JPH0446955A - ポリエステル組成物 - Google Patents

ポリエステル組成物

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JPH0446955A
JPH0446955A JP15626890A JP15626890A JPH0446955A JP H0446955 A JPH0446955 A JP H0446955A JP 15626890 A JP15626890 A JP 15626890A JP 15626890 A JP15626890 A JP 15626890A JP H0446955 A JPH0446955 A JP H0446955A
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acid
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真 山口
Makoto Osuga
信 大須賀
Kazuo Tsuchiyama
和夫 土山
Kazuo Yamagata
一雄 山形
Akihiro Niki
章博 仁木
Toranosuke Saito
斉藤 寅之助
Hironori Kadomachi
角町 博記
Daishirou Kishimoto
大志郎 岸本
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶融成形すると重合度力く上昇し、熱可塑性
エラストマーとしての性質を発揮するボ1ノエステル組
成物に関スル。
(従来の技術) p−ターフェニルモL<tip−クォーターフェニル骨
格を有するジヒドロキシもしり(マモノヒドロキシ化合
物を構成成分とする脂肪族ボ1ノエステルζ家、熱可塑
性エラストマーとしての性質を有するポリエステルであ
る。このような脂肪族ポリエステルは、通常、溶融重縮
合により製造されるが、分解を抑える必要から重合温度
には上限があり、また装置の能力に限界もあることから
、高溶融粘度の脂肪族ポリエステルを得ることは容易で
はない。
樹脂の溶融粘度を増加させる方法として、従来より固相
重合法やアイオノマーをブレンドする方法等が知られて
いる。固相重合法では、充分な粘度の樹脂を得るために
は長時間の反応が必要となり経済的でない。アイオノマ
ーをブレンドする方法では、ポリエステルとアイオノマ
ーとの相溶性が悪いため充分な粘度のものを得ることが
できない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の実情に着目してなされたものであり、そ
の目的とするところは、溶融成形することにより重合度
が上昇しうるポリエステル組成物を提供することにある
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、製造温度を特に上げることなく溶融成形
することにより、高重合度のポリエステルが得られる方
法について検討した結果、ジカルボン酸無水物および2
官能以上のオキサゾリンを該ポリエステルに所定量混合
することが非常に有効であることを見いだし本発明に至
った。
すなわち、本発明のポリエステル組成物は、般式が下式
(I)で表わされる脂肪族ジカルボン酸;脂肪族ジオー
ル;および一般式が下式(n)で表わされるジヒドロキ
シ化合物と下式〔■〕で表わされるモノヒドロキシ化合
物のうち少なくともいずれか一方を構成成分とするポリ
エステルと、ジカルボン酸無水物と、2官能以上のオキ
サゾリンと、を含有するポリエステル組成物であって、
該ポリエステル100重量部に対して、該ジカルボン酸
無水物が0.05〜10重量部、および該オキサゾリン
化合物が0.1〜10重量部の割合で含有されており、
そのことにより上記目的が達成される。
HOOC−(CH2)n−COOH(I 〕(式中、n
は0〜10の整数を示す。)(式中、R1、R2は独立
的にアルキレン基を示し、pは3または4であり、q、
 rは独立的にOまたは1以上の整数を示す。) (式中、R3はアルキレン基を示し、lは2または3で
あり、1i0または1以上の整数を示す。)上記脂肪族
ジカルボン酸において、炭素数が10を越えるジカルボ
ン酸を用いると、ポリエステルから得られる成形体の物
性が低下する。上記ジカルボン酸としては、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スペリ
ン酸、およびセパチン酸が好適に用いられる。
上記脂肪族ジオールとしては、グリコール及びポリアル
キレンオキシドがあげられる。上記グリコールトシては
、エチレングリコール、フロピレンゲリコール、トリメ
