JP2000141841A - リボンカセット - Google Patents
リボンカセットInfo
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- JP2000141841A JP2000141841A JP10320421A JP32042198A JP2000141841A JP 2000141841 A JP2000141841 A JP 2000141841A JP 10320421 A JP10320421 A JP 10320421A JP 32042198 A JP32042198 A JP 32042198A JP 2000141841 A JP2000141841 A JP 2000141841A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクリボンの記録紙との剥離を的確に行っ
て良好な記録結果を得ることができるとともに、良好な
インクリボンの巻取りを行うことのできるリボンカセッ
トを提供すること。 【解決手段】 リボンカセット1内のインクリボン5の
引き回し経路における記録部の直下流側に、記録に供さ
れたインクリボン5の記録紙からの剥離時にほぼ一定の
テンションを付与するテンション部材7を配設する。
て良好な記録結果を得ることができるとともに、良好な
インクリボンの巻取りを行うことのできるリボンカセッ
トを提供すること。 【解決手段】 リボンカセット1内のインクリボン5の
引き回し経路における記録部の直下流側に、記録に供さ
れたインクリボン5の記録紙からの剥離時にほぼ一定の
テンションを付与するテンション部材7を配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルヘッドの発
熱により所望の記録を行う熱転写プリンタに使用される
リボンカセットに係り、特に、熱溶融性インクを使用す
る記録において、インクリボンの剥離を的確に行うとと
もに、インクリボンの幅方向に発生するインクリボンの
弛みを解消して良好なインクリボンの巻取りを行うこと
のできるリボンカセットに関する。
熱により所望の記録を行う熱転写プリンタに使用される
リボンカセットに係り、特に、熱溶融性インクを使用す
る記録において、インクリボンの剥離を的確に行うとと
もに、インクリボンの幅方向に発生するインクリボンの
弛みを解消して良好なインクリボンの巻取りを行うこと
のできるリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写プリンタのサーマルヘッド
の表面とサーマルヘッドを搭載するキャリッジ上に載置
されたリボンカセットケースの上壁(または下壁)との
位置関係は垂直であることが必要とされていた。その理
由は、リボンカセットケースのプラテンに対向する面に
形成され、熱転写プリンタのキャリッジへの装着時にプ
リンタのサーマルヘッドが臨むこととなる記録部として
のリボンカセットの凹部に供給されて記録に供された前
記インクリボンの幅方向にかかるテンションを均一とし
て、ほぼ同時にインクリボンと記録紙との剥離を行うた
めである。
の表面とサーマルヘッドを搭載するキャリッジ上に載置
されたリボンカセットケースの上壁(または下壁)との
位置関係は垂直であることが必要とされていた。その理
由は、リボンカセットケースのプラテンに対向する面に
形成され、熱転写プリンタのキャリッジへの装着時にプ
リンタのサーマルヘッドが臨むこととなる記録部として
のリボンカセットの凹部に供給されて記録に供された前
記インクリボンの幅方向にかかるテンションを均一とし
て、ほぼ同時にインクリボンと記録紙との剥離を行うた
めである。
【0003】つまり、前記リボンカセットケース内に
は、供給コアのスプールにその一端を固着したインクリ
ボンを、途中、前記凹部に導出させて巻取りコアに巻回
するように引き回す引き回し経路を形成する複数個のテ
ープローラ(テンションローラを含む)が配設されてお
り、供給コアから繰り出されたインクリボンは、前記引
き回し経路において複数個のテープローラを介して引き
回され、凹部とされた前記記録部において記録に供され
た後、再度ケース本体1内に引き込まれて巻取りコアに
巻取られるように構成されている。そして、このように
