JPH04504680A - 吹き付け塗装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 加熱乾燥性ラッカを水に分散させた塗料を使用して環境に優し吹き付は塗装を行 なう方法 本発明は水洗いされる後壁を有する小部屋（以下、ブースと称する）を備え、こ の後壁の水洗いによって過剰な吹き付は塗料を回収し、ブース廃水中に洗い流す ようにした吹き付は塗装場に於て、加熱乾燥性ラッカを水に分散させた塗料（以 下、分散塗料と称する）を用いて吹き付は塗装を行なうに際し、ブース廃水は超 高性能濾過によって透過浸透部とラッカを含む残渣部とに分離され、透過浸透部 は吹き付は塗装場に戻され、新たな分散塗料を吹き付は塗装場に供給すると共に 、ラッカの結合成長を防止する成分を、吹き付は塗装場に供給される分散塗料に 混合するようにした、分散塗料を使用して吹き付は塗装場に於て環境に優しい吹 き付は塗装を行なう方法に関する。

従来技術においては、この過剰な吹き付は塗料の処分が環境に対して重い負担と なり、また高価なものとなっている。例えば、水に分散可能な加熱乾燥性ラッカ の結合剤は欧州特許公報ＥＰ−００３２５５４から知られているが、そうした結 合剤の処分は、それが燐を含んでいるために環境に対して重い負担を構成するこ とになる。

また、ブース廃水から過剰な吹き付は塗料を分離するために使用する装置の膠着 を防止するためには、特別の方法を採らなければならない。この辺の事情につい ては、例えばドイツ特許公報ＤＥ−３７０４６８３を参照されたい。

超高性能濾過によってブース廃水を透過浸透部とラッカを含む残渣部４とに分離 することについては、例えば欧州特許公報Ｅ、Ｐ−０３０７０４７、ＥＰ−０２ ４５８６３、ＥＰ−０１３７８７７、またはＥＰ−０１２７６８５から知ること ができる。他方、吹き付は塗料残渣部に透過浸透部を戻す前には二酸性化処理が 必要であることも欧州特許公報ＥＰ−０３１８８２７またはＥＰ−０２７１０１ ５から知られている。これら両技術の水準については欧州公報ＥＰ−０２１７２ １２において考慮されている。

ブース廃水中の過剰吹き付は塗料からラッカを回収する実験については、文献ｒ Ｏｂｅｒｆ　１ａｃｈｅ＋ＪＯＴＪ　、５／１９８７．３６頁が参照されるが、 この文献の実験はある「特定の場合のみにおける成功」と考えられる。また、文 献ｒｏｂｅｒｆ　１　ａｃｈｅ＋ＪＯＴＪ　、５／１９８８．２４乃至２５頁で は、吹き付はブース内のラッカと結合剤の回路は「将来のもの」として述べられ ており、他方特殊な再処理によるラッカの回収は公知のものとして述べられてい る。

文献ｒＯｂｅｒｆｌａｃｈｅ＋ＪＯＴＪ、５／１９８８．２４乃至２５頁では、 加熱乾燥性ラッカの結合成長を防止するためのアミンの使用と、透過浸透部とラ ッカを含む残渣部の分離に続く逆浸透によるブース廃水の再浄化とについて述べ られている。しかし、この文献では過剰吹き付は塗料の回収については「開発の 初期段階」にあると考えられる。

それ故、これら従来技術によれば、ラッカを含む残渣部は処分されなければなら ないことになる。

これら従来技術とは対照的に、本発明の目的は環境にとって重い負担となるブー ス廃水や透過浸透部、またラッカを含む残渣部等のいかなる量の処分をも要しな い、冒頭に述べた種類の方法を明確にすることである。

