JPH09188607A - 発毛促進剤 - Google Patents
発毛促進剤Info
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- JPH09188607A JPH09188607A JP8001067A JP106796A JPH09188607A JP H09188607 A JPH09188607 A JP H09188607A JP 8001067 A JP8001067 A JP 8001067A JP 106796 A JP106796 A JP 106796A JP H09188607 A JPH09188607 A JP H09188607A
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- hair growth
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発毛促進効果に優れ、且つ、高い安全性を有
する発毛促進剤及びこれを含有する頭髪用、頭皮用及び
育毛用の化粧料を提供することを課題とする。 【解決手段】 硫酸化多糖及び／又は生理的に許容され
るその塩からなる塩、特に好ましくは牛の気管軟骨を含
む肺臓の抽出物を発毛促進剤とし、これを含むものを頭
髪用、頭皮用及び育毛用の化粧料とする。
する発毛促進剤及びこれを含有する頭髪用、頭皮用及び
育毛用の化粧料を提供することを課題とする。 【解決手段】 硫酸化多糖及び／又は生理的に許容され
るその塩からなる塩、特に好ましくは牛の気管軟骨を含
む肺臓の抽出物を発毛促進剤とし、これを含むものを頭
髪用、頭皮用及び育毛用の化粧料とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、発毛促進剤及び化
粧料に関し、詳しくは、安全性が高く、且つ、発毛促進
効果の優れた発毛促進剤及び化粧料に関する。
粧料に関し、詳しくは、安全性が高く、且つ、発毛促進
効果の優れた発毛促進剤及び化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】いつまでも豊富で黒く美しい頭髪を維持
することは、老若男女を問わず、多くの人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会に於いては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症等の頭髪に係
わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増大
している。
することは、老若男女を問わず、多くの人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会に於いては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症等の頭髪に係
わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増大
している。
【０００３】この様な状況を反映して、これまでに、ヨ
クイニン、イチョウ、ショウガ等の生薬抽出エキス、ビ
タミンＥやアロキサジン、アデノシン−３’、５’−サ
イクリックモノフォスフェート（ｃ−ＡＭＰ）等が育毛
剤として開発されてきた。
クイニン、イチョウ、ショウガ等の生薬抽出エキス、ビ
タミンＥやアロキサジン、アデノシン−３’、５’−サ
イクリックモノフォスフェート（ｃ−ＡＭＰ）等が育毛
剤として開発されてきた。
【０００４】しかしながら、これらの育毛剤は、いずれ
も育毛作用が今一つである上に、なかには、ブームを呼
んだ１０１の様に、皮膚炎などの副作用をおこす等、安
全上好ましくないものもあり、今のところ、実用に耐え
られるものが得られていない。それ故、育毛作用に優
れ、且つ、安全性の優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
も育毛作用が今一つである上に、なかには、ブームを呼
んだ１０１の様に、皮膚炎などの副作用をおこす等、安
全上好ましくないものもあり、今のところ、実用に耐え
られるものが得られていない。それ故、育毛作用に優