構成されたリボンカセットを用いてインク剥がれのない
良好な記録結果を得て、さらにインクリボンの巻取りを
良好に行うためには、前記記録部において記録に供され
たインクリボンをその幅方向にかかるテンションを均一
にして記録紙から剥離させる必要があり、逆に、このテ
ンションが均一とならない場合には、テンションが小さ
い部分で記録紙からの引き剥がし時間が遅れる、いわゆ
る冷時剥離の状態が部分的に発生することとなり、良好
なインクリボンの記録紙からの剥離と巻取りができない
からである。
は、供給コアのスプールにその一端を固着したインクリ
ボンを、途中、前記凹部に導出させて巻取りコアに巻回
するように引き回す引き回し経路を形成する複数個のテ
ープローラ(テンションローラを含む)が配設されてお
り、供給コアから繰り出されたインクリボンは、前記引
き回し経路において複数個のテープローラを介して引き
回され、凹部とされた前記記録部において記録に供され
た後、再度ケース本体1内に引き込まれて巻取りコアに
巻取られるように構成されている。そして、このように
構成されたリボンカセットを用いてインク剥がれのない
良好な記録結果を得て、さらにインクリボンの巻取りを
良好に行うためには、前記記録部において記録に供され
たインクリボンをその幅方向にかかるテンションを均一
にして記録紙から剥離させる必要があり、逆に、このテ
ンションが均一とならない場合には、テンションが小さ
い部分で記録紙からの引き剥がし時間が遅れる、いわゆ
る冷時剥離の状態が部分的に発生することとなり、良好
なインクリボンの記録紙からの剥離と巻取りができない
からである。
【0004】ところが、前述のようにサーマルヘッドの
表面とリボンカセットケースの上壁(または下壁)との
位置関係を垂直にした状態でインクリボンを走行させて
いても、例えば、リボンカセットを搭載するキャリッジ
の駆動振動、インクリボンを構成する素材、使用する記
録紙との摩擦等の原因によって、巻取り時にインクリボ
ンの幅方向に作用する力のバランスが崩れ、巻取りコア
のスプールに巻回されるインクリボンがその幅方向に次
第にずれて巻取られていくことがあった。
表面とリボンカセットケースの上壁(または下壁)との
位置関係を垂直にした状態でインクリボンを走行させて
いても、例えば、リボンカセットを搭載するキャリッジ
の駆動振動、インクリボンを構成する素材、使用する記
録紙との摩擦等の原因によって、巻取り時にインクリボ
ンの幅方向に作用する力のバランスが崩れ、巻取りコア
のスプールに巻回されるインクリボンがその幅方向に次
第にずれて巻取られていくことがあった。
【0005】この巻取り時のずれを防止するためには、
予め、サーマルヘッドの表面がプリンタのプラテンの配
設側上方あるいは下方に指向するように多少傾斜させて
配設し、走行するインクリボンの上下端位置をサーマル
ヘッドの上端部分で規制することが考えられ、このた
め、使用する複数種のインクリボンに対して適正な位置
関係を実験的に求めてサーマルヘッドの傾斜の位置合わ
せを行う必要がある。
予め、サーマルヘッドの表面がプリンタのプラテンの配
設側上方あるいは下方に指向するように多少傾斜させて
配設し、走行するインクリボンの上下端位置をサーマル
ヘッドの上端部分で規制することが考えられ、このた
め、使用する複数種のインクリボンに対して適正な位置
関係を実験的に求めてサーマルヘッドの傾斜の位置合わ
せを行う必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにサーマルヘッドを傾斜させると、サーマルヘッドの
表面とリボンカセットの上壁(または下壁)との位置関
係を垂直とすることはできず、今度は、前述したよう
に、記録に供されたインクリボンの幅方向にかかるテン
ションを均一とすることができない場合の不都合が発生
することになる。
うにサーマルヘッドを傾斜させると、サーマルヘッドの
表面とリボンカセットの上壁(または下壁)との位置関
係を垂直とすることはできず、今度は、前述したよう
に、記録に供されたインクリボンの幅方向にかかるテン
ションを均一とすることができない場合の不都合が発生
することになる。
【0007】つまり、図6に示すように、プリンタのプ
ラテン21の配設側下方に指向するように若干傾斜させ
て配設されたサーマルヘッド22がその幅方向を鉛直方
