JPH0446301A - プラスチック製光学部品の反射防止膜とその形成方法 - Google Patents
プラスチック製光学部品の反射防止膜とその形成方法Info
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- JPH0446301A JPH0446301A JP2154779A JP15477990A JPH0446301A JP H0446301 A JPH0446301 A JP H0446301A JP 2154779 A JP2154779 A JP 2154779A JP 15477990 A JP15477990 A JP 15477990A JP H0446301 A JPH0446301 A JP H0446301A
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Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、プロジェクションテレビ受像機、ビデオカメ
ラ、スチルカメラ等の光学系に使用されるプラスチック
製光学部品の反射防止膜とその形成方法に関する。
ラ、スチルカメラ等の光学系に使用されるプラスチック
製光学部品の反射防止膜とその形成方法に関する。
従来の技術
従来、レンズなどの光学部品には無機ガラスが多く使用
されてきたが、近年、軽量で加工が容易であり、かつ量
産性に優れているプラスチックレンズが光学部品として
用いられるようになってきた。しかしながら、プラスチ
ックレンズ等のプラスチック製光学部品は、無機ガラス
と同様に表面での光の反射が大きいという欠点がある。
されてきたが、近年、軽量で加工が容易であり、かつ量
産性に優れているプラスチックレンズが光学部品として
用いられるようになってきた。しかしながら、プラスチ
ックレンズ等のプラスチック製光学部品は、無機ガラス
と同様に表面での光の反射が大きいという欠点がある。
この欠点を解消するために、無機ガラスと同様の反射防
止膜を形成し、表面の反射を防ぐことは一般技術として
知られている(例えば[精密プラスチック光学レンズの
設計、成型技術とその問題点J、トリケッブス資料集N
o、87P6−1〜P6−4)。
止膜を形成し、表面の反射を防ぐことは一般技術として
知られている(例えば[精密プラスチック光学レンズの
設計、成型技術とその問題点J、トリケッブス資料集N
o、87P6−1〜P6−4)。
以下図面を参照しながら従来のプラスチック製光学部品
の反射防止膜上その形成方法について説明する。単層反
射防止膜としてはフッ化マグネシウム(MgF2)から
なるものが−船釣であり、その断面を第2図に示し、屈
折率1.49のアクリル樹脂(ポリメチルメタクリレー
ト)基材1の表面にフッ化マグネシウム膜2を形成した
ときの分光反射特性を第3図の特性すに示す。比較のた
めの第3図の特性Cは反射防止膜を形成していない場合
の分光反射特性を示す図である。反射防止膜2は、通常
真空版着法によって形成されるが、最近では反射防止膜
とプラスチック基材との密着性や耐久性を向上させるた
めに、プラスチック基材を60℃〜80℃に加熱して真
空蒸着する方法や、RFイオンブレーティング方法を用
いて反射防止膜の形成が行なわれている。この反射防止
膜は一種類の鼻着物賞を使用したものであるが、二種類
の蒸着1!Fl賞を使用したものとしては、二酸化ケイ
素とフン化マグネシウムを用いて三層構造にしたもの(
特開昭6(112970号公報)や酸化セリウムと酸化
ケイ素(SiOx)の二層構造の反射防止膜(特開昭6
3−172201号公報)などがある。さらに三種類以
上の1!物賞を使用したものとしては、二酸化ケイ素と
酸化アルミニウム(AN、0.)と酸化セリウムの三層
構造の反射防止M(特開昭6181402号公報)等が
ある。
の反射防止膜上その形成方法について説明する。単層反
射防止膜としてはフッ化マグネシウム(MgF2)から
なるものが−船釣であり、その断面を第2図に示し、屈
折率1.49のアクリル樹脂(ポリメチルメタクリレー
ト)基材1の表面にフッ化マグネシウム膜2を形成した
ときの分光反射特性を第3図の特性すに示す。比較のた
めの第3図の特性Cは反射防止膜を形成していない場合
の分光反射特性を示す図である。反射防止膜2は、通常
真空版着法によって形成されるが、最近では反射防止膜
とプラスチック基材との密着性や耐久性を向上させるた
めに、プラスチック基材を60℃〜80℃に加熱して真
空蒸着する方法や、RFイオンブレーティング方法を用
いて反射防止膜の形成が行なわれている。この反射防止
膜は一種類の鼻着物賞を使用したものであるが、二種類
