JP2626362B2 - 可変風量ダンパ装置 - Google Patents

可変風量ダンパ装置

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JP2626362B2
JP2626362B2 JP3288539A JP28853991A JP2626362B2 JP 2626362 B2 JP2626362 B2 JP 2626362B2 JP 3288539 A JP3288539 A JP 3288539A JP 28853991 A JP28853991 A JP 28853991A JP 2626362 B2 JP2626362 B2 JP 2626362B2
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基 北住
欽三 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変風量(以下、『V
AV』という)ダンパ装置に関するものであり、特に、
家屋内の各部屋を個別に空気調和ができるダクト式空気
調和システムに使用されるVAVダンパ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のVAVダンパ装置とし
て、特開平2−133723号公報に掲載の技術を挙げ
ることができる。図14は前記公報に掲載の従来のVA
Vダンパ装置の取付状態を示す断面図である。
【0003】図において、51は直方形状で且つ下部が
開口した吹出ダンパボックス、52は吹出ダンパボック
ス51を着脱可能に固定する取付固定板、53は吹出ダ
ンパボックス51内に取付けられている開閉式ダンパ本
体、54は空気調和用の冷温気等が流れる配管ダクト、
55は配管ダクト54と吹出ダンパボックス51とを接
続するための接続用取付板、56は天井に一端が固定さ
れた吊りボルトであり、この吊りボルト56の他方の端
部には取付固定板52が取付けられている。57は吹出
ダンパボックス51を取付固定板52に取付ける取付ネ
ジである。
【0004】この構成のVAVダンパ装置は、配管ダク
ト54を介して空気調和ユニット(図示せず)に接続さ
れており、空気調和ユニットで発生した冷温気、或いは
換気空気が配管ダクト54を通り吹出ダンパボックス5
1に送られる。そして、吹出ダンパボックス51内の開
閉式ダンパ本体53は駆動モータ(図示せず)によりダ
ンパの開閉度合が調整され、冷温気、或いは換気空気の
室内への吹出風量が変化する。こうして、吹出風量を適
宜調整して室内が所望の温度になるように空気調和を行
なう。
【0005】また、開閉式ダンパ本体53のメンテナン
ス作業を行なうには、取付ネジ57を取外すことによ
り、取付固定板52に取付けられた吹出ダンパボックス
51が接続用取付板55を残したまま脱着できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のVAVダンパ装置は、天井吹出専用タイプであ
り、床吹出用に流用できなかった。即ち、床吹出用に使
用するには強度上問題があるとともに、床面に開口部を
上にして取付けた場合には、開口部から異物が直接開閉
式ダンパ本体53の取付部に入り、ダンパの開閉動作不
良が発生する虞れがあった。
【0007】また、従来のVAVダンパ装置は装置全体
が大形であり、吹出ダンパボックス51の取付け、及び
配管ダクト54は全て天井固定式の吊りボルト56によ
って行なうために、現場で複雑な施工作業をする必要が
あった。しかも、駆動モータの制御回路への配線作業が
複雑であり、施工時間も長くかかり、結果的にコスト高
となっていた。
【0008】更に、従来のVAVダンパ装置は配管ダク
ト54に対して開閉式ダンパ本体53が直角に配置され
ているので、送風時の抵抗が大きく、送風効率がよくな
かった。しかも、ダンパ35の全閉時の密封度も完全で
はなく、この点からも他のVAVダンパ装置に対する送
風効率がよくなかった。その上、ダクト内の騒音が洩
れ、開閉式ダンパ本体53のダンパ開開動作時の騒音も
大きかった。一方、他の先行技術として特開昭49−6
754号公報、特開昭60−38224号公報、実開昭
58−68308号公報等がある。特開昭49−675
4号公報には、各ダンパーモータ相互を各コネクタをも
って直列接続するようにし、電源部の端子構成を3端子
とし、複数台のモータが接続することができるものであ
る。また、特開昭60−38224号公報には、ダンパ
のポジションを検出するポテンショメータ及びダンパの
作動角を制御するリミットスイッチを一枚のプリント基