この目的は請求の範囲第１項に明示されている方法によって達成されるものであ る。また、本発明の有利な展開は請求の範囲の従属項によってもたらされるもの である。

本発明による方法の主な利点は、吹き付は塗装場内に巡らした閉じた回路内で、 本発明に従い透過浸透部およびラッカを含む残渣部を再使用するので、被処分物 質量はかなり減少し、環境がそれらに触れることが少なくなるということである 。また、その他の利点としては、透過浸透部およびラッカを含む残渣部の再使用 が経済的見地からも最適な問題解決法となっている点である。

以下図面を参照して本発明を述べる。

第１図は本発明による方法の連続して実施するために設計した吹き付は塗装場に 巡らした閉じた回路を示す図である。

第２図は本発明による方法をバッチ単位（バッチ方式）で不連続に実施するため に設計した吹き付は塗装場に巡らした閉じた回路を示す図である。

第１図および第２図は公知の吹き付は塗装場を示し、ブース１、水洗いされる後 壁２、タンク３、およびポンプ５と組み合わされた洗浄水用導管４を備えている 。後壁の洗浄装置は過剰に吹付けられた塗料を、よく知られている仕方によって 水で洗い流し、回収するよう設計され、洗い流したものはブースの廃水としてタ ンク３に集められる。

新たな分散塗料は導管６および継手７を通って吹き付は塗装場に供給され、ノズ ルＤから噴射される。

第１図において、ブースの廃水はポンプ９と組み合わされた排出管８によって中 間貯蔵槽１０に送られ、さらにそこからポンプ１２と組６み合わされた導管１１ を通って超高性能濾過装置１３に送られる。ブースの廃水はこの超高性能濾過装 置１３の中で透過浸透部とラッカを含む残渣部とに分離される。そして、透過浸 透部は導管１４、中間貯蔵槽１５、導管１６を通り吹き付は塗装場に戻される。

第２図において、ブースの廃水はポンプ９と組み合わされた排出管８を通して撹 拌器２１を備えた中間貯蔵槽２０に送られる。そして、そこからポンプ１２と組 み合わされた導管１１を通って超高性能濾過装置１３に送られる。ブースの廃水 はこの超高性能濾過装置１３の中で透過浸透部とラッカを含む残渣部とに分離さ れる。そして、透過浸透部は導管１４、中間貯蔵槽光１５、導管１６を通り吹き 付は塗装場に戻される。

第１図において、超高性能濾過されたラッカを含む残渣部は超高性能濾過装置１ ３から導管１７を経て輸送され中間貯蔵槽１８に達し、そこからポンプ１９によ って継手部７に送られる。

第２図においては、超高性能濾過されたラッカを含む有残渣部は超高性能濾過装 置１３から導管２２を経て輸送され中間貯蔵槽２０に返送される。この中間貯蔵 槽２０からは排出導管２６がストップバルブ２７を介して中間貯蔵槽２３へと導 かれ、さらにそこからポンプ２５と組み合わされた導管２４を経て継手部７へと 導かれている。

したがって、第１図、第２図いづれの場合にも、超高性能濾過装置１３において ラッカ濃縮された残渣部はノズルＤから塗料吹き付は用として再使用される。こ の再使用を可能にするための方法について以下に述べる。

装置内を循環するラッカが沈滞付着して装置を閉塞することを避けるために、吹 き付は塗装場に供給される分散塗料にラッカの結合成長を防止する成分をノズル の部分から混合する。この成分はブースの廃水に混ぜるか、吹き付は塗装場に供 給される分散塗料に混ぜるか、またはその両者に混ぜるかしてやる。前述の再循 環系における蒸発面積が大きいこと、またブースの廃水中にラッカが留まる時間 が長いことから、室温において低い蒸気圧を示す成分を選ぶことが望ましい。こ うした成分はよ（知られる方法でアミン類から選べるが、本発明では、平均分子 量が７５から１３３である一つ乃至は幾つかの脂肪族アミン、その混合物あるい は誘導体から選ぶ。その例としては、イソプロパツールアミン、ジメチールエタ ノ−・ルアミン、ジイソプロパツールアミン、およびその混合物が挙げられる。

