JP2001334188A - 水性塗料のリサイクルシステム - Google Patents
水性塗料のリサイクルシステムInfo
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- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B14/00—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B14/00—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
- B05B14/40—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
- B05B14/46—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Landscapes
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 同一の水性塗料用リサイクルシステムで塗色
の異なる2以上の水性塗料を使用する際に、必要とされ
る装置や設備の数を減らすことができる、水性塗料のリ
サイクルシステムの提供。 【解決手段】 2以上の原色水性塗料から調色された塗
色を有する水性塗料をウォーターカーテン式塗装ブース
で塗装し、被塗物に塗着しなかったオーバースプレー塗
料をブース循環水槽に回収し、限外濾過装置で分離濃縮
することにより濃縮塗料として濃縮槽に貯蔵した後、該
濃縮塗料を必要時に取り出して再度調色してから再使用
する水性塗料のリサイクルシステムにおいて、2以上の
塗色の異なる水性塗料を塗装する場合に、該水性塗料中
に含まれる同一の顔料の組み合わせによって分別される
グループ毎に前記オーバースプレー塗料を回収し、分離
濃縮して貯蔵するために、水性塗料の塗色の数より少な
い数のブース循環水槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾
過槽をそれぞれ配置して成る水性塗料のリサイクルシス
テム
の異なる2以上の水性塗料を使用する際に、必要とされ
る装置や設備の数を減らすことができる、水性塗料のリ
サイクルシステムの提供。 【解決手段】 2以上の原色水性塗料から調色された塗
色を有する水性塗料をウォーターカーテン式塗装ブース
で塗装し、被塗物に塗着しなかったオーバースプレー塗
料をブース循環水槽に回収し、限外濾過装置で分離濃縮
することにより濃縮塗料として濃縮槽に貯蔵した後、該
濃縮塗料を必要時に取り出して再度調色してから再使用
する水性塗料のリサイクルシステムにおいて、2以上の
塗色の異なる水性塗料を塗装する場合に、該水性塗料中
に含まれる同一の顔料の組み合わせによって分別される
グループ毎に前記オーバースプレー塗料を回収し、分離
濃縮して貯蔵するために、水性塗料の塗色の数より少な
い数のブース循環水槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾
過槽をそれぞれ配置して成る水性塗料のリサイクルシス
テム
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なる塗色
の水性塗料を使用でき、塗装から余剰分の塗料を回収し
て再利用するまでの作業に必要な装置や設備を含む水性
塗料のリサイクルシステムに関する。
の水性塗料を使用でき、塗装から余剰分の塗料を回収し
て再利用するまでの作業に必要な装置や設備を含む水性
塗料のリサイクルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】水性塗料は、工業製品の塗装に多用され
てきている。水性塗料は、塗装時に被塗物に付着しなか
った塗料(オーバースプレー塗料)を水で回収して濾過
・濃縮の上、再度塗料として用いることができ、塗料廃
棄物が出ない資源再利用の観点から、特に注目されてい
る。また、濾液が水であるので、取り扱いが容易である
上、有機溶剤を用いた場合の大気汚染などの問題がな
く、さらに多用される傾向にある。
てきている。水性塗料は、塗装時に被塗物に付着しなか
った塗料(オーバースプレー塗料)を水で回収して濾過
・濃縮の上、再度塗料として用いることができ、塗料廃
棄物が出ない資源再利用の観点から、特に注目されてい
る。また、濾液が水であるので、取り扱いが容易である
上、有機溶剤を用いた場合の大気汚染などの問題がな
く、さらに多用される傾向にある。
【0003】現在、実施されている水性塗料のリサイク
ルシステムを図2に示す。図2では、ウォーターカーテ
ン式塗装ブース300内で被塗物301を塗装ガン302から噴
射された水性塗料で塗装し、ウォーターカーテン303に
よりオーバースプレー塗料304を回収して、希釈塗料液
として濃縮タンク305に送る。濃縮タンク305内の塗料
は、濾過装置、通常限外濾過装置307で濾過されて濃縮
塗料と濾液に分離された後、濃縮塗料のみが濃縮タンク
305に戻され、濾液309は濾液槽308へ送られる。濃縮タ
ンク305に貯蔵された濃縮塗料306は、必要時に濃縮塗料
タンク310に移されて貯蔵され、再度調整された後、濃
縮塗料タンク310から塗装ガン302に送られて再度塗装さ
れる。濾液309は濾液槽308に貯蔵された上、必要に応じ
てウォーターカーテン303や洗浄用液として再利用され
る。
ルシステムを図2に示す。図2では、ウォーターカーテ
ン式塗装ブース300内で被塗物301を塗装ガン302から噴
射された水性塗料で塗装し、ウォーターカーテン303に
よりオーバースプレー塗料304を回収して、希釈塗料液
として濃縮タンク305に送る。濃縮タンク305内の塗料
は、濾過装置、通常限外濾過装置307で濾過されて濃縮
塗料と濾液に分離された後、濃縮塗料のみが濃縮タンク
305に戻され、濾液309は濾液槽308へ送られる。濃縮タ
ンク305に貯蔵された濃縮塗料306は、必要時に濃縮塗料
タンク310に移されて貯蔵され、再度調整された後、濃