チレングリコール、1.4−ブタンジオール、1.3−
ブタンジオール、1.5−ベンタンジオール、1.6−
ヘキサンジオール、1.7−ベンタンジオール、1.8
−オクタンジオール、1.9−ノナンジオール、1.1
0−デカンジオール、フクロベンタン−1,2−ジオー
ル、シクロへ牛サンー1.2−ジオール、7クロヘキサ
ンー1.3−ジオール、シクロヘキサン1.4−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジメタツール等があげら
れ、これらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用
されてもよい。
上記ポリアルキレンオキシドとしては、ポリエチレンオ
キシド、ボリブロピレンオキンド、ポリテトラメチレン
オキシド、ポリへ牛すメチレンオキシド等があげられ、
これらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用され
てもよい。ポリアルキレンオキシドの数平均分子量は、
小さくなると生成するポリエステルに柔軟性を付与する
能力が低下し、大きくなりすぎると得られたポリエステ
ルの熱安定性等の物性が低下するので、100〜20゜
000が好ましく、より好ましくは500〜s、 oo
oである。
上記式(II)で表されるジヒドロキシ化合物は液晶性
を示す低分子化合物であって、アルキレン基R1および
R2はエチレン基又はプロピレン基が好ましく、q及び
rはO又は1が好ましく、4.4−ジヒドロキシ−p−
ターフェニル、4.4”’−ジヒドロキシーp−クォー
ターフェニル、4.4°゛−ジ(2−ヒドロキシエトキ
シ)−p−クォーターフェニル等が好適に使用される。
4、4”−ジヒドロキシ−p−ターフェニルの結晶状態
から液晶状態への転移温度は260℃で、4.4°゛°
−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニルのそれは33
6℃、そして4,4°°′−ジ(2−ヒドロキシエトキ
シ) −p−クォーターフェニルのそれは403℃であ
る。尚、液晶状態とは、化合物が溶融状態であって、ま
た分子が配向状態を保持している状態をいう。上記各ジ
ヒドロキシ化合物〔■〕はそれぞれ単独で使用しても良
く、あるいは併用しても良い。
液晶性の分子は一般に結晶性が高く、上記したように4
,4°゛−ジヒドロキシ−p−ターフェニル、4.4°
゛°−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル及び4.
4°°°−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォー
ターフェニルはその結晶から液晶状態への転移点が高い
ために、これらのジヒドロキシ化合物(I[)がポリマ
ー鎖中に組み込まれた場合、そのポリマーは特異な性質
を示す。
すなわち、ジヒドロキシ化合物〔■〕が結晶性を示し、
しかもその転移点が高いので、ジヒドロキシ化合物(I
I)の配合量が少量の場合でも強固で耐熱性の高い物理
的架橋を形成する。その結果、ソフトセグメントに由来
する柔軟性を損なうことなく耐熱性の高い熱可塑性エラ
ストマーが得られるものと推察される。
上式(III)で示されるモノヒドロキシ化合物は、パ
ラフェニレン骨格を有する剛直性の低分子化合物であり
、その特徴ある分子構造を反映してこれらの化合物の融
点は極めて高い。さらにバラフェニレン骨格は低分子液
晶化合物のメソゲンとして有効であることが知られてお
り、これは該骨格が固体状態のみならず高温状態(溶融
状態)においても、強い凝集力を有していることを示す
ものである。従って、上記のモノヒドロキシ化合物Cm
)をポリマー末端に組み込んだ場合、 非常に強固で耐
熱性の高い物理的架橋をもたらし、耐熱性に優れた熱可
塑性エラストマーが生成する。
上式CI[[]で示されるモノヒドロキシ化合物にオイ
テハ、R3はエチレン基またはプロピレン基が好ましく
、nは0または1が好ましい。上記モノヒドロキシ化合
物としては、例えば、4−ヒドロキシ−p−ターフェニ
ル、 4−ヒドロキシ−p−クォーターフェニル、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−ターフェニル、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−p−クォーターフェニル
等があげられる。モノヒドロキシ化合物〔■〕は、それ
ぞれ単独で使用しても良く、 あるいはそれらを併用し
ても良い。
上記脂肪族ジカルボン酸〔I〕、脂肪族ジオールおよび
ジヒドロキシ化合物〔■〕と、モノヒドロキシ化合物(