向に延在させて走行するインクリボン23に対し圧接し
た場合、前記サーマルヘッド22のインクリボン23の
引き回し経路における下流側端辺と、前記記録部の直下
流側に配設された1のテンションローラ24との間のイ
ンクリボン23にかかるテンションはその幅方向上端側
が大きく、逆に下端側は小さいものとなる(図6にテン
ションの方向を波線で示し、その大きさを波線の振幅で
示す)ため、インクリボン23の幅方向下端側の部分に
は弛み(図中、網掛けで示す)が発生する。このため、
この幅方向下端側においては、インクリボン23の記録
紙からの剥離のタイミングが上端側の剥離のタイミング
より若干遅れるため、いわゆる冷時剥離の状態となって
しまい、良好な記録結果やインクリボンの巻取りは期待
できない。
ラテン21の配設側下方に指向するように若干傾斜させ
て配設されたサーマルヘッド22がその幅方向を鉛直方
向に延在させて走行するインクリボン23に対し圧接し
た場合、前記サーマルヘッド22のインクリボン23の
引き回し経路における下流側端辺と、前記記録部の直下
流側に配設された1のテンションローラ24との間のイ
ンクリボン23にかかるテンションはその幅方向上端側
が大きく、逆に下端側は小さいものとなる(図6にテン
ションの方向を波線で示し、その大きさを波線の振幅で
示す)ため、インクリボン23の幅方向下端側の部分に
は弛み(図中、網掛けで示す)が発生する。このため、
この幅方向下端側においては、インクリボン23の記録
紙からの剥離のタイミングが上端側の剥離のタイミング
より若干遅れるため、いわゆる冷時剥離の状態となって
しまい、良好な記録結果やインクリボンの巻取りは期待
できない。
【0008】本発明は前記した点に鑑みなされたもの
で、インクリボンの記録紙との剥離を的確に行って良好
な記録結果を得ることができるとともに、良好なインク
リボンの巻取りを行うことのできるリボンカセットを提
供することを目的とするものである。
で、インクリボンの記録紙との剥離を的確に行って良好
な記録結果を得ることができるとともに、良好なインク
リボンの巻取りを行うことのできるリボンカセットを提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るリボンカセットは、リボン
カセット内のインクリボンの引き回し経路における記録
部の直下流側に配設され、記録に供されたインクリボン
の記録紙からの剥離時にほぼ一定のテンションを付与す
るテンション部材を有する点に特徴がある。
め、本発明の請求項1に係るリボンカセットは、リボン
カセット内のインクリボンの引き回し経路における記録
部の直下流側に配設され、記録に供されたインクリボン
の記録紙からの剥離時にほぼ一定のテンションを付与す
るテンション部材を有する点に特徴がある。
【0010】本発明によれば、前記テンション部材によ
り、記録部におけるサーマルヘッドとインクリボンとの
圧接の状態等により発生するインクリボンの幅方向にか
かるテンションの相違により発生するインクリボンの弛
みを吸収し、前記記録部において記録に供されたインク
リボンに一定のテンションを付与することで、インクリ
ボンの記録紙からの剥離のタイミングをほぼ同時として
冷時剥離の状態を防止するとともに、リボンカセット内
のインクリボンの引き回し経路における前記テンション
部材より下流側の走行を安定させることができ、巻取り
コアのスプールには巻取りを整然と行うことができる。
り、記録部におけるサーマルヘッドとインクリボンとの
圧接の状態等により発生するインクリボンの幅方向にか
かるテンションの相違により発生するインクリボンの弛
みを吸収し、前記記録部において記録に供されたインク
リボンに一定のテンションを付与することで、インクリ
ボンの記録紙からの剥離のタイミングをほぼ同時として
冷時剥離の状態を防止するとともに、リボンカセット内
のインクリボンの引き回し経路における前記テンション
部材より下流側の走行を安定させることができ、巻取り
コアのスプールには巻取りを整然と行うことができる。
【0011】また、請求項2に係るリボンカセットは、
請求項1のリボンカセットにおいて、前記テンション部
材は、その外周面に円環状の環状突部を軸方向に間隔を
隔てて、少なくとも上部及び下部にそれぞれ1本ずつ形
成した略円柱状のテンションローラである点に特徴があ
る。
