JPH044177A - 熱転写プリンタ用のインクリボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ワープロなどの熱転写プリンタに使用される
インクリボンのカセー、トに関し、更に詳しくは、リボ
ンの走行性能に悪影響を与えることなくコストタウンが
可能な熱転写プリンタ用のインクリボンカセットに関す
る。

［従来の技術〕 熱転写プリンタ用のインクリボンは厚みが数μｍといっ
た極薄のフィルム状であるために、所謂コシか無く、プ
リント時の走行中、緩みや斜行等が生じ易く適正なプリ
ントが得られない事故が生じやすい。

また、リボンの巾を２倍にして往路と帰路のダブルトラ
ックで利用する方式のインクリボンカセットでは、前記
した如く往路時に緩みや斜行等が生じると、帰路時には
送り出しスクロールとなる巻き取りスクロール側に巻き
乱れが発生し、帰路時の緩みや斜行が前記往路時より一
層助長されてしまい、適正なプリントが往路時よりも得
られ難い。

上記を解決する方法として実公昭５１−１０４８４号公
報などに開示されているような、ライナーシ一トと呼ば
れるフィルム状規制板を、カセット外被とリボンスクロ
ールとの間に介在させる。ライナーシートは、リボンス
クロールとの摩擦が小さい材料で作られ、リボンスクロ
ールの巻き乱れを防止したり、巻き乱れが発生した場合
でもリボンの走行性に影響を与えないようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ 使い捨ての消耗品であるインクリボンカセットの低価格
化が要請されているが、前記ライナーシートは副次的な
構成部品であるにも拘らず、インクリボンカセットのコ
ストの内、占める割合が極めて高く、コストダウンを図
る上で重大な障害となっている。

本発明は、上記した要請に鑑み、シングルトラックのも
のは勿論、ダブルトラックのインクリボンカセットのも
のでも、高コストのライナーシートを装着することなく
、リボンの巻き乱れを防止することで低コスト化が図れ
るように改良された熱転写プリンタ用のインクリボンカ
セットを明らかにすることを主目的とするものであり、
本発明の他の目的は、部品点数が減じて、製造工程を低
減することが可能である改良された熱転写プリンタ用の
インクリボンカセｙ　）を明らかにすることにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の上記課題は、■インクリボンカセット外被内面
の内、少なくともインクリボンスクロール端面が接触す
る面を、中心線平均粗さ（ＨＣＬ　Ａ）１０　ｇ　ｔａ
　〜１０００４−の粗面としたこと、■往路と帰路のダ
ブルトラック方式であること、■インクリボンスクロー
ル接触面が凸部であり、該凸部表面を中心線平均粗さ（
ＨＣＬＡ）　１０ｐｍ−１０００ｇｍの粗面としたこと
、により解決される。

［実施例］ 次に本発明の実施例を添付の図面に従って詳細に説明す
る。

第１図は本発明を適用した熱転写プリンタ用のインクリ
ボンカセットの分解斜視図であり、図中において、１は
カセット外被本体、２はカセット外被蓋体、３はインク
リボンである。インクリボン３は、送り出しスクロール
４のコア５に巻き付けられており、所定の搬送経路に配
置されているローラなとのガイド部材に案内されて、巻
き取りスクロール６のコア７に巻き取られる。

従来のカセットでは、カセット外被本体１とインクリボ
ン３との間に、該インクリボン３の走行性能を改善させ
るライナーシートと呼ばれるフィルム状の規制板が装着
されているが、本発明のカセットにおいては、このよう
なライナーシートを用いず、インクリボン３の端面と接
触するカセー。

ト外被本体ｌの内面を中心線平均粗さ（ＨＣＬＡ）ｌＯ
終騰〜１０００弘膳、好ましくは５０μ層〜５００終腸
の粗面とすることで、インクリボン３が緩みや斜行等が
生じることなく巻き取りスクロール６のコア７に整然と
巻き取ることができ、ライナーシートを装着した場合と
略々同様の走行性能を得ることができる。一方、中心線
平均粗さ（ＨＣＬＡ）がｔｏｐ■未満の場合、及び１０
００　ｇ　ｍ以上の場合では、共に送り出しスクロール
４にかかる張力が２０〜４０％増し、インクリボン３に
緩みや斜行等が生じ、巻き取りスクロール６での巻ぎ乱
れが発生したり、プリント紙面に地汚れが見られた。

シングルトラックのリボンカセットの場合には、上記し
た如くカセット外被本体１側のインクリボン３が接触す
る面のみを粗面とするだけでよいが、ダブルトラ−７り
のリボンカセットの場合では、帰路は、リボンカセット
をワープロに裏返しに装填して使用するので、カセット
外被蓋体２側も粗面としなければならない、ダブルトラ
ックのリボンカセットにおいては、帰路ではインクリボ
ン３は、往路における巻き取りスクロール６のコア７か
ら送り出され、往路における送り出しスクロール４のコ
ア５に巻き取られるので、往路時にインクリボン３が緩
みや斜行等が生じることなく巻き取りスクロール６のコ
ア７に整然と巻き取られることが、帰路のインクリボン
３の走行性能にとって極めて重要である。

尚、粗面とする面は、インクリボン３の接触する面だけ
でなく、カセット外被本体ｌ及びカセット外被蓋体２の
内面全てを粗面にする態様も本発明に包含されるもので
あり、また、第２図に示す如く、インクリボン３の接触
面に長方形や円形の凸部８を放射状に形成し、該凸部８
表面を粗面としてもよい。

［発明の効果］ 本発明のカセットによれば、カセット外被を製造する際
に、その内面を中心線平均粗さ（ＨＣＬＡ）ｌＯＪＬ■
〜１０００．■の粗面として製造することにより、イン
クリボンの走行性能を維持したまま副次的な構成部品で
あるにも拘らず製造コストに占める割合が高いライナー
シートを省略することができ、従来のリボンカセットに
比して、部品コストは勿論、製造工程をも減じることが
できるので、頭記した課題が解決される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１図は本発明を適用した熱転写プリ
ンタ用のインクリボンカセットの分解斜視図、第２図は
カセット外被内面の他の実施例を示す平面図である。 図中において各符号は下記を指示する。 １・・・カセット外被本体 ２・・・カセット外被蓋体 ３・・・インクリボン ４・・・送り出しスクロール ５・・・コア（送り出しスクロール用）６・・・巻き取
りスクロール ７・・・コア（巻き取りスクロール用）８・・・凸部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インクリボンカセット外被内面の内、少なくともイ
   ンクリボンスクロール端面が接触する面を、中心線平均
   粗さ（Ｈ＿Ｃ＿Ｌ＿Ａ）１０μｍ〜１０００μｍの粗面
   としたことを特徴とする熱転写プリンタ用のインクリボ
   ンカセット。 ２、往路と帰路のダブルトラック方式であることを特徴
   とする請求項１記載の熱転写プリンタ用のインクリボン
   カセット。 ３、インクリボンスクロール接触面が凸部であり、該凸
   部表面を中心線平均粗さ（Ｈ＿Ｃ＿Ｌ＿Ａ）１０μｍ〜
   １０００μｍの粗面としたことを特徴とする請求項１又
   は２記載の熱転写プリンタ用のインクリボンカセット。