を製造するための硫酸化単糖、硫酸化三糖もしくは硫酸化オリゴ糖の使用に関 する。
別の態様において、この発明は、脱毛の減少もしくは防止および/または毛髪の 天然の色の保持を行うための硫酸化単糖、硫酸化三糖もしくは硫酸化オリゴ糖の 美容への使用に関する。
発明の詳細な開示 この発明によって用いられる硫酸化糖としては、硫酸化単糖の例えば硫酸化キシ ロース、同フラクトース、同グルコース、同リポース、同アラビノース、同ガラ クトース、同ラムノース、同フコース、同ソルボース、同プシコース、同タガト ースもしくは同グロース、または硫酸化三糖の例えば硫酸化スクロース、同ラク トース、同マルトースもしくは同セロビオース、または硫酸化オリゴ糖の例えば 硫酸化マルトトリオース、同マルテルトレオース(maltertreose) もしくは硫酸化ラフィノース(硫酸化スクロース部分とガラクトース部分を有す るオリゴ糖)もしくは硫酸化メレジトース(melezitose) (硫酸化 スクロース部分とグルコース部分を有する)がある。本願において、“オリゴ糖 ”という用語は、一般に容認されている専門用語による、3〜20の単糖ユニッ トで構成されている糖である。
硫酸化単糖、同三糖もしくは同オリゴ糖は、多硫酸化種もしくは過硫酸化糖が好 ましく、これらの糖は2つ以上の、可能であればすべての硫黄含有部分が、炭水 化物部分のヒドロキシ基の置換基として存在している。
いくつかの場合、硫酸化単糖、硫酸化三糖もしくは硫酸化オリゴ糖は、例えばN a、に、Ca、MgもしくはBaのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金 属またはAL Zn。
Cu、Zr、Ti、Bi、MnもしくはO8のような金属または有機塩・基(例 えばアミノ酸)と錯体もしくは塩を作ることができる。一般に好ましい塩はカリ ウム塩とナトリウム塩であり、好ましい錯体はアルミニウム錯体である。さらに 単糖、三糖もしくはオリゴ糖は次のような適切な誘導体の形態でもよい。例えば ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ミリスチン酸もしくはステアリン酸のよ うな脂肪族カルボン酸のモノエステル、ジエステルもしくはポリエステルでもよ い。
この発明の組成物は、好ましくは過硫酸化三糖、例えばスクロース八硫酸を含有 している。
好ましい硫酸化三糖は、下記式: (式中Rは水素、SOs (Alz(OH)i) 、5O−Hもしくは上記−h ルボン酸のアシル残基であり、Rで示す基は、少なくとも1つのRが硫酸基を示 す限り同一もしくは異なってもよい)で表される化合物または医薬として許容さ れるその塩もしくは錯体である。
この発明の特に好ましい化合物は、スクラルファート、およびスクロース オク タキス(ハイドロジエンサルフェート)のカリウム塩もしくはナトリウム塩であ る。
またスクラルファートは、スクロース オクタキス(ハイドロジエン サルフェ ート)アルミニウム錯塩とも呼称される。
そのCAS番号は54182−58−0である。その商業製品は、水とほとんど の育種溶剤に事実上不溶性の白色粉末であるが、酸類とアルカリ類には可溶性で ある。実際には、例えば硫酸化かわずかに不完全なために、例えば、へ硫酸化( 過硫酸化)されずに七硫酸化のような少ない硫酸化がなされた分子をある比率で 含有しているために、化学組成がわずかに変動する。商業製品においてこのよう な小さな変動があることはよく知られていることであり、このことは、例えば商 業製品のアルミニウム含量が17〜21%の範囲であり、硫黄含量は9.5〜1 2.5%であることに反映されている。本願明細書における“スクラルファート ”という用語には、かような一般に容認される小さな変動が含まれている。
スクラルファートは、例えば、米国特許3.432.489号に開示されている ようにして、スクロース八硫酸またはそのアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類 金属塩の1−1O%W/W水溶液と、アルミニウムイオン、好ましくはAICI (OH)zを含有する1−10%W/W水溶液とを、pH4〜4.5で室温にて 反応させることによって製造することができる。スクロース八硫酸はスクロース と、Cl5(hH,H2SO,もしくはHzSO4−CsHsNとを反応させる ことによって製造することができる。
硫酸化糖類は、他の方法の例えばヨーロッパ特許第230023号に記載しであ るようにして製造することができる。
硫酸化スクロースは、好ましくは、スクロース五硫酸、スクロース六硫酸、スク ロース七硫酸およびスクロース八硫酸からなる群から選択される。
硫酸化糖が投与される投与形態は、通常、患部に局所塗布するのに適した形態で ある。しかし、皮膚内に投与するか、または例えば注射〔針もしくはダーマジェ ット(derma je t )による〕などの方法による皮下への投与が考え られる。
