JPH04142965A - 熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はインクフィルムを用いて記録紙に情報をプリン
トする熱転写記録装置に関する。

従来の技術 画像データに基いて記録紙に画像等の情報を形成するた
めに使用される熱転写記録装置は、サーマルプリンタと
も言われ、プラテンローラと、これに対して圧接及び圧
接解除可能となったサーマルヘッドとを有している。こ
れらプラテンローラとサーマルヘッドとの間には、記録
紙っまりペーパーと、インクフィルムつまりインクリボ
ンとがそれぞれ搬送されるようになっている。記録紙は
プラテンローラに巻き付いてこれの回転に伴って搬送さ
れ、インクフィルムは記録紙とサーマルヘッドとの間で
巻き取り搬送されるようになっている。

記録紙にカラー画像を形成する場合には、インクフィル
ムは、例えばイエロー、マゼンタ、及びシアンの３色の
インク層がこの順でフィルムベースに塗布されて形成さ
れており、１枚の記録紙には前記３色のインクが重ねて
プリントがなされる。

したがって、記録紙は、複数回前進搬送と戻し搬送とが
繰り返される。

このような熱転写記録装置にあっては、従来、例えば特
開昭６１−１２３５６７号公報に示されるように、イン
クフィルムはプラテンローラのうちサーマルヘッドの発
熱体の部分に対応する位置に、常に接触するようにして
いる。

発明が解決しようとする課題 このように、インクフィルムが常にプラテンローラの外
周面の一部に接触するようになっていると、例えば、プ
リント動作を行なう準備のために、給紙部から記録紙を
搬送してプラテンローラの所定の位置まで記録紙を位置
決め搬送する際にも、記録紙の表面にインクフィルムが
接触することになる。また、記録紙にカラー画像を形成
するには、上述のようにある色の画像が形成された後に
は、次の色の画像形成の準備のために、プリント時とは
逆の方向に記録紙は搬送されることになり、この搬送時
にインクフィルムは、次の色の領域が頭出されるまで巻
き取り搬送される。したがって、前記従来技術のように
、インクフィルムを常にプラテンローラに接触させてお
くようにすると、次の色のプリント動作の準備のために
記録紙を搬送する際にも、記録紙はインクフィルムとプ
ラテンローラとの間に挾まれており、記録紙とインクフ
ィルとが接触した状態となっているので、インクフィル
ムに対してこすれることになり、この搬送時にインクの
一部が記録紙の表面に付着する可能性があり、高品質な
画像を形成するという観点からも好ましくない。

しかも、記録紙を次の色のプリントの準備のために搬送
する際には、この記録紙に接触した状態のインクフィル
ムを、記録紙と逆の方向に巻き取り搬送するので、イン
クフィルムの巻き取り搬送のための負荷が大きくなる。

本発明はプリント動作がなされない状態における記録紙
の搬送時にインクフィルムが記録紙に接触しないように
して高品質の画像を記録紙に形成し得るようにすること
を目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明は、プラテンローラと
これに対して圧接及び圧接解除自在となったサーマルヘ
ッドとを有し、前記プラテンローラと前記サーマルヘッ
ドとの間にインクフィルムを搬送すると共に、前記イン
クフィルムと前記サーマルヘッドとの間に記録紙を搬送
して記録紙に画像情報を形成する熱転写記録装置におい
て、前記インクフィルムを巻き取るロールと前記プラテ
ンローラとの間に、前記サーマルヘッドの圧接を解除す
ると共に、当該圧接解除時に前記インクフィルを前記プ
ラインローラから離す偏心カムを設けてなる熱転写記録
装置である。

作用 サーマルヘッドのプラテンローラに対する圧接解除動作
は、偏心カムの回転によってなされる。

そして、偏心カムの外周面にはインクフィルムが掛は渡
され、この偏心カムの部分でインクフィルムの搬送方向
を変位させることにより、インタフィルムの記録紙から
の剥離動作がなされる。また、圧接解除動作がなされる
と、インクフィルムの搬送路がずれることによりインク
フィルムは記録紙から離れることになり、この状態のも
とで、記録紙が搬送されるので、インクフィルムが接触
していない状態で記録紙は搬送されることになる。