縮塗料タンク310から塗装ガン302に送られて再度塗装さ
れる。濾液309は濾液槽308に貯蔵された上、必要に応じ
てウォーターカーテン303や洗浄用液として再利用され
る。
【0004】この水性塗料のリサイクルシステムは、一
色の塗色の水性塗料への適用を考慮したものであるが、
塗色を別の色に変える、あるいは2以上の複数の塗色の
水性塗料を同一のリサイクルシステム内で使用すること
は考えられていない。このような場合には、図2と同じ
リサイクルシステムを塗色の数だけ用意することが考え
られるが、設備スペースがその分、増大するため、非現
実的である。
色の塗色の水性塗料への適用を考慮したものであるが、
塗色を別の色に変える、あるいは2以上の複数の塗色の
水性塗料を同一のリサイクルシステム内で使用すること
は考えられていない。このような場合には、図2と同じ
リサイクルシステムを塗色の数だけ用意することが考え
られるが、設備スペースがその分、増大するため、非現
実的である。
【0005】同一のリサイクルシステムを用いて塗色の
異なる水性塗料を入れ換えるには、入れ換え時に、先に
塗装していた水性塗料を、一旦完全に取り除き、十分に
洗浄された後、それとは異なる塗色の水性塗料が上記リ
サイクルシステムに適用される。しかしながら、洗浄に
よって廃液が大量に発生する。また、先に塗装されてい
た水性塗料は、リサイクルシステムにより回収され濃縮
された後、濃縮塗料として一旦貯蔵しておく必要があ
る。リサイクルシステムで使用される水性塗料の塗色が
多くなると、この濃縮塗料の貯蔵スペースもその塗色の
数に応じて必要となるため、水性塗料がより一層多用さ
れる現在の状況には適合しない。
異なる水性塗料を入れ換えるには、入れ換え時に、先に
塗装していた水性塗料を、一旦完全に取り除き、十分に
洗浄された後、それとは異なる塗色の水性塗料が上記リ
サイクルシステムに適用される。しかしながら、洗浄に
よって廃液が大量に発生する。また、先に塗装されてい
た水性塗料は、リサイクルシステムにより回収され濃縮
された後、濃縮塗料として一旦貯蔵しておく必要があ
る。リサイクルシステムで使用される水性塗料の塗色が
多くなると、この濃縮塗料の貯蔵スペースもその塗色の
数に応じて必要となるため、水性塗料がより一層多用さ
れる現在の状況には適合しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、同一の水性
塗料用リサイクルシステムを用いて塗色の異なる2以上
の水性塗料を塗装する場合に、水性塗料を幾つかのグル
ープに分別して、それぞれのグループ毎に回収および分
離濃縮することで、それらの作業にかかる装置等の数を
減らすことができ、それによって上記従来技術の問題点
を解消できるシステムおよび方法を提案する。
塗料用リサイクルシステムを用いて塗色の異なる2以上
の水性塗料を塗装する場合に、水性塗料を幾つかのグル
ープに分別して、それぞれのグループ毎に回収および分
離濃縮することで、それらの作業にかかる装置等の数を
減らすことができ、それによって上記従来技術の問題点
を解消できるシステムおよび方法を提案する。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
以上の原色水性塗料から調色された塗色を有する水性塗
料をウォーターカーテン式塗装ブースで塗装し、被塗物
に塗着しなかったオーバースプレー塗料をブース循環水
槽に回収し、限外濾過装置で分離濃縮することにより濃
縮塗料として濃縮槽に貯蔵した後、該濃縮塗料を必要時
に取り出して再度調色してから再使用する水性塗料のリ
サイクルシステムにおいて、2以上の塗色の異なる水性
塗料を塗装する場合に、水性塗料中に含まれる同一の顔
料の組み合わせによって分別されるグループ毎に前記オ
ーバースプレー塗料を回収し、分離濃縮して貯蔵するた
めに、水性塗料の塗色の数より少ない数のブース循環水
槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾過槽をそれぞれ配置
して成る水性塗料のリサイクルシステムを提供する。本
発明のリサイクルシステムでは、濃縮塗料をコンピュー
タ・カラー・マッチング装置を用いて再度調色してから
再使用し得る。本発明は、2以上の原色水性塗料から調
色された塗色を有する水性塗料を、ウォーターカーテン
式塗装ブースで塗装し、被塗物に塗着しなかったオーバ
ースプレー塗料をブース循環水槽に回収し、限外濾過装
置で分離濃縮することにより濃縮塗料として濃縮槽に貯
蔵した後、該濃縮塗料を必要時に取り出して再度調色し
てから再使用する、水性塗料の再利用方法であって、2
以上の塗色の異なる水性塗料を塗装する場合に、該水性
塗料中に含まれる同一の顔料の組み合わせによって分別
されるグループ毎に前記オーバースプレー塗料をブース
循環水槽に回収し、分離濃縮して貯蔵することを特徴と
する水性塗料の再利用方法も提供する。
以上の原色水性塗料から調色された塗色を有する水性塗
料をウォーターカーテン式塗装ブースで塗装し、被塗物
に塗着しなかったオーバースプレー塗料をブース循環水
槽に回収し、限外濾過装置で分離濃縮することにより濃
縮塗料として濃縮槽に貯蔵した後、該濃縮塗料を必要時
に取り出して再度調色してから再使用する水性塗料のリ
サイクルシステムにおいて、2以上の塗色の異なる水性
塗料を塗装する場合に、水性塗料中に含まれる同一の顔
料の組み合わせによって分別されるグループ毎に前記オ
ーバースプレー塗料を回収し、分離濃縮して貯蔵するた
めに、水性塗料の塗色の数より少ない数のブース循環水
槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾過槽をそれぞれ配置
して成る水性塗料のリサイクルシステムを提供する。本
発明のリサイクルシステムでは、濃縮塗料をコンピュー
タ・カラー・マッチング装置を用いて再度調色してから
再使用し得る。本発明は、2以上の原色水性塗料から調
色された塗色を有する水性塗料を、ウォーターカーテン
式塗装ブースで塗装し、被塗物に塗着しなかったオーバ
ースプレー塗料をブース循環水槽に回収し、限外濾過装