板に配設した技術が開示されている。そして、実開昭5
8−68308号公報には、ベンチレータダクトのフラ
ンジ部またはフラップのフラップフランジ部のいずれか
にゴム系パッキンを嵌着し、取付け作業の容易性を増
し、かつ、気密性を良くした技術が開示されている。し
かし、これらの技術においては、VAVダンパ装置の施
工構成について開示するものがない。
【0009】そこで、この発明は、天井用と床用とに共
用でき、装置全体の小形化を促進でき、施工が簡便で、
しかも、静かで送風効率のよいVAVダンパ装置の提供
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
VAVダンパ装置は、空気調和配管ダクトの吹出口に
着可能であり、その側面に側面取付穴を設けたガイドケ
ースと、前記ガイドケースの内側から前記側面取付穴に
取付可能で、その取付状態において前記側面取付穴を介
して空気調和配管ダクト内に凸形状部が収容され、ダン
パの開閉度合を調整することにより吹出風量が変化する
凸形状外観の開閉ダンパ本体と、前記開閉ダンパ本体の
外側に分離して着脱可能に配設され、前記開閉ダンパ本
体のダンパを開閉する駆動モータを制御する制御回路部
を具備するものである。
【0011】請求項2の発明にかかるVAVダンパ装置
前記制御回路部には、プリント基板上に配設された各
配線接続用のコネクタ部材を具備するものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明のVAVダンパ装置において
は、空気調和配管ダクトの吹出口に装着可能なガイドケ
ースの内側から凸形状外観の開閉ダンパ本体を取付ける
ことができ、その取付状態において空気調和配管ダクト
内に開閉ダンパ本体の凸形状部が収容されるものである
から、天井吹出用だけでなく、床吹出用にも流用でき、
しかも、開閉ダンパ本体が空気調和配管ダクト内に収容
されるので、強度上問題がなく、開口部から異物が入っ
ても、直接開閉ダンパ本体に入らず、ダンパの開閉動作
に何ら支障がなく、送風時の抵抗も低減する。また、開
閉ダンパ本体のダンパを開閉する駆動モータを制御する
制御回路部を開閉ダンパ本体とは分離して着脱可能に配
設したものであるから、装置全体が小形になり、開閉ダ
ンパ本体の取付けと制御回路部の取付けを別個にでき
る。
【0013】請求項2の発明のVAVダンパ装置におい
ては、開閉ダンパ本体のダンパを開閉する駆動モータを
制御する制御回路部のプリント基板上に各配線接続用の
コネクタ部材を配設したものであるから、コネクタの接
合により制御回路部への各配線の接続ができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明をする。
まず、本実施例のVAVダンパ装置が使用されるダクト
式空気調和システムについて説明する。図1は本発明の
一実施例であるVAVダンパ装置が使用されているダク
ト式空気調和システムの全体構成を示す斜視図、図2は
本発明の一実施例であるVAVダンパ装置が使用されて
いるダクト式空気調和システムの運転系統を示す斜視図
である。
【0015】図において、1は屋外に配設された室外
機、2は同じく屋外に配設された空気調和ユニットであ
り、この室外機1と空気調和ユニット2とが一体となっ
てヒートポンプ式の空気調和機を構成している。3は空
気調和ユニット2に内蔵されている熱交換器、4は空気
調和ユニット2に内蔵されている送風機であり、この送
風機4は空気調和用の空気の循環源として機能する。5
は空気調和ユニット2に立設され家屋の外壁に沿って配
設された外置きの立上ダクトであり、この立上ダクト5
を介して熱交換された空気が送風される。6は立上ダク
ト5に接続された蛸足状の天井ダクト、7は天井ダクト
6の端部に形成された天井吹出口、8は同じく天井ダク
ト6の端部に形成された床吹出口、9は天井吹出口7及
び床吹出口8に各々組込まれたVAVダンパユニットで
あり、ダンパの開閉度合を適宜変化させることにより吹
出風量の調整ができる。10は床下等に配設された吸引
ダクトであり、この吸引ダクト10を通って室内空気は
屋外の空気調和ユニット2に導かれる。11は室内空気
の温度を利用して熱交換しながら室内と屋外との換気を
行なう換気空気調和機であり、三菱電機製のロスナイ
(登録商標)が使用されている。12は室外機1と空気
調和ユニット2の熱交換器3とを連結する冷媒配管、1
3はこのダクト式空気調和システム全体の制御を行なう
センターコントローラであり、VAVダンパユニット9
による風量調整、温度設定、運転モードの切換等を行な
う。14は各VAVダンパユニット9による風量調整、
