JPH0526570Y2 -

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【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は地中に埋設されている排水管、下水
管、配線管等を点検するために使用する点検鏡に
関するものである。

（従来の技術）地中に埋設されている排水管等については、定
期的に視認による点検を行つている。

点検には長い棒からなる柄の先端に反射鏡を柄
に対して45°の傾斜角で固定したものを使用して
いた。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、従来の点検鏡には、以下に述べ
る問題点があつた。

すなわち、反射鏡が45°の角度で固定されてい
るので、容器などに収容して持ち運ぼうとすると
き、この反射鏡の部分がつかえたりして、収納し
にくかつた。

また、点検の際に反射鏡の角度が固定されてい
るので、地上の点検者が操作しても、死角となつ
てどうしても視ることができ難いところがあり、
点検に不備が生じる可能性があつた。

（問題点を解決するための手段）本考案は、柄の先端に反射鏡が、折り曲げ可能
な弾性部材を介して設けられ、弾性部材は、反射
鏡の先端を被点検部材内面に当接したまま柄を押
すことにより折り曲げ角度を調節し得ることを特
徴とする排水管等点検鏡である。

（作用）排水管の点検の際に反射鏡の先端を管の底に当
て、柄を押すことによつて弾性部材を曲げたり伸
ばしたりすることができ、これによつて反射鏡の
傾斜角を変えることができ、排水管等の内面を広
範囲に視認することができる。

（実施例）第１図Ａは本考案の一実施例の正面図を示して
おり、図において１は柄を示し、２は反射鏡、３
は柄１と反射鏡２との間に設けられた折り曲げ可
能な弾性部材である。

柄１は、基杆１ａの中に伸縮杆１ｂ…１ｅが嵌
挿されており、縮めると、基杆１ａの長さとな
り、伸ばすと基杆１ａの数倍の長さとなる。伸縮
杆の中で最内部の伸縮杆１ｅの先端に弾性部材３
の基端３ａが固定され、弾性部材３の先端３ｂ
は、反射鏡２の基部２ａに固定されている。

弾性部材は復元性に優れたものがよく、コイル
ばね、あるいはゴムが好適に使用される。

第２図は、地中６に埋設した排水管４の内面を
点検する状態を示すもので、柄１を伸ばして排水
管等点検鏡の底に反射鏡２の先端を押しつけ、弾
性部材３を曲げることによつて行なう。

弾性部材３の曲げ角度は、柄に加える押え力を
加減することによつて調整できる。

また反射鏡２の先端２ｂを、管の内面と点接触
するようにしておくことにより、反射鏡２を傾斜
させたまま周方向に回転させることができる。

第３図は、本考案点検鏡を持ち回るときの状態
を示すもので、反射鏡３を柄１と平行に折り曲
げ、止め具５で止めたものである。

（考案の効果）本考案は、柄の先端に反射鏡が、折り曲げ可能
な弾性部材を介して設けられてなるので排水管等
の中を点検するとき、反射鏡の傾斜角を、柄に加
える力の加減だけで自由に変えることができる。

そしてこれにより、点検しながら即座にかつ広
角度に渡つて点検鏡の角度を変えることができ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂ，Ｃは本考案の実施例を示す正面
図、側面図及び伸ばした状態の正面図、第２図は
使用状態を示す断面図、第３図は、持ち運び時の
状態を示す正面図である。１……柄、２……反射鏡、３……弾性部材。