硫酸化糖はそれだけで投与される場合もあるが、一般に、1つ以上の医薬として 許容される担体もしくは賦形剤と配合して、局所塗布用、または皮膚内にもしく は皮下に導入する注射なとの形態として適切な形態とする。換言すれば、液体、 半固体もしくは固体の局所もしくは全身投与用製剤の形態であり、軟膏、ローシ ョン剤、ゲル剤、クリーム剤、エマルジョン剤、水剤、懸濁剤、微細エマルジョ ン剤もしくはリポソーム剤、またはロールポールアプリケーター、スポンジアプ リケーターもしくはスプレー器;シャンプー、ヘアトニック、ヘアコンディショ ナー、せっけん、香油、スプレー、パスタ剤、粉剤、スポンジ、ストリップ、硬 膏、パッド、ドレッシング、または硫酸化糖を含浸させるか保持させたコームも しくはブラシであって、これを患部に用いると硫酸化糖が放出されるようにした ものがある。
また上記の組成物は美容の目的に適切なものであり、脱毛を防止および/または 毛髪の天然の色を保持するために、毛髪、もしくは通常毛髪でおおわれている皮 膚の部分に塗布される。
美容用に好ましい組成物は、例えばゲル、エマルジョン、サスペンション、リポ ソーム、シャンプー、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、せっけん、香油も しくはスポンジである。
硫酸化糖を、他の形態の治療特に、ビタミンA1ミノキシジル、ステアリン酸、 アレルゲン類、刺激剤、コルチコステロイド類のようにそれ自体毛髪の成長をも たらすことが知られている治療、または真菌感染症の場合のような脱毛症の原因 になっている機構を攻撃もしくは変える薬剤による治療を組合わせることは、あ る種の症例では興味深い。例えばスクラルファート、およびケトコナゾール、ミ コナゾール、クロトリマゾールのような抗真菌剤、アシクロビア(acyclo vir)のような抗ウイルス剤、抗炎症剤、抗菌剤などを含有している軟膏であ る。また、硫酸化糖、および皮膚に対して有利な作用を有することが知られてい る他の医薬製品、例えばビタミンB1ビタミンEを含むビタミン酸、乳酸、収れ ん薬、皮膚緩和薬、またはヒアルロン酸などのグリコサミノグリカン類、デルマ タン硫酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパランもしくはヘパラン硫酸 のようなその外の薬剤を組合せることも有利である。通常硫酸化糖は製剤の支配 的な活性成分である。
さらに、サリチル酸などの角質分解剤(keratolytics) 、アミノ 酸、チオグリコレート類、ジメチルスルホキシド、およびグリセリンのような水 和剤のごとき浸透促進剤の医薬として許容される量を、配合剤に混合することに よって利益が得られる。
プラスター、スポンジ、ストリップ、パッドなどのドレッシングは、木綿、羊毛 、ガーゼもしくは高分子物質のようなドレッシング材料に硫酸化糖の溶液もしく は懸濁液を含浸させ、次いで乾燥することによって製造することができる。ある いは硫酸化糖を含有するパスタ剤、ローション剤、クリーム剤もしくはゲル剤を ドレッシング材料上に塗布してもよい。
あるいは、ある種の症例では、硫酸化単糖、硫酸化二接もしくは硫酸化オリゴ糖 を、注射もしくは池の方法で皮膚内もしくは皮下もしくは頭皮に導入してもよい 。
局所塗布用の製剤は、通常の製薬上の慣行にしたがって、局所塗布に通常用いら れる医薬的賦形剤とともに製造することができる。特定の組成物を製造するのに 用いられるビヒクルの種類は、その組成物を投与する方法によってきまる。組成 物に使用することができる水板外のビヒクルには、皮膚緩和剤、溶剤、保湿剤、 増粘剤および粉末のような液体もしくは固体が含まれる。単独もしくは1種以上 の混合物として使用できるこれらの種類のビヒクルの例は次のとおりである。
皮膚緩和剤としては次のものがある。例えば、ステアリルアルコール、グリセリ ル モノリシルアート、グリセリル モノステアラード、プロパン−1,2−ジ オール、ブタン−I。
3−ジオール、セチルアルコール、イソプロピル イソステアラード、ステアリ ン酸、イソブチル バルミタート、イソセチル ステアラード、オレイルアルコ ール、イソプロピル ラウラート、ヘキシル ラウラート、デシル オレアート 、オクダテカンー2−オール、イソセチルアルコール、セチル パルミチン酸、 ジメチルポリシロキサン、ジ−n−ブチルセバケート、イソブチル ミリスター ト、イソプロピル バルミタート、イソプロピル ステアラード、ブチル ステ アラード、ポリエチレングリコール、トリエチレングリコール、ラノリン、ひま し油、アチル化うノリンアルコール類、石油、鉱油、ブチル ミリスタート、イ ソステアリン酸、パルミチン酸、イソプロビルリルアート、ラウリル ラクテー ト、ミリスチル ラクテート、デシル オレアート、ミリスチル ミリスタート である。
溶剤としては次のものがある。例えば水、塩化メチレン、イソプロパツール、ひ まし油、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジメルスルホキシド 、テトラヒドロフラン、植物油と動物油、グリセリン、エタノール、プロパツー ル、プロピレングリコール、およびその外のグリセロール類もしくはアルコール 類、不揮発性油である。