れ、且つ、安全性の優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
【０００５】一方、硫酸化多糖が保湿作用を有すること
及び抗血液凝結作用を有することは知られていたが、こ
れらの化合物に発毛促進作用があることは知られていな
かった。
及び抗血液凝結作用を有することは知られていたが、こ
れらの化合物に発毛促進作用があることは知られていな
かった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる観点
に鑑みなされたものであり、発毛促進効果に優れ、且
つ、高い安全性を有する発毛促進剤並びにこれを含有す
る頭髪用、頭皮用及び育毛用の化粧料を提供することを
課題とする。
に鑑みなされたものであり、発毛促進効果に優れ、且
つ、高い安全性を有する発毛促進剤並びにこれを含有す
る頭髪用、頭皮用及び育毛用の化粧料を提供することを
課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、各種生体由来物質及び生体からの抽
出物並びにその精製物について、育毛作用を指標に、広
くスクリーニングを重ねた結果、硫酸化多糖が優れた発
毛促進作用を有することを見いだし、発明を完成させ
た。即ち、本発明は、硫酸化多糖及び／又は生理的に許
容されるその塩からなる発毛促進剤、並びに、前記発毛
促進剤を含む頭髪及び頭皮用化粧料及び育毛用化粧料で
ある。
を解決するために、各種生体由来物質及び生体からの抽
出物並びにその精製物について、育毛作用を指標に、広
くスクリーニングを重ねた結果、硫酸化多糖が優れた発
毛促進作用を有することを見いだし、発明を完成させ
た。即ち、本発明は、硫酸化多糖及び／又は生理的に許
容されるその塩からなる発毛促進剤、並びに、前記発毛
促進剤を含む頭髪及び頭皮用化粧料及び育毛用化粧料で
ある。
【０００８】以下、本発明について詳細に説明する。
【０００９】（１）本発明の発毛促進剤 本発明の発毛促進剤は、硫酸化多糖及び生理的に許容さ
れるその塩からなる。ここで、本発明に於ける硫酸化多
糖とは、多糖が硫酸化されたものであればよく、特に多
硫酸化された多糖が好ましい。このような硫酸化多糖と
して、多硫酸化されたムコ多糖、例えば、キチン、キト
サン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、コンドロ
イチンポリ硫酸、ヒアルロン酸、ヘパリン、ヘパラン硫
酸、ケラタン硫酸、ケラタンポリ硫酸等のムコ多糖の多
硫酸化物が挙げられる。これらのムコ多糖のうち、コン
ドロイチンポリ硫酸、ケラタンポリ硫酸のように硫酸化
度の高いものは、さらに多硫酸化してもよいが、そのま
ま用いることもできる。
れるその塩からなる。ここで、本発明に於ける硫酸化多
糖とは、多糖が硫酸化されたものであればよく、特に多
硫酸化された多糖が好ましい。このような硫酸化多糖と
して、多硫酸化されたムコ多糖、例えば、キチン、キト
サン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、コンドロ
イチンポリ硫酸、ヒアルロン酸、ヘパリン、ヘパラン硫
酸、ケラタン硫酸、ケラタンポリ硫酸等のムコ多糖の多
硫酸化物が挙げられる。これらのムコ多糖のうち、コン
ドロイチンポリ硫酸、ケラタンポリ硫酸のように硫酸化
度の高いものは、さらに多硫酸化してもよいが、そのま
ま用いることもできる。
【００１０】また、本発明に用いる硫酸化多糖として、
ヘパリン類似物質（ヘパリノイド）も好適に用いられ
る。本発明でいうヘパリン類似物質は、日本薬局方外薬
品規格（１９９３）に記載されているヘパリン類似物質
に限らず、セルロース硫酸、キチン硫酸、キトサン硫
酸、ペクチン硫酸、コンドロイチンポリ硫酸、イヌリン
硫酸、アルギン酸硫酸、グリコーゲン硫酸、ラミナリン
硫酸、ガラクタン硫酸、レバン硫酸等が含まれる。これ
らの中には、コンドロイチンポリ硫酸のように前記のム
コ多糖に分類されるものもある。
ヘパリン類似物質（ヘパリノイド）も好適に用いられ
る。本発明でいうヘパリン類似物質は、日本薬局方外薬
品規格（１９９３）に記載されているヘパリン類似物質
に限らず、セルロース硫酸、キチン硫酸、キトサン硫
酸、ペクチン硫酸、コンドロイチンポリ硫酸、イヌリン