置で分離濃縮することにより濃縮塗料として濃縮槽に貯
蔵した後、該濃縮塗料を必要時に取り出して再度調色し
てから再使用する、水性塗料の再利用方法であって、2
以上の塗色の異なる水性塗料を塗装する場合に、該水性
塗料中に含まれる同一の顔料の組み合わせによって分別
されるグループ毎に前記オーバースプレー塗料をブース
循環水槽に回収し、分離濃縮して貯蔵することを特徴と
する水性塗料の再利用方法も提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のリサイクルシステムで使
用される水性塗料の塗色は、一般に、原色水性塗料を所
望の塗色になるように調色され得る。ここで、原色水性
塗料としては、例えば、白、黒、緑、赤、黄および青色
の6色の水性塗料が代表的なものとして挙げられるが、
本発明は特にこれらに限定されるものではない。従来、
調色は、このような原色水性塗料を経験的にあるいは適
当な装置を用いて適宜混合することにより行なわれてい
たが、近年では、いわゆるコンピュータ・カラー・マッ
チング(Computer Colour Matching;通常、CCMと略
される)システムの導入により自動で行なわれている。
用される水性塗料の塗色は、一般に、原色水性塗料を所
望の塗色になるように調色され得る。ここで、原色水性
塗料としては、例えば、白、黒、緑、赤、黄および青色
の6色の水性塗料が代表的なものとして挙げられるが、
本発明は特にこれらに限定されるものではない。従来、
調色は、このような原色水性塗料を経験的にあるいは適
当な装置を用いて適宜混合することにより行なわれてい
たが、近年では、いわゆるコンピュータ・カラー・マッ
チング(Computer Colour Matching;通常、CCMと略
される)システムの導入により自動で行なわれている。
【0009】CCMシステムを用いて塗料の調色を行な
う場合、予め、試験片に各原色塗料を塗って、塗膜を有
する塗板を調製し、その塗膜表面での分光反射率を測定
して、その結果をCCMプログラムに入力し計算するこ
とにより、各原色のデータ(吸収係数と散乱係数)を得
る。所望の塗色の水性塗料についても、同様に塗板を形
成し、塗膜表面での分光反射率を測定しておく。CCM
システムでは、算出された各原色データおよび入力した
所望の塗色の分光反射率を基に、各原色塗料の配合量
が、計算プログラムおよび誤差(例えば、混色理論の誤
差、原色データの作成誤差および使用原色の着色力の変
動による誤差など)補正プログラムによって計算され
る。次に、CCMシステムに内蔵された自動計量機によ
り、各原色塗料の配合量がそれぞれ計量され、それらを
混合することによって、所望の塗色の水性塗料が得られ
る。CCMシステムを導入することにより、目視評価等
を基準として人により調色されていた従来法に比べて、
原色塗料の使用頻度が著しく減少でき、また配合量を自
動計量することにより、調色による水性塗料間の品質の
変動を抑えることもできる。
う場合、予め、試験片に各原色塗料を塗って、塗膜を有
する塗板を調製し、その塗膜表面での分光反射率を測定
して、その結果をCCMプログラムに入力し計算するこ
とにより、各原色のデータ(吸収係数と散乱係数)を得
る。所望の塗色の水性塗料についても、同様に塗板を形
成し、塗膜表面での分光反射率を測定しておく。CCM
システムでは、算出された各原色データおよび入力した
所望の塗色の分光反射率を基に、各原色塗料の配合量
が、計算プログラムおよび誤差(例えば、混色理論の誤
差、原色データの作成誤差および使用原色の着色力の変
動による誤差など)補正プログラムによって計算され
る。次に、CCMシステムに内蔵された自動計量機によ
り、各原色塗料の配合量がそれぞれ計量され、それらを
混合することによって、所望の塗色の水性塗料が得られ
る。CCMシステムを導入することにより、目視評価等
を基準として人により調色されていた従来法に比べて、
原色塗料の使用頻度が著しく減少でき、また配合量を自
動計量することにより、調色による水性塗料間の品質の
変動を抑えることもできる。
【0010】本発明では、上記CCMシステムを用いて
必要な塗色に調色された水性塗料の使用を前提としてい
るが、場合により、CCMシステムを用いず、所望の塗
色と原色水性塗料を適宜混合して得られる塗料の塗色と
を目視により比較するなど、従来既知の経験的手段によ
り調色された水性塗料を使用してもよい。
必要な塗色に調色された水性塗料の使用を前提としてい
るが、場合により、CCMシステムを用いず、所望の塗
色と原色水性塗料を適宜混合して得られる塗料の塗色と
を目視により比較するなど、従来既知の経験的手段によ
り調色された水性塗料を使用してもよい。
【0011】以下、本発明を、図1を用いて詳細に説明
する。図1は、本発明の水性塗料のリサイクルシステム
の一具体例を表す概念図である。本発明の水性塗料のリ
サイクルシステムは、基本的に(1)水性塗料のスプレ
ー塗装、(2)塗装後のオーバースプレー塗料の回収、
分離および濃縮、(3)分離された濾液と濃縮塗料の貯
蔵、および(4)濃縮塗料の調整、および(5)調整さ
れた濃縮塗料の再利用 の5つの作業領域から構成され
ている。
する。図1は、本発明の水性塗料のリサイクルシステム
の一具体例を表す概念図である。本発明の水性塗料のリ
サイクルシステムは、基本的に(1)水性塗料のスプレ
ー塗装、(2)塗装後のオーバースプレー塗料の回収、
分離および濃縮、(3)分離された濾液と濃縮塗料の貯
蔵、および(4)濃縮塗料の調整、および(5)調整さ
れた濃縮塗料の再利用 の5つの作業領域から構成され
ている。
【0012】(1)水性塗料スプレー塗装 図1に示す本発明のリサイクルシステムには、CCMシ
ステム10が組み込まれている。このリサイクルシステム
で用いる水性塗料は、システム内のCCMシステム10に
より自動調色して調製されたものであってよいが、リサ
イクルシステム内のCCMシステム10で使用されている
のと同じ原色塗料を用いて、このリサイクルシステム外
で別途調製した水性塗料であってもよい。ここで、本発
明の説明をより分かりやすくするために、6色の水性塗
