JPH0444982Y2 - - Google Patents

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JPH0444982Y2
JPH0444982Y2 JP1985011717U JP1171785U JPH0444982Y2 JP H0444982 Y2 JPH0444982 Y2 JP H0444982Y2 JP 1985011717 U JP1985011717 U JP 1985011717U JP 1171785 U JP1171785 U JP 1171785U JP H0444982 Y2 JPH0444982 Y2 JP H0444982Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はダクトを通じて室内の空気を換気す
る換気装置に関するものである。
[従来の技術] 第4図と第5図及び第6図と第7図は先願に係
る2例の換気装置の断面図を示すものである。
先ず、第4図と第5図において、1は本体ケー
シングで、互いに相対する二対の側面板2、上面
板3及び下面板4がねじ止めされて組立てられて
いる。5は相対する一対の側面板2の一方に形成
した円形の吸込口で、この吸込口5の外側に設け
たフランジ部6には室内と連通する吸込ダクト7
が接続されている。8は他方の側面板2に形成し
た吐出口で、同じくこの外側に設けたフランジ部
9には吐出ダクト10が接続されている。11は
本体ケーシング1内を吸込口5及び吐出口8とを
二等分するように区画した隔壁、12は区画され
た本体ケーシング1の吐出口8側の側面板2と、
チヤンバ13からなる空間を隔てて仕切つた仕切
板であつて、両仕切板12には開口部14が設け
られている。
15は隔壁11で区画した本体ケーシング内に
それぞれ設置した2台の送風機であつてシロツコ
フアン式である。この送風機15はそのインレツ
ト16を上向きにして左右対称に配置され、送風
機15の吹出口17が仕切板12の開口部14に
合致する状態で仕切板12に対して据付けられて
いる。
18は送風機15のフアンケーシングであつて
上面にインレツト16を備えており、19はフア
ンケーシング18の下面にねじ20により取付け
た駆動モータ21の据付台、22はシロツコフア
ンである。
上記の換気装置はこのように構成され、一般に
建物の天井裏の空間に設置される。そして、駆動
モータ21の駆動によりシロツコフアン22が回
転すると、室内空気は吸込ダクト7から吸込口5
を通つて送風機15のインレツト16から吸込ま
れ、ついで吸出口17から吐出口8及び吐出ダク
ト10を経て屋外へ排出される。
送風機15の保守や点検の作業は本体ケーシン
グ1の下面板4と据付台19を取外すことにより
行う。
そして、第6図と第7図は先願に係る換気装置
の断面図である。
図において、1〜22は上記換気装置と同一ま
たは相当部分であるので、ここでは、特に、上記
換気装置との相違点のみ述べる。
上記の装置との相違点は、送風機15のレイア
ウトが異なる点にある。すなわち、2台の送風機
15のインレツト16を互いに隔壁11を隔てて
対向するように固定したものである。
このようにしたことにより、送風機15の保
守・点検作業が本体ケーシング1の左右両側から
それぞれの側面板2を取外して行うことができ
る。
なお、この種の換気装置を特許公報等で挙げる
と、実願昭57−67675号(実開昭58−169429号)
のマイクロフイルムで開示された技術を挙げるこ
とができる。
[考案が解決しようとする問題点] 上記のような従来の換気装置では、実際に換気
装置を取付ける周囲の環境において、その送風機
の配置が決定されていた。すなわち、前者の例の
換気装置の場合は送風機15の保守・点検の作業
を本体ケーシング1の下面板4を取外して行う
が、実際問題としてこの下面板4と天井との間隔
はごく僅かしか採れないので、天井に下面板4と
同程度以上の大きい点検口を設置するか、また
は、駆動モータ21及び据付台19、シロツコフ
アン22が取外せるだけの穴を下面板4に2箇所
設け、それに見合う大きさの点検口を天井に設け