温度設定を部屋毎に行なうルームコントローラである。
21は熱交換器3で熱交換された冷温風である。また、
22は空気調和配管ダクトであり、ここでは天井ダクト
6として記載されている。
【0016】この構成のダクト式空気調和システムで
は、室外機1及び空気調和ユニット2が共に屋外に配設
されている。そして、空気調和ユニット2から送風され
る熱交換後の空気は、立上ダクト5及び天井ダクト6を
通り、天井吹出口7及び床吹出口8から各部屋に吹出さ
れ、屋内の各室内の空気調和が行なわれる。室内を空気
調和した空気は吸引ダクト10を通り、再び空気調和ユ
ニット2に戻り、熱交換されて立上ダクト5に吹出され
る。即ち、本実施例のダクト式空気調和システム装置で
は、空気調和ユニット2(送風機4→熱交換器3)→立
上ダクト5→天井ダクト6→天井吹出口7及び床吹出口
8→室内→吸引ダクト10→空気調和ユニット2の順に
空気が循環する。また、天井吹出口7及び床吹出口8か
ら各部屋に空気調和用の空気が吹出されるとき、天井吹
出口7及び床吹出口8に各々配設されたVAVダンパユ
ニット9によって吹出風量が適宜調整され、部屋毎に室
温の調整がされる。更に、ロスナイ等の換気空気調和機
11によって、室内の空気温度を利用して熱交換しなが
ら屋外の新鮮な空気が室内に供給されるとともに、室内
の汚れた空気が屋外に排出されて、室内と屋外との換気
が行なわれる。
【0017】次に、本実施例のVAVダンパ装置につい
て詳細に説明する。図3は本発明の一実施例であるVA
Vダンパ装置を天井吹出口に取付けた状態を示す断面
図、図4は本発明の一実施例であるVAVダンパ装置を
床吹出口に取付けた状態を示す断面図、図5は本発明の
一実施例であるVAVダンパ装置の取付状態を示す分解
斜視図である。
【0018】図において、9aは空気調和配管ダクト2
2の天井吹出口7に取付けられた天井用VAVダンパ装
置であり、9bは同じく空気調和配管ダクト22の床吹
出口8に取付けられた床用VAVダンパ装置である。こ
の天井用及び床用VAVダンパ装置9a,9bは共に図
1及び図2のVAVダンパユニット9に相当するもので
ある。23は空気調和配管ダクト22の天井吹出口7及
び床吹出口8に装着可能なガイドケース、24はガイド
ケース23に形成された側面取付穴、25はダンパの開
閉度合を調整することにより吹出風量が変化する凸形状
外観の開閉ダンパ本体であり、この開閉ダンパ本体25
の凸形状部がガイドケース23の側面取付穴24に挿入
できる。
【0019】この構成のVAVダンパ装置を天井吹出口
7に取付けるには、まず、空気調和配管ダクト22の天
井吹出口7にガイドケース23を取付け、このガイドケ
ース23の側面取付穴24に開閉ダンパ本体25の凸形
状部を挿入し、開閉ダンパ本体25をガイドケース23
に固定する。こうして、VAVダンパ装置の開閉ダンパ
本体25の取付けが完了する。この結果、開閉ダンパ本
体25をガイドケース23の内側から取付でき、その取
付状態において空気調和配管ダクト22内に開閉ダンパ
本体25の凸形状部が収容される。なお、同様にして、
このVAVダンパ装置の開閉ダンパ本体25を空気調和
配管ダクト22の床吹出口8にも取付けることができ
る。
【0020】このように、本実施例のVAVダンパ装置
は、空気調和配管ダクト22の天井吹出口7及び床吹出
口8に装着可能なガイドケース23と、前記ガイドケー
ス23に内側から取付可能で、その取付状態において空
気調和配管ダクト22内に凸形状部が収容され、ダンパ
の開閉度合を調整することにより吹出風量が変化する凸
形状外観の開閉ダンパ本体25とを備えている。
【0021】即ち、本実施例のVAVダンパ装置は、空
気調和配管ダクト22の天井吹出口7及び床吹出口8に
装着可能なガイドケース23に内側から凸形状外観の開
閉ダンパ本体25を取付けることができ、その取付状態
において空気調和配管ダクト22内に開閉ダンパ本体2
5の凸形状部が収容されるものである。
【0022】したがって、本実施例のVAVダンパ装置
は、天井吹出用だけでなく、床吹出用にも流用できるの
で、適用範囲が拡大する。しかも、開閉ダンパ本体25
が空気調和配管ダクト22内に収容されるので、床用に
使用した場合にも、強度上問題がなく、開口部から異物
が入っても、直接開閉ダンパ本体25には入らず、ダン
パの開閉動作に何ら支障がないので、ダンパの開閉動作
不良が発生する虞れもなく、長期間に亘り安定した動作
が期待でき、信頼性が高まる。更に、空気調和配管ダク
ト22の送風方向に対して開閉ダンパ本体25が直線状
態に配設されているので、送風時の抵抗が低減し、送風
効率が高まる。