mlのうち少なくともいずれか一方よりなるポリエステ
ルに、2個の水酸基を有するポリシリコーン、ラクトン
、および芳香族ヒドロキシカルボン酸を構成成分として
含有させてもよい。
上記ポリシリコーンは、2個の水酸基を宵するものであ
り、2個の水酸基が分子末端にあるポリシリコーンが好
ましく、たとえば、分子の両末端に2個の水酸基を有す
るジメチルボリンロ本サン、ジエチルポリシロキサン、
ジフェニルポリシロキサン等があげられる。ポリシリコ
ーンの数平均分子量は、小さくなると、生成するポリエ
ステルに柔軟性を付与する能力が低下し、大きくなると
、ポリエステルの生成が困難になるので、100〜20
、000が好ましく、より好ましくは500〜5000
である。
上記ラクトンは、開環して酸及び水酸基と反応し、脂肪
族鎖を付加するものであって、ポリエステルに柔軟性を
付与するものであり、環の中に4個以上の炭素原子を有
するものが好ましく、より好ましくは5員環〜8員環で
あり、例えばε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン
、γ−ブチロラクトン等があげられる。
上記芳香族ヒドロキシカルボン酸は、ポリエステルに剛
性や液晶性を付与するものであり、サリチル酸、メタヒ
ドロキシ安息香酸、バラヒドロキシ安息香酸、3〜クロ
ロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3−メト牛シー4−ヒドロキシ安息香酸
、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−フェニル
−4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフ
トエ酸、4−ヒドロキシ−4−カルボキシビフェニルな
どがあげられ、好ましくは、バラヒドロキシ安息香酸、
2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−ヒドロキシ−4
′−カルボキシビフェニルである。
さらに、上記ポリエステルに、ポリエステルの機械的物
性等を向上させるために、ジヒドロキシ化合物〔■〕以
外の芳香族ジオールや芳香族ジカルボン酸を構成成分と
して含有させてもよい。
上記芳香族ジオールとしては、ヒドロキノン、レゾルシ
ン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキノン、メチル
ヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メトキシヒドロ
キノン、フェノキシヒドロキノン、4.4−ジヒドロキ
シビフェニル、4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4
.4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4.4’−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、4.4−ジヒドロキシジフ
ェニルメタン、ビスフェノールA、  1.1−ジ(4
−ヒドロキシフェニルシンシクロへ牛サン、1.2−ビ
ス (4−ヒドロキシフェノ牛シ)エタン、■、4−ジ
ヒドロキシナフタリン、2.6−シヒドロキシナフタリ
ンなどがあげられる。
上記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、5−スルホイソフタル酸の金属塩、4.4−
ジカルボキシビフェニル、4.4−ジカルボキシジフェ
ニルエーテル、4.4°−ジカルボキシジフェニルサル
ファイド、4.4’−ジカルボキシジフェニルスルホン
、3.3°−ジカルボキシベンゾフェノン、4.4−ジ
カルボキシベンゾフェノン、1.2−ビス (4−カル
ボキシフェノキシ)エタン、1.4−ジカルボキシナフ
タリン、または2.6−ジカルボキシナフタリンなどが
あげられる。
上記ジヒドロキシ化合物CU〕と脂肪族ジオールと脂肪
族ジカルボン酸よりなるポリエステルは、ジヒドロキシ
化合物CII)の含有量が、少なくなると耐熱性が低下
し、多くなると弾性率が高くなり柔軟性が低下し、熱可
塑性エラストマーとしては不適当になるので、上記ジヒ
ドロキシ化合物〔■〕の含有量は、ボッエステルを構成
する全モノマー中の0.1〜30モル%が好ましく、よ
り好ましくは05〜20モル%であり、さらに好ましく
は1゜0〜lOモル%である。尚、芳香族以外のジオー
ルとしてポリアルキレンオキシドやポリシリコーンを使
用する場合、その構成単位を1モノマーとして数える。
即ち、重合度10のポリエチレンオキンドは10モノマ
ーとして数える。