保湿剤としては、例えばグリセリン、ソルビトール、ナトリウム 2−ピロリド ン−5−カルボキシレート、可溶性コラーゲン、ジブチルフタレート、ゼラチン がある。
粉末としてはチョーク、タルク、カオリン、澱粉とその誘導体、ゴム質類、コロ イド状二酸化ケイ素、ポリアクリル酸ナトリウム、化学的に修飾されたケイ酸マ グネシウムアルミニウム、水和ケイ酸アルミニウム、カルボキシビニルポリマー 、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチレングリコールモノステアラー トがある。
ゲル化剤もしくは膨潤剤としては、ペクチン、ゼラチンとその誘導体、メチルセ ルロース、カルボキシメチルセルロールもしくは酸化セルロースのようなセルロ ース誘導体、グアーガム、アラビアゴム、カラヤゴム、トラガカントゴム、ベン トナイト、寒天、カーポマー(carbomer)、ブラダ−ラック(b la dderwrack)、セラトニア(ceratonia) 、デキストランと その誘導体、ガラティガム(ghatti gum) 、ヘクトライト、イスパ グラ・フスク(ispaghula husk) 、キサンタンガムがある。
ポリマーとしては次のようなものがある。すなわちポリ乳酸もしくはポリグリコ ール酸のポリマーもしくはそのコポリマー、パラフィン、ポリエチレン、ポリエ チレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビ ニルピロリドンである。
界面活性性剤としては次のようなものがある。例えばグリコールとグリセリンの エステル類、マクロゴールのエーテル類とエステル類、糖のエーテル類と、ソル ビタンエステル類のような糖のエーテル類のごとき非イオン界面活性剤、アミン せっけん類、金属せっけん類、硫酸化脂肪族アルコール類、アルキルエーテル硫 酸類、硫酸化油のごときイオン界面活性剤、ならびに両性界面活性剤およびレシ チン類である。
緩衝剤としては、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、マグネシウムまたはカ ルシウム塩〔例えばクロリド、カーボネート、パイカーボネート、シトレート、 グルコネート、ラクテート、アセテート、グルセプテ−) (glucepta te)もしくはタートレート〕がある。
またこの発明の製剤は安定剤、保存剤などのような他の添加物を含有していても よい。
さらに硫酸化糖が、ポリマーマトリックス、ナノ粒子、リポソームもしくはミセ ルに混合されているか、またはイオン交換樹脂に吸着されているか、またはポリ マーに保持されている修飾放出製剤を提供することは有利である。
スクラルファート中の薬理学的に活性な要素は、おそらく、スクロースオクタキ ス(水素硫酸)の非アルミニウム錯塩のナトリウムおよび/またはカリウムの塩 である。かような塩は水溶性であるから、難溶性のスクラルアートの製剤を作る ときには粒子径が小さいことが重要な因子のようである。小粒子径のスクラルフ ァートを得る1つの方法は摩砕装置、粉砕装置もしくは壊変装置、例えば30− ルミルによる方法である。これらの装置では、スクラルファートの粉末は、好ま しくは次のような適切な液体ビヒクルとともに粉砕される。そのビヒクルは、生 成した微細粒子を有効に懸濁させるのに適した粘度を有し、好ましくは微細粒子 を集合させる過剰な蒸発が起こらぬように比較的低い蒸気圧を育する多価アルコ ールのような適切な液体ビヒクル、例えばグリセリン、またはPEG400のよ うな通常200〜6000の範囲の分子量を有するポリエチレングリコールであ る。得られた製剤は、通常、約5〜10μm以下のかなり均一な粒径(スクラル ファートの95重量%)を育するスクラルファート粉末を60〜70重量%まで 含有しており、その粒子はビヒクル中に実質的に均一に懸濁している。次にかよ うなペーストは、公知の製薬法を用いて適切な医薬製剤に懸濁させることができ る。小粒径のスクラルファートの製剤へのその外の出発点はスクラルファートの “フィルターケーキ”であり、これはスクラルファートの合成によって得られる 中間製品である。この“フィルターケーキ”は、水含量が約50重量%で粒径が 約5〜10μm以下のスクラルファートを含有している。この物質は、水が蒸発 するのを防止するために、例えば比較的低蒸気圧のグリセリンのような水と混和 性の液体と混合することができ、スクラルファートの粒子はその小粒径を保持し ている。スクラルファートなどの硫酸化糖の配合剤を作るときに考慮すべきその 外の重要な因子は、スクロース オクタキス(水素硫酸)の塩およびおそらくほ とんどの硫酸化糖の強い負の電荷である。スクラルファート、スクロース オク タキス(水素硫酸)および他の硫酸化糖の医薬作用はおそらくこの負の電荷が存 在するためであり、その医薬の医薬作用は、ビヒクル中に正の電荷を存する一価 および二価のイオンが存在すると減少する。当該技術分野の熟練者は、関連する 文献、例えばマーチンダール、The Extra Pharmacopoei a 、 The Pharmaceutical Press、 ロンドンなど の製薬の教科書の指針を用いて、上記のことを検討することができる。