硫酸、アルギン酸硫酸、グリコーゲン硫酸、ラミナリン
硫酸、ガラクタン硫酸、レバン硫酸等が含まれる。これ
らの中には、コンドロイチンポリ硫酸のように前記のム
コ多糖に分類されるものもある。
【００１１】本発明においては、硫酸化多糖中の硫酸基
の数には特に制限はない。通常、硫酸化多糖の単糖１分
子あたりの硫酸基の数は平均０．５５〜５であり、この
範囲に入る硫酸化多糖は本発明において用いることが可
能である。また、好ましい単糖１分子当たりの硫酸基の
数は、０．６〜２．９分子であり、更に好ましくは０．
７〜２分子である。
の数には特に制限はない。通常、硫酸化多糖の単糖１分
子あたりの硫酸基の数は平均０．５５〜５であり、この
範囲に入る硫酸化多糖は本発明において用いることが可
能である。また、好ましい単糖１分子当たりの硫酸基の
数は、０．６〜２．９分子であり、更に好ましくは０．
７〜２分子である。
【００１２】又、本発明にいうヘパリン類似物質はその
分子量には特に制限されない。本発明にいうヘパリン類
似物質の平均分子量は、通常、１０００〜１０００００
００程度であり、ヘパリン類似物質として好ましい分子
量は、５０００〜１００００００、更に好ましくは、１
００００〜１０００００程度である。
分子量には特に制限されない。本発明にいうヘパリン類
似物質の平均分子量は、通常、１０００〜１０００００
００程度であり、ヘパリン類似物質として好ましい分子
量は、５０００〜１００００００、更に好ましくは、１
００００〜１０００００程度である。
【００１３】本発明における硫酸化多糖は、一般的に入
手できる硫酸化多糖をそのまま用いてよい。又、多糖を
硫酸化する、又は、天然に存在する硫酸化多糖を抽出す
る等の方法により得ることもできる。
手できる硫酸化多糖をそのまま用いてよい。又、多糖を
硫酸化する、又は、天然に存在する硫酸化多糖を抽出す
る等の方法により得ることもできる。
【００１４】多糖の硫酸化は通常の方法に従って行えば
良く、例えば、ピリジン等を溶媒にクロロスルホン酸等
の硫酸化剤を作用させれば良い。又、ムコ多糖等の多硫
酸化も通常の方法にしたがって行えばよく、使用する溶
媒、硫酸化剤は上記硫酸化に用いられるものを利用して
よい。
良く、例えば、ピリジン等を溶媒にクロロスルホン酸等
の硫酸化剤を作用させれば良い。又、ムコ多糖等の多硫
酸化も通常の方法にしたがって行えばよく、使用する溶
媒、硫酸化剤は上記硫酸化に用いられるものを利用して
よい。
【００１５】又、本発明のヘパリン類似物質は、生体に
自然に存在するものをそのまま用いても良い。この様な
天然物質としては、ヘパリン、コンドロイチンポリ硫
酸、ケラタンポリ硫酸、牛の気管軟骨を含む肺臓の抽出
物等が挙げられる。これらの内最も好ましいものは、牛
の気管軟骨を含む肺臓の抽出物中の多硫酸化物である。
自然に存在するものをそのまま用いても良い。この様な
天然物質としては、ヘパリン、コンドロイチンポリ硫
酸、ケラタンポリ硫酸、牛の気管軟骨を含む肺臓の抽出
物等が挙げられる。これらの内最も好ましいものは、牛
の気管軟骨を含む肺臓の抽出物中の多硫酸化物である。
【００１６】抽出は常法に従って行えば良く、例えば、
水、エタノールやメタノール等のアルコール類、アセト
ンやメチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、ジクロロメタ
ンやクロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、アセトニ
トリル等のニトリル類から選ばれる１種又は２種以上の
溶媒を抽出材料の１〜１０倍加え、室温又は沸点付近の
温度下数時間から数日間浸漬し、濾過などで不溶分を除
去し溶媒を溜去すれば良い。この様な抽出物は更にカラ
ムクロマトグラフィー、液液抽出、再結晶などで更に精
製しても良い。
水、エタノールやメタノール等のアルコール類、アセト
ンやメチルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテ
ルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、ジクロロメタ
ンやクロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、アセトニ