【0023】また、本実施例のVAVダンパ装置は開閉
ダンパ本体25と制御回路部とに分離されている。図6
は本発明の一実施例であるVAVダンパ装置の開閉ダン
パ本体を示す斜視図、図7は本発明の一実施例であるV
AVダンパ装置の制御回路部を示す斜視図である。
【0024】図において、26は制御回路部のプリント
基板、27はプリント基板26が取付けられている取付
部材、28は制御回路部を覆う保護カバー、29は開閉
ダンパ本体25から延びるダンパ駆動用リード線であ
り、この先端にはコネクタ29aが接続されている。そ
して、図6の開閉ダンパ本体25と図7の制御回路部と
は各々分離して配設できる。
【0025】次に、図8から図10を用いて本実施例の
VAVダンパ装置の制御回路部について説明をする。図
8は本発明の一実施例であるVAVダンパ装置の制御回
路部の取付状態を示す分解斜視図、図9は本発明の一実
施例であるVAVダンパ装置の制御回路部の結線要領を
示す斜視図、図10は本発明の一実施例であるVAVダ
ンパ装置の制御回路部の保護カバー取付状態を示す分解
斜視図である。
【0026】図において、30は取付部材27の下フラ
ンジ部に設けられたセット切欠部、31はセット切欠部
30に挿入されるセットネジ、32は取付部材27をガ
イドケース23に取付けるネジ、33はセンターコント
ローラ13及びルームコントローラ14等のコントロー
ラから各種の信号が送られてくる信号線であり、この先
端33aはコネクタ33bに接続される。34は電源線
であり、この先端34aもコネクタ34bに接続され
る。そして、プリント基板26にはダンパ駆動用リード
線29のコネクタ29aと接続可能なコネクタ29b、
信号線33の先端33aと接続可能なコネクタ33b、
電源線34の先端34aと接続可能なコネクタ34bが
各々配設されている。なお、信号線33の先端33a及
び電源線34の先端34aは各々リード線が剥出した状
態となっており、配線時に現場で所定の道具を用いて剥
出状態に加工される。
【0027】この構成の制御回路部を取付けるには、ま
ず、図8のように、プリント基板26と一体となった取
付部材27のセット切欠部30をガイドケース23に予
め取付けたセットネジ31に挿入して、ガイドケース2
3に対する取付部材27の位置決めを行なう。そして、
ネジ32で取付部材27をガイドケース23に固定する
とともに、セットネジ31を締付ける。この後、図9の
ように、ダンパ駆動用リード線29のコネクタ29a、
信号線33及び電源線34の各先端33a,34aをプ
リント基板26に配設された各コネクタ29b,33
b,34bに挿入して配線を行なう。最後に、図10の
ように、保護カバー28で制御回路部を覆い、ネジでガ
イドケース23及び取付部材27に固定する。そして、
制御回路部に塵芥等が入らないようにする。
【0028】このように、本実施例のVAVダンパ装置
は、ダンパの開閉度合を調整することにより吹出風量が
変化する開閉ダンパ本体25と、前記開閉ダンパ本体2
5の外側に分離して着脱可能に配設され、前記開閉ダン
パ本体25のダンパを開閉する駆動モータを制御するプ
リント基板26等からなる制御回路部とを備えている。
【0029】即ち、本実施例のVAVダンパ装置は、開
閉ダンパ本体25のダンパを開閉する駆動モータを制御
する制御回路部を開閉ダンパ本体25とは分離して着脱
可能に配設したものである。
【0030】したがって、本実施例のVAVダンパ装置
は、装置全体が小形になり、開閉ダンパ本体25の取付
けと制御回路部の取付けを別個にでき、特に、制御回路
部の位置決め及び取付けが容易にできるので、組付作業
が簡単である。また、開閉ダンパ本体25とは別個に制
御回路部のみの着脱ができるので、メンテナンス作業の
際に都合がよい。
【0031】しかも、本実施例のVAVダンパ装置は、
前記制御回路部のプリント基板26上に各配線(ダンパ
駆動用リード線29、信号線33、電源線34)の接続
用のコネクタ部材であるコネクタ29b,33b,34
bを備えている。
【0032】即ち、本実施例のVAVダンパ装置は、開
開ダンパ本体25のダンパを開閉する駆動モータを制御
する制御回路部のプリント基板26上に信号線33、電
源線34、及びダンパ駆動用リード線29を接続するた
めのコネクタ29b,33b,34bを配設したもので
ある。
【0033】したがって、信号線33の先端33aN電
源線34の先端34a、及びダンパ駆動用リード線29
のコネクタ29aを各々所定のコネクタ29b,33
b,34bに差込むだけで、各配線の接続ができるの
で、制御回路部への配線作業が極めて簡単にできる。こ