実施例 以下、一実施例に係る熱転写記録装置に基いて本発明の
詳細な説明する。

第１図及び第２図は熱転写記録装置の要部を示す断面図
であり、熱転写装置のハウジング１０内には、プラテン
ローラー１が回転自在に取付けられている。ヘッドベー
ス１２に取付けられたサーマルヘッド１３は、支持軸１
４を中心としてヘッドベース１２が揺動することによっ
て、第２図に示されるように、プラテンローラー１に圧
接する位置と、第１図に示されるように、圧接を解除す
る位置とに移動自在となっている。

サーマルヘッド１３のへラドベース１２と、ハウジング
１０に固着されたブラケット１５との間には、圧縮コイ
ルばね１６が装着され、このばね１６によってサーマル
ヘッド１３にはプラテンローラ１１に向かう圧接力が付
勢されている。

インクフィルム２０は供給側インクフィルム口−ル２１
から繰り出されて巻取側インクフィルムロール２２に巻
きｆ＝Ｊけられることにより、矢印で示す方向に搬送さ
れる。インクフィルム２０のうちプラテンローラ１１に
対して」−流側の部分を案内するために、供給側インク
フィルムロール２１に隣接してガイドローラ２３が設け
られている。

これらのロール２１．２２はハウジング１０に着脱自在
となっている。

記録媒体としての記録紙つまりペーパーＲは、図示しな
い給紙部から矢印Ａで示す方向に給紙され、プラテンロ
ーラ１１と、これに圧接する圧接ローラ２５との間にま
で搬送される。記録紙Ｒがこれらのローラ１１．２５の
間を通った後には、プラテンローラ１１のうち前記圧接
ローラ２５に対して反対側の部分に圧接する圧接ローラ
２６とプラテンローラ］１との間まで搬送され、記録紙
Ｒは所定の位置まで前進搬送される。記録紙Ｒに画像を
形成する際には、記録紙Ｒは矢印Ａの方向に搬送され、
１色の画像が形成された後には、次の色の画像を重ねて
印字する準備のために、矢印Ｂの方向に戻し搬送される
。このようにして、矢印ＡＳＢ両方向に繰り返して搬送
することにより、所定回数のプリントが完了した後に、
プリント済みの記録紙Ｒを外部に排出する際には、記録
紙Ｒは矢印Ａの方向に搬送されて排紙される。各々の色
のプリントがなされる際における記録紙Ｒの矢印Ａ方向
つまりプリント方向の搬送速度は、圧接ローラ２６とプ
ラテンローラ１１との回転が基準となり、所定回数のプ
リントが終了するまでは、圧接ローラ２６はプラテンロ
ーラ１］、に圧接し続ける。

第５図に示されるように、ハウジング１０内に設けられ
た支持板１０ａ、１０ｂには、駆動軸３０が回転自在に
取トｊけられており、この駆動軸３０の一端部に固着さ
れたプーリー３１と、図示しないモータの主軸に一体の
プーリーとに掛は渡されたベルト３２を介して、駆動軸
３０は前記モータにより回転するようになっている。こ
の駆動軸３０の回転中心０１に対して、第３．４図に示
すように、偏心量Ｅを以て偏心した半径中心Ｏ２を有す
る偏心カム３３が駆動軸３０にこれの両端部を除いて一
体に形成されている。この偏心カム３３の外周には、偏
心カム３３の両端部を露呈させて、偏心カム３３の長さ
よりも短い寸法の円筒形状のガイドスリーブ３４が回転
自在に嵌合されている。このガイドスリーブ３５の軸方
向の位置は、偏心カム３３に取付けられた止め具３５に
よって規制されている。

サーマルヘッド１３のベース１２の先端部のうちプラテ
ンローラー］に対向する表面側には、第５図に示される
ように、偏心カム３３のうち外部に露呈された部分に対
応させて接触部１７が形成され、この接触部１７には偏
心カム３３の外周面が接触するようになっている。接触
部１７は第５図に示されるように、ベース１２の両側部
に形成されている。したがって、駆動軸３０を回転させ
ることによって、偏心カム３３が第４図に示される状態
、つまり偏心カム３３の中心０２が駆動軸３０の回転中
心０１よりもプラテンロール１１側になると、偏心カム
３３は接触部１７からギャップＦを以て離れることにな
り、サーマルヘッド１２の発熱体（印字部）］３ａの部
分がプラテンローラ１１に圧接する。一方、駆動軸３０
により偏心カム３３が第４図の状態から１８０°回転し
て第３図に示される状態となると、偏心カム３３が接触
部１７に接触して、サーマルヘッド１２をばね１６の弾
発力に抗して揺動させることから、プラテンローラ１１
に対するサーマルヘッド１２の圧接が解除される。