上記の点について、スクラルファートまたは他の水不溶性もしくは水に難溶性の 硫酸化糖の混合は、その硫酸化糖の物理的および化学的特性を考慮して、本願に 記載のようにして最高に実施されるが、一方、スクロース オクタキス(水素硫 酸)のナトリウムおよびカリウムの塩のような水溶性硫酸化糖の本願で検討した 製剤への混合は、通常極めて簡単であり、通常、硫酸化糖を、乾燥もしくは溶解 した形態で、製剤もしくはその構成要素に添加することによって行われることを 述べておかなければならない。
硫酸化糖は、通常、製剤に対して、0.001〜99%、一般に約0.1〜75 %、例えば約0.2〜30%、好ましくは約0.5〜20%例えば約2〜20% の量、例えば全製剤の3〜15重量%で用いられる。治療および/または予防用 途には、硫酸化糖は、製剤に対して、約0.001〜99%w/w、一般に約0 .01〜50%w/w、例えば約0.05〜30%w/w、好ましくは約O01 〜20%w/w、例えば約0.5〜15%W/Wで用いられる。
各特定の症例に用いられる硫酸化糖の濃度は、勿論、製剤の種類と目的とする用 途のみならず、硫酸化糖の溶解特性によってきまるが、難溶性および実質的に不 溶性の硫酸化糖については、その粒子径によってきまる。粒子径が小さければ小 さい程、難溶性もしくは実質的に不溶性の硫酸化糖もしくはその錯体でも溶解が 速くなる。硫酸化糖の不溶性もしくは難溶性の塩もしくは錯体は粒径が200μ m以下例えば100μm以下の微粉末の形態で使用するのが好ましい。ある目的 のために望ましい非常に小さい粒径の例は、50μm以下例えば20μm以下で あり、ある例では10μm以下例えば50μm以下である。
硫酸化糖を含有する局所製剤は、配合治療すべき症状の重篤度、患者の年齢など の因子によって、通常、1日当り1〜10回投与される。脱毛症の治療に用いら れる他の物質、特にミノキシジルについての経験に基づいて、その作用は、数カ 月もしくは数年間の製剤の連続塗布によってきまると考えられる。スクラルファ ートは副作用が全くないことからかような治療を長期間行っても副作用はないは ずである。
この発明をさらに下記の実施例で説明するがこの発明を限定するものではない。
[実施例1] スクロース八硫酸ナトリウム(Sodium 5ucrose octasul fate)及び同カリウムの製造 ■、スクロース八へ酸 254.7g (1,6モル)の三酸化硫黄ピリジンを1300mlの無水ピリ ジンでスラリーにした。撹はんしながら68.5 g (0,2モル)のスクロ ースを加えた。生成した反応混合物を65°Cに過熱し240分間この温度に保 持した。反応が進行するにつれて、スクロース八硫酸が粘稠な流動性の油状物と して分離した。反応が終わったならば、撹はん機を停止しピリジン層をデカント し、油状層を600m1のイオン交換水に溶解した。
■、スクロース八へ酸カリウム 上記実施例1に記載したようにして製造したスクロース八硫酸溶液の一部を、1 0%W/W水酸化カリウムを用いて、室温で撹はんしてpH9に調整した。得ら れた溶液を50°Cで減圧下蒸発させてピリジンと水を除去して880gにした 。温溶液をろ過し、pH9,5に調整し、5°Cまで徐々に冷やしてスクロース 八硫酸カリウムを沈澱させた。沈澱をろ過し、300m1の1:1イオン交換水 /メタノールと300m1のメタノールで洗浄した。得られた湿潤フィルターケ ーキを50°Cで減圧乾燥した。得られた粗生成物を40℃で700m1のイオ ン交換水に溶解した。この液をろ過しpH9,5に調整し、5°Cまで徐々に冷 却して沈澱させた。
沈澱物をろ過し300m1のl=1イオン交換水/メタノールと300m1のメ タノールで洗浄した。得られた湿潤フィルターケーキを50°Cで減圧乾燥した 。沈澱物を上記の方法を2回行って再沈澱させた。
収量:137g(約53%)のスクロースへ硫酸カリウム■、スクロースへ硫酸 ナトリウム 実施例1に記載したようにして製造したスクロース八硫酸溶液の一部を、lO% W/Wの水酸化ナトリウム水溶液を用いて、室温で撹はんしてpH9に調整した 。得られた溶液を50’Cで減圧蒸発させてピリジンと水を除去した。250m 1に蒸留したときに、580m1のエチレングリコールを加え、10mm真空度 になるまで蒸発を続けた。得られた溶液に100m1のエタノールを加え、その 溶液をろ過しpHを9.5に調整し、350m1のエタノールを30〜35°C で強く撹はんしながら徐々に加えていくとスクロース八硫酸ナトリウムが沈澱す る。添加が終わったら、生成混合物を10°Cに冷やし固体物質をろ過し、これ を50m1の1=1エチレングリコール/エタノールと200m1のメタノール で洗浄した。