の蒸着1!Fl賞を使用したものとしては、二酸化ケイ
素とフン化マグネシウムを用いて三層構造にしたもの(
特開昭6(112970号公報)や酸化セリウムと酸化
ケイ素(SiOx)の二層構造の反射防止膜(特開昭6
3−172201号公報)などがある。さらに三種類以
上の1!物賞を使用したものとしては、二酸化ケイ素と
酸化アルミニウム(AN、0.)と酸化セリウムの三層
構造の反射防止M(特開昭6181402号公報)等が
ある。
発明が解決しようとする課題
しかしながら上記の従来の反射防止膜とその形成方法で
あるフン化マグネシウムからなる反射防止膜を真空莫着
法で形成する例では、プラスチックの流動温度、熱変形
温度が低く、またプラスチック内部からの放出ガスの問
題もあるために、無機ガラス基板に蒸着膜を形成すると
きに行なう基板加熱(J常300°C〜400’C)が
不可能で、強固なγ着膜を得ることができず、60°C
〜80°C以下の低温でプラスチック基材に反射防止膜
の形成を行なうため膜の密着性が悪く、耐久性も低いも
のであった。また上記のようにプラスチック基材を60
°C〜80°Cに加熱したり、RFビイオンブレーティ
ング法を用いて形成した反射防止膜はクラックが生じや
すく、また形成時の条件を一定にし、かつプラスチック
表面の状態を一定に保つことは困難であり、量産に適す
るものではない。
あるフン化マグネシウムからなる反射防止膜を真空莫着
法で形成する例では、プラスチックの流動温度、熱変形
温度が低く、またプラスチック内部からの放出ガスの問
題もあるために、無機ガラス基板に蒸着膜を形成すると
きに行なう基板加熱(J常300°C〜400’C)が
不可能で、強固なγ着膜を得ることができず、60°C
〜80°C以下の低温でプラスチック基材に反射防止膜
の形成を行なうため膜の密着性が悪く、耐久性も低いも
のであった。また上記のようにプラスチック基材を60
°C〜80°Cに加熱したり、RFビイオンブレーティ
ング法を用いて形成した反射防止膜はクラックが生じや
すく、また形成時の条件を一定にし、かつプラスチック
表面の状態を一定に保つことは困難であり、量産に適す
るものではない。
さらに第3図の特性すに示すように、フッ化マグネシウ
ムの単層の反射防止膜は、中心波長(λ。)l、:おけ
る残存反!ri率が約1,5%であり、反射防止膜とし
ては十分な特性を持っていない。
ムの単層の反射防止膜は、中心波長(λ。)l、:おけ
る残存反!ri率が約1,5%であり、反射防止膜とし
ては十分な特性を持っていない。
またフッ化マグネシウムと二酸化ケイ素の三層反射防止
1111(特開昭60−129701号公報)はクラッ
クは生じなく耐久性も比較的良いが、残存反射率が単層
膜と同程廣あり、十分な特性でない。
1111(特開昭60−129701号公報)はクラッ
クは生じなく耐久性も比較的良いが、残存反射率が単層
膜と同程廣あり、十分な特性でない。
また酸化セリウムと酸化ケイ素の二層反射防止膜は厚着
物質の酸化セリウムが化学的耐久性に劣るので信較性に
問題がある。
物質の酸化セリウムが化学的耐久性に劣るので信較性に
問題がある。
また三種類以上の水着物質を使用したものは、材料管理
の必要上それだけ製造コストのと昇を招く。
の必要上それだけ製造コストのと昇を招く。
以上のように従来のプラスデック製光学部品の反射防止
膜には、プラスチック表面との密着性が悪い、耐久性に
劣る、反射防止膜としての光学特性が十分でない、化学
的耐久性に劣る、あるいは量産に適していないという課
題を有していた。
膜には、プラスチック表面との密着性が悪い、耐久性に
劣る、反射防止膜としての光学特性が十分でない、化学
的耐久性に劣る、あるいは量産に適していないという課
題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、密着性耐久性、光
学特性および量産性に優れたプラスチック製光学部品の
反射防止膜とその形成方法の提供を目的とする。
学特性および量産性に優れたプラスチック製光学部品の
反射防止膜とその形成方法の提供を目的とする。
!J!題を解決するための手段
上記の目的を達成するために本発明のプラスデック製光
学部品の反射防止膜は、プラスチック基材の表面に第一
の酸化タンタル膜を形成し、その第一の酸化タンタル膜
の表面に第一の酸化タンタル膜より屈折率の大きい第一
の酸化タンタル膜を形成し、その第一の酸化タンタル膜
の表面乙こ二酸化ケイ素膜を形成する構成とし 第一の
酸化タンタル膜形成の際は酸素ガスを導入して膜を形成
する。
学部品の反射防止膜は、プラスチック基材の表面に第一
の酸化タンタル膜を形成し、その第一の酸化タンタル膜