偏心カム３３が第４図に示されるようにサーマルヘッド
１２を圧接させる位置となったこと、及び第３図に示す
ように圧接解除位置となったことを検出するために、駆
動軸３０には位置検出板３６が固着され、この検出板３
６に形成された図示しない貫通孔に対応する位置に受光
素子と発光素子とが組込まれたセンサー３７が支持板１
０ａに取付けられている。

サーマルヘッド１３を冷却するために、サーマルヘッド
１３の背面側に位置させて、図示しない冷却ファンが内
蔵された冷却器３８が設けられている。このように、サ
ーマルヘッド１２を揺動駆動するための偏心カム３３が
サーマルヘッド１２とプラテンローラ１１との間、つま
りサーマルヘッド１３の表面側に設けられる一方、冷却
器３８がサーマルヘッド１３の背面側に設けられている
ので、サーマルヘッド１３を揺動するための駆動手段を
サーマルヘッド１３の背面側に配置した場合に比して、
冷却ファンからの冷却風の風路障害がなくなり、冷却効
果が良好となるだけでなく、冷却器３８の取付は位置の
自由度が増す。更に、前記駆動手段の設置スペースの有
効利用が可能となる。

前記ガイドスリーブ３４はインクフィルム２０を案内し
、これの搬送路を規制するために使用されている。した
がって、インクフィルム２０のうち、サーマルヘッド１
３とプラテンローラ１１との間の部分は、その搬送路が
ガイドスリーブ３４とガイドローラ２３とによって規制
される。そして、ガイドスリーブ３４は、偏心カム３３
の外周面に回転自在に嵌合され、プラテンローラ１１に
対して、巻取側インークフィルムロール２２側に位置し
ており、これより下流側の部分はインクフィルム２０が
大きく変位しているので、第４図に示すように、プリン
ト動作がなされているときには、インクフィルム２０の
うち転写終了部分を記録紙Ｒから剥離させるための剥離
部材としても機能する。そして、この剥離部材としての
ガイドスリーブ３４は偏心カム３３を駆動するための駆
動軸３０によって駆動されるので、この駆動軸３０は偏
心カム３３とガイドスリーブ３４の両方を駆動すること
になり、少ない部品点数で所望の機能が得られる。ガイ
ドスリーブ３４を設けることなく、偏心カム３３の外径
をガイドスリーブ３４をも含めた外径とし、偏心カム３
３で直接インクフィルム２０を案内するようにしても良
い。その場合には、インクフィルム２０は偏心カムの外
周面をすべりながら巻き取り搬送される。

第３図は、サーマルヘッド１３の圧接が解除された状態
を示しており、このときには、偏心カム３３の回転によ
ってガイドスリーブ３５もその外周面がプラテンローラ
１１から離れる方向にずれ移動する。したがって、この
ときには、インクフィルム２０はプラテンローラ１１か
ら離れて、これらの間にギャップＧが形成されるので、
この状態のもとで、記録紙Ｒを矢印Ｂの方向に、次色の
プリントの準備のために移動する際には、記録紙Ｒの表
面にはインクフィルム２０が接触することがない。この
結果、記録紙Ｒの表面にインクが付着することがなく、
高品質の画像が形成されることになると共に、インクフ
ィルム２０を巻き取り搬送するためのモータの負荷が軽
減されることから、小型のモータを使用することができ
る。

次に、上述した熱転写記録装置による記録紙Ｒに対する
画像形成手順について説明する。

まず、プリント開始指令によって、図示しない給紙部か
らプラテンローラ１１と圧接ローラ２との間に記録紙Ｒ
が矢印Ａ方向に搬送されてくる。

その後に、記録紙Ｒはプラテンローラ１に巻き付けられ
るようにして搬送され、図示しない記録紙先端検出セン
サーにより検知された時点で搬送は停止する。印字前の
インクフィルム搬送過程で、インクフィルム２０は、記
録紙Ｒから距離Ｇだけ離れた状態で、イエローの部分の
頭出しがなされる。イエローの部分の検出は、センサー
Ｓによってなされる。記録紙Ｒが初期位置に設定された
ならば、駆動軸３０を図示しないモータにより回転させ
ることによって、第２図及び第４図に示されるように、
サーマルヘッド１３をプラテンローラ１１に圧接させる
。この状態で、ホストコンピュータからのデータに対応
させて、サーマルヘッド１３の発熱体１３ａに電流を流
し、１ライン毎に印字を行なう。この通電と、記録紙Ｒ
及びインクフィルム２０の搬送によって、全ラインの印
字が終了したら、駆動軸３０を回転させて、第１図及び
第３図に示すように、サーマルヘッド１３をプラテンロ
ーラ１１から離す。