また、上記モノヒドロキシ化合物[III)と脂肪族ジ
オールと脂肪族ジカルボン酸よりなるポリエステルは、
モノヒドロキシ化合物(m)の含有量が少なくなると耐
熱性が低下し、多くなるとポリエステルの分子量が十分
に上昇せず、物性的に劣ったものとなるのでポリエステ
ルを構成する全モノマー中の0.1〜20モル%とする
のが好ましい。
また、上記ジヒドロキシ化合物〔■〕とモノヒドロキシ
化合物Cm)と脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸よ
り成るポリエステルは、ジヒドロキシ化合物CIII 
とモノヒドロキシ化合物[:m]とを合せたヒドロキシ
化合物の含有量が少なくなると耐熱性が低下し、多くな
ると柔軟性の低下および十分な分子量上昇が得られない
ため、ポリエステルを構成する全モノマー中の01〜3
0モル%とするのが好ましい。この際のジヒドロキシ化
合物CII)とモノヒドロキシ化合物[I[[、]の割
合は0< [II[) / CI+〕+ Cml <2
/3を満たす範囲が好ましい。
以上のような構成成分から成るポリエステルは、以下に
あげる一般に知られている任意の重縮合方法を用いて製
造することができる。
■ジカルボン酸とジオール成分(脂肪族ジオール、ジヒ
ドロキシ化合物、モノヒドロキシ化合物等を含めるもの
とする)とを直接反応させる方法。
■ジカルボン酸の低級エステルとジオール成分とをエス
テル交換を利用して反応させる方法。
■ジカルボン酸のハロゲン化物とジオール成分をピリジ
ンなどの適当な溶媒中で反応させる方法。
■ジオール成分の金属アルコラードをジカルボン酸のハ
ロゲン化物と反応させる方法。
■ジオール成分のアセチル化物とジカルボン酸とをエス
テル交換を利用して反応させる方法。
重縮合する際には、一般にポリエステルを製造する際に
使用されている触媒が使用されてよい。
この触媒としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、
セシウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、スト
ロンチウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、
ゲルマニウム、錫、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウム、
ホウ素、カドミウム、マンガンなどの金属、その有機金
属化合物、有機酸塩、金属アルコキシド、金属酸化物等
があげられる。
特に好ましい触媒は、酢酸カルシウム、ジアシル第一錫
、テトラアシル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタノ
エート、錫テトラアセテート、トリイソブチルアルミニ
ウム、テトラブチルチタネート、二酸化ゲルマニウム、
および三酸化アンチモンである。これらの触媒は二種以
上併用してもよい。また、重合とともに副生ずる水や、
アルコール、グリコールなどを効率よく留出させ、高分
子量ポリマーを得るためには、反応系を重合後期にlm
Hg以下に減圧することが好ましい。反応温度は一般に
150〜350℃である。
また、重合中ジヒドロキシ化合物〔■〕の添加順序を変
えることによって得られるポリエステルの構造を規制す
ることも可能である。例えば、ジヒドロキシ化合物(n
)をジカルボン酸および他のジオール成分と一括して仕
込んだ場合は、ランダム共重合体が得られ易くなり、重
合後期にジヒドロキシ化合物〔■〕を仕込んだ場合にブ
ロック共重合体が得られ易くなる。また、予め合成した
ポリエステルに上記ジヒドロキシ化合物〔■〕あるいは
ジヒドロキシ化合物のアセチル化合物を減圧加熱下で混
練し、脱エチレングリコールあるいはエステル交換反応
によって分子鎖にジヒドロキシ化合物〔■〕に基づくセ
グメントを導入することも可能である。
本発明に使用されるジカルボン酸無水物とは、分子内に
カルボキシル基を2個有するジカルボン酸の無水物であ
って、具体的には無水フタル酸、無水テトラヒドロフタ
ル酸、無水マレイン酸、無水1,2−ナフタレンジカル
ボン酸、無ホコハク酸、等があげられる。ジカルボン酸
無水物の添加量は、ポリエステル100重量部に対して
0.05〜10重量部である。より好ましい添加量は0
.15〜7重量部である。0.05重量部より少ないと
、粘度増大効果がほとんどなく、10重量部より多いと
ポリエステルにて形成された成形品の長期の熱安定性に
悪影響を及ぼす。
また、本発明に使用されるオキサゾリン化合物とは、同
一分子内に2個以上のオキサゾリン環を有するものであ
ればその構造は特に制限されない。