請求項1のリボンカセットにおいて、前記テンション部
材は、その外周面に円環状の環状突部を軸方向に間隔を
隔てて、少なくとも上部及び下部にそれぞれ1本ずつ形
成した略円柱状のテンションローラである点に特徴があ
る。
【0012】本発明によれば、軸方向に間隔を隔てて形
成された円環状の環状突部により、インクリボンの幅方
向にかかるテンションのばらつきにより発生するインク
リボンの弛みを吸収し、インクリボンの幅方向にほぼ一
定のテンションを付与することにより、テンションロー
ラより下流側のインクリボンの走行を安定させて、巻取
りコアのスプールへの巻取りを整然と行うことができ
る。
成された円環状の環状突部により、インクリボンの幅方
向にかかるテンションのばらつきにより発生するインク
リボンの弛みを吸収し、インクリボンの幅方向にほぼ一
定のテンションを付与することにより、テンションロー
ラより下流側のインクリボンの走行を安定させて、巻取
りコアのスプールへの巻取りを整然と行うことができ
る。
【0013】そして、請求項3に係るリボンカセット
は、請求項1または請求項2に記載のリボンカセットに
おいて、前記インクリボンの引き回し経路における前記
テンション部材の下流側にインクリボンを引き剥がすた
めのピンチローラを有する点に特徴がある。
は、請求項1または請求項2に記載のリボンカセットに
おいて、前記インクリボンの引き回し経路における前記
テンション部材の下流側にインクリボンを引き剥がすた
めのピンチローラを有する点に特徴がある。
【0014】本発明によれば、前記ピンチローラとイン
クリボンとの間で摩擦力が十分得られることにより、記
録に供された後のインクリボンの良好な引き剥がし力を
得ることができる。
クリボンとの間で摩擦力が十分得られることにより、記
録に供された後のインクリボンの良好な引き剥がし力を
得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図5を参照して説明する。
至図5を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明のリボンカセット1の実施
形態を示す平面図であり、本実施形態のリボンカセット
1は、下ケース2A(図1には下ケース2Aのみ図示)
および上ケース2B(図2にその表面を図示)からなる
平面略矩形のリボンカセットケース2の内部に、回転自
在に支持された1対のコア3と、回転自在に支持された
1対のピンチローラ4と、リボンカセット1内のインク
リボン5の引き回し経路に臨み回転自在に支持された複
数のガイドローラ6(テンションローラ7を含む)が配
設されている。
形態を示す平面図であり、本実施形態のリボンカセット
1は、下ケース2A(図1には下ケース2Aのみ図示)
および上ケース2B(図2にその表面を図示)からなる
平面略矩形のリボンカセットケース2の内部に、回転自
在に支持された1対のコア3と、回転自在に支持された
1対のピンチローラ4と、リボンカセット1内のインク
リボン5の引き回し経路に臨み回転自在に支持された複
数のガイドローラ6(テンションローラ7を含む)が配
設されている。
【0017】前記1対のコア3はそれぞれ略円筒状に形
成されており、各コア3の外周面に形成されたスプール
8には、インクリボン5がそれぞれ両端から巻回されて
いる。
成されており、各コア3の外周面に形成されたスプール
8には、インクリボン5がそれぞれ両端から巻回されて
いる。
【0018】また、各コア3の内周面には、図示しない
複数のキー溝が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形
成されており、このリボンカセット1がプリンタ11の
キャリッジ12に搭載されると、図1において左方に示
すコア3の内周面の内側には前記キャリッジ12に配設
された巻取り用ボビン13Aが係合して巻取りコア3A
とされ、図1において右方に示す他方のコア3の内周面
の内側には、同じく供給用ボビン13Bが係合して供給
コア3Bとされている。
複数のキー溝が周方向に間隔を隔ててスプライン状に形
成されており、このリボンカセット1がプリンタ11の
キャリッジ12に搭載されると、図1において左方に示
すコア3の内周面の内側には前記キャリッジ12に配設
された巻取り用ボビン13Aが係合して巻取りコア3A