の表面に第一の酸化タンタル膜より屈折率の大きい第一
の酸化タンタル膜を形成し、その第一の酸化タンタル膜
の表面乙こ二酸化ケイ素膜を形成する構成とし 第一の
酸化タンタル膜形成の際は酸素ガスを導入して膜を形成
する。
作用
本発明は上記した構成によって反射防止膜の重着性、耐
久性、光学特性を向」−させること乙こなる。
久性、光学特性を向」−させること乙こなる。
実施例
以下本発明の一実施例のプラスチ、・り製光学部品の反
射防止膜とその形成方法6二ついて図面を参照しながら
説明する。
射防止膜とその形成方法6二ついて図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例のプラスデック製光学部品の
反射防止膜の断面図であり、第3図の特性aはその分光
反射特性を示す0本実施例ではプラスチック基材は、ア
クリル樹脂(ポリメチルメタクリレート)である、第1
図において、1はアクリル樹脂基材であり、3.4はそ
れぞれ第一および第二の酸化タンタル膜であり、5は二
酸化ケイ素膜であり、その具体的内容は次の第1表に示
す通りである。
反射防止膜の断面図であり、第3図の特性aはその分光
反射特性を示す0本実施例ではプラスチック基材は、ア
クリル樹脂(ポリメチルメタクリレート)である、第1
図において、1はアクリル樹脂基材であり、3.4はそ
れぞれ第一および第二の酸化タンタル膜であり、5は二
酸化ケイ素膜であり、その具体的内容は次の第1表に示
す通りである。
(以 下 余 白)
各膜の形成条件は以下の通りである。第一の酸化タンタ
ル膜は真空槽内を1.0XIO’Torrまで排気した
後、酸素を1. OX I 04 TOrrまで導入し
、酸化タンタルを光学的膜厚λ。/4 (λ0=500
nm)の厚さに蒸着速度約5〜8人/ s e cで形
成した。このときの酸化タンタルの屈折率は1.85で
ある0次に酸素の導入を停止し、真空度1.5 X 1
04Torrで酸化タンタルを光学的膜厚λ。/4の厚
さに蒸着速度約12〜15人/secで形成した。この
ときの酸化タンタルの屈折率は2、10である。次に二
酸化ケイ素を光学的膜厚λ。/4の厚さに草着速度約1
0人/ s e cで形成した。
ル膜は真空槽内を1.0XIO’Torrまで排気した
後、酸素を1. OX I 04 TOrrまで導入し
、酸化タンタルを光学的膜厚λ。/4 (λ0=500
nm)の厚さに蒸着速度約5〜8人/ s e cで形
成した。このときの酸化タンタルの屈折率は1.85で
ある0次に酸素の導入を停止し、真空度1.5 X 1
04Torrで酸化タンタルを光学的膜厚λ。/4の厚
さに蒸着速度約12〜15人/secで形成した。この
ときの酸化タンタルの屈折率は2、10である。次に二
酸化ケイ素を光学的膜厚λ。/4の厚さに草着速度約1
0人/ s e cで形成した。
上記実施例の反射防止膜の密着性4耐久性を確認するた
めに行なった試験は、(1)粘着試験剥H試験(温度4
0°C2相対湿度85%の高温・高温雰囲気中に100
0時間放置した後、粘着テープをプラス千ンク製光学部
品表面に密着し、引き剥がす、 ) 、(21耐湿試験
(温度40°C1相対温度95%の高温・高1=雰囲気
中に1000時間放置)、(312mllii[1度−
30°C270°cの1n−x温雰囲気中に交互に30
分間ずつ放置を約100時間) 、(4)耐アルコール
Mu(エチルアルコールの溶液に 10分間浸漬)であ
る、密着性・耐久性試験結果は次の第2表に示す通りで
ある。
めに行なった試験は、(1)粘着試験剥H試験(温度4
0°C2相対湿度85%の高温・高温雰囲気中に100
0時間放置した後、粘着テープをプラス千ンク製光学部
品表面に密着し、引き剥がす、 ) 、(21耐湿試験
(温度40°C1相対温度95%の高温・高1=雰囲気
中に1000時間放置)、(312mllii[1度−
30°C270°cの1n−x温雰囲気中に交互に30
分間ずつ放置を約100時間) 、(4)耐アルコール
Mu(エチルアルコールの溶液に 10分間浸漬)であ
る、密着性・耐久性試験結果は次の第2表に示す通りで
ある。
第2表
第2表から分かるように本実施例の反射防止膜は、密着
性、耐久性に優れている。さらに従来は反射防止膜形成
時にクラックの発生が見られるものもあったが、本実施
例においては常時安定していた6分光反射特性に関して
も第3図の特性aから分かるように中心波長(λ。−5
00n*)で、反射率は0.5%以下であり、反射防止
として優れており、かつ広帯域において優れた特性が得
られなお、上記実施例では、各膜厚を第1表に示すもの
にしたが、膜厚ば特に上記の値に限定されるものではな