トリル等のニトリル類から選ばれる１種又は２種以上の
溶媒を抽出材料の１〜１０倍加え、室温又は沸点付近の
温度下数時間から数日間浸漬し、濾過などで不溶分を除
去し溶媒を溜去すれば良い。この様な抽出物は更にカラ
ムクロマトグラフィー、液液抽出、再結晶などで更に精
製しても良い。
【００１７】又、生理的に許容される硫酸化多糖の塩と
しては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属、カル
シウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニ
ウム、トリエチルアミンやトリエタノールアミン等の有
機アミン、アルギニンやリジン等の塩基性アミノ酸等と
の塩が例示できる。
しては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属、カル
シウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニ
ウム、トリエチルアミンやトリエタノールアミン等の有
機アミン、アルギニンやリジン等の塩基性アミノ酸等と
の塩が例示できる。
【００１８】本発明の発毛促進剤は、上記硫酸化多糖又
は生理的に許容されるその塩を単独で用いてもよいし、
任意の２種又はそれ以上の混合物として用いてもよい。
なお、発毛は毛髪を支えている皮膚と毛髪自身との両方
の働きの成果であり、本発明の発毛促進剤は少なくとも
その一方に働きかけて発毛を促進するものと考えられ
る。
は生理的に許容されるその塩を単独で用いてもよいし、
任意の２種又はそれ以上の混合物として用いてもよい。
なお、発毛は毛髪を支えている皮膚と毛髪自身との両方
の働きの成果であり、本発明の発毛促進剤は少なくとも
その一方に働きかけて発毛を促進するものと考えられ
る。
【００１９】（２）本発明の化粧料 上記のような作用を有する発毛促進剤は、単独で又は適
宜必要なものを混合することにより化粧料、医薬品等と
することができる。
宜必要なものを混合することにより化粧料、医薬品等と
することができる。
【００２０】すなわち、本発明の化粧料は上記発毛促進
剤の発毛促進作用を利用した、頭髪用の化粧料、頭皮用
の化粧料である。又、本発明の発毛促進剤は、既に存在
する毛髪の保全等、育毛のためにも好ましい作用を有す
ることが期待され、かかる視点から、上記発毛促進剤を
含む育毛用化粧料を得ることができる。
剤の発毛促進作用を利用した、頭髪用の化粧料、頭皮用
の化粧料である。又、本発明の発毛促進剤は、既に存在
する毛髪の保全等、育毛のためにも好ましい作用を有す
ることが期待され、かかる視点から、上記発毛促進剤を
含む育毛用化粧料を得ることができる。
【００２１】本発明の発毛促進剤の好ましい配合量は、
硫酸化多糖及びその塩の総重量として、化粧料全量に対
して、０．００１〜１０重量％が好ましく、更に好まし
い配合量は０．０１〜１重量％である。配合量が上記範
囲を下回ると充分な育毛効果が期待できず、また、上回
ると効果が頭打ちになり、経済的でない為である。
硫酸化多糖及びその塩の総重量として、化粧料全量に対
して、０．００１〜１０重量％が好ましく、更に好まし
い配合量は０．０１〜１重量％である。配合量が上記範
囲を下回ると充分な育毛効果が期待できず、また、上回
ると効果が頭打ちになり、経済的でない為である。
【００２２】本発明の化粧料の剤型は、毛髪への作用を
期待し得るものであれば、特に限定されるものではな
く、例えば、ヘアトニック、シャンプー、リンス、ポマ
ード、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアトリートメ
ント等の通常化粧料として用いられているものが挙げら
れる。これらの化粧料は通常の方法に従って製造すれば
良い。
期待し得るものであれば、特に限定されるものではな
く、例えば、ヘアトニック、シャンプー、リンス、ポマ
ード、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアトリートメ
ント等の通常化粧料として用いられているものが挙げら
れる。これらの化粧料は通常の方法に従って製造すれば
良い。
【００２３】更に、本発明の化粧料の適用者であるが、
円形のような局部的又は頭全体の脱毛、薄毛、無毛に悩