料をリサイクルシステムにおいて塗装する場合を例に挙
げて説明する。ただし、これは、あくまでも説明を容易
にするためのものであり、本発明で使用される水性塗料
の塗色を6色に限定することを意味するものではない。
図1中、互いに異なる6種の塗色(a、a'、a"、b、
b'およびb")の水性塗料101〜106から選択される1種
の水性塗料を、塗装ブース1において塗装ガン2から被塗
物11にスプレー塗装する。6色の塗色のうち、後述する
ように、a、a'およびa"は同じ原色塗料の組み合わせ
から得られ、またb、b'およびb"は、先のa群とは異
なるが、全て同じ原色塗料の組み合わせから得られる。
ステム10が組み込まれている。このリサイクルシステム
で用いる水性塗料は、システム内のCCMシステム10に
より自動調色して調製されたものであってよいが、リサ
イクルシステム内のCCMシステム10で使用されている
のと同じ原色塗料を用いて、このリサイクルシステム外
で別途調製した水性塗料であってもよい。ここで、本発
明の説明をより分かりやすくするために、6色の水性塗
料をリサイクルシステムにおいて塗装する場合を例に挙
げて説明する。ただし、これは、あくまでも説明を容易
にするためのものであり、本発明で使用される水性塗料
の塗色を6色に限定することを意味するものではない。
図1中、互いに異なる6種の塗色(a、a'、a"、b、
b'およびb")の水性塗料101〜106から選択される1種
の水性塗料を、塗装ブース1において塗装ガン2から被塗
物11にスプレー塗装する。6色の塗色のうち、後述する
ように、a、a'およびa"は同じ原色塗料の組み合わせ
から得られ、またb、b'およびb"は、先のa群とは異
なるが、全て同じ原色塗料の組み合わせから得られる。
【0013】(2)〜(3)塗料の回収、分離濃縮およ
び貯蔵 本発明のリサイクルシステムでは、水性塗料を同一の顔
料の組み合わせという基準でグループ分別し、そのグル
ープ毎に分けて、塗装後の回収、分離濃縮および貯蔵を
行なう。すなわち、2以上の塗色の異なる水性塗料にお
いて、各水性塗料中に含まれている顔料の組み合わせが
同じである塗料同士を同一グループとして分別する。本
発明において、水性塗料の分別は、顔料の組み合わせに
のみ起因し、顔料濃度や配合量比などは考慮しなくてよ
い。同一の顔料という文言が、どこまでの同一性をいう
か、問題となる場合もあるかも知れないが、本発明で
は、Color Index No.が同じであれば、同一の顔料と考
えられることとする。すなわち、各水性塗料中に含まれ
ている顔料の組み合わせが同じとは、塗料中に同一のCo
lor Index No.を有する顔料の組み合わせを有すること
を意味する。例えば、以下の3つの異なる塗色を有する
水性塗料を使用する場合: 水性塗料A:Color Index No.XとColor Index No.Yの
2種の顔料の組み合わせを有する; 水性塗料B:Color Index No.XとColor Index No.Yの
2種の顔料の組み合わせを有する; 水性塗料C:Color Index No.X、Color Index No.Yお
よびColor Index No.Zの3種の顔料の組み合わせを有
する;塗料AとBが同じグループ分別され、塗料Cはそ
れとは別のグループに分別される。
び貯蔵 本発明のリサイクルシステムでは、水性塗料を同一の顔
料の組み合わせという基準でグループ分別し、そのグル
ープ毎に分けて、塗装後の回収、分離濃縮および貯蔵を
行なう。すなわち、2以上の塗色の異なる水性塗料にお
いて、各水性塗料中に含まれている顔料の組み合わせが
同じである塗料同士を同一グループとして分別する。本
発明において、水性塗料の分別は、顔料の組み合わせに
のみ起因し、顔料濃度や配合量比などは考慮しなくてよ
い。同一の顔料という文言が、どこまでの同一性をいう
か、問題となる場合もあるかも知れないが、本発明で
は、Color Index No.が同じであれば、同一の顔料と考
えられることとする。すなわち、各水性塗料中に含まれ
ている顔料の組み合わせが同じとは、塗料中に同一のCo
lor Index No.を有する顔料の組み合わせを有すること
を意味する。例えば、以下の3つの異なる塗色を有する
水性塗料を使用する場合: 水性塗料A:Color Index No.XとColor Index No.Yの
2種の顔料の組み合わせを有する; 水性塗料B:Color Index No.XとColor Index No.Yの
2種の顔料の組み合わせを有する; 水性塗料C:Color Index No.X、Color Index No.Yお
よびColor Index No.Zの3種の顔料の組み合わせを有
する;塗料AとBが同じグループ分別され、塗料Cはそ
れとは別のグループに分別される。
【0014】例えば、図1には、互いに異なる6種の塗
色(a、a'、a"、b、b'およびb")の水性塗料101
〜106を同一塗装ブースを利用してスプレー塗装する場
合を示している。これら水性塗料101〜106のうち、調色
の際に、例えば、白+黒+黄色の3色の原色塗料の組み
合わせを使用して得られる塗色を、a、a'およびa"の
3種の水性塗料101〜103とした時に、これらを図1では
グループAに分別する。そして、白+赤+黄+黒の4色
の原色塗料の組み合わせを用いて得られる塗色を、b、
b'およびb"の3種の水性塗料104〜106とした時に、こ
れらを図1ではグループBに分別する。これにより、6
種の塗色の水性塗料を同一リサイクルシステム内で使用
して、2つの濃縮塗料に分けることができる。
色(a、a'、a"、b、b'およびb")の水性塗料101
〜106を同一塗装ブースを利用してスプレー塗装する場
合を示している。これら水性塗料101〜106のうち、調色
の際に、例えば、白+黒+黄色の3色の原色塗料の組み
合わせを使用して得られる塗色を、a、a'およびa"の
3種の水性塗料101〜103とした時に、これらを図1では
グループAに分別する。そして、白+赤+黄+黒の4色
の原色塗料の組み合わせを用いて得られる塗色を、b、