く、設計波長に応じて変化させればよく、断面が第1図
に示すものであれば問題ない。
性、耐久性に優れている。さらに従来は反射防止膜形成
時にクラックの発生が見られるものもあったが、本実施
例においては常時安定していた6分光反射特性に関して
も第3図の特性aから分かるように中心波長(λ。−5
00n*)で、反射率は0.5%以下であり、反射防止
として優れており、かつ広帯域において優れた特性が得
られなお、上記実施例では、各膜厚を第1表に示すもの
にしたが、膜厚ば特に上記の値に限定されるものではな
く、設計波長に応じて変化させればよく、断面が第1図
に示すものであれば問題ない。
発明の効果
以上の説明から明らかなように、本発明のプラスチック
製光学部品の反射防止膜は、プラスチック基材の表面に
第一の酸化タンタル膜、第二の酸化タンタル膜、二酸化
ケイ素膜からなる構成としているので、密着性、耐久性
1分光反射特性に優れ、膜形成時に酸素ガスを導入して
屈折率の異なる酸化タンタル膜を形成するので量産性に
優れたものであり、その実用上の価値は大なるものがあ
る。
製光学部品の反射防止膜は、プラスチック基材の表面に
第一の酸化タンタル膜、第二の酸化タンタル膜、二酸化
ケイ素膜からなる構成としているので、密着性、耐久性
1分光反射特性に優れ、膜形成時に酸素ガスを導入して
屈折率の異なる酸化タンタル膜を形成するので量産性に
優れたものであり、その実用上の価値は大なるものがあ
る。
第1図は本発明の一実施例のプラスチック製光学部品の
反射防止膜の断面図、第2図は従来のプラスチック製光
学部品の反射防止膜の断面図、第3図は分光反射特性を
示す図である。 l・・・・・・プラスチック基材、3・・・・・・第一
の酸化タンタル膜、4・・・・・・第二の酸化タンタル
膜、5・・・・・・二酸化ケイ素膜。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はか1名a) p′ 六 ぐ 絆 S ζ
反射防止膜の断面図、第2図は従来のプラスチック製光
学部品の反射防止膜の断面図、第3図は分光反射特性を
示す図である。 l・・・・・・プラスチック基材、3・・・・・・第一
の酸化タンタル膜、4・・・・・・第二の酸化タンタル
膜、5・・・・・・二酸化ケイ素膜。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はか1名a) p′ 六 ぐ 絆 S ζ
Claims (2)
- (1)プラスチック基材の表面に第一の酸化タンタル膜
を形成し、その第一の酸化タンタル膜の表面に第一の酸
化タンタル膜より屈折率の大きい第二の酸化タンタル膜
を形成し、その第二の酸化タンタル膜の表面に二酸化ケ
イ素膜を形成したプラスチック製光学部品の反射防止膜
。 - (2)第一の酸化タンタル膜形成の際、酸素ガスを導入
することを特徴とする請求項1記載のプラスチック製光
学部品の反射防止膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2154779A JPH0446301A (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | プラスチック製光学部品の反射防止膜とその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2154779A JPH0446301A (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | プラスチック製光学部品の反射防止膜とその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0446301A true JPH0446301A (ja) | 1992-02-17 |
Family
ID=15591715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2154779A Pending JPH0446301A (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | プラスチック製光学部品の反射防止膜とその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0446301A (ja) |
-
1990
- 1990-06-13 JP JP2154779A patent/JPH0446301A/ja active Pending
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