とされ、図1において右方に示す他方のコア3の内周面
の内側には、同じく供給用ボビン13Bが係合して供給
コア3Bとされている。
【0019】前記1対のピンチローラ4も同様に略円筒
状に形成されており、各ピンチローラ4の内周面には、
図示しない複数のキー溝が周方向に間隔を隔ててスプラ
イン状に形成されている。そして、この1対のピンチロ
ーラ4が前記キャリッジ12に搭載されると、図1にお
いて左方に示すピンチローラ4の内周面の内側には、前
記キャリッジ12に形成された剥離用ローラ駆動軸14
Aが係合し、記録に供した部分のインクリボンを用紙か
ら引き剥がして巻取る剥離用ピンチローラ4Aとされ、
図1において右方に示す他方のピンチローラ4の内周面
の内側には、同じく供給用ローラ駆動軸14Bが係合
し、インクリボン5に所定の負荷(バックテンション)
を付与する供給用ピンチローラ4Bとされている。
状に形成されており、各ピンチローラ4の内周面には、
図示しない複数のキー溝が周方向に間隔を隔ててスプラ
イン状に形成されている。そして、この1対のピンチロ
ーラ4が前記キャリッジ12に搭載されると、図1にお
いて左方に示すピンチローラ4の内周面の内側には、前
記キャリッジ12に形成された剥離用ローラ駆動軸14
Aが係合し、記録に供した部分のインクリボンを用紙か
ら引き剥がして巻取る剥離用ピンチローラ4Aとされ、
図1において右方に示す他方のピンチローラ4の内周面
の内側には、同じく供給用ローラ駆動軸14Bが係合
し、インクリボン5に所定の負荷(バックテンション)
を付与する供給用ピンチローラ4Bとされている。
【0020】また、リボンカセットケース2の熱転写プ
リンタ11のプラテン15と対向する面には、図1にお
いて想像線にて示すプリンタ11のサーマルヘッド16
が臨む凹部9が形成されており、凹部9内においてイン
クリボン5の中間部が導出され、インクリボン5の引き
回し経路における記録部とされている。そして、前記イ
ンクリボン5は、供給コア3Bからガイドローラ6Aを
介して供給用ピンチローラ4Bの外周に沿い、ガイドロ
ーラ6Bを経て凹部9に案内され、さらに、ガイドロー
ラ6Cを経て剥離用ピンチローラ4Aの外周に沿い、ガ
イドローラ6Dを介して巻取りコア3Aに巻取られるよ
うになっている。なお、図3は、図1のリボンカセット
を矢印Aの方向からみた説明図である。
リンタ11のプラテン15と対向する面には、図1にお
いて想像線にて示すプリンタ11のサーマルヘッド16
が臨む凹部9が形成されており、凹部9内においてイン
クリボン5の中間部が導出され、インクリボン5の引き
回し経路における記録部とされている。そして、前記イ
ンクリボン5は、供給コア3Bからガイドローラ6Aを
介して供給用ピンチローラ4Bの外周に沿い、ガイドロ
ーラ6Bを経て凹部9に案内され、さらに、ガイドロー
ラ6Cを経て剥離用ピンチローラ4Aの外周に沿い、ガ
イドローラ6Dを介して巻取りコア3Aに巻取られるよ
うになっている。なお、図3は、図1のリボンカセット
を矢印Aの方向からみた説明図である。
【0021】図1において、前記リボンカセット1内の
インクリボン5の引き回し経路における記録部の直下流
側に配設されたガイドローラ6Cは、熱転写プリンタ1
1のサーマルヘッド16が傾斜して圧接することにより
生じるインクリボン5の弛みを吸収し、前記インクリボ
ン5に一定のテンションを付与するテンション部材とし
て機能しうるテンションローラ7の形態が付与されてい
る。
インクリボン5の引き回し経路における記録部の直下流
側に配設されたガイドローラ6Cは、熱転写プリンタ1
1のサーマルヘッド16が傾斜して圧接することにより
生じるインクリボン5の弛みを吸収し、前記インクリボ
ン5に一定のテンションを付与するテンション部材とし
て機能しうるテンションローラ7の形態が付与されてい
る。
【0022】つまり、前記テンションローラ7は、その
外周面に軸方向に間隔を隔てて円環状の環状突部10を
複数形成された略円柱状とされている。本実施形態にお
いて、円環状とされた前記環状突部10の断面形状は臥
碗状とされており、その高さは0.1〜1.0mm、軸
方向の間隔は0.5mm以上とされている。
外周面に軸方向に間隔を隔てて円環状の環状突部10を
複数形成された略円柱状とされている。本実施形態にお
