JPH11130636A - 毛髪用化粧料 - Google Patents

毛髪用化粧料

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JPH11130636A
JPH11130636A JP9312775A JP31277597A JPH11130636A JP H11130636 A JPH11130636 A JP H11130636A JP 9312775 A JP9312775 A JP 9312775A JP 31277597 A JP31277597 A JP 31277597A JP H11130636 A JPH11130636 A JP H11130636A
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hair
glucan
sulfated
glucose
constituent sugar
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Masumi Takei
増美 竹井
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛包を活性化して発毛及び毛髪の成長を促進
し、また頭皮の状態を改善して、ふけやかゆみを防止,
改善することのできる毛髪用化粧料を得る。 【解決手段】 構成糖であるグルコースの2位又は6位
を硫酸化したβ-1,3-グルカン、及び構成糖であるグル
コースの2位及び6位を硫酸化したβ-1,3-グルカンよ
り選ばれる1種又は2種以上を含有させる。硫酸化され
た構成糖の割合は、15〜85モル%、すなわち硫酸基
を導入した水酸基/全水酸基のモル比がほぼ0.037
5〜0.4の範囲となるようにすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛包を活性化して
発毛及び毛髪の成長を促進し、また頭皮の状態を改善し
て、ふけやかゆみを防止,改善することのできる毛髪用
化粧料に関する。さらに詳しくは、構成糖であるグルコ
ースの2位及び/又は6位を硫酸化したβ-1,3-グルカ
ンを含有して成る毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、脱毛症の防止,改善を目的と
した毛髪用化粧料が開発されてきた。脱毛症のうち、男
性型脱毛症の占める割合が高いことから、特に抗アンド
ロゲン作用を有する成分の応用が検討され、活性型テス
トステロンであるジヒドロテストステロンの受容体への
結合を競合的に阻害するものや、テストステロンからジ
ヒドロテストステロンへの変換を触媒する酵素であるテ
ストステロン5α-リダクターゼを阻害するものが開示さ
れてきた。前者としては酢酸シプロテロンが、後者とし
てはアンドロスタノン誘導体,ビシクロヘプテノン誘導
体,フェノキシブタン誘導体,トコフェリルキノン,ト
ロポロン誘導体,ユビキノン等の他、シソ科植物,キク
科植物をはじめ多くの植物の抽出物が挙げられる。
【0003】また、2,4-ジアミノ-6-ピペリジノピリミ
ジン-3-オキシド(ミノキシジル),セファランチン,
ビタミンE誘導体,塩化カルプロニウム等、頭皮の血行
促進作用を有するものや、アデノシン三リン酸,ウロガ
ストロン,バイカレイン,パンテテイン-S-スルホン
酸,奇数鎖脂肪酸誘導体といった毛母細胞をはじめ毛包
を活性化する作用を有するものの応用も検討されてい
る。
【0004】しかしながら脱毛症の発症は、テストステ
ロン依存性の男性型脱毛症の他に、老化や栄養不良,ス
トレス等種々の原因により見られる。このような男性型
以外の脱毛症には、抗アンドロゲン作用を有する成分の
効果は期待できず、また上記した抗アンドロゲン作用を
有する成分の中には、副作用の発現が懸念されたり、化
粧料基剤中での安定性が悪かったり、作用効果が不十分
であったりするものも少なくなかった。さらに、植物抽
出物等天然物を基原とするものについては、一定の品質
のものを得るのが困難で、さらに化粧料への配合に際し
好ましくない色や臭いを有するものも多かった。
【0005】一方、頭皮血行促進作用や毛包活性化作用
を有すると報告されたものについても、低濃度で十分な
作用効果の得られるものは少なく、安定性及び安全性上
問題のあるものも存在していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、毛包の活性化により、種々の原因により生じる薄毛
や脱毛症において発毛及び毛髪の成長を促進し得る毛髪