さらに、本発明では、ポンプ内を循環するラッカが硬化（重合）し、もはや溶解 不能な状態で装置を膠着させてしまうことを防止するために、加熱乾燥以前にラ ッカが乾燥するのを抑制する成分を吹き付は塗装場に供給される分散塗料に混合 する。そうした抑制剤自体はよ（知られているものの、それらは自然乾燥性のラ ッカに関してのみ使用されてきた。それと言うのも、かかる抑制剤を加熱乾燥性 のラッカについて使用するという理由は、たとえそれが何であれ無かったからで ある。しかし、本発明ではそうした成分を加熱乾燥性のラッカについても使用す るのである。かかる成分の例としてはケトキシム、ブトキシム等と、その混合物 が挙げられる。このほかに、超高性能濾過装置の濾過出力を調整する成分もブー ス廃水に混合される。この成分としてはグリコールの誘導体が望ましい。例とし ては、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、プロピレングリコール等が挙げ られる。

また、吹き付は塗装場に新たに供給する水の導電率を監視し、制限値以下に保つ ようにする。これはイオン、特にカルシュラムイオンが芸置内を循環するラッカ を凝固させ、それによって装置が閉塞されることを避けるためである。新たに吹 き付は塗装場に供給される水の導電率は１０のマイナス４乗モー・センチ以下で あることが望ましい。この導電率は逆浸透処理によって達成するようにすること が望ましい。この新しい水は最初に装置に充填するときと、蒸発による水の損失 分を補うときに必要になる。

最後に、ラッカを直接再利用するためには、ブースからの廃水から水を除去する ことによって、そのラッカ濃度が新たに供給される分散塗料のラッカ濃度と本質 的に同じなり、新たに供給される分散塗料と同様に吹き付は可能な状態になるま で、超高性能濾過後のラッカを含む残渣部中のラッカを濃縮する。これは二つ方 法で行なうことができる。

第１図の実施例では、超高性能濾過後のラッカを含む残渣部の濃縮は連続的に行 なわれる。吹き付は可能なまでにラッカ濃縮された超高性能濾過後の残渣部は、 時には中間貯蔵槽１８に保持されることはあるものの、本質的には連続的に塗料 吹き付けに再使用されることになる。このためには、超高性能濾過装置１３の容 量は透過浸透部が吹き付は塗装場に供給されるスピードと本質的に等しいスビ　 。

−ドでブース廃水から水を除去する大きさのものとなる。

第２図の実施例では、ラッカを含む残渣部の濃縮は本質的には不連続な方法、即 ちバッチ単位（バッチ方式）で行なわれる。中間貯蔵槽２０、超高性能濾過装置 １３、および導管１１．２２はポンプの助けを借りることによって、ラッカ濃度 を上げる閉じた回路を構成している。吹き付は可能なまでにラッカ濃縮された残 渣部は、時には再使用される以前に中間貯蔵槽２３に保持される。この中間貯蔵 槽２３において、ラッカの色はそのときの判断によって調整されることもある。

こうした状況から見て、超高性能濾過装置１３の容量は透過浸透部が吹き付は塗 装場に供給されるスピードよりも遅いスピードでブース廃水から水を除去する大 きさのものとすることができる。本発明による方法のこの実施例は正規の昼間作 業時間に吹き付は塗装場を稼働するのに適している。それは、超高性能濾過装置 １３の容量を、作業時間以外の時間、特に夜間の間に超高性能濾過による残渣部 を吹き付は可能なまでにラッカ濃縮出来る大きさとすることができるからである 。

本発明の実施に当たって使用するラッカはアルキド樹脂、またはアルキド樹脂と アクリル樹脂の混合物からなるものが望ましい。これらの物質は他の方法との組 合せにおいても上述の本発明の目的を達成するのに最適なものである。