いて、円環状とされた前記環状突部10の断面形状は臥
碗状とされており、その高さは0.1〜1.0mm、軸
方向の間隔は0.5mm以上とされている。
【0023】なお、前記テンションローラ7に形成する
環状突部10は、図3には前記テンションローラ10の
外周面の上部及び下部とその中間部にそれぞれ1本ずつ
を形成したものを示すが、絶対に必要であるのは前記上
部及び下部に形成された環状突部10であり、この上部
及び下部の環状突部10,10間に形成する環状突部1
0の本数は任意とする。
環状突部10は、図3には前記テンションローラ10の
外周面の上部及び下部とその中間部にそれぞれ1本ずつ
を形成したものを示すが、絶対に必要であるのは前記上
部及び下部に形成された環状突部10であり、この上部
及び下部の環状突部10,10間に形成する環状突部1
0の本数は任意とする。
【0024】図4は、本実施形態のリボンカセット1が
搭載される熱転写プリンタ11の要部を示しており、図
示しないフレームの所望の位置には平板状のプラテン1
5がその記録面をほぼ垂直にして配設されている。この
プラテン15の前側下方にはガイドシャフト17がプラ
テン15と平行に配設されており、ガイドシャフト17
の適宜な位置にはキャリッジ12が取付けられている。
このキャリッジ12上には、記録手段としてのサーマル
ヘッド16がその表面を対向するプラテン15の下方に
指向するように多少傾斜させて配設されているととも
に、インクリボン走行装置として、キャリッジ12の上
面から突設されている前記巻取り用ボビン13Aと剥離
用ローラ駆動軸14Aとから構成された巻取り機構と、
キャリッジの上面から突設されている供給用ボビン13
Bと供給用ローラ駆動軸14Bとから構成された送出機
構とが配設されており、これらの各機構が駆動すること
によりキャリッジ12に搭載されるリボンカセット1の
インクリボン5を図4において矢印B方向に走行させる
ことが可能とされている。
搭載される熱転写プリンタ11の要部を示しており、図
示しないフレームの所望の位置には平板状のプラテン1
5がその記録面をほぼ垂直にして配設されている。この
プラテン15の前側下方にはガイドシャフト17がプラ
テン15と平行に配設されており、ガイドシャフト17
の適宜な位置にはキャリッジ12が取付けられている。
このキャリッジ12上には、記録手段としてのサーマル
ヘッド16がその表面を対向するプラテン15の下方に
指向するように多少傾斜させて配設されているととも
に、インクリボン走行装置として、キャリッジ12の上
面から突設されている前記巻取り用ボビン13Aと剥離
用ローラ駆動軸14Aとから構成された巻取り機構と、
キャリッジの上面から突設されている供給用ボビン13
Bと供給用ローラ駆動軸14Bとから構成された送出機
構とが配設されており、これらの各機構が駆動すること
によりキャリッジ12に搭載されるリボンカセット1の
インクリボン5を図4において矢印B方向に走行させる
ことが可能とされている。
【0025】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
のリボンカセット1の作用について説明する。
のリボンカセット1の作用について説明する。
【0026】本実施の形態のリボンカセット1におい
て、インクリボン5は供給コア3Bからガイドローラ6
A、供給用ピンチローラ4B、そしてガイドローラ6B
を経由して、サーマルヘッド16の挿入部となる凹部9
においてリボンカセットケース2の外部に導出される。
そして、その後、再度リボンカセットケース2内に引き
込まれ、テンションローラ7(ガイドローラ6C)、剥
離用ピンチローラ4Aおよびガイドローラ6Dを経由し
て、巻取りコア3Aに巻取られる。この時、剥離用ピン
チローラ4Aは、係合する前記剥離用ローラ駆動軸14
Aの回転力により、インクリボン5を記録紙から引き剥
がす引き剥がし力を得るための働きをする。
て、インクリボン5は供給コア3Bからガイドローラ6
A、供給用ピンチローラ4B、そしてガイドローラ6B
を経由して、サーマルヘッド16の挿入部となる凹部9
においてリボンカセットケース2の外部に導出される。
そして、その後、再度リボンカセットケース2内に引き
込まれ、テンションローラ7(ガイドローラ6C)、剥
離用ピンチローラ4Aおよびガイドローラ6Dを経由し