得られた湿潤フィルターケーキを50°Cで減圧乾燥する。得られた粗生成物を 520m1のエチレングリコールに溶解して40℃に加熱し、100m1のエタ ノールを加えた。生成した溶液をろ過しpHを9.5に調整した。350m1の エタノールを30〜35℃で激しく撹はんしながら徐々に加えるとスクロース八 硫酸ナトリウムが沈澱する。添加が終わったら、生成混合物を10℃に冷やし固 体物質をろ過した。これを50m1の1=1エチレングリコール/エタノールと 200m1のエタノールで洗浄した。生成した湿潤フィルターケーキを50゛C で減圧乾燥した。得られた物質を前記したのと同様にしてもう一度再沈澱させ5 00m1のエタノール中、室温で2時間乾燥した。得られた物質をろ過し、20 0m1のエタノールで洗い50°Cで減圧乾燥させた。
収量: 146g (約63%)のスクロース八硫酸ナトリウム[実施例2] 下記の成分からなるクリームを製造する(すべて重量パーセント)。
スクラルファート(5ucralfate)水と 、5.。おポリエチレングリ コール400の2:1の懸濁液(スクラルファートを最終的に10%含む。)ラ ノリン 10.0% 植物油(マツヨイグサ油) 20.0%ポリエチレングリコール400モノステ アレニド 10.0%水を加えて100.0%とする。
オ(スクラルファート・Guilini Chemie社製、西ドイツ)上記植 物油とラノリンとポリエチレングリコール400モノステアレートを温水で溶融 させ十分混合して軟膏を製造した。上記のスクラルファート懸濁液をこの軟膏に 混合した。
[実施例3] ローション剤は以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
木 スクラルファートとポリエチレングリコール 15.0%400の2:lの懸濁 液(スクラルファートを最終的に10%含む。) グリセリン 10.0% エタノール 50.0% 水を加えて100%とする。
寧(スクラルファート+ Guilini Chemie社製、西ドイツ)各成 分を上記の順番で混合してローション剤を得た。
[実施例4コ ヘアトニックを以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
スクロース硫酸ナトリウム 3.0% エタノール 25.0% 水を加えて100%とする。
スクロース硫酸ナトリウムをまず水に溶解し、生成した溶液にエタノールを加え た。
[実施例5] ヘアトニックは実施例4に記載した方法で、以下の成分から製造する(すべて重 量パーセント)。
スクロース硫酸ナトリウム 1.5% エタノール 40.0% 水を加えて100%とする。
[実施例6] ローション剤を以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
スクロース硫酸ナトリウム 0.5% イソプロパツール 10.0% エタノールを加えて100%とする。
[実施例7コ クリームを以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
スクロース硫酸ナトリウム 2.0% セチルアルコール 6.0% 鉱油 4.0% パラフィン 2.0% トリエタノールアミン 0.5% キサンタンガム 0.5% 水を加えて100%とする。
[実施例8] ローション剤を以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
スクラルファート5.0% ヒドロキシエチルセルロース 0.596エタノール 25.0% プロピレングリコール 40.0% 水を加えて100%とする。
[実施例9コ 水剤は以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
スクロース硫酸ナトリウム 3.0% [実施例10] シャンプーを以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
プロピレングリコールオレエート(PEG−55) 1.5%ラウリル硫酸ナト リウム(28%) 23.0%コカイミドプロピルベタイン 9.0%ジメチコ ン コポリオール 1.5% スクロース八へ酸ナトリウム 3.0%塩化ナトリウム 適 量 水を加えて100%とする。
フェノピップ(防腐剤)o、5% [実施例11コ ムースコンデショナーを以下の成分から製造するくすべて重量パーセント)。
グリセリルステアレートCPET−100ステアレート)1.5%セチリルアル コール 1.5% ジメチコン コポリオール 0.5% 脱イオン水を加えて100%とする。
フェノピップ(防腐剤)0.5% スクロース八硫酸ナトリウム 2.0%スプレー瓶に、95%の上記混合物と5 %のブタンを共に入れた。
[実施例12コ スキンローション剤を以下の成分から製造する(すべて重量パーセント)。
シール・ド・ラノール“セビックCTO″ 4,2%(cire de 1an ol ”5eppic CTO” )ステアリン酸マクロゴール400 “シム ルソールM45”1.8%(Simulsol M2S) ラッカセイ油 5.5% ミリスチン酸イソプロピル 4.8% 精製水 68.0% スクラルファートの微粉末(く5ミクロン)7.0%マクロゴール400 3. 5% グリセリン(85%)4.2% 希バラオキシ安息香酸(10%) 1.0%[実施例13コ クリームを以下の成分がら製造する。