用化粧料を得ることを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め検討を行った結果、構成糖であるグルコースの2位及
び/又は6位を硫酸化したβ-1,3-グルカンにきわめて
高い毛包活性化作用を見いだし、これを毛髪用化粧料に
応用することにより本発明を完成するに至った。なお、
硫酸化多糖の発毛促進作用については特開平9−188
607において開示されているが、今回本発明者は多糖
類のうちβ-1,3-グルカンを用い、構成糖の2位及び/
又は6位を特異的に硫酸化したものが、特に優れた毛包
活性化作用を示し、製剤安定性及び安全性状も問題がな
く、使用感的にも優れることを見いだした。
【0008】すなわち本発明においては、構成糖である
グルコースの2位又は6位を硫酸化したβ-1,3-グルカ
ン、及び構成糖であるグルコースの2位及び6位を硫酸
化したβ-1,3-グルカンより選ばれる1種又は2種以上
を、毛髪用化粧料基剤に含有させる。
【0009】
【作用】本発明において用いる硫酸化β-1,3-グルカン
の毛包活性化作用を以下に示す。硫酸化β-1,3-グルカ
ンとしては、後述する製造例3の2-O-,6-O-硫酸化β
-1,3-グルカン(反応に用いたβ-1,3-グルカンの分子
量;2,450,-OSO3H/-OHモル比;0.2
5)を用いた。
【0010】毛包活性化作用は、マウス毛包由来の培養
細胞を用いて測定した。まず、4日齢のICRマウス皮
膚より分離,採取した毛包を洗浄後トリプシン処理し、
1ウェル当たり1×105個となるようにコラーゲンプ
レートに播種し、ストレプトマイシン100μg/m
l,ペニシリン100IU/ml及び牛胎仔血清10容
量%を添加したダルベッコ修正基礎培地(DMEM)に
て、炭酸ガス分圧5%の空気中で24時間培養した。次
いで培地を、インシュリン5μg/ml,上皮成長因子
(EGF)5ng/ml,ヒドロコルチゾン0.5μg
/ml,カルシウムイオン0.03mM及び0.002
〜0.063重量%の硫酸化β-1,3-グルカンを含むM
CDB153高アミノ酸培地に交換してインキュベート
し、4日目に、2-(4,5-ジメチル-2-チアゾリル)-3,5-ジ
フェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を0.4m
g/ml含有する前記培地に交換して37℃で2時間培
養し、毛包よりテトラゾリウム環の開環により生じるフ
ォルマザンを2-プロパノール200μlで抽出し、56
0nmにおける吸光度により測定した。なお、硫酸化β
-1,3-グルカンを添加せずに同様に処理した系を対照と
し、対照における吸光度を100.0として表した活性
化指数を求め、表1に示した。
【0011】
【表1】 表1において、硫酸化β-1,3-グルカンを0.002〜
0.063重量%添加した場合、濃度依存的に活性化指
数の有意な上昇が見られ、0.002重量%以上の添加
で有意な毛包活性化が認められていた。なおいずれの添
加濃度においても、毛包に対する細胞毒性は認められな
かった。
【0012】また硫酸化β-1,3-グルカンは、毛包活性
化を示す濃度とほぼ同濃度で頭皮の状態を改善し、ふけ
やかゆみを防止,改善する作用をも発揮した。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において有効成分として毛
髪用化粧料に含有させる硫酸化β-1,3-グルカンは、β-
1,3-グルカンの構成糖であるグルコースの2位又は6
位、或いは2位及び6位に硫酸基を導入するか、2位及
び/又は6位の水酸基をスルホン化して得ることができ
る。硫酸基の導入は、他の水酸基をアセチル基やベンジ
ル基等により保護した後、硫酸を加えて加熱する方法
や、硫酸基転移酵素を用いた硫酸エステル化により行う
ことができる。またスルホン化は、同様に他の水酸基を
保護した後、クロルスルホン酸-ピリジン,三酸化イオ
ウ-N,N-ジメチルホルムアミド等のスルホン化試薬を反
応させて行うことができる。
【0014】硫酸化させるβ-1,3-グルカンとしては、
分子量900〜20,000程度のものが好ましく使用
でき、グルコースを化学的にβ-1,3-結合させて得たも
のの他、酵母細胞壁や担子菌子実体より得たものや、カ
ードラン等細菌により菌体外に産生されるものを使用す
ることができる。
【0015】β-1,3-グルカンの硫酸化度は、硫酸化さ
れたグルコースのモル%にして15〜80%、すなわち
硫酸基を導入した水酸基/全水酸基のモル比がほぼ0.
0375〜0.4の範囲とすることが、毛包の活性化作
用及び頭皮の皮膚状態改善作用の点で好ましい。なお毛
髪用化粧料への配合量としては、製剤安定性への影響や
バイオアベイラビリティ等を考慮すると、0.001〜
10重量%程度が適当である。
【0016】本発明に係る毛髪用化粧料は、ローション
剤,乳剤,ゲル剤,クリーム,軟膏等の剤形で提供する
ことができ、ヘアーローション,ヘアートニック,ヘア
ーミルク,ヘアージェル,ヘアークリーム,ヘアーパッ
ク,ヘアートリートメント,ヘアーシャンプー,ヘアー
リンスといった形態の養毛剤及び毛髪用化粧料として提
供できる。
【0017】なお、本発明に係る毛髪用化粧料には、本
発明の特徴を損なわない範囲で、油脂類,低級アルコー
ル類,多価アルコール類,界面活性剤,保湿剤,細胞賦
活剤,殺菌剤,防腐剤,紫外線吸収剤,香料等、通常毛
髪用化粧料において用いられる原料や添加剤を含有させ
ることができる。
【0018】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。まず、本発明に係る毛髪用化粧料に含
有させる硫酸化β-1,3-グルカンの製造例を表2に示し
た。これらはβ-1,3-グルカンの硫酸基を導入する基以
外の水酸基をアセチル化して保護した後、三酸化イオウ
-N,N-ジメチルホルムアミド複合体により水酸基をスル
ホン化して得た。なお三酸化イオウ-N,N-ジメチルホル
ムアミド複合体は、N,N-ジメチルホルムアミド1,50
0mlに、三酸化イオウ900gを氷冷下攪拌しながら
添加して調製した。スルホン化は、各製造例について部
分的にアセチル化したβ-1,3-グルカン100gをN,N-
ジメチルホルムアミド700mlと混合し、これに三酸
化イオウ-N,N-ジメチルホルムアミド複合体を、硫酸化
度の程度に応じて250〜500g添加し、15℃以下
の温度で約3時間反応させることにより行った。硫酸化
β-1,3-グルカンは反応混合物を氷水に溶解し、希水酸
化ナトリウムを添加して中和してろ過した後、ろ液に等
容量のメタノールを加えて沈殿とした。この沈殿を5l
の精製水に溶解し、3日間透析した後、メタノールによ
り再度沈殿させて精製した。
【表2】
【0019】続いて、本発明に係る毛髪化粧料の実施例
の処方を示す。
【0020】 [実施例1] ヘアーローション (1)エタノール 56.0(重量%) (2)ビタミンB6 0.1 (3)2-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例1) 0.2 (4)1,3-ブチレングリコール 2.5 (5)香料 0.1 (6)精製水 41.1 製法:(1)に(5)を溶解し、(2)〜(4)とともに順次(6)に
添加,混合する。
【0021】 [実施例2] 育毛剤 (1)エタノール 60.0(重量%) (2)酢酸トコフェロール 0.5 (3)6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例2) 1.0 (4)2-O-,6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例3) 1.0 (5)プロピレングリコール 2.0 (6)香料 0.1 (7)精製水 35.4 製法:(1)に(6)を溶解し、(2)〜(5)とともに順次(7)に
添加,混合する。
【0022】 [実施例3] ヘアフォーム (原液処方) (1)メチルセルロース 2.50(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (3)シリコーン油 5.00 (4)ジプロピレングリコール 7.00 (5)エタノール 15.00 (6)2-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例4) 0.50 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.15 (8)香料 0.10 (9)精製水 68.75 (充填処方) 原液 90.0 液化石油ガス 10.0 製法:(3)を(2)と(4)の溶解物に添加し、ホモミキサー
で均一に乳化する。これを(1),(5)〜(9)の溶液に添
加,混合する。充填は缶に原液を充填し、バルブ装着後
液化石油ガスを充填して行う。
【0023】 [実施例4] ヘアジェル (1)カルボキシビニルポリマー 0.50(重量%) (2)6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例5) 0.20 (3)2-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例9) 1.50 (4)グリセリン 2.00 (5)水酸化ナトリウム 0.05 (6)エタノール 20.00 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ステアリル 0.20 エーテル (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)香料 0.10 (10)精製水 75.35 製法:(1)を(4)と(10)の一部で分散する。これに、
(2),(3)及び(6)〜(9)を(10)の残部に溶解して添加、混
合し、(5)を加えて増粘させる。
【0024】 [実施例5] セットローション (1)ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 5.00(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (3)香料 0.10 (4)エタノール 30.00 (5)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン変性 0.50 ジメチルポリシロキサン (6)グリセリン 2.00 (7)2-O-,6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例6) 0.25 (8)精製水 62.05 製法:(1)〜(3)を(4)に添加して均一に溶解する。これ
に、あらかじめ溶解した(5)〜(8)の水相成分を加え、溶
解する。