る必要があつた。また、後者の例の換気装置の場
合は、送風機15の保守点検作業を本体ケーシン
グ1の左右両側から行うために、通常よく求めら
れるように左右の一側を壁面に接近させて設置す
ることができなくなり、その設置場所の決定にあ
たつて大きな制約をともなつた。
近年、換気装置に対する要求はきびしく、より
小型でより高性能を発揮することが求められてい
るが、これに応えるための方法として、上記に説
明したような単一本体ケーシング内に複数台の送
風機を設置する構成がとられつつあり、このよう
な観点からも複数送風機を内蔵した換気装置の保
守・点検性の問題は対応を求められていた。
そこで、この考案は換気装置に複数台の送風機
を設置した場合でも据付にあたつて保守点検性の
確保が容易で、しかも保守・点検作業が容易な換
気装置を得ることを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る換気装置は、本体ケーシングの
吸込口側の側面板と吐出口側の側面板との間を開
口部を有する仕切板で区画し、この仕切板と、こ
の仕切板の吸込口側の側面板の側に設けた位置規
制部材との間に、仕切板開口部にその吹出口を合
せて位置を定めた複数の送風機を挾持して固定し
たものである。
[作用] この考案においては、送風機がすべて、仕切板
と位置規制部材とによつてその間に挾持し、固定
しているので、本体ケーシングの左右の一方の側
面板を取外して、位置規制部材を取外すことによ
り、手前から順次送風機を取外すことができて、
保守点検作業を容易に実施することができる。
[実施例] 第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示
す図であり、1〜10、19〜22は上記従来装
置と同一または相当部分を示すのものである。
12は本体ケーシング1内の互いに相対する吸
込口5側の側面板2と吐出口8側の側面板2との
間を平行に区画する仕切板である。この仕切板は
左右対称の2箇所に円形の大きい開口部14が設
けられており、外周複数箇所において本体ケーシ
ング1に対してネジ止めされている。
この結果として、本体ケーシング1内部は吐出
口8側の狭い直方体状のチヤンバ13が吸入口5
側の広い空間と2つの開口部14を介して連通し
ている。
23は、仕切板12と吸込口5側の側面板2と
の間において上・下面板3,4のそれぞれの相対
する位置に取つけた略L形断面をもつ棒状の位置
規制部材であり、本体ケーシング1の上、下面板
3,4の全巾にわたつて設けられている。
15はシロツコフアン式送風機であつて、その
フアンケーシング18の内面は送風機としての効
率の点から第1図の点線で示すように従来と同様
の渦巻き形に形成されているが、その外面、特
に、左右方向(第1図の投影方向)にみたときの
外面は、四角形状の箱形とされている。
16はシロツコフアン22のすぐ側方でフアン
ケーシング18に設けられたインレツトであり、
17は同じくフアンケーシング18の側壁を貫い
て設けられた吹出口である。
そして、この送風機15は、本体ケーシング1
の仕切板12と位置規制部材23との間に、イン
レツト16を対向させて2台配置されている。上
下に配置された位置規制部材23はその垂直な規
制面により、箱形のフアンケーシング18の側面
の上端部と下端部の位置を規制して、仕切板12
との間に送風機15を挾持し、固定している。
前記位置規制部材23は送風機15を挾持し、
固定するものであるから、位置規制部材23に穿
設した第1図の左右方向に延びた長穴により上面
板3、下面板4にねじ止めし、第1図で左右方向
に若干位置変動できるように構成するのが望まし
い。更に、送風機15の位置決めのためには、位
置規制部材23と送風機15のフアンケーシング
18との間に嵌合手段を設けておくのがよい。し
かし、通常は、位置規制部材23または上、下面
板3,4に送風機15の位置マークを印しておく
程度によつて位置決めすればよい。
この状態で、吹出口17は仕切板12の開口部
14と一致しており、吹出口17はチヤンバ13
を介して本体ケーシング1の吐出口8に連通して
いる。
なお、24は建物の天井構造部材であり、25