むものであれば特段の限定を受けずに対象となりうる。
これらの対象者の内で好ましく適用されるのは、慢性的
なヘアサイクルの異常に起因するこれらの症状を有する
もので、具体的には、通常の脱毛、薄毛、無毛である。
すなわち本発明の化粧料は、円形脱毛症のような急性の
ヘアサイクルの異常に起因する脱毛、薄毛、無毛にも優
れた作用を発揮するが、通常の脱毛、薄毛、無毛には更
に優れた作用を発揮する。
円形のような局部的又は頭全体の脱毛、薄毛、無毛に悩
むものであれば特段の限定を受けずに対象となりうる。
これらの対象者の内で好ましく適用されるのは、慢性的
なヘアサイクルの異常に起因するこれらの症状を有する
もので、具体的には、通常の脱毛、薄毛、無毛である。
すなわち本発明の化粧料は、円形脱毛症のような急性の
ヘアサイクルの異常に起因する脱毛、薄毛、無毛にも優
れた作用を発揮するが、通常の脱毛、薄毛、無毛には更
に優れた作用を発揮する。
【００２４】又、本発明の化粧料には、通常、頭髪用化
粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂類、エステ
ル類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、界面活性剤
類、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、ア
ルコール類、ｐＨ調整剤、各種薬効成分等が適宜選択さ
れて配合できる。更に本発明の発毛促進剤以外に発毛、
育毛成分を加えても差し支えない。
粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂類、エステ
ル類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、界面活性剤
類、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、ア
ルコール類、ｐＨ調整剤、各種薬効成分等が適宜選択さ
れて配合できる。更に本発明の発毛促進剤以外に発毛、
育毛成分を加えても差し支えない。
【００２５】
【発明の実施の形態】次に、例を挙げて、本発明の実施
の形態について詳しく説明するが、本発明がこれらの例
に限定されないことは言うまでもない。なお、配合量の
単位は重量％である。
の形態について詳しく説明するが、本発明がこれらの例
に限定されないことは言うまでもない。なお、配合量の
単位は重量％である。
【００２６】＜配合例１ ヘアローション＞次に示す処
方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化しヘアローシ
ョンを得る。
方成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化しヘアローシ
ョンを得る。
【００２７】
【表１】
【００２８】＜配合例２ ヘアトニック＞次に示す処方
成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化しヘアトニック
を得る。
成分を秤りとり、室温で撹拌して可溶化しヘアトニック
を得る。
【００２９】
【表２】
【００３０】＜配合例３ ヘアクリーム＞次に示す処方
に従ってヘアクリームを作成する。即ち、Ａ、Ｂをそれ
ぞれ８０℃に加熱溶解し、ＡにＢを撹拌しながら、徐々
に加え、更にＣを加えた後、冷却しヘアクリームを得
る。
に従ってヘアクリームを作成する。即ち、Ａ、Ｂをそれ
ぞれ８０℃に加熱溶解し、ＡにＢを撹拌しながら、徐々
に加え、更にＣを加えた後、冷却しヘアクリームを得
る。
【００３１】
【表３】
【００３２】＜配合例４ ヘアトリートメント＞次に示
す処方に従って、ヘアトリートメントを作成する。即
ち、Ａ、Ｂをそれぞれ８０℃に加熱溶解し、ＡにＢを撹
拌しながら、徐々に加え、更にＣを加えた後、冷却しヘ
アトリートメントを得る。
す処方に従って、ヘアトリートメントを作成する。即
ち、Ａ、Ｂをそれぞれ８０℃に加熱溶解し、ＡにＢを撹
拌しながら、徐々に加え、更にＣを加えた後、冷却しヘ
アトリートメントを得る。
【００３３】
【表４】
【００３４】＜配合例５ シャンプー＞次に示す処方成
分を秤取り、８０℃で加熱溶解し、冷却しシャンプーを
得る。