て、巻取りコア3Aに巻取られる。この時、剥離用ピン
チローラ4Aは、係合する前記剥離用ローラ駆動軸14
Aの回転力により、インクリボン5を記録紙から引き剥
がす引き剥がし力を得るための働きをする。
【0027】そして、前記テンションローラ7は、図5
に示すように、記録部としての前記凹部9において導出
するインクリボン5に対しサーマルヘッド16を傾斜さ
せて圧接させたことにより発生するインクリボン5の弛
みを前記環状突部10,10…により吸収し、前記記録
部において記録に供されたインクリボン5の幅方向をほ
ぼ一定のテンション(図5にテンションの方向を波線で
示し、その強さを波の振幅で示す)とする。
に示すように、記録部としての前記凹部9において導出
するインクリボン5に対しサーマルヘッド16を傾斜さ
せて圧接させたことにより発生するインクリボン5の弛
みを前記環状突部10,10…により吸収し、前記記録
部において記録に供されたインクリボン5の幅方向をほ
ぼ一定のテンション(図5にテンションの方向を波線で
示し、その強さを波の振幅で示す)とする。
【0028】前記テンションローラ7がテンション部材
としてのこのように作用することで、インクリボン5の
記録紙からの剥離のタイミングを幅方向でほぼ同時とす
ることができ、いわゆる部分的な冷時剥離の状態を防止
するとともに、インクリボン5の引き回し経路における
前記テンション部材より下流側のインクリボン5の走行
を安定させることができ、巻取りコア3Aへの巻取りを
整然と行うことができるものとなる。
としてのこのように作用することで、インクリボン5の
記録紙からの剥離のタイミングを幅方向でほぼ同時とす
ることができ、いわゆる部分的な冷時剥離の状態を防止
するとともに、インクリボン5の引き回し経路における
前記テンション部材より下流側のインクリボン5の走行
を安定させることができ、巻取りコア3Aへの巻取りを
整然と行うことができるものとなる。
【0029】なお、本発明はサーマルヘッド16を傾斜
させて配設した熱転写プリンタ11のみならず、サーマ
ルヘッド16がキャリッジ12に搭載されるリボンカセ
ット1の上壁(及び下壁)と垂直に配設された通常の熱
転写プリンタ11においても、記録に供されたインクリ
ボン5に対し、幅方向に均一のテンションを付与するこ
とができ、良好な記録結果を得、インクリボン5の巻取
りを安定して行うことができるものである。
させて配設した熱転写プリンタ11のみならず、サーマ
ルヘッド16がキャリッジ12に搭載されるリボンカセ
ット1の上壁(及び下壁)と垂直に配設された通常の熱
転写プリンタ11においても、記録に供されたインクリ
ボン5に対し、幅方向に均一のテンションを付与するこ
とができ、良好な記録結果を得、インクリボン5の巻取
りを安定して行うことができるものである。
【0030】また、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。例えば、前記テンション部材は、前記テン
ションローラに限ることなく、例えば、前記インクリボ
ンの弛みを吸収すべく前記サーマルヘッドの傾斜と逆方
向に傾斜して圧接する板ばね部材とすること等も考えら
れる。
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。例えば、前記テンション部材は、前記テン
ションローラに限ることなく、例えば、前記インクリボ
ンの弛みを吸収すべく前記サーマルヘッドの傾斜と逆方
向に傾斜して圧接する板ばね部材とすること等も考えら
れる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るリボンカ
セットは、インクリボンの記録紙からの剥離のタイミン
グをほぼ同時として冷時剥離の状態を防止するととも
に、リボンカセット内のインクリボンの引き回し経路に
おける前記テンション部材より下流側の走行を安定させ
ることができ、巻ずれ、あるいは巻太り等の不具合を防
止してインクリボンを巻取りコアに安定的に巻回するこ
とができ、しかも安価である等の効果を奏する。
セットは、インクリボンの記録紙からの剥離のタイミン
グをほぼ同時として冷時剥離の状態を防止するととも
に、リボンカセット内のインクリボンの引き回し経路に
おける前記テンション部材より下流側の走行を安定させ