オキサゾリン化合物の具体例としては、2.2−(1゜
3−)ユニしン)−ビス(2−オキサゾリン)、2.2
−(1゜2−エチレン)−ビス(2−オキサゾリン)、
2.2−(1,4−ブチレン)−ビス(2−オキサゾリ
ン)、2.2−(1,4−フェニレン)−ビス(2−オ
キサゾリン)等があげられる。
オキサゾリン化合物の添加量はポリエステル100重量
部に対して0.1〜10重量部である。0,1重量部よ
り少ないと、粘度増大効果がほとんどなく、10重を部
より多いとポリエステルから得られた成形品の伸び等の
機械的強度が低下し好ましくない。
本発明における増粘効果は、ポリエステルの末端とオキ
サゾリン化合物のエポキン基との反応等によるものと思
われる。このオキサゾリン化合物とポリエステルとの反
応を促進させるために触媒を添加してもよい。
使用される触媒としてはトリフェニルフォスファイトな
どの有機フォスファイト、p−トルエンスルフォン酸、
ジメチル硫酸、三フッ化はう素エーテレート、無水塩化
アルミニウム、三塩化バナジウム、塩化バナジル、有機
ハロゲン化物等である。
添加量はポリエステルに対して2重量%以下が好ましい
ジカルボン酸無水物及びオキサゾリン化合物の添加順序
は、いずれを先に添加しても、同時でもよいが、まずジ
カルボン酸無水物をポリエステルに添加し、溶融下混合
反応せしめ、次にオキサゾリン化合物を添加するのが好
ましい。混合温度は130℃〜80℃の範囲が好ましい
。混合方法としては、押出機を用いて溶融混合する方法
等、均一に溶融混合できる方法であれば特に制限はない
本発明のポリエステル組成物には、その実用性を損なわ
ない範囲で、さらに以下の添加剤が添加されてもよい。
■無機充填剤:炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、
タルク等 ■熱安定剤: トリフェニルホスファイト、トリラウリ
ルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、
2−tert−ブチル−α−(3−tart−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)−p−クメニルビス(p−7
ニルフエニル)ホスファイト等 ■難燃剤:へキサブロモシクロドデカン、トリス−(2
,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、ペンタブロモ
フェニルアリルエーテル等 ■紫外線吸収剤: p−tert−プチルフェニルサリ
シレート、2−ヒドロキシ−4−メト牛シベンゾフェ/
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2゛−カルボキシ
ベンゾフェノン、2,4.5−トリヒドロキシブチロフ
ェノン等■酸化防止剤ニブチルヒドロキシアニソール、
ブチルヒドロキシトルエン、ジステアリルチオジプロピ
オネート、ジラウリルチオジプロピオネート、ヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤等 ■帯電防止剤: N、N−ビス(ヒドロキシエチル)ア
ルキルアミン、アルキルアリルスルホネート、アルキル
スルファネート等 ■無機物:硫酸バリウム、アルミナ、酸化珪素等■高級
脂肪酸塩ニステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸バリ
ウム、パルミチン酸ナトリウム等■その他の有機化合物
:ベンジルアルコール、ベンゾフェノン等 0結晶化促進剤:高結晶化したポリエチレンテレフタレ
ート、ポリトランス−シクロヘキサンジメタツールテレ
フタレート等 ■補強繊維ニガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、炭化
硅素繊維、グラファイト繊維、アルミナ繊維、アモルフ
ァス金属繊維、シリコン・チタン・炭素系繊維等の無機
繊維やアラミド繊維等の有機繊維等 本発明のポリエステル組成物から成形品を得るには、プ
レス成形、押出成形、射出成形、ブロー成形等の溶融成
形方法が採用される。成形品の物性はその構成成分及び
その配合割合等によって任意に調整することができ、例
えば、ポリエステルを熱可塑性エラストマーとして調製
した場合には、成形品はフィルム、パイプ、ホース、ベ
ルト、バノキン等の柔軟性を有する成形体や、自動車部
品、塗料、接着剤等に好適に用いることができる。
(実施例) 以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、以下の実施例で得られたポリエステル組成物の極
限粘度は以下の要領に従って測定した。