【0025】 [実施例6] ヘアートリートメント (1)流動パラフィン 15.00(重量%) (2)ワセリン 15.00 (3)ミツロウ 2.00 (4)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 3.00 (5)グリセリン 5.00 (6)カルボキシビニルポリマー 0.05 (7)キサンタンガム 0.05 (8)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.10 (9)精製水 59.69 (10)水酸化ナトリウム 0.02 (11)2-O-,6-O-β-1,3-グルカン(製造例7) 0.01 (12)2-O-,6-O-β-1,3-グルカン(製造例8) 0.01 (13)2-O-,6-O-β-1,3-グルカン(製造例10) 0.02 (14)香料 0.05 製法:(1)〜(3)の油相成分を加熱溶解し、80℃とす
る。一方(4)〜(9)の水相成分を混合,加熱溶解し、80
℃とする。これに前記油相を攪拌しながら加え、ホモジ
ナイザーにより均一に乳化する。冷却後30℃で(10)〜
(14)を添加,混合する。
【0026】 [実施例7] シャンプー (1)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル硫酸 30.00(重量%) エステルナトリウム塩(30重量%水溶液) (2)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 10.00 (30重量%水溶液) (3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.00 (4)グリセリン 1.00 (5)デヒドロ酢酸ナトリウム 0.20 (6)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.05 (7)香料 0.10 (8)精製水 54.15 (9)2-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例1) 0.25 (10)6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例2) 0.25 製法:(8)を70℃に加熱し、(1)〜(6)を添加し、均一
に溶解して冷却し、30℃で(7),(9),(10)を添加,混
合する。
【0027】 [実施例8] ヘアーリンス (1)シリコーン油 3.000(重量%) (2)流動パラフィン 1.000 (3)セタノール 1.500 (4)ステアリルアルコール 1.000 (5)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.700 (6)グリセリン 3.000 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.200 (8)緑色3号 0.002 (9)精製水 89.442 (10)香料 0.150 (11)2-O-,6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例3) 0.002 (12)2-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例4) 0.002 (13)6-O-硫酸化β-1,3-グルカン(製造例5) 0.002 製法:(5)〜(9)の水相成分を混合,溶解して70℃に加
熱する。一方(1)〜(4)の油相成分を混合し、70℃に加
熱する。前記水相に油相を添加してホモミキサーにて乳
化し、冷却後40℃にて(10)〜(13)を添加,混合する。
【0028】上記実施例のうち、実施例1,実施例2及
び実施例6について、薄毛や脱毛症状を有するパネラー
による使用試験を行った。パネラーとしては、顕著な薄
毛や脱毛症状を有する20〜60才代の男性及び女性を
1群20名として用いた。各実施例において、硫酸化β
-1,3-グルカンを精製水に代替したものをそれぞれ比較
例1,比較例2及び比較例6とし、実施例及び比較例を
各群にブラインドにてそれぞれ1日2回、6カ月間使用
させた。使用試験開始前及び終了後の毛髪の状態を写真
撮影により表3に示す判定基準に従って評価し、20名
の平均値を算出して表4に示した。
【表3】
【0029】
【表4】 表4において示されるように、本発明の実施例使用群で
は、いずれにおいても発毛及び毛髪成長の有意な促進が
認められていた。特に、製造例2の6-O-硫酸化β-1,3-
グルカン及び製造例3の2-O-,6-O-硫酸化β-1,3-グル
カンを各1.0重量%含有する実施例2使用群では、薄
毛及び脱毛の顕著な改善が見られた。これに対し、各比
較例使用群では毛髪の状態にはほとんど変化は認められ
なかった。
【0030】次に実施例6〜実施例8について、ふけ及
びかゆみの改善効果を評価した。上記と同様に、各実施
例において硫酸化β-1,3-グルカンを精製水に代替した
ものを各比較例とした。1群20名の顕著なふけ及びか
ゆみを有する20才〜50才代の男女パネラーを用い、
各群に実施例及び比較例をブラインドにて1日1回、1
週間使用させ、1週間後のふけ及びかゆみの症状につい
て、「改善」,「やや改善」,「変化無し」の三段階に
て評価させ、各評価を得たパネラー数にて表5に示し
た。
【0031】
【表5】 表5より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
ふけについては75%以上、かゆみについては70%以
上のパネラーで明確な改善を認めており、症状が全く改
善されなかったパネラーはいなかった。これに対し、各
比較例使用群では明確な改善を認めたパネラーはおら
ず、ふけについては70%、かゆみについては60%以
上のパネラーで症状の改善傾向を認めなかった。
【0032】なお本発明の実施例1〜実施例8において
は、25℃で6カ月間保存した場合に状態の変化は認め
られず、良好な安定性を示した。また、男性パネラー3
0名による48時間の閉塞貼付試験において皮膚刺激性
は認められず、男女パネラー35名による使用試験にお
いても、使用時の刺激感や不快感は認められなかった。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、毛
包を活性化することにより発毛及び毛髪成長を有効に促
進し、さらに頭皮の状態を改善してふけやかゆみを良好
に防止,改善し得る毛髪用化粧料を得ることができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成糖であるグルコースの2位又は6位
    を硫酸化したβ-1,3-グルカン、及び構成糖であるグル
    コースの2位及び6位を硫酸化したβ-1,3-グルカンよ
    り選ばれる1種又は2種以上を含有して成る、毛髪用化
    粧料。
  2. 【請求項2】 硫酸化された構成糖の割合が、15〜8
    5モル%であることを特徴とする、請求項1に記載の毛
    髪用化粧料。
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