分を秤取り、８０℃で加熱溶解し、冷却しシャンプーを
得る。
【００３５】
【表５】
【００３６】
【実施例】以下、実施例について説明する。
【００３７】
【実施例１】 経皮刺激試験（局所毒性試験） １群６匹のハートレー系白色種モルモットの背部を３ｃ
ｍ四方に剃毛し、ヘパリン類似物質（牛の気管軟骨を含
む肺臓の抽出物）の１％水溶液を１日１回、０．０５ｍ
ｌずつ５日間連続投与した。投与開始後６日目に、本邦
パッチテスト基準（日本皮膚科学会）により、経皮刺激
性を評価した。即ち、−：無反応、±：擬陽性反応、
＋：陽性反応、＋＋：浮腫を伴った反応、という基準で
ある。
ｍ四方に剃毛し、ヘパリン類似物質（牛の気管軟骨を含
む肺臓の抽出物）の１％水溶液を１日１回、０．０５ｍ
ｌずつ５日間連続投与した。投与開始後６日目に、本邦
パッチテスト基準（日本皮膚科学会）により、経皮刺激
性を評価した。即ち、−：無反応、±：擬陽性反応、
＋：陽性反応、＋＋：浮腫を伴った反応、という基準で
ある。
【００３８】結果は全ての動物が−（無反応）を示し
た。これより、本発明の発毛促進剤であるヘパリン類似
物質は安全性に優れていることが判る。
た。これより、本発明の発毛促進剤であるヘパリン類似
物質は安全性に優れていることが判る。
【００３９】
【実施例２】 発毛促進作用 １群５匹ずつ１０週齢のＣ３Ｈマウスの背部を２ｃｍ四
方に剃毛し、翌日、ヘパリン類似物質（牛の気管軟骨を
含む肺臓の抽出物）を表６に示す様な各種濃度で含有す
る水溶液を、比較例１としてはビタミンＥを表６に示す
様な各種濃度で含有する７０％エタノール水溶液を、比
較例２としてはアルギン酸ナトリウムを表６に示す様な
各種濃度で含有する７０％エタノール水溶液を、コント
ロールとしては７０％エタノール水溶液を、それぞれ各
群のマウスの剃毛部に０．０５ｍｌずつ塗布した。塗布
後１４日目に、毛成長度のレベルを次の基準により、肉
眼判定した。
方に剃毛し、翌日、ヘパリン類似物質（牛の気管軟骨を
含む肺臓の抽出物）を表６に示す様な各種濃度で含有す
る水溶液を、比較例１としてはビタミンＥを表６に示す
様な各種濃度で含有する７０％エタノール水溶液を、比
較例２としてはアルギン酸ナトリウムを表６に示す様な
各種濃度で含有する７０％エタノール水溶液を、コント
ロールとしては７０％エタノール水溶液を、それぞれ各
群のマウスの剃毛部に０．０５ｍｌずつ塗布した。塗布
後１４日目に、毛成長度のレベルを次の基準により、肉
眼判定した。
【００４０】即ち、（評点０）：コントロール群のマウ
スの毛の生え方に同じ、（評点０．５）：コントロール
群のマウスの毛の生え方よりわずかに早い、（評点
１）：コントロール群のマウスの毛の生え方より明らか
に早い、（評点２）：コントロール群のマウスの毛の生
え方より著しく早い、の基準である。各動物群の評点の
平均値を求め、評点の平均値が、０以上０．５未満の場
合−、０．５以上１未満の場合±、１以上２未満の場合
＋、２以上の場合＋＋として、結果を表６に示す。
スの毛の生え方に同じ、（評点０．５）：コントロール
群のマウスの毛の生え方よりわずかに早い、（評点
１）：コントロール群のマウスの毛の生え方より明らか
に早い、（評点２）：コントロール群のマウスの毛の生
え方より著しく早い、の基準である。各動物群の評点の
平均値を求め、評点の平均値が、０以上０．５未満の場
合−、０．５以上１未満の場合±、１以上２未満の場合
＋、２以上の場合＋＋として、結果を表６に示す。
【００４１】この結果より本発明の発毛促進剤であるヘ
パリン類似物質は発毛促進効果に優れていることが明ら
かである。
パリン類似物質は発毛促進効果に優れていることが明ら
かである。
【００４２】
【表６】
【００４３】
【実施例３】 薄毛に対する使用テスト 配合例２に示した方法で得られるヘアトニックを用い
て、使用テストを行い発毛促進作用を確認した。即ち、
通常の薄毛に悩むパネラー５名に配合例２のヘアトニッ
クを３ヶ月使用して貰ったところ、１名に著しい改善が
認められ、２名に明かな改善が認められた。
て、使用テストを行い発毛促進作用を確認した。即ち、
通常の薄毛に悩むパネラー５名に配合例２のヘアトニッ
クを３ヶ月使用して貰ったところ、１名に著しい改善が
認められ、２名に明かな改善が認められた。
【００４４】
【実施例４】 円形脱毛に対する使用テスト 配合例２に示した方法で得られるヘアトニックを用い