固形パラフィン 19,6■ セタノール 196.0■ セトマクロゴール1000 196.0■白色ワセリン 588.0■ クエン酸l水和物 12,3■ クエン酸ナトリウム 32.5■ プロピレングリコール 56.o■ 精製水 1504.0■ スクラルフアートの微粉末(く5ミクロン) 196.0■[実施例14] 一般的な男性型禿頭症に対するスクラルファートの治療の効果正常で一般的な男 性型禿頭症の40歳の男性に実施例2の製剤を1日に2回局所塗布を行った。3 〜4週間後、頭皮の禿げていた前頭側部に髪の毛が現れた。この領域に最初は“ 羽毛(plume)”が現れ、数日後には“羽毛”は本当の毛髪に変わり始めた 。8日後には頭皮のほかの毛髪と区別がつかない本当の毛髪がたくさん生えてき た。生えてきた毛髪は短いことは別にして、既存の毛髪(白髪まじりであるカリ とは異なり、すべて毛髪のもとの色をしていた。
[実施例15コ 脱毛症の治療についてのスクロース硫酸ナトリウムの臨床での評価:パイロット 試験 11力月間(1989年4月〜1990年3月)にわたって合計50名の患者が パイロット試験に参加して、脱毛症の治療のために局所に投与したスクロース硫 酸のナトリウム塩の効果か評価された。
試験製剤は、50%の水、25%のエタノール、及び25%のプロピレングリコ ール(W/W)のビヒクルによるスクロース硫酸ナトリウムの3%溶液であり、 これを頭皮に局所投与するためのスポンジ付の35m1のびんに詰めた。
試験製剤を朝と夕方に、頭皮の、特に部分的もしくは全体的な脱毛症の領域に塗 布した。患者は平均して1力月あたり1ビンを使用した。
1名の皮膚科医がすべての患者を治療し、患者が月に一回通院した際に、同じ試 験員が治療効果の臨床上の評価をおこなった。
治療効果を次のように分類した。すなわち“優良“明確な美容上の利益が得られ た場合、“良”新しい毛髪がかなり再生したが美容上それほど明確でない場合、 “効果なし”全然生えないかまたは、ごくわずかしか再生しなかった場合。
35人の患者が、男性のアンドロゲン性脱毛症と診断された。
年令は17〜50歳だった。治療の期間は、約3カ月が15人、約6カ月が10 人、約9カ月が10人だった。
次の結果が得られた。
臨床効果 年齢(歳)患者の数“優良”良″ “効果なブ脱落者”17〜25 20 8  8 4 0 25〜40 10 4 2 2 2 >40 5 2 2 1 17〜25歳のグループのうち4人の患者は、すでにミノキシジル(Regai n登録商標)による治療で失敗した患者であるが、上記試験製剤では効果かなか った。25〜40歳のグループのうち4人の患者も、すでにミノキシジル(Re gain)による治療に失敗していたが、その4人全員が試験製剤で良好な効果 を示した。
男性アンドロゲン性脱毛症の患者の約80%が軽度〜重症の頭皮脂漏症にかかっ ていたが、前記試験製剤の試験期間前と試験期間中局所にステCイド(ベタメタ シン)とタール製剤にょる治療を同時に受けた。
2名の患者は、アトピー性皮膚炎にかかった不完全もしくは完全脱毛症であった 。そのうち1名は40歳の男性で20年間禿げていたが、10力月の試験薬によ る治療で、毛髪の完全な再生が観察された。他の1名の患者は、17歳の男性で 2〜3年間年間症であったが、8力月の試験薬による治療で、ごくわずかしか効 果を示さなかった。
ルードヴイヒ型の脱毛症の20〜49歳の5名の女性を6〜8力月間試験薬で治 療した。効果は“良”が3人で、残りの2人はごくわずかな結果しか得られなか った。両方ともミノキシジル(Regain)による 以前の治療結果よりも良 い結果が得られた。
39〜46歳の円形脱毛症の5名の女性を2〜9力月間治療した。
治療効果は“優良”だった。
乾せん症で髪の毛の状態が非常に悪い46歳の女性を9力月治療した。試験製剤 の治療効果は“優良”だった。
円板状LEにかかっている2名の34歳と40歳の女性は、それぞれ2ケ月と4 ケ月の治療で成功して“優良″の効果が得られ、病変部のごく中心部を除いて毛 髪が再生した。
結局、スクロース硫酸ナトリウム塩(水/エタノール/プロピレングリコールの ビヒクルによるスクロース硫酸ナトリウムの3%溶液)を含有する溶液を局所へ 3〜11力月間朝と夕方に投与することによって、その溶液は男性のアンドロゲ ン性脱毛症および、女性のルードヴイヒ塁の脱毛症に効果があることを示した。
さらに、この試験薬はアトピー性皮膚炎、乾せん症、円板状LEのような病気に かかっている不完全脱毛症、完全脱毛症および円形脱毛症の患者の治療に有効で あった。
治療に応答する患者の毛髪成長効果は、一般に治療の1ケ月後に明らかになった が、ミノキシジル(Regain)を局所へ箇ることによる治療と比較してみる と、試験製剤の方がめだって良い効果を示した。
[実施例16] 抗癌治療でおこる2次的脱毛を治療する際のスクロース硫酸ナトリウムの予防、 治療効果の臨床評果:パイロット試験実施例11で得たスクロース硫酸ナトリウ ムを含む試験製剤を、放射線治療および/または細胞増殖抑制抗癌治療をしてい る数名の患者に予防と治療のために使用した。1名の女性が抗癌治療をはじめて 直ちに試験製剤で治療を開始した。すなわち日に2回試験製剤を右側のまつげと 眉毛に塗り、左側は未治療の対照として残しておいた。治療を4週間続けた。治 療した側の眉毛とまつげは抜けなかったが、未治療の側は抜けた。他の4人の女 性(抗癌治療をしている)に髪の毛が抜けた後に、1日に2回頭皮に試験製剤を 局所投与した。その4人の女性は普通よりもはるかに速く毛髪が再生した。