の結果、VAVダンパ装置全体の取付が簡単になり、こ
れらの作業時間も短縮できるとともに、メンテナンス作
業も簡単になる。
【0034】次に、本実施例のVAVダンパ装置の開閉
ダンパ本体について説明する。図11乃至図13は本発
明の一実施例であるVAVダンパ装置の開閉ダンパ本体
を示し、図11は平面図、図12は正面図、図13は側
面図である。
【0035】図において、35は平板状のダンパ、36
はダンパ35が固定されているシャフトであり、このシ
ャフト36の回転に合わせてダンパ35も一体で可動す
る。37はシャフト36の端部に固定されたクランク、
38はダンパ35を開閉する駆動モータ、39は駆動モ
ータ38の回転軸に固定されたクランク、40は前記両
クランク37,39を連結する連結ピンである。41は
ダンパ35の回転を規制するストッパーであり、ダンパ
35の両端部が当接するように4個所に配設されてい
る。42はストッパー41のダンパ当接面41aに貼設
された緩衝パッキンである。
【0036】この構成の開閉ダンパ本体25は、上記説
明のようにガイドケース23を介して空気調和配管ダク
ト22の天井吹出口7または床吹出口8に取付けられて
いる。そして、空気調和ユニットで発生した冷温気、或
いは換気空気が空気調和配管ダクト22を通り開閉ダン
パ本体25に送られ、ダンパ開閉口からガイドケース2
3内に送られて、天井面グリルまたは床面グリルから各
室内に吹出される。このとき、駆動モータ38を適宜駆
動することにより、開閉ダンパ本体25内のダンパ35
は開閉し、このダンパ35の開閉度合に応じて室内への
吹出風量が変化する。
【0037】ダンパ35の開閉度合は、各部屋の設定温
度によって変化するが、自動制御された温度に見合った
風量配分が演算され、ダンパ35の適正な開閉がクラン
ク37,39を介して駆動モータ38により行なわれ
る。こうして、吹出風量を適宜調整して室内が所望の温
度になるように空気調和がなされる。
【0038】なお、ダンパ35の閉止状態においては、
ダンパ35がストッパー41のダンパ当接面41aに貼
設された緩衝パッキン42に押圧されるので、開閉ダン
パ本体25から漏れる冷温風21を最小限に止めること
ができる。しかも、ダンパ35が閉止状態になるとき
に、ダンパ35がストッパー41に直接当接しないの
で、当接音も発生しない。
【0039】このように、本実施例のVAVダンパ装置
は、ダンパ35の開閉度合を調整することにより吹出風
量が変化する開閉ダンパ本体25と、前記開閉ダンパ本
体25のダンパ35が閉止時に当接する板状のストッパ
ー41と、前記ストッパー41のダンパ当接面41aに
貼設された緩衝パッキン42とを備えている。
【0040】即ち、本実施例のVAVダンパ装置は、開
閉ダンパ本体25のダンパ35が閉止時に当接する板状
のストッパー41のダンパ当接面41aに緩衝パッキン
42を貼設したものである。
【0041】したがって、本実施例のVAVダンパ装置
は、開閉ダンパ本体25のダンパ開閉時の当接音等がな
くなり、ダンパ35作動時の騒音が低減する。また、ダ
ンパ35を閉止したときの密封度も高まり、開閉ダンパ
本体25から漏れる冷温風21を最小限に止めることが
できるので、他のVAVダンパ装置に対する送風効率も
改善される。その上、ダクト内の騒音も洩れにくくな
る。
【0042】ところで、上記実施例では、空気調和配管
ダクト22である天井ダクト6の天井吹出口7及び床吹
出口8にVAVダンパ装置を配設する場合について説明
をしたが、空気調和配管ダクト22を側壁内に埋設し、
これに側壁吹出口を設け、その側壁吹出口に配設しても
よい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
VAVダンパ装置は、ガイドケースと、開閉ダンパ本体
とを備え、空気調和配管ダクトの天井吹出口及び床吹出
口に装着可能なガイドケースに内側から凸形状外観の開
閉ダンパ本体を取付けることができ、その取付状態にお
いて空気調和配管ダクト内に開閉ダンパ本体の凸形状部
が収容されることにより、天井吹出用だけでなく、床吹
出用にも流用できるので、適用範囲が拡大し、しかも、
開開ダンパ本体が空気調和配管ダクト内に収容されるの
で、断熱処理の必要性もなくなり、装置を廉価にでき
る。また、強度上問題がなく、開口部から異物が入って
も、直接開閉ダンパ本体に入らず、ダンパの開閉動作に
何ら支障がないので、ダンパの開閉動作不良が発生する
虞れもなく、信頼性が高まるとともに、送風時の抵抗が
低減し、送風効率も向上する。また、開閉ダンパ本体の
ダンパを開閉する駆動モータを制御する制御回路部を開
閉ダンパ本体とは分離して着脱可能に配設したことによ
り、装置全体が小形になり、開閉ダンパ本体の取付けと
制御回路部の取付けを別個にできるので、組付作業が簡
単になる。
【0044】請求項2の発明のVAVダンパ装置は、開
閉ダンパ本体と、制御回路部と、コネクタ部材とを備
え、開閉ダンパ本体のダンパを開閉する駆動モータを制
御する制御回路部のプリント基板上に各配線接続用のコ
ネクタ部材を配設したことにより、コネクタを介して各
配線の接続ができるので、制御回路部への配線作業が簡
単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置が使用されているダクト式空気調和システムの全体
構成を示す要部斜視図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置が使用されているダクト式空気調和システムの運転
系統を示す要部斜視図である。
【図3】 図3は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置を天井吹出口に取付けた状態を示す断面図である。
【図4】 図4は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置を床吹出口に取付けた状態を示す断面図である。
【図5】 図5は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置の取付状態を示す分解斜視図である。
【図6】 図6は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置の開閉ダンパ本体を示す斜視図である。
【図7】 図7は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置の制御回路部を示す斜視図である。
【図8】 図8は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置の制御回路部の取付状態を示す分解斜視図である。
【図9】 図9は本発明の一実施例であるVAVダンパ
装置の制御回路部の結線要領を示す斜視図である。
【図10】 図10は本発明の一実施例であるVAVダ
ンパ装置の制御回路部の保護カバー取付状態を示す分解
斜視図である。
【図11】 図11は本発明の一実施例であるVAVダ
ンパ装置の開閉ダンパ本体を示す平面図である。
【図12】 図12は本発明の一実施例であるVAVダ
ンパ装置の開閉ダンパ本体を示す正面図である。
【図13】 図13は本発明の一実施例であるVAVダ
ンパ装置の開閉ダンパ本体を示す側面図である。
【図14】 図14は従来のVAVダンパ装置の取付状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
7 天井吹出口 8 床吹出口 9 VAVダンパユニット 22 空気調和配管ダクト 23 ガイドケース 25 開閉ダンパ本体 26 プリント基板 27 取付部材 28 保護カバー 29 ダンパ駆動用リード線 30 セット切欠部 35 ダンパ 38 駆動モータ 41 ストッパー 41a ダンパ当接面 42 緩衝パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−55655(JP,A) 特開 平4−198654(JP,A) 特開 昭49−6754(JP,A) 特開 昭60−38224(JP,A) 実開 昭58−68308(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和配管ダクトの吹出口に装着可能
    であり、その側面に側面取付穴を設けたガイドケース
    と、 前記ガイドケースの内側から前記側面取付穴に取付可能
    で、その取付状態において前記側面取付穴を介して空気
    調和配管ダクト内に凸形状部が収容され、ダンパの開閉
    度合を調整することにより吹出風量が変化する凸形状外
    観の開閉ダンパ本体と前記開閉ダンパ本体の外側に分離
    して着脱可能に配設され、前記開閉ダンパ本体のダンパ
    を開閉する駆動モータを制御する制御回路部とを具備す
    ることを特徴とする可変風量ダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路部には、プリント基板上に
    配設された各配線接続用のコネクタ部材を具備すること
    を特徴とする請求項1に記載の可変風量ダンパ装置。
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