極限粘度[η]:ウベローデ粘度管を用い、0−クロロ
フェノール溶媒中30℃で測定した。
<4.4”’−ジヒドロ牛シーp−クォーターフェニル
の合成〉 4−ヒドロキシ−4−ブロモビフェニル60.0gに、
メタノールloog、 1ovt%水酸化ナトリウム水
溶液300g及び5vt%パラジウム/カーボン13g
1]at、120°C15気圧の条件下で、4時間反応
させることより、4.4°゛°−ジヒドロキシ−p−ク
ォーターフェニルのジナトリウム塩を得た。この固形物
にN、Nジメチルホルムアミドを加え、加熱ろ過して触
媒を分離した後、ろ液を希硫酸で酸析し、メタノールを
洗浄して、白色結晶性粉末の4.4” ’−ジヒドロキ
シーp−クォーターフェニル(以下、DHQという)を
得た。DHQの液晶転移温度は336°Cであった。
〈ビス(2−ヒドロキシエチル)アジペー) (BHE
/jの合成〉 攪拌機、温度計、ガス吹き込み口及び蒸留口を備えた内
容積lλのガラス製フラスコに、アジピン酸ジメチル8
7.1g(0,50mol)、エチレングリコール74
.4g(1,20mol) 、触媒として酢酸カルシウ
ム及び三酸化アンチモン少量を加えた。フラスコ内を窒
素で置換した後にフラスコ内を昇温しで180℃で2時
間反応させた。反応とともに、フラスコからメタノール
が留出しはじめ、ビス(2−ヒドロキシエチル)アジペ
ート(以下、BHEAという)が生成した。
〈脂肪族ポリエステルの調製) 上記のフラスコに、DHQをBHEAに対し10モル%
のモル比で配合して加え、フラスコを300℃まで昇温
し、この状態で約1時間反応させた。次に、蒸留口を・
真空器につなぎ、フラスコ内を1maHgに減圧した状
態で2時間反応させた。反応とともにエチレングリコー
ルが留出し、フラスコ内には極めて粘稠な液体が生成し
た。
得られた脂肪族ポリエステルの極限粘度〔η〕は1.0
5であった。
1〜2び 上記脂肪族ポリエステルloog、無水フタル酸0、5
92gおよびイルガノックス1oto (フェノール系
安定剤、チバガイギー社製)0.2gを混合し、これを
ブラベルダーブラストグラフ混練機を用いて、230°
Cにて3分間溶融混練した後、2.2−(1,3−フェ
ニレン)−ビス(2−オキサゾリン)を第1表に示す量
加えて5分間溶融混練した。得られた脂肪族ポリエステ
ル組成物の極限粘度を測定した結果を第1表に示す。
第1表 実施例3.4 上記無水フタル酸0.592gのかわりに無水マレイン
酸0.392gを用いた以外は、実施例1と同様にして
混合し、脂肪族ポリエステル組成物を得た。得られた脂
肪族ポリエステル組成物の極限粘度を測定した結果を第
2表に示す。
(以下余白) 第2表 (発明の効果) 本発明のポリエステル組成物は、溶融成形することによ
り、容易に架橋され高重合度のポリエステルとなる。
こうして得られたポリエステルは、脂肪族ジカルボン酸
と、脂肪族ジオールとから主として構成された脂肪族ポ
リエステルに、結晶性が高(、融点の高いジヒドロキシ
化合物やモノヒドロキン化合物に基づ(ハードセグメン
トが導入されておりかつ高重合度なので、耐熱性、機械
的物性、成形加工性等に優れた熱可塑性エラストマーと
して各種部材に使用することができる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式が下式〔 I 〕で表わされる脂肪族ジカルボ
    ン酸;脂肪族ジオール;および一般式が下式〔II〕で表
    わされるジヒドロキシ化合物と下式〔III〕で表わされ
    るモノヒドロキシ化合物のうち少なくともいずれか一方
    を構成成分とするポリエステルと、ジカルボン酸無水物
    と、2官能以上のオキサゾリンと、を含有するポリエス
    テル組成物であって、該ポリエステル100重量部に対
    して、該ジカルボン酸無水物が0.05〜10重量部、
    および該オキサゾリン化合物が0.1〜10重量部の割
    合で含有されているポリエステル組成物: HOOC−(CH_2)n−COOH〔 I 〕(式中、
    nは0〜10の整数を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (式中、R^1、R^2は独立的にアルキレン基を示し
    、pは3または4であり、q、rは独立的に0または1
    以上の整数を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼〔III〕 (式中、R^3はアルキレン基を示し、lは2または3
    であり、mは0または1以上の整数を示す。)。
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