結局、スクロース硫酸ナトリウムの3%W/W溶液の局所への塗布は、抗癌治療 による2次的脱毛を防止するのに有効であり、更にスクロース硫酸ナトリウムは 抗癌治療後の毛髪の再生を刺激する。さらに試験結果は、局所塗布がなされたス クロース硫酸ナトリウムか脱毛の防止のような美容上の目的に使用するのに有益 であることを示している。
[実施例17コ 脱毛症の治療でのスクラルファートの臨床上の評価:パイロット試験 5%の微粉末スクラルファート(く5ミクロンGiuliniChemie社製 、ドイツ)、25%のエタノール、25%のプロピレングリコールおよび45% の水を含有する組成物を、1日に2回頭皮に塗るのに使用した。この組成物を塗 るためのスポンジ製アプリケータ付きのビンに詰めた。個々の患者の試験製剤の 平均の消費量は、月に約1ビンだった。ハミルトン3等級のアンドロゲン性脱毛 症の55歳の男性1人に2力月間試験!!!剤を使った。頭皮の部分的に禿げた 箇所に短い硬毛が密に再生した。その効果は、治療をやめた後約4カ月間続いた 。ハミルトン等級3〜4の30〜48歳の6人のアンドロゲン性脱毛症の男性に 3〜6力月間試験製剤を使った。この6人の場合すべて、硬毛が明確に再生し、 その効果は治療の6〜8週間後に一般に認められるようになった。過去20年間 にわたって完全脱毛症であった50歳の1名の患者の場合、6週間試験製剤を塗 布した後、細くて短い硬毛が密に、頭皮全体に再生するのが認められた。水/エ タノール/プロピレングリコールビヒクルによる5%スクラルファートの微粉末 の懸濁液を1日に2回頭皮に局所的に塗ることによって中年の患者を含む男性の アンドロゲン性脱毛症の治療に有効であると結論することができる。
補正書の翻訳文提出ト訂正書面) (特許法第184条の8) 平成3年10月21日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.硫酸化単糖、硫酸化二糖、硫酸化オリゴ糖、その誘導体、塩または錯塩の治 療上もしくは予防上有効な量を、投与を必要とする患者に投与することからなる 脱毛症を治療および/または防止する方法。 2.硫酸化単糖、硫酸化二糖または硫酸化オリゴ糖が多硫酸化糖である請求項1 に記載の方法。 3.単糖が、キシロース、フルクトースおよびグルコースからなる群から選択さ れる請求項1または2に記載の方法。 4.二糖がスクロース、ラクトース、マルトースおよびセロビオースからなる群 から選択される請求項1または2に記載の方法。 5.二糖がスクロース、スクロース誘導体、その錯塩または塩である請求項4に 記載の方法。 6.二糖が少なくとも四硫酸化の糖である請求項5に記載の方法。 7.多硫酸化二糖が、スクロース五硫酸、スクロース六硫酸、スクロース七硫酸 およびスクロース八硫酸からなる群から選択される請求項6に記載の方法。 8.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、例えばNa,K,Ca ,MgもしくはBaのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、またはA l,Zn,Cu,Zr,Ti,Bi,MnもしくはOsからなる群から選択され る金属、または例えばアミノ酸のような有機塩基と、錯塩を形成するかもしくは 塩を形成する請求項1に記載の方法。 9.多硫酸化スクロースがカリウム塩もしくはナトリウム塩の形態である請求項 5に記載の方法。 10.硫酸化スクロースの錯塩がスクラルフアートである請求項5に記載の方法 。 11.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、ヒアルロン酸、デル マタン硫酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパランおよびヘパラン硫酸 からなる群から選択されるグルコサミノグリカンと組合わされている請求項1〜 10のいずれか1つに記載の方法。 12.硫酸化単糖、碑酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、軟膏、ローション剤 、ゲル剤、クリーム剤、乳剤、水剤、懸濁剤、シャンプー、ヘアトニック、ヘア コンディショナー、せっけん、香油、スプレー、パスタ剤、粉剤、スポンジ、ス トリップ、プラスター、パッドもしくはドレッシングの形態のような適切な配合 剤でまたは櫛もしくはブラシから、治療上および/または予防上の有効投与量で 局所に塗布され、硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が粉末もしく は溶液の形感、またはリポソームもしくはミセルの形態で、ビヒクルもしくは放 出系に、約0.001〜99%w/w、一般に約0.01〜50%w/w例えば 約0.05〜30%w/w、好ましくは約0.1〜20%w/w例えば約0.5 〜15%w/wの濃度で混合されている請求項1〜11のいずれか1つに記載の 方法。 