ることができ、巻ずれ、あるいは巻太り等の不具合を防
止してインクリボンを巻取りコアに安定的に巻回するこ
とができ、しかも安価である等の効果を奏する。
【図1】 本発明に係るリボンカセットの一実施形態を
示す内部説明図
示す内部説明図
【図2】 図1のリボンカセットの上ケースの平面図
【図3】 図1のリボンカセットの矢印方向から見た説
明図
明図
【図4】 図1のリボンカセットが搭載される熱転写プ
リンタの要部説明図
リンタの要部説明図
【図5】 図1のリボンカセットの作用説明図
【図6】 従来のリボンカセットの問題点を示す説明図
1 リボンカセット 2 リボンカセットケース 2A 下ケース 2B 上ケース 3 コア 3A 巻取りコア 3B 供給コア 4 ピンチローラ 4A 剥離用ピンチローラ 4B 供給用ピンチローラ 5 インクリボン 6 ガイドローラ 7 テンションローラ 8 スプール 9 凹部 10 環状突部 11 熱転写プリンタ 12 キャリッジ 13A 巻取り用ボビン 13B 供給用ボビン 14A 剥離用ローラ軸 14B 供給用ローラ軸 15 プラテン 16 サーマルヘッド 17 ガイドシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 忠 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 高橋 健治 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2C068 AA01 AA06 AA15 EE03 FF01 FF12 GK12 GK18 HH01 HH04 HH12 HH20
Claims (3)
- 【請求項1】 供給コアおよび巻取りコアの各スプール
にそれぞれ両端を固着され、巻回された長尺状のインク
リボンを有するリボンカセットであって、前記リボンカ
セット内のインクリボンの引き回し経路における記録部
の直下流側に配設され、記録に供されたインクリボンの
記録紙からの剥離時にほぼ一定のテンションを付与する
テンション部材を有することを特徴とするリボンカセッ
ト。 - 【請求項2】 前記テンション部材は、その外周面に円
環状の環状突部を軸方向に間隔を隔てて、少なくとも上
部及び下部にそれぞれ1本ずつ形成した略円柱状のテン
ションローラであることを特徴とする請求項1に記載の
リボンカセット。 - 【請求項3】 前記リボンカセット内のインクリボンの
引き回し経路における前記テンション部材の下流側に、
インクリボンを引き剥がすためのピンチローラを有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリボ
ンカセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10320421A JP2000141841A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | リボンカセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10320421A JP2000141841A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | リボンカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000141841A true JP2000141841A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18121280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10320421A Withdrawn JP2000141841A (ja) | 1998-11-11 | 1998-11-11 | リボンカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000141841A (ja) |
-
1998
- 1998-11-11 JP JP10320421A patent/JP2000141841A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |