JPH0441806B2

JPH0441806B2 -

Info

Publication number: JPH0441806B2
Application number: JP59231031A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Chikama
Original assignee: Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Current assignee: Pentax Corp
Priority date: 1984-10-31
Filing date: 1984-10-31
Publication date: 1992-07-09
Also published as: JPS61109013A

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、斜視型或は側視型の硬性内視鏡にお
ける対物部前面に、角度調節機能を有する光学反
射部材を取り付け、汎用性を持たせた硬性内視鏡
に関する。

（従来の技術及びその問題点）従来の咽喉頭等の観察に使用される斜視型或は
側視型硬性内視鏡は、観察方向が固定されている
為、患者の患部を最適な状態で観察・撮影する
に、それぞれの使用目的があるので使用上制限が
あり、微妙な調整は不可能であつた。

また、ミラーを使用した咽喉頭鏡の場合には、
麻酔等の処置なく観察可能であるが、像は小さく
不鮮明で見にくいという問題がある。

また、透明な先端部の内部に、軸を介して角度
調節可能にプリズムを設け、そのプリズムの角度
を変化することにより、観察方向を変化させる内
視鏡も提案されている。

しかし、その透明な先端部を介して被検部を観
察するため、その先端部は、観察像を歪ませない
ようにしつつ少なくとも直視方向から側視方向ま
で観察可能にしなければならず、その加工は容易
なものではなく、また、コストがかかり、大きな
スペースを要するという問題があつた。

更に、そのような内視鏡において観察方向の変
化に伴つて照明光の方向を変化させるとするなら
ば、照明光の出射端も対物系と同様に先端部内部
に設ける必要があるが、そうすると照明光が先端
部の内面に反射して観察光学系に入射してしま
い、著しく観察能力を低下させる結果となつた。

（目的）本発明は前述の問題点に鑑みてなされたもの
で、硬性内視鏡の先端部端面に配置した対物光学
系の物体側外方に、前記先端部端面の外周寄り部
分にその一端を植設した板バネの他端を介して、
角度調節可能に光学反射部材を装着し、更に、硬
性内視鏡の先端部に挿通させたワイヤーを、前記
板バネの一端側における前記先端部端面箇所から
露出させ、該ワイヤーの端部を前記板バネの他端
側に連結することによつて、無理なく最適の状態
で観察を行ない得る汎用性を持たせた硬性内視鏡
であつて、透明な先端部を不要として、コストが
低廉で、スペースを可能な限り小さくでき、更
に、照明光の対物光学系への入射も生じない硬性
内視鏡を提供せんとするものである。

（実施例の構成）以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。

第１図は本発明の一実施例を示す硬性内視鏡外
観図であり、本体部Ａにおいては硬性内視鏡本体
１に角度調節環２が設けられており、先端部Ｂに
は前記角度調節環２の回転により傾き角が調節さ
れる光学反射部材固定板３が設けられている。

第２図は前記本体部Ａの要部断面図である。本
体１はネジ部１ａを有し、該ネジ部１ａに押えナ
ツト４を螺合し角度調節環２が保持されている。

また本体１には角度調節環２の回転をクリツク
ストツプするための鋼球５及びバネ６が設けてあ
り、角度調節環２にはその当付面に鋼球が落ち込
む複数の放射状の溝或は凹部が設けられている。

角度調節環２の内側には連動ワイヤー７の一端
７ｂが固定されており、その連動ワイヤー７は保
護パイプ８中を通り先端部に導かれている。

保護パイプ８は本体１に固定された外装管９に
設けたスリ割部９ａ内に納められると共に押えピ
ン１０により固定されている。これらの内部構造
は角度調節環２の前面に設けられた保護キヤツプ
１１で覆われている。

第３図は光学反射部材の傾き角が45゜の時の外
装管先端部分の断面図、第４図は第３図の−
断面図、第５図は第３図の−断面図、第６図
は光学反射部材の傾き角が0゜の時の外装管先端部
分の断面図である。