13.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、水剤、懸濁剤、リポ ソーム、ミセルもしくは移植物のような適切な配合剤で治療上および/または予 防上の有効投与量にて、約0.001〜99%w/w、一般に約0.01〜50 %w/w例えば約0.05〜30%w/w、好ましくは約0.1〜20%w/w 例えば約0.5〜15%w/wの濃度で、皮膚内、皮下もしくは頭皮に、注射も しくは他の方法にて非経口で導入される請求項1〜11のいずれか1つに記載の 方法。 14.硫酸化単糖、硫酸化二糖、硫酸化オリゴ糖、その誘導体、塩または錯塩の 、脱毛症の治療および/または防止用の組成物の製造への使用。 15.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が多硫酸化糖である請求 項14に記載の使用。 16.単糖が、キシロース、フルクトースおよびグルコースからなる群から選択 される請求項14または15に記載の使用。 17.二糖がスクロース、ラクトース、マルトースおよびセロビオースからなる 群から選択される請求項14または15に記載の使用。 18.二糖がスクロース、スクロース誘導体、その錯塩または塩である請求項1 7に記載の使用。 19.二糖が少なくとも四硫酸化の糖である請求項18に記載の使用。 20.多硫酸化二糖が、スクロース五硫酸、スクロース六硫酸、スクロース七硫 酸およびスクロース八硫酸からなる群から選択される請求項19に記載の使用。 21.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、例えばNa,K,C a,MgもしくはBaのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、または Al,Zn,Cu,Zr,Ti,Bi,MnもしくはOsからなる群から選択さ れる金属、または例えばアミノ酸のような有機塩基と、錯塩を形成するかもしく は塩を形成する請求項14に記載の使用。 22.多硫酸化スクロースがカリウム塩もしくはナトリウム塩の形態である請求 項18に記載の使用。 23.硫酸化スクロースの錯塩がスクラルフアートである請求項18に記載の使 用。 24.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、ヒアルロン酸、デル マタン硫酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパランおよびヘパラン硫酸 からなる群から選択されるグルコサミノグリカンと組合わされている請求項14 〜23のいずれか1つに記載の使用。 25.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、軟膏、ローション剤 、ゲル剤、クリーム剤、膏薬、乳剤、水剤、懸濁剤、シャンプー、ヘアトニック 、ヘアコンディショナー、せっけん、香油、スプレー、パスタ剤、粉剤、スポン ジ、ストリップ、プラスター、パッドもしくはドレッシングの形態のような適切 な配合剤でまたは櫛もしくはブラシから、治療上および/または予防上の有効投 与量で局所に塗布され、硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が粉末 もしくは溶液の形態、またはリポソームもしくはミセルの形態で、ビヒクルもし くは放出系に、約0.001〜99%w/w、一般に約0.01〜50%w/w 例えば約0.05〜30%w/w、好ましくは約0.1〜20%w/w例えば約 0.5〜15%w/wの濃度で混合されている請求項14〜24のいずれか1つ に記載の使用。 26.硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖が、水剤、懸濁剤、リポ ソーム、ミセルもしくは移植物のような適切な配合剤で治療上および/または予 防上の有効投与量にて、約0.001〜99%w/w、一般に約0.01〜50 %w/w例えば約0.05〜30%w/w、好ましくは約0.1〜20%w/w 例えば約0.5〜15%w/wの濃度で、皮膚内、皮下もしくは頭皮に、注射も しくは他の方法にて非経口で導入される請求項14〜24のいずれか1つに記載 の使用。 27.脱毛を減らすかもしくは防止しおよび/または毛髪の天然の色を保持する ための硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖の使用。 28.脱毛を減らすかもしくは防止しおよび/または毛髪の天然の色を保持する 組成物の製造に対する、硫酸化単糖、硫酸化二糖もしくは硫酸化オリゴ糖の使用 。
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