て、使用テストを行い発毛促進作用を確認した。即ち、
円形脱毛症に悩むパネラー４名にヘアトニックを３ヶ月
使用して貰ったところ、１名に明らかな改善が見られ、
２名に僅かな改善が見られた。これより、本発明の発毛
促進剤は円形脱毛のような急性の脱毛にも効果があるこ
とが判る。
て、使用テストを行い発毛促進作用を確認した。即ち、
円形脱毛症に悩むパネラー４名にヘアトニックを３ヶ月
使用して貰ったところ、１名に明らかな改善が見られ、
２名に僅かな改善が見られた。これより、本発明の発毛
促進剤は円形脱毛のような急性の脱毛にも効果があるこ
とが判る。
【００４５】
【実施例５】 発毛試験 ヘパリン類似物質の種類の違いによる発毛促進作用の差
を調べた。方法は実施例２と同様に行った。
を調べた。方法は実施例２と同様に行った。
【００４６】結果を表７に示す。これより、ヘパリン類
似物質の中では、牛の気管軟骨を含む肺臓の抽出物が最
も発毛促進作用に優れていることが判る。
似物質の中では、牛の気管軟骨を含む肺臓の抽出物が最
も発毛促進作用に優れていることが判る。
【００４７】
【表７】
【００４８】
【発明の効果】本発明の発毛促進剤並びにこれを含有す
る頭髪用、頭皮用及び育毛用の化粧料は、発毛促進効果
に優れ、且つ、高い安全性を有する。
る頭髪用、頭皮用及び育毛用の化粧料は、発毛促進効果
に優れ、且つ、高い安全性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 31/725 ＡＤＡ Ａ６１Ｋ 31/725 ＡＤＡ 35/42 ＡＤＳ 35/42 ＡＤＳ
Claims (7)
- 【請求項１】 硫酸化多糖及び／又は生理的に許容され
るその塩からなる発毛促進剤。 - 【請求項２】 硫酸化多糖が、多硫酸化されたムコ多糖
である請求項１記載の発毛促進剤。 - 【請求項３】 ムコ多糖が、キチン、キトサン、コンド
ロイチン、コンドロイチン硫酸、コンドロイチンポリ硫
酸、ヒアルロン酸、ヘパリン、ヘパラン硫酸、ケラタン
硫酸、ケラタンポリ硫酸からなる群より選ばれる請求項
２記載の発毛促進剤。 - 【請求項４】 硫酸化多糖が、ヘパリン類似物質である
請求項１の発毛促進剤。 - 【請求項５】 硫酸化多糖が、牛の気管軟骨を含む肺臓
から抽出されたものである請求項１の発毛促進剤。 - 【請求項６】 請求項１〜５の何れか１項に記載の発毛
促進剤を含む頭髪及び頭皮用化粧料。 - 【請求項７】 請求項１〜５の何れか１項に記載の発毛
促進剤を含む育毛用化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8001067A JPH09188607A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 発毛促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8001067A JPH09188607A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 発毛促進剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09188607A true JPH09188607A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11491194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8001067A Pending JPH09188607A (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 発毛促進剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09188607A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-01-08 JP JP8001067A patent/JPH09188607A/ja active Pending
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