JPH04501296A - 燃料噴射弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 燃料噴射弁 本発明は、ノズル本体を備えた燃料噴射弁であって、ノズル本体に小鉢状の保護 キャップが取り付けてあり、保護キャップの底部が少なくとも１つの噴射開口に 向かって開いた貫通開口を有している形式のものに関する。

従来の技術 すでに公知の燃料噴射弁（ドイツ連邦共和国特許出願公開第３５４０６６０号） においては、保護キャップが噴射開口の下流側で底部に貫通開口を有している。

保護キャップは噴射開口若しくは場合によって設けられたニードルボールの範囲 の損傷を防止しようとするものである。さらに保護キャップは、ノズル本体で以 て吸気管内に突入する燃料噴射弁の周囲からの粒子が噴射開口の範囲に堆積して 噴射開口を狭め、これによって噴射される燃料量が不都合に減少して、内燃機関 に供給される燃料・空気混合気が貧化することを防止しようとするものである。

しかしながら公知の保護キャップを使用した場合には、内燃機関を停止させかつ 燃料噴射弁を閉鎖した後に保護キャップの貫通開口内に存在するたいてい膜状の 燃料が内燃機関の強い加熱に基づき冷却不足のために蒸発させられる。この場合 、一般に燃料の低い温度で沸騰する成分が気化するのに対して、燃料の高い温度 ではじめて沸騰する成分は保護キャップの貫通開口内に留まり、燃料噴射弁の運 転時間中に内燃機関の運転と停止の繰り返しに基づき少なくとも１つの噴射開口 内に堆積し、その結果噴射特性が悪化して内燃機関の運転が不円滑なものになる 。

発明の利点 これに対して、請求項１に記載の特徴を有する本発明の燃料噴射弁においては利 点として、保護キャップによって接触に対する保護が得られかつ外部がらの堆積 が避けられるだけではなく、内燃機関の長い運転時間に際しても運転段階と停止 段階の連続に基づく燃料堆積が燃料噴射弁によって調量される燃料量を不都合に 減少させることにはならない。これによって内燃機関の規定どおりの運転が保証 される。

請求項２以下に記載された手段によって請求項１に記載の燃料噴射弁の有利な構 成が可能である。

特に有利には、保護キャップがプラスチックから形成されており、これによって 容易な製造が保証される図面 本発明の２つの実施例が図面に簡単に示して、以下に詳細に説明しである。第１ 図は本発明に基づき構成された燃料噴射弁の第１実施例の断面図、第２図は本発 明に基づき構成された燃料噴射弁の第２実施例の断面図、及び第３図は第２図の 線■−■に沿った断面図第１図に示された燃料噴射弁は混合気圧縮外部点火式の 内燃機関のドイツ連邦共和国特許出願公開第３７１０４６７号公報に記載の燃料 噴射弁とほぼ合致していて、内燃機関の吸気管内への燃料噴射のために用いられ る。弁ケーシング（図示せず）にノズル本体１が結合されており、ノズル本体１ の案内孔２内に弁ニードル３が案内されている。案内孔２は図示のノズル本体ｌ においては後方空所５内で終わっており、後方空所は燃料の流れ方向で、円筒形 に構成された弁座８に接続している。弁座８とノズル本体端面９との間を円筒形 の移行開口ｌＯが延びている。弁ニードル３がノズル本体ｌの弁座８の範囲で円 筒形のシール座ｌｌ内へ移行しており、シール座は円筒形のピン１２へ延びてい る。燃料噴射弁の閉じられた状態では、弁ニードルはシール座１１で以て弁座８ に接しているのに対して、燃料噴射弁の開いた状態ではシール座１１は弁座８か ら離れていて、燃料が移行開口ＩＯへ流れる。ノズル本体端面９に薄い穴プレー ト１５を溶接によって密接に取り付けられており、穴プレートは移行開口ｌＯと 合致する範囲に燃料調量に役立つ少なくとも１つの噴射開口１６を有しており、 噴射開口は弁縦軸線１７に対して傾斜して穴プレートを貫通しており、この場合 傾斜は使用形式に応じて、個々の噴射開口１６から流出する燃料噴流が弁縦軸線 １７の方向で内側へ向くか若しくは弁縦軸線１７から離れて外側へ向くように行 われる。噴射開口１６の横断面によって、燃料噴射弁の開放時に単位時間当たり に噴射される燃料量が規定される。燃料噴射弁の開放は図示してない形式で電磁 石で行われる。噴射開口１６は弁ニードル３のピン１２と移行開口１０の壁との 間に形成されたリング室から出発するように穴プレート１５に配置されており、 燃料噴射弁の閉じられた状態で円筒形のピン１２がほぼ穴プレート１５まで突出 している。