前記連動ワイヤー７は外装管９のワイヤー溝９
ｂを通り、その先端７ａは板バネ１２に設けられ
た穴に差し込まれ接着固定されている。

前記ワイヤー溝９ｂには外装カバー１３が覆せ
てあり、外装管９の先端部近傍では、溝９ｂ部が
穴うめされるように前記板バネ１２が接着固定さ
れており、板バネ１２の上側には樹脂ポツテイン
グ１４が施されている。尚、前記連動ワイヤー７
は板バネ１２の溝部を通され、先端７ａが固定さ
れているものである。

前記バネ１２の端部には、光学反射部材固定板
３が接着固定され、該固定板３には光学反射部材
１５が接着固定されている。

尚、１６は対物光学系、１７は該光学系の保持
環、１８は照明光を照射するための光学繊維束で
ある。

（実施例の作用）角度調節環２を回転することにより、連動ワイ
ヤー７が引つ張られたり、緩められたりされ、光
学反射部材固定板３の傾き角が調節できる。

この調節時には、板バネ１２の作用により一定
位置に前記固定板３が戻ろうとするが、本体１に
設けられたバネ６により押されている鋼球５と、
角度調節環２の当付面に設けられた放射状の溝或
は凹部とがかみ合いクリツクストツプされ、前記
固定板３即ち光学反射部材１５の傾き角が保持さ
れる。この傾き角は第３図及び第６図に示すよう
に光軸に対して0゜〜45゜程度であり、最小傾き角
の時が、連動ワイヤー７が一番引つ張られた状態
である。

そして、外装管９の先端部端面の外周寄り部分
に板バネ１２を植設しているので、光学反射部材
１５の傾き角を調節するに際して場所を取らず、
従つて、外装管９の先端部を挿入できる臓器内で
あれば、硬性内視鏡の観察方向を変化させること
ができる。

また、連動ワイヤー７は光学反射部材１５の揺
動支点側で板バネ１２に連結されているので、連
動ワイヤー７は視野を遮らず、内視鏡観察を正確
に行なうことが可能となる。

（効果）以上説明したように、本発明によれば、硬性内
視鏡の先端部端面に配置した対物光学系の物体側
外方に、前記先端部端面の外周寄り部分にその一
端を植設した板バネの他端を介して、角度調節可
能に光学反射部材を装着し、更に、硬性内視鏡の
先端部に挿通させたワイヤーを、前記板バネの一
端側における前記先端部端面箇所から露出させ、
該ワイヤーの端部を前記板バネの他端側に連結す
ることにより、それらの硬性内視鏡が所望の角度
を持つたものとすることができ、汎用性を持つこ
とになるため、患者の患部の形態や位置を無理な
く最適に観察・撮影することが可能となる。ま
た、こうすることにより、ミラー式の咽喉頭鏡で
は得られない高倍率で鮮明像が得られ、透明な先
端部を不要として、コストが低廉で、スペースを
可能な限り小さくでき、更に照明光の対物光学系
への入射も生じない硬性内視鏡を提供することが
できる。さらに、光学反射部材を板バネを介して
角度調節可能に装着する構成にしたため、構造が
簡易となり、内視鏡使用後の消毒が容易になると
いう効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す硬性内視鏡の
外観図、第２図は本体部Ａの要部断面図、第３図
は光学反射部材の傾き角が45゜の時の外装管先端
部分の断面図、第４図は第３図の−線の断面
図、第５図は第３図の−線の断面図、第６図
は光学反射部材の傾き角が0゜の時の外装管先端部
分の断面図である。尚図中、１は硬性鏡本体、２は角度調節環、３
は光学反射部材固定材、７は連動ワイヤー、９は
外装管、１２は板バネ、１５は光学反射部材、Ａ
は本体部、Ｂは先端部である。

Claims

【特許請求の範囲】

１硬性内視鏡の先端部端面に配置した対物光学
系の物体側外方に、前記先端部端面の外周寄り部
分にその一端を植設した板バネの他端を介して、
角度調節可能に光学反射部材を装着し、更に、硬
性内視鏡の先端部に挿通させたワイヤーを、前記
板バネの一端側における前記先端部端面箇所から
露出させ、該ワイヤーの端部を前記板バネの他端
側に連結したことを特徴とする硬性内視鏡。