JP2581621B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2581621B2
JP2581621B2 JP3131081A JP13108191A JP2581621B2 JP 2581621 B2 JP2581621 B2 JP 2581621B2 JP 3131081 A JP3131081 A JP 3131081A JP 13108191 A JP13108191 A JP 13108191A JP 2581621 B2 JP2581621 B2 JP 2581621B2
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air
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air conditioner
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一浩 相曽
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Yazaki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天吊り埋込型や床置き
型の空気調和機にかかり、特に天吊り埋込型に好敵な空
気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の一例として、空気中の塵埃
等を除去するフィルタと、このフィルタ処理された空気
を加温又は冷却する熱交換器と、この熱交換器に供給す
る冷温水を切り替える切り替え弁と、空調対象空間の空
気を含む空気を吸引してフィルタと熱交換器とを通流さ
せ、再び室内等に循環させるファン等の機器類を筐体内
に一体的に組み込んでユニットとして構成し、このユニ
ットを天井裏に吊り下げて設置する天吊り埋込型や床面
に設置する床置き型等が知られている。なお、上記ユニ
ット内には必要に応じて加湿器等が設けられたものもあ
る。
【0003】このような空気調和機のユニットには、フ
ァンを駆動するファンモータ、ファンモータの駆動回
路、加湿器の電源回路、ファンモータの速度制御回路、
空気の温度・湿度制御等のコントロール盤、熱交換器の
冷温水を切り替える3方弁の駆動・制御回路、等の電気
部品が多数設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は上記の電気部品の配置について、据付け工事の際の電
気工事及び運転中の点検やメインテナンス作業等の作業
能率や便利性について配慮されておらず、ユニット本体
の前後左右のあちこちに分散して配置されているため、
次のような問題があった。
【0005】i)点検やメインテナンス作業のとき、そ
れぞれの対象電気部品の設置場所に移動しなければなら
ないことから、床置き型の場合でも作業能率が悪い。特
に、天吊り埋込型の場合は、狭い天井裏での移動作業は
極めて困難である。
【0006】ii)上記のような天井裏での作業を少しで
も容易にするため、天井に点検口を設けることが行われ
ているが、点検口を複数個所に設けなければならず、天
井工事が複雑になるばかりでなく、天井表面の意匠上の
美観を害する。
【0007】iii)据付け工事の面でも、点検口は照明
器具、スピーカ、排気ダクト、その他の設置物との場所
の取り合いになり、場合によっては点検しやすい場所か
ら離れた位置に点検口を設けなくてはならないことがあ
る。
【0008】本発明の目的は、据付け工事及び運転中の
点検又はメインテナンスの作業性を向上させることがで
きる空気調和機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、空気調和機にかかる機器類を筐体内に一
体的に組み込んでなる空気調和機において、前記筐体の
側面に開口を設けるとともに、該開口に対応する形状の
平板の一辺を蝶番を介して前記筐体の側面に固定してな
る部品取付けプレートを設け、該部品取付けプレートの
表裏に、前記ファンモータ等の駆動回路及び空調制御に
係る制御回路等の内の点検・メインテナンスの対象とな
る電気部品と、外部電気配線との接続端子とを取付ける
とともに、各部品間の相互配線を施してなることを特徴
とする。
【0010】
【作用】このように構成されることから、本発明によれ
ば以下の作用により上記目的が達成される。点検・メイ
ンテナンスの対象となる電気部品と、外部電気配線との
接続端子とを、部品取付けプレートの表裏に集合させて
取り付けたことから、据付け工事の配線工事及び運転中
の点検やメインテナンス作業を1か所で行えるので、作
業性が著しく向上する。その際、部品取付けプレートの
表に取り付けられた電気部品はそのまま外部から、裏面
に取り付けられた電気部品については部品取付けプレー
トを蝶番を中心にして開放すれば、それぞれ容易に点検
又はメンテナンスできる。
【0011】また、部品取付けプレートを蝶番の反対側
の辺部でローレット付きのねじにより筐体に結合するよ
うにすれば、工具を使わないで簡単に部品取付けプレー
トを開放できる。
【0012】また、部品取付けプレートの位置から平面
距離で一定寸法離れた位置の天井に点検口を設ければ、
1か所の点検口で必要な電気部品の点検とメインテナン
スを全て行うことができ、点検口の数を減らすことがで
きる。しかも、フィルタの抜き出し方向、ドレンパンの
点検プラグ、冷温水切り替え弁、熱交換器のエア抜きバ
ルブ等の設置位置を、前記部品取付けプレートが設けら
れた筐体側面側に配置することにより、前記1か所の点
検口からそれらの機器類の点検、清掃又は交換等の作業
を行うことができる。これにより、天井工事が簡単にな
