JPH0445526B2 - - Google Patents

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JPH0445526B2
JPH0445526B2 JP27954784A JP27954784A JPH0445526B2 JP H0445526 B2 JPH0445526 B2 JP H0445526B2 JP 27954784 A JP27954784 A JP 27954784A JP 27954784 A JP27954784 A JP 27954784A JP H0445526 B2 JPH0445526 B2 JP H0445526B2
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JP
Japan
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carried out
polycondensation reaction
glycol
reaction
carbon atoms
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JP27954784A
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JPS61157525A (ja
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Susumu Tate
Akira Chiba
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Priority to US06/813,460 priority patent/US4613664A/en
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエステルの製造方法に関する。詳
しくは芳香族ジカルボン酸又はそのアルキルエス
テルとグリコール類よりポリエステルを製造する
に際し、重縮合反応を特定の熱媒体中で行つて、
ポリエステルを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
ポリエステルは通常芳香族ジカルボン酸とグリ
コールとを直接エステル化させるか又は芳香族ジ
カルボン酸のアルキルエステルとグリコールとを
エステル交換させてグリコールエステル及び/又
はその低重合体を得、次いでこれを高真空下で加
熱攪拌して重縮合させることにより製造されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題〕
高真空下に加熱攪拌して重縮合するという方法
は、現在、広く工業的に採用されているが、この
方法では高真空を保つための真空装置、高粘性物
を攪拌するための高い動力が必要である。
またタイヤコード等の産業用資材においては、
より高物性が必要でそのため、高分子量のポリエ
ステルが用いられる。このような、より高い分子
量のポリエステルは攪拌が困難になるため、通常
溶融重縮合後のポリマーを更に不活性ガス気流中
で、長時間固相重合するという方法が採用されて
いる。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記問題点を解決するため、鋭
意、研究、努力し、従来の技術思想を全く転換す
ることによつて、遂に本発明を完成するに到つ
た。すなわち本発明は芳香族ジカルボン酸または
そのアルキルエステルと、グリコールとをエステ
ル交換反応またはエステル化反応した後、重縮合
反応をすることによりポリエステルを製造するに
際し、該重縮合反応をパラフイン類あるいは下記
一般式またはで示される化合物の一種およ
び/または二種以上の熱媒体中、220℃〜300℃で
行なうことを特徴とするポリエステルの製造法。
A1−A2……Al …… 〔式中A1,Alはフエニル基または炭素原子数
5〜20のシクロアルキル基、A2〜Al−1はそれ
ぞれフエニレン基または炭素原子数5〜20のシク
ロアルキル基、R1,R2は破水素原子または炭素
原子数1〜20のアルキル基であり、lは2〜5,
n,mは0〜5の整数を示す。〕 本発明において、熱媒体とは、反応温度内で流
体として扱うことができ、熱的に安定な有機化合
物を意味し、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、
脂環族炭化水素および芳香族エーテルより選ばれ
た化合物などがあるが、本発明においては、ポリ
エステルを膨潤させるが、溶解しない熱媒体、た
とえばパラフイン類、前記一般式およびで示
される化合物の一種または二種以上が好ましく、
具体的には、パラフイン、流動パラフイン、トリ
エチルジフエニル、水素化トリフエニルなどが挙
げられる。なお、前記熱媒体は公知の方法、蒸溜
などにより精製して使用してもよい。
本発明において用いられる芳香族ジカルボン酸
またはそのアルキルエステルとしては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、ρ−β−オキシエトキシ安
息香酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、4,
4′−ジカルボキシルジフエニール、4,4′−ジカ
ルボキシルベンゾフエノン、ビス(4−カルボキ
シルフエニール)エタン、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸あるいはこれらのメチル、エチル、
プロピルなどのアルキルエステルが挙げられ、グ
リコールとしては、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、ビスフエノールAのエチレン
オキシド付加物などが挙げられる。
次にポリエステルを製造する本発明方法を具体
的に述べると、芳香族ジカルボン酸またはそのア
ルキルエステルと、グリコールとを常法によりエ
ステル化反応またはエステル交換反応をしてオリ
ゴマーを得、該オリゴマーと熱媒体とをアンチモ
ン、チタン、ゲルマニウム化合物など公知の重縮
合触媒の存在下、常圧、減圧または加圧下約200
〜300℃、好ましくは220〜280℃で約1〜20時間
加熱攪拌することによつてポリエステルが得られ
る。なお反応中、熱媒体に移つた副生グリコール
は、窒素ガス、炭酸ガス、ヘリウムガス、アルゴ
ンガスなどの不活性ガスを反応系に吹き込むこと
によつて、不活性ガスに随伴させて除去するか、
または熱媒体を新たな熱媒体に置換することによ
り除去される。
〔作用〕
本発明における熱媒体の作用は次のようなもの
である。すなわち、ポリエステルの重縮合反応は
副生グリコールとの平衡反応であり副生グリコー
ルがポリマー系外に除去されない限り高分子量ポ
リマーは得られない。熱媒体は一部ポリマー中に
含侵して、ポリマーを膨潤させて、副生グリコー
ルをポリマーより抜き出し重縮合反応が推進され