次いで、次色のプリント動作の準備のために、図示しな
いモータにより巻取側インクフィルムロール２２を回転
させて、センサーＳが次のマゼンタの先頭部を検出する
までインクフィルム２０を巻き取り搬送する。この搬送
終了後に、記録紙Ｒは第１図において矢印Ｂで示す方向
に、インクフィルム２０から距離Ｇだけ離れた状態で、
初期位置まで搬送される。そして、イエローに続いて、
マセンタのプリント動作がなされることになり、同様に
してシアンについてもプリント動作がなされる。］枚の
記録紙Ｒに対するプリント動作か完了したら、記録紙Ｒ
は矢印Ａの方向に搬送されて、外部に排紙される。

上述したように、プリント動作の初期、及びインクフィ
ルムの頭出しがなされるときには、記録紙Ｒからは離れ
た状態のもとで、インクフィルム２０の巻き取り搬送が
なされるので、カイトスリーブ３４の近傍でインクフィ
ルム２０が撓むことはない。また、供給側インクフィル
ムロール２１には制動力が加えられているので、インク
フィルム２０はガイドスリーブ３４に密着して、第３図
に示される状態となる。

尚、前記３色のインクに加えて、これらの中間色のイン
クか塗布された合計６色のインク部分を有するインクフ
ィルムや、ブラックが塗布されたインクフィルムを用い
るようにしても良い。また、カラー画像を形成する場合
のみならず、重ね印字を行なわず、単一色の画像を形成
する場合にも本発明を適用することも可能である。更に
、この熱転写記録装置は、ライン形のサーマルヘッドに
よるライン印字方式以外に、シリアル印字方式とするこ
とも可能である。

発明の効果 以上のように、画像が転写されない状態における記録紙
の搬送は、記録紙とインクフィルムとが離れた状態でな
されるので、インクフィルムの巻取搬送のためのモータ
の負荷が軽減されて小型のモータでインクフィルムの搬
送駆動が可能となるだけでなく、インクが記録紙にこす
れることから発生する記録紙の汚れ等が引き起こされる
ことなく、高品質の画像を形成することが可能となる。

また、サーマルヘッドの圧接解除動作を行なう偏心カム
が剥離部月と共にインクフィルムの搬送路をずらす部材
としても共用されているので、部品点数を減少させつつ
所定の機能を達成することができ、小型で高性能となっ
た熱転写記録装置が得られた。

【図面の簡単な説明】

第１図はサーマルヘッドがプラテンローラから離れた状
態における熱転写記録装置の概略構造を示す断面図、第
２図はサーマルヘッドが圧接した状態における第１図と
同様の断面図、第３図は第１図に示された作動状態にお
ける第５図のＡ−Ａ腺に相当する部分を示す拡大断面図
、第４図は第２図に示された作動状態に相当する拡大断
面図、第５図は偏心カムを示す正面図である。 １１・・・プラテンローラ、１２・・・ヘッドベース、
１３・・・サーマルヘッド、２０・・・インクフィルム
、２１・・・供給側インクフィルムロール、２２・・・
巻取側インクフィルムロール、３０・・・駆動軸、３３
・・・偏心カム、３４・・・ガイドスリーブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 プラテンローラとこれに対して圧接及び圧接解除自在と
   なったサーマルヘッドとを有し、前記プラテンローラと
   前記サーマルヘッドとの間にインクフィルムを搬送する
   と共に、前記インクフィルムと前記サーマルヘッドとの
   間に記録紙を搬送して記録紙に画像情報を形成する熱転
   写記録装置において、 前記インクフィルムを巻き取るロールと前記プラテンロ
   ーラとの間に、前記サーマルヘッドの圧接を解除すると
   共に、当該圧接解除時に前記インクフィルを前記プライ
   ンローラから離す偏心カムを設けてなる熱転写記録装置
   。