るとともに、天井表面の意匠上の美観が向上する。ま
た、照明器具、スピーカ、排気ダクト、その他の設置物
との場所の取り合いが少なくなり、天井面設置物の配置
設計が簡単になり、しかも据付け工事の取り合いを円滑
に行える。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて説明す
る。図1(a),(b)に本発明の一実施例の空気調和
機の平面図と正面図をそれぞれ示す。本実施例は天吊り
埋込型の空気調和機の例であり、薄い箱型の筐体10内
に必要な構成部品を一体的に収納して構成されている。
この筐体10の一方の側面に、図示していないダクトが
連結される環り空気の取り入れ口12と外気取り入れ口
14が並べて設けられ、この内側にプレフィルタ16と
中性能フィルタ18が収納されている。このフィルタ1
6,18の下流側にファン20が配置され、これにファ
ンモータアッシー22を介してファンモータ24が連結
されている。ファン20の下流側に熱交換器26が筐体
10の断面全体にわたって配設されている。この熱交換
器26を通流した空気は吹き出し口28から図示してい
ないダクトを介して空調対象空間である室内等に送風さ
れる。この熱交換器26の下流側に必要に応じて加湿器
30が設置される。ファン20から吹き出し口28迄の
下面全体にわたって凝縮水を受けるドレンパン32が設
けられ、このドレンパン32の正面側の面にドレン出口
34が設けられている。熱交換器26には冷温水入口3
6から冷温水が流入されるようになっており、その配管
系に冷温水切り替え弁としての3方弁38が取り付けら
れている。また、熱交換器26の上部に連通させてエア
抜きバルブ40が取り付けられている。
【0014】ここで、本発明の特徴部にかかる構成につ
いて説明する。ファンモータアッシー24が設けられた
位置の筐体10の側面に矩形の開口が形成され、この開
口を塞ぐ形状の平板からなる部品取付けプレート42が
取り付けられている。このプレート42の一辺側は図2
に示すように2組の蝶番(ヒンジ)44を介して筐体1
0の側面に固定され、これと反対側の辺部をローレット
付きのねじ46により筐体10の側面に係着可能に形成
され、このねじ46を外せば図1に一点鎖線47で示し
たように、蝶番44を中心として回転して開口が開放さ
れるようになっている。部品取付けプレート42の表面
にパワーボックス48、コントロールボックス50及び
コンデンサ52が、ねじ53等により取り付けられてい
る。また、部品取付けプレート42の裏面に加湿器電源
部と湿度センサを含む加湿器操作部54及びその他の電
気部品56が取り付けられている。パワーボックス48
の中には、外部配線との接続のための端子台、ファンモ
ータ24の駆動回路、その他のパワー電気部品が収納さ
れている。また、コントロールボックス50内には、フ
ァンモータ24の速度制御回路、3方便38の駆動制御
回路、その他空調制御に係る制御回路等が収納されてい
る。そして、これら部品取付けプレート42の表裏に取
り付けられた電気部品相互間の配線が施されている。表
裏間にわたる配線は図示していない貫通孔を通して配線
される。
【0015】また、上記部品取付けプレート42の位置
から、平面距離で一定寸法(例えば、100mm〜20
0mm)離れた位置の天井板に点検口60が配設されて
いる。
【0016】図3に図1実施例の空気調和機100をビ
ル内の1スパンを対象とする空調システムに適用した概
念構成図を示す。空気調和機100には熱交換器102
を介して外気が吸入されるとともに、環り空気13が吸
入される。吸入された空気はフィルタ処理された後、温
度調節及び加湿調節され分配器104と分岐ダクト10
6を通って、天井に分散配置された室内吹き出し口10
8から室内に吹き出される。また、室内の空気の一部が
換気口110から吸入され、前記熱交換器102を通し
て外部に排気される。
【0017】上記の構成を有することから、本実施例の
空気調和機によれば、点検などに際して1か所の点検口
60を開放するだけで、パワーボックス48とコントロ
ールボックス50等に収納されている電気部品の点検・
メインテナンスを行うことができる。また、ローレット
付きねじ46を外せば通常時は筐体10内に在る加湿器
操作部等の電気部品を点検・メインテナンスすることが
できる。これによって、電気部品の点検、メンテナンス
作業の能率が向上する。しかも、外部配線との接続部が
パワーボックス48内の端子台に集約されていることか
ら、配線工事も点検口60を利用して作業能率よく行う
ことができる。
【0018】また、空気調和機の構成機器類についても
点検等が必要なものが在る。例えば、フィルタ16,1
8は図1に2点鎖線57で示した位置まで引き出して点
検、清掃、交換などを行う他、ドレンパン32の点検、
清掃、ファン20及びファンモータ24の点検、3方弁
38の点検、熱交換器26のエアー抜き、加湿器30の
点検、清掃などの作業がある。この点、上記実施例によ
れば、関連機器類のうちで点検、メインテナンス等が必
要なものを、部品取付けプレート42が設けられた側の
筐体10の側面に配置したことから、同一の点検口60
を利用してそれらの点検等を行えるから、空気調和機全
体としても、点検口を1か所に設けるだけですむ。これ
により、天井工事が簡単になるとともに、天井表面の意
匠上の美観が向上する。また、照明器具、スピーカ、排
気ダクト、その他の設置物との場所の取り合いが少なく
なり、天井面設置物の配置設計が簡単になり、しかも据
付け工事の取り合いを円滑に行える。
【0019】上記実施例では、電気部品の部品取付けプ
レート42を筐体10の図示手前側の側面に取り付けた
が、筐体10の反対側の側面に取り付けても同一の効果
を奏しうる。したがって、反対側の側面に同一の開口を