b'およびb"の3種の水性塗料104〜106とした時に、こ
れらを図1ではグループBに分別する。これにより、6
種の塗色の水性塗料を同一リサイクルシステム内で使用
して、2つの濃縮塗料に分けることができる。
【0015】本発明のリサイクルシステムでは、同一の
グループに属する水性塗料はそれぞれ、塗色が互いに異
なる場合でも、塗装およびその後の回収〜貯蔵までの作
業を連続して、同一の装置や設備を用いて行なうことが
できる。例えば、図1において、グループAに属する3
種(塗色a、a'およびa")の水性塗料101〜103は互い
に連続して使用でき、またグループBに属する3種
(b、b'およびb")の水性塗料104〜106もそれぞれ異
なる塗色であっても連続して使用することができる。
グループに属する水性塗料はそれぞれ、塗色が互いに異
なる場合でも、塗装およびその後の回収〜貯蔵までの作
業を連続して、同一の装置や設備を用いて行なうことが
できる。例えば、図1において、グループAに属する3
種(塗色a、a'およびa")の水性塗料101〜103は互い
に連続して使用でき、またグループBに属する3種
(b、b'およびb")の水性塗料104〜106もそれぞれ異
なる塗色であっても連続して使用することができる。
【0016】ただし、図1に示すように、グループAと
グループBの水性塗料は、それぞれ別個の装置や設備
(すなわち、図1中、設備群AまたはBで示す装置や設
備)において回収され、分離・濃縮されて貯蔵され得
る。すなわち、本発明によれば、例えば、図1に示すよ
うに、6種の異なる塗色の水性塗料を用いる場合でも、
塗装ブース1以外の装置や設備に係るスペースが、6台
分から2台分(設備群AまたはBの占める面積)へと大
幅に低減できる。
グループBの水性塗料は、それぞれ別個の装置や設備
(すなわち、図1中、設備群AまたはBで示す装置や設
備)において回収され、分離・濃縮されて貯蔵され得
る。すなわち、本発明によれば、例えば、図1に示すよ
うに、6種の異なる塗色の水性塗料を用いる場合でも、
塗装ブース1以外の装置や設備に係るスペースが、6台
分から2台分(設備群AまたはBの占める面積)へと大
幅に低減できる。
【0017】先ず、図1のリサイクルシステムにおい
て、グループAに属する水性塗料101〜103(塗色a、
a'およびa")を使用する場合を説明する。上記(2)
において、水性塗料101〜103から選ばれるいずれか1種
の塗料を塗装ブース1内でスプレー塗装する時に、被塗
物11に塗着しなかったオーバースプレー塗料4を、ブー
ス循環水から成るウオーターカーテン3で回収する。こ
こで、ブース循環水の組成中には、オーバースプレー塗
料を安定して水に分散させるために、水性塗料中に含ま
れ得る親水性溶剤を含んでいてよい。ブース循環水によ
って回収されたオーバースプレー塗料4を含む溶液を、
ここでは塗料希釈液17と呼ぶ。
て、グループAに属する水性塗料101〜103(塗色a、
a'およびa")を使用する場合を説明する。上記(2)
において、水性塗料101〜103から選ばれるいずれか1種
の塗料を塗装ブース1内でスプレー塗装する時に、被塗
物11に塗着しなかったオーバースプレー塗料4を、ブー
ス循環水から成るウオーターカーテン3で回収する。こ
こで、ブース循環水の組成中には、オーバースプレー塗
料を安定して水に分散させるために、水性塗料中に含ま
れ得る親水性溶剤を含んでいてよい。ブース循環水によ
って回収されたオーバースプレー塗料4を含む溶液を、
ここでは塗料希釈液17と呼ぶ。
【0018】この塗料希釈液17は、回収後、設備群A内
のブース循環水槽15に貯蔵され、更に濃縮槽16へ送液さ
れる。濃縮槽16内の塗料希釈液17は、限外濾過装置18に
何回か通して濃縮され、濃縮槽16内に濃縮塗料20が得ら
れる。濃縮塗料20は、濃縮塗料槽19に送られて貯蔵され
る。これと同時に、限外濾過装置18で濾過された濾液22
を回収し、濾液槽21に送り、貯蔵する。
のブース循環水槽15に貯蔵され、更に濃縮槽16へ送液さ
れる。濃縮槽16内の塗料希釈液17は、限外濾過装置18に
何回か通して濃縮され、濃縮槽16内に濃縮塗料20が得ら
れる。濃縮塗料20は、濃縮塗料槽19に送られて貯蔵され
る。これと同時に、限外濾過装置18で濾過された濾液22
を回収し、濾液槽21に送り、貯蔵する。
【0019】(4)〜(5)濃縮塗料の調整およびその
後の再利用 グループAに属する水性塗料から得られかつ貯蔵された
濃縮塗料20は、必要に応じて濃縮塗料槽19から採取さ
れ、CCMシステム10を用いて再度調色してから再使用
に付される。ここで、濃縮塗料20は、水性塗料として再
使用する前に、試験板に塗装し、その塗膜表面の分光反
射率を測定する。分光測定結果をCCM10に入力し、必
要に応じて、各原色水性塗料の配合量を再度計算して自
動調色することにより、所望の塗色の水性塗料を容易に
調製することができる。本発明のリサイクルシステムで
は、こうしてCCMシステム10を用いて再調色を行なう
ことにより、調色に使用される原色塗料の使用頻度が著
しく減少でき、また内蔵された自動計量器により配合量
を自動計量することにより、調色による水性塗料間の品
質の変動を抑えることも可能である。
後の再利用 グループAに属する水性塗料から得られかつ貯蔵された
濃縮塗料20は、必要に応じて濃縮塗料槽19から採取さ
れ、CCMシステム10を用いて再度調色してから再使用
に付される。ここで、濃縮塗料20は、水性塗料として再
使用する前に、試験板に塗装し、その塗膜表面の分光反
射率を測定する。分光測定結果をCCM10に入力し、必
要に応じて、各原色水性塗料の配合量を再度計算して自
動調色することにより、所望の塗色の水性塗料を容易に
調製することができる。本発明のリサイクルシステムで
は、こうしてCCMシステム10を用いて再調色を行なう
ことにより、調色に使用される原色塗料の使用頻度が著
しく減少でき、また内蔵された自動計量器により配合量
を自動計量することにより、調色による水性塗料間の品
質の変動を抑えることも可能である。
【0020】他方、グループBに属する水性塗料104〜1