ノズル本体端部４には小鉢状に構成された保護キャップ２０を差し嵌めてあり、 保護キャップは円筒周壁２１で以てノズル本体ｌを軸線方向で部分的に取り囲ん でいて、内側へ向けられた係止段部２２で以てノズル本体ｌのリング溝２３内へ 保護キャップ２０の位置固定のために係合している。保護キャップ２０の底部２ ４は弁縦軸線１７に対して同軸的に貫通開口２７を有していて、半径方向で穴プ レート１５を越えて延びており、保護キャップのストッパ区分２８が穴プレート １５に接触している。ストッパ区分２８から出発して底部２４は穴プレート１５ に対して軸線方向の距離を置いて半径方向内側へ貫通開口２７まで延びており、 その結果底部２４と穴プレート１５との間にリング状の切欠き２９が形成されて おり、切欠きの内のり幅は貫通開口２７の直径よりも小さくなっている。有利に は保護キャップ２０はプラスチックから製造されている。切欠き２９の内のり幅 、すなわち弁縦軸線１７の方向の延びは著しく小さく、その結果切欠さ２９はリ ングプレートの形を有しており、燃料噴射弁のあらゆる位置で大きな毛管作用が 燃料に生じて、切欠き内に存在する燃料が自重に基づいて貫通開口２７から流出 するようなことはない。この場合、切欠き２９は貫通開口２７から出発して増大 する半径方向の延びを以て軸線方向で先細になり若しくは広がっている。内燃機 関、ひいては燃料噴射装置が停止させられると、燃料噴射弁が閉じられ、場合に よっては切欠き２９及び貫通開口２７内に存在する燃料が内燃機関の強い加熱に 基づき部分的に蒸発して、この場合もっばら燃料の低い温度で蒸発した成分が気 化するのに対して、高い温度で蒸発した成分は十分に加熱されず、切欠き２９の 毛管作用によって半径方向で外側へ移動して、ストッパ区分２８の壁に堆積し、 その結果貫通開口２７及び穴グレート１５の噴射開口１６の範囲が燃料から解放 されている。

第２図及び第３図に示す燃料噴射弁の第２の実施例において、第１図の第１実施 例に対して同じ部分は同じ符号を付けてあり、従ってこれに対して第１図の部分 の説明が当てはまる。第２図の実施例の保護キャップ２０は第１図の実施例の保 護キャップに対して、底部２４と穴プレート１５との間に軸線方向の間隔を形成 しなく、半径方向で貫通開口２７から出発して底部２４を貫通する少なくとも１ つの切欠き３１を設けであることによって異なっており、切欠きはスリット状に 構成され円筒ｆｉｔ２１の方向へ延びている。この場合には例えば４つの切欠き ３１を設けてあり、これらの切欠きは第３図に示しであるように周方向で互いに 同じ間隔を有していて、切欠きの周方向での内のり幅は燃料噴射弁の各位置で燃 料に対して毛管作用を生ぜしめるように貫通開口２７の直径に比較して小さくな っている。この場合、切欠き３１は半径方向に増大しながら延び側方向で幅広く 若しくは先細になっている。第３図には４つの噴射開口１６が示してあり、噴射 開口にそれぞれ１つの切欠き３１が配属される。このような構成は拘束されるも のではなく、別の配属で噴射開口１６に対して位置する４つよりも多い若しくは 少ない切欠きも申し分なく設けられる。

ずでに第１図について述べであるように、内燃機関及び燃料噴射装置の停止に際 して燃料噴射弁が閉じ、貫通開口２７及び切欠き３１内に存在する燃料が半径方 向外側へ切欠き３１内を移動して、そこで毛管作用に基づき燃料の少なくとも強 く熱せられた燃料成分が留まり、噴射開口１６及び貫通開口２７内に燃料が堆積 するようなことがない。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ノズル本体を備えた燃料噴射弁であって、ノズル本体に小鉢状の保護キャッ プが取り付けてあり、保護キャップの底部が少なくとも１つの噴射開口に向かっ て開いた貫通開口を有している形式のものにおいて、少なくとも１つの噴射開口 （１６）のすぐ近くで保護キャップ（２０）に少なくとも１つの切欠き（２９， ３１）を設けてあり、切欠きが噴出された燃料に毛管作用を生ぜしめるようにな っていることを特徴ヒする燃料噴射弁。 ２．少なくとも１つの切欠き（２９）が貫通開口（２７）に向かって開いていて かつ半径方向外側へ延びるように保護キャップ（２０）の底部（２４）によって 被われている請求項１記載の燃料噴射弁。 ３．切欠き（２９）がリング状に構成されている請求項２記載の燃料噴射弁。 ４．切欠き（２９）が貫通開口（２７）から出発して半径方向で増大して延びる と共に軸線方向で先細になり若しくは拡大している請求項３記載の燃料噴射弁。 ５．少なくとも１つの切欠き（３１）が貫通閉口（２７）に向かって開いていて 、半径方向外側へ延びるように底部（２４）を軸線方向に貫通している請求項１ 記載の燃料噴射弁。 ６．少なくとも１つの切欠き（３１）がスリット状に構成されている請求項５記 載の燃料噴射弁。 ７．少なくとも１つの切欠き（３１）が貫通開口（２７）から出発して半径方向 に増大して延びると共に周方向で拡大して若しくは先細になっている請求項６記 載の燃料噴射弁。 ８．少なくとも１つの切欠き（２９，３１）の内のり幅が保護キャップ（２０） の貫通開口（２７）の直径に比べて小さくなっている請求項１から７のいずれか １項記載の燃料噴射弁。 ９．保護キャップ（２０）がプラスチックから形成されている請求項１から８の いずれか１項記載の燃料噴射弁。