設け、盲プレートを蝶番44を介して取り付けておけ
ば、部品取付けプレート42ごと電気部品を一まとめで
左右勝手の配置変更を行える。
【0020】図4(a),(b)に、床置き型の空気調
和機に本発明を適用した実施例の正面図と側面図を示
す。それらの図において、図1と同一部品には同一の符
号を付して説明を省略する。筐体10は概ね3つの部分
10a,10b,10cに区分されている。筐体10a
にはプレフィルタ16と中性能フィルタ18が収納さ
れ、筐体10bとは下部で連通されている。筐体10b
には加湿器30と熱交換器26とファン20及びファン
モータ24が収納されている。ドレンパン32は筐体1
0bの下面全域にわたって設けられている。また、部品
取付けプレート42は、筐体10の下部側面に配置さ
れ、これに取り付けられたパワーボックス48等及び3
方弁38を包囲するように筐体10cが設けられてい
る。部品取付けプレート42は、図1、図2と設置位置
を除いて同様の構成である。このように構成される本実
施例の空気調和機200は、例えば図6の概念図に示す
ように、ビルの1スパンの空調システムに適用されるば
あい、一部に設置スペースを画成し、筐体10を縦型に
設置して用いる。
【0021】したがって、本実施例によれば、パワーボ
ックス48とコントロールボックス50等に収納されて
いる電気部品、及び筐体10内に在る加湿器操作部等の
電気部品を点検・メインテナンスを1ヶ所で行うことが
でき、電気部品の点検、メンテナンス作業の能率が向上
する。しかも、外部配線との接続部がパワーボックス4
8内の端子台に集約されていることから、配線工事も作
業能率よく行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
点検・メインテナンスの対象となる電気部品と、外部電
気配線との接続端子とを、部品取付けプレートの表裏に
集合させて取り付けたことから、据付け工事の配線工事
及び運転中の点検やメインテナンス作業を1か所で行え
るので、作業性が著しく向上する。その際、部品取付け
プレートの表に取り付けられた電気部品はそのまま外部
から、裏面に取り付けられた電気部品については部品取
付けプレートを蝶番を中心にして開放すれば、それぞれ
容易に点検又はメンテナンスできる。
【0023】特に、天吊り埋込型の場合は、1か所の点
検口で必要な電気部品の点検とメインテナンスを全て行
うことができ、点検口の数を減らすことができる。これ
により、天井工事が簡単になるとともに、天井表面の意
匠上の美観が向上する。また、他の設置物との場所の取
り合いが少なくなり、天井面設置物の配置設計が簡単に
なり、しかも据付け工事の取り合いを円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天吊り埋込型の空気調和機を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】図1の特徴部の部品取付けプレートにかかる拡
大斜視図である。
【図3】図1の空気調和機を用いてなる空調システムの
全体斜視図である。
【図4】本発明の床置き型の空気調和機を示し、(a)
は立面図、(b)は側面図である。
【図5】図4の空気調和機を用いてなる空調システムの
全体斜視図である。
【符号の説明】
10 筐体 12 環り空気の取り入れ口 14 外気取り入れ口 16 プレフィルタ 18 中性能フィルタ 20 ファン 22 ファンモータアッシー 24 ファンモータ 26 熱交換器 28 吹き出し口 30 加湿器 32 ドレンパン34 ドレン出口 38 3方弁 42 部品取付けプレート 44 蝶番 46 ローレット付きねじ 48 パワーボックス 50 コントロールボックス 54 加湿器操作部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通流される空気を加温又は冷却する熱交
    換器と、該熱交換器に供給する冷温水を切り替える切り
    替え弁と、空調対象空間の空気を含む空気を吸引して前
    記熱交換器を通流させて再び空調対象空間に送出するフ
    ァンと、該ファンを駆動するファンモータとを、筐体内
    に一体的に組み込んでなる空気調和機において、前記筐
    体の側面に開口を設けるとともに、該開口に対応する形
    状の平板の一辺を蝶番を介して前記筐体の側面に固定し
    てなる部品取付けプレートを設け、該部品取付けプレー
    トの表裏に、前記ファンモータ等の駆動回路及び空調制
    御に係る制御回路等の内の点検・メインテナンスの対象
    となる電気部品と、外部電気配線との接続端子とを取付
    けるとともに、各部品間の相互配線を施してなる空気調
    和機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記部品取付けプレ
    ートに係る前記開口と同一の開口を前記筐体の反対側の
    側面に設け、該開口に前記部品取付けプレートと同一形
    状の盲プレートを蝶番を介して筐体側面に固定し、前記
    部品取付けプレートと盲プレートの取付け位置を入換可
    能にしたことを特徴とする空気調和機。
JP3131081A 1991-06-03 1991-06-03 空気調和機 Expired - Lifetime JP2581621B2 (ja)

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JPH04356633A JPH04356633A (ja) 1992-12-10
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