06(塗色b、b'およびb")を使用する場合は、図1中
の設備群B内に示されるブース循環水槽25、濃縮槽26、
限外濾過装置28、濃縮塗料槽29および濾過槽31を使用す
ること以外は、上記グループAに属する水性塗料101〜1
03の場合と同様にして、回収から再利用にかかる作業領
域(3)〜(5)を行なうことができる。
06(塗色b、b'およびb")を使用する場合は、図1中
の設備群B内に示されるブース循環水槽25、濃縮槽26、
限外濾過装置28、濃縮塗料槽29および濾過槽31を使用す
ること以外は、上記グループAに属する水性塗料101〜1
03の場合と同様にして、回収から再利用にかかる作業領
域(3)〜(5)を行なうことができる。
【0021】本発明では、同一グループに分別される水
性塗料であれば、塗色が異なっていても、塗装ブースを
洗浄せずに、連続して塗装〜貯蔵および再使用してよ
い。しかしながら、異なるグループに属する2以上の水
性塗料を切り替えて塗装する場合には、必ず、先に塗装
していた水性塗料の塗装を停止して該水性塗料が属する
グループから得られた濾液を用いて塗装ブースを洗浄し
た後、それとは異なるグループに属する水性塗料に切り
替えて塗装を開始する。図1中、例えば、グループAに
属する塗色aの水性塗料101から、グループBの属する
塗色bの水性塗料104へ色換えする場合には、入れ換え
直前に使用していた水性塗料101から得られた濾液22を
ウォーターカーテン3として用い、配管内面、塗装ブー
ス1内の壁面および塗装ブース1裏面の排気等などを洗浄
した後、水性塗料104に切り替えて塗装を開始する。色
換え時に塗装ブース1内の洗浄に使用された濾液22は、
ブース循環水槽15に回収して貯蔵し、再度、水性塗料10
1を塗装する際に再利用してよい。
性塗料であれば、塗色が異なっていても、塗装ブースを
洗浄せずに、連続して塗装〜貯蔵および再使用してよ
い。しかしながら、異なるグループに属する2以上の水
性塗料を切り替えて塗装する場合には、必ず、先に塗装
していた水性塗料の塗装を停止して該水性塗料が属する
グループから得られた濾液を用いて塗装ブースを洗浄し
た後、それとは異なるグループに属する水性塗料に切り
替えて塗装を開始する。図1中、例えば、グループAに
属する塗色aの水性塗料101から、グループBの属する
塗色bの水性塗料104へ色換えする場合には、入れ換え
直前に使用していた水性塗料101から得られた濾液22を
ウォーターカーテン3として用い、配管内面、塗装ブー
ス1内の壁面および塗装ブース1裏面の排気等などを洗浄
した後、水性塗料104に切り替えて塗装を開始する。色
換え時に塗装ブース1内の洗浄に使用された濾液22は、
ブース循環水槽15に回収して貯蔵し、再度、水性塗料10
1を塗装する際に再利用してよい。
【0022】本発明において、濃縮塗料20または30は、
次回、同一グループに属する水性塗料を新規にまたは再
度調色する機会まで、一旦、濃縮塗料槽19または29内に
貯蔵される。こうすることで、再利用のために測定され
る濃縮塗料の分光反射率の結果にばらつきが生じず、C
CMシステム10による自動調色をより一層容易にする。
次回、同一グループに属する水性塗料を新規にまたは再
度調色する機会まで、一旦、濃縮塗料槽19または29内に
貯蔵される。こうすることで、再利用のために測定され
る濃縮塗料の分光反射率の結果にばらつきが生じず、C
CMシステム10による自動調色をより一層容易にする。
【0023】本発明は、自動車車両、鋼製家具、配電盤
などの産業用機械、およびそれらの部品の塗装において
有効に適用され得る。
などの産業用機械、およびそれらの部品の塗装において
有効に適用され得る。
【0024】
【発明の効果】本発明の水性塗料のリサイクル塗装シス
テムによれば、回収、分離、濃縮および更なる再調整
を、水性塗料の塗色毎ではなく、水性塗料中に含まれる
同一の顔料の組み合わせによって分別されるグループ毎
に回収し、分離濃縮して貯蔵するため、ブース循環水
槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾過槽をそれぞれ水性
塗料の塗色の数より少ない数で配置でき、それによって
必要とされる装置や設備に係るスペースを大幅に減らす
ことができる。また、本発明に依れば、リサイクルシス
テム内にCCMシステムを導入することで、再利用時の
調色に使用される原色水性塗料の省資源化も実現でき
る。
テムによれば、回収、分離、濃縮および更なる再調整
を、水性塗料の塗色毎ではなく、水性塗料中に含まれる
同一の顔料の組み合わせによって分別されるグループ毎
に回収し、分離濃縮して貯蔵するため、ブース循環水
槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾過槽をそれぞれ水性
塗料の塗色の数より少ない数で配置でき、それによって
必要とされる装置や設備に係るスペースを大幅に減らす
ことができる。また、本発明に依れば、リサイクルシス
テム内にCCMシステムを導入することで、再利用時の
調色に使用される原色水性塗料の省資源化も実現でき
る。
【0025】異なるグループに属する水性塗料を使用す
る前に、直前に使用していた水性塗料から得られた濾液
で塗装ブースなどを洗浄するため、単一の塗装ブースの
利用効率が高まり、更には異なる組成の水性塗料に含ま
れる樹脂や顔料などの混入を防止できる。
る前に、直前に使用していた水性塗料から得られた濾液
で塗装ブースなどを洗浄するため、単一の塗装ブースの
利用効率が高まり、更には異なる組成の水性塗料に含ま
れる樹脂や顔料などの混入を防止できる。
【0026】再調整された塗料を回収された濃縮塗料
を、一定期間貯蔵した後、次回の同一グループに属する
水性塗料を新規にまたは再度調色する機会まで貯蔵する
ことにより、再調整のために測定される分光反射率の結
果にばらつきが生じず、CCMシステムによる自動調色
をより一層容易にし得る。
を、一定期間貯蔵した後、次回の同一グループに属する
水性塗料を新規にまたは再度調色する機会まで貯蔵する
ことにより、再調整のために測定される分光反射率の結