は天井、26は建物の側壁である。そして、換気
装置は本体ケーシング1の上面板3の外周に延設
固設した複数個の取付プレート27を介して、吊
下げボルト28により天井構造部材24に対して
据付けられている。
上記のように構成された換気装置においては、
2台の送風機15の駆動モータ21を駆動してシ
ロツコフアン22を回転させると、室内から吸込
ダクト7を経て吸込まれた空気流Aは、インレツ
ト16が対向配置されているので、ほぼ直線的に
インレツト16に吸い込まれ、ついで吹出口17
に吹き出されて、チヤンバ13を経て吐出口8か
ら吐出ダクト10へ排出される。
この換気装置の保守点検作業は、第3図の説明
図に示すように、天井裏の空間において、本体ケ
ーシング1の側面板2(建物の側壁26の反対
側)を取り外し、つぎに上下の位置規制部材23
をゆるめて、送風機15の手前側から順次取出せ
ばよい。送風機15は上述のように、その箱形の
外形の側壁が位置規制部材23と仕切板12との
間に挾持固定されているだけであるので、この位
置規制部材23をゆるめることにより容易に取外
すことができる。また、逆の動作により簡単に取
付けることもできる。
保守点検を要する部分が手前側の送風機15の
駆動モータ21である場合は、ねじ20をゆるめ
て据付台19を取外すだけでよい。
なお、上記実施例では位置規制部材23の断面
を略L形とし、その垂直な位置規制面を用いて、
箱形の送風機15の側壁を規制したが、送風機1
5の一側にフランジを設けこのフランジ部分と嵌
合する水平方向及び垂直方向にも規制する位置規
制部材を本体ケーシング1の上、下面板3,4の
一方または両方に設けても同様の作用を規制でき
る。
そして、位置規制部材23は、上、下面板3,
4に配設されることに限定されるものではなく、
対向する側面板に配設してもよい。このときは、
上、下面板3,4を取外して保守点検を行うこと
になる。
[考案の効果] 以上説明したとおり、この考案の換気装置は、
仕切板とこれに平行に設けた位置規制部材との間
に送風機を挾持固定するという簡単な構造によ
り、複数の送風機を内蔵した換気装置でも、その
据付にあたつて、保守・点検性を確保しやすく、
また、保守・点検の作業も容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の縦断面図、第2
図は同じくその水平断面図、第3図は保守・点検
の実施方法を説明する水平断面の説明図、第4図
は従来例の水平断面図、第5図は同じくその縦断
面図、第6図は他の従来例の水平断面図、第7図
は同じくその縦断面図である。 図において、1……本体ケーシング、2……側
面板、3……上面板、4……下面板、7……吸込
ダクト、10……吐出ダクト、12……仕切板、
14……開口部、15……送風機、17……吹出
口、23……位置規制部材である。なお、図中、
同一符号及び同一記号は、同一または相当部分を
示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数の送風機を収容した外形を箱形とした本体
    ケーシングの相対する一対の側面板の一方には吸
    込ダクトを連結する吸込口を設け、他方には吐出
    ダクトを連結する吐出口を備えた換気装置におい
    て、前記本体ケーシングの上記両側板の間を区画
    し、開口部を有する仕切板と、この仕切板と前記
    一方の側面板との間に配設した前記仕切板と平行
    な位置規制部材とを設け、前記送風機はそれぞれ
    外形を囲むフアンケーシングを備え、このフアン
    ケーシングは、前記仕切板と前記位置規制部材の
    間に前記一対の側面板が設けられた側面とは異な
    る一つの側面より順次摺動して配置され、前記仕
    切板と前記位置規制部材との間で挟持固定され、
    前記個々のフアンケーシングは前記フアンケーシ
    ングが前記仕切板に摺動して挟持固定される際、
    前記開口部と連通する吹出口を備えたことを特徴
    とする換気装置。
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