るものと思われる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、詳しく述べる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例 1 攪拌装置、不活性ガス導入口、ガス排出口、及
び下部抜き出し口を備えた、内容積100mlの反応
器にテレフタル酸とエチレングリコールの直接エ
ステル化により得られたオリゴマー(重合触媒と
して、酸成分に対し0.10モル%のアンチモンを含
み、フエノール/テトラクロルエタン=6/4の溶
媒を用い、30℃で測定した極限粘度は0.21であ
る。)30g、及び熱媒体として、水素化トリフエ
ニル(新日本製鉄化学工業社製:商品名サーム・
エス−900)50mlを入れ、窒素ガスを0.5/min
で吹き込みながら、260℃に保ち加熱攪拌した。
排出口より、廃ガス及び、熱媒体の一部、副生エ
チレングリコールが排出され、この間液面を一定
に保つよう、新たな熱媒体を添加した。所定時間
ごとに生成したポリエチレンテレフタレートを取
り出し、アセトンで良く洗浄したのち乾燥した。
得られたポリエステルは白色でp・クロルフエノ
ール/テトラクロルエタン(3/1)混合溶媒を用
い、30℃で極限粘度を測定した。この変化を第1
図に示す。
実施例 2,3 実施例1において重縮合温度を280℃および240
℃とする以外は実施例1と同じ方法で行つた。そ
れぞれ得られたポリエステルの極限粘度と重縮合
時間の関係を第1図に示す。
第1図より明らかなように、反応温度が高い
と、重縮合反応速度は早いが、同時に熱分解や副
反応の速度も早くなり、最高到達分子量は低くな
る。一方反応温度が低いと最高到達分子量は高い
が長時間を要することが判る。
実施例 4 実施例1に於いて、熱媒体として、水素化トリ
フエニル(商品名サームエス−900)を用い、不
活性ガスを導入する代わりに新たな熱媒体(水素
化トリフエニル)を2.0ml/minで送入し、排出
口より、液面が一定になるように抜き出す以外
は、実施例1と同じ方法で行つた。8時間反応後
のポリマーの極限粘度は1.05であつた。
実施例 5,6 実施例1において、熱媒体として流動パラフイ
ン、およびアルキルジフエニル(商品名サームエ
ス−800)を用いた以外はそれぞれ実施例1と同
様にして6時間反応させてポリエステルを得た。
得られたポリエステルはともに白色で極限粘度は
各々0.64および0.71であつた。
〔発明の効果〕
熱媒体中で重縮合反応を行うという本発明方法
を採用することにより、 熱媒体でポリマーが膨潤あるいは溶解して、
ポリマーの粘性が低下するため攪拌のための高
い動力がいらない。
低い温度で重縮合できるため、ポリマーの熱
分解や副反応が抑制され、着色の少ない高品質
ポリマーが得られる。
高真空にする必要がないため、複雑な装置、
多大なエネルギーが不要となる。
従来の固相重合法を用いなくとも、高重合度
のポリエステルを簡単に得ることができる。な
ど種々の利点が生じ、産業界に寄与すること大
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1〜3によつて得られたポリエ
ステルの重縮合時間と極限粘度との関係を示した
図であり、Aは実施例1(重合温度260℃)、Bは
実施例2(重合温度280℃)、Cは実施例3(重合温
度240℃)を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芳香族ジカルボン酸またはそのアルキルエス
    テルと、グリコールとをエステル交換反応または
    エステル化反応した後、重縮合反応をすることに
    よりポリエステルを製造するに際し、該重縮合反
    応をパラフイン類あるいは下記一般式または
    で示される化合物の一種および/または二種以上
    の熱媒体中、220℃〜300℃で行なうことを特徴と
    するポリエステルの製造方法。 A1−A2……Al …… 〔式中A1,Alはフエニル基または炭素原子数
    5〜20のシクロアルキレン基、A2〜Al−1はそ
    れぞれフエニレン基または炭素原子数5〜20のシ
    クロアルキレン基、R1,R2は水素原子または炭
    素原子数1〜20のアルキル基であり、lは2〜
    5,n,mは0〜5の整数を示す。〕 2 不活性ガスを吹き込みながら重縮合反応を行
    なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のポリエステルの製造法。 3 新たな熱媒体を添加しつつ、他方より熱媒体
    および副生成物を抜き出しながら重縮合反応を行
    なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のポリエステルの製造法。
JP27954784A 1984-12-28 1984-12-28 ポリエステルの製造法 Granted JPS61157525A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27954784A JPS61157525A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 ポリエステルの製造法
US06/813,460 US4613664A (en) 1984-12-28 1985-12-26 Process for production of polyester

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27954784A JPS61157525A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 ポリエステルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61157525A JPS61157525A (ja) 1986-07-17
JPH0445526B2 true JPH0445526B2 (ja) 1992-07-27

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JP27954784A Granted JPS61157525A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 ポリエステルの製造法

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JP2011057748A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Teijin Ltd ポリエステルの製造方法

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JPS61157525A (ja) 1986-07-17

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