果にばらつきが生じず、CCMシステムによる自動調色
をより一層容易にし得る。
【図1】 本発明の水性塗料のリサイクルシステムを表
す概念図である。
す概念図である。
【図2】 従来の水性塗料のリサイクルシステムを表す
概念図である。
概念図である。
1、300…塗装ブース、2、302…塗装ガン、3、303…
ウォーターカーテン、4、304…オーバースプレー塗
料、10…CCMシステム、11、301…被塗物、15、25…
ブース循環水槽、17、27…希釈塗料、16、26、305…濃
縮槽、19、29、310…濃縮塗料槽、18、28、307…限外濾
過装置、20、30、306…濃縮塗料、21、31、308…濾過
槽、22、32、309…濾液、101、102、103、104、105、10
6…水性塗料、200…本発明の水性塗料のリサイクルシス
テム。
ウォーターカーテン、4、304…オーバースプレー塗
料、10…CCMシステム、11、301…被塗物、15、25…
ブース循環水槽、17、27…希釈塗料、16、26、305…濃
縮槽、19、29、310…濃縮塗料槽、18、28、307…限外濾
過装置、20、30、306…濃縮塗料、21、31、308…濾過
槽、22、32、309…濾液、101、102、103、104、105、10
6…水性塗料、200…本発明の水性塗料のリサイクルシス
テム。
Claims (6)
- 【請求項1】 2以上の原色水性塗料から調色された塗
色を有する水性塗料をウォーターカーテン式塗装ブース
で塗装し、被塗物に塗着しなかったオーバースプレー塗
料をブース循環水槽に回収し、限外濾過装置で分離濃縮
することにより濃縮塗料として濃縮槽に貯蔵した後、該
濃縮塗料を必要時に取り出して再度調色してから再使用
する水性塗料のリサイクルシステムにおいて、2以上の
塗色の異なる水性塗料を塗装する場合に、該水性塗料中
に含まれる同一の顔料の組み合わせによって分別される
グループ毎に前記オーバースプレー塗料を回収し、分離
濃縮して貯蔵するために、水性塗料の塗色の数より少な
い数のブース循環水槽、限外濾過装置、濃縮槽および濾
過槽をそれぞれ配置して成る水性塗料のリサイクルシス
テム。 - 【請求項2】 濃縮塗料をコンピュータ・カラー・マッ
チング装置を用いて再度調色してから再使用する請求項
1記載の水性塗料のリサイクルシステム。 - 【請求項3】 2以上の原色水性塗料から調色された塗
色を有する水性塗料を、ウォーターカーテン式塗装ブー
スで塗装し、被塗物に塗着しなかったオーバースプレー
塗料をブース循環水槽に回収し、限外濾過装置で分離濃
縮することにより濃縮塗料として濃縮槽に貯蔵した後、
該濃縮塗料を必要時に取り出して再度調色してから再使
用する、水性塗料の再利用方法であって、2以上の塗色
の異なる水性塗料を塗装する場合に、該水性塗料中に含
まれる同一の顔料の組み合わせによって分別されるグル
ープ毎に前記オーバースプレー塗料をブース循環水槽に
回収し、分離濃縮して貯蔵することを特徴とする水性塗
料の再利用方法。 - 【請求項4】 濃縮塗料をコンピュータ・カラー・マッ
チング装置を用いて再度調色してから再使用する請求項
3記載の水性塗料の再利用方法。 - 【請求項5】 異なるグループに属する2以上の水性塗
料を切り替えて塗装する場合、先に塗装していた水性塗
料の塗装を停止して該水性塗料が属するグループから得
られた濾液を用いて塗装ブースを洗浄した後、それとは
異なるグループに属する水性塗料に切り替えて塗装を開
始する請求項3記載の水性塗料の再利用方法。 - 【請求項6】 濃縮塗料を、次回、同一グループに属す
る水性塗料を調色する機会まで、一旦、濃縮塗料槽内に
貯蔵することを特徴とする請求項3記載の水性塗料の再
利用方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156583A JP2001334188A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 水性塗料のリサイクルシステム |
EP01304571A EP1157745A3 (en) | 2000-05-26 | 2001-05-24 | Recycling system of aqueous paint |
US09/863,280 US20020000191A1 (en) | 2000-05-26 | 2001-05-24 | Recycling system of aqueous paint |
KR1020010028701A KR20010107733A (ko) | 2000-05-26 | 2001-05-24 | 수성 도료의 재이용 시스템 |
TW090112626A TW570841B (en) | 2000-05-26 | 2001-05-25 | Recycling system of aqueous paint |
CN01121687A CN1325763A (zh) | 2000-05-26 | 2001-05-26 | 水性涂料循环系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156583A JP2001334188A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 水性塗料のリサイクルシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001334188A true JP2001334188A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18661353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000156583A Pending JP2001334188A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 水性塗料のリサイクルシステム |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020000191A1 (ja) |