本発明のもうひとつの目的として、微生物の増殖ということから強制される水換 えと水換えとの間、即ちブース廃水の利用期間を長くすることによって環境への 負担をさらに制限するということがある。この目的のために、殺虫剤を分散塗料 、またはブース廃水、あるいはその両者に混合することが望ましい。殺虫剤の例 としては、トリアジン誘導体、特にヘキサハイドロ−１，３，５、−トリアジン や、ベンジルアルコールとその誘導体等が挙げられ、体積比（ブース廃水の体積 に対して）０．１乃至０．３パーセントの濃度で混入する。

ＦＩＧ、１ 補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の７第１項）平成３年８月２０日

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．水洗いされる後壁を有する小部屋（以下、ブースと称する）を備え、この後 壁の水洗いによって過剰な吹き付け塗料を回収し、ブース廃水中に洗い流すよう にした吹き付け塗装場に於て、加熱乾燥性ラッカを水に分散させた塗料（以下、 分散塗料と称する）を用いて吹き付け塗装を行なうに際して、ブース廃水は超高 性能濾過によって透過浸透部とラッカを含む残渣部とに分離され、透過浸透部は 吹き付け塗装場に戻され、新たな分散塗料を吹き付け塗装場に供給すると共に、 ラッカの結合成長を防止する成分を吹き付け塗装場に供給される分散塗料に混合 するようにした、以下の特徴を有する分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て 環境に優しい吹き付け塗装を行なう方法。 −吹き付け塗装場に供給される分散塗料に乾燥抑制成分が混合されること、 −ブース廃水に超高性能濾過出力を調整する成分が混合されること、 −吹き付け塗装場に戻される水の導電率を監視し、制限値以下に保つこと、 −ラッカを含む残渣部のラッカ含有量が新たに供給される分散塗料のラッカ含有 量と本質的に等しくなるまで、ブース廃水から水を除去してラッカを含む残渣部 を濃縮すること、および−超高性能濾過後のラッカ濃縮された残渣部が吹き付け 塗装に再使用されること。
2. ２．高性能濾過出力を調整する成分がグリコールの誘導体である請求の範囲１に 記載の分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て環境に優しい吹き付け塗装を行 なう方法。
3. ３．ラッカがアルキッド樹脂、またはアルキッド樹脂とアクリル樹脂の混合物か らなる請求の範囲１に記載の分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て環境に優 しい吹き付け塗装を行なう方法。
4. ４．望ましくは逆浸透処理によって得た導電率が１０のマイナス４乗モー・セン チメイトルである水だけを吹き付け塗装場に供給するようにした請求の範囲１に 記載の分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て環境に優しい吹き付け塗装を行 なう方法。
5. ５．ラッカの結合成長を防止する成分は平均分子量が７５乃至１３３の一つまた は幾つかの脂肪族アミン、その混合物、または誘導体から選ばれる請求の範囲１ に記載の分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て環境に優しい吹き付け塗装を 行なう方法。
6. ６．分散塗料またはブース廃水、またはその両者は付加的に殺虫成分を含んでい る請求の範囲１に記載の分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て環境に優しい 吹き付け塗装を行なう方法。
7. ７．新規に供給される分散塗料のラッカ濃度までラッカを含む残渣部を濃縮する 処理は本質的には連続的に行なわれ、ラッカ濃縮された残渣部は本質的には連続 的に吹き付け塗装に再使用される請求の範囲１に記載の分散塗料を使用して吹き 付け塗装場に於て環境に優しい吹き付け塗装を行なう方法。
8. ８．新たに供給される分散塗料のラッカ濃度までラッカを含む残渣部を濃縮する 処理は本質的には不連続的に、即ちバッチ単位（バッチ方式）で行なわれ、ラッ カ濃縮された残渣部は吹き付け塗装に再使用される前に中間貯蔵槽に保存される 請求の範囲１に記載の分散塗料を使用して吹き付け塗装場に於て環境に優しい吹 き付け塗装を行なう方法。