EP (1) | EP1157745A3 (ja) |
JP (1) | JP2001334188A (ja) |
KR (1) | KR20010107733A (ja) |
CN (1) | CN1325763A (ja) |
TW (1) | TW570841B (ja) |
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2012245473A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Toyota Motor East Japan Inc | 未塗着塗料回収システム及び未塗着塗料回収方法 |
CN102989641A (zh) * | 2012-11-28 | 2013-03-27 | 江苏永钢集团有限公司 | 一种卷钉机油漆槽 |
KR20150072629A (ko) * | 2013-12-20 | 2015-06-30 | 주식회사 우양이엔지 | 다색분체도장 집진기 |
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JP2003047895A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-18 | Nippon Paint Co Ltd | 水性中塗り塗料のリサイクル方法 |
GB0518637D0 (en) | 2005-09-13 | 2005-10-19 | Itw Ltd | Back pressure regulator |
US7828527B2 (en) | 2005-09-13 | 2010-11-09 | Illinois Tool Works Inc. | Paint circulating system and method |
US20080128528A1 (en) * | 2006-11-28 | 2008-06-05 | Alongi Salvatore A | Fluid spraying system |
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US8550030B2 (en) | 2011-06-02 | 2013-10-08 | Nike, Inc. | Overspray reclaiming system |
CN104368476B (zh) * | 2014-11-10 | 2017-03-22 | 苏州特铭精密科技有限公司 | 一种uv漆喷涂生产线及其生产方法 |
CN104549863A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-04-29 | 安徽友顺木业有限公司 | 一种家具喷漆后的吸收装置 |
CN105149151B (zh) * | 2015-09-25 | 2017-08-01 | 天津奥展兴达化工技术有限公司 | 一种喷漆室用捕捉漆雾装置及其工艺 |
KR102191784B1 (ko) * | 2020-03-13 | 2020-12-16 | (주)파버나인 | 액상도료 검사키트가 구비된 전착도장시스템 |
CN114570582A (zh) * | 2022-03-04 | 2022-06-03 | 山东中清智能科技股份有限公司 | 一种供漆回收清洗一体化装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CH680710A5 (ja) * | 1989-12-22 | 1992-10-30 | Unicolor Ag | |
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DE4322972A1 (de) * | 1993-07-09 | 1995-01-12 | Basf Lacke & Farben | Verfahren zur Spritzlackierung mit wäßrigen Lacken |
JP3075710B2 (ja) * | 1998-09-02 | 2000-08-14 | 日本ペイント株式会社 | 常温硬化型水性塗料組成物の再利用方法 |
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-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000156583A patent/JP2001334188A/ja active Pending
-
2001
- 2001-05-24 KR KR1020010028701A patent/KR20010107733A/ko not_active Application Discontinuation
- 2001-05-24 US US09/863,280 patent/US20020000191A1/en not_active Abandoned
- 2001-05-24 EP EP01304571A patent/EP1157745A3/en not_active Ceased
- 2001-05-25 TW TW090112626A patent/TW570841B/zh not_active IP Right Cessation
- 2001-05-26 CN CN01121687A patent/CN1325763A/zh active Pending
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---|---|
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TW570841B (en) | 2004-01-11 |
KR20010107733A (ko) | 2001-12-07 |
EP1157745A2 (en) | 2001-11-28 |
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